Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

白が黒で黒が白で

2006/12/09 13:22:50
最終更新
サイズ
8.76KB
ページ数
1


注1:こ ん な の リ リ ー じ ゃ な い
注2:この文章は殺人予告ではありません










「リリーちゃんリリーちゃん、師走だよー、しわす!」
「……さむい」
「さむいねぇ。でもねリリーちゃん、この寒いのに街角では春満開なんだよー」
「………」
「わ、無視だ。リリーちゃんが無視だ。私より本のほうが好きなんだ! そうなんだ!」
「うん」
「わかったぞ。頭が春だからいけないのか! 一年中春だから空気が読めないのか! 夏の空気冬の空気」
「………」
「おれのはなしをきけぇー」
「………」
「一番、リリーホワイト、歌います。あぁろはぁ~おぇ~」
「………」
「ああっ、全てが私の空回り。地球は回っているというに、私は何が悲しくて真冬にアロハ」
「………」
「おい黒リリー。寒いからって引きこもってるとニートになるんだぞー」
「大きなお世話だ」
「街角の春の話聞きたくない?」
「別に」
「えー、意欲なさすぎだよ! 私たちの使命を忘れたかー! 世界中の人に春を伝えるため世界を旅して回るんだよ! 車窓から春を伝えなきゃいけないんだよー!」
「………」
「あのねー、もうそろそろクリスマスじゃない? それで街はデートするカップルだとかラブホの宣伝だとか風俗の呼び込みだとか出会い系の迷惑メールだとかで溢れかえってるんだよ」
「そんな春感じるの嫌だ……特に後半」
「クリスマスにイチャイチャするカップルなんてみんな死ねばいいのにね?」
「僻むな、みっともない。……しかも笑顔で」
「気の早い馬鹿な人間ども、何人か見せしめに弾幕(や)ってみようか。来る二十五日まで、祭の前祭として」
「……やめてくれ、病んでると思われたくない」
「春が、来ましたよ……」
「ドス利かせて言うな……」
「白い服を真紅に染め、聖夜の空を翔る……真冬に現れた返り血の春精、人々は畏怖の念を篭めてこう呼んだ、リリー・スカーレッ」
「んな中二病みたいな妄想する前に彼氏でも作る努力したほうがいいと思うぞ」
「………」
「………」
「……今、本気で傷ついた……」
「傷つけた」
「だってさあだってさあ。このクソ寒いのに、長いマフラーに二人で入ってるとかむかつくじゃん。首絞めてやろうかと思う」
「なんで絞める……リリーさえ介入しなければ自然な流れじゃないか」
「あー胸糞悪い。リリーちゃんは何とも思わないわけ?」
「別に」
「………」
「………」
「今、思ったけどさ」
「うん?」
「私たち、お互い『リリー』って呼んでるの、変じゃない? 第三者が見たら混乱しそうな」
「何を今更……」
「アイツもリリーで、コイツもリリー、お、俺もリリーか!?」
「そんな錯乱の仕方するのはおまえだけだ」
「リリーフランキーが訪ねてくるかもしれないじゃん!」
「幻想郷に来るのか……」
「んー、まあいいや。第三者が来たときに考えよう」
「うちにはNHKの取立てぐらいしか来ないけどね」
「日本引きこもり協会……」
「………」
「あー、突っ込みこなくなった。せっかく君の概況を知らせてあげたのに」
「嫌味な奴だな……」
「嫌味なんじゃないもん! 空気が読めないだけだもん!」
「自覚があるなら直す努力してくれ……頼む」
「そんな切実にお願いされちゃうとは……」
「いや、切実なんだ」
「リリーちゃんみたいな常識人は大変だよね。人に合わせなきゃならないもん」
「白々しいっ、おまえはもう少し常識持てよ!」
「どうせ人に会わないし」
「それは……」
「それにしてもさ、引きこもり同士で会話するのってつまんないよね」
「だったら外に出ろっ、私と話すな、本読ませろ!」
「三回も同じこと言わなくても。寂しいならそう言えばいいのに」
「言ってないっ」
「わかった、私とリリーちゃんで街中デートすればいいんじゃない?」
「絶対嫌だ、リリーおまえ絶対ろくなことしないだろ。一緒に歩きたくない」
「一緒じゃなくても歩きたくないくせにー」
「うるっさいな」
「うーん、でも一緒に歩きたい気持ちもあったりするんでしょ?」
「なんでだっ。嫌だよ、馬鹿がうつる」
「世間では黒リリーはツンデレなんだって」
「言わせとけ……」
「子供のころさあ、サンタが煙突から入ってきて靴下にプレゼント突っ込むって話信じてたりしたじゃん?」
「話題ころころ変えるなぁ……。
 おまえみたいな捻くれた子供でも信じてたのか、サンタ」
「いや私は信じてなかったけどー」
「なかったのかよっ」
「暖炉つけたままだったらどうなるんだろ、とかはよく考えてたけどね」
「知るか……。ほんと捻くれた奴だな」
「アイツさ、なんで靴下にプレゼント入れるんだろうね。においでも嗅ぎたいのかね。サービスでニーソ吊るしておこうか?」
「何がサービスだ、んなわけあるか。つかアイツって言うなよ。
 キリスト教の伝説かなんかで、ナントカっちゅう聖人が貧乏な家に金塊を投げて、それが靴下に入ったっていう話が起源だそうだ」
「ふーん。頭に当たってたら大変だったね」
「余計な妄想はしなくていい……」
「ってかその話wikipediaで調べた?」
「あ? ……調べたよ」
「あはは」
「何だその笑みは!」
「かわいいかわいい」
「………」
「じゃあ私もさっさと結婚しよう! 慈悲ぶかーい聖人さまがお金をくれるぞ!」
「いやまあ……夢見るのは勝手だけどさ。まず相手を探さないことにはな」
「ううー、相手かぁ。リリーちゃんでも別にいいや」
「……むかつくな、その言い方」
「つーか、その慈悲深すぎて感涙もののありがたいお話が、何でカップルが軒並ラブホに直行なイベントになったわけ?」
「それは知らんよ」
「なんだ、結局は適当に口実つけてヤりたいだけか、勝手にしろ馬鹿馬鹿しい」
「勝手にしろっておまえ、自分でぎゃーぎゃー騒ぎ出したんじゃないか……」
「いいよもう、お正月に巫女さん見られれば満足。
 それも腋じゃない普通の巫女さん。コスプレでもない。外じゃとっくに幻想になってておかしくないよ」
「巫女なのに非処女だったり熟女だったり……大抵はバイトらしいし。本物の巫女はそれこそ幻想かもな」
「リリーちゃんさあ」
「何だよ」
「巫女とかセーラー服とか、さらに半分脱がすだとか、そういうフェティズム(笑)な話になるとやたら喋りだすよね」
「ほっとけ。オタクの性なんだよこういうのは。わざとらしく(笑)とか付けるな」
「いやいや、いいと思うよ。健全な少女っぽくて」
「そりゃ、おまえと比べりゃ何でも健全だろう」
「あ、ひどーい、私が不健全みたいに」
「……おまえの『健全』の基準ってなんだよ」
「私は健全な乙女だよ? 花も滴る十六歳!」
「いや、おまえ……なんだよ『花も滴る』って……」
「あー、ほら。なんか想像した。そういう発想する君がもっとも不健全なのだよ、わかるかね?」
「うるさいっ、見下した言い方するなー!!」
「っていうか『花も恥らう』って表現もじゅうぶんいやらしいよね」
「見下した次の瞬間にその相手と同じ視点でものを語るな」
「だからさあ、やらしくない表現考えようよ、私たちで」
「おまえが参加する時点でぐだぐだにしかならんだろ」
「『花も萎む』とか」
「……萎んじゃうの?」
「ダメかな。萎えてる感じするね、ババアのヌードとか見せられた感じ?」
「やめてくれよ、したくもない想像しちゃうだろ……」
「……えっち」
「うぜええええ!!」
「あー、ひどいな。今の私最高に可愛かったと思うのに」
「タイミングを考えろ……考えてくれ」
「うー、じゃあリリーちゃんはいい案あるわけ?」
「……んなこと考えるより別なことにカロリー使うよ、私は」
「うわぁ、逃げるんだ」
「うぜええええ!!」
「そんな一生懸命することでもないでしょ、引きこもりなんて」
「うぜえええええええ!!」




「もう百合に走ろうかな」
「は? え……何、急に……」
「男に媚びるの飽きた」
「飽きるほど交流ないじゃん」
「うるさいわい! あるもん、モニタの前のみんなと……うう」
「言ってることは『さくらたんは実在するもん!』とか言ってるオタクと変わりないな。
 で、それが交流といえるかどうかは置いておいて、いつどこで媚びた? そんなセリフなんかあったか?」
「……わかってて言ってる?」
「セリフないことか?」
「………」
「………」
「なに、その、ささやかな抵抗。さりげない意地悪」
「妖精はいたずら好きだそうだからな」
「ううー、あんたなんて二次創作の産物じゃないかぁ……非公式キャラクターじゃないかぁ……ぐすん。
 ついでに言うと引きこもりじゃないか」
「ついで言うな。本当に余計だな」
「いいよいいよ、ちょっと見栄張っただけ。リリーちゃんがいるから寂しくないよ」
「そうか、邪魔だな」
「クリスマスはデートしようね! 家で!」
「家でかよ。それはデート言わない。あとクリスマスは出かける」
「えええええええ!?」
「ほんと、うぜえ。その反応」
「裏切り者! 反逆者! ルルーシュって呼んでやる!」
「勝手に呼べよ……。おまえの味方になったつもりもないしな」
「これが独り身リリーの憂鬱か!」
「涼宮ハルヒの発音で言うなよ、独り身リリーって。どこがアクセントだ。
 ルナ茶にお呼ばれされたんだよ、せっかくだからご馳走になってくる」
「あー、あんたたち本当にさりげなく仲いいよね。やっぱり冷たい奴は冷たい奴と組むのが楽なのかな」
「僻み全開で嫌味垂らすなよ……」
「つか何で私は呼ばれないのかね?」
「空気読めないからだろ?」
「あ、めちゃくちゃはっきり言われた。ちょっと快感かも」
「そりゃよかったな。
 ……だってさ、『サニーミルクって名前エロいよね』って本人に言うか普通」
「ルナチャイルドも何となくロリでエロっぽいよね」
「言ってる先からお前!」
「だからスターサファイアは浮いてると思う」
「冗談でもリアルすぎて引くわ、それ……そういう奴いる……」
「あいや、それは勘弁して。私みたいな隠れオタはそういう『うわっ』って反応されるのが嫌で隠れてるの」
「じゃあもう黙ってろ」
「あー! わかった!」
「なんだよ。……絶対ろくなことじゃないな」
「サファイアは青い。つまり青い果実。これだ! こいつもロリだ!」
「何が『これだ!』なのかさっぱりだよ……果実はどこからきた」
「そもそも『妖精』って総称がエロいよね」
「さ、馬鹿はもう寝る時間だ。うるさいからさっさと寝ろ」
「そうだねー。夜更かしはお肌の大敵」
「……あのさ、ずっと思ってたんだけどさ。馬鹿ってとこ、否定しとこうよ……せめて」
「ん? なんで?」
「……いや……いや、いいわ……もういい。おやすみ」
「ん、おやすみー」
「………」




「あーーー、冬眠してぇ」
「………………それは言える」

「ううー、相手かぁ。リリーちゃんでも別にいいや」
「……むかつくな、その言い方」
 ↑ツンデレ

「……えっち」
「うぜええええ!!」
 ↑ツンデレ

「もう百合に走ろうかな」
「は? え……何、急に……」
 ↑ツンデレ


リリーかぅわぁいいよ!!111
oblivion
コメント



1.CACAO100%削除
ちょwwwリリーの冬は荒れてるなwwww
季節によって性格変わるのか?
2.つくし削除
リリーホワイトがしっとマスクデビューしたと聞いて来ましたがどうやら間違いだったようですね。ちょっと百合ってきます。
3.名無し妖怪削除
素薔薇しいツンデレ百合カンバセーションですね!!!1
4.ぐい井戸・御簾田削除
リリーくぁわぅぃいいいいよ!!!!111!!11!!!
5.名前が無い程度の能力削除
くぁっわいいよ!!!11!!!
6.名前が無い程度の能力削除
こーいう しれっ としたリリーも可愛いなあ
ありがとう
やっぱりリリーはかわいい。
うむ。