Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

しゅざい

2006/08/30 11:05:59
最終更新
サイズ
5.36KB
ページ数
1
あらすじ

 恋のマイヤヒ












「ねぇ、ぶんぶん。あたいのこと、新聞にするの?」


 ――ええ、そうですよ。ご心配なく。
    今度はかっこ悪いことは書きませんから。


「ん、わかった。旦那さんの言うことは信じなきゃね」


 ―― …………


「あれ? ぶんぶん、鼻なんか抑えて、どうしたの?」


 ――ああ、いえ、なんでもありません。
    お気になさらず。それじゃあ、取材を始めますね。


「はーい」


 ――これはあくまで取材です。
    ですので、変なことも聞きますが、きちんと答えてくださいね。


「はーい」


 ――まずは……


「あ、ねぇ、ぶんぶん」


 ――はい?


「それ、なに?」


 ――これはテープレコーダーと言って、声を録音する機械です。
    チルノさんと私の声を録音して、それを聞いて記事を書くんですよ。


「へぇ、そうなんだ」


 ――では改めまして。


「うん」


 ――まずはあなたの名前を教えていただけますか?


「チルノ!」


 ―― …………


「あれ? ぶんぶん、後ろ向いてぶるぶる震えて、どうしたの?」


 ――あの、両手でバンザイしながら笑顔で名前を言うのは…。


「ダメなの?」


 ――是非もう一度やってください。


「う、うん……」


 ――こほん。まずはあなたのお名前を教えていただけますか?


「チルノ!」


 ―― …………


「ぶんぶん、顔赤いよ? 大丈夫?」


 ――むしろ絶好調です。


「? 変なぶんぶん」


 ――おほん。チルノさん、自己紹介をお願いしてもいいですか?


「じこしょうかい?」


 ――どんな人妖だとか、歳はいくつだとか、どこに住んでなにをしてるか、ですね。


「えっとね、あたいは氷の妖精。歳は…数えたことないからわかんない」


 ――数えたことないんですか?


「うん。数えても、そのうち忘れちゃうもん」


 ――数えたことがあるような気がするんですが…。


「あ、ホントだ。でも知らないや」


 ――年齢は不詳、と。おすまいとご職業の方は?


「すんでるところはねー、前は紅いお屋敷のすぐ近くだったんだけどー」


 ――だけど?


「えへへへへへへ……
 これからはぶんぶんのおうちにすむんだー♪
 あのねあのね、あたいの職業はぶんぶんのおよめさんっ♪」


 ―― ~~~~~~~~~~!!!


「わ、ぶ、ぶんぶん! そんなに強く抱きしめたら苦しいよぉ!」


 ――あ、ああ、失礼しました……ふぅぅぅ。
    よし、落ち着きました。取材を再開しましょう。


「う、うん」


 ――さて、チルノさん。


「うん」


 ――幻想郷でも有名な恋娘のあなたですが、ついにご結婚されたと聞きました。
    まずはその真偽から確かめたいのですが、本当ですか?


「うん! あのね、あたい、およめになったんだよ!」


 ――落ち着いて、落ち着いて私。
    これは取材、これは取材なの。


「ぶんぶん?」


 ――おほん。お相手のことは秘密ですか?


「ううん、秘密じゃないよ」


 ――では宜しければ、お相手のことを聞かせていただけますか?


「うん! あのねあのね、あたいの旦那さまはぶんぶん!」


 ――ぶんぶんさん?


「本当は『しゃめーまる あや』ってゆーの」


 ――すいません、もう一度。


「え? 『しゃめーまる あや』~?」


 ――『しゃめーまる』のところだけ、も、もう一度…!


「しゃ、しゃめーまるー?」


 ――よかった…私生きててホントによかった…!


「ぶ、ぶんぶん?」


 ――ああ、す、すいませんすいません!
    ええと、その射命丸さんとのご結婚を決意された理由は?


「大好きだから!」


 ――むあああああああああ!!


「ぶんぶん!? どこいくのぶんぶん!?」


 ――待っててください霊夢さん!
    今あなたの神社にお賽銭を!
    私は! 今! 猛烈に神に感謝しています!!
    神様ありがとう! 本当にありがとう!!


「ぶんぶん! まってぶんぶん!」


 ――はっ!? い、いけない。
    あやうくブン屋の本分を見失うところでした…。


「そ、そうだよ。あたいを記事にするんでしょ?」


 ――ええ。しゅ、取材を続けますね。


「うん」


 ――ええっと、射命丸さんに恋してしまったのにはなにか理由が?


「えっとね、最初はぶんぶんのこと、あんまり好きじゃなかったんだ」


 ――ふ、ふむふむ……?


「ぶんぶん、手がすごく震えてるよ?」


 ――ああ、へへへ平気です。つつつ続けてください。


「う、うん。だって、あたいが大ガマに負けた話を書くんだもん」


 ――む、昔の私のバカっ! 
    ああ、でもブン屋としては事実を正確に…っ!


「ぶんぶん、聞いてる?」


 ――あ、はい聞いてます聞いてます!


「でね、『なんてヤなヤツなんだろー』って思ったこともあったの。
 でもね、あたい、閻魔にお説教されて、悩んでたとき、あったんだ」


 ――ああ……あのときの。


「うん。なんか胸がもやもやして、全然元気が出なくって…。
 そんなときにね、ぶんぶんがあたいに声をかけてくれたんだ」


 ―― ………………


「ぶんぶんはあたいに『感傷的になるにはまだ早いわ』って、言ってくれたの。
 そしたら、いつの間にかいつものあたいに戻ってて……その時から、好きになっちゃったのかな」


 ――チルノさん……


「えへへ、大好きだよ、ぶんぶん♪」


 ――最後にひとつ、お聞きしていいですか?


「うん」


 ――射命丸さんのおよめさんになった感想は?


「すっごく嬉しい!」


 ――本日はありがとうございました。チルノさん。


「?」


 ――私も大好きですよ。


「うん♪」








「ねーねー、結局記事にしないの?」
「ええと、記事にはしたいんですが…」
「ですがー?」
「テープを聞いてると筆が全然進まなくて…」
「? なんで?」
「……あはははははは」
「ねー、なんでー?」
「……チルノさんが可愛すぎるからです」
「?????」
「もう勘弁してください、何度心臓が止まりそうになったことか…」
「んー、よくわかんないけど……」





    「やっぱり、あたいったら最強ね!」




ごうが~い ごうが~い ごうがいだよ~
じょにーず
コメント



1.蝙蝠外套削除
ぶんぶんぶん、あやちるのがとぶんぶん
2.名無し妖怪削除
こいつは破壊力高いぜ…
3.K-999削除
⑨も極めりゃ芸となる・・・。
やっぱりチルノったら最強だ~。

>「テープを聞いてると筆が全然進まなくて…」
 その度に鼻血で紙を駄目にした、に50チルノ。
4.名無し妖怪削除
これは並び立つものがない程よいぶんちるですね。
5.HR削除
しんぞうをやられました
6.Fimeria削除
なんだかセツネェのに路線変更と思ったら……
は な の ね ん ま く を や ら れ て し ま っ た 。
でも切ないのも好きですよ。
7.名無し妖怪削除
はかいりょくが、すごすぎ

っとにもう、ここまで悶えたのは久々だっっっっ!!!11111!!1

8.名無し妖怪削除
あやちるもいいなぁ…
9.削除
あまーーーーーーーーーーーい!!
甘すぎるよじょにーずさん!!
10.名無し妖怪削除
むねが むねがぽかぽかするよ!
11.名無し妖怪削除
むあああああああああああ!!11!1

あやちる!あやちる!
相変わらずぐっじょぶしてますじょにーずさんww
12.名無し妖怪削除
ちるの かわいいよ! あや かわいいよ!
13.TNK.DS削除
たしかにこれはさいきょうだ。
ふたりともかわいいよ!
14.名無し妖怪削除
ああもうにやけ面が止められねえよ! どうしてくれるんだこのカップリング大魔王!!
ていうかもっとやれ!!!
15.名無し妖怪削除
ぶんぶん2代目鼻血キャラ化まであと何マイルか
16.名無し妖怪削除
むしろ絶好調です。

に盛大にふいた。
あまーーーーーーーーーい!
17.名無し妖怪削除
じょにーず!さん、あんたをカテゴリーAのあやチル書きと認定する!
さぁもっと書いて下さい!ハリー!ハリー!ハリー!h
18.名無し人妖削除
…あまりにも二人が幸せなので満たされました
19.外山削除
にやけ顔が止まりません。

そしてあらすじに懐かしさを感じました。
20.草月削除
ああ、鼻から赤い液体があふれ出て止まらないよママン!!!!
21.名無し妖怪削除
五千部程ください(だばだば
22.ぼこちょ削除
やっぱり
じょにーずさんの
あやチルは
最高だ


思わず悶え転がりましたよ!!
23.名無し妖怪削除
世界の中心でじょにーずさんありがとうと叫ぶ
24.削除
こいつは劇薬だぜ…
>落ち着いて、落ち着いて私
こっちも発狂寸前でした…いろんな意味で、ごちそうさまでした!!!
ありがとう!!じょにーずさん
25.名無し妖怪削除
\(^o^)/ チルノ!
26.名無し妖怪削除
あやちる!あやちる!!
27.ぐい井戸・御簾田削除
文チル分補給完了!花のチルノEDともうまく絡めてあってGJです!
28.名無し妖怪削除
文チルやべぇぇぇぇぇぇ(゚Д゚)
死ぬかとおもった
29.おひる削除
文チルがこんなにもいい物だったとは……。
質問に対して真っ直ぐに答えるチルノがこれまたいい!
甘いよ、甘すぎるよじょにーずさん!
30.名無し妖怪削除
鼻血とニヤケが止まりませんw
31.名無し妖怪削除
丁度おてんば恋娘聞いてたのもあって色んな意味で最高でした。
ちるのかわいいよ!!!!!!!
32.削除
hahahahahhahhaahaha!!
こここkこやつめ11111!!
33.Q-turn削除
これから文っちの家にすむということは……続報は新婚生活のリポートですねっ!?!?!
34.名無し妖怪削除
表札とかに「射命丸チルノ」って書くのかなー?
35.A削除
是非、号外を一つ私にッ!
あやちる!
36.油揚げ削除
ぶんぶんぶんぶん。ちるちるちるちる。いいなぁ。
37.名無し妖怪削除
あなたは読者を萌え殺す気でぃすか?
38.卯月由羽削除
駄目だこれは萌え死ぬ…
ぶんぶんの気持ちがよくわかるぜ…
39.名無し妖怪削除
文チル好きな俺に直⑨ど真ん中どストライク

感極まって鼻血噴くヤツらの気持ちが良く解ったw
40.名無し妖怪削除
文チルやべええええ!グレェト!!
41.3削除
とってもあまーい
とってもあまーい
末永くお幸せに!