Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

東方同人話 -作業風景Ⅲ-

2005/05/19 04:12:31
最終更新
サイズ
2.06KB
ページ数
1
粗筋

 背伸びせず無理せず、出せるものを。それが一番の物となる。

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 幻想郷の境目に立つ、博麗神社。穏やかで不変な聖域。
 その一室、自室としている和室に霊夢はいた。

霊夢「………うーん」

 霊夢は唸りながら、こつこつと机を指で叩いている。目の前には、何も書けていない原稿用紙。
 …頬杖を突くその姿からは、悩んでいるのか面倒くさいのかいまいち判断がつかない。

霊夢「何を書けばいいのかしら」

 結局のところ、それが最大の問題だった。周囲の人間(及び人間以外)は書きたいものがある。
 しかし振り返って自分はどうだろうか?霊夢は考えてみるが、どうにも思いつかない。
 あの時言った『自分の日常』を本題にしたい、とは考えているのだが…

霊夢「詩かしら?でも妖夢がやりそうだし、小説はレミリアよね…」

 別に人と重なろうと問題はないだろう。だが、なんだか気持ち的にそれはやだな~と霊夢は思う。
 やはり自分が書くものなのだし、自分らしいものを書きたいのが本音だった。

霊夢「仕方がない…とりあえず書いてみよう」

 霊夢は転がっていた鉛筆を手に取り、さらさらと筆を走らせ始めた。

『私は神社の巫女をやっている』

霊夢「書き出しはこれでいいわね。んで…」

『神社といえば参拝客、お賽銭。そんなものが主だったところだろう。御神籤も無論ある。
 しかし私の神社にはそれが欠けている。来るものといえば…迷惑な人外ばかり。
 私がそういった迷惑な人外の退治を生業としているのが、奴らには分かってるのだろうか?』

霊夢「あ、なんか調子出てきた。これでいこう…」

 さくさくと筆が走り始めた。霊夢は表情も変えず、ただ淡々と文字を綴った。
 それも無理はない。書いているのは普段の生活そのままだったのだから。

霊夢「これでもいいのかしら…ほとんど日記みたいだなぁ」

 霊夢は苦笑しながら自分の書いている物を見つめた。それでも、書くことをやめることはない。
 …霊夢に走る由もなかったが、それは『エッセイ』と呼ばれる創作物だった。

霊夢「あぁ…そういえば宴会の席でレミリアに吸血されかかったんだっけ。危なかったなぁ」
霊夢「人間でも迷惑なヤツ多いわね、それも書かなきゃ…名前伏せたほうがいいのかな?」
霊夢「…そだ、いつぞやのレミリアの悪戯もちょっと載せとこう…」

 霊夢は楽しげに呟きながら、原稿を書き進めていった…
霊夢はエッセイということになりました。まぁ、順当といえなくもない…ハズ。
なんだか愚にもつかないことを続けているなぁと自覚あり。けど不退転でやり遂げたいな。
みすと
コメント



1.シゲル削除
なるほどエッセイかぁ、霊夢の普段を書けばかなりの量になるでは、完成したら是非買いたいですねぇ。。
霊夢のエッセイを見た皆の反応が気に成りますね♪