Coolier - 新生・東方創想話

少女たちの日常

2009/01/11 01:14:22
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博霊神社、幻想郷の境に位置するこの神社は、特に参拝客などおらず
代わりに妖怪や鬼などが遊びに来ていた。
「寒いわねえ・・・・・・」
「そだねー・・・・・・かといって特にする事もないしねー」
と、炬燵に篭りながら霊夢と萃香は蜜柑を食べていた。
「なんで参拝客が来ないのかしら、」
「いつもの事でしょ・・・・・いてっ」
と萃香の額にお札が刺さる。
「きっとこの寒さのせいだからだわ、冬をこせばきっと来てくれるわ!!」
自信満々に言う霊夢。
「どうだかねー」
蜜柑を食べながら言う萃香。
いつもと変わらない日常。
つい先日、地底の霊達の騒動で賑ったが、それももう下火になってしまい、
今ではこうして炬燵に入り、どんよりと曇った空を見ながら熱いお茶を
飲むのが当たり前になってきた。
「暇ねえ・・・・・・」
「暇だねえ・・・・・・」
今日何度目かの言葉を発する。


「暇だなぁおい・・・・・・」
「ならなんで私の家に来たのよ」
「暇だからだぜ」
「はあ・・・・・・」
「なー、なんかしようぜー」
「なんかって何よ」
「弾幕ごっことか」
「却下」
「つれないぜ」
「やることないなら魔法の勉強でもしなさいよ」
「それもそうだな、んじゃそこらへんの本でも借りて読ましていた頂くぜ」
「ちゃんと元に戻しておいてよね」
へーいと気が抜けた返事をしながら、魔理沙は本棚がある部屋へと移動していった。
地底の騒ぎがあった後、特に何も起こらずに、時々地底からお燐やお空が霊夢の所へ
来て宴会をするだけで、他には特に変わったことなどなかった。
私は私でこうして人形の手入れをしたりするのだが、魔理沙は宴会が無い日には
必ずというほど家に来て、特に何もすることなく最後はいつも魔法書を読む作業になってしまう。
いつもと変わらない風景である。
私は一人のほうがいいのだが、魔理沙と一緒にいれるのは、少し嬉しかったりする。
隣の部屋からは、時々、ボンッという音がする。
おそらく魔理沙が何かの魔法を失敗したのだろう。
顔を真っ黒にしながら、勉強をする魔理沙を想像し、少し笑いながら私は紅茶をすすった。


「うふふ、咲夜さーん、そんなに照れないでくださいよー」
ここは紅魔館、吸血鬼を主とする館。
そこの門番である美鈴は、今日も居眠りをしていた。
この寒さの中よく寝ていられるなと呆れつつも感心をし、そして容赦なくナイフを
投げる。
「うふふ・・・・・・あべし」
ナイフは見事に美鈴の後頭部に刺さり、美鈴はピチューンという音をたてながら、前のめりに倒れた。
「おはよう美鈴、目は覚めたかしら」
満面の笑みで聞く咲夜。
「あはは・・・・・・おはようございます咲夜さん、お陰様でばっちり目覚めました」
苦笑いで答えた美鈴の額に、もう一本ナイフが刺さった。
「まったく、よくこんな寒さで寝ていられるわね貴女は」
「へへへ、それだけが取柄ですから」
「居眠りが得意な門番なんて聞いたこと無いわ・・・・・・」
呆れを通り越して関心する咲夜。
「あっでもちゃんと仕事はしていますよ!たまたま寝ていただけで・・・・・・」
慌てて付け加えをする美鈴、その仕草がおかしかったのか、咲夜はクスリと
笑う。
「ぅぅ、何かおかしかったですか?」
不安そうな顔で聞いてくる美鈴。
「いいえ、何でもないわ、そうだ、美鈴、今日の晩に博霊神社で宴会があるのだけれど・・・・・・」
「えっ?いきますいきます!もちろんいきます!」
「何言ってるの?貴女はここでお留守番よ」
「うぇぇぇぇ、そんなぁあああ」
本気で落胆する美鈴、そんな彼女が面白くてついつい笑ってしまう。
「ふふ、嘘よ美鈴、貴女も一緒に行くのよ」
「本当ですか!やったぁぁぁぁ」
一気にテンションの上がる美鈴だったが、
「ただし、今からその時間までに一睡でもすると置いて行くからね」
「ぅっ・・・・・・分かりました」
一気に下がる美鈴であった。


「そういえば今晩、宴会するんだったわ」
「うぇ!それを早く言ってくれよー、お酒用意しなくてわ」
「はあ・・・・・・面倒くさいわね、こんな寒空の下で一人で宴会の準備なんて」
「むふふ、それなら私達鬼にまかせとけーい、霊夢は里にでも行って肴でも買って
くればいいさ」
「私達って、他に誰かいるの?」
「ここにいるぞ!!」
突然勇儀が、木の上から降りてきた。
「うわ、勇儀、いつからそこにいたの?」
「ふふふ、萃香が来てからずっとだよ」
誇らしげにする勇儀の鼻からは、鼻水がたれていた。
そんなことはいいからと、さっさと勇儀を炬燵の中に押し込んだ。
「ま、そんなわけだから安心して買出しに行ってこーい」
満面の笑みで言う萃香に、呆れ顔の霊夢。
この状況のどこを見れば安心できるか分からないが、とりあえず厚着を着て、霊夢は
外へ出た。
空は相変わらずの曇り空。
今夜にでも雪は降るかな、そしたら雪見酒でもしようかしら。
そう思いながら、少女は里へと飛んでいく。
「神社は私達に任せろー」
萃香の言葉は、だんだんと聞こえなくなっていった。
初めまして、二郎です。じろうです。(大事なこt
これから稀に投稿していこうと思います。
今回はありふれた日常を書いてみました。
何分頭が⑨なもので文章等がおかしかったらビシバシと言って下さい。
それではまた。
二郎
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コメント



0.560簡易評価
7.無評価名前が無い程度の能力削除
博麗です。博麗です。(大事なこt
8.60煉獄削除
日常なのは良いのですけど、ちょっと物足りない感じが
するような感じでした。
決して悪いものではないので、これからも精進して
面白い作品を作ってください。

誤字ではないけど余計な部分があったので報告。
>本でも借りて読ましていた頂くぜ~
正しくは「本でも読まし(せ)て頂くぜ~」だと思います。
10.70白徒削除
まったりはいいものだ~。
宴会の内容も書いて欲しかったですけどね。