Coolier - 新生・東方創想話

東方番長錐鮫魔理沙伝~紅之章~

2009/08/30 02:27:38
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【Here is a 紅魔館駐屯地!】

「咲夜二等兵!」

「It's here!」

「私は今すこぶる機嫌が悪い!」

「Yes! Superior officer!」

「何故だかわかるか!」

「Yes! 博麗神社の糞どもがレミリア軍曹殿に楯突いたからであります!」

「その通りだ! そのことについてどう思うか!」

「ファッキン紅白どもに正義の鉄槌を下してやりたいであります!」

「鉄槌だけか!」

「No! 脳天にAKをぶち込んでやります!」

「それだけか!」

「NO! 破裂した内臓を糞虫どもの餌にしてやります!」

「食わせるだけか!」

「No! 肥料にして旨いコーンを育ててやります!」

「よろしい! 貴様はそのために命を捨てる覚悟はあるか!」

「Sir! Yes,sir!」

「では出陣!」

「YEAAAAAAAAAAAAAAAA!!」






────────────







【博麗神社境内】

幻想郷にその名を知らぬ者はいないと言わしめた伝説の番長、錐鮫魔理沙。
そして相棒、剥苦零霊夢。

「霊夢ぅぅぅぅぅ!」

「応!」

「血が! 滾るぜ!」

「応!」

「今からあたしらは紅魔館に殴りこみをかける!」

「応!」

「あの難攻不落と言われた紅魔館に、たった二人でだ!」

「応!」

「怖いか!」

「否!」

「私は……正直怖いぜ!」

「…………」

「あまりにも嬉し過ぎて、今後これ以上の興奮が訪れないかもしれないという恐怖が! 私を! 鼓舞させるんだ!」

「応!!!」

「っしゃいくぞおらああああああああ!」

「応ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」






────────────







【?????】


「ふふ、紅魔館と博麗組が動き出したようだね」

「予定道理……ってわけかい?」

「口を慎みな藍……あいつらが悪いのさ、このあたいを差し置いてでかい面してたからねぇ」

「さすが紫の姉貴! あたいらとは頭のできが違うな!」

ギロ、と。
紫に睨まれた娘は蛇に睨まれた蛙状態である。

「そいつ、いつまで使ってるんだい、頭も緩いようだし、使えないったらないだろ」

「いやね姉貴、こいつもこれで可愛いところがあるんでさぁ、なぁ橙?」

睨まれてから震えっぱなしであった橙は、頭を上下に激しく動かす。

「ッハ! 別にいいけどね。 ヘマだけはするんじゃないよ」

「へ、へへ」

「その笑い方、むかつくんだよ!」

「っひ」

「ちょっと紫さん!」

チッ、と舌打ちを鳴らし、紫は自らの生み出したスキマに身を入れた。

「いいかい、リーダーはあたいだ、あんたらはあたいの命令通りに動けヴぁいいんだよ!」


残った空間に、机を叩く音が響く。
藍は思った。

(いつまでもあンたの天下じゃないんだ……!)


あと、今時スケバンはねぇわ、と……








─────────








広い、それは広い草原。
迷彩服に身を包んだ二人の可憐なソルジャーはスナイプの構えをとっていた。

「こちら管制塔、こちら管制塔、聞こえますか? 聞こえる? 聞こえなさい」

「聞こえてるわパチェ、後うるさいわ」

「パチュリー軍曹、敵の状況をお願いしますわ」

「えぇ、私のファッキンレーザーには飛んで火にいる夏の虫が二匹写っているわ、方位A23、距離はおよそ3000よ」

「よし、銃を構えなさい咲夜、まだよ、まだ待って」

「……」

このとき、パチュリーに電流走る。

「待て! やっこさんの速度がドンドンあがってやがる! 20……30…… マッハだと!」

「なにぃ!」

「少尉殿! 見えました!」

「糞! ファイア!」

「うおぉぉぉお!」

しかし、降り注ぐ弾頭はことごとく虚を切り、地に喰われていく。

「少尉殿! 当りません!」

「う…うろたえるんじゃあないッ! 紅魔館軍人はうろたえないッ!」

×可憐なソルジャー
○筋肉質のソルジャー

やがて草原に、二両編成の暴走列車が現る。

「パラリラパラリラ! パラリラパラリラ!」

「口で言うのはどうかと思うぜ霊夢!」

二人は箒にまたがっていた、否、立ち乗りしていた!
二人は足の腹を箒の柄に乗せ、首だけを正面に向ける形で手を後ろで組んでいる。

「あ、あれは、桃白白乗り!」

そう、あれは伝説とも言われた桃白白乗り……箒をぶん投げてから「ぴょっ!!」とか言って乗るのだ、これでおしまい。

だだっ広い草原に、二人の勇者降り立つ。

「東方番長錐鮫魔理沙! 紅魔館に喧嘩を売りにきたぜええええええ!」

「応!」

「っち、やってくれたな! 咲夜二等兵、白兵戦だ! 訓練の通りにやれば勝てる、いいな!」

「Sir! Yes,sir!」

「ジーク! コウマカーン!」
「ジーク! コウマカーン!」

「かかってこいやあああああああああ!!」

元来、戦いは血で血を洗うものである。
しかしこの戦い、否、この決戦はもはや血のスプリンクラーやー。
自然、闘いは一対一のタイマン勝負、【東方番長】魔理沙と【鬼軍曹】レミリア、【鋼鉄の腋】霊夢と【冥土超】咲夜の戦いとなった。

「おらおらぁ! どうした! 素手の番長一人に手も足もでてねえぜ!」

「っく……」

錐鮫流殺陣術、免許皆伝の魔理沙にとって、いち兵隊のアーミーナイフの動きはすこぶる簡単に読めた。

「何故だ! 何故あたらん!」

(簡単なことだぜ ミ☆)

錐鮫流は対魔の術、相手の魔の流れを読み取り、自己に反映できるのだ!

「げびゃああぁぁぁあああ!」

「っ! 咲夜!」

「ほらほら! 自分の心配をしなくちゃ……だZE!」

【轟き】、それは魔理沙がレミリアに向かって打った右拳より発せられた。
その轟きは圧倒的な【力】として具現化し、レミリアを襲う。

「あじゃぱぁあぁぁぁ!」

ここが広大な草原なのにも関わらず、遠めに見てわかるほど赤く……紅く一面が彩られる。

「これまで、だな」

「応!」

うずくまるレミリアの顔は、見えない。

「……くっくっく」

その声の主は既に、絶望ではなく、勝利を確信していた。

「咲夜!」

「幻!符! 殺人ドォォォォォル!」

「なっ!」

幾重にも重なった刃が、咲夜二等兵の周囲に展開されていく、限界まで張った弦のように緊張したそれらは、一斉に刃を震わせる。
そしてその標的は

「避けろ霊夢ーっ!!」

「無理!」

「遅い!」

氣を込められたナイフはその一つ一つが致命的なダメージになる。
永遠とも思える刃の群に隠れ、霊夢がその姿を再びあらわにした時、彼女の衣服は原型を留めていなかった。
身は切り裂かれ、それでもかろうじて顔を防いだ両腕は、誰の目に見てももう使い物にならないほどであった。

「生……」

そう言い残し、霊夢は地に伏せる。
その体からは、もはや精気は感じられない。

「霊夢ううううううううううううううううううう!!」

叫ぶ魔理沙。
そして立ち上がるレミリア。
彼女は歓喜に震えた顔で高らかに笑う。

「残念だったな! 咲夜が二等兵でありながら何故【冥土超】と呼ばれるか、それは彼女が仕掛けるナイフ・トラップの精巧さ、強靭さよ!」

「そしてぇ!」

「我々は! チームプレイでこそ本領を発揮するのだ!」

レミリアはその帽子から、C4爆弾【紅魔館仕様】を取り出した、その数10!

ハッっという掛け声と共に、それらを正確に魔理沙の周囲に投擲する。
それに対する咲夜のナイフ・トラップは、それぞれを正確に打ち抜く用意が既に完了していた。

「「GO TO HELL!!」」

草原に、巨大な火の華が咲いた。





























「…………悲しいZE……こんな、こんな怒りは初めてだ」

「なっ!」

満身創痍になりつつも、魔理沙は立っていた。
その姿は既に、限界を迎えているようにも見える。
しかし、その内に、確かなる脅威を内在している。
そう、思わせるだけの寒気をレミリアを感じたのだ。

「相棒一人救えねえ、そんな自分が一番許せないぜ……」

発していた力は魔理沙の内なる力ではなかった。
むしろ、外の力が魔理沙の右腕に集結しているかのようである。

「こ、これは……【間補右】!」

「そ、それはなんでいおぜう様!」

「右拳に内外全ての力を凝縮し、打ち出す禁術……【間補右使い】は既に絶滅していたと聞いていたが……」

「あの世で私に詫び続けろ! レミリア・スカーレットォォォォォォ!」

「う、うわあああああああああああああああ」

「錐鮫流奥義!」








「魔巣多亜巣派亜苦!!!!」








─────────










「終わったぜ…………霊夢……」

全てが無に帰した草原の中、孤独の番長は一人、空を仰ぐ。
その瞳には、これまで流したことのない、悲しさの結晶があった。

「応!」

「へ?」

「生!」

「あ……れ、いむ……」

そう、霊夢は死んではいなかった。
鋼鉄の腋、それが彼女の一命を取り留めたのだ。
なんかよくわからんけどそういうことなのだ。

「驚?」

「いや、ぜ、ぜんぜんそんなことないぜ」

「嬉?」

「ば、バーローwww  嬉しくなんかないぜw」

「(笑)」

「おま、言ったなー」

笑顔が一番、明日は明日の風が吹く。
紅魔館との辛く、苦しい戦いを乗り越えた番長であったが、この時はまだ知らない。
この戦いが、後に大きな波乱を巻き起こす種となるということを。
そう、知らないのであった……
「……………………寝過ごしたわ」
「さすが紫姉ぇ! 私達にできないことを平然とやってのける!」
「橙はああなっちゃだめよ」
ハリー
http://kakinotanesyottogan.blog66.fc2.com/
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コメント



0.360簡易評価
4.10名前が無い程度の能力削除
ハイハイ打ち切り打ち切り。
5.無評価名前が無い程度の能力削除
キャラ崩壊はしてるが、宝石とは言い難い。
何かのパロならネタに為らなくもないが、これでは物語として酷すぎる。
7.100名前が無い程度の能力削除
読み手をえらぶね

おれは最高だとおもう
こんなノリ、あっても良いと
10.80名前が無い程度の能力削除
確かに選ぶな
2ch界隈でよくみるネタが通じるかどうか。
13.20名前が無い程度の能力削除
霊夢が限りなくオマケ
14.無評価名前が無い程度の能力削除
とりあえず冒頭のFMJネタに関して言わせてもらうが、
・口でクソ垂れる前と後にSirを付けろ、Yesじゃねえ。
・どんな場合でもNo!なんて答えたらダメ、否定的な答えの場合は"Sir negative"
17.無評価名前が無い程度の能力削除
誰もお前のオナニーなんて見たくないんだよ?