Coolier - 新生・東方創想話

竹の花   下

2010/04/06 14:30:55
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※注意 :この作品は後編です、そこらへんに路傍の石よろしく転がっている前編(作品集107)から読んで下さると私が狂喜乱舞します。






























どうして人は忘れないんだろう。

どうして妖怪は忘れるんだろう。






聞くと、輝夜は何でもないことの様に言った。

「寿命の違いでしょ」

それで私が納得する訳も無いと、コイツはきっと気づいていたんだろう。直ぐに言葉を続けてきた。

「人間は、どう足掻いても百年が生き続ける限度でしょ?ああ、永琳に言わせると厳密には百二十年?だったかしら。でもどっちにしても、それは永遠じゃ無いのよ」

まあ須臾でもないけど、と誤魔化すように笑う。コイツはこういう時、とても綺麗に笑う。何時もはただムカつく笑い方をする癖に。

「対して妖怪は、百年や二百年なんて全然歯牙にも掛けない程度に生きるわ。こっちだって永遠じゃないとはいえ、私よりも生きている連中ばっかりよ。万単位ってのは流石にあまり聞かないけど。てゐは教えてくれないし」

愚痴るように、あくまでも軽く、軽く。それはコイツなりの話術なのだろう。もしかしたら私を気遣っているのかもしれないけれど、その想像は幻想にするにも気分が悪かったから、どこかに投げ捨てておく。

「ここで問題になるのが、脳の容量の問題。いや、容量じゃないわね。強度、そう、強度よ。外からの刺激に対する耐久力。どうしようもなく深いトラウマが蓄積されるにつれて、抗い様も無く削られていくもの。生きていれば自然と減っていき、零になったら精神が死ぬ。これは、人間だろうと妖怪だろうと同じよ」

くるり、と一回廻ってこちらを見る。その目は今まで一体、どれだけのものを見てきたんだろう。

「だから――神様だか何だか知らないけど、どっかの誰かがそうしたんでしょうね。永遠に近い時を生きるために、精神を殺さないように、何時でも笑えるように」

謡うように、謳い上げる。

「その手段が忘却なのは、喜劇か悲劇か知らないけどね」

さらさらさら、と絹の様に笑って、倒れ伏しているこちらに顔を近づける。そして唐突に、その表情を変える。


「――ごめんね」


笑顔から、


「と言っても、謝る気は全くないけど」


永遠に変わらない、深すぎる笑顔へと。


「絶望なさい、藤原妹紅」


私とコイツは、違うのだと、


「月人は、人間とも妖怪とも違うのよ。人間みたいにすぐ死なないし、妖怪みたいに六十年ごとにリセットされることも無い。ただ穢れなく、変質なく、永遠に、何にも変化されず、何も変化させず、ただ存在を持ってそこにいるだけなのよ。同じ永遠を持っていても、私たちはずっと止まったまま。妖怪はずっと廻ったまま。貴女は、ずっと進むだけ」


何よりも、雄弁に語って――








「貴女は永遠に独りよ、妹紅」










私は折れた足で跳ね起きて回復していた右手を突き出して持っていた札を発動させて燃えて爛れたアイツの皮膚を引き千切って内蔵に手刀を突き入れて心臓を掴んだところで反対に眼窩に指を入れられてそのまま脳みそをかき混ぜられたけれど構わずに心臓を潰しながらポケットの札を有るだけ出してアイツの躰の中に無理矢理差し込んで内側から爆発させたけどその前に蓬莱の玉の枝が私の胸に刺さっていてそれも起爆して赤い霧が二人分できて同時にリザレクションして私は鳳凰を出しながら突っ込んでアイツは火衣を纏って二人して燃えながら殴り合って刺し合って溶け合って焦がし合って殺し合って殺し合ってまだ足りなくて殺し合ってお互いの肉体を精神を存在を消そうと潰し合って伸ばし合って斬り合って抉り合って撃ち合って打ち合って組み合って捨て合って燃え合って消え合って腕を足を胴を首を曲げ合って折り合って頭だけ残って噛み合ってまた生き返って投げ合って踏み合ってお互いの躰を破壊して蹂躙して改悪して抹殺して足の指から頭の毛まで全てを掴んで滅茶苦茶にして殺し合って殺し合って殺して殺されて殺されて殺して、






















朦朧と。



「で、今回、何でこんなことしたんですか?」

「ん? 今回とは? あ、阿求、味噌汁作ったが、飲むか?」

「要りません――だから、私と妹紅さんを結婚させようとしたことですよ」

「そうか……、まあ正直なところ、結婚してくれなくても良いんだ」

「まあ、そんな事だろうとは思ってましたが」

「ただ、ね」

「はい」

「あの子はずっと生きるのに、私は――」

「待った」

「い――うん?」

「もう大体言いたいことは分かりました。これ以上言っても湿度が上がるだけでしょう?」

この部屋にキノコ生えても良いなら別に構いませんけど、なんて嘯く。

「……阿求。人の話の腰を折るなって教わらなかったか?」

「私は寺子屋に行きませんでしたからね」

「無理にでも連れて行けば良かったな」

「良いんですよ。私は厚顔無恥を座右の銘としてますので」

「……呆れるしか無いな。千年続く稗田の、求聞持の末の言う台詞か、それが」

「いやはや全く、本気の本気で呆れるしか無いですよ」

阿求は呆れた、という感情を表現する為に、肩をすくめて手を上げて首を傾げて口端を上げるという動作を同時に行っていた。そして


「全く、どいつもこいつも……ッ」


息を鋭く吐き出すと、右手を開いて、ばんっ、と、思いっきり慧音の眼前に突き出した。

「阿……求……?」

「貴女は、貴女たちは、いやもうアンタらは、……本ッ当に、本気で本心で本質から巫山戯てますよ」


息を大きく吸い込む。






「私の、阿求としての稗田の人生唯一の叫びですのでね、全身全霊全力全開で言わせて貰いますけどね……

ああもうアンタらは、そんなに絶望したいですか。そんなに希望が欲しいですか。そんなに傷つきたいですか。そんなに癒されたいですか。そんなに泣きたいですか。そんなに笑わせて欲しいんですか。そんなに覚えていたくないですか。そんなに忘れたくないですか。ったく……

死ぬから何ですか。死なないから何ですか。直ぐに死ぬから何ですか。死にそうに無いから何ですか。もう死んでるから何ですか。黄泉帰るから何ですか。

此処の住人の事ですよ。此処の連中の事ですよ。一から十まで零から百まで上から下まで天から地下まで選り取りみどり、両儀四象八卦から飛んで一気に八百万の単位まで混ざりながら絡まってそれでもまだ足りないですか。それで生きててまだ辛いですか。それで別れがまだ怖いですか。ああそりゃ良いですよ、生きてて辛くて別れが怖くて、でもそれを本質と誤るのだけは癪に障ります、それが真理と偽るのだけは吐き気がします、それに絶望するのだけは心底、根底から徹底して殴り飛ばしたくなります」




息を継ぐ音。咳が混じる。それでも、内側からの衝動を吐き出すように。




「私だって死ぬのは嫌ですよ、誰もが消えるのは嫌ですよ。でもアンタらは違うだろ、お互いが大切すぎるだろ。お互いに大切で愛しくて、離れたくなくて別れたくなくて、だからって喚いて唸って泣き叫んで、五月蝿いですよ少しは黙りなさいよ。アンタらは此処に居るでしょうが、此処に居て見て聞いて生きてるでしょうが。だったら私たちの世界を、この小さな楽園を、この閉じられた空間を、この私が見てきた箱庭を過大評価して下さいよ。

此処は全てを受け入れますよ。此処は全てを許しますよ。だから残酷なんですよ。だから奇跡なんですよ。だから失望しなさいよ。だから安心しなさいよ。

何処かの馬鹿を、記憶して記録して生まれて死んで生まれるだけのどうしようもない傍観者を許容したみたいに、


貴女が居なくても、この人間を受け入れて、この人間を護れない、そんな貴女を許しますから。



だから――」


お願いだから、二人とも、



「安心して、生きて、死んで良いんですよ、貴女たちは」




横たわる私が流す涙に、気付かないで欲しい。







































「あー、妹紅さん?」

てゐが過ぎ去った竹林、そこから暫くして、また別の兎耳が生えた。変にへにょりとした耳。
月の兎、鈴仙・優曇華院・イナバが居た。

「どうも、永遠てゐの方から来ましたっ」

てゐの決め台詞を真似ているらしい。器用にも「い」をきちんと「ゐ」と発音していた。

「何しにきたの?」

「ええちょっと、道に迷いまして。でも別に貴女に人生を説いて貰おうって訳じゃないですよ?」

絶対に有り得ない台詞を吐きながら(こいつらが竹林で迷うわけが無い)、「きゃははは」、と笑う。もしくは、嗤う。

「……今日は随分と、機嫌が良いのね」

「ええ、ちょっと、」

右手が伸びてきて、がっしっ、と頭を掴まれた。そして、

「いろいろ、ありましてね」

無理矢理顔を近づけられる。

「少しお時間、頂けますよね?」

ちょっと面貸せやコラ。

そう言いたいのだろう。

「……何?」

私は疲れていた。輝夜と殺しあって、てゐに八つ当たりして、その行為に精神が疲れていた。でもそんなこと、この月のウサギは斟酌してくれなかった。

「何、じゃ無いだろこのダボ人間がぁぁっ!!」

両手で頭を叩かれた。左右から耳を挟みこむようにして、脳みそを揺さぶられた。視界が一瞬暗くなる。もしかしたら一回死んだかもしれない。

「ああもう、全く……」

私が何の反応もしないのを良いことに、鈴仙は私の頬を掴んで「そんな台詞を吐くのはこの口ですか、ん?」と引っ張ってきた。傍から見たら微笑ましいかも知れないが、この月兎、かなり力が強い。具体的に言うと妖怪の中でも中の上くらい。私のほっぺたがぎりぎりぎりっ、と音を立てている。そして、

「私は今、非常にムカついてるの」

「………」

私は反応しようとしたが、鈴仙は「言い訳は後で多分聞きますから、ねっ」と言いつつさらに頬を引っ張ってきた。結構キツイ。

「本当だったらここでもう跡形も残らないほどに殴り倒したい所なんですが、」

青筋を立てた額を思いっきり近づけながら、そこで一端言葉を切り、

「――これで、勘弁してあげなくも、」

そして両手を、私のほっぺたを掴んだまま持ち上げて、右手は押し出し左手は引っ張り、つまり私の頭を反転させながら、さらに右足で腰を蹴り上げて宙に浮かせて、私の目線が完全に空を向いたところで、今度は反対に私の頬を下に向かって、

「ないッ」

地面に向かって叩きつけた。頭が砕けた訳ではないので一回も「死んで」はいないが、痛い、と言うよりも意識が朦朧とした。


追撃が来るかと思ったが、鈴仙は私を叩きつけた状態のまま止まった。私も動ける状態では、動きたい状態では無かったので動かなかった。そのまま時間ばかりが過ぎて、過ぎて、過ぎて、

「てゐはね」

ポツリ、と鈴仙は、零すように言った。

「あんたらに会って、優しくなったわよ」

雫が垂れる様に、落ちるように、

「新参者だから分からない、って言うかもしれないけど、違うわよ。新参者だから分かるの。あの子は自分じゃ絶対認めないけど、私が地上に来た直後は、優しくて優しくなかった。上辺だけじゃなくて本心も優しかったけど、本質は優しくなかった。何て言うのかな、あの子はこれまで生きてきて、生き過ぎて、捨て過ぎたのね、きっと」

伝っていく。

「それをさ、あんたらが、別にあんたや慧音先生だけじゃなくて、霊夢やら魔理沙やらも含めてだけど、てゐを変えていったのに」

何よりも無色な。

「どうして居なくなっちゃうかなぁ、あんたらは」

涙の様に。

「いやね、慧音先生や真人間は、別に良いの。寿命だし、そこは仕方が無い。けど、問題はあんたよ。何であんたまで居なくなるのよ。何であんたまで笑わなくなるのよ。あんた、自分の立場分かってるの?」

私の頬を包む両手に、

「あんたは、希望なのよ。私らにとっての希望なの。私ら、ってのはね、妹紅。妖怪たちにとって、あんたは唯一の、永遠の旅に付き合える友人だから。唯一の、忘れないでいてくれる、唯一の、覚えていてくれる存在だから。なのにさ、」

ぽたり、と堕ちる。





「あんたまで妖怪の真似事してたら、私たちは何を忘れて生きていけばいいの?」





鈴仙の表情は逆光で見えないけど、それはきっと、先刻のてゐが見せたのと同じものだろう。

とてつもなく彼女達らしくなくて――とてつもなく妖怪らしい。
ああ、本当に。
妖怪って、こんなに哀しかったんだ。







私たちはそのまま固まっていたが、一分と三十秒ほど経ってから、鈴仙はもう話は終わり、とばかりに立ち上がった。暫く前から頬を解放されていた私は、ようやく鈴仙に、私を見下ろすような格好になっている彼女に、辛うじて声を掛ける。

「……勝手だね」

「勝手よ。妖怪だもの」

今度の表情は、彼女らしかった。

「じゃあ勝手されるついでに訊きたいんだけどさ、月の妖怪も、やっぱり忘れるの?」

「さあ?」

「さあって……」

「もう忘れたわ」

六十年はとっくに過ぎてるわよ、と楽しそうに笑う。私も、釣られて笑う。
この笑いが忘却のお蔭なのかそうじゃないのか、私には分からなかった。もうどっちでも良いと思った。

「鈴仙」

「ん?」

「パンツ丸見え」

踏まれた。顔面を。体重は軽い筈だが、速度が素晴らしかったのか、頭蓋骨がミシリっ、と鳴った。うっかりすると死ぬレベルだった。

こういう感覚、久しぶりだなぁ、と痛みに耐えつつ思う。何回か慧音にやったことがあったっけ。小さい頃は顔真っ赤にしてスカート押さえてたくせに、成長しちゃったら普通に平気な顔して蹴ってくるようになった。
……こういうのを忘れないっていうのは、まあ、良いか。

「あ、そうそう」

鈴仙は、私にスカートの中を見られない程度に離れたところから、振り返って声を掛けてきた。

「人里で聞いたんだけど、次代の稗田の子が生まれたそうよ。どうせまた数年したら縁記書きにやってくると思うから」

私はふうん、と返事をして、

「その子、名前は何て言うの?」

「真☆稗田阿礼」

鈴仙の方向に首を向ける。心なしか首の動きが重い。と言うか精神への負荷が重い。先刻からの疲労とは別系統で重い。

「……って慧音先生が言ってたけど」

「……ああそう」

つまりあの後、私が寝落ちしてから結論は出た訳だ。まあ、比較的マシなものに落ち着いて、いないな、うん。

「結局、慧音が一人で言ってた事だし、その通りに命名されることはまず無いよね」

「でも、稗田の承認は取ってるとか」

「………」

阿求だけ、だよね?
あの一族って御阿礼の子には甘いからな……。

「気になるんだったら、会いに行けば良いじゃない」

鈴仙はそう言って、今度こそ去る。去り際に、

「これからも、末永く宜しくって」

なんて台詞を残して。

「まだ子供だから、理解出来ないと思うけどねぇ」

返事は無かった。もう姿も影も形も無い。波長を弄ったんだろう。


さて、








どうしようか。




貴女は独り、と輝夜は言った。


貴女も私も此処は受け入れる、と阿求は信じた。


貴女が羨ましい、とてゐは鳴いた。


貴女の忘却願望は許さない、と鈴仙は告げた。




いやあんた等勝手すぎるだろう、と呟く。本当に――何も言わなかったのは、






貴女に祈るよ、と慧音は笑った。






ああ、そうだった。




貴女は居なくならない、と安心して、


貴女も私も一緒に死ねたら、と渇望して、


貴女が傷つくのは見ていられない、と狂信して、


貴女の隣に何故居られない、と絶望して、




「そうして思ったんだ。私はもう、妹紅に何も出来ない。するべきじゃない。ただ隣に居て、妹紅を信じるしかない。私に出来ることなんて、もう、本当に、塵芥の一つすら無い。

だから、妹紅に、祈ろう。貴女が、永遠を、生きることを」



あれは多分、阿求が居なくなった後。思えば、あの時の会話が元だったのか。あの時私はうつらうつらしていて、うっかりすると夢オチかと思っていたんだけど。



「笑って、受け入れられますように」



………。

まったく。

成る程ね。

あの時は何ぞ、って思ってたけど。

そう言えば、今日の今日まで笑えてなかったな、自分。

今まで考えてきてたことを思い返すと、どれだけ阿呆なことを考えていたのかが分かって、

あははははははははっ、と、

自然に笑いが込み上げてきた。



さて、

改めて、

どうしようか。




人里に行って次の稗田の子、名前がどうなってるのか確認に行くか。

あえて永遠亭に行って、鈴仙のバツの悪い顔やてゐの恨みがましい顔、永琳の胡散臭い顔や輝夜のムカつく笑顔でも拝みに行くか。

竹林の外れに勝手に作った、慧音の墓参りにでも行くか。


まあとりあえず、






ずっと放置しっぱなしだった天ぷらを、もう油に引火して真っ黒になってしまった天ぷらもどきを、燃え尽きてしまった六十年目を、残り火を消火して片付けなくては。










.
要するに何が言いたいのかって言うと、(↓以下回想)



「竹の花を天ぷらにして喰ってる妹紅書きたい」

「竹の花って六十年に一度だっけ?」

「あ、じゃあ記憶ネタやろう」

「……どうでも良いがこの話、どこに向かってるんだ?やばいな、プロット少しでも作るべきだったか」

「自分で書いといて何だが、台詞パクリってどこまで許されるんだろう……『人生を説いて貰おうって訳じゃない』のあたりってバレバレだよな」

「あれ?やべえ、何か長すぎる。これ一つに纏めたら誰も読まないんじゃね?」

「……いや、二つに分けてもそんな差は無いか(読者数的な意味で)。でも良いや、まだ最後の方全然書けてないけどとりあえず前編だけ上げちゃお」

「うーん……どうしよう、本気でオチが思いつかん。あー、あとは適当に何とかしよう」

「まあこれで何とか、ってアレ?」

「……結局食べて無いじゃん、これ」



――竹の花って美味しそうだよね(推定)。
実行犯
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コメント



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6.60不動遊星削除
 読ませて頂きました。善し悪しはさておき、非常に興味深い作品でした。ありがとうございます。
 前編の方でも言いましたけど、文章自体ははっきり言ってあまり読ませる物じゃないです。とくに、藤原妹紅と蓬莱山輝夜の殺し合う場面が、言葉を選ばないで言うならば、「よみにくい」の一言でしょう。一概に悪いとも言えないですが。
 題材自体は面白いです。時代の循環にとって、取り残される妖怪とせわしなく回り続ける人間との差違を著そうという努力はそこそこ成功している気がします。ただ、もうちょっと軽いネタにこだわるか、地の文の雰囲気を重くして読ませるようにするか、そのメリハリをはっきりさせた方が良いと思います。では。
7.50名前が無い程度の能力削除
話の中身は良いと思う。
ただ、キャラの性格とか会話内容とかが、この作品で伝えたい事を書いていくにあたって、作者の都合にあわせて作られました、という感じが凄く強くて、話に入り込めなかった。
9.80ずわいがに削除
妹紅だけが、永遠に生きる“人間”だとね。期待されてるんだから、しっかり応えなきゃ、ね。頑張れ妹紅。