Coolier - 新生・東方創想話

慧音ん先生ーんと愛ーん

2009/08/18 14:21:38
最終更新
サイズ
2.91KB
ページ数
1
閲覧数
1087
評価数
3/23
POINT
670
Rate
5.79

分類タグ

「それでは、今日の授業はここまで」

ここは寺小屋、私はいつも通りの授業を終える。
今日は問題もなく、生徒達も熱心だった。喜ばしいことだ。

「けーねせんせー!」

授業をにざわざわと沸く教室内で、ビシっと手をあげた少年がいた。

「なんだ?」

けーねせんせーこと慧音先生、つまり私は答える。

「愛ってなんですかー?」

「…………」




















「は?」






──────────────







「さて……」

困った。
何が困ったとは、もちろん先ほどのアレである。
とりあえず明日答えてやるとは言ったが、困った困った。

「愛……ね」

何か適当に辞書的な意味を述べて、はい終わりとしてやることは簡単だ。
だがそれは逃げなのではないだろうか。
しかし、私ごときが愛を語るなどと、おこがましいのではないだろうか。
様々な思案が頭をよぎり、去っていく。

「慧音~」

「妹紅……来てたのか」

「どうしたんだ、こんなとこで明かりも付けずに」

「……愛って何だろうな」

「ぶ」

言ってからしまったなと思った。

「いや、いやな慧音、わわたし達はなんていうか、あれだ……いや、お前の気持ちはうれし「おちつけ」

何を真っ赤になっているんだ…………こっちまで赤くなるじゃないか。馬鹿。

「今日生徒にな、聞かれて……しかしどう答えたらいいものかと」

「へ? あ、あぁ、そういうことか」

「何だと思ったんだ? ん?」

やヴぁい、自分でもニヤニヤが止まらない。

「……うぅ」

かわいいやつめ。

「で、でも、慧音に答えられないのに私に聞いてどうするんだ?」

「ん? いや、そんなことはないぞ、私は半分だが、妹紅は純粋な人間じゃないか」

「元、な。 慧音も元は純粋な人間だろ」

「細かいことはいいんだ」

「でもさ」

「うん?」

「それでもやっぱりおかしいな」

「何がだ」

「その様子からすると、自分は半人だから愛がわからないってようだけど、それは違う
人外でも愛はあると思う」

「そう……なのか?」

「まぁ…………何て言ったらいいかな、そう思えるようになったんだ。この幻想郷に来てから」

「そう……か」

「そうさ」

「…………なぁ妹紅」

「んー」

「明日私と一緒に寺小屋に来てくれないか」

「? いいけど」

「ありがとう」








──────────────






朝だ。
今日も寺小屋はざわざわとし始めた。

「よーし集まったな、はいみんな注目!」

ぱんぱんと手を打つと生徒達は全員、こちらを見る。
今、私の隣には妹紅がいる。
生徒達は見慣れない人物に多少戸惑っているようだ。

「今日は、昨日の質問の答えを教える! よく見ておくように」

「ん? 見ておくって何をd……んん」

今、目の前に妹紅の綺麗な顔がある。
今、目の前に妹紅の透き通る目がある。
今、私は妹紅の唇を奪っているっ!

「ぶはぁ! ちょ、ちょ慧音ちょ、ちょ」

「愛してるぞ、妹紅」

妹紅の顔が真っ赤だ、彼女の出す炎より真っ赤だ。

「な、何真顔で言ってるんだようわああ」

「みんな! これが!    愛    だああああああああああ」

私の一声で、水を打ったように静かだった教室は一斉にざわめきだした。

「うわあああああああ」

あぁ、何をする、これから授業だというのに

「今日は自習なー」

妹紅に連れられ、飛び出す私の声は教室に届いただろうか。







あぁ、今日は空が綺麗だなぁ。
どうもこんにちははじめまして初投稿です。
ついこないだ新設したサークル【柿の種ショットガン】です。
作品自体はこれが二作目になるかな。

感想などくれると泣いてブリッジして飛び跳ねます。
ハリー
http://kakinotanesyottogan.blog66.fc2.com/
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.590簡易評価
8.無評価名前が無い程度の能力削除
あっさりし過ぎて感情移入する暇がありません。
ギャグとして読もうにも切れ味が……。
15.無評価名前が無い程度の能力削除
これはちょっと評価しようが……
もうちょっと練ってから投稿したほうがいいと思います
18.60名前が無い程度の能力削除
短ッ!!そしてけーねせんせー大胆!!
面白いんですけどちょっと話が練り足りないですね。もっと練ればもっと面白くなる気がしますよ。次回作に期待!!
19.10名前が無い程度の能力削除
う~ん、流石にこれはきついかも……

そもそも慧音に取っての愛が全くわかりません……
何故キスをしたのか、どんな思いと意図でキスをしたのか、その辺が全く。

その根拠になるものが何も書かれていないと思えたので。
22.10名前が無い程度の能力削除
この話は慧音の行動が良く分からない。
最後の部分も何故行動にでようと思ったのか、一人で考えているシーンを入れるとかすれば良かったのでは?


リンク先に有った別のSSも界隈でよくあるネタを集めただけで、オリジナリティーが無い。