Coolier - 新生・東方創想話

めーりんさんの二人称視点物語

2010/08/10 05:08:11
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 …………あのー。
 いや、「え?」じゃなくてですねー、なんていうかそのー……
 そう、それ、視線が気になるんですよ。
 え、取材ですか? んー……まぁいいですよ、暇ですし。
 ……給料ですか、なかなかシビアな事聞きますね。 まぁノーコメントってことで。
 それじゃ取材にならない? 知りませんよ、もっとマシなこと聞いてください。
 ……あー、休暇ですか。 まぁ私ずっとここにいますしね。
 実はですね、パチュリー様の作ってくれた身代わり君がいてですねー。 そうそう、たまに寝ているアレね、実は私じゃないんですよ。
 いつも寝てるって? いや、たまにですって、ホントホント、ホントノハナシヨ。
 ん? 警備のほうは問題ないですよ、そういう時に休みますから。 とりあえず門番がいるってのが意味あるんですよ。 抑止効果的な。
 いやー、この話みんなには内緒ですよ? 
 ……ってこれ取材じゃないですか! ヤダー!!
 ちょ、待っ、って速っ…………あぁぁぁぁぁ……




───────────




 あ、咲夜さん。
 いや、追い返したというかなんというか。 いつもの新聞屋さんですよ。
 それはそうと、しばらく新聞買うのやめません? え? 駄目? そうですか……
 あー、いや……そういうアレではなくてですね。 はは、今日は暑いなー。
 あ、はい、ごめんなさい。
 まぁこんだけ積もってますからねー。 私は寒いのは大丈夫なほうなんですが、咲夜さんはどうです?
 へー、首筋が……足はどうなんです? めっちゃ露出してますけど。
 そういうもんですかねぇ、え、あ、はい、行ってらっしゃーい。
 



───────────




 あ、どうも、お邪魔してます。
 そんな珍しいですか? 私だって本の一冊や二冊くらい…………嘘ですごめんなさい。
 ちょっと本をですね……冗談じゃないですよー。 はい、ちょっと読みたいものがあって。 
 あ、いや、悪いですよ。 小悪魔さんも自分の仕事あるだろうし。 自分で探します。
 え、そんなにあるんですか?
 …………じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて。 あ、お世話になります。
 あー、アレですか? 今日も問題なく動いてますよ。 ええはい、寝てるフリしてます。
 私を模したって……そんなに寝てるイメージありますか……
 ぐ……それを言われると。 いやー、その……あ、小悪魔さんが呼んでるんでまた。
 え、えへへ……




───────────




 これを……こう……? あれ? っかしーなぁ…………
 

 
 ひゃあああい!!
 さささ、咲夜さんなんでございましょうか!
 い、いや、隠してませんよ何も、ええ、ホント、滅相も無い。
 やだなぁ……は、はは…………
 え、本当ですか、やったー! 肉まん大好きなんですよー。 お、おろ?
 う……うぅ…………肉まんを盾にとるとは卑怯なりぃ……
 むー、でも駄目ですよ…………これは……
 あ、いや、そういうことじゃなくてですね。 いや、やっぱり駄目……です、はい。
 罪を憎んで肉まん憎まん、なんちゃってー。 は、はは……
 あ……さ、咲夜さん…………
  
 


───────────




 で、今こうやって肉まん食べてるわけですが。
 うぅ……嫌われちゃいましたよー。
 ん? いや、大したことではないんですが……
 あぁ、いいですよ、はいこれ。
 そうなんですよー、こことか難しくてですねー。
 え、魔理沙さんできるんですか? 魔法研究の一環? うっそだー。
 あぁすみませんごめんなさい嘘です教えてください。
 ほうほう……そこをそうやって…………
 あ、あぁー……
 なるほど、やっぱ見ないとわからないもんですねー。
 ありがとうございます。 あ、門は通さないんで。
 え、咲夜さんに……?
 


 私ちょっとお腹いっぱいになったんで一眠りしますが、通らないで下さいね。
 あー、寝た、もう寝たー。
 寝たからこれは寝言なんですー。
 今通っても私は見てないんですー。
 ぐがー!






 ぐぅ…………




───────────




 こんにちはー。 開いてます?
 あ、私紅魔館で門番やって……あれ、何で知ってるんですか。
 あぁ、魔理沙さんが……
 ちょ、そんなこと言ってるんですか、けしからんですね。 え、いや、嘘かと言われるとその……
 そ、そうだ、今日はおつかいに来たんですよ。
 この紙に書いてあるサイズのをですね……はい、色は赤で……
 あー、ない……ですか……
 うーん、困ったなぁ。 次はいつ入荷します?
 あ、そういうシステムなんですか。 いやいや、すみませんこちらこそ。 
 でもどうしようかな……
 霊夢さん……ですか? あの。
 へー、そりゃまた意外な一面というかなんと言うか。
 はい……はい、そうですね、行ってみます。
 いや、こちらこそありがとうございました。 ではー
 たわらばっ!!
 い、いえ、ちょっとつまずいただけで……はい……
 ご迷惑おかけしました……




───────────




 かくかくしかじかで……
 すみません、おじゃまします。
 いえいえ、おかまいなく。 …………では緑茶で。
 どうも、あ、これ美味しいですね。 へー、ほうほう……
 ふー…………











 いやいやいや、そうじゃなくてですね。
 霊夢さんなら持っていると聞いて……ええ、はい。
 え、お金ですか、これだけあるんですけど……足ります?
 ギリギリですか、よかったー。 あれ、霊夢さんヨダレ出てますよ。 やだなー。
 え? いや、それ一ヶ月分の給料ですよ。 はい。
 いやー、使う機会ないもんですから。 
 それでその、例のブツは……
 お、おおぉ……これぞまさしく…………
 これでやっと完成しますよ! ありがとうございます!
 やだなー、自分のじゃないですよー。
 ええ、さっき言った通り。
 そりゃ、初めてですし、難しいですけど……
 ? なんですかニヤニヤして、変な人だなー。
 はい、今日はありがとうございました。
 それではこれで……
 
 あ、じゃあもう一杯だけ……
 



───────────




 咲夜さん!!
 あ、あの、こないだはすみませんでした。
 あの、隠し事をっていう……
 あれなんですけど……いや、聞いてください。

 聞いてください!

 すみません、大声出して。
 あれなんですけど、どうしても咲夜さんだけには見せられなくて……
 でも、もう見せられます!!
 はい! どうぞ!!
 ……えへへ、開けて見てください。
 咲夜さん首筋が寒いって言うから、私なりに考えたんです。
 え? だって、プレゼントは突然のほうがいいじゃないですかー。
 いやー、大変だったんですよ、赤い毛糸がなかなかなくてですねー、おろ?
 咲夜さん、顔が真っ赤ですよ、熱でもあるんじゃ。
 いやいや、ほら、こんなに熱いですって、大丈夫じゃないですよ。
 あ、咲夜さん、咲夜さーーーん。




───────────




 うーさぶ…………今日はまた、一段と積ったなぁ……
 
 

 うわっち!!

 あ、咲夜さん、お帰りなさい。 いい食材は買えましたか?
 わー、立派な大根ですねー、今日は鍋ですか、楽しみだなぁ。
 あー、駄目です! いります! 肉まんは別腹なんです! それが門番クオリティ。
 そう、ですね……もう結構遅いですし。 あ、じゃあ、半分こしましょう、半分こ。
 あちち、はい、どうぞ咲夜さん。
 へ…………っくしょい!!
 あー、いや、大丈夫ですよ。 門番は寒さ耐性カンストですから。
 いやいやホント、ホンは……ぁーっくしょい!!
 うー、あ……
 確かに、こうすると温かいですね。 長めに作っといてよかったです。
 いやー、ホント、温かいですねぇ。
 あぁ、肉まんもそうですけどそうじゃなくて……
 咲夜さんの体が暖かいんです。



 えへへ
「邪魔するぜーっと……お、咲夜、いいマフラー持ってるじゃん」
「っ…………」
「どれどれ、うはっ、LOVEって縫ってあるぜ!!」
「…………」
「咲夜と美鈴ラッブラブー!! ラッブラブー!!」
「…………」
「っあそれラッブラ────



※グロテスクな表現が含まれます



 ───────────。
ハリー
http://kakinotanesyottogan.blog66.fc2.com/
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コメント



0.1200簡易評価
2.90コチドリ削除
このクソ暑い季節に冬の物語。
清涼感を得られると思いきや、やっぱり最後は熱くなるという。

二人称視点の利点なのかどうかは私にはわからないのですが、登場人物達の表情や仕草が
とても生き生きと脳内再生されました。
「えへへ」と恥ずかしそうな笑みを浮かべる美鈴にヤラレタ!
3.100名前が無い程度の能力削除
魔理沙小学生かwww

美鈴のふわふわした雰囲気にやられました

たわらばっ!!
6.100かおす削除
魔理沙に殺人ドールの刑ですねわかります
8.100名前が無い程度の能力削除
想像というか妄想をかきたてられましたw
12.100名前が無い程度の能力削除
照れ隠しの犠牲になったのだ…
18.100虎姫削除
美鈴の身代わり君がぜひ欲しいw
そして魔理沙…命知らずな
25.80名前が無い程度の能力削除
俺の体温が40度を越えた夏を思い出しました。