Coolier - 新生・東方創想話

極東地霊伝

2009/02/03 23:03:14
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「温泉っていいわねー」
「ああ……いいよな」

霊夢と魔理沙は温泉を楽しんでいた。

「このぬるっとした感触なんか最高ね」
「ああ……最高だな」

額に青筋を浮かべながら楽しんでいた。

「お湯が一割、怨霊が九割のお風呂もおつな物ね」
「ああ……おつだな」

二人は深い溜め息を付くと、短い入浴を終えた。

「……ヤるわよ」
「ああ……ヤろうか」

そして二人の外道は、地底へと続く深い穴へと飛び込んだのだった。




   ― 極東地霊伝

       いろんな意味でアウトォォォ ―





「おー、人間が来てるー」

どこからともなく垂らされた綱にくくりつけられた一つの桶、
その中にひょいと乗っている妖怪キスメは、久々の獲物に心を躍らせた。

「やろっかな、やめとこっかな、やっちゃおっかな」

口では迷いつつも、つついと高さをあげていく桶。

「……アイキャンフライ!!」

そして彼女は鳥になった。


     Stage 1

     忘恩の地などどこ吹く風


「地底って以外に広いのね」
「んー、これは犯人を捜すのにてこずりそうだな」
「まあいいわ、しらみつぶしに皆ごヴぉっ!!」
「あん?」

霊夢のおかしな声に釣られてそちらを見る魔理沙、
すると九十度折れ曲がった霊夢の頭の上にそれはそれは見事な桶が!

「おお……人の頭を痛打する感触なぞ何百年ぶりのことか……!」
「初めてみる地底の妖怪だな、何者だ?」
「あ、キスメと申します、妖怪つるべ落としです、ではこの辺で~」
「そうか、生きてたらまた会おうなー」

キスメは魔理沙にぺこりと礼をすると、つるつると何も見えない天へと上っていく、
だが彼女は気付いていない、魔理沙の発言の真意と、首を九十度曲げたままの状態で
桶を掴み、共に天へと上っていく外道巫女の存在に。

「生きてたら、な……」
「ぎゃぁぁぁぁーーーーーーー!!」

魔理沙はぽつりと呟くと、胸の前で十字を切った、
哀れな妖怪の悲鳴は地底の奥深くまで響いたとか。

「……むっ!?」

そして地底にうごめく新たな妖怪が、その悲鳴に気付いた。

「あーやれやれ……地底の妖怪ってあんなのばかりなのかしらね」
「お疲れさん、原型はとどめてやったか?」
「九割はね」
「(……死んだな)」
「さてと、調子も上がってきたことだし、どんどん地底の妖怪をとっちめていくわよ!」
「待ていっ!!」
『っ!?』

二人の前に颯爽と現れる妖怪、彼女は前傾姿勢のまま右手を二人に突き出すと、
そのぎらりと光る目で強く睨みつける。

「よくもあどけないキスメを殺したな!」
「だ、誰だお前は!!」
「地底からの使者! 黒谷ヤマッ!!」

どことなく妖怪と人間の間に変な音楽が流れたような気がした。

「なんか……すごくうざそうね」
「ああ、地底に隔離された理由がよく分かるぜ」
「行くぞ!!」
「順番でいえば次はあなたの番よ、任せたわ魔理沙!」
「げ、押し付ける気かよ……」

嫌なものは他人に押し付ける、外道の基本中の基本なり。

「しょうがないな、ギアナ高地での修行の成果を見せてやるぜ!」
「復讐に燃える女! 黒谷ヤマッ!」
「(うぜぇ……)」

蜘蛛のような妖怪は一足飛びに魔理沙との距離を詰めてその拳をふるってくる、
地底という場所では弾幕ルールのだの字も無いらしい。

「よっと、このっ、結構やるな!」
「格闘技地底チャンピオン! の友人黒谷ヤマッ!」
「……見た目だけでもいい勝負してやってる私が情けなくなってきた」

魔理沙は妖怪の攻撃を片手で捌きながら、左手に魔力を貯める。

「食らえ、これが私が編み出した新技だ!」
「むっ!?」
「シャイニングスパァァァク!!」
「ぬおおーっ!!」

その手で相手の顔を鷲掴みにし、マスタースパークを一瞬だけ放つ、
零距離で放たれたそれは妖怪を跡形も無く消し飛ばした。

「ま、こんなもんか、終わったぜー!」
「ちょっとあんた、八卦炉はどうしたのよ?」
「鍛え抜かれた肉体の前には不要だぜ!」
「不要って……」
「霊夢、人間に限界は無いんだぜ?」

霧雨魔理沙は厳しい修行の果てに悟ったのだ、人の持つ可能性とやらに。

「……まあいいわ、先行きましょ、先」
「許せーん!」
「なっ!?」
「この声は!」

地底の奥へと進もうとした二人の前に再度現れるヤマッ、
魔理沙の攻撃を受けたにもかかわらず、ダメージは見てとれない。

「哀れなキスメの命と摩り替えておいたのさ!!」

ポーズを決めながらさらりと外道な発言をするヤマッ、
すると霊夢は頷きながら、何やら嬉しそうに喋り始めた。

「やっぱり私の思った通りね、ここは外道の集う地なのよ」
「外道が集う地って……」
「いわば外道の聖域、忌み嫌われた者達の終着点」
「スパイダーストリング!」
「っと、危ないわね……つまりここで頂点に立てば、それは外道を極めたも同じ!!」

拳を握り締めて力説する霊夢、何故そこまで外道を追い求めるのか
常人には理解できるはずもないが、ともかくやる気は出たようで。

「じゃあ手始めに、こいつをどれだけ外道に葬れるか、頑張らないとね」
「ま、待て! 血は人間の絆だ!」
「二匹目! 討ち取ったりー!!」

情け無用の女、博麗霊夢。



 ~少女進行中~



「ああ、なんて楽しそうなのかしら」

地底へと続く縦穴で妖怪が一人、ぽつりと呟いた。

「ふふ……妬ましい、なんて妬ましい……」

彼女はゆらりと天を見上げると、おぞましい表情を浮かべた。

「……さあ来て、来るのよ、私の下に……」


     Stage 2

     現在と過去を結ぶ深道


「お、誰かいるぜ」
「新しい妖怪ね、早速――」
「あら、霊夢と魔理沙じゃない」
「……なんでお前が、ここにいるんだ」

地底を突き進んで出会った三人目の妖怪は、二人へ気軽に話しかけてきた、
金色の髪に独特の衣装、右手に持った本は間違いなく霊夢らの見知る相手。

「地底は療養するのにいい場所だって、永琳さんに勧められたのよ」
「アリス……それは隔離されたって言うんじゃないの?」
「うーん、そんな感じもするけど、まあ大丈夫よ」
「なんだかねぇ」

長年行方不明となっていたアリス・マーガトロイドとの再開、
非常に喜ばしい事のはずなのだが、何故か魔理沙の顔は優れない。

「どうしたの魔理沙、顔色悪いけど」
「……いや、何故か悪寒が走るんだ」
「いつもの元気はどうしたのよ、ほら、私も手伝ってあげるから一緒に行きましょ」
「あ、ああ……」

そして魔理沙がアリスに背を向けたとき、事件は起きた。

「――あの世にね」
「うっ!」
「……ちょっと! 何をしてるのよ!?」

魔理沙の背に軽く走る衝撃、遅れて声に反応した霊夢がアリスを突き飛ばす。

「魔理沙っ!!」
「あは、あはははは! あなたが悪いのよ! 私を放って霊夢なんかと一緒にいるから!!」

魔理沙の腰に槍を突き刺している人形、
それを見て高笑いをあげるアリス、場は一瞬にして悪夢に包まれた。

「……いってーな」

はずだった。

「え? 魔理沙、あんた大丈夫なの?」
「んー、これか?」

魔理沙は痛みに顔をゆがめながらも腰に刺さった槍を人形ごと抜き取る、
そしてその槍に目を配れば、その先は見事なまでに折れ曲がっていた。

「本物の槍じゃなきゃ私の筋肉は通らねぇ」
『ありえんっ!!』

それはアリスと霊夢の心が、完全にシンクロした瞬間だった。

「ありえない! ありえないわ! 魔理沙は死ぬのよ! 私と一緒に死ななきゃいけないのに!!」
「やれやれ……アリス、お前が私を愛してる事はよく分かってる、だが私はお前が嫌いだ!!」
「がふっ!!」

魔理沙から放たれる直球の一言にアリスは膝から崩れ落ちる、

「ふふふ……分かってたわよそんなの……思いが実らないと知ってたから、心中しようと……」
「でもな、いつも私の事を気づかってくれる優しいアリスは……好きだぜ?」
「……えっ?」

すると魔理沙はアリスに近寄り、両手でそっとアリスを捕まえる。

「だからさ、私の家で美味しい料理でも作って待っててくれないか?」
「あ、あぁ……」
「お詫びとしてそれぐらいは請求してもいいだろ?」
「魔理沙……! ごめんなさい、私……あなたにとんでもない事を……!」
「いいんだ、いいんだアリス、全ては過ぎた事なんだ」

縋り付くアリスを、魔理沙は優しく抱きしめた、これもまた一つの愛の形である、
そして霊夢はどこからともなく現れた妖怪と共に、冷ややかな目で二人を見つめていた。

「妬ましいわね」
「ほんっと、妬ましいわ」



 ~少女進撃中~



霊夢は地底に突入してから、とある一つの疑問を抱いていた、
それはアリスとの一件によって確信となり、ついにそれを問う。

「魔理沙」
「何だ?」
「あなた……外道、やめたのね」
「ああ、やめた」

魔理沙はあっさりと問いに答えた。

「外道じゃ、お前に勝てないからな」
「……相変わらずね」
「ああ、相変わらずだぜ」

されども二人の間に変わりはなく、成すべき事にも変わりは無かった。


     Stage 3

     消え去った雪の旧都


「あんた達かい、地底で暴れまわってるってのは」
「……鬼?」

古い町並みの上で、二人の前に立ちふさがったのは一本角の鬼、
その気迫は、強さを理解させるのに十分すぎる物だった。

「暴れるやつには、暴れて迎えるのが――」
「節分アタック!!」
「どうわっ!!」

先手必勝とばかりに霊夢は豆を浴びせる、
たまたま節分だったのだからしょうがない事だ。

「ふ、弱点を浴びた気分はどう!?」
「弱点? はっ、この美味しい豆がかい!」
「なっ!?」

鬼はいくつか受け止めた豆をぼりぼりと食べてみせる、
その予想外の光景に霊夢も戸惑いを隠せない。

「はっはっは! 鬼の弱点など私の知ったことではない!」
「(こいつ……まさか鬼の外道!?)」
「私は山の四天王の一人、力の勇儀、もっとも――」
「鰯クラッシュ!!」
「なんだそのでかい鰯は!?」

今度は長さ一米を超える鰯で勇儀を引っぱたくが、
これも効果はなく、場を魚臭くしただけであった。

「効かないねぇ、その程度かい?」
「(くっ、強い!)」

その時咄嗟に霊夢は悟った、相手は相当な実力者かつ自らと同じ外道、
ゆえに今の装備での勝ち目は薄いと、結果的に霊夢はある一つの対抗策に辿りつく。

「こうなったら……魔理沙!」
「おう、何かいい方法でも思いついたのか?」
「後は任せたわーっ!!」
「って、おおおい!!」

嫌なものは他人に押し付ける、基本を忘れてはいけない。

「あの人間も中々の外道だねぇ、しかし逃がしは――」
「おっと、霊夢を追うなら私を倒してからにしてもらおうか」

霊夢を追おうとする勇儀の進路に魔理沙が回り込む、
それを予想していなかった勇儀はしばし呆気に取られる。

「敵を押し付けられたってのに……律儀だねぇ」
「ふっふー、今の私は機嫌がいいんでな」
「ふーん、それはどうしてだい?」
「あいつが私を残していくってことは、私の王道を認めたってことだからだぜ」
「……そうか、あんたは王道かい……まったく、見事なまでに真っ直ぐな思考だよ」

勇儀は右手に持った杯の酒を飲みながら、魔理沙へと視線を集中させる、
目の前の人間を倒すべき敵だと認識したのだ。

「っぷは……ふぅ、あんたも中々鍛えてるみたいだけど、私はもっと強いよ?」
「分かってるぜ、ってか外道なのに堂々としてるんだな」
「こいつは鬼の性分さ、戦いとなったら話は別だよ」
「そうか、じゃあ行くぜ! 王道の真髄を見せてやる!」
「面白い! この私を相手にどこまであがけるか、見せてもらおうじゃないか!」
「メガンテッ!!」
「ちょ待――」



 ~少女爆発中~



「……来客なんて珍しい」

その妖怪は、霊夢の姿を見るとゆっくりと椅子から立ち上がった。

「こいつ、今までの比じゃない位の外道だわ、ですか……成る程、あなたも外道」

心を読むその妖怪は、一歩、二歩と霊夢に近寄る、
対する霊夢は、冷や汗をかきながら、同じ距離を後ろに下がった。

「ですが、あなたは一つ勘違いしています」

傍に寄ることができないと知った妖怪は歩を止めて、
じとりとした三つの目で霊夢を見つめつづける。

「私は外道ではなく……もっとおぞましい『何か』ですよ」


     Stage 4

     誰からも好かれない恐怖の女


「あなたが巫女になってから初めての一月二日」
「や、やめて……それは……」
「期待に胸を膨らませて開けた賽銭箱、その中に入っていたのは、二十……」
「やめてー!!」

霊夢は現実から目をそむけるように、頭を抱え、目を瞑り、
大声で妖怪の声を掻き消してその場に膝から崩れた。

「魔理沙が神社に泊まった翌日の朝」
「ひっ……やだっ! やだっ……!」
「彼女が脱いだ服に興味津々のあなたは、そっとその服に袖を通して、変身、魔法少――」
「それ以上私の過去をえぐらないでよぉ!」
「おや、もう音をあげますか」

それは恐ろしい攻撃だった、心を読まれた本人が、長い年月が過ぎても
たまにその心を過ぎり、はずかしめ苦しめる過去の記憶の揺り起こし。

「何、気にする事はありませんよ、誰もがそのようなトラウマを持っているのですから」
「うう……散々人を嬲っておいてよく言えたものね……!」
「見栄を張りたいが為に、毎日欠かさずいれた数枚の硬貨」
「いゃぁぁぁ!!」

さとり、と名乗ったその妖怪は確かに外道ではなかった、
もはや外道という言葉では言い表せないぐらい彼女は道を外れていたのだ。

「空の湯のみを空に向けて、ぽつりと一言、マスタースパーク」
「やめて……謝るから……やめて……」
「ふふ、随分と可愛い声で鳴くのですね」
「やめてよぉ……ひぐっ……」

執拗に続くさとりの攻撃に霊夢の心は散々に打ちのめされる、
ついには霊夢の目からは涙が流れはじめた。

「ふふ、苦しい? 恥ずかしい?」
「…………」
「その通りのようですね、ふふふふ……」

動けなくなった霊夢にさとりは微笑みながら近寄ると、
霊夢の顎に手を当ててそっと引き寄せた。

「その苦しみを一人で背負い続けるのは辛いと思わないかしら?」
「何を言って……」
「私ならあなたの苦しみを理解してあげられる、救う事ができる」
「……救う?」

さとりは右手を霊夢の後頭部に回し、自らへと引き寄せる、
二人の顔が間近に寄り、互いに吐息が感じられるほどに。

「苦悩も、恥辱も、消してしまいたい記憶も、全て受け止めてさしあげましょう」
「全……て」
「その代わりあなたは私のペットになるのです、安い取引ですよ、
 最大の理解者を得ると考えれば、その理解者に自らを捧げる事ぐらい」

優しい目と優しい言葉で自らの所有物にせんと誘い込むさとり、
すでに心を打ち砕かれた霊夢は、それに抵抗する術などあるはずがなかった。

「ペット……ペットって……」
「そう、ペットです、私が永遠にあなたを可愛がってあげましょう」
「そうだ、あの時……」

しかし、ペットの一言で霊夢の頭の中に一つのトラウマが蘇った。

「ほら、燃料が欲しいのでしょう? ならば這い蹲って足をお舐めなさい!」
「は、はい紫様……」
「くすくす、あなたは私のペット、私に逆らってはいけないのよ……ねぇ、霖之助さん?」
「はい、僕は紫様のペットです……あなたの事しか頭にないケダモノです……」
「いい子ね……ほら、指の間もしっかり舐めるのよ……ケダモノらしく、ね」

香霖堂の奥を覗いた時に見えてしまったその光景、
全身を縄で縛られ、首輪をされた霖之助が紫の足を舐めていた悪夢。

『嫌ぁぁぁぁぁ!!』

霊夢とさとりは共に叫び声をあげた、
しかし二人の叫びにはわずかな違いがあった。

「はっ……! あ、危なかったわ……もう少しであんたの術中に落ちるところだった」
「嫌……何なの今の変態は……」
「あら?」

霊夢の叫びが恐怖によるものならば、さとりの叫びは嫌悪感によるものだったのだ。

「あなた、もしかして……」
「あうう……な、何です!?」
「……らめぇ~」
「ふ、清濁を見続けてきた私に、そんなものが今更……」
「こっちじゃない、とすると……やらないか?」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

やらないか、その謎の言霊にさとりは恐れおののき、腰から崩れ落ちた、
その顔に信じられないものを見ているような表情を浮かべて。

「いいこと思いついた、お前俺のケ――」
「ひぃぃぃぃ!!」

形勢は完全に逆転した、腰を抜かしながらも、必死に霊夢から逃げようとするさとりと、
今までの鬱憤を晴らせると魔王のような笑顔を浮かべながら、その後を追う霊夢。

「た、助けて、誰かっ……!」
「結界を張ったわ、もう逃げられないわよ」
「嘘、そんな……や、やめて!」
「あなたは私がやめてと言った時、やめてくれたかしら?」

結界に行く先を阻まれて、振り返るしかなくなったさとり、
巫女は徐々に、そして先程よりもさらに唇の両端を吊り上げて彼女に迫る。

「……なんと奇遇な!」
「やめて! やめてー!」
「教官、僕……バックもうまいんですよ?」
「変態! 変態! 変態! 変態!」
「そう、そのまま飲み込んで! 僕のエクスカリバァァァ!!」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

そして霊夢は、地底の外道の頂点に君臨した、
後に地霊殿の主は語る、顔を赤らめ、羞恥と戦いながらも、
心の奥底まで私を攻め立てるあのお方の姿は美しかったと。



 ~少女爆走中~



「くらいなさい妖怪! 夢想封印!」
「さあ来い人間! 私は実は一回撃たれただけで死ぬぞぉぉ!」


     Stage 5

     締切の業火
 

「にゃぁぁぁ!こ、このザ・うざいと呼ばれる地霊殿担当のお燐が……、
 こんな人間に……ば、馬鹿にゃぁぁぁ!」
「地霊殿担当のお燐がやられたようだね……」
「ククク……奴はお燐四天王の中でも最弱……」
「人間ごときに負けるとは火焔猫の面汚しよ……」
「くらえええ!」
「ぎにゃぁぁぁぁ!!」


     Stage 6

     荒々しき二人の巫女
 

「やった、ついにお燐四天王を倒したわ……これで最下層への扉が開かれる!!」

ついに辿り付いた異変の元凶地への扉。

「よく来ましたね博麗霊夢、待っていましたよ……」
「こ……ここが最下層だったのか……! あんたは、東風谷早苗!?」

そこで待ち構えていた意外な人物。

「霊夢さん……戦う前に一つ言っておくことがあります、あなたは私を倒すのに
 霧雨魔理沙が必要だと思っているようですが……別にいなくても倒せます」
「な 何ですって!?」
「そして今回の異変は私が何とかしておきました、あとは私を倒すだけですね、ふっふっふ……」

そして地底の戦いは最後の舞台に移る。

「ふ、上等よ……私も一つ言っておくことがあるわ、
 さとりに妹がいるような気がしていたけど別にそんなことはなかったわ!」
「そうですか」
「うおおお行くぞぉぉ!」
「さあ来なさい霊夢!」



霊夢の勇気が幻想郷を救うと信じて!
.

ご愛読、ありがとうございました!!
.
幻想と空想の混ぜ人
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コメント



0.3340簡易評価
2.80名前が無い程度の能力削除
台詞朗読ギゴゴゴゴ
3.60名前が無い程度の能力削除
いろいろと突っ込みどころはある気がするけど、さとりのキャラと霊夢のトラウマが素晴らしい!!
6.90名前が無い程度の能力削除
割と面白いけどもっとスピード感が
あっても良いんじゃないかい?
7.40煉獄削除
確かに笑えなくもないですが……それがかえって痛いです。
面白くないとは言えませんが、しかし面白いとも私は言えません。
中間点というより評価が下になりがち……。
ただ、キスメの使い方などが上手かったな~って思います。
11.100名前が無い程度の能力削除
正直そろそろやってもおかしくは無いと思ってました。

……うん、笑っちゃったから私の負けです。
13.100これはひどい削除
これはひどい
15.50名前が無い程度の能力削除
うわ、極東シリーズだ最悪だ!最悪だ!!
さとり……これが、外道の王!!そして霊夢、これぞ真の外道!!
あれっ!でもうにゅう分が足りない!!
核は?核は何処に消えたの……!?
16.90名前が無い程度の能力削除
これは面白いwww
あれ、空さんとこいし様は?
18.100牧場主削除
本当のタイトルは「外道マスター霊夢」ですねわかります
19.50名前が無い程度の能力削除
Mugenに血迷うのもいいが、つまらん
23.100名前が無い程度の能力削除
Nice GEDOU
26.90名前が無い程度の能力削除
ギャグ漫画日和パロりすぎww
31.無評価名前が無い程度の能力削除
やりたいことは解りますが、いまいち。
ここまで書かれると「打ち切り感」も薄いです。
33.80名前が無い程度の能力削除
ラストバトルは書いて欲しかったなw
ってか節分に合わせようとして間に合わなかったと予想
35.90名前が無い程度の能力削除
ぱるちー…
40.100名前が無い程度の能力削除
おもしろかったww
41.100名前が無い程度の能力削除
怒涛のラストwww
42.70名前が無い程度の能力削除
そこまでよ!!wwwwww
46.80名前が無い程度の能力削除
元ネタ知らない人は勘違いして変な感想書きそうだなぁ
47.無評価名前が無い程度の能力削除
毎回面白いなぁ。
ただやはりラストバトルがほしかったようにゅうにゅ。
48.80名前が無い程度の能力削除
点数入れ忘れたorz
49.100名前が無い程度の能力削除
……オチでラスボスとEXボス潰しやがった。
50.100名前が無い程度の能力削除
さとりんとちゅっちゅしたいよー
52.40名前が無い程度の能力削除
勢いだけで突っ走って、その勢いが足らなかった感じ
55.80名前が無い程度の能力削除
巫女のトラウマは根が深そうだwww
57.80名前が無い程度の能力削除
元ネタがものすごく良く解ってしまうため引きつった上に乾いた笑いがww
59.80名前が無い程度の能力削除
霖之助さんの扱いに、ゆか霖派の僕は歓喜と共に切ない涙を流すのであった。
いや、やまめのスパイダーマネタですでに敗北していたんですがね。
キスメカワイソス。
61.90名前が無い程度の能力削除
最初から最後まで吹きっぱなしでした。
魔理沙のメガンテ、グッドアバンすぎるwww
62.70名前が無い程度の能力削除
さすが極東、安心のギャグセンスだ……
63.90名前が無い程度の能力削除
これはひどい
64.100謳魚削除
お空ちゃんとこいしさんの出番が……。
くぅなんという悲劇!
でも霖ちゃんが非常にエロス可愛く?てぐっじょーぶ。
65.100名前が無い程度の能力削除
>― 極東地霊伝 いろんな意味でアウトォォォ ―
ここに全てが詰っていた。
79.70名前が無い程度の能力削除
くだらないのに笑ってしまうのは何故なんだ。
>そっとその服に袖を通して、変身、魔法少――」
なんという言葉のリズム感、まるで漫才のよう…。
82.70名前が無い程度の能力削除
あほ過ぎたw
102.100名前が無い程度の能力削除
スパイダーマッに負けたwww
そしてまさかのギャグ漫画日和オチwww
104.100名前が無い程度の能力削除
>お湯が一割、怨霊が九割のお風呂
誰が入るかぁあああっ!怨霊掛け流し90%!!