「たっだいまー!」
悪魔の館にそぐわない元気な声が屋敷の玄関口に響き渡った。
正面扉が閉まり、挨拶と発して帰ってきたのはフランドール・スカーレット。ココ紅魔館の主、レミリア・スカーレットの妹である彼女はレミリアと同じ吸血鬼たる筈なのに日の昇るから外出し、真っ昼間に帰宅してきた。夜の眷族である吸血鬼にしてみれば朝に外出するのは人間で言う夜遊びに値し、言うなれば彼女は非行少女だがソレを指摘するなら姉のレミリアも時折神社の巫女と談笑しに出掛ける為、何も咎められない。
「お帰りなさいませ妹様……まぁまぁ、そんなにお召し物を汚されて。随分とはしゃがれた様ですね」
「えへへへっ、ゴメンね咲夜?チルノ達と水掛けした後、森で隠れんぼしたり鬼ゴッコしてたからドロドロになっちゃった」
「いえいえ構いませんよ。お元気に遊ばれてるのでしたら喜ばしい事ですからね♪」
後頭部を掻き申し訳無さそうに苦笑するフランに屋敷の奥から彼女の声を聞き付けやって来た屋敷のメイド長、十六夜咲夜は微笑む。そして咲夜はポケットからハンカチを取り出すとフランに歩み寄り泥の付いた頬を優しく拭く。
「あっ、ねぇ聞いて咲夜!僕ね、隠れんぼでサニーを見付けたんだ!チルノやルーミアが『ア、アタイでも見付けられなかったのに……!?』とか『凄いのかー』って褒めてくれたの!サニーが悔しがる顔、咲夜やお姉様達にも見せたかったなー」
「それは凄いですね。美鈴も仕事をサボって遊んでた時に『サニーさんには敵わない』と言ってましたから妹様は美鈴を超えましたよ」
「うーん、それ喜んで良いのかな?」
「微妙でしょうかね?何にせよお友達と仲が宜しい様で何よりですよ。お嬢様も喜ばれるでしょう」
「本当?えへっ、僕お姉様のナデナデ好きだからやってほしいなー」
「必ずやしてくださいますよ。先程もお嬢様は妹様の安否をご心配されてましたからね……はい、終わりました」
と、そう言われフランは自身を見るや思わず驚く。先程迄汚れていた服が新品に変わっていたからだ。もしかしなくてもソレは咲夜が『時間を操る程度の能力』で着替えさせた事を物語らせるが何度見てもフランはそれに驚かされる。
「お嬢様は自室でお待ちです。行って遊んできた事をお話しになられたらいかがでしょうか?」
「うん、そうする。着替えさせてくれて有り難うね!」
毎度の事ながら感謝し見た目相応の子供らしい笑みを見せるフラン。そうしながら駆け出し姉・レミリアの自室へと向かった。
コンコンッ
「お姉様、今帰ったよ」
二階に上がりレミリアの自室に着くとフランはドアをノックする。すると趣向で真紅に塗られたドアから幼くも威厳を放つ声が聞こえてきた。
「入れ。待っていたぞ」
言われてドアノブを捻り部屋に入るフラン。ドアを閉めると洋風の室内の中央に置かれる机にティーカップを手に椅子へ腰掛ける少女が目に入った。少女ことレミリアは入室してきたフランを一瞥するとティーカップに注がれている紅茶を一口啜り微笑を浮かべる。
「戻ってきたかフラン。まぁ座れ。早朝から私に心配を掛けて迄出掛けてきた内容を紅茶の共にして話そうじゃないか」
「うん、解った♪」
タタタッと小走りしフランはレミリアの反対側に置かれた椅子に座る。予め来る事を想定していたらしい紅茶が淹れられるティーカップをフランは手に取り啜った。アプリコットティーが喉を通り過ぎフランの乾きを潤す。
「ふぅ、咲夜の紅茶も美味しいけどお姉様のも美味しいね」
「フフフッ、そうか?世辞だとしても言われて悪くない称賛だな。私としては咲夜に劣ると思っているが、そうお前に讃えてくれるならこの紅茶も美味い」
もう一口啜りつつ笑みを溢すレミリア。同じく紅茶を飲むフランも釣られ笑い2人の姉妹は茶会に興じる。フランは今日チルノらと遊んできた事を話しレミリアはソレを静かに聞く。そうしていると不意にレミリアは苦笑しフランへ問い掛ける。
「それにしてもフランよ。お前もじき500歳になるんだ……自らの事を『僕』と呼称するのは改めたらどうだ?」
「え~っ、でも僕は僕だしなぁ……お姉様こそ女の子らしい喋り方をしたらどうなの?」
「それは無理な相談だな。私は紅魔館の主だぞ?そうそう女々しい口調では慕われはせんだろうよ」
「じゃあ僕も無理。いきなり『私』だなんて言えないもんね」
「クククッ、強情な奴め……まぁそれを言うなら私も同上か。全く、こんな所で似るとは姉妹と言うのも千差万別と言うものだ」
「そうだね♪でも強情なのが似てて僕はちょっと嬉しいかな」
「ああ、それには同意だ。お前と類似した所があるのは喜ばしい」
そう言い合って再び笑い合う姉妹。かつては同じ屋敷に居ながら疎遠となっていた姉妹は異変を切っ掛けに仲を取り戻し今や仲睦まじい彼女達は楽しく談笑し今日とて微笑ましい1日を送るのであった───
悪魔の館にそぐわない元気な声が屋敷の玄関口に響き渡った。
正面扉が閉まり、挨拶と発して帰ってきたのはフランドール・スカーレット。ココ紅魔館の主、レミリア・スカーレットの妹である彼女はレミリアと同じ吸血鬼たる筈なのに日の昇るから外出し、真っ昼間に帰宅してきた。夜の眷族である吸血鬼にしてみれば朝に外出するのは人間で言う夜遊びに値し、言うなれば彼女は非行少女だがソレを指摘するなら姉のレミリアも時折神社の巫女と談笑しに出掛ける為、何も咎められない。
「お帰りなさいませ妹様……まぁまぁ、そんなにお召し物を汚されて。随分とはしゃがれた様ですね」
「えへへへっ、ゴメンね咲夜?チルノ達と水掛けした後、森で隠れんぼしたり鬼ゴッコしてたからドロドロになっちゃった」
「いえいえ構いませんよ。お元気に遊ばれてるのでしたら喜ばしい事ですからね♪」
後頭部を掻き申し訳無さそうに苦笑するフランに屋敷の奥から彼女の声を聞き付けやって来た屋敷のメイド長、十六夜咲夜は微笑む。そして咲夜はポケットからハンカチを取り出すとフランに歩み寄り泥の付いた頬を優しく拭く。
「あっ、ねぇ聞いて咲夜!僕ね、隠れんぼでサニーを見付けたんだ!チルノやルーミアが『ア、アタイでも見付けられなかったのに……!?』とか『凄いのかー』って褒めてくれたの!サニーが悔しがる顔、咲夜やお姉様達にも見せたかったなー」
「それは凄いですね。美鈴も仕事をサボって遊んでた時に『サニーさんには敵わない』と言ってましたから妹様は美鈴を超えましたよ」
「うーん、それ喜んで良いのかな?」
「微妙でしょうかね?何にせよお友達と仲が宜しい様で何よりですよ。お嬢様も喜ばれるでしょう」
「本当?えへっ、僕お姉様のナデナデ好きだからやってほしいなー」
「必ずやしてくださいますよ。先程もお嬢様は妹様の安否をご心配されてましたからね……はい、終わりました」
と、そう言われフランは自身を見るや思わず驚く。先程迄汚れていた服が新品に変わっていたからだ。もしかしなくてもソレは咲夜が『時間を操る程度の能力』で着替えさせた事を物語らせるが何度見てもフランはそれに驚かされる。
「お嬢様は自室でお待ちです。行って遊んできた事をお話しになられたらいかがでしょうか?」
「うん、そうする。着替えさせてくれて有り難うね!」
毎度の事ながら感謝し見た目相応の子供らしい笑みを見せるフラン。そうしながら駆け出し姉・レミリアの自室へと向かった。
コンコンッ
「お姉様、今帰ったよ」
二階に上がりレミリアの自室に着くとフランはドアをノックする。すると趣向で真紅に塗られたドアから幼くも威厳を放つ声が聞こえてきた。
「入れ。待っていたぞ」
言われてドアノブを捻り部屋に入るフラン。ドアを閉めると洋風の室内の中央に置かれる机にティーカップを手に椅子へ腰掛ける少女が目に入った。少女ことレミリアは入室してきたフランを一瞥するとティーカップに注がれている紅茶を一口啜り微笑を浮かべる。
「戻ってきたかフラン。まぁ座れ。早朝から私に心配を掛けて迄出掛けてきた内容を紅茶の共にして話そうじゃないか」
「うん、解った♪」
タタタッと小走りしフランはレミリアの反対側に置かれた椅子に座る。予め来る事を想定していたらしい紅茶が淹れられるティーカップをフランは手に取り啜った。アプリコットティーが喉を通り過ぎフランの乾きを潤す。
「ふぅ、咲夜の紅茶も美味しいけどお姉様のも美味しいね」
「フフフッ、そうか?世辞だとしても言われて悪くない称賛だな。私としては咲夜に劣ると思っているが、そうお前に讃えてくれるならこの紅茶も美味い」
もう一口啜りつつ笑みを溢すレミリア。同じく紅茶を飲むフランも釣られ笑い2人の姉妹は茶会に興じる。フランは今日チルノらと遊んできた事を話しレミリアはソレを静かに聞く。そうしていると不意にレミリアは苦笑しフランへ問い掛ける。
「それにしてもフランよ。お前もじき500歳になるんだ……自らの事を『僕』と呼称するのは改めたらどうだ?」
「え~っ、でも僕は僕だしなぁ……お姉様こそ女の子らしい喋り方をしたらどうなの?」
「それは無理な相談だな。私は紅魔館の主だぞ?そうそう女々しい口調では慕われはせんだろうよ」
「じゃあ僕も無理。いきなり『私』だなんて言えないもんね」
「クククッ、強情な奴め……まぁそれを言うなら私も同上か。全く、こんな所で似るとは姉妹と言うのも千差万別と言うものだ」
「そうだね♪でも強情なのが似てて僕はちょっと嬉しいかな」
「ああ、それには同意だ。お前と類似した所があるのは喜ばしい」
そう言い合って再び笑い合う姉妹。かつては同じ屋敷に居ながら疎遠となっていた姉妹は異変を切っ掛けに仲を取り戻し今や仲睦まじい彼女達は楽しく談笑し今日とて微笑ましい1日を送るのであった───
そしてお願いだから、ちゃんとお話作ろうぜ。
斬新だと思ってるだろう設定も中身スカスカだと良さが伝わんないのよ。
スミマセン(汗)衝動的に書いたもんで途中から中身は諦めてました。
次回はアイデアがあったら構成して書きますので宜しくお願いします。
って咲夜さんが言ってた
でも、内容は少し物足りないですね(汗
良いですよね咲夜さん!同意を得られて嬉しいです♪
>7さん
内容はすみません……次は勉強して満足の行く内容で書かせていただきますのでお楽しみをば。
内容については、うんまぁ、以下略で......
内容は……うん、勉強して出直してきます。理想的でしたら光栄です♪
応援有り難う御座います♪