Coolier - 新生・東方創想話

\テーレッテレー/

2010/01/25 18:39:25
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私の名前は博麗霊夢、いわゆる霊夢だ。
霊夢であり博麗だ。
みんなの得意な爆裂巫女算に直すと【博麗=(霊夢/巫女)-(爽快感*腋)^2】かな。
まぁそんなことはどうでもいい。
些細なことだ。

私の仕事はあれだ、異変解決だ。

「確かにそう言ったし、いつも言っているわよ」

「それじゃあ」

「いやぁ……」

いま、私の横にはレミリアと咲夜がいるわけで。
珍しいことに彼女たちから異変を知らせてきたわけで。

「こりゃ……ねぇ」

異変というか…………異様?

「私が見つけた時にはこうなってたのよ」

「……逆に聞きたいんだけどさ」

なに? という風にレミリアは首を傾げた。
うーん、言っていいものか。

「笑点のリズムを口ずさみながら激しく腕立てをしているパチュリーを私にどうしろと?」




――――――――




「ちゃっちゃらちゃらちゃら~ちゃっちゃっ ぱふ」

「ぱふって口で言ってない?」

「口で言ってるわね」

「口で言ってますね」

すごく小さな声でボソボソ言ってるのが余計にむかつく。
あ、こっちに気づいた。

「……ニヤ」

やだ、殺したい、ぶっ殺したい。

「ねぇ、霊夢……なんとかならない?」

「ん? んんー…………いや、これは……」

「私からもお願いしますわ」

「このままじゃパチュリーがマチョリーになっちゃうじゃない」

「あんたそれが言いたかっただけでしょ」

「そう、最初に発見したのはちょうど三時間前ね」

「え、振っといてスルー? え?」

「紅茶が入りました」

「あらやだこの子達、人の話聞かない」




――――――――




「んで!」

ここに来たわけですが。

「なぜ香霖堂?」

「さぁ、私はただ、咲夜から」

視線を流された咲夜は、こほんと咳払いをして説明してくれた。

「パチュリー様は今朝、森の道具屋に行って来る、とお出かけになりました」

「自分から出かけるなんて珍しいこともあるもんね」

「あら、最近はそうでもないのよ」

「そうなの?」

ええ、と言うレミリアに続き、咲夜が補足をする。

「ここ一ヶ月ほどは頻繁に外出されていました。 まぁそれは様々な所へ」

「へー……」

とにかく、と私は言う。

「入って話を聞いてみましょう、他に手がかりもないんだし」

「弾幕は?」

「なし」

「えー」

「おぜう様、この様な狭い場所では存分に楽しめませんわ」

「それもそうね」

「笑顔で言わない」

とにかく、中。
いつもは背を向けて作業をしている霖之助さんだったけど、騒がしさ故かこちらを向いて出迎えてくれていた。

「はは、ようこそ狭い香霖堂へ」

困ったなという様子で頬を撫でながら、それでも笑顔で迎えてくれた。
うん、某500歳越え吸血鬼よりよっぽど大人だ。




――――――――




「ああ、来たよ彼女」

「本当!」

「うん、確か…………六時間ほど前かな、色々と漁ってたけど、結局何も買わなかったね」

「その後どこに?」

「後……? さぁ、さすがにそこまでは知らないな」

ある程度予想できていたことだが、これは痛い。
結局収穫はなしで振り出しに戻ってしまった。

「彼女がどうかしたのかい」

「え、えぇまぁ……なんて言ったらいいか困るのだけど……」



――――――――少女説明中――――――――



「ふむ……」

「とても信じてもらえるような内容じゃないのはわかってるんだけど……」

「いや、もしかしたら知っているかもしれない」

「うそん」

「ここらで取れるキノコにね、似たような症状を引き起こす毒キノコがあるんだ」

あれと似たような……

「なんていうか……キノコ食べられなくなりそうなんだけど……」

「でもそこまでひどく、長い症状は普通では考えられないな」

「改造キノコ?」

「可能性は否定できない」

「ねぇ霊夢」

「ん?」

煎餅を齧りつつレミリアは言う。
てか人ん家で何やってんの。

「え、食べちゃ駄目なの?」

そもそも何故食べていいと思ったのか。

「前に魔理沙が無料で煎餅食べ放題の店って言ってたから……」

はぁ、まったくアイツは………………ん? 魔理沙?

「ねぇ霊夢。 パチェは怪しいキノコを自分から食べるほど未熟じゃないわ。
魔法の森、キノコ、パチュリー、改造キノコ ここまで言えばわかるかしら」

そうか、そうだったのか……!

「犯人がわかったわ!」

「そう、そいつこそ」

「レミリアてめえええええええええええ!!」

「ええええええええ!!!」

「そんな……おぜう様…………信じてたのに……」

「いや、信じてよ! 咲夜まで何言ってんの!」

「くふぅ、友人を罠に陥れて見せ物にするとは……なんたる外道」

「そういえば第一発見者もおぜう様ですね……」

「いやいやいやいやいや」

レミリアの肩に、ポンと手が置かれた。

「話は、署で聞こうか」

「ちょ、何で死神がここに……助けてさく……っ!?」

その時レミリアは見た。
自らの従者の泳いでいる眼を。
見てみぬふりをしている眼を。

「連行~」

レミリアの声にならない叫びが轟く日まもなく、彼女と小町は消えた。
おそらく距離を操作したのだろう。

「…………」

「…………」

「お茶でも淹れるわ」

「え、ええ」

二人は向かい合って、一息つく。

「それにしてもレミリアがねぇ……」

「…………」

「何? パチュリーとうまくいってなかったの?」

「……最近どうも妙だと思ってたの」

「はじめから疑ってたってこと?」

「…………そう、ね」

「ただいまー」

「早っ! 脱獄!?」

「無罪よっ!」

「私は最初からおぜう様を信じていました!」

「君たちそろそろここが店の中だってことに気づいてくれないかなぁ」




――――――――




とりあえず私たちは外に出ることにした。

「というか、どうやって無罪になったのよ」

「簡単よ」

以下ダイジェスト

「出ました! 容疑者は白! まごうとなき白です!」
「映姫様のパンティーは!」
「黒です!」
「映姫様意外とエくぁwせdrftgyふじこlp;@:」

以上ダイジェスト

「最初の1行しかいらなくない?」

「まぁそんなこんなで帰ってきたのよ」

「おぜう様! 私は確信していましたよ! 白だって」

「あらありがとう、帰ったらBコースの刑ね」

「びびびBはご勘弁を!」

Bはいややぁ、と、完全と瀟洒の真逆街道まっしぐらに泣き崩れる咲夜をよそに、レミリアは話を続けた。

「で、さっきの話だけど」

「魔理沙がやったって?」

「…………可能性はなくはないでしょう」

「うーん」

「おいおい、そんなことやるわけないだろー」

なんかいた。

「何でここの連中はいつの間にかいるのかしら」

「本借りに行ったらパチュリーがすごいことになっててさー、あれなんなんだ?」

「実はかくかくしかじかで……」

「ふーん……てかよ、それが異変ならさ」

「ん?」

「永琳に診てもらったら終わりなんじゃねーの?」

三人はほぼ同時に、あ、と言った。




――――――――




「はい、おしまい」

「いやぁ、助かったぜ」

「たまたま里に来ててよかったわ」

紅魔館の一室、永琳に特製注射を打たれたパチュリーは安らかに寝息をたてていた。

「ほんとたまたま、ね。 じゃなきゃこんなとこにわざわざ来ないわよ……それじゃ私は帰るから」

里への出張帰りにふよふよ飛んでいたところを捕まえられた永琳は、やっと開放されたと部屋を出て行った。
なんせ、パチュリー専用の解毒剤を一から調合したのだ。 もう日が沈みかけている頃である。

「……ん」

「お、さっそく気づいたか」

「本当、迷惑な話だったわ」

「魔理沙……霊夢……」

ちなみにこの時、既に咲夜とレミリアは別室でBコース中。

「寝起きのところ悪いんだけど、何があったんだ?」

「実は私も気になっていたの」

「…………そう、私はまた失敗したのね」

「失敗?」

「ええ、話せば長くなるんだけど……」





――――――――

「ねぇ魔理沙、いま何か欲しいものある?」

「キノコ」

――――――――





「そうして私は……」

「いやいやいや」

「もちろん普通のキノコじゃないぜ」

「長くないでしょこれ」

「はしょってるのよ」

「確か私が言ったのは、あれだよな」

「“料理漫画みたいに、んまい!って叫ぶくらい美味い”キノコ  ね」

「そうそう でも確かそれ言ったの結構前のような気が」

「……あれから、それはもう色々とキノコを調べたのよ、そしてある一つの結論に結びついたわ」

「結論?」

「それだけの味は、この世に存在するキノコだけでは不可能 ってね」

「…………それはまた」

魔理沙が何ともいえない顔をしている中、霊夢はふと、気づいてしまった。

「まさか」

そう、とパチュリーは言う。

「作ろうとしたのよ、新種キノコを」

培養しては刈り取り、品種改良の連続だったという。

「あーあ」

パチュリーは大きく伸びをした。

「今度こそ成功したと思ったんだけど」

「……そうか」

「ん? 何かわかったの?」

魔理沙は言う。

「パチュリーならキノコの成分分析やら改良やらなんて、朝飯前だ。
でも、一つだけ絶対にわからないものがある」

「…………なるほど、ね」

“味”だ。
こればかりは、自分で試さないとわからない。・

「私は完成したキノコを食べたの、味は……よく覚えてないわ、そもそもその時から今までの記憶がないの」

「まぁ知らないほうが」

「いい……わね」

首を傾げるパチュリーだったが、やがて一人、誰に言うでもなくつぶやいた。

「もうこれでおしまいにするわ、色々と迷惑かけちゃったし」

「ほんと、迷惑だったわ」

「私はなかなか楽しかったけどな」

「魔理沙」

「ん?」

「ごめんなさい……」

願いを叶えられなくて、と、パチュリーは言った。

「ぜんぜん、気にしてねーって」

「はぁ、帰って寝るわ」

「うん……ありがと…………」





















「!?」






この時、パチュリーに電流走る。

「気にしてねーって……寝るわ……してねーって……ねるわ……ねーって……これよ!」

頭に電球が付きそうなほどの怒涛の勢いで飛び回るパチュリー。
さきほどの弱っていた姿はなんだったんだろうか。
呆然と見守る二人をよそに、完成っ!とパチュリーは一人叫んだ。

「魔理沙! 食べて!」

茶碗状の容器に、見た目はいたって普通のキノコが一つ置かれていた。
霊夢に目で助けを求めた魔理沙だったが、霊夢は既にパチュリーが完成と言った瞬間に脱出完了している。

「魔理沙!」

びっくりするくらいの笑顔で渡されると、さすがの魔理沙も手を出さざるを得なかった。

「うぅ……」

脳裏に、例のパチュリーが映る。

「ああああもう!」

がしっと鷲掴み、そしてキノコを口に……

「あ、あれ?」

運べなかった。

「なんだこれ……」

キノコが、溶けた。
触った瞬間、粉雪のように解けていったのだ。
溶けたキノコは、茶碗に小さな水溜りを形成していた。
よくよく見ると、毒々しい色のマーブルである。

「こ……これは!」

手が、自然に動いていた。
円を描くように、腕を回す。

「練れば……練るほど…………っ!」

マーブルが、進化する。

「色が変わって……っ!」

手は自然と口の中に、そして…………






「んまい!!!!」






「やった! 魔理沙! 言えた! んまいって言えたわよ!」


「て…………」












「てーっれってれえええええ!!!」







提供:カネボウフーズ・ベルフーズ
「そういや、パチュリーなら小悪魔に先に食べさせると思ってたのだけど」

「おいおい、こう見えて意外と部下想いの上司なんだぜ、パチュリーは」

「………………あ」




――――――――



「ムッソリーニ! ムッソリーニ!」

「ママー、変なお姉ちゃんがリンボーダンスして……」
「見ちゃダメ!」
ハリー
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コメント



0.950簡易評価
1.無評価名前が無い程度の能力削除
>パチェリー
誰だよ
11.70名前が無い程度の能力削除
誰が発言したのか分かりずらい台詞がありました。
ネタとしては面白いとおもいます。
小悪魔がww
15.無評価ハリー削除
>1
oh……sorry
見直したつもりがミスってましたね
直しときました
17.90名前が無い程度の能力削除
・・・へ?
22.80ぺ・四潤削除
「てーっれってれええええええええ!!!」

あとがき:見ちゃダメどころか正面から鑑賞するゥゥッ!!!
23.80名前が無い程度の能力削除
やはりそのネタなのかwww酷いwww
25.90ソフビ屋削除
んまい!!!
27.100高機動型ユボン3号削除
 だめだww腹筋が壊れるwww
 素晴らしい作品だとと思います。
 このセンスをぜひ分けてほしいくらい。
31.100名前が無い程度の能力削除
腹筋返せwww
33.無評価名前が無い程度の能力削除
北斗のテーレッテーと勘違いしたのは俺だけじゃないはず
34.50名前が無い程度の能力削除
ねってねるねる……
35.40名前が無い程度の能力削除
懐かしいなぁ、ねるねるねるね・・・。

それはさておき作品の出来としてはもう少し文章を練ったほうがいいかな。何処か釈然としない展開の仕方でした。
37.80ずわいがに削除
ハリーさん、やはりあなたはバカだww良い意味でwww
40.50名前が無い程度の能力削除
ひどいSSだぜwww