Coolier - 新生・東方創想話

大きくなった胡瓜は美味しくいただけません

2013/07/25 21:36:30
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「また会えたね雛、ここに来れば会えると思っていたよ」

「にとりさん、何でこんなところまで来たのですか?」

「河童の河流れ、流れ流れてこの海にまできたよ」

「言葉の使い方がおかしいような」

「うん、良く分からないけど」

「最近、郷はどうですか?」

「うん、良いこなのか悪いことなのか分からないことばかりだよ」

「たとえば、どんなことがありましたか?」

「魔理沙が種族魔法使いになって、橙が八雲姓を貰ったけど結局出家したりしたよ」

「なんだか、微妙なことばかりですね」

「でしょ、これが良いことなのか悪いことなのか分からないよ」

「それで? 海まで流れたこの流し雛の私になんのようですか? まさか、おしゃべりにきたわけじゃないですよね?」

「うん、ううん。言いにくいことなんだけどね」

「言いにくくても行ってくれなければ、分かりません」

「どうしようかな」

「にとりさん。あなたの服はぼろぼろ、手には擦り傷だらけ。ここまで来るのに、相当大変だったのでしょう?」

「えーとね。そうだよ。河の底の石に、服や手がすれてぼろぼろになったよ」

「そんな、思いまでしてきたのですから。言いたいことも言わないのですか?」

「そうだね。言わないといけないよね」

「そうですね。言って下さい」

「郷に、私のところに帰って来てくれないかな?」

「にとりさんが私を流したことを忘れたのですか?」

「ごめん、あの時はどうかしてた。雛のいうとおりだった」

「今さら、遅いと思いませんか?」

「遅いかもしれないけど、お願いだから。私が間違っていた」

「あの間違い認めるのですね?」

「うん、認めるよ。きゅうりはどんなに成長しても西瓜にはならなかったよ」

「やっと、分かってくれたのですね」

「時間が掛かちゃったけど、分かったよ。だから、帰ってきて欲しい」

「謝っただけで、許してもらえるとお思いですか?」

「分からない。分からないけど、償うことが出来るか。許してもらえるかわからないけど、帰ってきてよ!」

「……分かりました。郷ににとりの元に帰りましょう」

「雛、ありがとう。ありがとう」

「もう、私のこと流したりしないでくださいね」

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コメント



0.360簡易評価
2.30名前が無い程度の能力削除
内容がよくわからなかった
5.80名前が無い程度の能力削除
よくわからないけど、胡瓜は西瓜にならない事はよくわかった!
10.60名前が無い程度の能力削除
シュールだがどことなしに底意地の悪さを感じる(褒め言葉
雛とにとりの組み合わせを無理やり解釈するなら、技術と危険(厄)
間違いている危険性に対して、その心配を捨てたがやはり間違いがわかり、
間違いを認めるデメリットを受け入れ、その心配する考えを認めるということの暗喩ですかね?
つまり技術に関わるものは心配を洗い流しつつ、失敗したり間違いたらそれを素直に認め、心配を畏れを拾うべきみたいな(邪推)

違ってたらすみません
11.50名前が無い程度の能力削除
いいと思います!(小並感)
13.60絶望を司る程度の能力削除
しょーもねぇ理由で喧嘩すんなやww
15.100名前が無い程度の能力削除
このバカらしさが良いかもしれません。
16.503削除
ちょっと描写不足の感。
まさか本当に文字通り「きゅうりはどんなに成長しても西瓜にはならなかった」ことが原因ではないでしょう。
色々妄想の余地があると言えば、そうですが。