Coolier - 新生・東方創想話

恋色魔砲使い

2006/03/11 21:55:16
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いきなりですが、私こと霧雨魔理沙さんは困っている!

自由気ままに生きていて、周りに迷惑しかかけない、いや、もう迷惑かけることが生きがいなんじゃねーの?みたいで、悩み等皆無なように見られがちな霧雨魔理沙さんだが、別に悩みが無いわけないだろ?私は花も恥らう乙女だぜ?
まあ他人より悩みは少ないだろうが、悩みの一つや二つ誰にだってあるだろう?
おーっと、悩みなんか無いとも断言した七色魔法莫迦もいたな。あと⑨も悩みなんてなさそうだな。
乙女な私を、そんな⑨どもと一緒にしないで欲しい。
まあ、そんなことどーでもいい。ちょっと主張したかっただけだぜ。
はっはっはー
いやー人間最高に困ると訳わかんなくなるもんだな。この前も家で新作魔法の実験していたら、家の壁一面が無くなり、山がえぐれ、森が半分無くなり、湖の少し(35%)くらいが蒸発したぜ。紅魔館にも多少の被害があったらしいな、何でも塔ひとつが無くなったとか。
アレは流石にヤバかったかー。何しろ暴走した魔力が大爆発を起こしたからな、私は外で使える一人用の暖房を試してみただけだぜ。
お陰で⑨が消えかけ、舞い上がる埃でパチュリーが死にかけ、門番をしていた中国は全治2ヶ月の焼けどだ。私もほとんどの魔力が抜け、その日はそのまま寝込んでしまうほどだったぜ。
そしたら次の日にはレミリアと咲夜が報復にくるわ、地下室にも被害があったらしくフランドールが外を駆け回るわで大変だったぜ。
私だって予想外だったんだぜ?やっぱ、流石に調子のって八卦の出力上げてみたのがいけなかったのか?それとも晩御飯は何にするかを考えながらがまずかったのか?
その時一番困ったのがお気に入りのカレンダーが消し飛んだ事だな。くっそー、自動で日付が切り替わる便利なマジックアイテムだったのに・・・
全ては冬という季節が悪い!と冬の妖怪に殴りこみに行ってみたら、⑨復旧作業に大忙しみたいだったので、背後からのマスタースパークで許しておいてやったぜ。感謝しろよ?
その帰りに、ちょっと小腹が空いたので竹林の屋敷まで行ってご馳走になったぜ。
ニンジンばっかで飽きるな、栄養も偏るしいいこと無いぜ。まあ不味くはなかったからそれくらい許容しようか。
魔理沙さんは寛大だぜ。

おっと、話がそれたな。はっはっは、やっぱ頭がおかしくなってるんだな、うん、よし、その方向で行こう。
とにかく!今、魔理沙さんは困っているのだ!
何故困っているのかというと、あー、うん、まあ、この状況なわけだが・・・・・



「貴女、最近調子に乗りすぎよ。私の魔理沙に近寄らないでくれる?」
「何をぬかしてるのかしら?この紫もやしが。埃っぽい部屋に引きこもって、一生本でも読んでなさいよ。」
「まだわかっていないようね。貴女みたいな非社交的で友達の居ない寂しい人こそ、家に引きこもって自作の人形達と愉快に生きていくのがお似合いだわ。」
「な?!ア、貴女だって似たようなものじゃない!!!」
「私にはレミィという親友が居るし、小悪魔だって居るわ?貴女とは違うわよ。」
「わ、私だって友達の一人や二人!」
「はたして、その相手は貴女を本当に友達だと思っているのかしらね?」
「くっ!」
「所詮は一介の魔法使い、純然たる魔女で七曜の魔法を操る私に、貴女ごときが勝てるはずないでしょう?
「・・・・・・」
「さ、これで身の程がわかったでしょ?魔理沙は諦めなさい。魔理沙は私のモノよ?」
「・・さ・・・・ない・・・」
「え?」
「ま・さ・・た・ない・・・」
「なにをブツブツと・・・」
「魔理沙は絶対に渡さない!魔理沙は私のモノよ!!!」
「っ!!!」
「貴女なんかには・・・絶対渡すものですか!!!」
アリスの背後に大量の人形達が展開される。どの人形にも信じられないほどの魔力を感じる。
(何だあの魔力は?あれ一体ずつでマスタースパーク撃てるんじゃないか?)
「ふぅ、莫迦ね貴女、こんな処で死にたいなんて・・・」
パチュリーが少し浮かび上がり、手にしていた本を開く。途端、パチュリーの魔力が跳ね上がるのを感じる。
(おいおい!!!、これやばくね?!やばくね?!なんつーか、二人とも少し笑ってるのがマジ怖いっ!!!)
「こんなにも魔理沙が素敵だから」
「ええ、愛しいわね。最高に!」
「「この場でくたばるがいいわ!」」「七色莫迦!」「紫もやし!」
(なんだかすごく語呂悪ぃぃぃぃぃぃ!!!!)


2時間位?前、ヴワル魔法図書館
「いようパチュリー!」
「何よ、また来たの?」
「また来たぜ。さーて、今日は何を攫っていくかなー?」
「攫っていくという自覚はあったのね・・・」
「おう、流石にな」
「そう、そう考えられるならば、前に「借りて」いった本を返してくれないかしら?」
「だから言ってるだろ?私が死んだら返してやるぜってな」
「じゃあ殺そうかしら」
「ひどいぜ」
「ふふ、冗談よ」
「ああ、知ってるぜ」
「「あははははは」」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「魔理沙、紅茶が入ったわ。」
「お、サンキュー」
「今日は私が入れてみたわ」
「ん~、いつもは小悪魔が入れるんだろ?珍しいな、一体どうしたんだ?」
「今日は咲夜の手伝いをしているわ、今日はメイドが少ないらしいの。と言っても、してるのは図書館の掃除だけど」
「ふーん大変だな、それじゃあいただくぜ」
「ええ、召し上がれ(ニヤリ)」
ガチャン!!!
「なっ!体・・の自由・が・・・・きか・・な・い・・・・」
「ふふふ、魔理沙、ついに手に入れたわ!」
「パ・チュリ・・・なに・・を」
「ふふふ、魔理沙。ああ魔理沙。前から貴女が好きだったの・・・」
「・・・くっ!・・・・あっ!・・」
「これで貴女は私のモノよ、魔理沙・・・」

「ちょっと待ちなさいっ!!!」

「なっ?!」
ゴアーーーーーーーーーーー!!!!!!
(うをっ!あぶねーー!!!)

「流石ね、一瞬で自身の周りに魔力でバリアを張るなんて」
(ア、アリス!来てくれたか!!)
「貴女ねっ!・・・」
「魔理沙に盗聴器と発信機をつけておいてよかったわ」
(・・・・・・・・・・・・・・)
「私の魔理沙に触らないでもらえるかしら?薬なんか使っても無駄よ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いやー、助けに来てくれたと思ったんだがなー。盛大に勘違いだったようだぜ。
つーか発信機ってなんだよ。そんなもん着けられた覚えないぞ?アリスにあったのだって一週間は前だぞ?どーやって、どこにつけたんだ?
この服だって新しいものだし、毎日お風呂だって入ってるし・・・・
はっ!!まさか体内?!!
そういえば一週間前はアリスの家で晩御飯食べたっけー
アレか?!アレなのか?!
マジかよ・・・やりすぎだぜー、ちょっと泣けてきた・・・・・・・

「上海!行って!!」
「シャンハーイ」
アリスの指示を受け、上海人形が飛び出して行く。その後に続き数多の人形達が隊列を組んでパチュリーに向かって行く。
通常のアリスからは考えられないような強大な魔力の塊が人形達を経由し弾幕となり、パチュリーの視界を覆う。
(人形の編隊から繰り出される波状攻撃か、見たことないの編隊だな。おいおい、こんなの避けられないぜ!?)
「その程度?」
パチュリーは片手を軽く振るうだけで、自分に迫り来る弾幕の大半を消し去る。消えなかった弾も、パチュリーの展開している魔力のバリアによって阻まれる。
(それって当たってるって事じゃないか?ずるくない?!ずるくない?!)
「さあ、今度はこっちの・・っ!!」
人形編隊の弾幕を捌いたパチュリーの眼前に広がるは、剣や槍を携えた人形達。
(弾幕はおとりか、上手いな。それにしても、人形一体一体が凄い速度だぜ、こんなの見えないぞ?)
だが、人形達の刃がパチュリーに届く事は無かった。一瞬でパチュリーが人形達を編隊ごと焼いてしまったのだ。
「小賢しいまねをっ!!!」
「貴女の弱点は近距離戦よね、病弱が仇になるわね。」
「なっ?!・・・ぐはっ!!!」
背後からいきなり現れたアリスに、パチュリーは一瞬判断を鈍らせた。アリスは容赦なくパチュリーの背中に体重の乗った重い蹴りを入れる。
そして蹴りの利用し、また人形達を展開させる。
(アリスがパチュリーの背後に?!何時の間に・・・)
「くぅっ!・・・んっ!!!・・」
だがパチュリーも空中で風を纏い、体制を整え、すぐさま次の弾幕に対応する。
(?!!なんだあの動き?!本当に病弱なのか?!!)
愛の力は強い
「ロイヤルフレア・・・・」
「っ?!詠唱無視ですって?!」
(ちょっ!!私、助からなくない?!!)
ちなみに今魔理沙は机の下に倒れている
「喰らいなさい、七曜最強の力を」

っっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

音が無くなる・・・熱い!と感じたのも一瞬のこと、全身の感覚が一気に麻痺する
だが、負けられない!
ロイヤルフレアの効果がいきなり切れる
「っ?!」
「ハァ・・ハァ・・・かなり・・・危なかった・・わね・・・・・」
アリスはロイヤルフレアに「ちょっと待ってもらった」のだ
ディゾルブスペル、ある種最強のスペルである。
(あれって任意のタイミングで使えたっけ?!つーかそれ最強じゃね?)
だが、パチュリーの反応は速かった。一度遅れをとった事で、何がおきても対応することに意識が集中できていたのだ。
ふいに、数多の水の塊がアリスに飛来する。
そこには人形を展開中のアリスが居た。展開していた人形で水の塊を裁くが、展開しては即座に破壊され、数が追いつかない!
アリスはキリが無いと見切りをつけ、回避に専念する。
すでにパチュリーの周りに得物を持った人形達を配置させている。あとはアリスが回避に専念してると思わせ、次のスペルに移行する時を待つ
水の塊が次第に減っていき、新たな種の魔力が集まるのを感じる。
「今よ!」
アリスの合図とともに人形達が襲い掛かる。が
「無駄よ」
途端、パチュリーの周りにいくつもの円形の刃が現れ、高速で回転する。
飛び出せて行った人形達は速すぎる速度を抑えられず、自ら高速で回転する刃の中に飛び込んでいく形となる。
「くっ!」
「こんな巨大な魔力、感じられない訳ないわ。」
(うわっ・・・・スプラッタだ・・・・)
向かってくる人形達を全てバラバラにした後、スペルが変化する。無数の針状の弾幕が渦を巻き、その渦をなぞるように魔力の塊が現れる。
避けるのは容易いが、肝心の人形設置が出来ない。人形を設置したところですぐ渦に飲まれてしまうだろう。
そうこうしてる内に、またスペルが変わる。今度はパチュリーを中心に、アリスを囲うほど大きく円を描く形に弾幕が配置される。それらが円の反対側へ、つまりは軸のパチュリーへ殺到する。コレではアリスも避けられない。
(これって、弾消せないと意味無いんじゃないか?つまり必殺?必ず殺す技ですか?)
「上海!ごめんなさい!」
その時、パチュリーの眼前で大爆発が起こる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「全く、やってくれるわね・・・」
「お生憎様、死ぬわけにはいかないのよ!」
アリスとパチュリーは互いに睨みあう。
(何で私は生きてるんだろうか・・・・)
魔理沙は机の下で、強制的に一人死線を潜る。

「さあ!行くわよ!」
「来なさい!返り討ちにしてやるわ!」
アリスが人形を展開し、パチュリーが本を開き、己の万全な状態にし、魔力を高める。
状況は5分もしくはアリスが若干優勢!だがその差は微々たるモノ!これからの戦いにいかに響いてくるか!
二人は思う、こいつが魔理沙さえ気に入らなければ、良き友になれたのに・・・と・・・・
互いに最高の魔法を発動させる!それは魔理沙を想う自分の為に、そして相手の魔理沙へ対する想いの為に!
(私・・・死ぬんじゃないか?)
魔理沙の不安などお構いなしに!
「グランギニョル座のk
「賢者n


                   「人が掃除してる最中に騒ぐんじゃないっ!!!!!」


すっげー怒られた。





後にパチュリー、アリスは揃って咲夜のお説教を1時間受け、罰として掃除を手伝う羽目になる。
パチュリーは当然、その埃の前に喘息でダウン、だがそれを許さない咲夜はたぶんカッコイイ!
アリスは人形無しで手伝い、パチュリーとは違い人並みには動けるが、図書館の掃除で大半の仕事を言いつけられたため終わるころには死にかけていたとかいないとか。
その後二人は咲夜に頭が上がらなくなり、「咲夜さん」と呼ぶようになってたりする。
こうして、突発的に起きたパチュリーvsアリスのバトルは一旦幕を閉じた・・・
だが、二人が魔理沙を想う限り!またの戦いは避けられない!
これは、魔女達がいろんな意味で命を賭ける、恋という名の戦いなのだ!









ちなみに魔理沙はというと・・・・・・
「魔理沙さーん、実は私・・私!・・魔理沙さんの事がっ!・・・・あぁん、魔理沙さーん♪」
掃除中、小悪魔に拾われ拉致られていた。
「なんだコレーーーー!!!!!結局私助からねーじゃーーーーーんっ!!!!!」

今日も幻想郷は平和だった。

神矢(しんや)です。
理解不能のもんがまた出来上がりました!
なんていうか、すげー中途半端ですね。すみません。
まだSSは始めたばかりなので基本な組み合わせで行こうとおもったのですが・・・
バカですね。はい。
コレ書いてて、バトルもんがどんだけ難しいかってのがよくわかりましたよ。
もっと頑張ろうと思います。

では指摘等ありましたら、遠慮なく申しつけください。
それでは、また。

※一回訂正しました。指摘ありがとうございます
神矢
[email protected]
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コメント



0.1070簡易評価
3.70名前が無い程度の能力削除
ええ、確かに中途半端ですね。分かっているならいいです。
ところで、続編はいつですか?
4.20名前が無い程度の能力削除
もう少しひねりなり驚きなり見せ場なり欲しかった。
アリスがなんだかスゴイ気合入ってたとこはちょいとびっくりしたさ。
5.70アティラリ削除
本日の一言 「漁夫の利」
7.70名前が無い程度の能力削除
ただ一言、


こぁかわいいよ!(ぇー
15.50王様になれない程度の能力削除
誤字?
>つまりは軸のパリュチーへ殺到する

バカ入ってるのは嫌いじゃないです。
18.50名前が無い程度の能力削除
途中台本気味になってたのがちょっと気がかりでした。
いくつか無理がある進み方でしたが最後の小悪魔可愛いのでそういうことで。
30.90名前が無い程度の能力削除
うわ、小悪魔美味しいとこ持ってってる。そのまんまな意味で。
個人的にはちゃんとオチがついていると思います。
ただ、確かに続きが読みたくなりますけどね。
37.80ミスターX削除
>私は外で使える一人用の暖房を試してみただけだぜ。
それであれだけの被害を出すとは、何気にとんでもない強さ
しまいには幻想郷の半分は吹き飛ばすほどの『S・Sデッドリィスパーク』が出来上がるのだろうか

>どの人形にも信じられないほどの魔力を感じる。(何だあの魔力は?あれ一体ずつでマスタースパーク撃てるんじゃないか?)
魔理沙が暴走させたあの魔力をコントロールできるようになれば多分勝てる

>これは、魔女達がいろんな意味で命を賭ける、恋という名の戦いなのだ!
霊夢が登場するのはいつになるのやら