Coolier - 新生・東方創想話

夜鷹の夢

2010/08/16 16:54:53
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不意に、目が覚めた。

今まで眠っていたのだろうか。
それは違う。私は死んだはずだ。

ただ、歌を歌っている毎日。
たまに、屋台をやっていたりしていた、そんな生活。

そんな暮らしが、いつまでも続く思っていた自分が浅はかだった。

誰かが言っていたのを、耳にしたような気がする。

生きる者は、死ねば星になると。

そんな幻想を語る奴は、よっぽど頭がお花畑なのだろうと思った。
星になるなんて、ありえない。
それは、私も十分にわかっていた。

「死」という概念が、怖いから、そうやって誤魔化そうとするのだ。

それでは、あの不老不死の人間に問うたら、どのような返事が貰えるだろう。
蓬莱の人の形。
老いもせず、死を迎えることもない。

だが、私はただ、歌を歌うだけの存在。

不老不死じゃないから、いつか、朽ち果てる時が来るのはわかっていた。

死というのは、こんなにもあっけない。
だが、私の意識はこうやって存在している。

何かを、考えることも出来る。

何を、しようか。

やはり、歌うのだろうか。

なんにもない私に残されたことは、歌うこと。


思い出せ。
思い出すんだ。

ほら、見えるはずだ。

仲良く遊んでいた仲間達が、見える。


ここに見える?

ということは、そういうことか。



そうか、みんな、星になっちゃったんだね。



いつも蛙を凍らせて、悪戯ばかりしていたあの氷精も、
真っ暗闇を操って、あちこち木に激突していたあの妖怪も、
唯一思考回路がまともで、それ故にみんなからからかわれていたあの蛍も、

みんなみんな、いなくなったんだ。



それじゃあ、ここは何処なんだろう。

目を開くことはできるけれど、私の手足を見ることは出来ない。
それどころか、身体も見えない。

見えるのは、一面、真っ白の空間。
地上でも、宇宙でもない。

でも、星は宇宙に存在する。


それじゃあ、ここは何処なんだろう。



わからない。

いや、わかろうとしなくてもいいんだ。

私は、もう、歌を歌うことだけをすればいいから。


何かの奇跡が起きて、また夜雀として生まれ変わったとしても、
私は、ずっと歌い続けるんだ。

誰かに、この歌声が届けばいい。

悲しみとか、悔しいとか、そんなんじゃなくて。

優しさとか、嬉しさとか、そっちの方で。


出来れば、今度は夜雀じゃなくて、夜鷹として生まれ変わりたい。
もっと高く、空を飛びたい。
もっと強く、空を飛びたい。


そして、誰かに撃ち落されたとしても。





命がなくなるその寸前まで、私は歌い続けよう。
人は死んだら星になる
そんなことを言い出したのは誰だっけ?

「死」とは 
精神に先行して
まず肉体に依存する感覚から朽ち果てるものらしい

といっても 
抽象的すぎてよくわかんない
わかろうとしなくてもいい

自分が死ななければ 
そういうのはわからないのだから

きっとあの夜雀は
魂となっても
いつまでも歌い続けることでしょう

次に生きるとしたら夜鷹になりたいのかもしれないというのは
彼女のスペカにイルスタードダイブがあったから

それのルナの説明に

「夜の鷹 
 っていうとちょっとアレな意味」

と神主が言ってたけど

あれはF-117じゃなくて
売春婦のことを指していたのかーと知ったのはこれ書いてた最中

夜鷹といったらゾイドで
湾岸戦争で夜間爆撃に従事したあっちだろ

と 
思うわけであります



まあ
ありきたりなことを発言しても
僕ら人間はしっかりごはんを食べないと死んでしまうので
毎日おいしいごはんを食べて
がんばって生きていきましょう


あはは
少女カグヤ
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コメント



0.180簡易評価
6.無評価とくめーきぼー削除
死についいてよく書かれていい話だと思います。
 ところで、途中まで書いたものはどうすればセーブできるでしょうか?
9.60名前が無い程度の能力削除
みすちーが鳥として生まれたことに満足してたようでよかった、よかった。

気になったのは、夜鷹になりたいのは強く、高く飛びたいから。
でも、最期にやりたい事は歌う事という点に???と思いました。
もう歌しか歌えないから歌うのかな。
10.50山の賢者削除
そのうち歌声だけの妖怪になって化けて出るんですな。
11.70名前が無い程度の能力削除
さあ、謳おうぞ