Coolier - 新生・東方創想話

幻想論理 蛇足

2009/09/22 22:43:40
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幻想論理 上 下 を読んでからお越しください。
続きになっております。


……が。
君はこの話を読んでもいいし、読まなくてもいい。
そのままブラウザの「戻る」ボタンを押すのも自由だ。

そんな、蛇足の物語。

以下本文






















蛇足 幻想の境界 ~Border of Fantasy.


 「分析していただいて光栄です。でも、どこが違いますか? 博士と僕は」
 「よく似たアーキテクチャのCPUですけれど、そうね、最も違うのは、たぶんクロックでしょう」
 「では、あと、百年くらいしたら、僕も博士のようになれますか?」
 「そう、百年では無理です」
  その百年が過ぎた。
  彼は、私に追いついただろうか?

(森博嗣著 「四季 冬 Black Winter」より)


     ***


 そして、百年が過ぎた。
 彼女は、私に追いついただろうか?
 私は、彼女に追いついただろうか?


 博麗の巫女も代替わり、白黒の、あの純粋すぎる魔法使いも、もう幻想郷にはいない。あのメイドも、山の巫女も、稗田も、人里も―――あの頃の幻想郷はすでに存在しない。幻想になった者たちは、死という形で現実に還り、新しい幻想の糧となる。現実でも同じようにして生と死は絡み合って存在しているのだ。

 最近、それがよくわかるようになった。私―――八雲紫も、全知全能の神ではない。ただの妖怪で、ちょっと幻想郷の創世に携わったというだけの者なのだから。

 たくさんの出会いがあった。それよりは少ないけれど、たくさんの別れがあった。いずれは出会いと同じ数の別れに出会うことになるだろう。果たして私は、それに耐えられるだろうか? 一人の親友を失った悲しみは、今でも続いているというのに?

 私が幻想郷を創るその直前まで、私の背後にいた彼女の温もりは今でも覚えている。温もりだけではない。顔も、声も、口調も吐息も姿も抱きしめたときの壊れそうな感覚も、私は、すべて覚えている。

「…………藍」
「はい、如何なされましたか」

 私の忠実な式はあの頃とほとんど変わらない姿で現れた。変わっていく人間も毎日見るし、変わらない式もある程度年をとった妖怪も毎日見ているので、その区別はやはり最初に見たときの姿と現在の姿で比べるべきだろう。若い者は、妖怪でもどんどん変わるけれど……。

「ちょっと出かけるわ。決して付いて来ないように」
「かしこまりました」

 式でも妖怪でも人間と同じように変わるのは、精神、すなわち心だ。昔の彼女なら必ず一度は私を心配して言い淀むはずだった。それが無いのは、私の教育と、時間のおかげだろう。そういえば……時間は物事を風化させるが、逆に濃縮させることもある。長い間恋人に会えないと苦しくなるというのがいい例だ。
 私はスキマを開き、その中に身体を滑り込ませる。

「あぁ、そうそう。夕飯は橙と二人で食べて頂戴」
「かしこまりました」

 九尾の狐は、時間により心も身体も成長した自身の式のことを思っただろうか、小さく口元を綻ばせた。


 白玉楼に降り立つ。絶好の花見スポットであるここは、昔ならこの時期、花見の客で賑わっていたはずだ。今はそうでもない。幹事もいなければ、料理人も仲裁役もいなくなったからか。再びあの頃の賑わいが帰ってくることを、私はひそかに望んでいるのかもしれない。

 しかし、消えたものは、仕様が無い。
 私がいるのは、今、だ。


「あら紫、久しぶりね」

 声を掛けてきたのは、亡霊の姫。いつになっても変わらないその姿はやはり、妖怪で、亡霊だった。彼女の場合、精神的にもほとんど変わっていないのだろう。

「お久しぶりです、紫様」

 変わったのは、その背後から現れた、双剣の庭師及び剣士の方だ。背も伸びて大人びたし、彼女の師匠に当たる人物のように、本当の剣士とは何たるか、というものを学んだ様子だ。幼いころは不安だったが、今の彼女ならばもう何の不足もない。白玉楼なら十分守れるだけの実力と、経験を積んでいる。

「久しぶりね、二人とも。今日は一つお願いがあって来たのよ」
「何かしら? 花見ならいつでも歓迎よ」
「違うわよ……。西行妖への通行許可を出して欲しいの」
「あらあら……」

 亡霊―――幽々子の表情は変わらない。対して剣士―――妖夢の表情は一瞬強張った。
 それは、あの桜の危険さを知っているからだろう。
 しかし、私はそれ以上のことを知っている。それは、幽々子が許すのならばあの桜は誰にも危害を加えることはないということだ。

 桜を制御しているのは、その下に眠る死体―――西行寺幽々子本人なのだから。

 幽々子本人すら、知らないことだけれど。

「変なことをしなければ構わないわよ? それに、あの桜もね……」
「ありがとう。それじゃ急いでるから」

 それだけ言って、私は二人に背を向けた。
 その背中に、見透かすような幽々子の言葉が降りかかる。

「……あの桜も、花見をしてもらえないんじゃ、可哀想だものね」


     ***


 巨大な桜が、私の目の前にある。

 ―――西行妖。

 始めてこれを見たときには、隣に彼女がいた。
 そして、蝶がたくさん舞っていたのを覚えている。
 その時は亡霊の姫が私たちを現実へと返して―――結局、二人とも幻想に呑まれる運命は変わらなかった。


 ―――私は夢を見ている。


 夢の存在についての齟齬は、おそらくたったの百年。
 妖怪には短く、人間には果てなく長い。
 ずれた時間の持ち主は、齟齬を整えてからようやく幻想となることができる。
 だから、私は待ち続けたのだ。
 私が、彼女に追いつくことを。
 彼女が、私に追いつくことを。


―――彼女は夢を見ている。


 妖怪桜の下へ歩くと、前に一人の人影が見えた。
 黒と白を基調とした服装。
 失われた存在。
 ずれた時間。
 私は手にした傘を放り捨て、髪を結んだリボンを解いた。

 ―――そう、これが私、八雲紫の―――マエリベリー・ハーンの本来の姿。

 彼女と別れ、幻想郷を創りだしたときの私は、こんな姿をしていた。

「そうでしょう……×××?」
 呟きは空に消える。
そして、その背後に立っても彼女は私に気付かない。否、振り向かないだけ。

 彼女は、空を見上げた。
 私もつられてそれに倣う。
 空にはいつか見た満天の星空と、いつか取り戻した満月が煌めいて―――

「―――零時十二分二十秒。十二分と二十秒の遅刻よ、メリー?」

 きっと、それは私が望んだもの。
 きっと、それは彼女が望んだもの。
 きっと―――


 ―――命も、時間も、現実も夢も、妖怪も人間も光も闇も、すべてを統合して、拡散させて最後に残った、『幻想』が望んだもの―――


 振り返って笑ったその笑顔が嬉しくて、愛おしくて、少し桜色に染めた頬が可愛くて、私の瞳に、百年ぶりの涙が溢れた。

 霞んだ視線の先で笑う彼女の眼にも涙は浮かんでいるのだろうか―――?
 けれど、そんな疑問はどうでもよくて、
 いろんな感情が私の中で暴れだして、
 ただ、もう別れたくなくて。

「―――ばか。百年の遅刻よ、蓮子!」

 そう叫んで、華奢なその身体に抱きつき、その勢いのままに彼女の唇に私のそれを押し当てた。
 百年ぶりの、触れるだけのそのキスは、蓮子の表情を一変させるには十分すぎた。驚きと恥ずかしさに満ちた、何とも言えない表情で私を見つめる。

 ……もう、離れないでよ……。

 その言葉がどんなことを意味するのか―――どれだけ蓮子を苦しめるのか―――わかっていたから、言わないけれど。
 私がいて、蓮子がいる。
 秘封倶楽部はここにある。
 今はそれだけで、満たされた。


 桜の花びらが、二人を包んで舞い上がる。
 捨てられた傘と、少女の手から落ちた黒革の本が花に埋まり、辺りは一面桜色の世界となり変わる―――

「メリー、約束の花見よ」
「私には蓮子しか見えないわ」

 いつもの軽口が冥界に静かに響く。

「これも、返さなくちゃね」

 百年間、守り続けたネックレス。
 私のものじゃない、貴女のものだ。
 だから―――
 ……私はそれを、貴女の一番似合うところに。




 そうして。

                         そうして?




―――幻想は幻想のままに消え、秘封倶楽部は夢になる。


























     ***


「秘封倶楽部が、消えたですって?」

 某日、大学のカフェで教授が囁くように訊き返した。
 夕焼けが綺麗な時間。そのニュースは教授にとって、予想の範囲内ではあったけれども、考えたくはない事態だった。
 彼女は、きっと答えを見つけたのに違いない。
 でも、少しだけ遅かったのだろう。
 宇佐見蓮子はそれを受け入れることができただろうし、それはそれでいいか、と教授は思い直して席を立った。
 あぁ、でも一応―――

「二人の住んでいた場所を、調べてくれるかしら」

 向かい側に座っていたセーラー服の女性は、

「随分とご執心だなぁ。わかったよ、すぐに調べておくぜ」

 そう言ってカップを置いた。
 二人は連れだって、カフェから立ち去っていく。


     ***


「ここ、か。同居だったのね……」

 部屋の扉を開き、私は足を進める。ついていこうとした助手を手で軽く制し、

「ちゆりは外にいて頂戴」

 そう言って中へと入っていった。
 殺風景な部屋。それでも、ここに確かに人が住んでいた、という温もりだけが残っている。床に落ちている、秘封倶楽部の写真がその証拠かもしれない。

 それから、すぐに目に飛び込んできたのは、血で真っ赤に染まったベッドの枕と、シーツだった。壁にも跳ねていることから、吐血した上に、何度も咳をしたのだろうと推測できる。
 隣にある机には、ハードカバーの日記帳が開いたまま置いてあって、すっかり乾いてしまったような万年筆がその上に転がっていた。
 もう一度ベッドに目を戻せば、掛け布団に隠れるようにして、小さなメモ帳が置いてあった。

 マエリベリー・ハーンの日記帳と、宇佐見蓮子のメモ帳か……。

 私はそれらを手にとって、開いた。最後のページを見る。




『三月二十九日
 蓮子が倒れた。
 大学構内の噴水前で、私の方にゆっくりと手を伸ばしたかと思うと、まるでヒューズが切れたかのように、その場に崩れ落ちたのだ。
 そこで、私はようやく思い出した。
 初めて蓮台野に行ったとき、境界線が見えなかった理由を。
 その数日前に、夢を見たのだ。
 蓮子が、境界線に蝕まれて、消えていく、夢。
 苦しげな表情を見ていられずに、私は眼を覚ました。
 そして私は、幻想の眼を閉じた。
 誰よりも幻でありながら、私は幻―――境界線から眼をそらしたのだ。
 それからまた数日たって、境界線は元通り見えるようになったけれど、私は見えなくなった原因なんて、忘れてしまっていた。
 思い出したくなかったのだろう。
 だからこその、今の状況。
 まだ蓮子は眼を覚まさない。
 例え、この先どんなことが起ころうとも、私は受け入れなければならない。それが、私の罪に対する罰なのだから。
 これは単なる自己満足なのだろう。
 けれど、私はそうするしか出来ない。
 きっとすべてを理解したであろう蓮子が示す方向に従って、そして彼女の笑顔を見たい。再び、素直な顔で笑って欲しい。

 私は、蓮子のことが、好きだ。
 だから、一緒にいたい。
 これは感情。愛する人とずっといたいという、誰もが持つことのできる、平平凡凡過ぎて、もはや幻想になってしまったかもしれない、稚拙な願い。
 これをもし、論理的だ、と。
 そういうのなら、それは―――』



『理解、できた。
 病気じゃない、これは、幻想の境界線に私の精神が吸い込まれて、そして消えるというだけの結果に過ぎない。
 それなのに、私はずっと気付こうとしなかった。
 誰よりも現でありながら、私は現―――壊れたのは自分だという事実から目をそらしたのだ。
 そう、私はもうすぐ消えるだろう。
 消える精神と共に蝕まれていく私の身体は、末期と呼べるかもしれない症状を見せている。肺か、食道か、または別の場所かは分からないけれど、吐血に至るまで、身体は壊れてしまっているのだ。
 もう、戻れない。
 だからせめて、メリーにははっきりと伝えてからいなくなりたい。
 辛い。苦しい。逃れたい。
 どうか、私を消して下さい―――そう、どれだけ祈っただろうか。
 いつも脳裏に浮かぶのは彼女の顔で、それは悲しそうに歪んでいた。
 見たくはなかった。あんな顔をされるなら、消えてやるものか、と何度も思った。
 それも、もうここまで。
 伝えて、消えて。後には何が残るだろう?

 東京で出会った、一人の少女。彼女の様子から考えれば、おそらく彼女も、これから消えゆく者の一人。あの歌はそういう意味で詠んだのかもしれない。
 カフェで話した、一人の教授。一度消え、再び戻ってきた存在。彼女の言いたかったことに、私は近づけただろうか……。

 もうすぐこの新幹線も酉京都駅へと着く。そうすれば、もう二度と東京へ行くことはなくなるだろう。
 帰ったら、メリーを蓮台野へ連れて行こうか。
 そこで消えるのも、また良いかもしれない。

 メリーは多分、泣くだろう。
 私が一人で消えてしまったことを、恨むに違いない。
 けれども、私にはそうするしか出来ないのだ。
 私は、メリーが好きで、ずっと一緒にいたかったから。ひとときだって、離れたくはなかったから。
 こんな、我が儘で自分勝手な考え、普通の人に聞かせたら、ただの感情論だ、と一蹴されてしまうだろう。
 でも違う。何一つ矛盾はないのだ。
 これは、幼稚で、馬鹿げていて、頭の悪い幻想が作りだした、決して崩れることのない絶対の論理。
 こんな感情を、論理を。
 名付けるとするなら、それは―――』




「おーい! まだかー?」

 ドアの奥から、声が聞こえた。
 すぐ行くわ、と答えて私はメモ帳を閉じた。

 ―――これが、二人の結論。

「似た者同士、ね……」

 時間がなかったのだろうか、最後だけ同じ形で抜け落ちた二人の告白。
 本当に二人とも、似た者同士で、消えていったのだろう。

「その境界線は、素敵だわ」

 何と何の境界か?
 そんなものは、私には分からない。
 きっと、彼女たちならば分かっているのだ。
 それだけのことを、経験したのだから。

「夢美ー!」
「はいはい! 今行くわ!」

 私は、秘封倶楽部の存在の証たちを一瞥して、玄関へと向かった。
 そして私は幻視する。

 死の桜が舞い上がり、二人をその色に染め上げる、そんな結末を。
 秘封倶楽部は夢になり、またいつかその幻想が私を誘う、そんな始まりを。
 そんな、気分の高揚を、私は幻視した。

「論理的じゃ、ないわね」
「何がだ?」

 目の前に立っていた助手に私は微笑み、もう少しだけ待ってね、といって背を向けた。
 軽い足取りで部屋の中へと戻り、乾いていると思っていた万年筆を手にする。インクはまだ、乾いていないはず。

 そして、二人が語ることの出来なかった軌跡に、私は少しだけ、手を加えた。


 論理的じゃないけれど、崩せない絶対的な論理。
 矛盾のない感情論。
 幻想の作りだした、二人の世界。
 そう―――


『それは―――私の、幻想論理』


 万年筆をベッドに放り、私は光の差す、現の世界へと帰っていった。

















以上です。
蛇足という理由は、終章の時点で終わらせても一向に構わなかったからです。
でも書いてみたかったから書いた。そんな作品。

というわけでスペースを三つも使ってしまい、誠に迷惑をかけましたこの話も終了です。

いろいろ注意したいところがあるかとは思いますが、そこはどうか、後書き終わります。ご容赦ください。

引用文は書いてある通り、すべて森博嗣著の「四季」からのものです。敬称略。
ぜろしき
[email protected]
http://ergoregion.web.fc2.com/
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コメント



0.990簡易評価
9.無評価名前が無い程度の能力削除
誤字報告
>食堂
食道
>違いいない
違いない

脱字報告
>そう意味で
そういう意味で
10.10名前が無い程度の能力削除
タイトルにあるとおり完全に蛇足でした。この結末が追加されたために元々持っていた話の広がりが
安易なハッピーエンド1つに纏められてしまうので、何処までも響くような余韻が途切れてしまいました。
点数という形で評価しなければならないならこの点数以外考えられませんでした。

……ですがそのうえでもう1つ言わせて頂きたいと思います。「幸せな結末をありがとうございます」
12.無評価ぜろしき削除
>>9さん
誤字脱字報告ありがとうございます。

>>10さん
堂々の10点w
知り合いの中でも賛否両論だったので、いろいろ悩んだのですが、やはりこんな感じですか。
「幸せな結末をありがとうございます」……。作者としてはありがたいお言葉ですが、やはり蛇足でしたね。安易なハッピーエンドというのはどうも良くないようです。
しかし逆に考えるんだ! 貴方のコメントは、これを除けば何処までも響くような余韻があった、と言っているんだ! 多分!

ポジティブなぜろしきでした。
コメントありがとうございました。
14.100名前が無い程度の能力削除
まあ確かに蛇足ではありますがハッピーエンドは好きなのですよ
よって感情のままに点を捧げましょう
15.90名前が無い程度の能力削除
後半から比べるとベタだが、そんな蛇足もあっていい。
キャラがそれぞれ本当にリアルに感じた。
またあなたの書く幻想郷についての話を読みたい。
17.90名前が無い程度の能力削除
ハッピーエンドは好きです
しかし、何ともいえない感情が。
18.無評価ぜろしき削除
昔の作品にコメント返しをする日。

>>14さん
感情で、いいのよ。
わぁい! ありがとうございます!
良いですよねぇ、ハッピーエンド。最近書けなくなった気がしますが。

>>15さん
ベタベタ。だからこその蛇足。
>>またあなたの書く幻想郷についての話を読みたい。
 是非。思いつき次第、気力があり次第w
 ちょっとだけ期待しながらお待ちくださいませ

>>17さん
どんな感情なのか詳しくw
プラスな感情であることを期待して。

賛否両論でしたが、そんな作品でした。
21.70名前が無い程度の能力削除
蛇足っていうのがぴったしですね。安易なハッピーエンドともとれるし
追いつくという一つのテーマ-の完結ともとれる

幻想から戻ってきた人の台詞で彼女たちが旧作世界を作った誰かさんなのかそこで生み出された存在なのかな、と妄想できたので+20