Coolier - 新生・東方創想話

幸せの掴み方

2010/01/22 00:32:22
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私は今日人型に成れる様になったばかりの兎でまだ人語は話せない

人型に成れる様になると永遠亭では記念にうどんげ様お手製のお団子が食べれるということでとても夕食を楽しみにしている処にてゐ隊長が来て私に

「人型になるに至って教えておきたい事がある」と言い縁側に座り、てゐ隊長のありがたい話を聞くことに、こう見えてもてゐ隊長は幻想郷の妖怪の中でも古参であり、様々な事を知っている。

てゐ隊長はお茶を一口飲み
「幸せの掴み方って知ってる?」
と聞いてきたのだ。

もちろん知っているはずもないが考えてみるがそもそも幸せとは何だろうと、
隊長はそんな私の心を見透かすかのようにこう言った

「幸せなんて、そう考えるほどのもんじゃないよ、おいしい物を食べて、笑って楽しいと思えるそれだけの事でも幸せだよ、でも」

淋しそうにその続きを口に出した。

「いいかい幸せってものはね長くは続かない儚いもので、手に入ったらもっといい幸せを と欲に溺れてその幸せを失くしちゃうんだよ、後で後悔しても遅く、あの時ああしておけばよかった こうしておけばよかったと思っても2度と手に入らないことが多くそんな者を何人も見て来たよ。」

「逆に自分は不幸だなんてネガティブに生きてたらずっとそのままさ、せっかくの人生だしポジティブに生きようじゃないの、馬鹿みたいに前だけ向いてれば幸せは見つかると思うよ私は」

とても深い話だと思い耳を傾けてからしばらくたってから思ったのだが隊長はなぜこんな話を私にしてくれたんのだろうか?

「そんな者のようにあんたがなってほしくないからさ」
....伊達に幸運の素兎 と言う二つ名を持っているわけじゃないようじゃないようだ

「いや、あんたもだが正しくはあんたたちだね」


「こっちの話さ」

「幸せって物はね、待っているだけでは来ないんだよ、自分から掴みに行かないといけないのさ、苦労して痛い思いをして我慢してそれでも必死に幸せを取ろうと思った者だけが取れるんだよ」


そういえば、うどんげ様によく悪戯している所を見るのですが、あれも何か関係が?

「あれはね、例えば落とし穴は、人生にはいたるところに落とし穴があってそんな下らない罠に引っ掛からないようにと、タライは鈴仙はよく下ばかり向いてるからね上を向いて歩いて行かないと幸せがあることに気がつかないって事を教えてあげようと」

さすが隊長である、てっきり暇つぶしに悪戯しているのかと思ったらこんな深いわけがあったなんて..
他にも最後まで残してたキャロットケーキを取ったり、こっそりと後ろから近寄って耳元で「わっ」と言って驚かしたりしてたのにも意味があるんだろうなと感心しました。

そういえばあの時あんな大きな耳をしている割には耳元で叫ばれても反応がそれほどなかったような、うどんげ様の耳ってどうなっているのだろうか?と思っていると

「あんたの幸せって何かあるかな?」

いきなりそんな質問をされても困りますが、人参を食べてるときとか、天気の良い日に外で日向ぼっこしてるときとか、ごく稀にうどんげ様になでなでされている時です。と言ったら

「いい幸せを持っているじゃない、その幸せを無くしちゃいけないよ」と自分の事のように嬉しそうに
仰った

「これからほしい幸せはあるかい?」

少し悩んだが私は 人語を話せるようになりたいと隊長に話した

「人語をかい?たしかに喋れるようになれば幸せも今まで以上に取ることができるが、代わりに辛いこともあるよ」

それでも私は人語を話せるようになりたい と言うと隊長は

「ふふっ」と小さく笑いながら
「そんなあんたにプレゼントをあげるよ、叶うといいねその幸せ」

と言いどこからか取り出した物は4つ葉のクローバーだった。私は、それを



「パクッ」




.....「え~と、今食べてるのがなんだかわかる?」


シャクシャクと食べながら今私は幸せを感じていたのであった。
野草の中で一番クローバーが好きである。まさか隊長が私の好みを知っているとはなんと部下思いの上司でありましょうか
.....なぜか若干隊長の顔が引きつっているように見える






そうこうしているうちに日も傾きすっかり暗くなり夕食の時間になった。なぜか隊長はいませんが、ご飯を食べ終わるとデザートにうどんげ様お手製のお団子が出てきた、これを食べた先輩方々からは

「とてもおいしくてほっぺたの毛が抜けるほど」と称されている

そのお団子を手に取り一口で食べようと大きく口をあけて



ガリッ!


....やな音がしたと思ったら前歯が欠けていた

お団子が乗っていた皿を見ると

「幸せとは、痛い思いをして取るものだよ」と書かれた紙が。






........「騙されたぁぁぁああああ!」


初めて喋った人語は永遠亭から遠く離れた人里まで聞こえたそうな
永遠亭から少し離れた竹林の中 
永遠亭から叫びが聞こえてくるけど気にしない

「これであの子も人語が話せるようになるだろうね、痛い思いをして、取ったその幸せを捨てちゃいけないがね人語を話せるようになったら今まで以上に幸せなを取ることもできるだろうしね........しかし相変わらずおいしいね、鈴仙お手製のお団子、作り方を未だに教えてくれないんだよね~...うまうま、うん決してこれを食べたいからって取ったわけじゃなくあの子に幸せを掴んでもらうためだし、うん、仕方ないよね」

だれに言うわけでもなくお団子を食べながら呟いてるのであった。



4作目 幸せってなんでしょうね
醤油
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コメント



0.330簡易評価
4.40名前が無い程度の能力削除
楽しいお話でしたが、ちょっと文章が読みにくいです
てゐの台詞と兎の誤解は面白かったですよ
7.90名前が無い程度の能力削除
さすがてゐwwww

あ、四つ葉のクローバーも食べるんですね。大抵、三つ葉の方がおいしいんですが。
10.100名前が無い程度の能力削除
クローバーってやっぱり食べられるんですね
勉強になりました
今度パクパクしてきます
12.80ずわいがに削除
食い意地張るからだww

いや、しかしこれはなかなか良い雰囲気だわ
13.90名前が無い程度の能力削除
かっこいいじゃないの