Coolier - 新生・東方創想話

にとりの恐怖体験。

2010/01/15 15:50:38
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立体的な闇が広がる妖怪の山。
午前2時過ぎに、ここをうろつくものは少ないだろう。
にとりはその山の中をひとりうろついていた。

「どこいったんだろー?」

にとりの目元は赤く光っている。それは赤外線のメガネの光。
赤外線メガネをつけて、ある大きな探し物をしていた。
それは、最新作の人型ロボットver3である。
起動テストのスイッチを入れたとたんにロボットが暴走。山の奥深くへと走っていったのだ。

「あれがひとりで暴走してたらみんな迷惑だよね~。」

なんて独り言を言いながら、目の前に続く闇の中を進んでゆく。
突然メガネの端の方に人影らしきものが動いた。

「・・・だれ?」

影の方に目をやるが誰もいない。
草木が揺らいだだけの見間違いだと思い前を向くと、先の方に違う人影を発見した。

にとりは走ってその方向へ近づく。
そこには、大きな人がたたずんでいた。

「あ!ロボ 発見!」

燃料タンクのランプがついていない。燃料切れで停止したらしい。
メガネをはずし電気で照らすと、ロボに赤い液体がかかっていることに気づいた。
そして、ついさっき出来たボディーには錆(さび)が目立つ。

「うわー。なにしたのこのロボ。」

足元を見ると、ロボの足が埋まっている。
そして脛(すね)から太腿(ふともも)にかけては、無数の赤い手跡がビッシリとついている。

「げげっ。もしかしていたずら!?」

ニトリがロボを引っ張り上げようとするが、河童一人の力ではビクともしない。

「明日諏訪子にでも手伝ってもらお・・・。」

そういって溜め息をついた後、後ろを向きロボを後にした。




30分以上歩いたが、山から出ることができない。
それどころか、さっきから後ろで妙な気配を感じる。
赤外線カメラに内蔵されている地図が、この時に限ってぶっ壊れているのも災難だ。

「あれあれ?やっぱり道に迷った・・・?」

気づけば、さっきのロボの場所に戻ってきていた。相変わらず埋まっているロボ。
よくみれば、さっきより掘り起こされているような・・・。

まぁそんなことを考えても仕方ないと、にとりはまた歩き始めた。
ずっと後ろに感じる気配・・・。それがさっきより近くなっているような・・・。

にとりはずっと後ろに注意を払い、ひろがる闇のなかを進んでゆく。
上を向くが、やはり木々に隠れて空が見えない。
だんだんあせり始めてきたにとりは、気づけば小走りになっていた。

「はやく・・・早くお家に帰りたい・・・。」
と、つぶやいてしまうほど必死だった。だが、その思いは届かず。

またも、ロボの目の前に来てしまった。

「え・・・?あれ・・・?」

にとりはあることに気づいた。
それは、赤い手跡が脛から胸辺りまで増えていること。
そして、三本しかない指の内二本がなくなっていること。
最初出会って、指は三本ともあった。
二回目出会ったときには、指が一本なかったのかもしれない。
そして今、二本目のゆびが消えた。

今もいたずらが進行しているのか・・・?

だが今のにとりにとって、ロボなんてどうでもいい。
早く家に帰りたいことしか頭にない。
にとりは、突然その場から全速力で走り出した。
後ろの気配が物凄く接近した気がしたから・・・。

とにかく走るにとり。
涙がボロボロと零れ落ちていて、前がはっきり見えないというのに全速力で走る。
と、突然にとりが足を止めた。同時に後ろの気配も止まった。

にとりはロボの目の前に来てしまったのだ。
思ったとおり、指は全部なくなっている。
しかもさっきより錆がひどくなっている。そして手跡は全身を覆いつくした。

「どーゆー・・・こと?」

パニックで頭が真っ白なにとり。
後ろの気配はゆっくりと近づいてくる。
ここは逃げるべきか。後ろを向くべきか。


走ってしまった・・・。
あそこで後ろを振り向いていたらどうなったか・・・。助かったかもしれない。
だが、もう走ってしまったのだから遅い。
目の前に迫る木々をよけ、必死に走るにとり。
突然後ろの気配がなくなったが、それでも走る。

木をよける。よける。よける・・・。
ある木をよけた瞬間、視界に入った白い女の人。
人間ではない大きさの口をいっぱいに広げ笑っていた・・・。

「えっ?!」

そちらに眼をやったが、誰も居ない。
はっきり見えた人影は・・・見間違い?
それでもにとりは走り続け、とうとう妖怪の山を抜けた。
いつも見る道・・・。いつもの川・・・。
今にも泣き出しそうな感情を押さえ、川へと走る。

「やった・・・帰れる・・・!」

そしてにとりは背中に5、6個の手跡をつけたまま川へと戻っていった・・・。
次の日、ロボットは埋まっていた跡を残して消えた。
跡を中心にして広がる赤い液体。
周りの木々には手跡がビッシリと残っていた・・・。



「レミリアの恐怖体験」では、吸血鬼が鏡に映るという失敗がありました。
教えてくれたコメントありがとう。
かさぶた剥いたら血出た。
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コメント



0.850簡易評価
7.30名前が無い程度の能力削除
オチが無いのは、ちょっと…
9.無評価名前が無い程度の能力削除
作者名が既に恐怖体験な件
14.90奇声を発する程度の能力削除
オチが気なるけどお話の途中はすっごく怖かったです。

かさぶた剥いたら大抵は、血は出ますよねw
15.80名前が無い程度の能力削除
えっ

なにこれこわい

……えっ……?


ところで、これ、シリーズですか?
17.70ずわいがに削除
うーん、ちょっと短過ぎたせいか、怖さが足りませんか
い、いや、べべべ、別にビビッてなんかいませんよ、ええ、おほほほほ