Coolier - 新生・東方創想話

ゲームセンター永遠亭 妹紅の挑戦 #1 がんばれ妹紅「がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス」

2009/12/29 15:17:18
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 ある日の永遠亭。

『ゲームセンターCX!課長オーン!』

 テレビの中の某課長の姿に釘付けの輝夜がいた。

「姫様…それこの前買ってきたDVDですよね。最近よくそれ見てますけどそんなに気に入ったんですか?」

 そこに通りかかった鈴仙が声をかけると輝夜は嬉しそうに応える。

「えぇ、これ面白いわ。ここまで楽しめたのはこの最近ではちょっと他にないわね。すごいわ有野課長」
「はぁ…」

 熱弁する輝夜だったが鈴仙にはいまいち伝わってないようだ。

「あぁ、これ見てたらなんだか私も同じような事やりたくなってきたわ…でも私自身はもうたいていのゲームはプレイ済みだから課長のようなプレイはできそうもないのよね…」

 うーん、とうなりながら輝夜が頭を悩ませる。

「…そうだわ!!そうよそれがいいわ!!」

 と、突然に叫んだ輝夜は何かを思いついたらしくすぐさま行動を開始した。
 途端に慌しくなる永遠亭。この時鈴仙は思った。
 「ああ、また何か企んでるな」と。



 数日後。
 永遠亭の入り口に紅白の服の少女がいた。霊夢?いや違う。

「輝夜ぁーっ!!来てやったぞ!!姿を見せろーっ!!」

 藤原妹紅である。
 その手には何やら一枚の紙切れを持っていた。

「そんなに大きな声を出さなくても聞こえてるわよ」

 入り口の戸が開き輝夜が妹紅の前に姿を現すと、妹紅は持っていた紙切れを輝夜に突き出した。
 そこにはこう書かれている。


“これは蓬莱山輝夜から藤原妹紅へ送る挑戦状である。蓬莱山輝夜は藤原妹紅に五つの難題を課す。藤原妹紅はこれを攻略できるか否かで勝敗を決める”


「…こんな手紙を送りつけてきたってことは…私との決着でもつけようってのか?」
「そこまでたいそうなものではないけど…いつもやってる弾幕の勝負とは一味違うのは間違いないわ」
「面白い…受けて立とうじゃないの!」
「そう言ってくれると思っていたわ。それじゃついていらっしゃい。あなたにこの戦いのルールというものを教えてあげるわ」



「おい、なんだこれは」
「あら、なかなか悪くないじゃない」

 永遠亭の一室に案内された妹紅がまずされた事は服を着替えさせられた事だった。
 妹紅はいつもの白い服と赤いズボンから、緑色の作業着に着替えている。

「弾幕の勝負にスペルカードのルールがあるように、この戦いにもルールが存在するわ。その衣装もルールのうち。いわばそれはこの戦いにおける正装よ、これを着ずして戦いは始められないわ」

 自信満々に輝夜が言うのでそういうものなのかと妹紅は納得した。
 続いて妹紅は別の部屋へと移動させられる。
 そこには鈴仙や永琳、てゐ、その他ウサギたちといった永遠亭のスタッフが集まっており、さらに部屋の奥の方にテーブルが用意されていた。
 そしてテーブルの上にはモニターとゲーム機、そして駄菓子と冷えピタ。

「あのテーブルがあなたの戦場よ、妹紅」
「あそこが…?」



「妹紅、あなたは私が用意した五つのゲームに挑戦するの。それが私があなたに送る挑戦状よ」



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『モコウよ、しょうぐんをたおすのよ』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ここからはこの八意永琳がナレーションを務めさせていただきます。

「えーっと…これ言うの?」

 初めての体験ゆえ勝手がわからない妹紅。カンペを見てセリフをチェック。

「『どうも。ゲームセンター永遠亭、課長の妹紅です』。なんかね、輝夜が私に送る挑戦ってのがここでゲームをクリアする事らしくて。ちょっと変わってるなぁとは思うけど…挑戦を受けた以上、びしっと勝ちたいね」

 意気込みはじゅうぶんの妹紅。そこに姫様が現る。

「それじゃ妹紅。記念すべき最初の挑戦ソフトはこれよ」

 姫様の手から妹紅にゲームソフトが渡される。そのソフトは?

「えーっと…『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』?」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』1993年 スーパーファミコン コナミ

 スーパーファミコンで発売されたゴエモンシリーズの第二弾。
 ゴエモンとおなじみの仲間達が大江戸城を乗っ取ったマッギネス将軍を倒すため日本中を旅するアクションゲーム。
 ゴエモンシリーズ最高傑作との呼び声も高い今作。
 はたして妹紅はクリアすることができるのか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「じゃ始めるとしようかな。え?これも正式なやり方があるの?わかった、ちゃんとやるからそこは教えてよ」

 姫様にゲームの始め方を教わる妹紅。
 理解したのか妹紅はゲームソフトを手に取る。

「ゲームセンター永遠亭…」

 妹紅はソフトを本体へと差込み…

「妹紅オーン!!」

 スーファミの電源を入れてゲームスタート。

 まずはキャラクターの選択。

「あ、なんか選べるんだ」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『3つのタイプからえらぶのよ』

このゲームではプレイヤーキャラを3人のキャラクター(ゴエモン、エビス丸、サスケ)から選択が可能。
3人は攻撃方法や移動スピードに違いがあり、攻略のカギとなる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「うーん、そりゃ『がんばれゴエモン』なんだしゴエモンで行くべきじゃないの?」

 妹紅、主人公のゴエモンを選んでゲームスタート。
 まずは操作の確認。

「えーと、ジャンプして、攻撃して。あ、武器キセルなんだ…キセルって武器にするようなもんだっけ?」

 とにかく先へと進む。道中ザコキャラが行く手を阻むがこれをキセルで叩いて攻撃。
 問題なく倒していく。

「よしよしいい調子、あ、なんかタヌキの置き物出てきた」

 タヌキの置き物を壊すとステージクリア。
 次のステージへと進める。

「ああ、ここは町なのか」

 ここ(さつま村)は町ステージ。
 ここでアイテムの購入や情報収集が可能。

「なんか買っといた方がいいよね?」

 よろず屋でアイテムを購入、さらに先のステージへと進む。

「まだ序盤だし大丈夫でしょ」

 余裕の言葉も飛び出す妹紅。次のステージも危なげなくクリア。
 次のステージ「すもう城」へと向かう。

「もうお城?案外早いね。サクサク来てるね」

 ここも順調ムード…かと思ったその時!

「あっ」

 ジャンプをミスって穴に落下。一機失う。

「…うん大丈夫。まぁたまにこんな事もある」

 笑ってごまかしながらさらに先へと進む妹紅。

「おっ、これボス?ボスか?」

 ついにボス「すもうロボ」とのバトル。
 ここで妹紅。とにかく攻撃ボタンを連打。

「速攻でつぶしてやる」

 しかしこれが功を奏したのか、意外にもあっけなくボスを撃破。

「よし勝った…あ、逃げたよ?」

 勝ったと思いきやボスが逃亡。
 ここで巨大ロボットのゴエモンインパクトを召喚。

「え?何?何が起きてるの?」

 唐突にゴエモンインパクトで爆走するミニゲームがスタート。

「え、ちょっとこれどんすんの?」

 まだ状況をよく理解していない妹紅。そうこうしてるうちにインパクトが段差につまづいてバラバラに。

「ちょ、バラバラになってる。いいのコレ?」

 結局ほとんど何もできないままミニゲームが終了。
 再びボス戦がスタート。

「えー、なんか視点変わってるよ?」

 視点がインパクトのコックピット内からのものに変わってのボス戦。
 当然操作方法もこれまでとは異なる。

「いやいや、どうすんのこれ全然わかんないから。うわうわうわ、めっちゃ攻撃くらってる!あーーーっ!!」

 あっけなく敗北。
 ここで姫様が登場。状況を説明に入る。

「妹紅。ボス倒した後なんかロボットで走るのあったでしょ?あそこで建物とか敵とかいっぱい壊したら体力が増えるの、んでその後今度はロボットに乗ったままボス戦に入るから」
「あー、そーなのかー」
「なんで宵闇の妖怪のセリフパクってるの」

 ともかくこれで状況は把握。
 再びボス戦に挑む。

「えっと、これが右パンチ、これが左パンチ、あ、飛び道具もあるんだ。よしよしわかってきた」

 操作も確認しこれでボスに勝てるか?

「うわ、頭突きしてきた!力士が頭突きとか反則でしょ!?なんか弾も撃ってきたし!!ぎゃーっ!!」

 …そこまで甘くはなかった。
 またしても敗北。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『りきしがたのロボットよ』

ボス「からくり横綱メカ千秋楽」。
頭突きや張り手で攻撃してくる巨大ロボット。
攻撃のタイミングを掴まないと倒すのは困難。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「あー、落ち着け私。まだ序盤でつまづくわけにはいかないでしょ?」

 気合を入れなおす妹紅。3度目のトライ。

「そういえばまだこれ試してないな」

 特殊武器のキセルボムを試してみる妹紅。
 すると大爆発が起き、ボスに大ダメージ!!

「おぉ強い!!なんだこんないいもんあるんじゃん!…あ、もう使えないや」

 キセルボムは強力なかわりに使用回数に制限がある。
 しかしこれでボスの体力を大幅に削る事が出来、チャンス到来。

「よし、このまま押し切れ!このっこのっ!!」

 ボスにパンチを何度も打ち込む妹紅、そしてついに…

「勝ったぁーっ!!」

 ボス「千秋楽」を撃破!エリア1をクリア!!

 しかしこのゲームは全部で6エリア、まだ戦いは始まったばかり。



「よーし、この調子でサクッとクリアしてやろうかね!」

 ボスを倒して調子付く妹紅、こう言う事を言うと直後につまづくのがパターンなのだけど…
 意外にもエリア2の道中ステージではさほど苦戦する事もなく、早い段階で「かぶき城」まで到着する。

「このタイミングで…ジャンプ!あ、ダメだ」

 回る傘の上を乗り継いでいくところで少々苦戦するものの…どうにかボスのもとに。バトルスタート。

「あー、死んだー」

 あっさり敗北。ここに来るまで体力を消耗していたので無理もない。
 その後なんとか体力を温存してボスに挑むものの、なかなか勝つ事ができない。

「あれー、けっこう強いなこいつ」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『かいぞうにんげん』

ボス「カブキリターンズ」
上空から連続して弾を放ってくる。
地上に降りてきた時が攻撃のチャンス。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 5回ほど挑戦を重ね、そこそこ動きは見切れるようになったものの、それでも勝利はつかめない。

「くそー、なんか方法ないのかなー」

 あれこれ試行錯誤する妹紅、するとある事に気がつく。

「小判投げ?あ、飛び道具あるんじゃん」

 今更ながら遠距離攻撃が出来る(ただし所持金を消費する)事に気がついた妹紅。
 これを利用しボスに連続攻撃をしかける。
 そして見事にボスを撃破!!

「よーし、やったぁ!!」

 これでエリア2もクリア。
 なんだかんだでここまで順調に進んできている。



 しかし順調なのもここまで。
 エリア3のラスト「わしょく城」の連続する落ちる足場にて大苦戦する事に。

「…やばい、つまりだした」

 ここで30分の足止め、現場に停滞ムードが漂う。
 そこで姫様が登場。

「てこずってるようね妹紅。せっかくだし私の用意した助っ人を呼んでもいいかしら?」
「助っ人?馬鹿言うな、これは私とお前の勝負だ。手助けされる筋合いはないし、ましてあんたに情けかけられたくない」
「細かい事はいいのよ、どのみちこのまま全然進まないのは私も困るってだけだし。ほら、来てちょうだい」

 そこに現れる人物、姫様の呼んだ助っ人とは…

「妹紅、頑張ってるか?」
「け、慧音!?」

 なんと、人里の上白沢慧音だった。

「事情は聞いたぞ。なかなかてこずってるようだな、どれ、私にやらせてみてくれないか」
「…慧音ゲームの経験ってあるの?」
「少なくとも妹紅よりはあるぞ。ゲームの事を知らなさすぎると寺子屋の子供たちと話があわなくてな」

 コントローラーを慧音にバトンタッチ。慧音が連続足場ジャンプに挑む。

「よし、いけっ!…あ」

 あえなく失敗。

「…慧音」
「すまん、もう一回やらせてくれ」

 再チャレンジ。さっきのでコツを掴んだのか、今度はうまく渡って行く。
 そして見事ゴールに到着。

「やったぞ!…妹紅、あとはできるな」
「うん…ありがと慧音」

 慧音のサポートでついに難所を突破。ボス戦に到着する。

「よし来い!おおっ影が襲ってきた!!」

 背景に映る影が次々飛び出して襲い掛かってくる。
 連続攻撃に妹紅、完敗。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『たいきゅうスペル』

ボス「たそがれ壱号」
影絵が飛び出して襲い掛かってくる。
一定時間攻撃を耐えきれば勝利となる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「アイテム買って行った方がいいよね?」

 妹紅、町に戻ってアイテムを購入、パワーアップしてボス戦へ。
 ボスの連続攻撃にかなり追い詰められるが、ギリギリでなんとか勝利。
 しかし…

「えー、まだボス戦あんの?」

 インパクトに乗ってのボス戦がスタート。
 二度目となる巨大ボスとのバトル。
 はたして勝てるのか?

「うわぁ、なんか飛んできた!!痛い!!って思わず痛いって言っちゃったよ!!」

 巨大ベーゴマを飛ばしてくるボスの強烈な攻撃に焦る妹紅。
 そこからなんとか抵抗するものの健闘むなしく撃沈。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『おちむしゃがベーゴマ?』

ボス「からくり落ち武者メカしゃれこうべ」
飛ばしてくる巨大ベーゴマは脅威。
動きが素早く捉えづらい難敵。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「くそっ、なんか腹立つ!!」

 二度目の対決。
 巨大ベーゴマをパンチで跳ね返す。
 何度か跳ね返しているとベーゴマを粉砕。これで有利になるか?
 と思いきや。

「あれっ、このっ、ちょっと」

 激怒したボスが猛反撃。
 こちらの攻撃もなかなか当たらず結局またしてもやられてしまう。

「…もしかして強い?こいつ」

 この後何度も挑戦するものの、完敗の連続。
 巨大ベーゴマを破壊した後の猛反撃がどうしてもしのぎきれない。
 敗北を重ね、明らかに疲れが見え始めた妹紅。
 そこに姫様が一言。

「キセルボム使わないの?」
「あ」

 妹紅、どうやら特殊武器のキセルボムの存在をすっかり忘れていたらしい。
 再挑戦、そこそこ戦えるようにはなってきたもののどうしてもボスの体力を削りきる前にこちらが消耗してしまう。
 しかしそこでキセルボムを使用、ボスの残り体力を一気に削る!!

「勝ったぁ!!やっと勝ったぁ…」

 やや強引ながら、ボスに勝利、エリア3を突破!!



 続いてはエリア4、ここで再び慧音が登場。

「妹紅、私もやっていいかな?」
「ん、交代?」
「いや、実はこのゲーム二人同時プレイができるんだ。2P側をやらせてほしい」
「うん、いいよ」

 慧音が2Pでサスケを選択、ここから妹紅と慧音の二人協力プレイに。

 『おおえど城地下作業場』ステージ。高速移動するリフトの上で障害物をかわしていく難所。

「あー、落ちたー!!」

 ジャンプに失敗して妹紅が奈落の底へ。しかし慧音が残っていたためゲームは続行。
 妹紅は残機を使って復活する。

「助かったー」

 続いて『むつ街道』ステージ。ここでも妹紅がミス、残機が残っていなかったためゲームオーバーとなるも、

「ごめん慧音、残機ちょうだい」
「いいぞ」
「やっと許しが出たか!」

 慧音の残機をもらって妹紅復活。
 つくづく慧音に救われてる女、妹紅。

 そうして『こけし城』ステージのボス「お面忍者」とのバトル。

「あー、やられた!!」
「すまん、私も…」

 ボスの攻撃で妹紅と慧音同時にアウト、ボス戦のやり直しに。

「あー、とにかく二人同時にやられちゃダメだ。片方さえ残ってれば続けられるんだから」

 二人プレイの利点を利用してボス戦に挑む。
 その甲斐あってか、なんと二回目にて早くもボスを撃破!
 エリア4、慧音のサポートでスピードクリア!
 と、ここで慧音が席を立つ。

「すまん妹紅、私が手助けできるのはここまでだ。そろそろ帰って明日の授業の準備をしないといかんからな」
「あ…そうなの?うん、ありがとう慧音」

 慧音、ここでサポート終了、ここからは再び妹紅の一人旅となる。



 エリア5『おおゆき山』ステージ。ここで驚きの仕掛けが。

「げーっ!!なんかでかいの転がってきた!!」

 追いかけてくる巨大な雪球から逃げるステージ。
 雪球はかなり大きく何度もつぶされてしまう。

「難しいなぁ…」

 何度も挑戦し、15分後ようやく突破、しかし今度は雪球の上に乗って進んでいく仕掛けが。
 もちろん落ちれば即アウト、しかし敵が容赦なく攻撃をしかけてくる。

「…そうだ!」

 ここで妹紅、慧音が去ってほったらかしだった2Pのコントローラーを使って2Pキャラを画面に出す。
 しばらくして妹紅がミス、しかし出していた2P側を使ってプレイを続行。

「ふふ、賢い、私賢い」

 賢いというよりはずるいやり方ながら、とにかくこのステージをクリア。
 そして次のステージは『にぽぽ村』。町ステージなので戦闘はなくここで体制を整える…かと思いきや。

「あ、え?なんかいたよ?」

 村の奥でまさかの敵と遭遇!そのままボス戦に突入!

「えー、急すぎるよー」

 3度目の巨大ボス戦。相手は「みこし天狗」。

「天狗かー、強いよなーたぶん」

 幻想郷でも強い妖怪の天狗。はたしてみこし天狗の実力は?

「うわー!!」

 いきなりのみこし天狗の高速連続攻撃!!
 急な出来事に対応できず妹紅これをまともにくらってしまう。

「くそっ!!こんちくしょ!!」

 なんとか反撃を試みるもみこし天狗は素早くなかなかまともに当たらない。
 そうこうしているうちにライフを削られ、あっという間に敗北。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『しゃめいまる』

ボス「最終からくりメカみこし天狗」
連続攻撃を得意とする巨大ロボ。
素早い動きと高い攻撃力を兼ね備えた最強のボス。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「やっぱり天狗強いなー」

 この後妹紅はみこし天狗相手に大苦戦、なんと1時間の足止め。
 恐るべしみこし天狗。このままここで終わってしまうのか?

「妹紅」
「なんだよ輝夜」
「こいつね、このゲームではかなり強いボスなの。正直このままじゃ埒があかないからちょっと作戦考えない?」
「作戦ねぇ…」

 姫様から妹紅にボス戦のアドバイス、その内容とは。

「まずはボス前のボーナスステージでできるだけ体力を増やしておく事、それから…実はこのボス前半と後半に分かれてるんだけど特に前半がきついの。だから序盤ですぐにキセルボム使って早めに前半を終わらせるといいと思うわ」
「…わかった、やってみる」

 姫様のアドバイスを受け、再挑戦。
 削られたもののどうにか前半をクリア、後半戦に。

「もうキセルボムは使っちゃったからあとは小判で!」

 飛び道具のハナ小判でボスを攻撃、威力は低いが遠距離攻撃はやはり頼もしい。

「あー、惜しいー」

 結局敗れる妹紅、しかし光明は見えた。
 みこし天狗撃破なるのか…

「よし、後半まで来た」

 再戦、なんとか前半を終わらせる。
 そして後半に入ると同時に小判を連発。

「弾幕、弾幕だ」

 弾幕ではないけどとにかくボスに連続攻撃、そしてついに…

「やったぁーっ!!」

 ボス、みこし天狗を撃破!!エリア5をクリア!!

「あぁー…もうこれで終わりでいいんじゃないの?」

 これで終わりではない。
 いよいよ残すは1エリア。



 最終エリア6。ここまで来ると道中ステージもハイレベル。
 簡単には進めない。

「大丈夫。これくらい行ける」

 しかしみこし天狗撃破で自信がついたのか、妹紅はなんとか進めて行く。
 そうしてついに最終ステージ『マッギネス城天守閣』へと到着。

「あれ?ここ見たことあるぞ」

 そこに現れたのは以前クリアした「すもう城」の仕掛けが。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『そうしゅうへん』

最終ステージはこれまでクリアした城ステージの仕掛けが再登場。
しかし難易度は格段に上がっている。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「うーん、けっこう難しいなぁ」

 難易度の上がった仕掛けに四苦八苦。
 さすがに最終ステージ、手ごわい場面が続く。

「がんばれ、がんばれゴエモン」

 思わずゲームのキャラを応援してしまう妹紅。
 そうして悪戦苦闘する事30分以上、怪しげな入り口の前に到着。

「ボスか?ボスだよなこれ?」

 中に入ると、そこには黒幕「マッギネス将軍」の姿が!

「ボスキターっ!!」

 ついにラスボスとの直接対決。
 妹紅、気合を入れて挑む。

「あー、また空飛んでる」

 マッギネスは巨大な釜に乗って空中に浮かんでいて通常攻撃が届かない。
 釜には攻撃を当ててもダメージにならないため下からの小判攻撃も通用しない。

「わ、なんか投げてきた。傘かこれ」

 上空から傘を投げつけてくるマッギネス、投げられた傘はそのまま空中を移動。

「あ、思いついたぞ。もしかして…」

 ここで妹紅、傘を足場にして高い場所まで移動、そこからマッギネスの頭に直接攻撃!

「よし、効いてる!」

 マッギネスの弱点は判明。しかし傘が飛んでいるのはわずかな時間。攻撃のチャンスはそう多くはない。
 そして上空からはマッギネスの容赦ない攻撃。健闘むなしく、ここでアウト。

「あー負けたー…でも絶望的な感じはしないな」

 確かに初戦にしては健闘。決して勝てない相手ではない。
 アイテムで強化し、再チャレンジ。

「よし、こうか!?」

 地道にチャンスをうかがい、少しずつダメージを与えていく。
 もちろんマッギネスからの攻撃も激しいがアイテムの強化のおかげでなんとかもちこたえる。

「これで終われ!!」

 そして最後の一撃がマッギネスにヒット!!
 ついにマッギネス将軍を撃破!!

「終わったぁーっ!!」

 ついにエンディングか…

 と思われたその時信じがたい光景が!!

 背景のモニターに倒したはずのマッギネス将軍の姿が!
 『みなさんが倒したのは偽者デース!!』

「うそー…」

 まだ終わってはいなかった。
 落胆する妹紅の前に現れたのは…

「あれっ!!あれこっちのロボットじゃないの!?」

 マッギネスに乗っ取られたゴエモンインパクトが出現。
 これまで共に戦ってきたロボが一転して敵に。

「くそっ、これどうすんの!!」

 インパクトの激しい攻撃、さらに外野から敵の援護攻撃。

「あーやられたー…もうー…」

 マッギネスを倒して緊張がとけた妹紅では勝てるはずもなく完敗。

「しんどい…」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輝夜『いいもわるいもリモコンしだい』

ラスボス「ゴエモンインパクト」
強力な攻撃を多数備えた巨大ロボ。
外野からの援護攻撃と合わさってかなり手ごわい相手。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「そもそもこれどうやって倒すの?」

 再戦に挑むもインパクトに直接攻撃する事ができないためダメージを与える方法がわからない。
 適当にあちこち攻撃していると偶然外野の投げてきた球にヒット。
 それが後ろのインパクトに当たりダメージに。

「あ。そうかー…これを当てるのか」

 外野の投げる球を跳ね返してインパクトに当てる、これがラスボスを倒す唯一の方法。
 しかしインパクトの攻撃は激しくなかなか上手くいかない。

「難しいな…よし、これをやろう」

 ここで妹紅、再び2P側を操作、やられてもプレイが可能な状態に。

「なんとかこれでいけないかな」

 インパクトとの戦いを続ける妹紅、しかしなかなかチャンスをつかめず…

「あ、死んだ!なんで!?…あぁ時間切れか」

 タイムオーバーで敗北。
 やはりラスボス、楽には倒れてはくれない。
 さらに現実にもタイムオーバーの危機が。

「妹紅、もう時間がないわ。次ゲームオーバーになったら…挑戦終了。あんたの負けとするわ」
「えぇー!!」

 残機は残り3。つまりチャンスはあと3回。

「これ最初の挑戦だろ。いきなり負けたらかっこ悪いなー」

 もう後がない妹紅、精神を集中させるため、おでこに冷えピタを貼って頭を冷やす。

「…とにかくアイテム用意しなきゃ。うん」

 なんとしても勝つためにアイテムでゴエモンを強化。少しでも有利に進める。

「よし…勝つ!!」

 いざラスボス戦へ。
 さすがにそろそろインパクトの攻撃に慣れてきた妹紅。
 しかしここでインパクトの大技が炸裂!

「え?ちょ、なんか飛んだーっ!?」

 インパクトのキセルボム攻撃で上空に飛ばされ、そこにインパクトの追撃が!!

「くそっ、当たるか!!」

 なんとか空中を移動し弾をかわす妹紅。
 しばらくして地面に着地、ひとまずのピンチをしのぐ。

「危なかったー…」

 しかしインパクトの攻撃はまだまだ休む気配はない。
 妹紅もなんとかインパクトにダメージを与えるものの…

「あー!!」

 無念の敗北。残りチャンスは二回。

「いける、いけるはずなんだよ」

 勝ち目はじゅうぶんにある相手。
 再び町に戻りアイテムを購入しようとするが

「あ、金がない」

 所持金不足でアイテムが買えず。
 仕方なく近くのステージでザコを倒して金稼ぎ。
 ところが…

「うわー!!しまった…」

 その途中でジャンプをミスして穴に転落!!
 貴重な残機をムダに一機消費。
 何をやっているのだ藤原妹紅!!

 これには現場のスタッフ一同「えー」の一声。

「…ごめん。今のは本当にごめん」

 妹紅、比較的簡単な序盤のステージに戻って金稼ぎ。
 10分後ようやくアイテムを購入でき、ラスボス戦に。
 もうこれがラストチャンス。絶対に負けられない。

「絶対に勝つ」

 インパクトの攻撃を必死にかわしながら、少しずつダメージを与えていく妹紅。
 まさに一進一退。緊張の連続。

「早く、早く倒れて」

 いつしかアイテムも使い切りゴエモンの残り体力も少ない。
 しかしインパクトの体力も残りわずか。
 先に倒れるのはどちらなのか!?

「(弾が)出てきた!!」

 外野の弾を弾いてインパクトに跳ね返す!!
 そしてついにボスの体力がゼロに!!

「今度こそ終わって!もう偽者とかいらないから!!」

 するとインパクトの中からマッギネス将軍が飛び出してきた。
 『もう降参デース!!』

「終わった?終わったか…やったぁーっ!!」

 ついに勝利!!
 『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』見事に攻略!!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
エンディングはこちら。
マッギネスの目的は日本文化を残しておきたかっただけだと主張。
しかしゴエモンはそんな事しなくても日本文化は日本人の心に根付いているとマッギネスを一喝。
素直に謝るマッギネス、実はこんな時のために土下座の練習をしていたとか。

「土下座の練習とかアホだろこいつ」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「はぁー…勝った。どうだ輝夜!!まずは私の一勝だぞ!!」
「そうね、まずはおめでとう。でも…正直言うと今回のこれは比較的簡単なゲームを選んだの」
「おいおい負け惜しみか?」
「あんたゲームはさほど慣れてないでしょ?さすがにいきなり難しいの出したらつらいだろうから最初は比較的簡単なゲームで慣れてもらおうと思ってたのよ」
「…マジ?」
「残りゲームはあと4つ。まぁせいぜい頑張りなさい」
「上等だ!!残り全部もクリアしてやらぁ!!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『ひめさまはなにかつぶやいた』

『まだまだこれ
 からよがんば
 るのよもこう』

『このじゅもんをもってえいえんていへいくのよ』

『じかいはマリオをやらせようかしら』
はじめまして。よしむらと申します。
東方でゲームセンターCXのパロディをやらせてみたくなって
こんなネタを書いてしまいました。
正直ゲームの映像あってのこのネタを文章だけで表現するのは
かなり難しいと思いますが…できるだけ頑張ってみました。
全5話、もしよろしければお付き合いください。
よしむら
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コメント



0.850簡易評価
1.10名前が無い程度の能力削除
うん、元を知らないと何が何だが全くわかりません。
5.80名前が無い程度の能力削除
たまにはこんなのもありじゃないでしょうか
8.80名前が無い程度の能力削除
うん、なんか知らなくても楽しめた。期待
15.70名前が無い程度の能力削除
なんだかんだで仲いいなこの二人w
マッギネス自体は知らないけど楽しめたよ。次も期待。
16.80ずわいがに削除
「出たー妹紅課長代理のボタン連打だー」
……いや、何言ってんだ、俺。
19.80名前が無い程度の能力削除
仲いいなこの姫様と妹紅wwwww
20.70名前が無い程度の能力削除
ジュネレーションギャップを感じるわ

昔やりまくった俺はなかなか懐かしかったよ
21.90名前が無い程度の能力削除
これはまた懐かしいですわ。
ソフトのタイトルで釣られて正解でした(笑)

クリア後に挑戦可能なバーチャル地獄、オマケとして見てみたかったり。
27.90名前が無い程度の能力削除
うわあ懐かしい・・・

>ゴエモンシリーズ最高傑作との呼び声も高い今作。
3以降のゴエモンシリーズはキャラを小さくすることで
画面内のギミックを多く・大きくするという手法をとり始めたため、
2よりも「豊富な描き込みによる面白さ」が減少しているんですよね。
どちらも面白さを追求する上で正しいことだとは思いますがね。

東方でたとえるなら弾幕STGと弾幕ACTぐらい自機の大きさや
リアクションの豊富さが違います。