Coolier - 新生・東方創想話

子供ができたぞっ -慧音&妹紅編-

2009/11/26 23:26:59
最終更新
サイズ
9.76KB
ページ数
1
閲覧数
1477
評価数
17/97
POINT
4230
Rate
8.68

分類タグ

※このお話は前話『子供ができましたわっ -紅魔館編-』の続編となります。







紅魔館での霖之助騒動があった次の日の人里。

人里の守護者である、慧音は悶々としていた。

(霖之助が凄い事になったと聞いて飛んでいったが…あれは可愛かった。

 どうにかまたこの目で見てみたい…!)

と、一人で燃え上がってる内に既に店の前へと来ていた。

「り、霖之助。邪魔するぞ」

恐る恐る入ってみても店内は蛻の殻。

「ぬ?誰もいないのか?」

と、首を傾げていると目に入ってきたのは綺麗な字で書かれていた後書き。

『店主はある事情で店に出られません。用の方は紅魔館まで』

もちろん、そこまでして買う者などここ数十年いないわけだが。

「つまり霖之助は紅魔館にいるのか…。あそこは苦手なんだよなぁ」

と、愚痴っていても始まらないということで向かうことにした。





「いらっしゃいませ、紅魔館へようこそ。どんなご用件でしょうか?」

と出てきたのは、珍しく起きて珍しく仕事している美鈴であった。

「ここの責任者を呼んで頂きたい」

「理由をお聞きしてよろしいですか?」

いきなり責任者を出せと言われて、はいと素直に出すバカではないだろう。

いくら美鈴でも。

「霖之助の事で話がある」

何故霖之助の事を知ってるのかと不思議な顔をしたが、瞬時に変え

「少々お待ちください」

と、門の中へ入っていった。






「私がここの責任者のレミリア・スカーレットよ。何か用かしら」

「霖之助を渡してもらいたい」

願ってもない事だったが、威厳を保つため顔には出さず

「ええ、いいわよ。あの子にはうんざりしてたの」

「そ、そうか。話が早くて助かる」

霖之助に対する悪口で怒りそうになったが、

ここで交渉をパーにしては台無しの為我慢することにした。






「はい、霖之助です。元気でね…」

永遠の別れというわけではないのに、咲夜の目には涙が溜まっていた。

「すまないな」

「いいえ、お気になさらず」

と、口では普通なものの内心では、

(この怨み晴らさでおくべきか…)

思いっきり恨んでいたのである。

「ほら、霖之助。私がわかるか?」

「…誰?」

彼が慧音の事を覚えておらず、彼女はショックを受けるが

「まぁいい…。また教えればいいだけの話だ。

 しかし…かわいいなぁ…食べちゃい…いや食べちゃだめだろ」

あまりの可愛さにノリつっこみを入れる慧音であった。

ちなみにその顔はルーミアでさえ逃げ出すほどのニヤケ顔だったとか。






「あぁー暇だー暇だー。暇なのだー」

と、変な歌を歌ってるのは不死身人間の妹紅である。

「輝夜は篭りきりだし、慧音はいないしー。なんかおもしろい事ないかなー」

と、人里に降りてみるがやはりやることがない。

人間に知人はいないため遊ぶこともできない。

「あぁーあ、やんなっちゃう。あぁーあ驚い――た!?」

と、歩いていると見えたのは慧音。

それだけだと喜びの驚きだったのかもしれない。

だが、妹紅の驚きは本当の意味でのそれだ。

理由は言わずとも分かるであろう。

「なぁなぁ、慧音」

「おぉ、妹紅か。どうしたんだ?」

「いや、どうした?はこっちのセリフだよ。いつ子供産んだの?」

と、当然な質問なのにガックリと肩を落とす慧音。

「私のだったら最高だったんだけどな。この子は魔理沙(ry)だ」

「ほーぅ、不思議なこともあるもんだ。ねね、抱かせて?」

霖之助を抱こうとする妹紅だが、寸での所でかわされた。

「ダメだ。私だってまだ17分23秒しか抱いてないんだ」

「そんだけ抱けば十分でしょ?ねー、霖之助ー」

「ねー」

と笑顔を振りまく霖之助に一方は赤らめ、一方は嫉妬する。

「私の時はそんな笑顔見せてくれなかった…」

と、じぃーっと妹紅を見つめる慧音。

「まぁまぁ。ここじゃなんだし、私の家に行こうか」

慧音の目線を他所に、3人は妹紅のある小屋へと足を進めるのだった。









「さて、遅れたな。私の名前は妹紅だ。よろしくな」

「おー、もこー」

「そういや、私もしてなかったな…。慧音って言うんだ」

「けねー?」

悪気の無いボケに思わず突っ込みそうになる慧音。

「けねーじゃない。慧音だ、け・い・ね」

「けーね!」

「そうだ、偉いぞ」

そして、彼の頭を撫でてやると、

「むふー…」

目を細めて体に寄っかかる霖之助。

「かわいいな…」

と、純粋に喜んでいる風に見えるが内心では、

(かわいいなぁ…あぁ、本当にかわいいなぁ…。抱きしめたいなぁ…

 お母さんって呼んでくれないかなぁ…)

と、ある意味咲夜より危ない。

「り、霖之助?試しにお、お母さんって呼んでくれないか?」

この際妹紅の哀しみの目線は気にしないことにする。

「うん、分かった!おかーさん!」

と、輝く笑顔でのこの一言。

「ぶふぉ!」

鼻血は出ないものの、一発でKOされた慧音。

それを見てた妹紅は、

「何やってるんだか…」

と、呆れた表情をしていた。





「さて慧音が起きるまでの間、私と遊ぼうか」

「うん!遊ぶ、遊ぶ!」

慧音に対してまったく気にしない二人は、

狭いながらも遊べるものを考えた。

「そうだ、トランプでもするか。昔お前…いや、店で買ったんだよ」

「おー、するするー」

「じゃあ『お金』でもするか。ルールは(略)だ。分かったな?」

ということで、始まったわけだが…。

「はい、5000円!」

「は!?借金かよ!」

「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のものだよ!」

「誰の口癖だ、それは…」

というわけで、妹紅は初めての相手に12戦2勝10敗という結果を残した。





「ぬ…。眠ってたのか」

夕暮れになり、妖怪が起き出す時間に慧音は目覚めた。

「というより倒れてたけどな」

「だいじょーぶ?おかーさん」

と、心配そうに覗いてくる霖之助に、

「あ、あぁ。大丈夫だ、ありがとな」

と素直に礼を述べるが、内心ではやはり

(うぉ!り、霖之助、顔!顔が近い!)

などと慌ててたり。




「さて、夕飯にするけど猪と熊どっちがいい?」

「野菜もあるし、猪だな。牡丹鍋にしようか」

「霖之助。実はな、この熊と猪…慧音が取ってきたんだ」

と、禄でもない嘘を教える妹紅に、

「ち、違うぞ?私はそんな事は…あぁっそんな目で見るなぁっ」

実際は妹紅を見ていたらしい。

「慧音。霖之助が好きなのは分かるが…落ち着け」

「そ、そんな…好きだなんて…。そりゃあ確かにぶっきらぼうで、

 いつも本読んでてこっちが夕食に誘っても来ないし、

 いつもいつも構ってくれないし、どちらかというと霊夢や、魔理沙ばかり

 気にして、あいつはロリコンだったのか?私には魅力はないのか?

 いや、昔からの付き合いだし、もしかしたら近いうちに家に呼ばれて、
 
 夕食が終わって、帰ろうとしたら押し倒されてアレされて、

 キャー!ナニされて、キャーキャー!あぁでも――」

「…霖之助。一緒にご飯作ろうか」

「分かった!」

「ダ、ダメだぞ、霖之助。私には里が――キャー!」

慧音の妄想は夕食が作り終えるまで続いたそうな…。







「「「いただきます」」」

「美味しいんだが、この季節に鍋って早くないか?」

「自分で言い出しておいて…。ただ飯が文句言うな」

「この鍋自体ある意味タダ飯だろ」

「美味しいからいいの!」

と、怒られた慧音。

「ご、ごめんなさい…」

どっちが子供なんだか。

「あ、そうだ。霖之助、あーん」

と、思い出したように慧音は箸を彼に向ける。

「あーん」

笑顔で美味しそうに食べる姿を見て、

(これは永久保存決定だな)

と、無言で頷く慧音。

「こういう大人にだけはなるなよ」

「う、うん…」







「さて、風呂に入るか」

「もちろん、霖之助は私とだよな?」

と、迫ってくるのは慧音。

もはやその目は犯罪者の目だと妹紅の談。

「私も霖之助と入りたいからな。じゃんけんだ」

「二人とも一緒に入ろ?」

と、霖之助の上目遣いに、

「り、霖之助がそう言うなら仕方ないな~」

さも嬉しそうに話す慧音に対し、

(かわいいが…狙ってやってないか?汚いな、さすが霖之助汚い)





さて、風呂に入るとなると必然的に裸になる。

霖之助や妹紅は気にしないだろうが慧音は…、

「り、霖之助。こっちを見ないでくれ。恥ずかしいじゃないか」

あれほどの妄想をしておきながらも、まだ一般的恥じらいはあったようだ。

「なんで?おかーさんの体綺麗だよ?」

この一言で、

「そ、そうか?なら…仕方ないな…」

と、わざわざ見せ付けるようにする慧音。

「さて、バカは放っておいてお姉ちゃんと入ろうか」

どんどん冷たくなっていくのは当然の事だろう。






最初に体を洗い、妹紅に抱かれるようにして入る霖之助。

「あったかーい」

浴槽はそこまで大きくないため、3人も入るとぎゅうぎゅう詰めになる。

「妹紅、すまない。もう少し寄ってくれ」

さて、ぎゅうぎゅう詰めになると色々と絡み合う部分も出てくるわけだが…。

「ちょ、霖之助。そこ、触らないで…あっ」

急に色っぽい声を出し始めた妹紅に、

「な、何をしてるんだ…?」

と、疑問の声を挙げる。

「き、気にするな…。だから触るなと――んぅ」

「だって気持ち良いんだもーん」

お願いしても、霖之助はやめる気配がない。

「こら、霖之助。人の嫌がることはしちゃだめだぞ」

「うー、ごめんなさーい…」

すっかりできあがってしまった妹紅に謝ると、

「い、いあ…いいんだ、気にするな…」

と、ふらふらだった。

「上せたのか?一回風呂から出るといい」

「上せたわけじゃないんだ。心配してくれてありがとな」

「気にするな。私との仲じゃないか」

なんだかんだ言って、二人は親友と言えるのだろう。






さて寝る時間になったわけだが…、

「本ないのー?」

「ああ、すまないがここに本は置いてないんだ」

がっくりと肩を落とす霖之助に慧音は、

「じゃあ、私が昔話をしてやろう」

と、駆ってでた。

「ほんと!?」

急に煌いた笑顔に、慧音は喜び妹紅は微妙な表情を浮かべていた。

その理由は定かではない。

「あぁ、ほんとだとも。そうだな――」

と話し出し始めた。

「昔男と女がいたそうだ。男は銀髪で金色の瞳をしていてな、大層女から人気が

 あったらしい。だが、男はそんなことに興味を持たず、ずっと本を読んでいた

 んだ」

話の内容に気づいた妹紅は何か言おうとしたが、

霖之助の期待の表情に何も言うことはできなかった。

「そんな時な、幼馴染の女が家に来たそうなんだ。最初は無愛想な男だったが、

 じょじょに笑うようになってな、そんな男に女はとても惚れていたんだ。

 けど奥手な女は告白もできずに、ずっと悶々してたそうなんだ。

 するとある日男の方から告白されてな。あ…『愛してる』…と。

 すると女の方も『私もです』と言ったんだ。

 そしたらな、男の方から女の方へ雪崩れかかって、

 『今夜は離さないよ…』って耳元で呟くんだ。

 あぁ、かっこよすぎる!」

「もう霖之助寝てるぞ」

もちろんこれらの話は慧音の妄想話である。

「これからが良い所なんだが…」

「どうせアレやナニな話になるのがオチだろう」

と、妹紅は溜息を吐いた。

慧音だって、半獣とは言え女である。

そんな事に興味があっても不思議ではあるまい。

「さて、明日も霖之助と遊ぶんだし、寝るぞ」

「ああ、おやすみ。ちなみに霖之助は渡さん」

と、ぎゅっと抱きしめる慧音に、

「それは残念だ」

と言って妹紅は含み笑いをして眠ったそうな。

「ふっ、素直じゃないな」

慧音の意識もそこで途切れた。
さて、三作目です。

紅魔館と慧音の接点がないので、自分で作りました。

慧音好きさん、ごめんなさい。

やっぱりギャップがあるほうがいいかなって思って変態気味にしました。

反省はしてるが、後悔はしていない。

さて、今度は誰にしようか…。
白黒林檎
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.2880簡易評価
1.100名前が無い程度の能力削除
おいまて こいつをほおっておいたら 幻想郷が滅びかねんぞ
3.100名前が無い程度の能力削除
慧音さんの言動を見るに、元から霖之助を……?!
うぎぎぎぎぎぎぃ
12.100名前が無い程度の能力削除
かわいい…霖之助かわいい…!
ところで、次は誰になるのでしょう…?
アリスか文か雛かルナサか勇儀か小悪魔か大妖精か早苗だと全僕が喜びます!(どーでもいい)
…もちろん、今挙げた以外でも楽しみです!
…まあ、妄言はこれくらいにして、続きを楽しみに待ってます!
14.70名前が無い程度の能力削除
展開の勢いを殺さないようにだと思いますが、
少々内容がフワついて読みにくいと言うか付いて行き難くなってる気がしますね。
18.100名前が無い程度の能力削除
リクエストしたものです……ありがとう、飯三杯いけました。

んもーね、設定がジャスティスすぎる!!慧霖はニヤニヤしますねぇwww
20.100名前が無い程度の能力削除
ロリショタは正義なんですね、わかりまs(ry
おい慧音、私と代われ!!
23.100名前が無い程度の能力削除
本命:霧雨魔理沙
対抗:八雲紫
王道:上白沢慧音
理想:射命丸文
正規:博麗霊夢
裏技:東風谷早苗
大穴:稗田阿求

というのが私のなかの評価なので、次は文に取材という名目で絡ませてくれると個人的にベネ
25.100名前が無い程度の能力削除
さぁ続きを書く作業に再び舞い戻るんだ
28.30名前が無い程度の能力削除
霖之助は好きですし、内容も嫌いではないのですが、上手くいえないんですが
色々と未熟な部分がみうけられます。というわけで激励の意味もこめてあえてこの点数です。
33.90名前が無い程度の能力削除
ケネー?経済表作った人ですね
36.10名前が無い程度の能力削除
情景描写が少なすぎて、イマイチお話の内容が掴めないです。
内容も……。うーん、かな。
39.無評価名前が無い程度の能力削除
一発ネタを引きずっても見苦しくなるだけよ
45.10名前が無い程度の能力削除
原作の土台がある前2作はともかく
元々接点のないキャラを元の関係書かず
いきなりこんな風にすると普段の付き合いとのギャップもなくただのショタ萌えの変態になっちまうぞ
49.無評価名前が無い程度の能力削除
ショタ霖之助は有りか無しかという問いに対する私の意見
「人格も何もかも無視した子供化なぞ、それは霖之助の名を借りたオリキャラでしかない」

正直一作目だけなら「ふーん、はいはい」で流したのですが、作者様としてはシリーズとして続けられる気が満々のようで
人格無視&過程無視のハーレムものなんて、霖之助と言うキャラに対する誤解&いらぬ反感を生むからいい加減勘弁してほしいなぁと思います
本当なら0点いえマイナス点を付けたいところですが、それができないので「点をつける価値が無い」と言う意味で評価はフリーレスにさせていただきます』
51.100名前が無い程度の能力削除
慧霖はやはりいい!!
53.無評価名前が無い程度の能力削除
作者様次も宜しくお願いします
54.100名前が無い程度の能力削除
入れ忘れ
55.50名前が無い程度の能力削除
面白い……けど、単なる幼児化なら、他のキャラでもよかったんじゃないかと言えます。
ココは香霖でなくてはだめだ!と思えるような行動や。
これは香霖らしい、と思えるような展開がでる事を期待しています。
自前の意見としては、この後意識だけがもとの香霖に戻る…といった展開があれば。
幼児化したのが霖之助である意義ができ。後の批判はずっと少なくなると思います。
70.90名前が無い程度の能力削除
どきっ!? ショタコンだらけの幻想郷縁起!
ぽろりもあるよ!


どんだけショタコンだらけなのよw
91.100名前が無い程度の能力削除
タイトルで引きましたが、なかなかに面白いですよ。
ただ、ギャグとかキャラ崩壊のタグをつければ、判りやすくて、入り口で引き返す人も多いかもw