Coolier - 新生・東方創想話

魔法少女マジ狩るフランForce

2009/11/12 00:04:15
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 昔の私が、今の私を見たらなんて思うのだろうと時々思う。

 引きこもり、耳を塞いで、自分だけの世界に閉じこもっていた昔の自分。

 それが今はどうだろう。

 霊夢と魔理沙に出会って、私は変わった。

 今じゃ素っ頓狂なきっかけで、私は人助けなんてやっている。

 今でも恥ずかしいし、らしくないなぁとは思ってるけれど。

 でも、そのおかげでかけがえのない仲間が出来たのも、また事実。

 壊すことしか知らなかった私が得た、面白くもおかしい友人たち。

 さぁ、今日もはじめようか。皆と一緒に。

 『魔法少女マジ狩るフランForce、始まります!!』



 ▼









 少女が、それを見つけたのは偶然だった。
 淡く輝くそれを、少女は手にとって感嘆の吐息をこぼしていた。

 美しく、人を魅了するだろうその青い宝石に、少女はただただ魅入られていたのだ。










 ▼



 人里の付近に命蓮寺という寺がある。
 もともと宝船だったものがそのまま寺になったともっぱらの噂のあるそこは、人にも妖怪にも人気のある場所である。
 この命蓮寺、ここに住む面々はほとんど妖怪であり、皆が聖白蓮を敬愛してやまない者ばかり。
 そんな寺の前に、吸血鬼のフランドール・スカーレットと小悪魔、そしてからかさお化けの多々良小傘は佇んでいた。

 「女だらけの寺の空気うめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
 「何を絶叫してんの!!」

 すさまじい台詞を息スハスハ吸いながら大暴露した小悪魔に、フランの回し蹴りが小悪魔の後頭部にクリーンヒット。
 「おぶぅっ!!」と奇妙な悲鳴を上げて頭を抑えることとなった小悪魔はその場に蹲り、フランは深いため息をついて小傘に視線を向けた。

 「ありがとう、助かったわ小傘」
 「いやいや、他ならぬフラン達の頼みだからね。道案内ぐらいならお手の物よ」

 日傘を差したフランの言葉に、小傘は笑顔を浮かべて気にした風もなく返答する。
 彼女たちがここに訪れたのは他でもない、先日にナズーリンを助けた件で聖白蓮のほうからお礼がしたいという申し出があったのだ。
 しかし、予定の日にあいていたのはフランと小悪魔と小傘のみ。
 早苗は布教活動で忙しいし、こいしは今頃何処にいるのやら、放浪癖のある彼女のことだから人知れずどこか観光でもしているんだろう。

 「えーっと、一輪がいるはずなんだけどなぁ。何処にいるんだろ?」

 きょろきょろと辺りを見回して小傘が人を探すが、命蓮寺の門の前には人がいない。
 しばらくして重々しく門が開かれ、中から尼の装いの女性が姿を見せる。
 いつぞやの香霖堂で見た顔に、フランが思わず顔をしかめたが、女性―――雲居一輪は気がつかなかったようであった。

 「あら、小傘。今日こそ姐さんのところで悟りを開く気になったのかしら?」
 「いんや、違うよ。フラン達と一緒に聖に呼ばれたんだ」
 「あぁ、ネズミの件に関してね。なるほどなるほど、ということはあなたが噂の魔法少女?」

 小傘といくつか会話を交えた一輪は、温和そうな笑みを浮かべてフランに話しかける。
 勝手に勘違いしたことによる罪悪感と、それ以上に以前とはまったく違う一輪の印象にフランはつい戸惑いを覚えてしまう。

 「そうだけど、あなたは?」
 「あら、失礼。私は雲居一輪、入道使いの妖怪よ吸血鬼さん」

 にっこりと浮かべられた温和な笑み。初対面の印象がかなりアレなせいで、ますますフランは戸惑いを覚えてしまう。
 まじめな様子で、しゃんとした佇まいの一輪は、厳しくも面倒見のいいお姉さんのように感じられて、なおのこと初対面のときのギャップが激しくなる。

 「ちなみに、ご趣味は?」
 「BL漫画を少々」
 「うん、よかった」

 何が、とは自問しない。わざわざ答えが決まっている議題に自問したところで意味はない。
 この入道使い、今までの温和な笑みのまま堂々とその趣味を暴露しやがったのである。
 ようやく、フランの中で目の前の女性が、香霖堂で店主に入道がマッサージしていたときの恍惚の表情を浮かべていた女性と一致した。
 実に嫌な一致の仕方だったことには眼をつぶる。このぐらいの事でわざわざ気にしてたら人生やってられない。

 「こぁっこぁっこぁ、耐性がついてきましたねぇ妹様」
 「誰のせいだと思ってんの?」

 からかい混じりの小悪魔の言葉に、額に青筋を浮かべながらフランが満面の笑顔でアイアンクロー。
 ぎしぎし軋む小悪魔の頭部。そろそろメキメキに変わり始めたあたりで「ギブ!! マジでギブッス妹様ッ!!?」とタップが入ったんで仕方なく開放する。
 そんな様子を見て、くすくすと苦笑をこぼした一輪に気がついて、フランは恥ずかしくてついつい頬を朱色に染めてうつむいた。

 「雲山、彼女たちを本堂に案内してあげて」

 肩の辺りに漂っていた雲が、ふわりと老獪な男性の顔になってコクリと肯く。
 見た目は相当小さいが、これがあの時の入道なのだろう。ついて来いといわんばかりに、雲山はフラン達を一瞥すると門の奥に身を滑り込ませた。
 一輪と会釈をした三人は、雲山の後を追って門をくぐる。そこには広大な敷地に、それに見合う大きさの寺が佇んでいる。
 なるほど、もともとは宝船であったというだけあって、何処かその面影が感じられるつくりに、フランが少しの間見入っていると。

 「いやっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!!」
 「へ?」

 上空から響く声。間の抜けた声を上げて上空を仰ぎ見れば、セーラー服にキュロットという服装の少女が錨に乗って空から降ってきた。
 そのあまりにもシュールな光景に一瞬、思考が真っ白になるフラン。そんな彼女にお構いなく、錨に乗った少女は地面に着地。
 それだけでは飽き足らず、まるで陸上でサーフィンでもするかのように水飛沫を立てながら滑走している。
 いや、何で錨に乗ってるの? とか、何で地面から水飛沫が上がってんの? などという至極全うな疑問が脳裏を過ぎるフラン。
 そんな彼女をよそに、しばらくして錨から降りた少女は錨を蹴り上げると、遠心力も重量もまったく気にせずに錨を肩に担いで、ふぅっと一言。

 「いい波だったわ」

 額の汗を拭ってさわやかに言ってのけたのであった。
 そんな彼女の様子に呆然としていたフランだったのだが、今度は地鳴りのような足音に気がついてそちらに向ける。

 「お帰りなせぇ姉貴ィ!!」
 「応ッ!! 今帰ったわ野郎共!!」

 なんか、むさ苦しい筋肉達磨の集団が少女に駆け寄って整列する。
 なんだかどう考えてもこの寺に似つかわしくない集団は、少女の前で仰々しく頭を下げた。
 あぁ、こういうのって子分って言うんだっけ? などと頭の隅で思考しながら、フランは目の前の集団に釘付けである。

 「皆、いい波に乗れる場所を見つけたのよ。霧が深い湖なんだけど、私についてこれる根性のある奴はいるかしら?」
 「もちろんですぜ姉貴ィ!!」
 「俺達、姉貴に何処までもついていくぜ!!」
 「よく言ったわ!! だったら、ついてきなさい野郎共っ!!」
 『姉貴ィィィィー!!』

 少女の言葉に答える声は、集団で叫んだゆえかまるで地鳴りのよう。
 そんな掛け声に満足そうに肯いた少女は、再び錨に乗って陸上で波乗りをする。その後ろを駆け足でついていくむさ苦しい男女の集団。
 門を越えてあっという間に走り去っていった集団を見送りながら、フランがポツッと言葉をこぼす。

 「何、あれ?」
 「村紗水蜜。皆はムラサ船長って呼んでる、宝船の船長さんだよ。あの人たちはムラサ船長親衛隊って言って、里の人が自主的に結成したんだって」
 「へー……」

 心底冷め切った目で彼らの姿を幻視でもしているのか、小傘の説明にも何処か気の抜けた声をこぼすのみ。
 ていうか、あのムラサとかいう奴が言ってた場所って、紅魔館前の湖じゃね? とか思いもしたが、心底かかわりたくないんでそこはスルーする。
 紅魔館に何かあった場合、どうせ咲夜あたりがまとめて追い返す未来しか見えてこないし。

 とりあえず、彼らの冥福を祈って十字を切るフランドール。
 彼女のこの予想、ものの見事に的中することになるのだが、それが語られることはおそらくはあるまい。



 ▼



 雲山に案内されてたどり着いた本堂、そこに座して待っていたのは聖白蓮、寅丸星、そしてナズーリンの三人。
 ナズーリンに促された、用意されていた座布団に座る三人。
 ほんわかと柔らかな微笑を浮かべ、緊張している様子のフランに言葉をかけたのは聖であった。

 「ナズーリンがあなた達のおかげで助かったわ。本当にありがとう、フランドールさん」
 「私からも、お礼を述べさせていただきたい。本当に、ありがとう」

 聖、星の順に言葉にし、恭しく頭をたれる二人にさすがのフランも驚いてしまう。
 二人はこの命蓮寺の顔といっても過言ではない。その二人が、こうやって直々に自分に頭を下げているのだ。
 これに驚くな、というのが無理な話だろう。

 「いや、顔を上げてよ。なんていうか、アレは仕事柄って言うか、ただ通りすがっただけって言うかさ。そう畏まって頭下げられると、なんか気恥ずかしいって言うか」
 「ふふ、あなたが気後れしてしまうなら、頭を上げましょうか。それにしても、吸血鬼でありながらその謙虚な心遣い、誠に清楚で我感無量である! 南無三!!」

 フランの言葉に、ゆっくりと顔を上げた聖はおかしそうに苦笑して、それから妙な名乗りで感謝を表していた。
 独特な人だなぁと言うのがフランの聖に対しての印象。少なくとも、聖白蓮は今までであった人物とはどれも違う。
 母性、とでも言うべきなのか。その柔らかですべてを包み込んでくれそうなその雰囲気が、まるで御伽噺の母のようだとフランは思った。

 「ふふふ、感謝する気持ちがあるならその豊満な乳を揉ま―――」
 「アンタは黙ってなさい!!」

 小悪魔のセクハラ発言を皆まで言わせるまもなく、彼女にフランの目潰しが炸裂した。
 その激痛たるや、色々と頑丈な小悪魔が「目が、目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」とごろごろのた打ち回るほどである。
 その様子を見てぽかんとした表情を浮かべる星とは対照的に、聖はニコニコ笑顔で「あらあら」とどこか楽しそうである。

 「仲がいいのね、フランドールさんと小悪魔さんは」
 「いやいやいやいやッ!!」

 ぶんぶんと首を振って全力否定。今の光景を見てどうしてその結論に至ったのか不思議でたまらない。
 もれなくフランの聖の第一印象に天然の二文字が追加された瞬間であった。不思議ちゃんでも可。
 そんな彼女達のやり取りを眺めて苦笑する小傘。なんだか腹立たしくてムッと彼女をにらみつけるフランだったが、小傘はというと「まぁまぁ」となだめるように言葉にする。

 「ところでさ、星はどうしてナズーリン抱えてるの?」

 ピタッと、小傘の言葉にフランが固まる。
 あぁ、言っちゃったよこの子。せっかくがんばって指摘しないよう知らん振りしてたのに。
 そんな胸中のフランだったが、観念したように小傘の視線と同じ場所に目を向ける。
 そこには、小柄なナズーリンを抱きしめる長身の星の姿。なまじ体格差があるだけにまるで大人と子供である。

 「……ご主人、皆も疑問に思っているようだしそろそろ開放してくれるとありがたいんだが?」
 「駄目です!! あんなに大怪我したって言うのにまだ本調子じゃないでしょう、ナズーリンは!!」
 「いや、もう傷も完治してるしぜんぜん平気なんだが」
 「駄目ー!! 駄目だったら駄目なんですぅー!!」

 開放されたい部下。しかし開放したくない上司。
 何この奇妙な光景などとフランが思っているなど露知らず、涙目で駄々っ子状態になった寅丸星。
 先ほどの凛々しくてかっこよかった毘沙門天代理はどこにいったんだろうなぁと、どこか遠い目をして二人を眺めるフラン。
 前は駄々っ子の星、後ろは転げまわる小悪魔でやかましくなってきた本堂。中央に挟まれたフランのストレスがマッハで神経がガリガリ削られている気がしてならない。
 一方、うんざりとしたようにため息をついたナズーリンは、駄々っ子状態になった主人の顎をくいっと持ち上げる。
 途端、ピタッと動きを止めた星に満足したのか、ナズーリンは満足そうに薄く笑うと立ち上がって星の瞳を覗き込んだ。

 「まったく、聞きわけがないなぁ君は。私は今ちゃんとここにいる。それじゃ不満かい?」
 「うぅ、だって……だってぇ。あなたが医者のところに運ばれたと聞いて、私は、私は……」
 「馬鹿だなぁ君は。こうやってちゃんと生きて退院できたんだ。もう心配する必要はないんだよ、ご主人。本当、実に馬鹿だなぁ君は」
 「今馬鹿って二回言ったよこのネズミ!!?」

 半ば泣き出しそうな星の言葉に、ナズーリンは苦笑しながら言葉を紡いだが、それが中々ひどい。
 まるっきり主人に対する態度と台詞じゃないナズーリンにフランのツッコミが飛んだが、当のナズーリンは知らぬ存ぜぬで再び星に言葉を紡ぐ。

 「星、私のご主人は誰だったかな?」
 「あ、……私、です」
 「そう、君だよ寅丸星。だが同時に私は君のご主人様でもあるんだよ? 君の立場は何だったかな?」
 「ナズーリンの主人で……、あなた様の奴隷でございます」
 「ねぇ、これ洗脳だよね? どう考えてもマインドコントロールだよねこれ!?」

 ペンデュラムだして目の前でゆらゆら揺らしながら暗示のように言葉をかけるナズーリンに、だんだんと瞳が虚ろになっていく星は従順に彼女の言葉に従っていく。
 そのさまにたまらずフランがツッコミを入れるが、小傘は苦笑いを浮かべるだけだし、聖は「あらあら」とやんわりと微笑を浮かべるだけ。
 いつの間にか復活したらしい小悪魔は「これ今度試してみましょうか」なんて不穏なことを口走る始末。

 駄目だこの寺、碌な奴がいねぇ!!? と気がついたフランだったが、そこではたと思い至る。
 よくよく考えりゃ、紅魔館も自分を含めて碌な奴がいないことに気がついた彼女はへなへなと畳に突っ伏した。欝だ死のう。

 「ところで、あなた達にお願いしたいことがあったのだけれど、よろしいかしら?」

 もっとも、そんな自己嫌悪に陥っていた彼女を救い上げたのも、他ならぬこの命蓮寺の代表、聖の言葉であった。

 「かまわないけど、何かあるの?」
 「えぇ、実はね」



 ▼



 「ぬえさんが行方不明?」

 幻想郷が夜に包まれた頃、魔法少女家業の最中に事情を説明したとき、早苗から上がったのが先ほどの言葉であった。
 フランはこくりと肯き、一つ一つ確かめるように言葉を続けていく。

 「なんでも、一週間前あたりから行方が知れないみたい。みんな探してるみたいだけど、中々見つからなくてね。それで頼まれたってわけ」
 「一週間ねぇ。ただ放浪してるだけじゃないの? そのくらい家を空けることなんてよくあるし」
 「いや、こいしと一緒にしちゃ駄目だよ。あと、それお姉さん泣くよ?」

 フランの説明に何処か納得したように早苗は肯いたが、横からこいしがそんなことを言葉する。
 この放浪癖のあるこいしは一週間家を空けることもざらで、時には一ヶ月帰ってこないこともあるとか。
 そんな彼女と一緒にするのはさすがに気が引けたのか、フランがこいしにそんな言葉をかけて自重を促してみる。
 しかし、何ゆえかこいしはふふんと得意気に胸を張って言葉を返していた。

 「何をおっしゃいます、一週間ぐらい放浪してたって大丈夫だよ。かく言う私もそろそろ2ヶ月ぐらい家に帰ってないわけですが」
 『帰ってあげて!!?』

 たまらず夜空に木霊する数多のツッコミ。皆の脳裏に自室のベッドで枕を涙でぬらすさとりの姿が容易に想像できた。



 そんなやり取りを交えながら、夜空を飛ぶ魔法少女メンバー。
 時には通りすがりの困っている者を助けたり、小悪魔が通りすがりの人にセクハラするのを止めたり、小傘が早苗に襲われるのを止めたりしながら結構な時間がたっただろうか。
 そろそろ丑三つ時の時間帯。早苗が何かに気がついて目を凝らした。

 「皆さん、いましたよ!! ぬえさんです!!」

 夜闇に隠れるように浮かぶひとつの人影。黒一色の衣服に、黒い髪もあいまって彼女―――封獣ぬえの姿は捉えづらい。
 その中で早苗が彼女を見つけたのはまさに僥倖であった。

 「それじゃ、これで聖のお願いも完了かな?」
 「そうですね。あ、私に任せてください、彼女とは面識がありますし」

 フランの安堵の声に、早苗が答えながらゆっくりとぬえのほうに向かっていく。
 隣で小傘が安堵の息をこぼしていたのを見て、そういえば小傘はぬえとは友人だったっけ? などとフランは思い返していた。
 友人が見つかったのだ。それは素直に喜ばしいことなのだと、フランは頬を緩めた。

 その瞬間であった。彼女達のいる場所を、数多のレーザーが通り過ぎていったのは。

 「ぬえさんっ!!?」

 驚愕の声は早苗から。不意打ちのようなレーザーを何とか回避したフラン達は、慌ててぬえに視線を向ける。
 そこに佇んでいるのは、歪な赤と蒼の翼を生やし、臨戦態勢で不敵な笑みを浮かべているぬえの姿だった。

 「来たわね、魔法少女。いつか来ると思っていたわ」
 「ぬえ、どうしてこんなことを!!? 皆ぬえの帰りを待ってたんだよ? どうして帰ってあげないの!!?」

 感情のこもらぬ酷薄なぬえの言葉に、小傘の悲痛な声が夜空に響く。
 友人と思っている相手からいきなり攻撃されたのだ。小傘の頭には疑問が渦巻いて混乱してしまいそう。
 そんな友人の様子を眺め、ぬえは薄く笑う。そして、ポケットから何かを取り出して彼女達の視界に移す。
 それは、青く輝くきれいな宝石。魔的な魅力さえ秘めたそれを見せびらかすように手のひらで転がしながら、ぬえはくつくつと笑って言葉を紡ぐ。

 「きれいでしょう、この宝石? この宝石を見た瞬間ね、わかったのよ。この宝石に宿る力を。この力を使えば、この幻想郷を思いのままに出来る。
 私や聖を封じた人間に復讐することだって出来るわ」
 「でも、それは―――!!」
 「わかってるわ、小傘。聖がそんなこと望まないってことくらい。だからね、私は自分のために力を使うことに決めたのよ」

 小傘の言葉を遮り、ぬえは言う。それで、小傘は悟ってしまったのだ。
 ぬえが、とんでもないことをこれからしようとしていると。そしてそれをなすために、聖に迷惑をかけないためにわざと戻らなかったのだと。
 わかった。わかって、しまったのだ。
 他でもない、無二の親友だと自覚しているから。

 「あなた、その力を使ってどうするつもり?」

 こいしが油断なく、ぬえを見据えながら言葉にする。
 そんな彼女の言葉にぬえはくすくすと笑い、やがて言葉を紡ぎだしたのだが。

 「簡単なこと。この幻想郷を支配し、そして人里のすべてのプリンを食べつくすのよ!!」
 「言ってる事尊大なわりにスケールしょうもないんだけど!!?」

 内容が内容だけにフランドールがツッコミを入れる羽目になってしまうのであった。
 するとどうだろう。先ほどまで緊迫していた空間が途端に間抜けに見えてくる。
 ひどい頭痛がフランを襲ったが、それを心配してくれるメンバーはいない。むしろ。

 「そっか、プリンならしょうがないですね」
 「こぁ~、プリンならしょうがないです」
 「そっかー、プリンならしょうがないよね」
 「プリンじゃしょうがない」
 「何で!!? 普通に買えばいいじゃんプリンぐらい!!?」

 早苗、小悪魔、こいし、小傘の順に、なぜか心底納得したように言葉にされてフランが大声を張り上げる。
 だというのに、四人からは「わかってないなぁ」とでも言わんばかりの視線を向けられため息をつかれる始末。
 あぁ、こういうの四面楚歌って言うんだっけ? などとぼんやり考えていたフランだったが、その考えはすぐさま打ち切られることになった。

 炸裂する爆発音。小柄なフランの体が爆風にあおられて思考がブラックアウト。
 ぬえが放った弾幕の直撃を受けて、フランは意識を失ったまま爆風に煽られて墜落していく。

 「妹様!!?」

 小悪魔が悲痛な声を上げて、マスコット状態からいつもの姿に戻ると慌てた様子でフランを救おうと彼女を追う。

 「ぬえ、あなた!!」
 「よくもフランを!」
 「幻想郷の平和を守る魔法少女。私の最大の障害になるなら打ち倒すのみ。来なさい、魔法少女。この幻想郷を守りたいならね!」

 小傘とこいしがぬえに視線を向ける。それは信じられないといったものと、友人を傷つけられた憤怒とそれぞれ違うが、その視線を受けて満足そうにぬえは言葉にする。
 小傘がうつむき、やがて意を決したように面を上げる。

 「それで、ぬえが止められるなら」
 「止められる? 小傘、あなたに?」
 「……止めるよ」

 それは、静かな声。しかし確かに覚悟を決めた少女の声。
 愛用の傘を構え、毅然とした様子で、彼女は友人をしっかりと見据えた。

 「この手に握る杖は人のために。されどこの心は友のため。魔法少女たたらん小傘、あなたの計画、止めて見せるわ!」
 「よく言ったわ小傘!! さぁ、まとめて掛かってきなさいよ、魔法少女!!」

 お互い叫ぶように火蓋を切り、三人の少女が舞うように空を翔る。
 それぞれが懐からスペルカードを取り出し、そして空に掲げるように宣言する声は、ほぼ同時。

 「表象「夢枕にご先祖総立ち」!!」
 「後光「からかさ驚きフラッシュ」!!」
 「鵺符「鵺的スネークショー」!!」

 同時に宣言されたスペルカード。上空を飛び交う空を照らさんばかりの眩い弾幕は、互いを打ち消しあい、対消失しあいながら拮抗する。
 レザー系の弾幕の応酬。お互いにこちらに向かってくる光の本流をかわしながら、油断なく相手を見据えている。
 しかし、わかってはいたことだったが―――小傘にはぬえの相手は荷が重い。
 冷や汗を流しながら何とか弾幕をかわし続けているが、それでも危うく直撃しそうになった攻撃がいくつもある。
 頬を通り過ぎて、薄く肌が裂ける。ピリッとする痛みに耐えながら、必死になって彼女の弾幕を耐え忍んでいた。
 実力差は、圧倒的。対してこいしは涼しい顔でぬえと渡り合っている。
 その一瞬。わずか一瞬の移った意識が、小傘にとっての致命的な失敗だった。
 眼前に迫るグネグネと曲がる光の本流。かわせないと悟った彼女は、ぐっと目を瞑り。

 「南無、さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 その奇怪な気合と共に振り下ろされた拳に、彼女は助けられたのだった。

 「へ、な、え?」
 「小傘さん、大丈夫ですか!!?」

 突然の事態に困惑する小傘の傍に、早苗が慌てた様子で駆け寄った。
 一通り深い怪我がないことを確認して、ほっと安堵の息をこぼした早苗は、小傘を救った人物に視線を向ける。
 全身タイツに虫を模した奇妙な仮面。アーマーと腰にはベルトを装着し、両腕を組んだまま二人を守るように佇んでいた。

 「虐げられる者がいるならば、私は等しく救いを差し伸べよう。仮面ナムサーンRX、ここに南無三っ!」

 静かに、かみ締めるように言葉にした声。その声にぬえが振り向いて、途端に彼女はなんだか呆れたような表情を浮かべるのだった。

 「……何してるの、聖」
 「聖じゃないわ。仮面ナムサーンRXよ」
 「いや、聖だよね? 絶対にその声と腰と胸は聖よね!!?」
 「何処で判別してるんですか」

 あっさりと招待を看過するぬえだったが、とうの仮面ナムサーンRXは涼しげな様子で否定する。
 それでも食い下がるぬえだったが、その判別の仕方に早苗の冷たいツッコミがひとつ。
 一時的に止まった戦闘。その隙を突くように、もう一人の人影がナムサーンの隣に現れた。
 真っ黒なタキシードに身を包み、黒いシルクハットに黒いサングラス。ハットから伸びる鮮やかな銀髪は腰までのびてふわりとゆれる。
 まるで男装の麗人といった装いの出で立ちだったが、残念なことにシルクハットを突き破って自己主張するたくましすぎるアホ毛が非常にシュールだった。

 「タキシンキ仮面、仮面ナムサーンRXと共に推参。怪我はない、魔法少女達よ」
 「なぜライダーシリーズで引っ張ってそっち持ってきたんですか。いや、確かに仮面ですけども」

 クールな装いで小傘たちを心配するタキシンキ仮面だったが、早苗のツッコミが飛んでくる。
 無論、仮面二人はものの見事に知らん振り。なんだか面白くない早苗だったが、そんな彼女に苦笑しながらタキシンキ仮面は唇に指を当ててクスリと言葉を紡ぐ。

 「そんなことより、ここにいると危ないわ。あの子がそろそろ起きるもの」

 彼女の言葉に、何事かと疑問を浮かべていた早苗たちだったが、その答えはすぐに訪れた。
 禍々しく、強大な魔力が辺りを包み込んで大地が軋みを上げ始める。
 その力にハッとして、皆がその力の源に視線を向ける。
 深紅の禍々しい魔力を身に纏い、ケタケタと哄笑を響かせるその少女の姿。雄々しい狂気に満ちた壮絶な笑みを浮かべて、フランドール・スカーレットが声を上げた。

 「フフフ、アーハッハッハッハッハッハッハ!! いいわ、上等じゃないの!! そっちがその気だって言うなら、私も手加減なんてしないわ!!
 今日の私は、最初ッからクライマックスよ!!」
 「さすが妹様!! その中二病のごとき高笑いと名乗りこそまさに妹様の真骨ちょぉぶぅっ!!?」

 失礼なことを口走った小悪魔を張り倒し、上空に舞い上がる。
 それから、フランは早苗たちを守るように前に躍り出て、呆然とする早苗に言葉を紡ぐ。

 「早苗、アレを」
 「ッ! 待ってましたフランさん!!」

 彼女の意図を読み取ったか、早苗は手にしていたバックからひとつの包帯に巻かれたひとつのアイテムを取り出してフランに投げ渡す。
 難なくキャッチして包帯を解くと、そこには凶悪な鉄のギミック、チェーンソーが鈍く輝くように姿を現した。

 「倒すけどいいよね? 答えは聞いてないけど」
 「へぇ~、やれるかしら、このぬえにたいして。この、青い宝石の力を持ったぬえにたいしてね!!」

 フランの挑発的な言葉に、ぬえはクスクスと笑いながら青い宝石をかざした。

 「しまっ!?」

 止めようとフランが飛び込むがわずかに間に合わず、眩い光が世界を包み込む。
 視界が焼き尽くされるのではないかと思うほど眩しい光。目を瞑っていてもなお視界が白く感じる強烈な光が、幻想郷全土を包み込んだ。
 たまらず足を止め、目を腕で覆い隠す。どれほどの間そうしていただろうか。やがて光が収まった先、何も変わらない空間が広がっている。
 不発か、と誰もが思ったその瞬間。

 「ねぇ、皆アレを見て!!」

 小傘が何かに気がついて、驚いたように大声を上げる。
 彼女が指を向けたその先には―――想像を絶する光景が広がっていたのであった。

 「……え、UFO?」
 「ぬえさんの……ですかね。でもあれ銀色ですし」

 フランの言葉のとおり、上空に漂う無数のUFOの群れ。
 その壮観な光景に早苗が言葉にするが、それもなんだか違うような気がして首をかしげることしか出来ないでいた。
 一方、宝石の力を使ったぬえも理解不能の事態にただ呆然とするのみ。
 困惑している一同をよそに、UFOから何かが降りてくる。
 小柄な人間型で体毛はなく、目が異様に大きく切れ上がり、鼻は鼻腔のみの灰色の生物はまさしく。

 「ぐ、グレイ!!? 宇宙人ですよアレ!!?」
 『はいっ!!?』

 早苗の言葉に素っ頓狂な声を上げる一同。そんな彼女の言葉など知ったことではないといわんばかりに、ふよふよとその宇宙人はぬえに近づいていく。
 じーっと見つめてくる宇宙人に、たまらずぬえが一歩後ずさる。

 「な、何よ?」

 冷や汗流しながら、ぬえはその得体の知れない宇宙人に声をかける。
 なんだか首をかしげた宇宙人だったが、しばらくするとポンッと何か思いついたように手を叩き。

 ビィィィィィィィイ!! バリバリバリバリバリバリ!!

 「あばばばばばばばばばばばばば!!?」

 手に持っていた光線銃でぬえを撃ち、気絶した彼女を宇宙人の仲間が両脇に抱えてUFOに戻っていった。
 ウィィィンとUFOのドアが閉まり、幻想郷に訪れたUFOの群れが宇宙に帰っていく。
 まさかの目の前での宇宙人の拉致事件に遭遇するとは思わなかったのか、誰も言葉を発さない。

 突然の超展開に頭がついていかない一同は、かんっぺきに置いてけぼりにされて無音のまま約10秒の後。

 「ぬ、ぬえちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!?」
 「ど、どうしよう神綺!! ぬえちゃんが、ぬえちゃんがぁぁぁぁぁぁ!!?」

 正体隠すことをやめて慌てだした仮面二人組み。
 程なくしててんやわんやの大騒ぎになり始めた背後に意識も行かず、フランは呆然とただ一言。

 「このやり場のないテンションはどこにぶつければいいの?」

 その背中がすすけているように見えるのは、もちろん気のせいなんかでは決してないわけで。
 幻想郷の夜空を、慌しい空気が支配する中、早苗がポツッと一言。

 「まさかUFOエンディングを生で見れるとは……感激です!!」

 後ろから聞こえてきた早苗の声を全力で聞かなかったことにして、ぶんっと空を見上げた。
 視界がにじんでいるような気がしているが泣いてない。泣いてないったら泣いてない。




 何はともあれ、今日も魔法少女達は世界の平和を守ったのである。
 守った……のか、これ?



 ▼



 あれから、一週間の月日が流れた。
 守矢神社の縁側に、二人の少女がのんびりと緑茶をすすってくつろいでいた。

 フランドール・スカーレットと東風谷早苗。

 二人は楽しげに談笑しながら会話を交わし、時には頬を膨らませてすねたりしながら言葉を交わす。

 「それじゃ、晴れて自由の身なんですかフランさん」
 「うん、お姉さまからようやく認められてね。長かったなぁ、思えばさ」

 感慨深くしみじみと言葉にしたフランに、早苗は「そうですねぇ」と苦笑する。
 先日、レミリアから呼び出されたフランは魔法少女家業をしていたことがばれ、大目玉を食らったのだそうだ。
 もともと、姉には内緒でやっていたので当然といえば当然だったかもしれないが、それ以上に嬉しいこともあったのだ。
 レミリアは彼女の活躍を素直に喜び、そして彼女の自由を認めてくれた。
 あんなに泣いたのは久しぶりだったかもしれない。姉の胸を借りて、わんわんとみっともなく泣いてしまったのだけれど、これは姉妹の秘密として胸にしまおうと思う。
 しかし、フランにはまだ気になっていることがひとつだけあった。

 「ぬえを助けられなかったのは、心残りだけど」
 「そう、ですね」

 フランの言葉に、早苗も声のトーンを落として言葉を紡ぐ。
 あれ以来、ぬえは帰ってこない。無事なのか、元気にしているのか、それすらもわからない状態だ。
 フラン達も命蓮寺の面々と共に探しているのだが、効果は芳しくない。
 そんな中、遠くから「おーい!」という声が聞こえて、二人はそちらに視線を向けた。
 小傘が慌てた様子でこちらに向かってきたのを見て、二人は何事かと視線を合わせる。

 「どうしたんですか、小傘さん?」
 「どうしたもこうしたもないよ! ぬえが見つかったんだ!! 命蓮寺に帰ってきたんだよ!!」
 「本当!!」

 小傘の言葉に、フランが驚きの声を上げる。
 それに肯いた小傘は、慌てた様子で二人に一通の手紙を差し出した。
 ぬえの筆跡で書かれた「魔法少女達へ」という字が目に入り、二人は中に入っていた手紙を読みふけっていくうちに―――

 『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?』

 盛大な絶叫が、幻想郷の空に木霊する。
 二人の表情は驚愕から動くことはなく、彼女達の手から手紙がするりと抜け落ちる。
 手紙と写真がパサリと落ちる。そこには、記されていた言葉は。




 ―――私達、縁あって結婚しました―――




 その一文と共に添えられた写真には、笑顔のぬえといつぞやの宇宙人の姿があったのであった。
 めでたしめでたし。

















 ▼



 かくして、ひとつの物語が幕を閉じた。

 自由を手にした魔法少女は今日も明日も明後日も、幻想郷の平和を守るために奔走するであろう。

 だが忘れないでほしい。これが終わりではない。これは始まりに過ぎないのであーるぅ。

 世界に悪がある限り、彼女達の戦いに終わりはない。

 次回の魔法少女の活躍に、萌え萌えきゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんッ!!



 「今のやたらと渋くてダンディーな声、誰!!?」



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 魔法少女マジ狩るフラン スタッフロール




 魔法少女マジ狩るフラン  「フランドール・スカーレット」

 魔法少女本気狩るこいし  「古明地こいし」

 魔法少女たたらん小傘  「多々良小傘」

 マスコット小悪魔  「小悪魔」

 サポート早苗  「東風谷早苗」


 幻想郷最速の新聞記者  「射命丸文」

 魔法少女マジカルゆかりん  「八雲紫」

 眼の潰れた式神  「八雲藍」

 魔法美少女ヤゴコロムーン  「八意永琳」

 ドン引きする輝夜  「蓬莱山輝夜」

 ライバル妹紅  「藤原妹紅」

 指示を出す慧音  「上白沢慧音」

 気合で地球を修復した皆さん  「パチュリー・ノーレッジ」「八雲紫」

 仮面オンバシラー  「八坂神奈子」

 興味のない神様  「洩矢諏訪子」

 疲れのたまっている店主  「森近霖之助」

 BLに目覚めた一輪  「雲居一輪」

 娘の将来が心配な親父  「雲山」

 姉貴なムラサ船長  「村紗水蜜」

 ムラサ船長親衛隊  「人里の皆さん」

 ドSナズーリン  「ナズーリン」

 奴隷な主人  「寅丸星」

 仮面ナムサーンRX  「聖白蓮」

 タキシンキ仮面  「神綺」

 さらわれちゃったぬえ  「封獣ぬえ」

 宇宙人  「そこらへんで漂っていた宇宙警察グレイ」


 ナレーション  「若本さん」







 魔法少女マジ狩るフラン ― 完 ―
ちなみに、ぬえは雲山パンチで正気に戻り、宇宙人追い返して事なきを得ましたとさ。

これにて、魔法少女シリーズは一応の完結になります。
ここまでお付き合いくださった皆さん、本当にありがとうございました。
本当はもうちょっと長かったんですが、色々削ってこの話に落ち着きました。

実はこの話、開始当初から考えていて。
ぬえといえばUFO→ならばサイレント・ヒルシリーズのUFOED→ハレグゥの結婚しましたコンボをやりたくてうずうずしていたんですが、ようやく機会がめぐってきました。
また気が向いたら、この魔法少女シリーズはちょくちょく書いていくつもりです。
次回はほのぼのした奴を書こうかと思うので、しばらく魔法少女シリーズはお休みになると思いますが。

それから鳴きウサギさん、マジ狩るフランのイラスト本当にありがとうございました^^
まさか誰かがかいてくれるとは思わなかったのでちょっと驚いてます。本当にありがとうです。

今回はこの辺で。まだまだ精進していきたいと思います。
では、また次の作品で会いましょう。
白々燈
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コメント



0.3250簡易評価
3.100七人目の名無し削除
なんかもう酷いカオスですね(カオスは褒め言葉だ!!!)
4.100名前が無い程度の能力削除
スタッフロール流れる前に若本さん予想余裕でした。
でもタキシンキ仮面にやられたwwww

魔法少女休止を残念に思う反面、白々燈さんの趣味全開のこがさなも読みたい自分がいます。
気長に待ってます~
7.100名前が無い程度の能力削除
やっぱり若本なのねw
9.100名前が無い程度の能力削除
水密アネキの元ネタは元親アニキですね、わかります。
10.100奇声を発する程度の能力削除
スタッフロールがやば過ぎるwwwwwwwwwwww
真夜中に大爆笑しましたwwww
13.100名前が無い程度の能力削除
やはり若本かww
18.100名前が無い程度の能力削除
つぎは犬エンドでお願いしますwww

またシリーズものやって欲しいっす!!
22.100名前が無い程度の能力削除
まてwwwあのエンディングの宇宙人は友好的だwww

しかしタキシンキ仮面wwwぶーらぶらー
24.100名前が無い程度の能力削除
アリスを筆頭に魔界人十人前後で形成される美少女セーラー戦隊が登場するわけですね、わかります

若本さんは幻想入りしてないよっ!
26.100名前が無い程度の能力削除
「あーるぅ」と渋くてダンディな声ってだけであの人とわかるとはwww
27.100名前が無い程度の能力削除
UFOエンドって静岡のアレか。あとがきで言われて思い出しました
何にせよ、シリーズ完結お疲れ様でした
30.100名前が無い程度の能力削除
次回作楽しみにしています。
34.100名前が無い程度の能力削除
もうね幻想郷を護れるのはフランしかいない。
カオスの防波堤というか幻想郷最後の良識という意味でw
37.100vars削除
同じくダンディなお声の人で一発理解www
ものすごく楽しかったです! 魔法少女達の伝説は終わらない!ww
次回作も楽しみに待ってます!
40.100名前が無い程度の能力削除
まさかのタキシンキ仮面w
そうか!そういった仮面系キャラは4人だけではなかったか。

ちょっとだけ誤字報告を。
・レザー系の弾幕→レーザー系の弾幕
・招待を看過→正体を看過

最後に、素敵なシリーズを楽しませてくれてありがとうございました!
48.90名前が無い程度の能力削除
魔法少女マジ狩るフラン・THE MOVIE 近日公開未定
54.100名前が無い程度の能力削除
次はミルキーエイ(ry
68.100名前が無い程度の能力削除
若本さんwwww
80.100名前が無い程度の能力削除
なんだと・・・
82.100名前が無い程度の能力削除
突っ込み疲れるから突っ込まないよもう
87.100名前が無い程度の能力削除
グレイが出るとはこのリハクの目を持ってしても見抜けなかった