Coolier - 新生・東方創想話

フォーゲッティングメッセージ

2009/10/30 21:16:46
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 いやー、小悪魔です。
 大変なことになりました。私のご主人様であらせられるパチュリー様が何者かに襲われました。動かない大図書館とか呼ばれてるお方が本当に動かなくなっちゃったわけです。折り悪くというべきか目撃者はひとりもいません。ちょうどレミリア様のお誕生会が開かれており、人の出入りは多かったのにも関わらず、誰一人、犯行現場を目撃していないのです。
 犯行場所が悪かったのかもしれませんね。いやいや、犯人サイドから見れば、場所が良かったというべきですか。
 パチュリー様が襲われたのは、パーティ会場から離れている、紅魔館の大図書館です。周りは本棚が壁のように視界を遮っており、音も反響しにくい場所であるといえます。私はちょうど離れたところで本の整理をしていたので気づきませんでした。
 そんな図書館のちょうど真ん中あたりに位置する場所。いつもパチュリー様が座ってる場所の近くで犯行はおこなわれたようなのです。
 さてさて犯人はいったい誰なのか。
 そして動機は?
 もしかして、ミステリ的な展開が始まるのでしょうか。私、こう見えてミステリとか大好きなんですよね。特に好きなのはやはりコロンボとか古畑とかの犯人が最初からわかってるタイプの物語、いわゆる倒置系ではなくて、犯人は誰ですかというフーダニットな作品です。トリックとかあればもっといいですね。
 ワクワクテカテカします。全裸待機はしませんけど。



「パチェが襲われたって本当!?」
 一番に駆けつけてきたのはレミリア様でした。後ろには咲夜さんをはじめ、お客として招かれていた霊夢さんと魔理沙さんもいます。好奇心というやつでしょうかね。
「ええ、この有様です」
 パチュリー様は床の上につっぷしています。うつぶせの状態で、持病の喘息で突然死したといわれても納得しそうな出来栄えでした。
「パチェ。いや、死なないで」
「うるさいわねぇ……」
 と、パチュリー様はつっぷしたままお答えになります。
 ええ、そうです。べつに死んでいるわけではございません。外傷もなく血塗られた惨劇などまったく無いのです。
「パチェ……生きてるの?」
「あたりまえじゃない」
「じゃあどうして、そんな格好してるの? なにかの余興とかだったら怒るわよ」
 レミリア様の疑問もまったく合理的ですね。
 パチュリー様は生きておられます。にも関わらず、どうして床につっぷしたままなのか。
 実は簡単な理由です。
 私は固まったままのパチュリー様のある一点を指します。
「現場保存のためなんですよ。ほら、見てください」
 その場にいた人たちが一斉に、視線を走らせます。パチュリー様の腕――正確には指先あたりですね。そこが普通だったらほとんどありえないような格好になっていたのです。
 まず、左手。パチュリー様のぷよぷよとした、されどきめこまやかな白い腕は、くの字に折りたたまれて、人差し指だけを曲げず、他の四本の指は曲げた状態になっております。言ってみれば、なにかしらを指差そうとしたようにも見えますね。当然のことながら人差し指は地面にぴったりとくっついた形です。ですので、何かを書こうとしたようにも思えますが――どうなんでしょうねぇ。
 さて、次に右手のほうです。右手はさらに恣意的に折りたたまれているように感じました。親指のみ折りたたまれて、四本の指のみが折りたたまれていません。数字の四のようにも見えますが、あるいは爪で地面をかいているのか。
 左手と右手の関係は、先述しましたとおり左手をまげているため、ちょうど左手の人差し指が右手の方を指し示しているようにも見えます。小悪魔的な七つ道具の一つ、メジャーで測ってみましょう。メジャーを持ってるのは淑女としての嗜みですよ。というか、本当のところは、私の仕事は本の整理をすることだったりするわけでして、本の幅を測るために持ち歩いてたりするわけです。
 ああ、パチュリー様の御手にさりげなく触れるという役得。
 私は望外の喜びを覚えつつ、とりあえずどうでもいい探偵の助手的な作業にいそしむことにしました。
 計測結果は、左手と右手はだいたい三十センチほど離れているようです。人差し指が指し示す方向はちょうど右手の親指あたりのようですね。これが何の意味があるのか。考えるのが面倒なので、私は考えません。
「てか、なんで現場保存が必要なのよ。生きてるなら直接証言を聞けばいいじゃない」
 と、霊夢さんが面倒くさそうに口を開きました。
「それについては、小悪魔が答えてくれるわ。小悪魔答えなさい」
 丸投げが大好きなパチュリー様。
 そんなパチュリー様のことが大好きな私。
「はい。実はレミリア様のパーティの余興の一貫として、実は図書館の入り口のほうではパチュリー様のマジックアイテムの閲覧・公開等を行っていたのです。パーティが盛況でしたのであまり多くの方に見てもらったわけではないですが、魔法使いの皆さんや古道具屋のご主人様、慧音先生、阿求さんなどがご覧になられたようですね。ああ、あとフラフラといらっしゃったチルノさんたちにも見せました。そんなわけで皆様方も入り口を通られるときに左側の棚に無造作に飾ってあるのが見えたと思いますが、マジックアイテムがたくさん並べられていたのですよ」
「マジックアイテムねぇ」
「多少は扱いの難しいやつもありますので、特段、害が無いやつですね。それで、その中に記憶を消去するバット――ゴールデンバットがあったのです」
「ゴールデン……、バット?」
 一同は驚きとも呆れともつかないような微妙な表情をなされております。
「ええ、黄金バットでもいいんですけどね。見た目は普通のバットです。あの野球とかいうスポーツの打つほうのやつですね。時々撲殺用凶器に早がわりしたりもするわけですが……。効用は忘却です。頭を軽く撫でた程度でも、短時間の記憶が消えることになります」
「パチェはそれで殴られたってことなの?」
「殴られた――ではなく、撫でられたという表現が妥当かもしれませんね。パチュリー様のおみぐしをくんかくんかした限りでは――失礼、パチュリー様の頭蓋のあたりをあらためた限りでは傷はないようですし、本当に軽く触る程度だったのだろうと思います。でもまあ、いずれにしろパチュリー様の記憶はわずかではありますが跳んでいるわけです。意識がお戻りになられましたパチュリー様はそのことにお気づきになられました。記憶が跳んでいる。あの黄金バットに違いない。だとすれば、自分が今しているこの奇妙な格好はダイイングメッセージならぬ、フォーゲッティングメッセージに違いないと思ったわけです。それでパチュリー様は自ら一歩も動かず、私のことを大声でお呼びになり、今に至るというわけです」

 沈黙が辺りを覆いました。
 フォーゲッティングメッセージ。我ながらナイスなネーミングです。みんなどことなく探りあいをするような視線になっているのが非常にそそります。そう――犯人はこの中にいるかもしれませんからね。
「じゃあ、パチュリーのこの指というか腕の謎が解ければ、自然と犯人がわかるってわけだな」
 一番に口を開いたのは魔理沙さんでした。
「というか、犯人の目的はいったいなんだったわけ?」
 と、これは霊夢さん。
「魔道書。私の読んでた魔道書が心配」
「残念ながらパチュリー様の読んでらした。この世にふたつのない、『賢者の石の優しい作り方~~これであなたも究極マッチョな肉体になれる。根暗も治る。モヤシっ娘なんて言わせない~~』はどこかに紛失してしまいました。ちなみに黄金バットはそばに転がっています」
「~~~~~ッ!」
 パチュリー様が声にならない声をあげます。
 皆さんがたの顔が哀れみを含んだものになり、私は少し涙ぐんでしまいました。友情って素晴らしいものなんですね。
「ともかく――私のお誕生パーティに乗じて強盗を働くなんて許さないわ。パチェ見てて、犯人を必ず検挙してみせるから」
 おやおや、どうやら探偵役はレミリア様で決定ですか。別に誰でもいいんですけどね――。
 まあなんにせよ冷たい床にパチュリー様をずっと寝かし続けてるわけにもいきませんから、早いところ犯人には捕まって欲しいところではあります。小悪魔は悪魔ですから不幸を願うのが普通ですが、パチュリー様に関しては幸福を願っていたりもするのですよ。
「さて――、咲夜、まずはパーティ会場にいるやつのリストを出して頂戴」
「しらみつぶしなさるつもりですか」
「いちいちひとりひとりにアリバイ聞いたりはしないわよ。紅魔館のメンツに関わるからな」
「私の本~~」と、パチュリー様。
 すごくかわいくてドキドキしてしまいます。
「わかってるよ。犯人は見つける。ただ混乱もできるだけ抑えたいのよ」
「さすがでございます。お嬢様」
 咲夜さんがバレリーナのように綺麗な一礼をし――、一瞬で姿が掻き消えたかと思うと、再び現れたときにはメモ帳のようなものを持って現れました。銀のリングで止めた単語帳のようなものです。大きさはA4サイズですね。紅魔館もずいぶんと世界基準に近づいているものです。
 メモ帳の表面には名前とだいたいの生息場所を書くことになっています。おやおや、チルノさんは一番最初に来てたんですね。一枚目に書いていますよ。とてつもなく達筆すぎる字で、一応の名前らしきものがどうにか私のように字心がない者にも判別できます。生息場所は『どっかそのへん』とか書かれていますが、まあ妖精さんなんてそんなものですよね。せめて湖のそばとか書かれてあればもう少し住所っぽいんですけど。
 そんなわけで、咲夜さんがリストを読み上げます。
 それによれば、だいたい以下のような感じです。読みにくいと思うので、私がサービスで勢力ごとに分けてみますね。敬称略。


[博麗神社]
  博麗 霊夢
  霧雨 魔理沙
  伊吹 萃香
  アリス・マーガトロイド
  森近 霖之助

* 博麗というよりは霊夢さんのご友人という感じです。

[白玉楼]
  西行寺 幽々子
  魂魄 妖夢

* 咲夜さんがフルボッコしたつながりです。

[八雲家]
  八雲 藍
  橙

* 八雲 紫さまは欠席しているようです。おそらくは冬眠中です。

[プリズムリバー姉妹]
  ルナサ
  メルラン
  リリカ

* 現在もパーティ会場で演奏中です。

[永遠亭]
  蓬莱山 輝夜
  八意 永琳
  鈴仙
  因幡 てゐ

* 永琳先生には時々ホームドクター的なことをしていただいております。そのつながりです。

[妖怪の山]
  射命丸 文
  河城 にとり
  犬走 椛

* メンツにこだわるレミリア様のため文屋が呼ばれ、そのパシリとして椛さん。にとりさんには紅魔館を魔改造していただいたことがあります。

[守矢神社]
  東風谷 早苗
  八坂 神奈子
  
* 諏訪子さまは欠席しているようです。神社の事務処理に追われてる? 神社の布教活動として参加しているみたいです。紅魔館がいつのまにか勧誘の温床に!?

[天界]
  比那名居 天子
  永江 衣玖

* 衣玖さんはお目付け役のようです。てんこ――失礼、天子さまはおとなしくしているみたいです。特につながりがあるわけではないのですが、天子さまの持ち前のジャイアニズムで無理やり参加という感じですか。パーティのことは霊夢さんから伝え聞いたみたいです。

[人里]
  稗田 阿求
  上白沢 慧音

* 阿求さんは慧音先生とともにいらっしゃったみたいです。ちなみに慧音先生は妹様の家庭教師をなさっていただいております。

[地底]
  古明地 こいし
  霊烏路 空
  火焔猫 燐
  古明地 さとり
  星熊 勇儀

* こいし様が妹様のご友人なので、そのつながりから。



[アレな方々]
  チルノ
  ルーミア
  ミスティア・ローレライ
  リグル・ナイトバグ
  大妖精

* フラフラと迷いこんだようです。なんだか音楽とかうるさかったせいでしょうかね。



 こんな感じですね。あと当然のことながら、紅魔館に住んでいる美鈴さん、咲夜さん、レミリア様、妹様、そして私、パチュリー様も容疑者となりうるわけです。そこらの名も無い妖精メイドさんたちも一応容疑者になりうるわけですが――、まあ非力な彼女たちのことですから、さすがにパチュリー様が遅れをとることはないと思います。
 犯行時刻についても述べておきましょう。
 犯行時刻は現在、夜の七時四十三分あたりです。十分前ぐらいに私がパチュリー様に呼ばれたので、少なくとも七時三十三分より前に犯行が行われたことになります。ですが――、私が気づかない位置で本を整理をしていたのは、ほんのごくわずかの時間、せいぜい二十分ほどだったのではないかと思います。
 なお盗まれた本ですが、先ほども述べましたとおり、『賢者の石の優しい作り方~~これであなたも究極マッチョな肉体になれる。根暗も治る。モヤシっ娘なんて言わせない~~』という名称の本です。サイズはA5、ページ数は300ページあたりの普通の本です。その本自体はマジックアイテムではないので特殊な効果はありません。内容は、マッチョな黒人男性がワンモアセと言いつつ賢者の石を作る様が図解されている奇妙な本であったと記憶しています。パチュリー様が読んだ本は基本的に私もチェックしているので、だいたいの内容は頭の中に入っています。私を疑っちゃダメですよ。
 さて、そんなわけで続き。


「パーティが終わる前に犯人を洗い出したいところね」レミリア様がほっそりとした指を口元にあてています。「さて咲夜。こういうとき、まずどうすべきかわかるかしら」
「無茶振りですね。お嬢様」
「私の従者ならこれぐらいのことできて当然」
「そうですね。私が気になるのは第一発見者の証言でしょうか」
 一斉に皆の視線が私に向きます。
「私ですか? ええと発見時刻とかについて知りたいのでしたら答えるのはやぶさかではありませんが」
 というわけで、ざっとですが先ほどの情報をそっくりそのまま皆様に披露します。犯行時刻。犯行場所。パチュリー様のかわいらしさ、パチュリー様が今日履いていらっしゃる下着の色の予想。パチュリー様かわいいよパチュリー様。などなど――。
 あれ、なんだか皆様の目が少しばかり痛いような。
 レミリア様はちっちっちと人差し指を振ります。かわいらしさだけは抜群です。
「違うな。第一発見者が犯人でないかまず疑えと咲夜は言っているんだ」
「いえ別にそういうわけでは……」と咲夜さん。
「いや、そういうわけなんだよ」
 そんなにムキにならなくてもと思うのですが。レミリア様の羽がパタパタと空をあおいでいます。どうやら第一発見者がとりあえず疑われるという昼ドラ的な展開をしたかったらしいです。尺を伸ばすためにしかたがない昼ドラならともかく、こういう現実の事件で第一発見者が犯人であるということはそうそうないと思いますが、私はしがない小悪魔なのであまりレミリア様に強く抗議することはできません。
 セオリーどおりに答えることにします。
「私はやってませんよ。パチュリー様とは契約を結ばせていただいているのですが、その条項のなかに、パチュリー様の御身を傷つけてはならないというものがあります。この契約の効力は絶対です」
「本当なの、パチェ」
「本当よ。小悪魔は私に傷をつけてはいけないし、私に嘘をつけないようになってるわ」
 パチュリー様が嫌そうな顔で答えます。
 そんなに私との契約が嫌なんですかね。まあ、さすがに同じ格好をしているのが疲れてきたということなのかもしれません。
「わかったわ。つまり小悪魔の言葉は信頼していいということなのね」
「こいつを信頼するようになったらおしまいよ、レミィ」
「とりあえず犯行時刻とかに嘘はないんでしょ」
 レミリア様は半ばやけくそな感じです。
 ですが、それほど落ちこんでいるわけではなさそうですね。なにしろ、メインディッシュが残っていますから。
 そう、あの謎のフォーゲッティング・メッセージです。その謎さえ解ければ事件は即解決するはずなのです。ミステリ的な意味ではそういうことになっています。お約束というやつです。
 皆様がうーんと考えこんでいると、突然レミリア様が、『ハッ!』とまるで漫画のような顔つきになり下を向いていた顔をあげます。
 その顔は……、どう考えても調子のってますね。これ。
「ククク。私はわかってしまったわ。驚きなさい。咲夜! 霊夢!」
 レミリア様がお子様チックなカリスマを発散させています。
「さすがでございます。お嬢様」
「で、なんなのよ。わかったんならさっさと言いなさいよ」
 霊夢さんはさっさとパーティ会場に戻りたいようです。いまのうちに食べれるだけ食べておきたいといったところでしょうか。レミリア様は大きな音を響かせて、そこらに置いてあった読書用の机を両の手で叩き、そして右手の人差し指をビシっとかかげました。
「犯人がわかったわ。こいつよ!」
 咲夜さんのリストを指し示しているようなのですが、遠い遠い――。
 レミリア様は結局、机から皆様のほうへと近づき、リストの一点を指し示します。
 そこに書かれてあったのは、


『比那名居 天子』


「まあ、あいつならそういうことをしてもおかしくないがなぁ。前科持ちだしな」
 魔理沙さんが飄々とした声をだします。
 皆様が『おまえが言うな』と黙示的に意思表示をしていることにも、どこ吹く風といった様子です。
「理由は?」
 霊夢さんが聞きました。
「パチェの指の形をごらんなさいな。まず左手は右手を差しているように見えるけど、これは、ポチっと一点を差していたのよ。つまり、『点』をあらわしていたの。そして、右手の親指だけ折りたたまれているのは言うまでもなく、数字の四を表している。四は『し』とも呼ぶわ。とすると、あわせて『てんし』、つまり犯人は天子ということになるのよ」
 どうだと言わんばかりに、背中をのけぞらせるレミリア様。
 かわいいなぁ。
 でも、とりあえず指摘しておいたほうがよさそうなので、私は挙手します。
「なによ?」
「えと、パチュリー様はこう見えて、とてつもなく出不精なわけです」
「そんなこと知っているわよ」
「一週間や二週間、図書館の外に出ないことも珍しくありません」
「何が言いたいのよ」
「ですから――、まあ極端な話、天子さまのことをご存知ないのではないかと」
「そうなの、パチェ?」
「いや、その、名前ぐらいは知ってるわよ。知識はあるもの。そう知識はあるの。新聞読んだもの。地震起こしたみたいな感じの人でしょ」
 焦ってるパチュリー様が猛烈にかわいい。
 でもここは追撃を緩めないほうが楽しいでしょうね。何を勘違いしてるんだ、私のターンは終わってないぜ的な。
「もしかして、パチュリー様。天子さまのことを『てんこ』と呼称すると思ってらしたのでは」
「う」
 第三部完。



 というわけで、天子さまは晴れて容疑者の枠からはずれました。再び考え始める皆様。
「咲夜、時間は?」
「そろそろパーティの終了時刻です」
「まいったわね。容疑者たちを野に放つことになるわ」
「二次会と称して、時間を延長しましょう」
「お願いするわ」
「かしこまりました」
 咲夜さんの姿はすぐに掻き消えました。三十秒後には戻ってくる。ほとんど神業的な所業ですね。
「あのさ。こういうのってシンプルに考えるべきなんじゃないの」
 やがて、霊夢さんが声をあげました。
「なにが?」
「パチュリーの指は四という数字なわけでしょ。四をあらわすものって言ったら、ほら、あれしかないじゃない」
 霊夢さんが意味ありげな視線で、レミリア様を見ていました。
 レミリア様は小さくても聡いお方ですから、すぐに霊夢さんの意図に気づいたようです。
「霊夢。あなた……、嘘でしょう。もしかして――フランを疑ってるの?」
「そう。フォーオブアカインドは有名なスペルカードの名前よね。パチュリーも当然知ってるでしょう」
 霊夢さんらしい捻りもなにもない考え方ですね。
 得てしてそういう考え方のほうが物事の本質を突いていることって多いみたいです。
 妹様が犯人ではないかと指摘されたレミリア様はひどくうろたえているようでした。なんとかして反駁したいと思っているようですが、うまい反論が思いつかず、「うー」と唸っています。あと少しでしゃがみガードしそうな予感。
 見かねた咲夜さんが、レミリア様を守るように一歩前に進み出ました。
「妹様は犯人ではないわ」
「どうしてそんなことがわかるのよ」
「指よ。パチュリー様は左手で右手を指し示しているようにしているけれど、これでは左手でひとりをあらわしているようにも見えてしまって、まるでファイブオブアカインド状態になってしまうわ」
「じゃあ、ひとりであるフランが分裂してって意味かもしれないじゃない」
「それこそ単純に左手は下に向けて、右手で親指を折り曲げておけばいいのではなくて?」
「それだとパチュリー自身がわかりにくいから、左手で指し示してるんでしょうよ」
 霊夢さんの言い分ももっともだと思いました。
 単純にメッセージを読み解いたなら霊夢さんの考え方のほうが素直です。一足す四で五だとすると五つの難題を提案した輝夜さまのことが思い浮かびますが、その場合は左手で指差すのはいいとして、やっぱり右手のほうは五本指にするのではないでしょうか。
 とすると、左手が指し示しているのだと仮定した場合は、四本指であるとしたほうが自然です。
「そういえば、フランは今なにしてるの?」
 レミリア様が不安げな声をだされました。
「お部屋でおとなしくしてらっしゃるようですよ。パーティに一度は顔をだされたようですが――少しお疲れのご様子でした」
「そう。じゃあ、フランを呼んできて……」
「その必要はないわよ。レミィ」
 声は下のほうから聞こえてきました。
 パチュリー様がつっぷしたままの姿勢で柄にもないことを言い始めるようですよ。

「レミィ。世の中には親族相盗という言葉があるわ」
「親族掃討? 恐ろしい言葉ね」
「まあ確かに恐ろしい言葉ではあるわ。完全に成立しているはずの犯罪を不問にするだから。その趣旨は法は家庭に入らずということ。官憲ごときが我らが血と栄光に触れることなかれという思想。あなたがた吸血鬼は誇り高い種族だから理解しやすい思想なのではないかしら」



 補足説明させていただくと。
 配偶者、直系血族(子孫と尊属のことですね)、同居の親族については、窃盗罪の罪は免除されます。あくまで免除ですので、罪としては成立しているのですが、まあ簡単に言えば罰せられません。ちなみに親族とは民法において明記されており、六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族です。血族というのは自分と血のつながりがある人たちのことでして、世代が離れるごとにナンバーが増えます。姻族とは配偶者さんの血のほうですね。難しくなってしまいましたが、説明終わります。



「血のつながりは法よりも強い」
「ま、まぁ、そうね」
「私とレミィは血のつながりはないけれど――」
 ギップリャ。ギップリャ!
「親族みたいなものだと思ってるわ」
「パチェ……」
「だから、私が仮にフランに襲われたとしてもわざわざメッセージを残したりしないと思うのよ。ダイイングメッセージにしろ、フォーゲッティングメッセージにしろ、その目的は犯人を晒すことにあるわけでしょうからね。もし仮にフランに襲われたとしても、後で直接叱っておしまいにするわ」
「メッセージを残した理由は犯人への復讐ってわけですね」と私。
 いちおう、七つの大罪系については修士課程で習った覚えがあります。パチュリー様が綺麗な言葉をつむいでいると、なぜか背中がムズムズするので修正させていただきました。
「復讐――まあ、小悪魔の言ってることも一理ある」
「私の言葉を取り上げてくださるとはなんたる栄誉!」
「うざい」
「すいません」
「もういいわ。この格好にも疲れたし、そろそろ終わりにしましょう」
 パチュリー様がゆっくりと立ち上がります。柔らかそうな二の腕をぐるぐるとまわして、固まってしまった筋肉をほぐしているようです。私は持ってきたショールをパチュリー様の肩にかけました。やっぱり床は冷えると思いますから。
「ふん」
 ああ、その視線がたまらない。
「で、結局犯人が誰かパチェにはわかったってことなの?」
「まあ自分で解析するんだから、みんなよりはわかりやすかったと思うのだけど――ええ、わかったわ」
 皆様がごくりと唾を飲み込むような音が聞こえてきました。
 いよいよ犯人が明らかになるわけですね。
 一端、CMを挟みます。









 さてついに明らかになる犯人。
 やっぱり探偵はパチュリー様しかありえませんでした。実をいうと、ミステリにおいて探偵が最後の最後で登場するというタイプの物語もけっこうあります。主人公がトラブルに巻き込まれて、探偵に助けを求め、そして鮮やかに解決するというタイプの物語です。
 そういった意味では、今回はパチュリー様が被害者でもあり、そして探偵でもあるのですから、なんだかこう、自作自演的な印象があったりもしますね。もちろん、加害者が悪いので自作ではないのですが。

「で、誰なのよ」
 と、霊夢さんがけだるそうに言いました。
「フォーゲッティングメッセージについて考察すれば簡単にわかったわ。あなたが言うように、メッセージはシンプルに考えるべき。そして私が知っていることだけでなく、たいてい誰もが思いつくようなものがメッセージとしては好ましい」
「そりゃ、そうね。誰もわからないんじゃ意味がないもの」
「私がこういうふうに左手で右手を指し示していたわけだけど、この意味するところはやはりシンプルに右手の一点を指し示していたと考えるのが合理的よ」
「一点?」
「そう、四本の指のほうではなく折りたたまれた親指こそが指し示されたポイントだったわけよ。その意味を考えればおのずと答えは出るわ」
「折りたたまれた親指で答えがわかる?」
 レミリア様がうーうー言ってます。うーうー言うのやめなさいと怒られることもないので、たぶんずっと治らない癖だと思います。
 それにしてもパチュリー様も探偵らしく引っ張るのが得意ですね。
 探偵の役割は物語的にはもったいぶって、それらしく、なんといえばいいか冗長なところに意味があるような、そんな気がします。
 切れ味の鋭いナイフで一気に息の根を止めるよりも、鈍器でなぶったほうが楽しいという心境なのでしょうか。
 そういった残酷な心境は、悪魔的に理解と共感を多いに感じるところではあるのですが、被害者がいないこの状況ではただ単に面倒くさい箇所だったりするわけですよね。
「幻想郷で、親にまつわる情報ってなぜか秘匿されていることが多いわね。基本的に滅び行く種族であることが大方の理由だとは思うのだけど、あるいは親がいない完全に己から生まれ、ただひとりで生きて、そして死んでいく、そういう種族もいるのかもしれない。あるいは幻想郷を守護するためにその使命をおおいに真っ当するために『親』という枷がはずされた存在もいるのかもしれない。ただ、私はその理由を知らないし、皆にも知られていることはない。ただひとつだけ明らかなことがあるわ」
「なにが?」
「この幻想郷において、親元から離れて暮らしている少女がいるということ。その少女は確定的に親が存在することが明らかであり、そして、あまり言いたくはないけれど『勘当』されているということ。勘当は縁を切るということだから、つまり『親がいない』ということを意味する」
 さすがにこれは――誰を指しているのかおわかりですよね。
 幻想郷のことについて一通り、それなりに知っている者からすれば、『霧雨 魔理沙』さんが、親御さんのもとを離れて、一人暮らししていることは、いわば常識です。
 ただの人間に過ぎない、まだ幼い少女の魔理沙さんですから、その存在についての認知度は驚くほど高いんですよ。
 そして彼女がどういう人柄であるのか、どういう出自なのかも関心事だったりするわけです。

「おいおいおいおい……、言いがかりはやめてくれよな」
 哀れな少女は最後の抵抗を試みていますが、残念ながら詰んでます。詰んでるからこそパチュリー様は犯人を高らかに宣告したわけですから、もはや逃れようはありません。
「魔理沙。あなたの言うとおり、ダイイングメッセージにしろ、フォーゲッティングメッセージにしろ、証拠価値というものは思っているよりも低いものよね」
「ああ、そうだぜ。ただの指の形で犯人扱いされちゃたまらん」
「つまり、メッセージの意味合いは犯人の目星をつけるということに絞られるわけよ。なぜか? 言ってみれば時間短縮のためね。犯人が逃亡する時間を稼がせない。そこにメッセージを残す主たる目的があるといえるわ」
 パチュリー様がじっとりとした視線で魔理沙さんを追いつめています。
 ああ、私もそんな視線でなぶられたい。
「だからどうしたと言うんだぜ」
「簡単よ。私が昏倒してから二十分ほどしか経ってないわ。パーティ会場から抜け出して図書館へ行き、そして怪しまれないようにパーティ会場に戻るには、わりと急がないと間に合わないわね。だとすれば、本はどこに隠したのかしら……ね」
「う……う……」
「魔理沙。あなたがその大きなお気に入りの帽子の中に私の本を隠してなかったら、土下座して謝ってあげてもいいわ。けれどもし――」

 沈黙が満ちました。
 魔理沙さんは下を向き、一言も喋りません。
 他の方もまるで時間が停止してしまったかのように動きを止めています。
「くっくっく……、ふっはっはっはっは……」
 やがて、魔理沙さんが壊れた時計のように笑いはじめました。ちょっと少女らしからぬ笑いかたですが、犯人の美学というものを知っているようです。
「ああ、そうだよ。私が盗ったんだ」
 魔理沙さんは黒い帽子を脱いで、そこから本を取り出しました。間違いなくパチュリー様の本です。
「なぜ、パチェを襲ったりしたのよ!」
 レミリア様がお怒りのようです。対する魔理沙さんはやはり開き直った軽い感じでした。
「べつに襲うつもりはなかったんだぜ。ただ、面白いマジックアイテムがあっただろ。黄金バットっていうのか? その威力がどんなもんか試してみたくてな。手ごろなところに無防備なやつがいたから、つい」
「むきゅー」
「はは。悪い悪い」
「じゃあ、なんで本を盗ったりするのよ」
 パチュリー様もお怒りのようでした。まあ当然といえば当然です。大事な本だったんでしょうからね。
「それはな――、別に盗るつもりはなかったんだが、おまえが何読んでるのかなと気になってみたからな……。それとおまえが筋肉マッチョになるのは嫌なんだぜ。私は病弱っ子のほうが好きなんだ」
 魔理沙さんは照れもせずにそういうことを言うデリカシーの無さが脅威です。
 おそらくは単にパチュリー様が病弱なほうが本を盗みやすいという理由なのでしょうが、無垢なパチュリー様はあまりそういう言葉をうまくかわせません。
 パチュリー様の顔がほんのり紅くなってしまって、私のパルスィ力がズンズン上がっているのがわかります。ああ、嫉妬で人を殺せたら――。
 そんなわけで、なんだかわからないうちに、魔理沙さんの犯罪行為はうやむやになってしまい、パーティは滞りなく終了し、魔理沙さんもパーティが終わったあとには解放されました。
 やれやれ。
 幻想郷はとことん甘ったるい世界です。



 閑静とした空間が図書館に戻ってきました。
 私はパーティのような賑やかな状況ってあまり好きではないのですよね。静かな図書館が好き。静かな図書館で本を読んでる少女。実に絵になりますね。
 私はおかたづけの真っ最中です。
 本を読んでいるパチュリー様を横目にしっかり拝みつつ、鑑賞の用に供されていたマジックアイテムを倉庫にしまう最中なわけです。
 ダンボールにつめて、しっかりと封印しなくてはいけませんね。
 ああいった悲劇が二度と起こらないようにするために。

「あ、小悪魔。ちょっといらっしゃい」
 パチュリー様に呼ばれました。私はウキウキいさんでそちらに向かいます。どのようなご用も嫌がらず、あなたのために仕えるのが私の喜びですからね。
「はい、なんですか。パチュリー様」
「いや、特に用があるわけではないのだけどね。ちょっと謝っておこうと思ったのよ」
「え、なにがです?」
「小悪魔には仕事ばっかりさせて、パーティに参加させなかったわね。あなた、もしかしてパーティに参加したかったのではないかと思って、ちょっと思いやりが足りなかったかもしれないわ。契約で拘束して私の都合を押しつけてしまったわね。ごめんなさい」
「なにをおっしゃるのですか。パチュリー様。私はパチュリー様のお傍にいられればそれでいいんですよ。私の喜びは、パチュリー様の笑顔なんですからね」




「ふむ……。だとするとわからないわね。じゃあ、あなたどうしてあんなことをしたのかしら」




 おやおや、探偵役はもう終わったんじゃないのですか。パチュリー様。
 とりあえず粘ってみますか。
「あんなこととは?」
「魔理沙をけしかけて、私の記憶を奪ったことよ」
「どうしてそう思ったんです?」
「まあ、ちょっと変だと思ったのよね。あなたって図書館に私以外の誰かが足を踏み入れると怖いぐらい笑顔になるじゃない。そんなあなたがどうして図書館でマジックアイテムを披露したのか。まずそこがおかしいのよね」
「印象批評に過ぎないと思いますが」
「次、なぜマジックアイテムのなかに記憶を奪う危険なアイテムがまぎれこんでいたのか。何者かの害意を感じないかしら」
「さて、偶然そういうこともあるんじゃないですかね」
「一番の理由は、魔理沙がどうして犯行に及んだのか。記憶を奪うバットの説明を受けたから。そして図書館の中は閑散としていたけれど、さすがに誰かがいれば犯行には及びにくいわよね」
「中には誰もいませんよ、と私が言ったと考えているわけですね。しかし、パチュリー様。そういった事項は、魔理沙さんが犯行に及ぶ可能性の問題に過ぎないじゃありませんか」
「そうね。可能性犯罪というのは本来的に証明が不可能なもの。私がどんなに言葉をつらねても証明はできない。そういうことになるわね」
 パチュリー様はすくっと立ち上がります。
 私はその場に棒のように立ち尽くしたまま、パチュリー様のお言葉を待ちました。
「今日学んだことを総括するとどういうことになるかわかるかしら」
「魔理沙さんには気を許してはいけない?」
 す、す、す。
 パチュリー様が音を立てずに私の後ろ側に周っていきます。私は命じられたわけでもないのですが、そのままの姿勢を保ち続けました。
「違うわよ。小悪魔。犯罪を立証するために確定的な証拠があるのなら、わざわざ迂遠な推理とかを披露する必要もないってこと。でも探偵っていうのは因果な商売ね。ついつい推理なんてものを無駄に並び立ててしまったわ」
「私なんかのためにわざわざすいません」
 肩を後ろ側からぎゅっと掴まれました。
「いいのよ。小悪魔。じゃあ、はっきりと言うわね。契約に従って答えなさい。あなた――、魔理沙が犯行に及ぶのを望んでいた?」
 契約の効力は絶対です。私はもう馬鹿になったかのように、口が自然と開くのを感じます。けれど嫌な感じではないのですよね。パチュリー様をお慕いしているのは私の本心ですから。
「望んでいました」
「じゃあなぜなのかしらね? 私のことが嫌いなの」
「そんなわけありません。私はパチュリー様のことが大好きですよ」
「ますますわからない」
「簡単なことです。魔理沙さんがパチュリー様を害すれば、パチュリー様は魔理沙さんのことをお嫌いになるのではないかと思ったんです」
「そんなことで……」
「パチュリー様。私は好きという感情は定量的だと考えるのですよ。つまり量が決まっていると思うわけです。魔理沙さんが好きであるという感情がいくらか減殺されるのならば、パチュリー様はもっと私のことを好きになってくれるのではないかと……」
「いいわ。もうわかったから」
「おわかりくださいましたか」
 いやー、ちょっと恥ずかしいです。小悪魔です。背中を向けているせいで、顔が紅くなっているのをパチュリー様に知られないのが幸いでしたね。
「小悪魔。今日のところは許してあげるわ」
「ありが――」
 そこで。
 私はちょうど耳のあたりにぞわぞわとした感触がくるのを感じました。
 湿った感覚が耳たぶを通じて神経を犯します。
 はふ。
 なんという喜び。
 パチュリー様に耳をはみはみされるなんて、もう死んでもいいかもしれない。
 私はたまらず振り返ります。いますぐにパチュリー様をハグするために!
 けれど、それは叶いませんでした。
 頭を軽くなでるような感覚がしたかと思うと、私の意識は急速にブラックアウトしていきます。
 足に力が入らず、床をはいずり、そしてようやく頭をあげると、
 そこには、顔を私よりもずいぶん真っ赤に染めたパチュリー様が、あの黄金バットを右手に私のことを見下ろしていました。
 ああ、これが罰なのですね。
 私の喜びも幸福も、私が忘れてしまうという。
 なんという残酷な。パチュリー様はやはり不世出の魔女であらせられる。
 意識が遠のいてきました。ダメです。もう、一刻の猶予もない。
 私は胸のあたりを右手で押さえます。いつもパチュリー様がしていらっしゃるように。
 未来の私に一縷の望みをかけて。

「はて、私はどうしたのでしょう」
「心不全じゃない? 気をつけなさいよ」
「こぁー!? 私死んじゃうんですか」
「パーティの気疲れでしょう。ま、今日のところは仕事を休んでもいいわよ」
「え、ありがとうございます。なんだかパチュリー様が優しいような」
「いつもどおりよ」
(目の前でメッセージ残すのを見過ごすわけないじゃない)

 小悪魔は魔法でベッドまで運ばれたというわけである。
 床が冷たいのをパチュリーが危惧したかどうかは定かではない。
超空気作家まるきゅー
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コメント



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無理やりすぎる……が、それこそミステリーの醍醐味なのかもしれない。
19.80名前が無い程度の能力削除
おもしろかったです。
21.60名前が無い程度の能力削除
もこたん……
24.90名前が無い程度の能力削除
魔理沙が無理矢理ゲージ振り切ってるけどその辺はわりとどうでもよくて
真髄は最終段だと読んだ
28.70名前が無い程度の能力削除
うん、最終段がいい味出してる。
29.100名前が無い程度の能力削除
レミリアは可愛いし小悪魔は小悪魔的だしパチュリーと魔理沙はまた可愛いしで大満足です。
最後の二人のやり取りと結末は実に上手いと感じ入りました。
37.100名前が無い程度の能力削除
いいパチュこあでした
にやにやした