Coolier - 新生・東方創想話

古明地さと三郎Ⅱ 『策略の門番』

2009/10/23 15:54:55
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※ 注意!
・ 割と真面目なミステリーです。死ぬキャラもいるのでご注意を。
・ キャラが腹黒いです。特に美鈴。仲良くなくちゃイヤな方はご注意を
・ 古畑任三郎をリスペクトしています。そういうのが嫌いな方もご注意を
・『東方キャラがドラマを演じている』『ミステリーの皮を被った娯楽SS』と思って頂き、
 ツッコミ所は仏の心で見逃していただけると嬉しいです





「えー、あなたの周りにこんな人はいませんか?
 とても穏やかで、平和主義で、普段からニコニコしていて、
 仲間内では周りからいじられるポジションにいる、そんな人間……
 周りを見ればたいてい一人ぐらいは必ずこういう人がいるものです。
 しかし気をつけてください、そういう人に限って、恐ろしいことを考えていたりするものです。
 えー……気を遣うポジションの人は……」



古 明 地 さ と 三 郎
               V S
                      紅  美 鈴



―――コツ、コツ、コツ……

薄暗い紅魔館の中でも更に暗い地下室への階段を、一人の女性がゆっくりと降りていく。
彼女の名前は紅美鈴。ここ紅魔館の門番長を務めている、言わば紅魔館の盾である。
彼女が向かう先は地下室のある一室、この館の主であるレミリアの妹、フランドール・スカーレットの自室である。
『あらゆる物を破壊する程度の能力』を持つ彼女は、レミリアによってこの地下室に幽閉されているのだ。
もっとも、魔法で封印されていた昔とは違い、今は館の中であればある程度自由に動き回ることが出来るが、
それでも未だに紅魔館の外へ出ることは許されてはいない。
そんな彼女が一番懐いていて一番信頼している人物、それがこの紅美鈴なのである。

――コンコン

「誰?」
「美鈴です。」
「入っていいよ。」

ドアを開いて招き入れるフランドール。美鈴は軽く会釈し、そのまま部屋へと入った。

「後をつかれたりはしてないよね?」
「大丈夫ですよ、私に気付かれず後をつけることが出来るのなんて咲夜さんぐらいなものです。
 その咲夜さんも私が妹様のお世話をしてることは百も承知。今更後をつけるような真似はしないでしょう。」
「ならいいんだ。それで……持ってきた?」
「はい。」

美鈴は持っていた袋の中から、木の杭を取り出した。
先が鋭利に尖っていて、手のひら二つ分ほどの長さである。

「これが……そうなの?」
「はい。妹様、吸血鬼にはいくつも弱点があるのはご存知ですよね?」
「うん。えっと……日光でしょ、雨でしょ、あと十字架とかもイヤだね。」
「その弱点の中の一つが、この『木の杭』です。これを心臓に刺されたら、
 吸血鬼は死ぬと言われています。」
「へぇ……これが……」

フランドールは木の杭を手に取り、まじまじと見つめている。
そんなフランドールに「危ないですよ。」と注意しつつ、美鈴は続ける。

「何故強力な吸血鬼がこんな木の杭で死ぬのか、それは木の杭の中にある『退魔の気』が原因だと言われています。」
「でもこれで本当に行けるのかな?『アイツ』はアレでもすごい強いよ。」
「はい。ですから、更に私の『気を使う程度の能力』で、その『退魔の気』を極限まで高めてあります。
 見た目はまったく普通の杭ですが、そこらの杭とはまるっきり別物と言うわけです。」
「ふーん……」

フランドールは美鈴の説明を聞きながらも、自らの顔に浮かぶ笑みを抑えることが出来なかった。

「じゃあこれなら、お姉様を殺せるってわけね……」

ようやく憎くて憎くてしょうがなかった姉を、この手で殺すことが出来るのだから。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

地下室から出た美鈴は、次になすべきことがあった。
そのために、大声でこの紅魔館のメイド長である十六夜咲夜を呼ぶ。

「咲夜さーん、さーくーやーさーん!」
「何よ、うるさいわね。」

予想通り咲夜はすぐに現れた。一度声が聞こえれば時を止めてすぐに駆けつけてくれる。
もちろんレミリアの傍にいる時は美鈴の呼びかけなど無視するだろうが、
今はまだ昼でレミリアも寝ている最中である。一人でいるときならば、大抵は呼びかけに応じてくれた。

「いやーすいません、少しお願いしたいことが……」
「あなたが私に頼むなんて珍しいわね、何?」
「実はちょっと人里に買いに行ってほしいものが……
 妹様がですね、手紙を書きたいとおっしゃられたもので。
 レターセットのようなものを……この館には無さそうですから。」
「はぁ、妹様がねぇ。やっぱり宛先はお嬢様?」
「他にいないでしょう。もしかしたら仲直りの手紙かもしれません。」
「だったらいいのだけれど……あまり期待は出来ないわね。」

苦笑いする咲夜。レミリアとフランドールの不仲は咲夜の頭痛のタネであった。
ようやく最近になり紅魔館内は自由に出歩けるようになったフランドールだが、
レミリアとは顔を合わせるたびに喧嘩ばかりしていた。
内容はいつも決まって同じ、『外に出せ』『危険だからダメだ。』
どちらの言い分も理解できる分、目の前で繰り広げられる姉妹喧嘩を咲夜は見ていられなかった。

「でも、だったらあなたが行けばいいじゃない?」
「すいません、これから門の方に行かないといけないので……
 それに人里へはやっぱり妖怪よりも人間が行った方が波風立たないと思います。」
「……まぁいいわ。どうせお嬢様が起きるまでは仕事も少なかったし、
 レターセットでいいのよね?行ってくるわ。」
「すいません、お願いします。」

軽く会釈して咲夜と分かれ門へと向かう美鈴。
かつては咲夜の教育係も努めていた美鈴のこと、命令しようとすれば出来るであろうし
咲夜もなんだかんだで従うだろうが、
それでもこんなに低姿勢で頼み込むのは、『気を使う能力』を持った美鈴ならではであった。

「ふぅ……これでよし、と。」

何はともあれ、とりあえず一つの懸案事項は解消された。
この行動のキモは『咲夜をレミリアから離すこと。』
いくら就寝中とは言え、咲夜が館内に居たのでは危険を察知して止められかねない。
咲夜はフランドールのレミリア殺害計画において一番の障害であった。
その障害が取り除かれた今、あとはフランドール次第だろう。
上手いことやってくれることを、あとは美鈴は祈るだけであった。

「頑張ってくださいね……妹様。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「やっほー、パチュリーいるー?」

美鈴と別れてから一時間後、フランドールは図書館を訪れていた。
パチュリーの使い魔である小悪魔に案内され、フランドールはパチュリーの前に座る。

「あら妹様。どうしたの?」
「ヒマだったからね、本読みに来た。いいでしょ?」
「ええ、構わないわ。好きな本読んでいいわよ。」

パチュリーは二つ返事で了承した。
元々、フランドールはよくこの図書館を利用していた。
外に出ることが許されていないフランにとって、この図書館に敷き詰められた
知識の山は、非常に魅力的であったのだ。
パチュリーも漫画しか読まないレミリアと違い勤勉なフランドールに好感を覚え、
フランドールが自由に本を読むことを許し、時には本について雑談することもあった。

「じゃあこの本にするー。」
「あら魔術書?少し難しいんじゃないかしら。」
「あ、バカにしたなー。読めるもん!……でもわかんないとこあったら教えてね。」
「はいはい。」

フランドールはパチュリーのすぐ傍で読書を始め、静寂な空間が訪れた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

それと同時刻、フランドールは地下室から外に出て、
紅魔館の廊下をひっそりと歩いていた。誰にも見つからないように。



『フォーオブアカインド』


これが美鈴と二人で考えたアリバイトリックである。
まず地下室でフォーオブアカインドを使い4人に分身する。
そのうち1人は図書館でパチュリーの目につく場所で読書をし、残りの二人は地下室で待機。そして最後の1人が……レミリアを殺害する。
殺された時間に読書をしていたとパチュリーに証言してもらうことで、アリバイを確保する算段だ。

――コンコン

フランドールはレミリアの部屋のドアをノックする。
返事は無いので、恐らくまだ眠っているのだろう。フランドールはそのまま部屋へと入った。

「……誰?咲夜?」

ドアを閉めたところで気が付いたのか、レミリアはだるそうにベッドから身体を起こした。

「私よ、お姉様。」
「……フラン?何よ、まだ昼よ。」
「あのね、一つお願いがあってきたの。」
「……外には出さないわよ。」

くだらない、そう言うかのように呆れた表情を作り、フランドールに背を向けた。
その態度が、フランドールの神経を逆撫でする。

「……そればっかり。そんなに私を閉じ込めて楽しいの?」
「楽しくなんて無いわ。ただ分かって頂戴。あなたはまだ外へ出るには危険すぎる。」
「……私はお姉様が思っているより、自分の力を制御できるわ。
 最近は癇癪だって起こしてないし、美鈴がついていてくれるし……」
「寝言は寝てから言うものね。あなたはこれっぽっちも自分を抑えられないじゃない。」
「……話にならないね。」

レミリアは今だフランドールに背を向けたままだ。顔を見るまでも無いということなのだろう。
その態度もフランドールからすれば腹立たしいことこの上無かったが、今この場においては好都合。
フランドールは美鈴から貰った木の杭を持ち出した。

「ねぇお姉様、私はね……」

そして、自らの持つ規格外の腕力をフルに使い、レミリアの胸元へと……

「自由に、なるのっ!!」

杭を打ち付けた。



「あは、あははは……」

それからはあっけないものだった。
一瞬信じられないと言った表情を浮かべたレミリアは、そのまま目を閉じて、力なく倒れた。
彼女の顔色から生気が失われていくのが、フランドールからも感じ取ることが出来た。

「……お姉様が、悪いんだからね……」

今すぐこの場で大声で笑い出したい衝動を抑えつつ、フランドールは静かにその場を去った……

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

レミリアの死体は咲夜によって発見された。
買い出しが終わり門の前で美鈴にレターセットを渡した後、レミリアを起こすため
部屋へと入ったところ、胸に杭を打ち付けられ死んでいるレミリアを発見したのである。

美鈴も、慌しくなった館内の様子を見て、死体が発見されたことを悟った。
本来ならすぐに咲夜に呼び出されるはずだが、それが無いということは咲夜自身がひどく動揺してる証である。
美鈴は少し、咲夜を気の毒に思った。

……とそこに、人影が近づいてくる気配を感じた。
まだまだ遠目でしか見えないが、どうやら3人組であるようだ。

「誰ですか?」

門番としての職務をまっとうすべく、美鈴は身構える。
その3人組は美鈴にも見覚えがあった。以前宴会に参加した時に会っている。
地底にある館の主と、その部下でありペットである二匹だ。

「えー、こんにちは。古明地さとりと申します。そしてこちらは私のペット二人。
 通報を受けて参りました。この度はお悔やみ申し上げます。それではさっそく調査に……」
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!」

勝手に話を進め中に入ろうとするさとり達を美鈴は慌てて止める。
通報?調査?意味がわからない。内容によってはこのままお帰り頂かなくてはならない。

「話が見えません。通報だの調査だの……一体なんなんですか。
 事によってはお引取り願いますよ。これでも私が門番長ですので。」
「えー……んふふふ、それは失礼しました。順を追ってご説明しましょう。
 美鈴さん、先日の永遠亭での事件はご存知ですね?」
「はい、あの永琳さんの……」

永遠亭での事件……八意永琳が因幡てゐを殺害したとされる事件である。
あの天才と呼ばれた永琳が殺人を犯したということで、そのニュースは今や幻想郷で知らない人はいないというほどに広まっている。

「実は、あの事件を解決したのは、私なんですよ。」
「へえ、あなたが……」
「はい。それが閻魔様に認められまして、今後そのような事件が再び起こった際には
 現場に出向いて調査してくれと閻魔様から頼まれてしまいました。
 私としてはあまり出歩くのは好きじゃないのですが、一応地霊殿の主という立場もありますので。」
「つまり、閻魔様直々の使いであると?」
「えー……はい。そう思って頂いて結構です。」
「分かりました。それで……通報、というのは?」
「はい、そちらの図書館に住む小悪魔さん……でしたっけ?彼女から通報を受けました。」
「こあちゃんが……」

小悪魔は魔界の出身であり、本を介してパチュリーに召還され図書館に住み込みで働いている。
以前小悪魔が、魔界には警察と呼ばれるものがあり、何か事件が起こったらそこに連絡するという文化があると話していたことを美鈴は思い出した。
ここ幻想郷にはそんなものは無いが、それに近い存在である閻魔様へ魔術を使って連絡したのだろう。
古明地さとりがこの場に来た理由は大体理解できたが、美鈴としては聞いておかないとならないことが残っていた。
本来ならとっくに知っていることだが、一応まだ自分は知らないことになっているからだ。

「だいたいは理解できましたが、肝心のことが分かりません。
 ……紅魔館で何が起こったのですか?」
「……なんと!これは失礼いたしました。てっきりもうご存知かと……」
「館の中が慌しいので何かあったなとは思っていましたが、詳しいことはまだ……」
「えー、大変お伝えし難いのですが、館の中で殺人事件が起こったようです。
 いや、この場合は殺吸血鬼事件と呼んだ方がよろしいですかね?」
「お嬢様が!?」
「はい、お気の毒ですが……それで出来れば、現場に案内して頂きたいのです。
 場所はレミリアさんの自室だと伺っていますが、なにぶんここに来るのは始めてなのもので……」
「……わかりました。私も現場に駆けつけたいので、一緒に行きましょう。
 少し待っていてもらえますか?門番の引継ぎをしてきます。」
「大丈夫なんですか?現場を離れて。」
「ええ、私の自慢の部下達ですから。弱い妖怪ぐらいなら敵ではありません。」

そして美鈴は近くに居た門番隊に用件を伝え引継ぎを行う。
美鈴がさとりを受け入れたのは、もちろん閻魔に逆らうわけにはいかないという理由もあったが、もう一つ大きな理由があった。
美鈴の計画の中では、『探偵役』は必要不可欠だったからである。
元々はパチュリーあたりを乗せてその役をやらせるつもりであったが、わざわざ探偵が来てくれるとなれば美鈴にとってこれを利用しない手は無かった。

そう、フランドールの計画は既に終了しているが、美鈴の計画は未だ達成されていなかった。
レミリア・スカーレットの死も、彼女の計画の中では途中経過の一つに過ぎなかったのである。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さとり、燐、空、そして美鈴が現場に到着した時には、既に紅魔館の主要メンバーは全員揃っていた。
心ここにあらずのパチュリーとそれを心配そうに見つめる小悪魔、
座り込んで泣いている咲夜、そして、レミリアを殺した張本人であるフランドール……
美鈴は軽くフランドールとアイコンタクトを取った後、咲夜の元へ向かった。

「咲夜さん……」
「お、お嬢様が、お嬢様が……」
「落ち着いてください。大丈夫です。」
「私が、私が買い出しなんかに行かなければ……」
「咲夜さんのせいではありません。頼んだのは私です、責めるなら私を。」
「こうなった以上、私もお嬢様と一緒に……」
「咲夜さん!!」

後追い自殺をほのめかす咲夜を、美鈴は怒鳴りつけた。

「お願いですからそんなことを言わないでください。お嬢様に次いであなたにまで死なれたら、私はどうすればいいのですか。」
「美鈴……」

美鈴は我ながら白々しい台詞だなと感じていた。フランドールと共謀してレミリアを殺したのは自分だというのに。
しかし咲夜に死なれたくないというのは本心であった。
美鈴にとって咲夜は愛すべき同僚であったのだ。

「えー、お気持ちお察ししますー……」
「……アンタ達は誰なのよ。我が物顔でここにいるけど。」

フランドールが不機嫌そうにさとりに問う。
外に出たことの無い彼女にとって、この3人は始めて見る顔であった。

「失礼しました。私、古明地さとりと申します。こちらは燐と空、私のペットであり部下です。」
「火焔猫燐だよ。通報を受けて、閻魔の使いとして調査にやってきました。」
「うつほだよー。」

お燐がさとりの言葉を受け継いで自らの立場を説明する一方で、空は相変わらずぼんやりと緊張感の無い顔をしていた。
使える部下とお馬鹿な部下、これが燐と空の立ち位置である。

「通報って、誰がしたの?」
「あ、私です……ひっ!」

おずおずと手をあげた小悪魔をフランドールは「余計なことを」という気持ちをこめて軽く睨んだ。
フランドールからすれば本当に軽く睨んだだけであったが、フランドールの想像以上に小悪魔は怖がってしまった。
力の弱い小悪魔にとって、フランドールは未だ畏怖の対象なのだ。
そしてもちろん、このやり取りをさとりが見逃すはずは無かった。

「えー、いかがなさいましたフランドールさん。ご機嫌がよろしくないようですが。」
「いい訳無いでしょ。部外者に我が物顔で入られたら。」
「失礼しました……それで、失礼ついでにお聞きしたいのですが、今日の午後はどちらに?」
「何それ。私を疑ってるわけ?」
「いえいえ!形式的な質問です、この場にいる全員に聞くつもりなので、あなただけというわけではないですよ。
 それで、どうなんでしょうか?今日の午後、具体的には咲夜さんが最後にレミリアさんの姿を確認し買い出しから帰ってくるまでの2時から4時の間です。」
「……その時間はパチュリーの図書館で本を読んでいたわ。」
「えー、そうですか?パチュリーさん、小悪魔さん。」

話を振られたパチュリーと小悪魔。
パチュリーはぼそぼそと、小悪魔は慌てながら、その問いかけに応じる。

「……ええ、確かに妹様は居たわ。こあも一緒にね。」
「は、はい!お二人は2~3時間読書に集中されてましたし、私もその傍に居ました!」
「つまり、私とこあと妹様にはアリバイがあるってこと。」
「えー……了解いたしました。それでは、美鈴さんは?」

さとりは次に美鈴に問いかけた。

「私はその時間はずっと門番をしていましたね。
 門番隊の子達が証言してくれると思いますよ。」
「なるほど……最後に、咲夜さんは?」

さとりは最後に咲夜に問いかける。しかし咲夜は未だに気が動転しているようで、
床に座り込んで泣いたままである。
咲夜に変わって美鈴が咲夜のアリバイを証言することにした。

「咲夜さんも無理ですよ。咲夜さんが外に出てから買い物を済ませ中に戻ってくるまで、
 私はずっと門の前に居ました。その間に戻ってくれば気付くはずです。」
「えーしかし、彼女は時間を止められる。その気になれば殺人も一瞬で済ますことだって……」
「……なんですかそれ。つまりあなたはこう言いたいんですか、咲夜さんが殺したと。」
「とんでもない!ただ彼女に関してはアリバイを立証するのは難しいと……」
「だからなんですか!確かに咲夜さんの能力の前ではアリバイなんて無意味です
 でも、それはただアリバイが無いだけです!アリバイが無かったら犯人なんですか!?」

美鈴は更にさとりをまくしたて、咲夜を庇う。

「何も犯人は私達5人の中に居るとは限らないでしょう!
 この館には100人近くの妖精メイドもいる!」
「しかしですねー?殺されたのはレミリア・スカーレットなんです。ただの妖精メイドじゃない。
 レミリアさんを殺すなんてことは、いかに弱点である杭を使ったとしても、ある程度の実力が無ければ出来ませーん。妖精には無理です。
 外部からの進入が無いことはあなた自身が証言している。となると必然的にこの中に……」
「あなたはあの咲夜さんの姿が演技だというんですか!」
「……いいのよ美鈴、ありがとう。」
「咲夜さん……」

咲夜は立ちあがり、美鈴の前に立った。
更に続けようとする美鈴を手で制し、ゆっくりとさとりの方を向く。

「確かに現時点で一番怪しいのは私よ。時間をる操る私なら簡単にお嬢様も殺せる。
 でも誓って言うわ。私がお嬢様を殺すなんてありえない。
 私がお嬢様を殺さないといけなくなるなら、その前に私は自ら命を絶つわ。」
「えー……素晴らしい忠誠心です。」
「ありがとう。と言っても、なんの証明にもならないでしょうけど。」

さとりと咲夜が対峙している一方で、美鈴はこっそりとフランドールの元へ歩み寄った。
目に見えてフランドールの機嫌が悪くなっていたからだ。
そして他の者に気付かれないようにこっそりと会話をする。

(……どういうつもり?あんなに咲夜を庇うなんて。好都合じゃない。)
(私は館の誰も犯人にしたくありませんよ。あなたもそうだし、私も犯人になりたくない。
 最終的には外部犯ということにしてしまいましょう。)
(でも、もう外部の線は消えちゃったじゃない。)
(そんなのどうにでもなりますよ。咲夜さんだけじゃなく私の存在を無視して館に入れる人物なんて、
 この幻想郷にならいくらでもいる。最悪、私が居眠りしていたことにしますよ。)
(ふーん……ならいいけど。)
(妹様はとにかく自分に疑いがかかるのを避けるようにしてください。
 『フォーオブアカインド』の存在を勘付かれたらあなたのアリバイは無意味になる。)
(言われなくても分かってるよ。)


美鈴はフランドールとの会話が終わると、さとりに進言した。

「さとりさん……もう大体聞き込みは終わったでしょう?
 皆さん……特に咲夜さんは疲れているでしょうし、休ませてあげたいのですが……」
「あ!失礼しました。どうぞどうぞ、戻られても大丈夫です。」
「調査はそのまま行っていて構わないので。では、失礼します。」

美鈴によってその場は解散させられた。パチュリーと小悪魔は図書館へ、フランドールは地下室へ、
咲夜は美鈴に連れられて自分の部屋へと帰っていき、現場にはさとり、燐、空の3人が残った。


「……それで、どうなんですか?」

全員がいなくなったのを確認した上で、燐がさとりに尋ねた。

「何がです?」
「とぼけちゃって。心、読めたんですか?」
「読めたのと読めなかったのが半々、ってとこですかね。
 まず咲夜さん、彼女は心からお嬢様の死を悲しんでいました。彼女はシロでしょう。」
「うにゅ?じゃあみんなアリバイがあることに……」
「そうなりますね。逆に読めなかったのが美鈴さん、パチュリーさん、小悪魔さん……。
 彼女達は私の能力を知ってましたからね。パチュリーさんは魔力で、美鈴さんは気の力  
 で私の能力をブロックしていました。
小悪魔さんはパチュリーさんに保護されていたようですね。彼女自身は私のことを知らなかったようですが。」
「地上ではさとり様の能力も万能ってわけじゃないんですね。」
「実力者が揃うこの幻想郷では仕方のないことでしょう。
 そして最後の一人、フランドールさん……はっきり言いましょう、彼女が犯人です。」
「ほんとですか!!じゃあ、もう解決ですね!帰りましょう!」
「空、オデコ。」
「うにゅ?」

ペチン!
さとりは空のオデコを指ではたいた。

「いたーい!」
「確かに心は読めましたが、それじゃあ何の証拠にもならないんですよ。」
「フランドールさんにはアリバイがありますもんね。」
「そうです燐。それを崩さないと話にならない。
 それに、ただ『心が読めました』と言ったところで、それを証明する何かが無ければ
 立証することは出来ません。私がウソをついている可能性もありますからね。」
「つまり、この前とやることは一緒なんですね。」
「そういうこと。」
「じゃあまずは、フランドールのアリバイ崩しですね!」
「ええ、燐と空は妖精メイド達に聞き込みを行ってください。
 何か変わったことは無かったか、変わったものは見なかったか……」
「わかりました!」

ターゲットがはっきりとして息巻く燐と空に対して、さとりは気を緩めることはなかった。
アリバイ崩しもそうだが、この事件はそれだけでは終わらない、そんな予感がしたのだ。
そう、まだ新たな事件が起きるかのような……

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

燐と空を聞き込みに行かせたさとりは、図書館へと足を運んでいた。
レミリアの親友でありこの館の古株でもあるパチュリーに話を聞くためである。
小悪魔に案内され、パチュリーの席の正面に座った。

「いやー……それにしても、すごい本の数ですねぇ。」
「幻想郷にある本のほとんどはここにあると言っても過言ではないわ。
 私はこの本と共に生き、本と共に死ぬ。私は本に生かされているの。」
「えー……では早速お伺いしたいのですが……」
「レミィのこと?」
「いえ、フランドールさんのことです。」
「ああ、妹様。確かにあの時は一緒に本を読んでいたわよ。そう、丁度今あなたが座っているところにね。」

パチュリーはさとりが座っている席を指差した。
さとりは慌ててその席から立つ。

「ここ、ですか。フランドールさんはよくここへ?」
「ええ。あの子外に出られないから、本を読むのが趣味の一つになったみたいね。」
「なるほど……」
「大方、あの子を疑ってるんでしょうけど、私の証言は確かなものよ。
 こあだって傍に居たから、間違い無いわ。」
「えー……そこなんですよね。悩みどころです。
 ……それとは別に、もう一つお尋ねしたいことが。」
「何かしら?」
「えー……ご気分を害されたらすいません。先に謝っておきます。
 ……レミリアさんを恨んでいる人物、心当たりはありますか?」
「確かに、あまり気持ちのよくない質問ね。」

パチュリーが無表情ながらもわずかに顔をしかめながら答える。
少し悩んだ後、さとりの問いかけに答えた。

「……やはり妹様かしらね。ほぼ間違い無いわ。
 彼女ずっとレミィに閉じ込められていたから。最近もケンカばかりだったしね。」
「えー、幽閉されているというのは本当だったんですねー?」
「半分本当、と言ったところかしら。何も部屋に閉じ込めてたわけじゃないわ。
 でも紅魔館の外には出してもらえなかったから、幽閉と言っても間違いじゃないわね。
 ……レミィは怖かったのよ。妹様の能力で他人が傷つくこと、そして何より、妹様自身が傷つくことが。」
「なるほど……込み入った事情があったのですね。
 フランドールさん以外はどうですか?例えば……あなたとか。」
「冗談でしょ?私は恨んでなんかいないし、恨んでいたとしても、あなたにこの場で言うほど馬鹿じゃないわ。
 こあはそもそもレミィとの繋がりは薄いし、咲夜はさっきの様子を見てればわかると思うけど、
 完全にレミィに心酔して忠誠を誓ってたから、恨むなんてまずありえないわね。……あ、でも……」

パチュリーがふと思い出したようにつぶやく。
さとりはそれを聞き逃すことなく、即座に聞き返した。

「でも、なんですか?」
「美鈴は……恨んでいるかもしれないわ。もしかしたら、だけど。」
「美鈴さんが?」
「ええ。私がここに着た時既に居たから私以上の古株だけど、
 その頃からずっとレミィにこき使われ続けていたわ。
 レミィの気まぐれに付き合わされて、スペルカードの実験台にされたりもしていた。
 それでもずっとニコニコしていたから、多分無いとは思うけど……」
「なるほど……ありがとうございます。」
「でもそもそも、フランにも美鈴にもアリバイがあるのよ?それを忘れちゃ困るわね。」
「えー……そこなんですよね、悩みどころは。」

さとりが額を抑えて悩むそぶりを見せる。
……とそこに、小悪魔が慌てながらやってきた。

「あのーパチュリー様、またお二人お客様が来てますけど。
 あ、さとりさんと一緒に居たあの二人です。」
「ええ、私のペットですね。パチュリーさん、よろしいですか?」
「構わないわ。こあ、連れてきて頂戴。」

それから数分後、小悪魔に連れられて燐と空がやってきた。
その表情は先ほどよりも晴れやかで嬉しそうであり、心を読まずとも何か有力な情報が得られたのだと分かった。

「何か掴んだようね。」
「ええ。ビックな情報ですよさとり様!3時頃、フランドールさんが廊下をこっそり歩いているのを
 妖精メイドが見たそうです!」
「3時?ありえないわ。その時間には間違い無く妹様はここに居た。」

首をかしげるパチュリー。小悪魔も困ったような表情をしている。

「あ!わかった!分身したんだよ!分身!絶対そうだ!」

悩む面々の中で、空が一人大きな声で叫んだ。
燐が呆れながら空にツッコミを入れる

「あのねぇお空。そんな分身なんて都合のいいこと出来たら難しく考える必要ないの。
 まったくアンタはすぐそういう突拍子もないことを……ねえ?さとり様?」

苦笑いをしながらさとりに同意を求める燐。
しかしさとりはそれに応じること無く、難しい顔をしながらパチュリーの顔を覗く。
そしてパチュリーが、ゆっくりと口を開いた。

「……あるわ。」

さとりもそれに応じる。

「……あるんですね?」
「……ありますね。」

パチュリーの傍に立っていた小悪魔もそれに同意した。
ワケがわからず「え?え?」とキョロキョロしている燐と、
そもそも何も考えていない空以外は察しがついたようだ。

フランドールが行った、アリバイトリックの全貌が。

「……パチュリーさん、詳しく教えてください。その、スペルカードについて。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「さとりさまー、本当に行くんですか?」
「やめといた方がいいですよー。」

さとりを止めようとする燐と空。しかしさとりはそれには応じない
危険なのは百も承知。それでも彼女と会話をしないわけにはいかなかった。
現時点での容疑者筆頭候補、フランドール・スカーレットがいる地下室。
さとりはそこに、一人で乗り込もうとしているのだ。

「あなた達は外に居ていいわ。外で待機してて頂戴。」
「でも~……」
「お願い。彼女とは一対一で話がしたいの。」

結局、ペットの二人が折れる形となった。
少しでも危険な雰囲気を察知したら、すぐさま助けに入るという条件付きで。
ドアの外に二人を待機させつつ、さとりはフランの部屋をノックした。

―――コンコン

「誰?美鈴?」
「えーどうも、さとりです、古明地さとり。
 少しあなたとお話がしたいのですが……よろしいですか?」
「……」

フランドールは悩んだ。しかしまだ自分が犯人だというボロは出していない。
出していないに違いない。その自信が、彼女のほんの少しだけ強気にさせた。

「……入っていいよ。」

フランドールはドアを開け、さとりを中へと招き入れた。

「えーお邪魔します……ここがあなたの部屋ですか。」
「そ。意外と普通でしょ?こんな地下室にあるから、牢獄のような部屋だと思った?」
「いやいや、そんなことは……しかし可愛らしい部屋ですね。」
「私のお気に入りの場所なの。汚しちゃダメよ。
 ……で、何しに来たの?」
「えー、実はですね!なんてことはありません。
 一つ、どーしても見たいスペルカードが一つありまして!」
「そうなの?言っておくけど、私は弾幕ごっこはかなり強いよ?
 スペルカードも自信作ばっかりだし。で、何が見たいの?」
「えー……『フォーオブアカインド』を。」

その言葉を聞いた瞬間、それまで割と上機嫌に話していたフランドールから表情が消えた。
一方のさとりはニヤニヤと笑いながら続ける。

「おや、どうされましたか、ご気分を悪くされましたか?」
「……別に。」
「いやー私もびっくりしました!まさか分身するスペルをお持ちとは!
 実はですね?あなたが本を読んでいたという時間に、廊下であなたを見たという別の証言が得られたんですよ。
 これはどういうことだろうと考えてみたらなるほど。あの時分身なさって居たんですねー?」
「……知らないわ。見間違いじゃないの。」
「既に3人、あなたを見たという妖精メイドがおります。3人も同じ見間違いをなさるでしょうか?
 えー、あの時分身してどこへ行こうとしていたのか、お答え願いますかー?」
「……黙秘権って、あるんでしょ。」
「なるほど、しかし、これであなたのアリバイは無くなりました!
 えーあとは……」

―――ガターン!!

さとりがフランドールを追求していたまさにその時、部屋のドアが勢いよく開いた。
そこに居たのは燐でも空でも無く……美鈴であった。

「美鈴!」

叫ぶフランドール。美鈴は今までにない怒りの表情を見せながらさとりに詰め寄る。

「さとりさん、これはどういうことですか。」
「どういうもこういうも、少しお話を伺っていただけですよ。」
「お話?尋問の間違いじゃないんですか!?
 彼女は情緒不安定なんです!こんな風に彼女を刺激する真似はやめてください!
 これはあなたのためを思って言っているんです!どうなっても知りませんよ!」
「えーしかしですね、あともう少しのところで……」
「お引取りを!」
「しかし……」
「お引取りを!!」

美鈴は無理矢理さとりを部屋の外へ押し出した。
元々腕力にはまったく自信の無いさとりである、抵抗することすらままならず追い出されてしまった。

「さ、さとり様、大丈夫ですか?」
「ごめんなさい、彼女を止めようとしたんですけど……」

部屋の外で待機していた燐と空が心配そうに声をかける。
さとりは心配ないと手をあげながら立ちあがった。

「私は大丈夫です。しかし……驚きましたね。穏やかそうな方だったのに。」
「だから止めようって言ったんですよ~。」
「もうこんなとこ、早く出ましょうよ!」
「う~ん、もう1回……」
「さとり様!」
「わ、わかりましたよ。」

結局、さとりはペット達に押し負けて、地上への階段を上っていった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「……行った?」
「……行きましたね。」

息を殺して部屋の外を覗く美鈴とフランドール。
どうやらあの3人は既に階段を登りきったようである。

「……美鈴、どうしよう。
 あいつ、絶対私のことを疑ってる。アリバイトリックだって崩されちゃった。」

不安げに訴えるフランドール。その目にはうっすらと涙も浮かんでいる。
美鈴の表情も明るくない。

「……非常にマズい状態ですね。奴らは妹様にターゲットを絞っていて、
 既にあなたがお嬢様を恨んでいたことすら分かっていると思われます。」
「やだよ、ヤダ、ヤダ!!」

フランドールの目がうつろになり、声を抑えることも出来なくなっている。
長年フランドールに付き添っていた美鈴はイヤと言うほど分かっていた。
これはフランドールの精神が不安定になっている証拠であると。

「落ち着いてください!!」

情緒不安定になり暴走しかけるフランドールを、美鈴は必死で抑えつける。

「まだ、手はあります。」
「手?」
「はい。あの3人の疑いの目をそらす、とっておきの方法が。」
「そんな方法あるの?」
「はい。……あなたが、第2の被害者になるんですよ。」
「……え?」

美鈴はポケットの中から、レミリアを殺したものと同じ杭を取り出した。
それを見て、フランドールの表情が更に強張る。

「……私に死ねっていうの?」
「ち、違いますよ!」

美鈴は慌てて手を振って否定した。

「いいですか?木の杭に『退魔の気』があり、それを私の能力で高めることでレミリアお嬢様を殺すだけの武器にした、そこはよろしいですね?」
「……うん。」
「今度はその逆です。この木の杭は、『退魔の気』を私の能力でかなり下げています。
 胸に刺したところで、意識は失うかもしれませんが、死ぬことはありえません。」
「ホントに大丈夫なの?……ううん、ごめん、美鈴を信じるよ。」
「ありがとうございます。しかしこれだけではまだ弱いです、もう一つ手を打ちます。」
「まだ何かあるの?」
「はい。……それがこれです。」

美鈴は更にポケットから手紙を出した。
昼間、咲夜に買いにいかせるように頼んでおいた、レターセットである。

「いいですか?あの3人はあなたがレミリアさんに恨みを持っていると思っている。」
「実際恨んでたもん。」
「はい。しかしそれが彼女達があなたを疑う一番の理由になっているのも確かです。
 そこで、今は亡きレミリアさんに向けて手紙を書くのです。
 本当は恨んでいなかった、好きだった、死んでしまって悲しい、といった内容です。」
「えー、そんな胸糞悪い文章書きたくないなー。」
「我慢してください。お嬢様への手紙を書いていた、更に自らも命を狙われた。
 この二つが揃えば、もうあなたを疑う者なんていないでしょう。」
「でもそんな文章、思いつかないよ……」
「大丈夫です、私が考えてきました。一緒に書きましょう。」

そしてフランドールは、美鈴に内容の指示を受けながら手紙に文章を連ねていった。
自分の思ってもいないことを書いているうちに、フランドールが不機嫌になっていくのを
美鈴も感じとっていた。しかしあえて無視して、手紙を書き上げさせた。

以下が、二人が書き上げた手紙の内容である。


『お姉様へ

 今まで、ケンカばかりしていたけど、本当はお姉様のことが大好きでした。
 お姉様が死んでしまった今、私はそれを強く感じています。
 私は今、後悔の気持ちでいっぱいです。
 もしこの手紙が天国に届くのであれば、お姉様に伝えたいことがあります。
 ……ごめんなさい。
                      フランドール・スカーレット 』


「……うっわあ、私絶対こんなこと思ってないし。」
「まぁまぁ。これで完璧です。あとは……そうですね、今から二時間後ぐらいに、
 この杭を胸に突き刺してください。」
「今じゃダメなの?」
「まだ時間が早いです。もっと悩む時間が必要ではないかと。」
「なるほど、分かった。じゃあ今6時だから……夕食食べて、8時頃だね。」
「はい。では、上手くいくことを願っています。」

そう言って美鈴は、部屋のドアを開けて外へ出ようとした。

「美鈴!」

しかし、フランドールはそれを呼びとめる。

「なんでしょう?」
「あのさ……ありがとうね。私のためにこんなに親身になってくれて。」
「……何を言っているんです。私は妹様のためならなんでもしますよ。」
「お姉様より私を取ってくれたこと、嬉しかった。」
「当然じゃないですか。私はあなたの傍に居ますよ。」
「うん、これからもよろしくね。」

そして美鈴はドアを閉め、地下室を後にした。
階段を登りながら、一人つぶやく。

「『これからもよろしくね』、ですか。」

彼女が言っていた言葉を思い出す。
しかし美鈴は知っていた。その言葉が既に間違いであることを。


「『さようなら』の間違いですよ、妹様。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


夜の9時。ベッドの用意をするためにフランドールの部屋を訪れた咲夜によって、
フランドールの死体が発見された。
フランドールはベッドに仰向けに寝そべったまま、自分の胸に杭を打ち付けた格好で死んでいたのだ。

当然その場には、紅魔館の主要メンバーが揃っていた。
そして、さとり達3人も……

「……あなた達のせいです。」

美鈴がつぶやいた。そして、さとり達をギロリと睨み、今度は叫ぶ。

「あなた達が妹様を殺したんだ!」
「ちょっと、やめなさい美鈴!」
「離してください!この人が妹様を追い詰めたから!!
 そうじゃなきゃ妹様が自殺なんてするはずない!!」

さとり達に掴みかかろうとする美鈴を、咲夜が羽交い締めにして押さえる。
燐と空は気まずそうに俯いて、空に至っては既に涙目である。
しかしさとりだけは、納得がいかないと言った表情であった。

「う~ん……本当にフランドールさんは自殺なんでしょうか?」
「今更何を!責任逃れするつもりですか!?」
「いやいやそんなことは。しかしですね、まだ……」
「うるさい!出ていってください!この館から!」

肩をすくめるさとり。どうやら話は通じないと感じ取ったようだ。
美鈴を離し、咲夜がさとり達へ歩み寄る。

「あなた達が全て悪いとは言わないわ。でもこうなってしまった以上、
 あなた達を長居させるわけにもいかない。今夜は泊めるけど、明日の朝には出ていってもらうわ。
 あと、この部屋からはもう……」
「……わかりました。」

さとりはしぶしぶと了解しながら、フランドールの部屋を後にした。
後ろでは美鈴が、俯いて座り込んでいた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「はぁ~、怖かったなぁ美鈴さん。」

咲夜が用意してくれた部屋に戻ると、空がため息をついた。

「普段おだやかな人が怒ると怖いってのはホントだったんだね。」
「もう会いたくないよぅ、さとり様帰ろうよぅ。」
「ダメだよお空。ここで帰ったら、本当にあたい達がフランドールさんを殺したことにされちゃうよ?」

ベッドに座りくつろぐ燐と空。
一方のさとりは、椅子に座りながらひたすらに考え込んでいる。
そして、ずっと黙り込んでいたさとりがようやく口を開いた。

「……お燐、あの時の主要メンバーのアリバイ状況は?」
「あ、えーっと、フランドールさんが死んだと思われるのは8時頃。
 その時間、小悪魔さんとパチュリーさんは図書館、咲夜さんは一人で仕事、
 美鈴さんは門番をしていて周りにいた門番隊もそれを確認しています。
 ……咲夜さん以外にはアリバイがありますね。」
「恐らくフランドールさんが自分で自分の胸に杭を刺したんでしょう。」
「じゃあ自殺じゃないんですか?」
「いえ、きっと彼女は騙されたんです。この杭ならば死なない、などと吹きこまれて。
 彼女にそんな嘘を吹きこむことが出来て、なおかつそれを信じこませることが出来る人物……
 そんな人物は、紅魔館において一人しかいません。」
「美鈴さんが?」
「しかし、まだ確証が無い……」

さとりはすっと立ちあがり、二人に声をかけた。

「もう一度行きましょう、フランドールさんの地下室へ。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「はぁ~、何度来ても怖いよぉ。」
「ちょっと静かになさい。美鈴さんにバレたら連れ戻されますよ、力ずくで。」
「ひいい、それはもっと怖いぃ。」

怖がる空を更に脅しつつ、さとりはフランドールの地下室へとやってきた。
こっそりとドアを開けるが、中には誰もいないようだ。

「で、来たけどどうするんですか?」
「探しましょう。何か手がかりがあるとすれば、この部屋しかありえません。」

こうして3人はフランドールの部屋を物色し始めた。
これが美鈴や咲夜に見つかれば、確実に館から追い出されるであろう。

「さとりさまー」
「なんです?空。」
「これなんだろ。」

空が指差したのは、ゴミ箱の中。
ほとんど物は入っていないが、中にはビリビリに破れた紙きれのようなものがいくつもあった。

「……これは……。」

さとりはその紙切れを取りだし、まじまじと見つめ、そして……にんまりと笑った。

「お燐。」
「何ですか?何かありました?」
「あなた、ジグソーパズルは得意ですか?」
「え?えーっと、やったことならありますけど……」
「じゃあちょっとお願いしたいことが。あと空。」
「うにゅ?」
「ちょっと妖精メイドさんに頼んで、セロハンテープか何かを貰ってきてください。」
「はーい!」






「えー、今回の事件は非常に複雑なものでした。
 今回の事件の首謀者は、紅魔館の門番である紅美鈴さんで間違い無いでしょう。
 彼女はフランドールさんを操り、レミリアさんを殺させ、フランドールさん自身をも殺させた。
 美鈴さん自体はまったく手を下していないため、犯罪を立証するのは非常に困難です。
 そこで、私はこれから彼女に、ある罠を仕掛けたいと考えています。
 えーポイントとなるのはこの……『バラバラになった紙きれ』。
 この紙きれが何であるのかは、皆さんならもうおわかりですねー?
 解決編はこの後すぐ。古明地さと三郎でした。」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

――コンコン

門番の仕事が終わり、身体を休めていた美鈴の耳に、ドアをノックする音が響く。
咲夜さんだろうか?もしくは門番隊の子?美鈴は思案する。

「はーい。」

しかし、ドアを開けた先に居たのはその誰でもなく、
今日何度も会話し、何度も衝突した古明地さとりであった。

「えー少しお話が。よろしいですか?」
「……どうぞ。」

不審に思いつつも、断るわけにも行かずに美鈴は部屋の中にさとりを招き入れた。
美鈴は訝しげつつ、さとりにお茶を差し出す。

「ありがとうございますー。」
「いえいえ。……それとさっきはすいませんでした。
 あなた達を人殺し呼ばわりしてしまって……気が動転していたと言えば言い訳になりますけど……。」
「大丈夫ですよ、暴言雑踏、覚りの私には慣れたものですから。
 あれくらいでへこたれてちゃ『サトリ』は出来ません。
 ……あーおいし。それでですね、この部屋に来たのは、少し意見を伺いたくて!」
「意見、ですか?」
「はい、あなたはフランドールさんの死体を見た時、自殺だと断言してましたね?
 それがどーにも引っかかりまして。どうして自殺だと思われたんですか?」
「……だって、自分の胸に自分で刺すようなポーズだったじゃないですか。」
「しかしですねーそんなポーズ、殺した後でいくらでも変えることだって出来る。
 他殺だという線は考えなかったんですか?」
「そこまで頭が回りませんでしたよ。それに、遺書だってあったし。」
「遺書?」
「はい。」
「遺書が、あったと。」
「ええ。あの部屋に。」
「それは……」

さとりは一枚の手紙を取り出した。

「これのことですか?中身を確認してほしいのですが。」
「中を読んでも?」
「どうぞ。」

美鈴は手紙を開いた。


『お姉様へ

 今まで、ケンカばかりしていたけど、本当はお姉様のことが大好きでした。
 お姉様が死んでしまった今、私はそれを強く感じています。
 私は今、後悔の気持ちでいっぱいです。
 もしこの手紙が天国に届くのであれば、お姉様に伝えたいことがあります。
 ……ごめんなさい。
                      フランドール・スカーレット 』



「……間違いありません。」
「あなたが見たものと同じでしたか?」
「はい、同じですよ。」
「なるほどなるほど!ありがとうございます!これで事件は解決です!」
「……どういうことですか?」
「たった今確証を得ました!えー……犯人はあなたです。」

それまでの穏やかな会話から一転し、力強くさとりは美鈴に対して宣言した。

「……ふざけないでください。私はお嬢様の時も妹様の時もアリバイがあるじゃないですか。」
「えーあなたは非常に頭のいい犯人です。自分の手を一切汚さず、二人もの吸血鬼を葬り去った!
 あなたに懐いているフランドールさんを巧みに操って!」
「馬鹿馬鹿しい。いくら妹様が私に懐いているからって、私が『自殺してください』って言って
 彼女が従うわけないでしょう!私が逆に殺されますよそんなことしたら!」
「ですから騙したんです。恐らくフランドールさんに渡す杭を、
 『胸に刺しても死なない杭』だと偽ったんでしょう!そして被害者を偽り罪を逃れられると!
 普通なら怪しむものです。しかし彼女はあなたを信頼しきっていた。
 だから彼女は迷うことなく自分の胸に杭を打ち付けたんです。あなたに騙されたとも知らずに!」

さとりは先ほど見せた手紙を手に取り、更に続ける。

「えー用意周到なあなたは更に手を打ちました。彼女に手紙を書かせたんです。
 内容だけ見ればただのレミリアさんに対する謝罪の手紙。
 しかしこれが自分の胸に杭を打ち付けるという状況と合わされば……
 見事に遺書へと早代わり。フランドールさんも、まさかこれが遺書になるとは思っていなかったでしょう!」
「………」

美鈴は答えない。ただ黙って、さとりの推理を聞いている。

「えーしかし、美鈴さん。あなた、ここで、大きな見落としをしていました。」
「……何でしょうか?聞きましょう。」
「はい。えー……これを復元させるのに苦労しましたー。」

さとりは更に、もう一枚の手紙を取り出した。
それは先程の手紙とは異なり、しわくちゃで、ビリビリに破れているところを無理矢理セロハンテープで止めている。

「えー結論から申し上げましょう!これが、本物のフランドールさんが書いた『遺書』です。
 ゴミ箱の中でバラバラのくしゃくしゃになっていたところを直したんです。
 えーこれは推測ですが、恐らくフランドールさんはこの手紙の存在が許せなかったのではないでしょうか
 例え嘘とは言え自分の非を認めレミリアさんに謝る、そんな手紙が残ることが我慢できなかった!
 だから自分に杭を刺す前に、手紙をバラバラに破いて捨てたんです!」
「……それじゃあさっき私に見せた手紙は?」
「アレは急遽作った偽者です。まったく同じレターセットを使って、
 出来るだけフランドールさんの文字に似せつつ再現しました。
 これでも私、心を読むことの次に再現をすることが得意なんです。んふふふ……」
「……手の込んだことをしますね。」
「誉め言葉として受け取っておきます。つまりですね!死体が発見された時、
 『遺書』なんて無かったんですよ!その時『遺書』はゴミ箱の中でバラバラの紙キレになっていたんですから。
 つまりあなたが『遺書』を現場で見たという証言、アレはウソになります。
 しかしあなたは遺書の内容を知っていた。先程確認して頂きましたね?
 いいですか?この遺書の内容を知っているのは、紅魔館では5人だけになるんです!」

さとりはパーの形で右手を出し、「5」という数字を表した。

「まず、この手紙をゴミ箱の中から見つけ再現した私。」

そう言いながらさとりは親指を折る。

「次に、その場に一緒に居た燐と空。……と言っても、空はもう忘れているでしょうが。」

薬指と小指を降り、チョキの形になる。

「そして、実際にこの手紙を書いた後自ら破り捨てたフランドールさん。」

中指を折り、人差し指一本だけが残った。

「最後に、フランドールさんにこの手紙を書くように仕向けた人物……。」

その残った人差し指をゆっくりと前に傾け、さとりは美鈴を指差した。

「それがあなたです。」

そしてさとりは、美鈴を鋭く睨みつけながらにんまりと笑った。
美鈴は動揺し表情を崩すことは無い。たださとりの推理を黙って聞いている。

「えーどうしてあなたが読めるはずも無い遺書の内容を知っていたのか……
 何か納得のいく反論をして頂けると、ありがたいのですが……」

さとりの推理が終わり、美鈴はため息をついた。
その表情には既に諦めの色が浮かんでいる。

「……こんなことは考えられませんか?」
「えー……どうぞ。」
「その手紙を破ったのが、私だったとしたら。」
「なるほど。そうなると、今度は何故手紙を破ったのかということについて
 説明してもらわなければならなくなりますが……矛盾が出ないように。」
「あははは……そんなこと出来るわけないじゃないですか。」

美鈴は大きく息を吐き、天を仰いだ。

「えーこれであなたとフランドールさんとの繋がりははっきりしました。
 あなたが直接レミリアさん殺しやフランドールさんの自殺を仕向けたという証拠はありません。
 しかし、少なくとも手紙に関してあなたの関与は確実なもので、
 しかもあなたはこの手紙を『遺書』として扱っていたことも明言している。
 えーフランドールさんに遺書を書かせている以上、この二つの殺人においてあなたの責任は明白です。
 ……自首していただけますね?」

さとりの言葉に、美鈴は静かに頷いた。
彼女が、敗北を見とめた瞬間である。

「……ありがとうございます。」
「上手くいかないものですね……完全犯罪って。」
「えー、そんなものです。」
「最後の最後で、操り切れなかったなあ……まさか、せっかく書いたものを、捨てるだなんて。」
「しかしそれに気付かなかったあなたもあなたですよ。
 現場に踏み入れた時、遺書が無いことに気付くべきでしたね~。」
「だって、捨てるだなんて思ってなかったですもん。
 あとあの時は、あなたを責めるのに必死になってましたから。」
「燐と空が怖がってましたよ?」
「あとで謝っておきます。でも、それ以外はミス無かったでしょう?」
「いいえ~。私、始めからあなたに目をつけていましたよ。」

その言葉を聞いて目を丸くする美鈴。信じられないといった表情だ。

「まさか。私、あなたに心を読まれないようにしてたはずですけど。」
「はい。しかし、最初に会った時のやり取りで、
『殺吸血鬼事件でしょうか』と私が言ったのを覚えていますね?」
「ええ。」
「その後あなたはこう言いました。『お嬢様が!?』ってね。
 えーあの時点ではあなたは事件のことを知らなかったはずです。
 でもあの時あなたは、死んだ吸血鬼が姉の方だと理解していた……」
「なるほど。あーあ、やっぱり完全犯罪なんて私には無理でしたね。」
「それでいいんですよ。出来たってしょうがないです、完全犯罪なんて。」

二人で苦笑いをした後、さとりは悲しげに美鈴に問いかけた。

「……どうしてフランドールさんまで殺してしまったんですか。
 あんなに貴方を慕っていたのに。」
「……さとりさん。あなたは一つ勘違いをしていますよ。」
「勘違い、ですか?」

さとりが聞き返すと、美鈴は悲しげに笑いながら立ちあがった。

「私が本当に殺したかったのは、妹様の方でした。
 お嬢様にはうんざりしていましたが、そちらはそれほどでも。妹様のついででしたね。」
「それは……何故?」
「今でこそ私を慕っていてくれてますが、昔は酷いものでした。
 何度も癇癪を起こし、その度に私が殺されかける……生死の境目をさまよったこと、4回あります。
 いつ再びまた癇癪が起こって殺されるか分かったもんじゃない。
 要は怖かったんですよ。妹様が。あの人の笑顔に癒されたことなんて一度もない。」
「えー……しかし、何故そこまで恐れているフランドールさんの付き人を続けてらっしゃったんですか?」
「だって。他の人に出来ますか?彼女の暴走を止められるだけの力を持っていて、
 なおかつ情緒不安定な彼女の機嫌を損なわないように気を遣うことが出来なくてはならない。
 妖精メイドは力が弱いし、お嬢様や咲夜さんでは妹様の機嫌はとれません。
 結局私がやるしか無かったんですよ。『気を遣う程度の能力』を持つ私がね。……ねえさとりさん。」

美鈴はさとりに向き合い、自虐するかのように笑いながら言った。

「気を遣うのって、すっごく疲れるんですよ?
 あなたも一度、こういう立場になってみたらいいです。」
「いやー私には向いていないですね。遠慮しておきます。」
「それがいいですよ。こんな立場、私ぐらいじゃないと耐えられない。」

二人して笑う。そしてさとりは、美鈴に手を差し伸べた。

「…行きましょうか。」
「……はい。」

美鈴はさとりに手を引かれながら、数百年生きてきたこの紅魔館を後にした。
もう2度と彼女は、この紅魔館で気を遣うことは無いのだ。
果たしてそれが幸せなのか不幸せなのかは、美鈴本人のみが知るところである。


※このSSはフィクションであり、実際の幻想郷、紅魔館とは一切関係ございません。

第二回をやっちゃいました。またツッコミ所は優しく見逃してくれるとありがたいです。
今回はかなり後味が悪くなってしまった感があるので、一応フォローの文章を用意しました。
しかし物凄い蛇足で下手したら本編を台無しにするかもしれないので、
本気で後味悪くて気分悪くなった方のみご覧ください。
http://coolier.sytes.net:8080/th_up4/img/th4_1535.txt

第3回は未定です。やりたいキャラはいっぱいいるけど推理とかが思いつかないww
では失礼します
タマー
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コメント



0.2230簡易評価
1.100名前が無い程度の能力削除
続編キターーー!
美鈴の腹黒っぷりが素晴らしいです。策略家やですね。
ミステリーとしても良かったと思います。
2.10名前が無い程度の能力削除
なんというかさとりがさとりに見えてきません。
3.80名前が無い程度の能力削除
これはこれでアリですかね。
おまけで何故か和んだ自分がいる。

次回も期待。
4.100名前が無い程度の能力削除
読み応えあった
次は守矢あたり希望
5.10名前が無い程度の能力削除
これなら素直にオリキャラを主人公にするべきだと思います。
10.100名前が無い程度の能力削除
シリーズ希望と言ったらホントにシリーズになって俺歓喜www
今回は「今、蘇る死」をほうふつとさせますね。
しかしその犯人よりは美鈴はオマヌケでしたねwwそれでも手を下さずに姉妹を葬るのはすごいですが
また別のキャラと対戦させてください。期待してます
11.90名前が無い程度の能力削除
非常に面白かった
でもフランちゃんがかわいそうだったのでマイナス-10点
12.100名前が無い程度の能力削除
下手したら前回の永琳よりもやり手なんじゃないかこの門番さんは
15.100名前が無い程度の能力削除
スーパー腹黒めーりんだと!?許せる!
フランちゃんは純粋かわいい
お嬢様はやられ役かわいい
18.100名前が無い程度の能力削除
やっぱり良いね。

罵詈雑言があると思うが、頑張って。
21.100名前が無い程度の能力削除
GOOD
23.無評価名前が無い程度の能力削除
最初に予防線を張っておけば批難は避けられるとでも考えているかのようでした
原作にも理不尽な部分が多々あるので構成その他に言及はしません
しかし、ここに原作を愚弄されたと感じた一読者がいたことを認識していただきたくコメントさせていただきます
これからも、このシリーズを応援してくれている人たちのために頑張って下さい
25.80名前が無い程度の能力削除
妹様の能力をうまく絡めてあり、心理面の
描写も読み応えがあると思います。

読まなくてもいいのに読んでしまう気持ちは私にはわかりませんが…難しいんでしょうね。
26.90名前が無い程度の能力削除
前作以上にしてやられた感がありました。
28.100名前が無い程度の能力削除
読み進めるうちにどんどんハマっていくのを感じました。
次も期待しています。
29.無評価名前が無い程度の能力削除
面白かったんだけど、もうちょっと古畑らしさより、さとりらしさを出してほしい。でなければ、オリジナル色があまりにも強い。
33.100名前が無い程度の能力削除
最初はえらい単純なトリックだなと思ってましたが、それは全部美鈴の計画のうちだったのですね…!
あえてすぐ見破られるようなトリックを使い、探偵役に嫌疑を掛けさせる。
よく考えられた構成だなと思いました。

あとフォローとしてなら、おまけはむしろあとがきに直接載せてもよかったかと。
次も期待してます。
34.100名前が無い程度の能力削除
\すげえ!/
36.100名前が無い程度の能力削除
いや、期待以上に面白かった。

前作以上に能力を使ったトリックも楽しめたし、お嬢が実は前座だと言うのが素敵。
最後の美鈴の「気を遣う能力は疲れる」というところではおもわずぐっと来るものがあった。

お空の今泉君も可愛かったw
43.100名前が無い程度の能力削除
黒美鈴は新鮮。
このシリーズは毎回楽しみにしておりますw
53.80名前が無い程度の能力削除
全体的によかった
でも美鈴よ、
「責任逃れのためにさとりさんが遺書を破いたのでは?」
これで言い逃れできる
やっぱ美鈴は嘘つけないな
56.80名前が無い程度の能力削除
オチは割と早めにわかってしまいましたが、それでも面白かったです。
個人的には、前作よりも「ぽさ」が出ていて良いと思いました。
57.80ダイ削除
古畑系のオマージュとしては秀逸でした
できれば、さとりんの能力をもっと生かして欲しい

それと、原作でもよくあるように、閻魔様の指令で捜査に来たとするより、たまたま紅魔館に遊びに来てた設定にして偶然事件に遭遇したことにして欲しい

次はバカルテット殺人事件で犯人はルーミアで語尾に「なのかー」をつけるようにして下さい
69.100名前が無い程度の能力削除
さとり様はジェバンニかよww

あ~私も、『殺吸血鬼事件でしょうか』って言っただけで即座に『お嬢様が!?』と出てきた下りでボロ出したっぽいなとは思ってましたが・・・
腹黒いと言っても嘘を吐き通せない、白を切り通せないあたり根は善良なんですね。
ちゃんと美鈴らしさが出ていてしかもかなり切れ者ってのがツボでした。
12の方もおっしゃってますがこの頭脳プレイは竹林のお医者さん以上かもしれないw
74.90名前が無い程度の能力削除
おもろかったです。
さとりになったつもりで読み進めていて、
「”もしこの手紙が天国に届くのであれば、お姉様に伝えたいことがあります。”これから天国に行く人の文面とは思えませんよねー」
とか得意になって考えてたら、なんと手紙の存在が決め手とは…
お空みたくおでこひっぱたかれた気分です。
また幻想郷内での「良識人・常識人っぽい」人が犯人なのも古○、ひいてはコロ○ボっぽくて良いですね。