Coolier - 新生・東方創想話

一輪の花

2004/12/07 22:34:00
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あなたは生まれ変われるとしたら自分は信じますか?

もし、友人が生まれ変わったらこの世界の中で探しにいけますか?


私が10歳だった頃、
霊夢は生まれつき重い病気にかかっていた。
彼女がかかっている病気とは胃ガンで、
ここに来る前にも吐血がひどかったのだ。
入院して2年目、今日が医者に命日だと伝えられた日である・・・。

霊「みんな・・・、今までありがとう・・・。
  私は自分の命が長くないということはわかってるわ。」
魔「霊夢! 死ぬな!! 博麗神社はどうするんだよ!」
霊「落ち着いて・・・。魔理沙、頼みがあるわ。」
魔「な、何だ?」
霊「実はこれは前にどこかの人に聞いたことがあるの・・・。
  この世界は必ず生まれ変われるって・・・。」
魔「何言ってんだよ!? それは迷し・・ん・。」
咲「シーッ、続けてくれる?」
霊「・・・私、必ず生まれ変わるから・・・。
  探しに来てくれる?」
魔「・・・・・・」

私は悩んだ。
そんな事なんて信じようとはしなかった。
だが、友達を裏切ることはできないから、と
頭の中で二つの意見が反発し合っていた。
そして私は、
魔「・・・ああ、必ず探しに行ってみせるぜ。」
霊「私も思い出すから、必ず見つけてね・・・。
  ありがとう・・・、みん・・な・・。」

霊夢の手がぱたりと力がなくなったように落ちていった。
彼女は死んだ。
その事実を受け入れることができなかった。

魔「霊夢・・・、冗談はやめろよ・・・。
  おい、霊夢・・・。
  目を・・・開けてくれよ・・・。」

私を含めこの場にいた人たちが全員泣いた。
咲夜も、レミリアも、アリスも、妖夢も、幽々子も、紫や藍も泣いた。
そして私は、彼女の遺体の手に彼女の好きだった、白いユリの花を握らせてあげた。

私と咲夜2人で、旅に出る準備を始めた。


5年後、

私は咲夜とで旅に出た。
幻想郷を出て、知らない国を渡り続けた。
魔「zzz・・・」
咲「zzz・・・」

私たちは旅に出てからもう1週間も経った。
後ろに草ばっかり積んだ馬車に乗せてもらって移動しているのだ。
幻想郷に出たので魔法は使えなくなってしまった。
だから、空も飛ぶことができない。
私は魔法使いの格好をした、ただの少女となってしまった。
咲夜も時間を止める魔法とかも使えないただのメイドとなった。

魔「ん・・・、・・・はっ!! おい、起きろ! 咲夜!!」
咲「なによ・・・。」
私はあわてて馬車使いの男性に聞いた。
魔「すいません!! ここ何処だ!?」
男「ここ? ここはルタルムへ行く道だよ。」
魔「セイホールって言う町は!?」
男「もう、通り過ぎたよ。」
咲「え!? じゃあここで止まってください!」
男「はいよ。」
馬車が止まり、私たちはここで降りた。
咲「ありがとうございました。」
魔「ありがとう。」
男「じゃあ、がんばってね。」
馬車はルタルムの方へ進んでいった。
魔「やばいな・・・、セイホール町って何処だったっけ?」
咲「私に言われても・・・。」

私たちは相変わらず生まれ変わった(はずの)
霊夢を探すために外国へ来たのだが・・・、
何の手がかりもなかった。
当然の事だ。

すると後ろから一台のトラックが走ってきた。
しめた。ここからトラックでセイホール町まで乗せてってもらおう。
魔「おーい! 止まってくれ!!」
咲「セイホール町まで乗せてってくださーい!」
しかし私たちに気がついていないのか、止まる気配がない。
どんどんトラックは私たちの方へ近づいてくる。
魔「な、何だ!?」
咲「止まってーーー!!」
そして私たちの真っ正面までトラックは近づいた。

                                  つづく
どうも、二回目の投稿です。
今度は病気で亡くなって、生まれ変わったはずの霊夢を探しに
魔理沙と咲夜が旅に出るお話です。
今回の話は長くなりそうなので短く切って載せました。
ニーナ
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