Coolier - 新生・東方創想話

藍様がキレた。

2009/10/01 14:46:12
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「本日限りで辞めさせて頂きます」

まるでもののついでのように言われたので、八雲紫はそれが自分に向けられた
言葉なのだと気付くのに少しばかり時間を要した。

遅めの朝食を摂っている所である。
太陽は既に中天から滑り落ちようとしている。それでも、紫にとっては今日は早起きをした
方だった。それというのも、ちゃぶ台を挟んで真向かいに座る式神――八雲藍のいつもは
手ぬるい目覚ましが、今日に限ってやけに厳しいものだったからである。
故に、眠い。
眼を開けていられない。冬眠から覚めたばかりの熊のようだった。今日も美味しいので
あろう昼餉の味もさっぱり解らないままもそもそと食べた。
良く冷えた水を飲み干すと、少しだけ眠気が薄らいだ気がした。
「ええと」
縦横無尽に跳ね回る髪に無理矢理手櫛を入れながら、紫は訊いた。
「ごめんなさい、もう一回言って貰えるかしら」
「ですから」
藍は答える。語気に怒りが感じられる。
「本日限りで、辞めさせて頂きます」
「……」
はて。「辞める」という言葉に、何か自分の知らない用法でもあったろうか。
空を割り裂いて出来たすきまに手を突っ込んで、紫は国語辞典を引っ張り出した。
辞める――就いていた職や地位などを退く。退職する。辞職・辞任する。
ふむ。
「……誰が?」
「私がですよッ!」
藍がちゃぶ台を叩いた音で、紫の眠気は漸く飛んだ。

「ちょっ……えええ、何で!? そんな、いきなり辞めるって、ええええ!?」
片腕と恃みにしていた者の唐突な離反に、さしもの紫も動揺を隠せなかった。
「とっ、とりあえず落ちっ、おおお落ち着いて」
「私は至極冷静です」
その言葉通り、藍は眉一つ動かさない。
「それじゃ、今までお世話になりました」
「お、お世話になりましたって――あ、ちょ、ちょっと待ちなさい! 待って!」
立ち上がった藍の道服を咄嗟に掴むと、彼女はそこで初めて複雑な表情を見せた。
「突然どうしたのよ、何か不満でもあるの? 理由を言ってくれなきゃ解らないわよ!」
「それは――」
「困るわよ、いきなり辞めるだなんて! どれだけの仕事を貴女に任せてると思ってるの?
式の本分を弁えなさい! 大体、貴女もこの幻想郷の維持と管理をしているのだという自覚を――」
どうやら地雷を踏んだらしいと気付いたのは、藍が一転怒りも露わにこちらを睨みつけた
せいだった。その顔のまま、藍は一枚の紙切れを勢い良く紫の鼻先に突き出した。
それは。
今月分の――八雲藍の給料明細であった。



* * * * *

八雲紫の式神は月給制である。
一口に式といってもその形態は様々だが、ここでいうのは御幣のような無生物を媒介に
したものでは無く、血肉の通った、或いは霊体を持つ妖鬼や魔獣の事だ。彼らを召致し、
契約して行使する訳だが、勿論彼らもボランティアでは無いから、謝礼や報酬が無ければ
動いてはくれない。意志ある存在である分それもまた様々で、術者の呪力を喰らったり、
赤い血を見せる事が条件だったり、生体マグネタイトと引き換えだったりするのだが、紫は
それを給料という形にした。
前述のような諸条件は、式を継続的に使役し続ける事には向いていない。その点給料制
ならば、安全に安心に、そして手軽に式の使役を続ける事が出来るのだ。人里に下りる
妖怪も珍しく無い昨今では、人に非ずとも貨幣は無用の物では無いのである。

「この明細がどうしたのよ。給料はちゃんと渡したでしょう?」
若干視線を逸らして紫は言った。藍は静かな中に怒気を滲ませた声で、
「紫様。私は前々から、何度も給料を上げて欲しいとお願いして来ました」
「……そうね」
「貴女はその度に家計が苦しいのだと仰った。私はそれを信じて、服一つ買えない薄給でも
我慢して来たのです」
「わ、解ってるじゃない。私だって藍にはもっと給料を与えてやりたいわ。本当よ?
だけどほら、先立つものが無ければねぇ――」
「見ましたよ」
「え?」
ぞっとする程冷たい声だった。
「前鬼の明細」
「うっ……!」
前鬼――それは紫が使役する式神の中の一匹であった。しばしば小さな鴉に変化し、後鬼と
共に紫の眼となり手となる事を主な役目とする、藍に次ぐ古株である。
「財政が逼迫していると言いながら、朝から晩まで身を粉にして奉仕している私より、殆ど
貴女の悪趣味な出歯亀に従事しているだけの前鬼のほうが五倍も六倍も高い俸給を
得ている理由――説明して頂けるのなら、是非聞かせて貰いたい所ですねぇ」
「そ――それは」
紫は口をぱくぱくと動かした。
ああ、どうして。
何故――バレてしまったのか。

「ち……違うのよ、藍! これにはその、のっぴきならない事情があって――」
とにかくこの場を凌がねばと紫は慌てて捲くし立てたが、藍は聞く耳持たなかった。
ここ数十年の間――と、九尾は冷たい眼で続ける。
「徐々に徐々に、私の給金が目減りしていた事には無論気付いていましたよ。ですが
それも、家計の為だと信じて疑わなかった。それがどういう事ですか、これは。まさか
私の血と汗と涙の結晶が、貴女の私室を埋める少女趣味な服や装飾品その他奇妙な
ガラクタの山に消えている訳では有りますまいね」
ぎくり、と紫は身体を軋ませた。それはもう、言い訳のしようも無くその通りだったからである。
「……あ、あう……」
紫は一層口をぱくぱくさせた。どうにか――どうにかしてこの場を誤魔化さねば。妖怪の
賢者とよばれた八雲紫の灰色の脳細胞が、死に物狂いで最適解を弾き出した。
「え……ええと――」
「……」
「てへっ☆」

「仏の顔も三度」という言葉がある。釈尊の哀しき故事は記憶に薄れ、この言葉は今や
三度侮れば仏とても怒るといった程の意味であるが、その事を思えばアルティメット
ブディストたる彼女はよくもここまで耐えたものだと感心するべきであろう。
その我慢もとうとう限界を超えた時、卍型の光帯は八雲紫を部屋諸共に吹き飛ばし、
稀なる美しさを誇る庭の枯山水を見事な前衛アートへと変ぜしめたのである。

「げほっ……」
花果山の巨岩の如く真っ二つに裂けた石の間から這い出でて、紫は抜けるような空を
仰いだ。そこに、藍の影がぬっと割って入った。
「ひぇっ!」
己の式にまるで殺し屋のような眼で見下ろされ、紫は這い蹲ったまま硬直した。
「まっ、ままま待って藍! 違うのよ、これは悲しい誤解だわ! まずは落ち着いて
話しましょう、ねっ!?」
「まだ言いますか」
「ら、藍――」
紫の呼びかけも終わらぬ内に、藍は己が道服の中に片手を突っ込み、バヂバヂと
紫電を走らせながら一枚の符を引き剥がした。
それは他ならぬ、八雲藍を式神として括る為の呪符であった。主の憑けた符を、
それも紫程の術者のものを力技で引き剥がすという前代未聞の所業が、そのまま
この九尾の実力を物語っていた。そしてそれは同時に――紫と藍の、主従関係の
終わりを告げていた。
藍の掌の上で紫の呪符はいとも容易く燃え上がり、灰と化して舞い散った。
「ら、藍……! 冗談でしょう、貴女――」
「これで、貴女と私を縛るものは何も無い」
そう言った藍の姿は、久しく見る事の無かった白面金毛の大妖狐へと変じていた。
呪符が無ければ人の姿を維持出来ないなどという訳では勿論無い。ただ、それは
どんな言葉よりも――藍の意志を雄弁に語っていた。
それきり。
藍は一言も発さぬまま、金の衣の流れる如く優美に空へと舞い上がり。
「ちょ、ちょっと! 藍! 待ちなさい、藍! らぁぁぁん!」
紫の悲鳴が空に谺する頃には――彼女は既に、その彼方へ消えていた。



* * * * *

――数刻の間、紫は立ち上がる事も忘れて呆然と虚空を見つめていた。

背後で唐突に、無残に裂けた石の片割れが倒れ落ちて音を立てた。それが無ければ、
紫はいつまでもその場に転がっていたかも知れない。
「……ふん」
何よ――そこには誰も居ないというのに、紫はまるで言い聞かせるようなボリュームで
言った。
「知らないわ、あんな恩知らず。あの程度の式神なんて、私が探せばいくらでも手に
入るんだから」
そんな訳など無い事は――誰より紫がよく知っていた。



■■■

――そりゃまた。思い切った事をしでかしたものね。
別に。いずれはこうなる運命だったんだ。遅いか早いかの違いだけさ。
あ、そ。随分と鬱憤溜めてたのね。気持ちは解るけど。いや、やっぱ解らないか。誰かの
為に生きるなんてねぇ。考えられないわ。
――相変わらずね。神に仕える人間の言葉とは思えないな。
そりゃどうも。ま、座りなさいよ。茶の一杯ぐらいは淹れてあげるわ。
茶――天下の博麗霊夢がどうした風の吹き回しだ?
失礼ねあんたも。払いのいい客がいただけよ。
お前が言うと真っ当な言葉に聞こえないな――まあ折角だ、頂戴するよ。
で――どうするのよ。
どうするって、何が。
解ってる癖に。これからの事に決まってるでしょ。
ああ、美味いなこのお茶は。
出涸らしじゃないからね。
――で。正直に言えば、何も考えて無いわ。
そう。あんたにしては珍しい事ね。
そうかもね。まあ――場合によっては橙を連れて、幻想郷を出ようかとも思わないでは
無いけれど。また昔のように国を誑かすのもいいかもな。
へーえ。
――何だ、その顔は。私が何か面白い事を言ったか?
いやいや、別に。あんたがあんまり大物じみた事を言うもんだからついね。
馬鹿にするなよ、自慢する気は無いが私はこれでもその昔――。
知らないわよあんたの昔話なんて。私はただ――今のあんたにそんな事は出来ないって
言ってるだけ。違うかしら?
――ふん。解ったような事を言うじゃないか。
さてね。ほら、茶を飲んだらとっとと出てけ。もうすぐ紫が来るわよ、多分。勘だけどね。
やれやれ――お前の勘なら従っておいたほうが良さそうだな。それじゃあ、ご馳走になった。
はいはい。じゃあね。
ああ――またな。



■■■

「霊夢ぅー」
「あらいらっしゃい。お帰りはあちらよ」
まるですきまを通って八雲紫がにゅるりと顔を出すのを待っていたようなタイミングで、
博麗霊夢はすぱんと障子を開けた。
「つれないわねぇ」
「私は今忙しいのよ。遊び相手が欲しいなら他所へ行きなさい」
「お茶を飲んで煎餅をかじってるだけに見えるのは気のせいかしら」
「老眼鏡なら香霖堂よ」
「……」
それ以上突っ込む気になれず、霊夢があからさまに嫌そうな顔をするのを無視して
紫は畳の上に腰を下ろした。
「そういう訳だから、用件があるならとっとっと喋ってとっとと帰ってよ」
霊夢は実に面倒臭そうに言って新しい煎餅に手を伸ばした。
「……いいの。何も聞かないで。少しだけここに居させて……」
紫は呟くようにそう言って長い睫毛を伏せた。

不思議な光景であった。
金髪の美女がよよと崩れるその横で、巫女がぼんやりと虚空を眺めて茶を啜っている。
彼女は一度たりともこちらに視線を寄越さない。衣擦れの音すら聞こえぬ静寂の中で、
茶を啜り煎餅を咀嚼する音だけを無遠慮に響かせ続けている。
ばりぼり。
ばりぼり。
「……ねえ」
ばりぼり。
「何か言ってよ」
虚しさに耐えかねて紫は言った。答える代わりに、霊夢は煎餅を更に一枚ばりぼりやった。
「何も聞くなって言ったじゃない」
「空気を読みなさいよ! こういう時は優しくそれでいてさり気無く話を聞くのがマナーでしょう!」
「知るかそんなの! 大体ね、妖怪の事情なんてこちとら一切興味無いのよ。静かにして
られないならとっとと帰りなさい」
「……じゃあお茶ちょうだい」
「じゃあの意味が解らないんだけど」
「お茶ー! おー茶ーがーほーしーいーのー!」
だだをこねながら紫はゴロゴロと畳を転がった。
「う……うざっ! 心底うざっ! 解ったわよ、解ったから大人しく座ってなさい!」
「……ふっ」
勝った――台所へと向かう霊夢の後姿を眺め、紫はにやりと不気味に笑った。
これぞすきまを駆使して部屋中をゴロゴロニュルニュルと転がり回る無敵の紫奥義である。
昔は良くこの技を使って藍に腐った魚を見るような眼を向けられたものだ。

「何これ薄い」
「人に茶を淹れさせといて最初の言葉がそれか」
だって薄いのである。
誰がどう見ても出涸らしだった。その上ぬるい。
「悪いわね。今日は雑巾の絞り汁を切らしてたから」
「いつもは絞り汁なの!?」
巫女の皮を被った悪魔である。悪魔は面倒臭そうに言った。
「それ飲んだら帰ってよね」
「私の話を聞く気ゼロ!? この鬼! 鬼巫女!」
「うっさい妖怪傘差しババア」
「何でそこまで!?」
全国の風見幽香に謝れと紫は思った。

「やれやれ」
当ててみせましょうか――と霊夢は言った。
「自分の式に愛想を尽かされたんでしょう」
「なあっ――!?」
「それで、どうして良いか解らなくなって誰かに話を聞いて貰おうと思った。
違うかしら?」
そっくりそのまま言い当てられて、紫は口をぱくぱくさせた。げに恐ろしきは巫女の勘である。
「――ざ、残念だけどハズレですわ。あんなわからずやの事なんて――」
「あんたって、話を誤魔化す時に服の袖を触る癖があるのよね」
「う、嘘っ!?」
「嘘」
無意識にいじっていた袖から慌てて手を離した紫に、霊夢はあんたにも可愛い所があるのねぇ
――などと言ってニヤニヤと笑った。紫は自分の顔がみるみる赤くなるのを感じた。
「……帰るわ」
「あー帰れ帰れ」
すっくと立ち上がってすきまを開いた紫に霊夢は虫でも追い払うかのように手を振ると、
自身も腰を浮かせて思案顔で呟いた。
「夕飯はどうしようかなぁ。卵がもう駄目になりそうだし使い切ろうかしら。一度腐らせて
しまったら――」

もう元には戻らないからね。

耳朶に直接響くような声が紫の脳を乱反射した。交差した霊夢の視線が何故だかとても
怖ろしいものに思えて――紫は逃げるようにすきまへ滑り込んだ。



■■■

いやはや――驚いたよ。
申し訳無い、迷惑だろうとは思ったのだけど。
そんな事は無いさ。ただ、貴女がここを訪ねて来た事にも驚いたが、まさか教師として
働かせてくれと言うとは思わなかったものだから。
矢張り――駄目だろうか。
いやいや、貴女程の人物なら大歓迎だよ。有り難い事に最近は生徒の数も増えてね、
手が足りなくなって来ている所ではあるんだ。しかし天下の八雲の大妖が一体どうして
急に?
それは――。
ああ、いや、言いにくい事ならいいんだ。だがもし本当に教師を勤めるつもりなら、
一つだけ理解しておいて欲しい。貴女に説教を垂れる程の器量など無論有りは
しないが――私もそれなりに教師の仕事に慣れて来たつもりだ。そうして、一つ
解った事がある。
解った事?
私達教師が相手をするのは、まだまだ年端も行かぬ子供達だ。そして彼ら子供に
とっては――教師は、大人は常に正しい存在だ。常に信じるべきもの、従うべき
もの、頼るべきものなのだな。だから――私達は揺らいではならない。勿論、完璧な
存在など居やしない。しかし例え内に迷いや悲しみがあったとしても、それを表に
出してはいけない。そんな大人を――子供は信用しないからだ。不安や葛藤を
剥き出した大人は、もはや子供の信頼の対象ではなくなる。だからな。そんな顔を
した今の貴女に――教師を頼む訳にはいかない。
私の、顔――。
厳しい事を言って申し訳無い。だが、私の眼には今の貴女は少し余裕に欠けて映る。
――そう、だな。すまない、貴女の言う通りのようだ。確かにその通り――私はもう少し
冷静になってからここへ来るべきだったな。
若輩者が偉そうな事を言ってしまったが、どうか許して欲しい。今の貴女は――こちら
まで悲しくなるような顔をしているから。
そうか――いや、ありがとう。お陰で少し眼の前が見えた気がするよ。もっと頭を
冷やしてから出直してくる事にしよう。時間をとらせてすまなかった。
いや何。貴女の悩みが解決する事を祈っているよ。



■■■

「いんや、近頃ァとんと見かけねえなぁ」
白髪混じりの髭を撫でて、豆腐屋の親爺はそう言った。
「何ですって?」
それ、本当でしょうね――と紫は問うた。嘘吐いてどうするよと答えて親爺は白髪を一本
抜いた。
紫は金糸の髪を肩から滑り落としてもう一度屋号を見上げた。藍が贔屓にしている
豆腐屋は確かにここで間違い無いはずだった。
当てが外れて紫は肩を落とした。今の藍は自暴自棄になっている。きっと人里で油揚げを
ヤケ食いしているに違いないという紫の推理は見事に外れたようだった。
別に霊夢に脅されたからではない――紫は誰にとも無く言い訳じみた言葉を呟いた。ただ、
納得いかないだけだ。腹が立つのだ。だからとりあえず藍をとっ捕まえて――ふん縛って
――そこから先は考えていないが――とにかく捕獲しなければ気が治まらないのである。

金髪をいじいじと弄びながら紫がそんな事を考えている間にも、親爺は話を続ける。
「まァ、狐の姉ちゃんがあんまり顔を見せなくなったなァ最近の事じゃあ無いんだが。
先々代、先々々代の更に昔からの大の上にもう一個大の付くお得意さんだ、俺も餓鬼の
頃からよォく知ってるがね。羽振りが悪くなったなァもう二、三十年前――丁度俺がここを
継いだ時ぐれェからの事だったかねェ。何でも金が無ェんだとかいう話だったが」
「あ――」
「にしても、二・三ヶ月も顔を見ないってのは今までにゃ無かった事だがなァ。美人の
お姉さんよ、その髪と服、あんた狐の姉ちゃんの家族かね? だったら伝えといてくれよ、
金なんぞ要らねェからそろそろ顔見せに来てくれってよ」
「わ――私は」
もうあれとは何の関係も無いのだと――言い掛けて紫は口をつぐんだ。軒先に客が
姿を見せて、親爺は威勢の良い声を上げてそっちへ行ってしまった。

今日はよくよく珍しいものを見るな――憶えのある声が聞こえて、俯いたまま豆腐屋を
出た紫はゆっくりと顔を上げた。
「……これはこれは、お久しぶりですわ」
「この前の宴会で顔を合わせたばかりだろう――どうした、何やらやつれたような顔だが。
いつもの気持ちの悪い笑みはどこへ行ったんだ」
これから買い物でもするのだろう、空の籠を下げた上白沢慧音がのっけから失礼な
言葉を吐いた。
「私にも色々とあるのよ。心配して頂かなくて結構」
道端で立ち話をするような気分にはなれず、紫はいささか素っ気無く言葉を返した。
「そんな恐い顔をしなくても、そっちの事情に首を突っ込む気は無いよ。藍殿といい
貴女といい、見ているこっちの気が滅入りそうな顔をしているものだから少し気になった
だけ――ってうわっ! な、何だ急に!」
「貴女藍に会ったの!? 今日!? いつどこでっ!」
「お――落ち着け! 妖怪の賢者ともあろう者が何という様だ」
まずはこの手を離せと言いながら慧音は紫の両手を胸元から引き剥がし、乱れた
襟を整えて籠を拾った。
「喧嘩でもしたのか、全く。貴女達は家族なんだろう? 仲良くしなくてどうするんだ」
まるで子供に諭すような事を言う。どいつもこいつも気に入らない――あれは式だ。
私の従僕だ。
「首は突っ込まないのでは無かったかしら? そもそも、藍は式神。家族じゃなくて
道具よ」
「道具だと?」
「そう、道具。良く斬れるだけの刃であったあれに鍔と柄を与え、八雲藍という名で括った。
私の手足の延長となる道具、それが式神というものよ。道具とは使われるもの。
使われる為に存在するもの。私に使われてこそ、あれは力を発揮するの。それが式神の
存在意義。道具が主人と喧嘩をするだの仲違いするだの、ナンセンスな事を言わないで
頂きたいもの――ねっ!?」
ごちんという音が――直接頭の中に響き渡った。

「いっ……たぁー……」
紫は額を押さえて蹲った。視界の端に地面に落ちた珍妙な帽子を拾う慧音の手が見えた。
頭突きを貰った訳である。
額で鋼球を受け止めたような痛みに眼の前がぐわんぐわんと揺れる。
「こっ……この私によくもやってくれたわね……」
「もう一発いくか?」
「ひぇっ!」
がしりと両肩を掴まれて思わず裏返った声を上げた自分が恥ずかしくなり、紫は慧音の
手を払いのけて慌てて立ち上がった。
「ふ……ふん。まあいいわ。何が貴女の細い堪忍袋の緒を引っ張ったのか知らないけれど、
所詮貴女も世界の違いを解せぬ者共の一人に過ぎないという事ね。貴女達はいつもそう。
何も知らない癖に上っ面だけを見て下らない倫理観を押し付ける」
いつものようににやにやと笑って流す事が、何故か今日に限っては出来なかった。
私は正しい。それを理解させなければ気が済まない。
「魔術の世界には善も悪も無い。あるのは結果と代償だけ。私は己の手足として用いる
道具を欲し、そして藍はその契約を受け入れた――そこに何の問題があるというのかしら?
 私が藍をどう扱おうが、それは私が最も私の為になる方法で道具を使っているだけの事。
貴女のチョークの使い方に誰も文句を言う筋合いが無いように、私が藍をどう扱おうと
他人に難癖を付けられる謂れなど無い」
「……成る程。お説ご尤もだ」
一息に言い切った紫を、慧音はまるで深い海のような底知れぬ瞳で見つめた。
――だがね、センセイ。
「だったら貴女は道具として、古くなれば彼女を捨てるのか?」

文字通り――紫は絶句した。
それは、時間にすれば数秒にも満たぬほんの僅かな間の事であった。だがそれでも、
慧音にとってはそれで十分なようだった。
「そ――」
それは、と紫が言い切る前に、慧音は片手をかざして言葉を被せた。
「もういい。何も言わなくて結構だ。今の一瞬に、貴女は肯定出来なかった。それが
何より雄弁な答えだろう」
「ちょ――ちょっと待ちなさい! わ、私は」
「妖怪の賢者よ」紫の言葉など耳に入らぬかのような調子で慧音は続けた。「貴女が
そう言うのならば、それは確かにそうなのだろう。それが式神だというのであれば、
彼女は八雲紫の道具なのだろうさ。だがな。その道具は心を持っているぞ」
少なくとも――私の鞄に転がるチョークとは違うものだ。
上白沢慧音はそう言った。
その視線は、どこまでも真っ直ぐに紫を貫いていた。



■■■

それで――頭を冷やしに来た訳かい。
まさかこんな所に先客が居るとは思わなかったがね。全く、噂通りの悪癖持ちだな、
貴女は。
時間を有効に活用してると言って貰いたいねぇ。で――こんな山ン中まで来て、
頭はしっかり冷めたのかね。
先刻よりはね。人に話すという事は、これで中々効果があるものだな。尤も、貴女が
聞き手になってくれたからこそなのかも知れないが。恐ろしいものね、貴女には
いつの間にか何でもかんでも喋ってしまいそうだよ。
あっはっは。ま、こっちゃ話を聞くのが仕事みたいなもんだからねぇ。なんて言うと
うちのボスにゃ怒られるんだけども。
何とも貴女らしい事だな。しかし、これからどうしたものやら――冷静になってみると
途方に暮れそうだよ。
なあに、お前さんが何をどうしたいかさえ解っていれば何とでもなろうさ。それに、
あたいの読みじゃあやっこさんそろそろここへやって来るんじゃないかと思うんだけどね。
紫さ――あの捻くれ者が私を追って来るというのか? 何を馬鹿な――。



■■■

「藍っ!!」

鳥の群れが木々から飛び立つ程の大声で、紫は己が付けたその名を呼んだ。
秋の風がざわざわと辺りを揺らす。
夜に没する間際の陽光が、最後の煌きを沢の水面に投げかけていた。
頼りなく伸びる長い影が三つ。その傍を、水は夕陽を纏ってするすると流れては
下流へ消えてゆく。
玄武の沢。
この辺境で――紫は漸く、藍を見つけた。

「お前さんにしちゃあ、えらく真っ当な登場の仕方だねぇ」
訪れた静寂を破ったのは――本来こんな所に居るはずも無い妖怪だった。
「小野塚小町……性懲りも無く職務放棄とは優雅な事ね。今貴女に用は無いわ。
どきなさい」
「おやおや、いつもの余裕は箪笥から出して来るのを忘れでもしたのかね。
言われなくてもお前さん方のクッションになんぞなる気は無いさ」
小町が肩をすくめて脇へ退くと、戸惑った表情の藍と視線が交差した。
「藍……」
「何の用ですか――今更」
「藍。今なら許してあげるわ。戻って来なさい」
「……」
「貴女クラスの式を新しく育てるには何十年も掛かってしまうわ。そうなると
幻想郷の管理も首が回らなくなる。要は給料に不満があるのでしょう? だったら
前鬼と同額――いや、それより更に一割増しにしてあげるわ。これで文句は
無いはずよ」
笑顔を――何故か皆に気味悪がられる――作って紫は言った。本来主人が式に
譲歩するなど有り得ない事だ。それを拒否するような選択肢が藍にあろうはずも
無い。給料は痛いが――仕方あるまい。その分コキ使ってやろう、差し当たって
調査・修復が必要な結界の位置は――と紫は既に帰ってからの事を考え始めて
いた。
が――。
「お断りする」
「え」
断る――と言ったのか。
どういう事だ。それは戻らないという事なのか。何故。どうして。
驚くよりも、理解が出来ない。意味が解らない。
ぽかんと口を開けた紫の瞳には、いっそ物悲しげな九狐の姿が映った。

「貴女は――結局そうなのだな」
搾り出すような声だった。その一語一語に、怒りのような悲しみのような、何か
とても深く押し隠されたものを感じた。
理解が――出来ない。
「どこまでいっても、貴女にとって私は式神なのだな。ならば――ならば」
それならば――もういい。
吐き捨てるように、藍は言った。
「ま、待ちなさい! 一体何が――」
「黙れっ!」
久しく聞かなかった彼女の怒声に、紫は思わずびくりと身をすくめた。
藍はもはや紫に背を向けていた。背中と尻尾を、何か大きな感情で震わせていた。
「これ以上……これ以上貴女の声など聴きたくない。貴女の言葉など知りたくない。
貴女の姿など見たくない。――嫌いだ。貴女の事など大嫌いだ!」
「あ……!」
息が――出来なかった。

永く妖怪をやって来た。
褒められる事は少なかったが、罵倒を受けた事は星の数ほどあった。それでも、
こんなに、気も狂わんばかりに心が痛んだ事は一度とて有りはしなかった。
――ああ、そうか。
痛罵と共に物を投げつけられても、怯えや嘲りを、限りない憎悪を向けられても。
――藍が居たから。
大丈夫です、私は解っていますよ――何があってもそう言ってくれる者が居たから。
だからこそ、こんなにも痛い。
大嫌いだ――ただそれだけの言葉が、紫の心を砕けんばかりに打ちのめす。
「ま、待って――!」
足がもつれて紫は無様に倒れ込んだ。
藍は足早に去って行く。ざりざりと地を踏みしめる音が止まない。
藍は。きっと――給料の事などどうでも良かったのだろう。
理屈や論理などでは無いのだ。
自分は何も解ってはいなかった。彼女が欲しかったのは、そんなものでは無くて――。
追わなければ。
ここで藍と別れてしまえば、全てが終わってしまう気がする。
だというのに、足に力が入らない。動揺のあまりに、すきますら上手く開けない。
藍の姿が、夕闇の彼方に消える――。
「え……?」
眼を疑った。
藍は振り返りもせず歩いている。ざりざりと足音が続いている。にも関わらず――
こちらとの距離は一向に開かない。確かに歩いているのに、距離だけが縮まらない。
その異変に、藍本人も気付いたようだった。紫と藍は、同時に脇の木陰を見た。
死神は地面に浮かべた舟に寝そべり、髪をポニーテールに括り直して遊んでいた。

どういうつもりだ――困惑した表情で藍が問うた。
「いや何。これで幕を引いちまうのは、ちィとばかり早いんじゃないかと思ってねぇ」
「何も早くなど無いさ。もういいんだ、よく解った。私の心など――八雲紫には
何一つ理解出来はしない」
藍の言葉の一つ一つが、ひび割れた紫の心にぐさりぐさりと突き刺さる。それは
違う――紫がそう叫ぶより先に、小町は舟から立ち上がって言った。
「あたいはそうは思わないけどねぇ」
「え?」
「だって、ほら」
泣いてるじゃないか――。
小町の言葉と藍の驚愕した顔で、紫は漸く、己が地面に這い蹲ったままぐすぐすと
泣いている事に気付いた。
「あっ――い、いや……ちが、これは、これは違うわよっ……!」
汚れた袖で無理矢理顔を拭って立ち上がる紫に小町は呆れたような笑いを零した。
「この場に至ってまだ強がるかね。まあいいや、お節介はこの辺にしとくよ。そろそろ
戻らにゃ恐いおねーさんにどやされるからねぇ」
藍と短く言葉を交わして、小町はそんじゃと手を上げて空へと舞い上がった。いつの
間にか舟も姿を消しており、もはや夜の帳も降り切った沢はまるで最初から二人しか
居なかったかのような静寂に満ちた。

「……あの」
「……」
彫像のように動きを止めたまま、藍は返事をしない。それでも、話を聞く気だけは
あるようだった。
「ご……ごめん、なさい」
その――続きが出てこない。何と言っていいか解らない。伝えたい事は、口先まで
上がって来てはすぐに泡と化して弾けてしまう。こんな事になる前に、どうして
気付けなかったのだろうと紫は情けなさに唇を噛んだ。
いつまでも何かを言い掛けては止める紫に溜息を吐いて、藍はとうとう口を開いた。
「……一つだけ聞きます。貴女にとって――私は何なのですか」

「――それは」
それは――決まっている。今なら、はっきりと見える。
「私にとって――藍は、藍よ」
「そんな抽象的な言い方で――」
「そうじゃないわ。漸く気付いたの。貴女が式であろうと、それ以外の何者であろうと
――私にとって、貴女は藍。八雲藍なのよ」
今度こそ、紫は、真正面から藍を見据えた。
「誰も貴女の代わりにはならない。誰も貴女の代わりにはなれない。八雲の名は、
決して気紛れに与えるものなんかじゃないわ」
「……」
「貴女に助けられた事、貴女に励まされた事、貴女に教わった事――今でも全て
思い出せるわ。私はただ――甘えていた。貴女の優しさに甘えすぎた。甘えて
いる事さえ忘れていた」
ざあざあと風が鳴く。豊かな金糸が闇に舞う。
「……馬鹿ね。本当に馬鹿だったわ。式の本分を忘れるななんて偉そうな事ばかり
言って、何もかも忘れていたのは私の方だった。主人無くして式は存在し得ない。
けれど貴女が居なくなれば、私もまた消えてなくなるのと同じ事だわ。だから――藍。
出来得るなら……いいえ、お願い。どうかやり直させて。八雲藍を捨てるなんて
言わないで。私が貴女に結んだたった一つの繋がりを、どうか捨てないで。
どうかもう一度だけ、私の傍へ帰って来て――」
「……紫、様」
ぎこちない動きで、藍は紫に背を向けた。そうして吐いた溜息は、まるで彼女の
負の感情を全て纏めて一つにしたような重さだった。
「……貴女は、本当に」背を向けたまま彼女は言った。「最初から、そう言えば
良かったんですよ」
「藍……っ!」
その瞬間――全ての罪が赦されたように感じた。
一も二も無く藍の背中へ抱き付いて、彼女が何か言うのも構わず紫は腕に力を
込めた。肌寒さを感じ始めた夜に、久しぶりの九つの尾は涙が出る程暖かかった。



* * * * *

沢に沿って、二人山を下る。
すきまを開く気にも、空を飛ぶ気にもなれなかった。 ただ、今は隣に藍が
居るのだと、また隣に戻って来てくれたのだという事を感じたかった。
「……夕飯は、どうしましょうか」
藍の声は、またこの台詞を言う事になるとは思わなかったという風にも聞こえた。
そこに一抹の安堵のようなものを感じた気がするのは、紫の自惚れだろうか。
「マヨヒガに寄りましょう。久しぶりに三人で食事がしたいわ」
沢の中ほどにぽつんと頭を見せる岩を見つけ、紫は二間を舞ってひらりとそこへ
飛び乗った。はしたないですよ、と藍が呆れて見せる。ええ、全くねと紫は応じた。
子供のようだと自分でも思う。思うが、今夜ぐらいは良いじゃないか。
「仕方の無い人ですね」
両手を袖に隠した馴染みの格好で、藍が苦笑した。
紫が最も好きな藍の顔だった。

「――ああ、そうそう」
「うん?」
藍は思い出したように声を上げた。続きを促して、紫は日傘を片手に岩の上で
くるりと一回転した。美しい金髪で円を描いて回る紫の視線が自分の元へ
戻るのを待って、藍はにこやかな笑みで言った。
「前鬼より一割アップの件、忘れないで下さいね?」

――静かな夜に、派手な水音が響き渡った。



翌日、人里の質屋に半泣き顔で家財道具を運ぶ八雲紫の姿が目撃されたという。



一方死神は休日出勤を命じられた。

■■■

ここまで読んで頂いた方に感謝を。
四作目です。
藍はやっぱり実力者であって欲しい。
小町はきっとポニーテールも似合うはず。
そんな思いを込めてみました。短く書くのは難しい……。
楽しんで頂ければ幸いです。
Azi
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コメント



0.4420簡易評価
3.100名前が無い程度の能力削除
あんさん…、さ・い・こ・う!
5.40名前が無い程度の能力削除
藍が実力者というのは諸手を挙げて賛成です、九尾の狐は狐の妖怪の中で最高位らしいしね。
そんな思いを込めたのに紫が最後までダメ人間(妖怪)だったのが残念でした。
10.70名前が無い程度の能力削除
>全国の風見幽花に謝れ
吹いたwww

紫はお金ぐらいなんとかできそうだけどなぁ…
12.100「藍はやっぱり実力者」賛成派削除
お金なんとかできなかったのか・・・ん?賢者だから価値の相場を荒らさなかっただけと見たっ!w

個人的に、藍様はゆかりんより古参なのかもしれない…とか思っていたので、違和感なく読めました~
13.80煉獄削除
減額された藍の給料が紫様の趣味に消えていったりとかだと流石に怒りますよねぇ……。
紫様が『戻ってきて欲しい』と藍にその思いを伝えたのが凄く良かったです。
14.80名前が無い程度の能力削除
ゆかりんは泣きべそかいてヘタレてるのが一番しっくりくるな。
あと小町のポニテには目から鱗。確かにこれは良いや。
16.70名前が無い程度の能力削除
ちょっと紫が小物臭かったところが気になるかな……

でも良いお話でした。
20.30名前が無い程度の能力削除
書きたいことは分かるが、方策が安易。
23.100( 罪)削除
ゆかりん可愛いよゆかりん!!!100点じゃ足らないよ!!
24.50名前が無い程度の能力削除
式神が給料制って出だしだったのでギャグだと思ってただけにシリアスで進んでなんとも・・・

すくなくともこの紫だと幻想卿の未来は長くないなぁっと思うほどの小物w
27.100名前が無い程度の能力削除
28.100名前が無い程度の能力削除
雨降って地固まるでよかった
家族との絆が揺らぐと,妖怪の賢者もオロオロするばかり
ゆかりんかわいいのう

ちょいと霊夢と藍のやり取りが混乱しているようにも感じましたが
読みやすく面白かったですよ。
それにしても油揚げを買うこともできなくなる薄給ってどんなだよw
32.90名前が無い程度の能力削除
「許婚」をやっと「嫁」にしたような感じの話だな
二人の結婚式には是非呼んでくれ
寝室にビデオを仕込むから
34.80名前が無い程度の能力削除
紫小物杉ワロタ
確かに出だしでギャグだと思ってしまった
36.無評価名前が無い程度の能力削除
紫のかけらすらみあたらないです

何か一つを持ち上げるならその回りにも気をつけたほうが……
設定もどこか強引ではないかと
41.100名前が無い程度の能力削除
やべぇ、小町休日出勤かよwww
44.70名前が無い程度の能力削除
意地っ張り二人が和解するだけの話だが・・・良いなこう言うのも、
紫に関しては東方自体がキャラの性格がはっきりしない・・・
と言うか私達が見てるのは異変時のそれなりにきちんとした彼女達なので普段の姿はほぼわからないんですよね。
(辛うじて私生活が見えても誰かの視点越しだったりして)
東方キャラはどんな性格でめ可笑しくないです。
45.100名前が無い程度の能力削除
このゆかりん駄目すぐるw
だが、それがいい!
52.100名前が無い程度の能力削除
数字に詳しい割に財政逼迫してたのかwwww
53.無評価名前が無い程度の能力削除
式神月給制はねぇよw
個人的に好きにはなれませんでしたので点数はあげられません
55.90名前が無い程度の能力削除
もっと長くても全然構わないぞ
60.10名前が無い程度の能力削除
ありきたりな展開を紫と藍に当て嵌めただけ、ですね
読んでいて何の感慨も沸きませんでした
63.40名前が無い程度の能力削除
こんなのもたまにはいいですねぇ
64.100名前が無い程度の能力削除
これで幻想郷許容範囲外なのですか…作る側の方はいつも本当に大変そうですね、作品投稿ありがとうございます。
楽しく読めました。シリアル的な空気がありつつ真面目な話だったり。
そして小町さん、あんたはよくやった。
66.30名前が無い程度の能力削除
給料制、との独自設定が悪い印象しか与えていないような気がする。
普通に紫が藍をないがしろにして仲直りする話で良かったのに。

それかその設定を伏線として最後にどんでん返しを持ってくるとか。
(実は使い込んでいたお金は藍のために使いっていたとか)
71.50名前が無い程度の能力削除
式神の給料に関しては小説版儚月抄での前鬼、後鬼の描写が反映されていて感心したのですが
やはりこういう露骨な持ち上げはちょっと厳しいです……。
せめて登場キャラ全てが暴走してるギャグ物とかだったなら……。
86.70名前が無い程度の能力削除
あっさり、て感じでした
88.90名前が無い程度の能力削除
Aziさんの新作キター!
慌てふためく紫に多少違和感を感じましたが、
登場人物の色んな解釈ができるのも東方の魅力だと思うのでこんな紫もアリかと思います。

そしてやはりあなたの小町は漢前でもう…サイコーっす!
89.100名前が無い程度の能力削除
出だしで完璧ギャグだと思ったらシリアスだった

要所要所で出てくるキャラも素敵だし文章や言い回しもすっげえ好みでした
90.80名前が無い程度の能力削除
ヘタレたゆかりんでもいいじゃない。二次創作だもの。
小町が地味にいい味出してました。
101.80名前が無い程度の能力削除
儚月抄のあの台詞からよくもここまで……
月に散っちゃった式神の給料を藍に回せばいいのに。
102.100春ですかー?削除
感情的な藍しゃま。
いいですねー。
107.100名前が無い程度の能力削除
なんかあなたさまの書く作品は俺の涙腺をいい感じに刺激するんです
目から汗が・・・
111.100名前が無い程度の能力削除
他のキャラだとそんなことは無いのに、紫が多少でもヘタれるとブーブー言われちゃうあたり、
やっぱり紫のことを特別視してる東方ファンは多いのだなと再認識。
実際はそうでもないと思うんですけどね。

それはともかく面白かったです、とっても良いお話でした。
112.90名前が無い程度の能力削除
新作を読んだので。
文章のテンポがいいなぁ。
116.100名前が無い程度の能力削除
タイトルでギャグなんだろうなと思ったらイイハナシでした。
こういう愛情に気付かされる作品はいいなぁ。あたたかい。
ゆかりんも少女なんですよね、藍しゃま?

ところで映姫様よ、小町の出勤は半ドンで許してくれ。
彼女は仕事してるぞ(元々の職場はサボってるけど)。