Coolier - 新生・東方創想話

奇跡は願えば起こるものじゃない!自ら起こすものなんです!

2009/08/23 15:55:48
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 ある夜の事
 カラムー〇ョチップスを食べながら、明日使える無駄知識を紹介する某番組を見てケラケラと笑っている諏訪子に私は聞いた

「早苗、最近風呂長くない?」

 早苗は特別長風呂するようなタイプではない
 ましてや、20分等考えがたい
 現に、今も早苗が風呂に入ってから15分を過ぎようとしている

「言われてみればそだね。でも別に気にすることでもないじゃん」

 諏訪子は相変わらずケロケロと笑っている
 まったく無関心なやつだ

「いや、あんたが心配性なんだよ」

 否、断じて否
 これくらい、保護者として当然だ
 これが出来ないやつが怠慢なのだ

「あがりましたよ~」

 早苗が風呂から出て来た
 蛇と蛙柄のパジャマ、頭にタオルを巻いている、いかにもな風呂上がり

「神奈子、先に風呂入りなよ」
「なにその新婚クサい台詞」
(新婚クサいか……?)

 着替え場に入る前に、振り返って早苗に聞いてみた
 腰に手をあて、後ろにのけ反るようにコップの牛乳を口に傾ける
 風呂上がりの牛乳、早苗の日課だ

「早苗」

 1、2秒のタイムラグの後

「なんでしょうか」

 空になったコップを置く
 一気飲みである
 昔祖母に"胸が大きくなるおまじない"と聞いたらしい
 ちなみに後ろにのけ反るっているように見えるのは実際は胸を張っている(形がよくなる為)らしい
 そして当の結果は……
 自分のと見比べてみた
 じきに抜かれそうである。年上お姉さんキャラを維持するために真似てみようか
 誰だ今ババアって言ったの
 諏訪子か。よし、後でハイスラでボコるわ
 だが今はそんなことはどうでもいい

「最近、風呂長くないか?」

 思うところを直に聞く

「へ?あ、なんでもありませんよ?はい、なんでもありませんとも」

 ……まぁ、早苗が何でもないと言うなら何でもないんだろう
 何かあっても、それは私たちにとって何でもないことなのだ
 ならば、深く追究することもあるまい





 別の夜

 おかしい
 早苗が風呂に入ってからそろそろ30分である
 何だ?何をしている?何かをしているのだろう
 テレビを見れる環境ではない
 布で風船を浮かべる遊びはもう卒業したはずだ
 早苗はもう大人である
 ……大人?



 早苗がアダルティーな世界に……!?



「のぼせてんじゃないの」

 い、いかん
 単純な答えを見失っていた
 とりあえず風呂の扉を叩いてみる

「早苗~まだか~?」

 すぐに中から早苗の声がした

「あああっ!?すすす、すみません今上がります!!」

 と、早苗が飛び出して来た
 この調子だと、どうやらのぼせたわけではなさそうである
 ……もしかして(そこまでよ!)の邪魔をしてしまったか……?







 またある夜
 この日も早苗は28分も風呂に入っていた

(数えてんのかよ……)

 諏訪子はひいているが、常人を気取っているだけである
 親は時に病まなければならない
 否、常に世の中を発展させて来たのは天才と言う名の病人である
 たかだか親が子への愛に病むなど何でもないことなのだ
 ちなみにもう一つ気付いた事がある

 最近飲む牛乳の量が減っているのだ

 そろそろ放って置けない
 例え、本当になんでもなかったとしても、やはり気になって仕方ないのだ
 神奈子はこの夜、一つの決心をした








 早苗が風呂に入って10分が経過した頃

「ちょっと夜風に当たってくる」

 酒を飲み、諏訪子にそう言って外に出る
 星が綺麗な夜だった
 ついでに月も綺麗である
 これが幻想郷の景色なんだなぁ……と、エピローグモードをしている場合ではない
 当然だが、本当にただ夜風に当たりに来たわけではないのだ
 一升瓶程度で酔うなど……神様を侮ってもらっては困る

「……風よ」

 そう小さく唱えると、神奈子を風が包み込んだ


 風陣「風王結界」


 風で己を包み、不可視にする技である
 どこぞのアーサー王も使っていた技だ
 何故透明の風を纏って不可視になれるのかって?
 光を弾くほどの強風を纏っているとかいう解釈でいい。そこらは読者に任せる
 今の私はまさに、約束された勝利の女神なのだ
 ヤサカリバー、エクスカナコー、好きな風に呼ぶといい
 どっちもなかなかの語呂の悪さである
 そして、それは割とどうでもいい事である



 不可視になった私は裏口の風呂場の窓から早苗を覗く
 この際覗きでも構わない
 早苗は浴槽に浸かり、水面に目を落としていた
 しかし、その目の先にあるのは水面ではない
 早苗の、己の体をまじまじと見つめている
 早苗は突然湯舟から体を起こし、床に座る
 そして、おもむろに足を広げ――――!!



(まさか…………!?)











 柔軟体操だった
 いや当然、現在早苗は全裸状態である
 そんな状態で柔軟体操となれば、それはそれでなんかエロいんだが
 やっぱり、なんかテンションが下がった
 にしても体固いな。風呂場で頭もつかないか
 と、

「ケロロ・ザ・グングニル~~」

 背後でマヌケな声がしたと思った瞬間

「ていっ」
「ほぐぁ!?」

おもいっきりカンチョーされた






「諏訪子っ……!?」
「これぞまさに頭隠して尻隠さずってね~」

 ケロケロと笑う
 いつの間にか下半身の風王結界が剥がれてしまっていたらしい
 いや、そんなことより今は……

「何……してるんですか……?」

 早苗への言い訳を考えるほうが先だった










 さて、二柱揃って早苗の前で正座させられてるわけだが
 「何で私まで……」と諏訪子が呟いてる。いい気味だ

「……まぁ、近頃私が挙動不審に見えていたことは認めましょう。ですが、何も覗くことはないじゃないですか」
「いやいや早苗、私は割と心配してだな」
「余計なお世話だって言ってるんですっ!!」

 怒鳴られた
 あまりの剣幕に神様も縮み上がってしまう

「あ……いえ、その、まぁ素直に話さなかった私にも責任はあります。それについては申し訳ありません」

 早苗が頭を下げた
 それを見た諏訪子が言った

「面をあげぃ」

 パガッ

「ったぁぁぁぁい……」

 おもいっきり殴ってやった
 諏訪子の奴、まだ酔いが覚めていないらしい

「とりあえず正直に話しますから、こういう事はこれっきりにしてください」








「ダイエット?」
「そういう事です」

 そういう事らしい

「早苗も体重をきにする年頃か」
「19ですッ!もうすぐ成人ですッ!!」
「幻想郷には成人式ないけどね」
「酒飲み放題だし」
「あいにく私にはなんだかんだでまだ外の常識が残っているんですよ」
「でもあれだ、早苗が他の幻想郷民にどこか負けてるとは思えないんだけど。むしろ勝ってるじゃん。幻想郷での巨乳はステータスだよ希少価値だよ」

 諏訪子が神奈子の胸倉を掴みあげた

「自分を希少価値呼ばわりとは随分傲慢な神様だなええコラ?」
「なんだい?悲願でんのかい?そういう台詞は胸が大きくなってからいうんだね」
「うっせえ塊〇で人間すら巻き込んだことの無いアマチュアが!てめーはそっから大きくしやがれ!」
「なんで〇魂の話なんだよ!」

 ちなみに諏訪子は大陸制覇したこともある

「甘い、甘いですよ神奈子様。こんぺいとうの2.5倍くらい甘いです」
「結構甘いねそれ」

「勝ってるからといってさぼるなど、愚の骨頂、油断とはまさにこのこと。そう、私が勝っているのは普段の努力の賜物なんです。かんがえても見てください、あえて胸の話はしませんが、幻想郷の人々、妖怪の方々肉付き、あれは努力無くして手に入るものではありません。あれが生れつきというなら一片のDNA細胞も残さぬ消滅をもって全人類に謝罪すべきです」

「言い過ぎじゃないかそれは」

「何を言いますか。才能のある人間はそれだけで罪です。奇跡をおこす程度の巫女として言わせていただきますがね、奇跡なんて願って起こせるようなものじゃないんですよ。才能がなくとも、器が小さくとも、努力して努力して、一心不乱に努力した果てに、己の限界を超えて何かを成す、それを奇跡というのです。ならば、出来〇の百点よりもの〇太の十点のほうが価値があるでしょう」

「待て、その言い分だとの〇太は普段から0点しか取れないみたいな言い方じゃないか」

「私はそう言ったんです。だからこそ、その十点には価値がある。出〇杉の百点の価値など、のび〇の0点と同じです。ああゆう努力を踏みにじる人間は生きているだけで罪です。そして人の上にも下にも人を作った神はもっと罪です」

「私神様なんだけどまあいい。〇び太は努力しないから0点なんだろう」

「あのですね神奈子様、きょうび努力しないだけで0点のテストなんて大学にもありませんよ。ましてや小学校、教科にもよりますが、常識だけでも五十点は固いでしょう。の〇太は負の方向に才能が傾いているのです。生半可な努力では一点すらとれませんよ」

 いくらなんでものび〇を過小評価し過ぎだろう
 いったいどうしたんだ早苗は。嫉妬の妖怪にでも狂わされたのか

「なにがいにしえの伝説の勇者の末裔ですか。なにがスーパーコーディネーターですか。なにが新世界の神ですか。そんな奴らには白紙の巻物に"じぇのさいど"と書いて投げ付けてやります。少年漫画を見習うべきです。ナ〇トを見習うべきです。かの自信家の草〇京でもゲー〇ッツに負けたから修業して最終決戦奥義・無式を習得したんです。レイサナなんて、病んでやります。努力しても努力しても置いていかれることに不安を覚えます。そこを悪の組織に付け込まれて洗脳されて、霊夢さんに立ちはだかるのです。洗脳された早苗の登場です。力を追い求めた揚句、力に取り込まれてなんかの波動に目覚めた霊夢さんを正気に戻すのも私の役目です」

「普通に少年漫画をじゃん。早苗ノリノリじゃん」

「やはり時代はマリサナです。お互いに励ましあいながら努力を重ねて人間のもつ無限の可能性を見せ付けてやるんです。で、話を戻しますが、やはり世の中、努力で決まる世の中であるべきです!」

「戻ってない戻ってない戻ってないから!!早苗のダイエット云々の話だから!!」

「いいえ!神奈子様は一体何を聞いていたのですか!!私は努力する人間こそ真に救われるべきと言う話をしていたのです!!」








 パンッ

 乾いた音がした





「知った風な口をきくんじゃないッ!!」



 そう声を荒げたのは諏訪子だった
 叩かれたほほを押さえて、早苗は諏訪子の顔を見る

「何を…………?」
「何もわかっちゃいない」
「へ……?」
「早苗は何もわかっちゃいない。何も知らない」

 諏訪子の目に、涙が浮かぶ

「諏訪子さ―――――




     ・・・・・・・・・・・・・
「お前に、努力したくとも出来ない人間の何がわかる!!」





「!!」

 早苗は目を見開く

「早苗……昔話をしてあげるよ。あるところに野球選手になるのが夢だった少年がいたんだ―――――――」

 諏訪子は優しく言葉を紡ぎだした






















 かいつまんで話せば、少年は事故で両腕を失ったという話である






「――――――そう、彼はただ純粋に野球がしたかった。そのための努力なら惜しまなかった。でも、もはやその努力すら許されないんだよ」

 早苗の頬は涙でびしょ濡れだった

「申し訳(ひっく)ありません諏訪子様(ぐすっ)……私は、私は……(ぐすっ)なんと軽率な事(ひっく)をっ……」

 泣きじゃくる早苗を諏訪子は優しく両腕で包み込んだ

「いや、いいんだ。早苗はなにも間違ったことは言っていない。軽率であろうと、それはとても大切な事なんだ。だから、早苗はもっと自分に自信をもっていいんだよ。私はただ、早苗に努力できる幸せを知ってもらいたかった」
「はいッ!諏訪子様の心、しかと受け止めました!」
「ふふ……ダイエット……がんばりなよ」
「諏訪子様……」
「早苗♪」
「諏訪子様ぁーーー!!」
「よしよし、解ればいいんだよ解れば」

 諏訪子はそう言って早苗の頭を撫でた
 え、なにこの流れ
 ところでなんで私はここに座らされてるんだっけ





















 ある夜の事
 おにぎり型の醤油せんべいを食べながら、なにがあるあるなのかよくわからない大事典を見てメモをとっている諏訪子に私は聞いた

「早苗、いくらなんでも風呂長くない?」

 早苗は特別長風呂するようなタイプではあった
 しかし、50分以上等考えがたい
 現に、そろそろ早苗が風呂に入ってから55分を過ぎようとしている

「言われてみればそだね。でも別に気にすることでもないじゃん」

 諏訪子は相変わらずメモをとっている
 無関心すぎる



「んん~~…………んー!」



「唸り声が聞こえてきたんだけど」
「最近の若いのはおさかんだねぇ」

 諏訪子は柿ピーの袋を開けた


「も、も……すこしでぇ…………ぷはっ」


 もう少しで……頭なんだろうなぁ


「まだまだ!努力すれば、奇跡は起きます!」


 起きるといいねぇ……


「おおおおおおおきろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ奇跡ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」



























「つ、いぃ、たぁっ!? だっだっだぁぁああぁぁあかん、関節、かん、かぁ、かぁぁぁぁぁあぁああぁ!!」






「……諏訪子」
「ちょ!?見て見て神奈子!納豆食べるだけで痩せるんだって!私やろっかな~!」
「……………………」






 神奈子はいろいろ言いたいことがあったが、とりあえず早苗を永遠亭に連れていった
 スランプで筆が進まない(涙
 溜まりに溜まった下書きを見て鬱々とする今日のこの頃

レートの割に点数高いなぁ(当社比)
前にもこんな事あったっけ

パロネタに頼りっきりのSSですからね
自分的に物語のメインである早苗の語りにもう少し中身を入れたかった所
過剰睡眠摂取症候群
lawss@excite.co.jp
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コメント



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7.30削除
誤字報告
>悲願でんのかい
僻んでんのかい

地の文で句点を使わないなら使わないで統一した方がいいと思います。
お話はパロディに振り回され、冗長な印象を受けました。
8.20名前が無い程度の能力削除
必要に見えないネタが多すぎて、逆にテンポが悪い感じが。
21.無評価名前が無い程度の能力削除
神奈子様、あなたはセイバーよりどっちかと言うとワムウだ。
29.80GUNモドキ削除
俗世に染まりきった守矢一家のメタ発言・・・・・・これ程心躍ることはない。
この早苗さんは外の世界ではジャンプ毎週買ってるんだろうなあ。
42.100名前が無い程度の能力削除
納豆ってたしか嘘だったような

なんか早苗さんの気持ちがよく分かるわ