Coolier - 新生・東方創想話

東方心闇郷 第四章

2004/11/19 22:30:25
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その日の夜



「ここね、あの黒いのと魔女がいる屋敷は…」
「時よ…止まりなさい」
時間が止まった
「さて、あの魔女をとらえに行きましょうか、
 こうも動いていないものを捕まえるのは楽ね。
 置手紙だけ書いて壁にさしとこうかな…
 じゃあね、黒い魔法使いさん」



次の日の朝
「パチュリー…朝だぞ~」
「!」
魔理沙は愕然とした。
パチュリーがいないのだ。
それもそのはず昨日の夜、咲夜が連れて行ってしまったからである。
「ん、刺し手紙か…なになに…」
『この魔女は預かった。紅魔館』
「シンプルな内容だがシンプルだけに余計に腹がたつ」
「いくぜ!紅魔館へ!」
魔理沙は紅魔館とは別の方に飛んでいった。
「おい、霊夢。起きてるか」
「起きてるわよ、いったい何?こんな朝早く…」
「紅魔館へ行くぞ」
「紅魔館へ!?何しに!?」
「パチュリ-を助けにだ」
「まさか…さらわれたの?」
「ああ…どうやったかは分からないが私が気付かないんだ…相当腕がたつ奴がいるはずだ」
「行きましょう。パチュリーが危険だわ」
二人はこんどこそ紅魔館へ向かった。



二人は紅魔館に着き、出てくる追っ手を次々と蹴散らしながら進んで行く。
「魔理沙、二人で一緒に行動しても効率が悪いわ。分かれて探しましょう」
「分かった、見つけたら何かしらで報告な」
「スペルカードでも撃てば分かるでしょう」
「そうだな…じゃあ私は右へ、霊夢は左を頼む」
「分かったわ、気をつけて」
「お前もな」
二人は二手に分かれて探索した
魔理沙の前に大きな扉があり開けると…
そこは大広間だった。
「パチュリー!」
「魔理沙!」
「パチュリー!今助けてやる」
魔理沙がパチュリーの場所へ走る…が
ドンッ
「いってぇぇぇ~、何にぶつかったんだ」
「見えない壁?」
「いらっしゃい、我が紅魔館へ」
「誰だ、お前は!」
「私はレミリア・スカーレット…この紅魔館の主よ」
「パチュリーをどうするつもりだ」
「こうするのよ…フラン!」
「はい、お姉様」
いつのまにかパチュリーの隣には小さい女の子が立っていた
「よく見ておきなさい。霧雨 魔理沙」
魔理沙はじっとみつめている。
そのすぐ後魔理沙の目の前で衝撃の絵を見ることになった。
なんとフランと呼ばれた少女がパチュリーの首に噛み付いているのである。
「あ…あ…」
さながら吸血でもしているみたいに…
「な、何を…」
「フラン、もういいでしょう」
「いい仲間になれそうですよ、お姉様」
フランがパチュリーから離れた。
その後パチュリーの髪の色が紫から赤に変わっていく。
「これであのこは私達の仲間になったわ」
「この子は頂いていくわ」
「………………」
三人は先の部屋に行ってしまった。
「こんな壁ぶち壊してやる」
「よしなさい、その壁は壊せないわよ」
「誰だ!」
「あの子をさらった張本人だと言ったら…?」
「許さない!」
魔理沙は咲夜目掛けて突進していった。
咲夜はナイフを取り出し…一投
「おっと危ない危ない」
「あら、残念。それであたれば終わりだったのに」
「ふざけるな!」
「スターダストレヴァリエ!」
咲夜目掛けて星の雪崩が迫っていく。
「パーフェクトスクウェア」
時間が止まりまた動き出す。
「やったか!」
「こっちよ」
「いつの間にあんな所へ?」
「魔理沙!」
「霊夢!」
魔理沙を見つけた霊夢は上空をみて叫んだ。
二人は空中戦をくりひろげていたからだ。
「さて、こっちは忙しいのそろそろ死ぬか、帰るかしてくんない?」
「こっちだって用があるんだ。帰れないな」
「じゃあ、死ぬしかないわね」
「幻幽『ジャック・ザ・ルビドレ』」
咲夜から数百本のナイフが魔理沙目掛けて飛んでいく。
『何だ!?体が動かないぞ』
『まずい』
「そして時は動き出す」
数百本のナイフが至近距離にいる魔理沙目掛けてさらに迫る。
「ようやく動ける…くそっ、全部回避は無理だっ」
ドガガガガガガガガッ
ナイフが過ぎ去ったあとには服が破けていて少々切り傷もある魔理沙がいた。
「あら、あれをよけるなんて…五月蠅い鼠ね」
続いて咲夜がナイフを取り出し横一閃に振った
「ぐぅっ!」
ナイフの空圧破が魔理沙を壁へと持っていく。
ドガッ
「ぐはっ!」
咲夜は攻撃の手を止めない。
ナイフを一本投げただけだが魔理沙に近づくにつれその数は、
1本、2本、4本、8本、16本と増えていった
「!」
ザカカカカカカッ
魔理沙は壁に縫い付けられてしまった。
「魔理沙!」
霊夢は魔理沙の所に飛んでいった。
それよりも早く咲夜がナイフを再び投げた。
今度は4本に分裂し魔理沙の両手首両足首に刺さった。
「ぐあっ」
「!」
魔理沙からは血が滴り落ちている。
特に手首からの出血が激しい。
「いいわね、その格好…あなたの血はこの紅魔館の命になるの。ありがたく思いなさい」
「へっ…だれが…」
「霊夢…このナイフを抜いてくれないか…動けなくて…しようがねえ」
魔理沙はもう話すことも辛そうだった。
「ちょっと待って」
霊夢が魔理沙に近づく。
もうこのとき魔理沙は出血多量で気絶していた。
あと一歩の所で…
「プライベートスクウェア」
咲夜が時符を発動させた
補足)パーフェクトはその周辺、プライベートは誰か一人を時間停止、ただし意識はある。音も聞こえる。
霊夢が動かなくなった。
『何、これ?身体が動かない』
咲夜が壁に刺さっている魔理沙に近づき、霊夢にウインクする。
『!、やめて』
咲夜がナイフを上に振り上げる。
「じゃあね、黒い魔法使いさん」
霊夢の目の前で咲夜が魔理沙の心臓にナイフを突き刺した。
ドスッ
「がはっ!」
「これで終わりね、だから帰ったほうがいいっていったのに」
咲夜はそういうとナイフの柄を掴んで捻った。
「ぐぅぅ…あぁあああ」
『あ…あ…魔理沙ぁぁぁぁぁぁぁ!』
「こんなものかしらね」
咲夜は魔理沙と霊夢から離れて刺さっているナイフを回収した。
魔理沙はそのまま落下していった。
もはや生きているのすら分からない。
『魔理沙…魔理沙』
霊夢の身体が反応した。
「魔理沙ぁぁぁぁぁぁぁ!」
霊夢は全速力で落下していく魔理沙に向かって飛ぶ。
ガシッ
なんとか霊夢は魔理沙を抱きかかえた。
「魔理沙っ…大丈夫!?」
「へへ…こんな…の…ごほっ…私じゃ…がはっ…ないぜ…」
「もう喋らないで!…血が…!」
「らしく…ないな…」
魔理沙の腕から力が抜けた。
「いやあああぁぁぁぁぁ!魔理沙ぁぁぁぁぁぁ!」
「うっ…うっ…魔理沙、魔理沙、魔理沙…」
「また縁があったらあいましょうね人間の巫女さん」
そういうと咲夜は奥の部屋に向かっていった。
急展開です。いきなり…。
カシス
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