Coolier - 新生・東方創想話

博麗の神様

2009/06/17 02:40:22
最終更新
サイズ
1.43KB
ページ数
1
閲覧数
737
評価数
0/26
POINT
810
Rate
6.19

分類タグ

今日も参拝客の訪れない博麗神社。


霊夢は縁側でお茶を飲んでいる。


「────」


今日も届かない。


いつものように魔理沙が遊びに来た。


どういう風の吹き回しか、賽銭を入れていた。


他愛もない話で笑っている。


「────」


笑い声も届かない。


そういえば、ここの神社は誰を祀ってるのかと魔理沙が聞いた。


思い出せないらしい。


文句のひとつも届かない。


魔理沙も忘れてしまっているらしい。


「────」


今度はもっと大きな声で怒ってみた。


少しは聞こえたみたい。


「…………」


「…………」


二人とも黙って考えている。


思い出そうとしてくれている。


霊夢が声を上げた。


魔理沙も声を上げた。


やっと思い出してくれたみたい。


二人は同時にその名前を口にした。


これでやっと二人の前に──


「あれ、魅魔じゃない。今まで何処に居たの?」


「魅魔様、お久しぶりです」


「ずっとここに居たわ。まったく、二人して忘れてるんじゃないわよ。一応ここの祟り神的存在なんだから、忘れられたり、信仰がなくなったりすると、私という存在が消えてしまうのよ。危うく消えかけたわ」


「あーごめんごめん。これから気をつけるから」


「ごめんなさい……」


「さてと、二度とこうならないように、幻想郷中に私の復活を知らせてこようかね」


「ちょっと変なことはしないでよ。面倒だから」


「今の私にそんな力は無いわ。あったとしても、また封印されるのは御免だからね。安心しなさいな」


「魅魔様、私もついて行きます!」





「あれ、魅魔の他に代々祀られてる神様が居るはずなんだけど、結局それって誰なのかしら……」
余計なものを削っていったら何も無くなってしまうところでした。
どれだけ短くできるかやってみました。如何だったでしょうか。

続きは、たぶん無いです。
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.810簡易評価
0. コメントなし