Coolier - 新生・東方創想話

風と蛇と蛙の憧憬

2009/06/09 16:10:47
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「お引っ越し……ですか?」
 突然耳にしたその単語を、東風谷早苗はオウムのように繰り返した。まだ微かに幼さを残した顔立ちの、十七歳の少女である。身に着けているのは白と青を基調とした巫女服と、長いストレートヘアーを留める、蛇と蛙の髪飾り。化粧の類はしていない。肌の白さには、密かな自信があったが。
 静謐さが保たれたこの拝殿にいるのは自分だけだった。正確に言えば拝殿ではなく、その更に奥――余人の知らぬ神居の地。神社の関係者の中でも、ここまで入り込むことが許可されているのは風祝である早苗だけだ。洗礼を受けた参拝客はおろか、正式な神官ですら越えることを許されない結界が、ここにはある。
 早苗が視線を向けた先にいる女性は、笑みを浮かべたまま首肯した。軽い口調で、
「そうなのよ。この土地にいるのも、そろそろ限界かと思ってね」
「はぁ……」
 いまいち話が飲み込めず、曖昧に返す。堂の最奥にいるその女性は、自分を除けば唯一、ここに入ることが出来る者と言える――正確に言えばここは彼女の為の建物であり、入ることを許可されている早苗こそが唯一の例外なのだが。
 女の外見は、二十代後半から三十代前半程に見えた。もっとも彼女にとって、年齢などさして重要な問題ではないのだろう。ボリュームのある髪は特に手入れをされた様子などもないが、不思議とそれで髪型として成立するかたちになっていた。どんな季節でも決して外さない紅葉の髪飾りが、小さく存在を主張している。
 彼女の着ている赤い衣装は現代のファッションからすれば異質なデザインだが、それ以上に目を引くのは背中で巨大な輪を作る、太い注連縄だった。それがどういう原理で取り付けられているのか不明だが、彼女の存在にいちいち疑問を抱いていたらきりがない。ましてやそれは不敬である。
(この方の場合、見慣れた、っていう理由もあるかもしれませんけど)
 早苗は声に出さず胸中で呟いた。
 見慣れているからこそ、目の前の女性が地に足も付けずふわふわと浮遊していたからといって、早苗はそのことに何も不思議を感じたりはしなかった。
 空中で器用に胡座などかいているその女は、少し面倒臭そうに説明を付け足してくる。
「だからぁ、ここ何十年かで参拝者の数が減っちゃってるでしょ? お賽銭とかも最近は特に少ないし」
「まぁ、経営状態に関して厳しいのはそうですね……。売店の売り子のアルバイトも本当はもう少し雇いたいところですし」
「ていうか仮にも神社なのに、何の所縁も信仰心も無い人間をバイトで雇ってるあたりが既にヤバいと思うのよ」
「それについてはちょっとだけ我慢していただかないと……人手が足りないのは確かですから」
「思うんだけど、神社の敷地のすぐ近くであんなにお土産屋さんが軒を連ねてるのがいけないのよね。あの店たちをうちに取り込めたら、多少は黒字にもなるんじゃないかしら」
「そもそも神社はお金を稼ぐための場所ではないですって」
「あぁそうだった、私としたことが目的を見失っちゃうところだったわ。……とまぁそんなこんながあるから、引っ越しという英断に踏み切る訳よ」
「どんなこんななのかまだよく分かりませんが。……でも神奈子様。神様が引っ越しって、御神体のこととかその他諸々、結構大変そうなんですけど」
 それこそ、かなりの金が掛かりそうな話である。ついでに言えば現状、この神社にそんな大規模なことをするだけの金銭的余裕は無い。
 宙に浮く女性――八坂神奈子は、疲れたような顔で首を横に振ってみせた。
「確かに楽じゃないのよねぇ。実際、疲れるとは思うわよ……。なんたって、この辺り一帯の神社全部と、あとは湖を丸ごと移動させるわけだしねぇ」
「……はい?」
 意味が分からず、早苗は口をぽかんと開けるだけだった。
「移動って、どういうことですか」
「全部よ、全部。神社の建物とかそういうの全部。だって移った先で家無かったら、私たち困っちゃうでしょ?」
「そりゃ全力で困りますけど、そういうのは引っ越しって言わないですよ……」
 引っ越し先に、今の家をそのまま持っていく者の話など聞いたことがない。もっとも目の前の御方は、早苗の常識を理解してはくれないようだった。心底嫌そうに、口を尖らせる。
「だからって嫌よ私は。馴染んでない建物で寝起きするのなんて、なんか落ち着かなさそうじゃない」
「…………」
 だったら引っ越さなきゃいいのに、と強く思ったが、言ったところで聞いては貰えないんだろうな、ということは分かっていた。だからこそ、それとは違う言葉を口にする。
「そもそも、何処に行くと仰るんですか」
 現代の日本において、秘境などと呼ばれる土地はもう残っていないに等しい。科学文明を発展させ続けた人類はおよそどんな場所であっても切り開き、どんな場所であっても住み着いてしまう。また、大抵の土地には先住民としての神がいる。現代の霊的存在はすべからく、大昔のような強大な力は失っているものの、だからこそ今更別の土地の土着神に喧嘩を売るような真似は色々な問題があった。
 早苗の心配を余所に、神奈子は自信満々な顔だった。不敵な笑みなど浮かべつつ、
「幻想郷へ行くわ」
「……幻想郷?」
 聞き慣れない単語に、早苗は首を傾げた。すると神奈子が、人差し指を一振りする。それに呼応して、どこからともなく車輪付きの黒板とチョークがふよふよと建物の中に運ばれてきた。何故か懐から小さな丸眼鏡など取り出して掛け始めた神奈子に対し、早苗は大きく溜め息をついた。
「神力をそんな無駄なことに使わないでください……」
「いいじゃない。こういう使い方もあるんだと覚えたのは最近よ」
 時期の問題ではないのだが。
 突っ込む気力も沸かないこちらに対して、神奈子は張り切った様子で黒板に字を書き始めた。チョークで書かれたとは思えない達筆で、幻想郷、と。
「幻想郷っていうのはね、私たちがいるこの世界とは別で存在する、もう一つの世界みたいなものなのよ」
「多次元世界論……ですか?」
 そういった概念があることは、早苗も知っていた。それは霊的なだけでなく、科学的にも研究がされている分野である。もっとも、どちらの観点からも、未だ実証には至っていないが。
 だが神奈子は、黒板に書かれた多次元世界論という単語に大きくバツ印を付けた。
「いわゆるパラレルワールドとは少し違うわね。あなたの言っているのは、別の世界では自分とよく似た存在がまったく別の人生を歩んでいるかもしれない、っていうあれでしょ? 幻想郷はそういった類のものとは違って、空間と結界を境界線として、一つの世界が隔離されている、と考えた方が正しいみたいよ」
「よくは分からないですけど……とりあえずその幻想郷、って呼ばれるもう一つの世界があるんですね?」
「そういうこと。私も知ったのはつい最近なんだけどね」
(つい最近知った場所にいきなり引っ越しなんですか……)
 つくづく、聞いていて不安にしかならない話ではあった。
 取り敢えず懸念は横へどかし、早苗は疑問の解消を優先することにした。
「神社全部と……あと湖も持って行くって仰いましたが、そんなことしたらこの辺りがクレーターだらけになっちゃいませんか?」
「大丈夫よ。抜け殻だけ残して置いとけば、現代の人間は気が付かないわ。私のことが見えなくて、あなたの力も認識できないのが現代人なんだから」
 それに関しては神奈子の言うとおりであった。この神社に祀られている八坂神奈子の姿を見ることが出来るのは、現在は早苗だけである。神奈子に仕える立場の神官などですら、彼女がこうして姿形を持っていることは知らなかった。神奈子はよく神社の外へと外出するが――かつては、旅人の服を脱がす目的で太陽と喧嘩したこともあったとか――、彼女の存在に気付く人間はいない。遙か昔、人々の信仰心が高かった頃は、霊感の強い者もいたというが。
「丸ごと、とは言っても形の器だけは残しておくわ。本質部分である中身は空っぽに近い状態だけど、今の人間ならそれでも問題にはならないでしょ。そう遠くない内――何百年か後には忘れ去られて朽ちてるかもしれないけど、この時代の現状を見る限りでは仕方ないんじゃないかしら」
 あっさりと言う。それはつまり世界から信仰が失われるということであり、もしそんな、神の存在が完全に忘れられてしまう時代が来たとしたら――
 早苗は思わず声を上げた。
「そんなことになったら神奈子様はっ!」
 通常、神と呼ばれる者たちがその存在を保つ為には、人間から集められる信仰心が必要不可欠となる。強い信仰を集める神ほど、強い力を発揮できるのだ。だが現代の日本において、人々の信仰はお世辞にも厚いとは言えない。人は神よりも、科学と情報を信仰するようになり、そうして既に長い時間が経過していた。
 もしも、その信仰心が完全に失われてしまえば。神は、自らの存在すら保てなくなり消滅してしまう。早苗にとってそれは耐え難いことだった。考えたくもない。
「神奈子様は……っ!」
繰り返すものの、言葉は続かなかった。喉が引き攣り、最悪の想像を口にすることを拒む。早苗は俯いた。
 と、頭の上にぽんと手が乗せられる。神奈子は子供に言い聞かせるような口調と共に、早苗の頭を優しく撫でてくれていた。
「だーかーら、ちゃんと聞きなさいってば。そうならないようにする為の引っ越しなの。幻想郷という場所には神がいて妖怪がいて、人間もいる。それらと交流して信仰心を得ることが出来れば……ほら、私たちも安泰でしょ?」
「妖怪から信仰を得ようって仰るんですか……?」
 そんな神様など、聞いたことがない。
「あら、私は結構良いアイデアだと思うんだけどね。人間も妖怪も、どちらも大差ないものよ。あなたはちゃんと姿形を保った妖怪に出会ったことがないから、あまりピンとこないかもしれないけどね」
「……神奈子様の仰ることは難しいです」
「私は神様だからねぇ。ほらほら、もっと崇めていいのよ」
 得意げに胸を反らした彼女に神様としての威厳があるかどうかは別問題だと思えたが、早苗は何も言わなかった。短く嘆息するだけにしておく。
 事態の問題点を半ば以上無理矢理に飲み込んだ早苗は、ひとまず建設的に考えることにした。別の質問を投げかける。
「引っ越しというのは、いつ頃行う予定なんです?」
「明後日」
「早ッ。……え、いや、あの、ちょっと……早すぎませんか?」
 こちらの言葉に、神奈子は少しだけ不満そうに返してくる。
「いいじゃない、早いとこ新居に移りたいし。それに言うでしょ。神は急げ、って」
「それを言うなら善ですよっ」
「いーの。私が正義で、善みたいなものなんだから」
「うぅ、理論が無茶苦茶ですよぅ……」
 しくしく泣き始めたこちらに、神奈子はあくまで気楽な様子だった。
「荷物とかそういうのはいらないから、気持ちの整理だけはしておきなさいね。ほぼ間違いなく、こちらの世界には戻ってこれなくなるでしょうから」
「なんだか突然、大事になってきちゃったような……」
「世の中なんてそんなもんよ。なるようにしかならないし、動くからには何かが変化するの」
「幻想郷……かぁ」

 そうして、守矢神社の大規模な引っ越し話は始まったのだった。

       ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 早苗がぼんやりとした足取りで神社から出て行くのを、神奈子は胡座をかいた姿勢で見送った。彼女の足音が遠ざかっていき、神奈子の耳にもそれが届かなくなった頃に――耳が別の音を拾う。
「あの子、急に元気無くなっちゃったねぇ」
 聞こえてきた声に振り向く。いつの間にか背後に、小柄な少女が姿を現していた。
「そりゃあの子だって、こっちの世界に未練ぐらいはあるでしょうからね」
 言葉を返しつつ、何とはなしにその少女を見やる。見慣れた姿の彼女は、まさしく少女としか呼べないような小さな体型だった。濃い紫に蛙の文様をあしらった服は、袖口が極端な末広がりになっており、そこから小さな手が僅かに除いている。髪の毛は、芒を連想させる美しい金色。この国では特に珍しいその色は、おそらく一本一本の繊維が非常に細いからそう見えるのだろう。神奈子にしてみれば羨ましいことである。
 眼球を取り付けたとしか思えない、奇っ怪なデザインの帽子を被り直しつつ、その少女は言ってくる。この神社の、本当の主は。
「未練かぁ。やっぱり好きな男とかいたのかな」
「目を輝かせるのはやめなさいって」
 だがその少女――いや、幼女――いや、女、洩矢諏訪子は不満そうだった。
「あーうー。でもさでもさ、気になるじゃないのさー」
「好きねぇ、そういう話」
 少し呆れて、嘆息する。と、諏訪子は唐突に話題を変えた。
「それにしても神奈子、あんた随分思い切った行動に出るね」
「思い切ったって……幻想郷のこと?」
「他に何があるのさ。神社ごと世界を渡るなんて、聞いたことないよ」
 そう言ってくる諏訪子の顔つきは、先程までと比べると別人のように鋭い。まぁ見た目はこんな少女だが、実際のところは彼女の方が自分よりいくらか年上のはずである。
「千年前と同じことをするかい?」
 諏訪子の台詞は質問というより、詰問のように響いた。何となく視線を外し、神奈子は目を伏せた。そのまま、短く返す。
「あの時とは状況が違うさ。……何もかもね」
 元々この守矢神社は、諏訪子が祀られた土地に建てられた神社だった。かつてこの地に住んでいた土着神たちの頂点に立ち、それらを統べていたのが諏訪子である。数多くの土着神と、それらを統べる頂点の神。この土地はまさしく諏訪子の王国であり、彼女は王だった。
 今から千年ほど前、地方の土着信仰を排除して、中央の支配を広げようと画策した人間たちがいた。その際に彼らが用意した切り札となる神こそが神奈子であり、それはどう控えめに言ったところで、諏訪子の王国に対する侵略だった。
 戦争に勝利した神奈子はこの地を治める新たな神となったが、民は諏訪子ら土着神への畏敬を捨てきれず、神奈子はやむを得ずこの地の信仰をコントロールすることにしたのである。洩矢を守矢とし、祟神ミシャグジの恐怖が払拭されたことをアピールしなければならなかったのだ。土着神の頂点である守矢諏訪子を排斥するのではなく、むしろ彼女をパートナーとして改めて迎え入れた。
 もっとも、神社に仕える人間に一子相伝の口伝として伝えられたこの話は、明治時代にその大部分が失われてしまっている。その為早苗も漠然とした内容しか知らなかったが。
 今、諏訪子がこちらを責めるような口調になっているのも、それらを踏まえた上でのことなのだろう。だが。
「今回の件は、私たちの為だけじゃない。あの子の為でもあるのよ」
「そりゃ分かるけどさぁ」
「あんただって、自分の子供のことぐらいもっとちゃんと心配してやんなさい」
「あーうー。別に私が直接産んだのはあの子ではないんだけどー」
 どちらにせよ、早苗の遠い遠いご先祖様がこの諏訪子であることを、本人は知らなかった。早苗が持つ特殊な力なども、彼女の中に流れる諏訪子の血があってこそなのだが。
「同じようなもんでしょ。人間の男に惚れ込んで子供までこさえちゃって」
「何よー。当時はそういうのが流行ってたし、それに私の場合は本気で好き合ってたんだから別に良いじゃないのさ」
「……まぁとにかく、その男と本気で好き合った結果とやらが早苗でもあるわけだから、あの子のことも救ってあげたいでしょ」
「あーうー。そりゃーねぇ」
 東風谷早苗は、諏訪子の血統の中でも特に抜きん出て力が強い。信仰心が弱まった現代においてあれだけ強力な力が発現することなどそれ自体が異常ではあるのだが、彼女の力は紛れもない本物だった。神格化し、まさしく現人神と呼ぶに相応しい力を身につけている。
 神奈子は告げた。
「このままじゃ私たち共々、あの子まで消滅してしまうかもしれないわよ」
 信仰の途絶は、即ち神の消滅を意味する。この地で眠る土着神や、それらの長たる諏訪子、同格の神である神奈子。そしてそれらに限りなく近い存在となってしまった現人神の早苗にも、何らかの影響が出るはずである。人間の部分を色濃く残した早苗であればもしかしたら消滅とまではいかないかもしれないが、楽観できることではなかった。
 あるいはその瞬間は、早苗が人間として寿命を終える日までやって来ないかもしれない。だが神奈子としては、そんな不確かな賭けをするつもりなど欠片も無かった。
 しかし、諏訪子はまだ噛みついてきた。
「だからって下調べも無しにいきなり移動するってのはどうなのよ。もう少しちゃんと調べて、物件を探したりっていうのはしないの?」
「あら、ある程度の確信は得てるわよ。たぶん大丈夫。私が負ける賭けをしない主義だってことは、あんたが一番よく知ってるでしょ」
 自信満々で答える、彼女からの視線はどうにも懐疑的だった。口を尖らせつつ訊ねてくる。
「……ちなみにそのたぶん、ていうのはどのぐらいの確率?」
「そうねぇ。今夜の晩ご飯がお粥になるぐらいの確率かしらね」
「あーうー! 何なのよそれはー!」
 両手をぶんぶん振り回し、子供そのものの仕草で抗議してくる諏訪子を視界の端に留めつつ――神奈子は外を見た。夕日が山の稜線に差し掛かろうとしている。太陽が沈む光景は、否が応でも良くない考えを連想させた。永遠に近い時間と、太陽に匹敵する栄光を持つはずの神々。その力が及ばなくなりつつある、この時代。時が来れば陽が沈むように、或いはいずれ――
「守ってみせるわ。私が、どんな手段を使ってでも」
 神奈子は小さく呟いた。諏訪子の抗議の声はいつの間にか止み、彼女は無言でこちらを見つめていた。

       ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

「いきなりお引っ越しなんて言われても、困っちゃうなあ……」
 広大な湖の堤防沿いを歩きつつ、早苗は独白した。神社の外へと買い物に出てきているため、現在は巫女服ではなく平服である。神奈子との話の後で、お気に入りのワンピース――巫女服から離れても白いデザインを選んでしまうのは、ある意味自分の宿命なのかもしれない――に着替え外へ出てきていた。
 既に日は暮れ始め、空は赤から紺へとその色を変えつつある。向かいの湖岸では山の斜面に沿うようにして街の灯りが広がり、地上に降りた星のように見えた。おそらく反対の岸から見れば、こちらも同じような光景になっているのだろう。
「本当に何の準備もしなくていいのかなぁ」
 向こうがどんな場所かも分からないというのに。正直不安な気持ちは大きかった。神奈子の言葉に間違いがあるとも思えないのだが。
(……そういえば、諏訪子様はこのことをご存じなのかしら)
 神奈子の神社であるはずの神社、その最奥に住む、暢気で謎なもうひとりの神様。何故あの神社に住んでいるのかなどについて早苗はよく分かっていなかったが、彼女が神奈子同様に敬うべき存在であることに変わりはない。洩矢諏訪子は今回の引っ越しに反対はしていないのだろうか?
(喧嘩とかしてたら嫌だなぁ。……規模が半端じゃないよねきっと)
 自分の想像が怖くなり、早苗は身震いした。口喧嘩程度ならばわりと頻繁に見かけるものの、あれだけ強い力を持った神々の本気の喧嘩となれば、かなり大事になるのは間違いない。神奈子曰く、
「昔はよく大喧嘩してたわよ。それこそ全力で」
とのことだったが、早苗にしてみれば現代でそれを再現するのは勘弁してほしいところだ。
「でも、あの御二人の言葉に任せておけば、きっと問題ないはず」
 ひとまずそう結論付けることにした。気が付けば、神社から相当離れた場所まで歩いてきてしまっている。単に夕飯の買い物がてら散歩をしていただけだったのだが。
 この街は巨大な湖を中心として作られており、場所によってその顔を大きく変える。豊富な湯量の温泉や間欠泉を売りとした観光街や、もしくはごく普通の住宅街。早苗は頭の中に描いた湖の地図を時計に見立てて、現在地を推測した。およそ、八時から九時の位置と言ったところか。かなりの距離を歩いてきたことになる。神社を出たのは夕暮れ前だったというのに、太陽はその姿を隠し、空では月がその存在を主張するように光っていた。
 歩いてきた道をそのまま戻っている途中、右手側の路地に目がいく。何の変哲もない住宅街の一角。義務教育を受けていた数年前までは何度も通った道だった。思わず声が漏れる。
「懐かしいなぁ。そういえば最近は、こちらの方まで来ることが無かったから」
 当時のクラスメイトとも、会う機会は徐々に減っていた。早苗が忙しいことが主な原因なのだが。
(当初は、今時中卒は流石にヤバくない? なんてストレートに言われて結構真剣に落ち込んだりしましたけど……)
 まぁ、今となっては良い思い出である。たぶん。
 そのまま道を歩いていると、近くに薬局があることを思い出した。
「……神奈子様は特に用意する物は無いと仰ってたけど、風邪薬ぐらいはあった方がいいかな」
 幼い頃以来一度も風邪を引いたことのない早苗だが、まぁ備えあれば何とやらである。早苗はひとまず道を逸れて、そちらの方へと足を向けた。
 しばらく歩くと目的の店が見えてきた。小さい建物で、しかも少し古びてしまっているが、記憶の通りだ。早苗は入り口の扉を開けた。
「こんばんは。……まだやってますか?」
 外に書いてあった営業時間ぎりぎりであるため控えめに声を掛けると、狭い店の奥から、壮年の女性が顔を出してくる。
「あら、早苗ちゃん?」
「どうも、こんばんは」
 店主の女性に会釈しつつ、早苗は商品の棚を見た。普段こういった薬などと全く無縁の生活なだけに、何を選べばいいのか迷う。よくよく思い出してみると、この店に客として訪れるのも数年振りなのだ。
 迷っていると、店主が話し掛けてきてくれた。
「早苗ちゃんが来るなんて珍しいね。いつもは逆の立場なのに」
 店主の女性は信仰心の厚い人物であり、よく守矢神社に参拝に来てくれる。その為境内などではよく顔を合わせる間柄だった。
 結局自分の判断では選びきれず、早苗は店主に相談することにした。
「実は、お薬を一揃い頂きたいのですが……」
「一揃いって、常備薬みたいなものでいいの?」
「常備薬……ああ、なるほど、そうですね。それがいいです」
 奇妙な会話になっているかもしれないが、仕方がない。店主の薦めに従って、早苗は何種類かの薬や包帯などを籠に入れた。
「うん、ひとまずこれぐらいの種類が揃ってれば大丈夫です」
「ホントに珍しいねぇ。早苗ちゃんは薬なんていらない健康な子だと思ってたけど」
「あはは……。まぁ、色々ありまして」
 どう説明することも出来ず、笑って濁しておく。まさか、異世界に移住するための準備であるとは言えなかった。
 レジで告げられた金額に一瞬固まりかけたが、そこは仮にも風祝と呼ばれた立場である。涼しい顔で会計を済ませて、涼しいどころか極寒になってしまった財布の中身を憂いつつ、早苗は薬局を後にした。
「またね、早苗ちゃん」
 店主の言葉が、少しだけ哀しかった。

「……薬ってこんなに高かったんですね」
 神社の方向に続く道をとぼとぼと歩きつつ、早苗は呟いた。人目があればやらないであろう、げんなりとした口調で。
 薬を購入することなど普段はまずないため、その値段には本当に驚かされた。財布の中身が足りたのは奇跡的だと言える。あるいはそれも、日頃の行いの良さが為し得ることだろうか。
「とは言え……」
 奇跡を起こす風祝の力でも、財布の中身を増やすことは出来ない。紙幣が一枚も無くなってしまった財布の中身を見やりつつ、早苗は嘆息した。
「晩ご飯の買い物に出てきたのに、これじゃ何も買えない気がする……。今夜はお粥で良いかな。神奈子様の好物だし」
 夕食が粥になるなら、わざわざ買い物に出てくる必要もなかったことになるが。
(幻想郷って、どんな所かしら)
 献立の思案は、一度も見たことのない転居先への想いに化けた。妖怪などが普通のものとして暮らす世界。そこには、自分のように特殊な力を備えた人間もいるのだろうか?
 ふと思い立ち、早苗は足を止めた。
(特殊な……力。秘術)
 夜の街は閑静で、人の気配は無い。誰も見ていないことをある程度確認しつつ、早苗は自分の体を浮き上がらせた。そのまま風に流される風船のように、但し明確な意志を持って、早苗は再び湖の方まで移動した。上空を飛び、見る見るうちに湖の中心へと向かって進んでいく。
 夜の湖は静寂が独占するものだった。湖畔の道を通る自動車の音も、行き交う人々が談笑する声も、ここまでは届かない。その静穏を壊してしまうのは無粋なことに思えた。薬の入った買い物袋が、ばさばさと遠慮無く音を立ててはいたが。
 目測で中心部まで来たところで、早苗は体を止めた。そして岸辺の街並みを、見下ろすようにして眺める。人の創り出した灯り。神を捨て去り、科学を信仰して得たもの。自分が異質となる街。
(幻想郷には私のような人間はいるのかしら)
 空を飛ぶ程度のことは、早苗にとって特殊でも何でもない。風祝の家系に生まれ、幼い頃から秘術を学んできた自分にしてみれば極々当たり前のことである。神事に携わる者は早苗のことを現人神と讃えてくれたが、結局のところ信仰心不足に喘ぐ現代では大した価値を持つことが出来ない。遙かな昔であれば、あるいは自分は本当に神格化させられてしまっていたかもしれないのだが。
 この世界で無くなりつつある信仰心が幻想郷にあるのなら、自分という人間の意味もまた大きく違ってくるだろう。そこには微かな虞と、そしてそれ以上の期待がある。
「でも……」
 早苗は微笑した。
「きっと、楽しいことになるはずですよね」
 神奈子の決断に間違いなどあるはずがない。
 そして同時に、現人神の起こす奇跡の力ならばどんな困難でも乗り切っていける自信があった。

 こちらの世界では最後になるかもしれない空中遊泳をたっぷりと楽しんでから、早苗は帰路に就いた。
 神奈子は献立の粥を喜んでくれたが、諏訪子は何故か今日に限って不満そうな顔をしていた。

       ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 夜の神社に満ちているのは沈黙だった。静寂ではなく、沈黙である。拝殿の屋根上に鎮座する苔むした石に一人腰掛けて、神奈子は星空を見上げていた。手元には蔵から引っ張り出してきた地酒の瓶と、それを注ぐ為の小さなコップが置いてある。早苗あたりがこんな状況を目にしたら、何と言うだろう。
「御自分の社なのですから、中でくつろげばよろしいではないですか。ていうか硯石を座布団代わりにしないで下さいっ」
 あたりだろうか? 何も知らないあの娘の発言としては、まあそんなところだろう。
 彼女は知らない。この土地が本来、誰のものなのか。八坂神奈子という神様は実のところこの神社を間借りしているに過ぎず、この地の真の支配者は別にいるのだということを。
(あの子にもその内話さなきゃいけないとは思うんだけどね)
 微苦笑を漏らしつつ、神奈子は酒瓶を手に取った。手酌をしようと器を持ち上げたところで、背後に向かって声を掛ける。
「悪いけど、器は一つしか用意してないのよ」
「平気よ。私には自前のがあるから気にしないで頂戴」
 あっさり答えてきた声の主の方へと視線をやる。屋根の上で、空間の裂け目から姿を現したのは、長い金髪を風に揺らす女だった。ゴシック風の黒いワンピースと、真夜中には似つかわしくない日傘を手にしたその美女は、紫色の透き通った瞳をこちらに向けてきていた。彼女の言葉に従い、神奈子は酒を自分の分だけ注いだ。告げる。
「また現れたわね」
「いつでも会えると、そう言ったでしょう?」
 金髪の女は馴れ馴れしく屋根の上に腰を下ろした。日傘を畳んで、自分が出てきた空間の亀裂の中へとしまう。その代わりに彼女が取り出したのは、酒瓶とグラスだった。自前とはこういうことか。
(……なんとも便利な力ね)
 言葉には出さす、賞賛を送っておく。境界を操るこの女の力は、他では見たことがないものだった。この女だけが使える非常に特殊な力であると言える――風を操って物を運ぶという横着な行為は、実はこの力がヒントになっていたりするのだが。
 胸中の思いとは全く別のことを、神奈子は口にした。
「初めて会った時には、まさかあなたの世界へ行くことになるとは思わなかったわ」
「覚えているの?」
「もう千年以上も昔のことだけどね。神様っていうのは記憶力が良いものなのよ」
 出鱈目な理屈ではあるが、金髪の女はこちらの言葉に笑みを浮かべた。自ら取り出した酒をグラスへ注ぎ、少しずつ飲み始める。
「次に会ったのはついこの間。……幻想郷の妖怪っていうのは、みんながあなたみたいにひょいひょいこちらへ来ているの?」
「まさか。そんなことになったらこちらの世界では大騒ぎになってしまうでしょう。私は特別よ。普通なら、外の世界へ出るなんてことを考える者さえいないわ」
 自分だけが規格外であると、この女はそう言っているのだ。その自信に満ちた態度が、神奈子は嫌いではなかった。空になった女のグラスに、こちらの酒を注いでやる。女は礼を言うと、それを一息で飲み干した。
「……へぇ、美味しいわね。いいの? こんなに美味しいお酒があるのに、この地を離れてしまっても」
「飲みたくなったら、お酒だけ買いに戻ってくればいいじゃないの」
「あら、簡単に出来るみたいな口振りね」
「出来るわよ。神様だもの」
 不敵に笑う。こちらの笑みを見て、金髪の女も唇の端を吊り上げた。彼女は先程の礼なのか、こちらの器に酒を注いでくれた。
「幻想郷にだって、美味しいお酒は沢山あるわよ。でも――本格的な宴は、貴女たちがこちらへ来てからにしましょうか」
「楽しみね。でもいいのかしら? 私、お酒には神懸かり的に強いわよ?」
 女は答えず、笑っただけだった。
 その後彼女が帰るまで、二人は無言で酒を酌み交わし続けた。

       ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

「と、まぁ、神奈子様から聞いた話も含めると大体そんな感じのことがありまして。それで私たちは、この幻想郷に来ることにしたので……って、霊夢さん?」
 珍しく山の上の神社を訪ねてきた博麗の巫女が、何故かふるふると震えているのを見やり、早苗は困惑の声を上げた。久方振りに、わざわざ妖怪の山を登ってきたこの来客に、幻想郷へ来ることになったきっかけについて聞かれたので話をしていたのだが。
「あの……霊夢さん? 私の話聞いてますか?」
「…………」
 おずおずと訪ねるが、当の博麗霊夢は下を見たまま振動を繰り返すだけだった。赤と白を基調とした巫女服を着た、自分と同い年ぐらいの少女。背中ほどまでの黒髪の上に飾られたリボンは現在、主に呼応するかのように小さく震えている。
「ちょっと何なんですか……」
 文句を口にしつつ霊夢の方へ近付こうとして、彼女が何か呟いているのが聞き取れた。ぼそぼそと、小さく唇を動かしながら何事か言っている。
「亡霊騒ぎのときもあいつが冬眠してたのが根本の原因だったし、永夜異変のときも話を持ちかけてきたのはあいつだったし……」
 呟きはそこまでしか聞き取れなかった。そこから続けられたのは最早呟きなどではなく、完全な絶叫だった。
「結局こいつら連れてきたのもあんたが原因かああああぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 叫びとともに霊夢が掲げた掌から、虹色の閃光が迸っていく。凄まじい熱量を伴うその衝撃波は、子供が積み木の城を崩すような勢いで守矢神社の一角を吹き飛ばした。
 跡形も無くなった宝物殿を見て、早苗は悲鳴を上げた。
「ちょっとぉっ! 壊すなら自分の神社にしてくださいよお!」
 抗議の声を無視して凶悪なスペルカードを乱射している霊夢の袖を掴む。爆音で聴覚が麻痺しかけていたが、早苗は取り敢えず声を絞り出すことを優先した。よく分からないうちに、神社を破壊されてはたまらない。
「何がそんなに不満なんですかぁ!」
 それまで明後日の方向を見ていた霊夢が、唐突にこちらへと振り向いた。その際の彼女の表情に僅かにだけ――いや、正直なところ心底――びびりながら、早苗は大きく後ずさった。彼女は決して、鬼のような形相をしていたわけではない。むしろ笑っている。だが今は、その笑顔こそが一番怖い。
 破壊活動だけは一応中断してくれた霊夢が口を開く。
「妖怪の山を侵略したアホな神様に直談判しに行く為に、豊穣神やら厄神やら河童やら天狗やらを殴り倒して、変な神様とその巫女も黙らせて……」
 霊夢は、その場で息を吸い込み、そして凄まじい音量の叫び声を上げる。
「聞いてるんでしょ、出てきなさい紫っ! 秋に起きた厄介事もあんたが関わってたのねっ!」
 きんきん響く耳に両手で栓をしつつ、早苗は霊夢の言葉を理解しようと努力していた。が、こちらの理解が追いつかない速度で霊夢は続ける。
「さぁ出てくるのよ! お仕置きは何がいいかしら!? 空間の裂け目から引きずり出して、三日三晩素っ裸で逆さ吊りにしてあげようかしらあああぁぁぁあああはっははひゃははやひゃははやひゃひゃひゃ!!!」
「うう、怖いよぅ……」
 意味不明の奇声と笑い声を上げる霊夢が恐ろしくなり、早苗は一気に後退していた。そんなこちらのことなど全く気にもせず、霊夢は狂ったように声を上げている。
「何なんですかあの人はぁ……」
「心労が溜まっているのよきっと。察してあげて頂戴」
「もうそういう次元の話じゃない気が……って、え?」
 何の脈絡もなく聞こえてきた声に気が付き、首だけ動かす。早苗のすぐ隣には、いつの間にか一人の女が立っていた。和服と洋服の中間のような白い衣装を身に纏った、美しい金髪の女性だ。日傘を差した彼女は妖艶そうな唇を動かし、言葉を続けた。
「壊れちゃった部分は、あとで鬼と天狗に直させましょうか。この前の一件で修理にも慣れてるだろうし。それよりも……」
 彼女が自分の頬に手を当てて困ったように呟いていると、霊夢がその存在に気付いたらしかった。凶悪な笑みを、より強くして笑う。
「やぁぁっぱりいたわね紫ぃ……」
「あら霊夢、御無沙汰ね」
「あああああああ何故だか私まで怖いぃぃぃぃ」
 この状況でも余裕をなくさない紫という名の女は、気楽に手など振ってみせている。彼女は天気の話題でも出すかのような気楽な口調で、霊夢に話し掛けた。
「スペルカードを使うなら、撃つ場所をもう少し選んであげないと駄目ね。この巫女さんが可哀想よ。……あなた、何でそんなにご機嫌斜めなのかしら」
「あんたが外の世界にひょいひょい出掛けたりなんてするから、そこの迷惑な緑色みたいな奴が現れたりするんでしょうがっ!」
(緑色って……なんか凄く酷い言い方じゃないでしょうか)
 思ったが口に出せる雰囲気でもない。
 早苗を完全に置き去りにして、二人は会話を続けている。
「あら、引き籠もってばかりではいけないと教えてくれたのはあなただったじゃないの」
「だからってこんな迷惑な荷物持ち込まれたら困るのよ! 珍しく起きてきたんなら、猫と狐の世話でもしてなさい!」
「私は狐は飼ってるけど、猫は飼ってないわよ。藍は私の式神だけど、橙は藍の式神であって私は関係無いんだから」
「知らないわよそんな事情はっ! 私が言いたいのは、幻想郷のみんなに迷惑かけるようなことをするなっていうことよなどと言いつつ夢想封印んんんっ!!!」
 霊夢の放った虹色の閃光が凄まじい爆発を起こす。境内の一角に立てられた神聖な御柱が、中程からぼっきりとへし折られて何処かへと吹き飛んでいった。
「あぁっ! あれは来年のお祭り用のものなのにぃ!」
 早苗の悲鳴を聞いてくれる者は誰もいない。何が何だか分からないが、もう泣くしかない状況であることだけは何となく分かった。力なく、その場にへたり込む。
「今日はたっぷりとお灸を据えてやるんだからなどと言いつつ封魔陣っっ!!!」
「私と喧嘩するより先にやることがあるんじゃないかしらなどと言いつつ光と闇の網目」
「絶対に許さないんだから二重弾幕結界ぃぃぃ!!!!!」
「結界のスペルカードで私に挑むのは愚かとしか言いようがないわよ永夜四重結界」
 凄まじい威力のスペルカードを惜しげもなく使用して暴れ回る二人や、粉々に破壊されていく神社を見て、早苗は呆然と呟いた。
「幻想郷では、常識に囚われてはいけないのかも……」

 完
読んでくれた方、ありがとうございます。
守矢一家のこういう類の話はありふれすぎてるかとも思ったけど、まぁその辺は愛着故に、ということで。
ちなみに作中では、守矢一家は諏訪大社の上社・本宮で暮らしている設定になっています。

追記。
煉獄氏、誤字指定ありがとうございます。ご指摘のあった点は修正致しました。
どうも我が家のATOKが、たまに誤作動するみたいで……。
緑黄色野菜王
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コメント



0.590簡易評価
3.90煉獄削除
神奈子と諏訪子の話や早苗の幻想郷へ行くことの考えなど良いですね。
神社を破壊しながら弾幕ごっこをする二人やそれをただ呆然と
見るしかなかった早苗の呟きも面白かったですよ。

誤字の報告
>「加奈子様は……っ!」
ここだけ『神奈子』ではなかったです。
5.無評価煉獄削除
すいません、もう一箇所名前の誤字があったので報告させていただきます。
>加奈子との話の後で、お気に入りのワンピース
ここも『神奈子』になってませんでした。
では、失礼します。(礼)
10.80名前が無い程度の能力削除
守矢一家と紫が絡む風神録前エピソードは
好みの話なのでうれしいです。
11.90名前が無い程度の能力削除
こうして早苗さんは少しズレてしまったんですね