Coolier - 新生・東方創想話

新・秘封倶楽部! 桜に願いを 後

2009/04/16 00:42:32
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*この話は第9話に当たります。1話~3話(作品集72にあります)、4~7話(作品集73にあります)、8話(このすぐ下の方にあります)を読んでいないと理解しにくい内容です。
*舞台はここではない現代日本です。弾幕はありません。少しファンタジーっぽい要素が出てきます。でも、剣も魔法もありません。
*秘封倶楽部の2人にはあまり出番の無いお話です。
*それでも構わない、尚且つ、時間を潰す覚悟と余裕のあるお方がいれば、読んでくださると幸いです。















 6人で、掘り起こした物を囲み、覗き込む。土で汚れてはいるが、素人目にも上質だと判る綺麗な塗りの木箱だった。大分ボロボロだが、紐で縛ってある。

「箱ね」
「箱だな」
「蓋にヒビが入ってるけど」
「魔理沙が割ったんでしょうね」

 中身は無事そうだから別にいいけど。その箱を見て、文が諦観したような一言を呟く。一方の妖夢は素直に感心しているようだ。

「考古学者、廃業ですね」
「ダウジングって、凄いんですね」

 まさか、本当に何かが出てくるとは思わなかった。流れからしても、中身が何かは大体想像が付く。でも、実際に確認してみなければわからないわけだし、第一発見者に開けてもらう事にしよう。

「魔、」
「パカッとな」

 言う前に開けやがった。いいや、中身を確認することにしよう。どうやら、本のようだった。皆で1冊ずつ手に取り、パラパラと捲って見る。

「読めた人~?」
「「「「「いないで~す」」」」」

 ……多分、収穫あり、かな?とりあえず、図書館だ。







「来たのね」
「もしかして何か見つかりました?」

 いつものように、可愛い笑顔の司書さんと、無愛想な顔の本の虫が出迎えてくれた。早速、戦利品を鑑定家に提出することにしますか。妖夢の方に視線をやると、すぐに彼女は持っていた風呂敷をこぁに差し出した。包む時の様子を見ていたけど、それは見事なものだった。風呂敷って、結構便利なもんだったのね。妖夢はきっと、中学生としては随一の風呂敷マイスターに違いない。

「お願いします」
「承りました」

 受け取ったこぁは早速中身を調べにかかった。その様子を見て、パチュリーが私たちのほうに手招きをしてきた。こぁの代わりに何か説明してくれるのかしら?とりあえず、皆で椅子に腰かけた。

「で、何がわかったんだ?」
「大したことは何も」
「なんだ」

 そう言うと、魔理沙が「はぁ」と溜息をついた。そんな彼女をパチュリーがムスッとした顔で睨みつけた。

「『大したこと』とは言ったけど、『何も』とは言ってないでしょう?」
「へ?」
「じゃ、何かわかったの?」
「それを説明してあげようとして、手招きしたんじゃないの」

 確かにそうか。なんでもないのにわざわざ手招きはしないだろうし。文が手帳片手にスタンバイ状態に入ったようなので、早速話を聞いてみよう。

「パチュリー先生、よろしくお願いします」

 何か偉そうに頷きながら、2冊のうちの1冊を手に取り、説明を始めた。

「えぇ。まず、その桜だけど、以前はただ『桜』と呼ばれていたようね。でも、ある人物が現れてからはその呼称が変わったの。それが、」
「西行、ってわけ?」
「そう。元々、『西行寺』って言う苗字だった縁から、若い頃に奥州下りをしようとしていた西行法師がそこに立ち寄ったみたい。そこで、あの桜を見て歌を読んで、そのお礼に、と言う事で杖として枝を一振り貰い受けたらしいわ。それ以降、『西行桜』と呼ばれるようになった」

 ん?なんか違和感が……私がそう思ったところで、さとりが疑問を口にした。

「『西行桜』なの?紫先生は『西行妖』って仰ってたけど」
「それは、こっち」

 そう言ってもう1冊の方を手に取った。

「西行法師が訪れてから30年ほど経ったころ、この日記を書いていた人の娘さんが、その桜を『妖』に喩えた歌を読んだらしいの。それ以降、と言っても5年分程らしいけれど『西行妖』と書かれていたらしいわ」

 なるほどね。なんとなくわかる気もするなぁ。やっぱり、桜って言うのは独特の雰囲気を感じるし、あの桜は見たことも無いくらい見事な物だったのだから、実際に咲いていれば言葉に表せない類のものなのだろう。表せない物を喩えるとすると『妖』と言うことになるのだろう。

「この2冊から判ったのはそれだけよ。それとは別に西行法師の事跡を辿ってみたのだけれど、彼、奥州下りを2回行っているのよ。その2回目って言うのが、丁度抜け落ちてる部分の時期なの」
「じゃ、あれらにその事が書いてあるのかもしれないのか?」
「可能性はあるわね」

 皆でせっせとページをめくるこぁの方に目を向ける。結局、彼女の調査待ち、か。そんな私たちの視線に気付いたのか、少し頬を紅潮させながらこぁが顔を上げた。

「あぅ、そうじっと見詰められると恥ずかしいのですが……」
「あ、ごめんごめん」

 作業してる所をじっと見つめられたら、そりゃ恥ずかしいわよね。と言っても、気になるしなぁ。そんな私たちの空気を読み取ったのか、こぁがこちらに向き直って、申し訳無さそうに提案してきた。

「あの、少し時間がかかりそうなので、明日まで待ってもらっても構わないですか?」
「えっと……」

 大丈夫よね?と、皆の方に向きなおる。皆も、構わないんじゃないの?と言った感じで頷いてきたので、彼女に了承の返事をすることにした。

「お願いできる?」
「はい、明日までにはばっちり纏めておきますので」

 そう言うと彼女は胸元を叩いて、

「げほっ、ごほっ!」

 咽ていた。ここに居ても役に立てないだろうし、お暇するとしよう。蔵の探索とかで結構疲たし、今日は解散することにしましょう。当たり前のようにこぁと一緒に解読作業に取り掛かっているパチュリーを残し、私たちは寮へと帰る事にした。







 翌、日曜日、私たちはこぁとパチュリーの話を聞くために図書館に集まった。妖夢は剣道の試合があるらしくて、今日は来ていないので、後ほどメールで内容を教えることになっている。どうやら、結構大変な作業だったようだ。2人共目の下に色濃い隈を作っているのを見ると、帰って早々に12時間も寝てたのが申し訳ないわね。だが、成果はあったみたいで、気力に溢れ、疲れを感じさせない表情をしていた。

「待ってましたよ~。今にも眠りそうなんで、サクサクっと説明しちゃいますね♪」

 妙にハイテンションなこぁがそう言うと、何処からともなく白いスクリーンが降りてきた。口頭説明か何かかと思ってたのに、何が始まるのよ?スクリーンが降りきった所で、ファンファーレと共に文字が映し出された。

『パチュリー&小悪魔プレゼンツ なぜなに西行妖!』

 その後、ロリ声のナレーションと、セピア色の作業風景がスクリーン上に流れ始めた。なんじゃいこりゃあ?パチュリーとこぁの方を見ると、満面の笑みを浮かべてハイタッチを交わしている……睡眠不足と気力の充実の原因はこれかよ。普段動かないくせに、何バイタリティ溢れる事やってんのあの娘?皆が空虚な表情を浮かべていても関係なく、映像は進んでいく。あんたら、ホントに夕陽をバックに拳を交わしたり、波打ち際を明日に向かって走ったりしたんかいな?そんな一昔前の青春モノと、プロジェクト×を掛け合わせたような映像が流れた後、画面が暗転し、今度は白い太字が浮かび上がってきた。

『忘れ去られた古の桜、西行妖の謎が、今、解き明かされる!』

 どうやら本編が始まるようだ。長かったなぁ……誰も感動なんか盗まないし、タバコも吸わないっつーの。大体、ここ電波通じて無いじゃん。徹夜した側よりも、観客の方が疲れた顔をしている状況と言うのはそうはあるまい。そんな事を思っていると、なぜかスクリーンが上がっていく。代わりにこぁが私たちの前にやってきて、

「それじゃ、説明始めますね」
「何ぃ?!」
「はぁ?!」
「いや、今までの映像は何よ!?」
「前振りですが、何か?」

 何か?じゃねぇよ、このヤロウ。そっちこそ時間泥棒じゃないの!ぶん殴りたい衝動に駆られたりもしたが、そういうわけにもいかない。結局、黙って彼女たちの言う事を聞くしかないのだ。

「え~、この話の主役はどうやら、『西行妖』の名付け親、『幽』さんのようです。なんでも、満開の西行桜の下で、彼女の母親が急に産気づいて産まれたそうです。彼女は東国の田舎貴族の娘ながら、歌才に優れた絶世の美女だったようで、まぁ、親の贔屓目もあるとは思いますが、2度目の奥州下りの往復で立ち寄った西行法師に、京にもいない才色兼備の姫君と賞賛されたそうです」

 ふむ……小野小町みたいなもんか。幽々子先生もかなりの美人だし、そのご先祖様となれば、やっぱり美人だったんじゃなかろうか?

「ですが、佳人薄命の言葉通り、病に臥せりがちな方だったようです。記述を読む限り、結核だったようですね。そんな彼女の一番の楽しみが、毎春のお花見だったようです。西行法師が奥州から戻ってくる際、丁度桜の季節だったようで、彼と一緒に桜を見に行ったそうで。けれど、その桜の木の下で喀血。『願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の比』と言う歌を読み、静養の甲斐無く梅の花の咲く頃に亡くなってしまったそうです。その後、遺言に則り、彼女を、彼女が産まれ、彼女が何よりも愛した西行妖の下に埋めたそうです」

 桜の木の下には、ってやつか……どうしても、その女性のイメージ映像が幽々子先生で再生されてしまうのだが、不思議と違和感は感じなかった。

「ところが、その後不思議なことが起こります。その年の桜の季節、他の桜は綺麗な花を咲かせたと言うのに、彼女が何よりも欲していた西行妖の花だけは咲かなかったのです。その次の年も、蕾すらつけなかったため、父親が祈祷をし、この日記を桜の木の下に埋めることにした、と。それ以降も結局花を結ぶことは無かったのでしょう。いつの間にか、忘れ去られてしまった、というわけです」

 そう言って、彼女は手元のメモを閉じた……終わり?さっきの映像の5分の1も時間使ってないのに?と、思ったが違うらしい。またスクリーンが下りてきた。今度は最初から文字が映し出されている。

・姫は、満開の西行妖を愛していた
・姫は、桜の時期の直前で亡くなった
・姫は、最期に満開の西行妖を見たがっていた
・西行妖は、姫が亡くなった時点から季節を止めてしまっている
→西行妖の無念を解決すればいい?

 なるほど。これは判りやすい。姫の想いが桜の時間を止めたのか、桜の時間が姫と一緒に止まってしまったのか、どちらかは判らない。だからこそ最後の部分を皆で考えればいいわけだ。それじゃまずは、

「なんで、最初からこれを出さないのよ!」
「そうだぜ、これなら説明とあわせて5分で済むじゃないか!」
「疲れてるだろうと思って、わざわざポ○ション買って来てあげたのに、何に力注いでるのよ?」
「その袋の中身、そうだったんだ」
「むしろ、差し上げた方がいいんじゃないですか?罰ゲーム的な意味で」

 文句を言うことにした。最初から要点だけ見せて説明してくれれば、ずっとわかりやすいじゃないか。他の皆もブーブーと文句を言った。そんな私たちを見て、パチュリーとこぁがやれやれ、と肩をすくめる。溜息のタイミングまでがぴったりなのを見ると、余計にイラついてきた。

「わかってませんねぇ」
「全くね」
「この解読に私たちがどれだけ苦労したと思ってらっしゃるんですか?」
「解読に悪戦苦闘して、皆にわかりやすいように要点纏めて。終わってみたらたったの5行」
「それじゃ私たちの苦労がちっとも伝わらないじゃないですか!」
「だから、その苦労をあなたたちにも理解してもらおうと、2人力を合わせて創意工夫を重ねて」
「そう、まさに私たち2人の想いの結晶!」
「こぁ……」
「パチュリー様……」

 百合色の境界の向こう側に居る2人は放置して、私たちは次の行動を考えることにした。目的を達成してもらった以上、あんなのに一々付き合ってられるか。桜の無念を解消する方法、となると

「お姫様を連れて行けばいいのか?」
「それはそうかも知れないけど」
「もう800年以上も昔に死んじゃってるんですよ?」
「だよなぁ」

 それに、もう一つ気になることがある。それは、本当に感覚的なものでしかなかったけれど、あの桜の樹の傍で感じたこと。温度以外の肌寒さ。その理由が先ほどの話で何となくわかったような気がしたのだ。

「多分なんだけど、お姫様の想いって言うのが、あの樹に宿っちゃってるんじゃないかしら?」
「……?どういうことだ?」
「何って言えばいいのかなぁ?春まで生きられなかった無念って言うのかな?そう言うのが漂ってたような感じがしたのよ。肌寒さとは別に、こう、悲しげな空気とか……感じなかった?」

 皆に聞いてみたけど、一様に首を傾げるばかりだった。

「と、言われてもなぁ?」
「薄手の格好で肌寒さを感じた以外には、別段何も」
「私も、そういうのはわからなかったわ」

 だよねぇ。自分でもどう説明していいのか良くわからないもの。けど、何かを感じたのは確かだったのだ。そんな時、さとりが一人何かに納得したような顔をして口を開いた。

「そう言えば、霊夢ってアンデットの家系なんだものね?」
「そうだったんですか!?」
「ちょ、近寄らないで頂戴!」
「待たんかい!」

 何を言い出すんだ。ってか、何で信じるんだこいつらは!

「さとり!」
「ゴメンゴメン、神社の家系なのよね?」

 頬を膨らませてさとりを見ると、笑顔で訂正をしてきた。まさか、この状況であのでまかせネタを引っ張ってくるとは……

「あ、そうなんですか?ビックリさせないでくださいよ。食べても食べても食べたりないのは、死人だからかと思っちゃったじゃないですか」
「アンデットでも、神職につけるの?」

 どういう意味だ。それと、何で私をアンデットだと信じるのよ。

「アンデットなんて居るわけないでしょう?」
「いや、どうだろうな?」
「吸血鬼の末裔に小悪魔さんがいらっしゃいますしねぇ?」
「そのうち会えるかもしれないわね?」
「私、絶対会いたくないわよ!」

 言われてみりゃそうだ。何が起こるかわからない不思議世界に片足突っ込んでるんだった……まだ片足しか突っ込んでいないと信じたいわね。って言うか、私の実家が何の関係があるのかしら?

「で、どういうこと?」
「いえ、巫女さんだから、何かそういう不思議な力が伝わってても不思議じゃないかも、って思ったのよ」
「あ~、自力で境界乗り越えたりしたもんな」
「そういうもんなのかな?」

 魔理沙もさとりに同調してきた。レミリアの事件の時、なんでか境界の向こう側に行けたんだったわね。そう言えば、どうしてだったんだろう?初めてでコツも何も掴んでなかったのに。そんなことで悩んでいたら、ふと何かを思い出したようにアリスが私に尋ねてきた。

「……巫女と言えば、日本って、季節ごとになんかやるんじゃなかった?」
「へ?」
「ほら、なんだっけ……こう、神主さんとか巫女さんが豊作を願ったりとか、季節ごとに行事があるんでしょ?」
「あぁ、二十四節気とかの神事のこと?」
「それそれ!」

 そりゃ、あるにはあるけど。何でまた急に?そう思い首を傾げると、今度はさとりが、心なしか弾むような声を上げた。

「それだわ!霊夢、霊夢の神社で春分の日に何かやったりするんじゃないの?祝詞を捧げたりとか」
「するけど、それがどうしたの?」

 神社ごとに違いはあるけど、大体何処の神社でもそういう時は神様に祝詞を捧げ、五穀の豊穣や、人々の健康を祈願したりするものだ。それが仕事みたいなもんだし。それを聞いたアリスが目を輝かせて私に迫ってきた。

「だから、それをやるのよ!あの季節が止まってる桜と、霊夢が感じたって言うお姫様に、『春ですよ~』って伝えるの!」
「あっ、そういう事ですか!」
「なるほど、止まった時計の針を無理やり進める、ってわけだ」

 ようやく、アリスの言わんとすることがわかった。そのままずばり魔理沙の言う通り、止まった季節を相手に無理やり春を認識させる、と言うことだ。何の手立てもなかった状況から考えれば、中々面白そうな、試してみる価値のあるアイディアな気がする。でも、問題はもう1つ残っている。

「それはそれでいいけど、結局お姫様がいないと意味が無いんじゃない?」
「うっ」
「言われてみればそうですよねぇ」
「そっちもいい考えがあるわ」
「まさか、遺体を掘り起こす気じゃないだろうな?」
「そんなことしなくても、和歌に造詣があって、ビジュアル面にも恵まれた、西行寺家の『幽姫』が居るじゃないの」

 そう言って、さとりが得意げにウィンクをする……なるほどね。あの人なら立派に代役を務められるだろう。それじゃ、妖夢に早速連絡を。そう思ったとき、魔理沙にポンッと肩を叩かれた。

「妖夢への説明は私たちで済ませるから、霊夢は自分の準備をしとけよ?」
「え?」
「ですね。私もばっちりカメラの準備をしておきますから!」
「私、生で見るの初めてなの!」
「え?え?」

 文とアリスも私の肩を叩いて、爽やかな笑顔を浮かべている魔理沙に続き図書館から出て行く。そして最後にさとりも肩に手を乗せてきた。

「それじゃ、頼んだわよ?巫女さん♪」

 そう言って、さとりも私に微笑んで図書館から去って行った。巫女って…………私のことか?!図書館には呆然とする私と、未だに乳繰り合ってる2人だけが残された。まだやってたのか?






 1週間は、色々と準備をしたり、手順の確認をしたりしているうちにあっという間に過ぎ去ってしまった。私たちは前回のメンバーに紫を加えて、桜の樹の下へと来ていた。木の下には既に、シートが敷いてあり、その上には簡素な祭壇が用意されていた。
 今回の方法は2つを組み合わせたもので、私が桜の樹に春を告げる祝詞を読んだ後で、皆で、春を題材とした歌会をやると言うものだ。後者は、百合色の境界から戻ってきたパチュリーの提案による物で、当時の時代にあった方法をやってみた方が、効果が出やすいだろうから、というものだった。
 で、神事を行う以上、当然私はそれに即した格好をしているわけで……

「やっぱり似合ってるわよ~、霊夢♪」
「あらあら♪」
「お~、これが巫女服かぁ!」
「ホント、結構様になってるじゃないの」
「巫女服の下って下着つけないんでしょ?見てもいい?」
「いいわけあるか!胸元引っ張るな!さらし巻いてるっての!」
パシャ
「あ~、もちょっと、腋見せてください!そうそう、そんな感じっ!?」
「どこの写真を撮ろうとしてんのよ?!」
「しょうがないじゃないですか!横乳が無いんですか、うぎゃっ!」

 懲りずにまだ言うか!大体お前は新聞記者じゃないのか?どう考えても、やってる事が三流週刊誌のカメラマンじゃないか。それにしても、どいつもこいつも人をパンダみたいに……そりゃ、珍しいんだろうけれども。言葉にこそしないものの、妖夢もものめずらしそうに私を観察している。

「もぅ、さっさと始めるわよ!妖夢、刀!」
「は、はい!」

 急に声をかけられてビックリしたのか、持っていた2振りの刀を落としそうになっていた。白楼剣と楼観剣。なんでも1000年もの昔から、代々妖夢の家系が受け継いでいるらしい。取り立てて必要と言うわけでもないけど、800年前から止まっている時間を動かすために、その時代から時を重ね続けている憑依があった方が良さそうな気がしたからだ。当然、一度封印された日記も用意してある。早い話、あるものは何でも使おうと言うことだ。

「結構重いので、気をつけてくださいね?」
「大丈夫よ、って、重っ!」

 心配そうにしている妖夢から余裕綽々で受け取ったが、思いのほか重かった。小柄な妖夢が軽々と持ってたからそんな大した重さじゃないと思ってたのに。昔の人はこんなの振り回して戦ってたのか。そんな事を考えながら、祭壇の上に刀を並べる。他にも、日記と神酒、幣など一通り。皆も後ろの方で正座したようだ。アリスが少し辛そうな顔をしてるけど、我慢してもらうしかないわね。

「それじゃ、始めるわよ?」

 そう言って、目を瞑り、深呼吸を1回。よく考えたら、祝詞なんて実家でもやった事無いぞ、私。かなり緊張する。とにかく、声が震えないようにしないと。

「かけまくもかしこき はなやどりひめのひろまえに かしこみかしこみももうさく」
「本格的だな」
「様になってますねぇ」
「静かにしなさいよ」

 ありがとさとり。まったく、人が集中してる時に。自分で書いた祝詞とは言え『花宿姫』って結構恥ずかしいな……集中集中!

「このつきのこのひはしゅんぶんとしょうして ながきふゆこもりより くさきをはじめてよろづのもの うちめざめもえはじめんといる はるのさなかの……」







 どうにか祝詞を奏上して、奉納の舞も踊った。途中何度も文のシャッター音が聞こえたような気もするが、正直、それどころじゃなかった。神事ってのがこんなに緊張するもんだとは思ってもいなかった。知り合いの前だから余計にそう感じただけかもしれないが、人生で一番疲れた気がする。とにかく、神事は終わった。次は歌だ。
 今回は予め皆で歌を用意しておいた。用意した、と言っても、頭を捻って考えたわけではない。そんなことしたっていい歌が出来るわけでもなし。時代背景も考えて、新古今和歌集や新勅撰和歌集から春の歌をチョイスしてきただけだ。後鳥羽上皇、後堀川天皇、本当にありがとう。
 姫様の代わりと言うことで、幽々子先生から順に次々と歌を詠んでいく事にした。

「願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の比」

「おもかげに はなのすがたを さきだてゝ いくへこえきぬ みねのしら雲」

「はなさかぬ とやまのたにの さとびとに とはゞやはるを いかゞくらすと」

「いそのかみ ふる野のさくら 誰植ゑて 春は忘れぬ 形見なるらむ」

「花に染む 心のいかで 残りけん 捨て果ててきと 思ふわが身に」







 そうやって、何週しただろうか?そろそろ歌のストックが不味い事になってきた。魔理沙や文、妖夢あたりが段々ソワソワし始めてきたのが私にもわかる。この方法でダメなら、どうすればいいんだろう?頼むから反応して頂戴よ。そんな事を思いながら、次の歌を詠んだ。

「臥して思ひ 起きてながむる 春雨に 花の下紐 いかに解くらむ」

 ……あれ?気のせい、かな?今、風が吹いたような気がしたけど…………!やっぱり風だ!さっきまで、風なんて吹かなかったのに。皆も気づいたのだろう、はっとした顔で桜の方を見ている。けど、

「咲いては、ないわね」
「でも、初めて変化が出たな」
「さっすが私の霊夢ね!当たりを引いたみたいじゃないの♪」

 誰が紫の物になった。じろっと睨みつけてやったが、全く気にした様子も無い。判ってはいるけどさ。思わず溜息をついてしまった私に、妖夢が興味深そうに尋ねてきた。

「どなたの歌ですか?」
「えっと、読み人知らず、ってなってるわね」

 意味もよくわからないわね。春雨が、寝ても起きても降っているけど、どうすれば桜が咲くのかしら?って感じかしら?いや、何も私が悩まなくたって、ここにはエキスパートがいるんだから、エキスパートに聞けばいいんだ。そう思い、幽々子先生に声をかける。

「西行寺先生」

 が、返事が返ってこない。聞こえない距離じゃないと思うけどな?今度は少し大きめの声で呼びかけてみるか。

「西行寺先生!」
「……」

 けれども、やはり返事が返ってこない。不審に思ったのか、妖夢や紫も先生に声をかけた。

「あの、幽々子様?」
「……」
「ちょっと幽々子?どうしたのよ?」
「……」

 2人の呼びかけに応えるどころか、体が反応すらしていない。ただ、遥か遠くを眺めるような目で、桜を眺めているだけだ。そして何を思ったか、スッと立ち上がると、ゆったりとした足取りで桜の方へと歩いていく。すると、ポツリポツリと雨が滴ってきた。だが、それすら気にする素振りも無く、ただただ桜の下へと歩み寄り、そっと樹に片手を添えた。片手を添えただけなのに、なぜか手が二重に見える。

「もう春も終わると言うのに、あなたはまだ花を結んではくれないの?」

 そう言うともう片方の手も樹に添えた。

「あなたの下で生まれ、あなたを見て育った私が、あなたに会えずにこの世を去ってしまったから?」
「幽々子様、一体、むぐっ!」
「ちょっと静かにしてなさい」
「今はダメです」

 幽々子先生に声をかけようとした妖夢を、さとりと文が押さえにかかった。妖夢の気持ちもわかるけど、今は邪魔しちゃダメだ。妖夢の声も聞こえていないのだろう。西行寺家の姫が桜の樹にその身体を預け、寂しげな顔で言葉を紡いでいる。

「あなたは、私の願いは叶えてくれないの?それとも、私以外に見せるのは嫌?」

 固唾を呑んで見守る私たちの存在などないかのように、桜の花の様に儚げな女性が、その幹に語りかけている。

「もう一度、私はあなたに会いたいの」

『採草の 野辺の桜木 心あらば またこの里に 墨染に咲け』



               応えて、私の愛した妖……



 俄か雨が、上がった。あれほど降っていたと言うのに、気付けば身体の何処も濡れてはいなかった。空を見上げる私の頬に、何かが触れる感触がした。それは少し皺の入った、白い花びら。生まれて初めて見る墨染桜は










 どういう理屈なのか、桜の周りの境界は消え去っていた。霊夢たちも不思議がっていたが、すぐに考えないことにしたらしい。あの子らしいというか、何と言うか。過去にも、片手で余るほどの回数でしかないが、境界が消えて、私たちの世界と混じり合ってしまった経験がある。この世界と、その隣の世界。どういう世界なのか……そこに科学が入り込むスキマはあるのか?そんなことを考えながら、隣で静かに団子頬張る幽々子に話しかける。

「ねぇ、幽々子?」
「なぁに~?」

 霊夢たちは桜の下で楽しそうにはしゃいでいる。いつも1人でつまらなさそうにしていた子が、友達に囲まれている。それは姉として、とても嬉しいこと。そう思うと、自然と頬が緩んでしまう。今の私は、いつもニコニコ微笑んでいるこの友人と大差の無い顔をしているのだろう。それを誤魔化すように、ちびりとお酒を一口含んだ。

「どうして、急にこの桜を見たいなんて言い出したの?」

 幽々子は、桜が咲いた直後、ふっと気を失ってしまった。驚いて駆け寄った所、すぐに目を覚まし、「お団子が食べたいわ」と言ってくれた。正直、ほっとした。正真正銘、いつもの幽々子が目を覚ましてくれたからだ。そうして今も、文字通り『花より団子』を楽しんでいる

「ん~、なんでかしらね~?」

 ぼんやりとだが、何があったかは覚えているらしい。信じられないような話だが、やはり、ご先祖様の心というものを感じたそうだ。空になっていた幽々子の杯に、お酒を注いでやる。

「ご先祖様の声がした?」
「そうかも知れないわね。本当に何の前触れも無くだったし」

 そう言うと、幽々子は霊夢たちの方に視線を向ける。どういう展開かよくわからないが、妖夢を剥ぎにかかっている。本気を出せば、妖夢なら簡単に振り払えそうなものだけど、あの状況でもやはり遠慮が出るようだ。生真面目な子だしね。

「メリーや蓮子も面白かったけど、今の秘封倶楽部の子たちは、それ以上かもしれないわね」
「そりゃあ、私の可愛い霊夢だもの」
「姉バカ」
「あなただって、似たようなもんじゃないの?」

 そう言って互いを見て、くすくすと笑い出してしまった。来年ももし咲いてくれる様なら、他の連中を連れてきて花見をしてもいいかもしれない。言葉にするのが無粋な桜だもの。あの連中ならそれだけで酒をガロン単位で消費するだろう。

「さて、できることなら一晩中飲みたいところだけど」
「明日も学校だしね~」

 そう言って2人で立ち上がる。少々名残惜しいけれど、この楽しみを今日一日で満喫しきる必要は無いのだから。





「みんな?」
「ん?何?」

 少し離れた所で飲んでいた紫と幽々子先生がこちらにやってきた。ちっ、妖夢巫女服化計画が。ちなみに、私は花見を始める前に私服に着替えてきた。汚しちゃうと洗うの面倒だし。

「明日も学校だし、そろそろお開きにするわよ?」
「え~、休んだっていいじゃないか」
「その場合、単位が2つなくなるけど、それでもいい?」
「学生の本分は勉強にあるんだぜ?休むわけ無いじゃないか」
「結構時間たってるわね」
「お腹が苦しいわ」
「ちょっと食べ過ぎましたかねぇ……明日の体重が恐いですよ」

 そんなに食べたか?まぁいい。こいつらの基準は私とは違うんだし。私たちを見渡して紫が嬉しそうな顔をしている。何がそんなに嬉しいんだか。

「さて、それじゃ御代だけど、」
「なっ!?」
「みょんっ!?」
「取るんですか!?」

 ちょっと待て顧問!労いじゃなかったのか!?ってか、社会人が高校生から金を取るのか!ギョッとする私たちに、幽々子先生がくすくすと笑い出した。

「心配しなくても、妖夢と射命丸さんの分は私が出すわよ~」
「で、ですよね」
「さっすが、学園一の美人教師!ありがとうございます!一生先生についていきます!」

 マスコミの鑑だな、あんたは。そう思いつつ、恐る恐る紫の方を見る。私は、絶対に、払えない。でも、杞憂だったみたいだ。紫も笑顔で慈悲深いお言葉を授けてくれた。

「私だって、最初に言ったでしょう?部員の皆を労ってあげるって。払わせるわけ無いじゃないの」
「ありがとう、お姉ちゃん!」
「流石、世界一の美人教師!」
「ありがとうございます」
「いいのいいの。それじゃ、3人で割勘ね」
「「「「「「……え?」」」」」」

 ……はい?3人?紫と幽々子先生と、誰?皆で、顔を見合わせる。その内の一人の肩を紫がポンッと叩いた。その少女の名は、アリス・マーガトロイド。

「な、何の冗談ですか!?」
「何が冗談なのよ?」
「だ、だって、労ってくれるんじゃ!?」

 完全に混乱しきっているアリスに、紫が素敵な笑顔で惨い事を言い始める。

「労うわよ、『部員』は」

 そう言われて、教室で紫に言われた事を思い出す。花見がしたいといって、駄々をこね始め、嘘泣きを始めて、こいつは何て言った?

『ぐすっ、折角顧問の先生が、日頃頑張ってる部員たちを労ってあげようって言ってるのに』

「あ、あ~~~~っ!」
「思い出したかしら?」

 アリスも思い出したらしい。確かに、『部員たち』としか言っていない。今現在、秘封倶楽部の部員は私と魔理沙、さとりの3人。アリスは、部員ではない。でもそれは

「詐欺じゃないですかっ!?」
「まぁ!先生に向かって詐欺だなんて!先生悲しい……よよよ、」
「あらあら、紫可哀相」
「ありがとう幽々子。それとアリス、これ、食料と飲み物のレシート」

 紫が差し出したレシートを引っ手繰るようにして受け取るアリス。よほど衝撃的な額だったのか、手がわなわなと震えている。ほんの数時間とは言え、幽々子先生の食費と、紫の酒代。妙に高級志向の強い紫のことだ。飲んでた酒は、コンビニとかで売ってるような安い酒ではないだろうし、高校生に払える額じゃないことは容易に想像がつく。震えるアリスに天使の顔をした悪魔がそっと囁いた。

「ねぇアリス?」
「なんですか?」
「私、部員にだったら奢ってあげても良いと思ってるのよ?」

 そう言うと、ハンドバッグから見覚えのある紙と、ペンを取り出した。

「それでね、私、偶然にも部員名簿を持ってるのよ」
「……」
「4番目、空いてるわよ?」

 名簿に名前を書くアリスが、売られていく子牛の様に見えた。










 秘封倶楽部に新入部員の入った翌日、4月最後の古文の授業が始まった。朝、咲夜と少し話したが、心なしか晴れやかな顔をしていた。なんというか、ムショからシャバへ、って感じかしら?ま、どうでもいいわね。来月からはひたすら5番の生徒が指されるだけ。1年は12ヶ月。23番の私には何の縁も無い。と、本日最初の指名タイムの到来だ。言われるまでも無く、咲夜がノートを手に持ち、椅子を少し引いた。頑張れ、咲夜。あなたは今日までよく戦ったわ。そう思っていたときだった。

「今日は~、4月の27日だから~、27-4で~」
「え?」

 咲夜が驚きの声を上げた。そりゃそうよね。ここまで来てパターン変更だなんて。にしても、そいつも不幸な奴よね?27-4だから23番か?23番!?って……わた……し?

「23番の、あら?霊夢じゃない。よろしくね?」

 そう言って、幽々子先生が優しげな笑みを浮かべてくれる。私も思わず微笑んでしまう。が、言わなきゃいけないことがある。落ち着け、祝詞も舞いも出来たんだ。このくらい、どうということはない。いけ、霊夢っ!

「どこ、でしょうか?」
「うふふっ」
「あは、あはははっ」

 私は、生まれて初めて廊下に立たされた。
 読んで下さった皆様、ありがとうございますm(_ _)m←作者代理
 え~、合間を置かずに9話目です。やっぱり、こういうのはテンポの良い方が読めそうな気がしませんか?いや、ただの作者の気まぐれなんですけど。
 それはそれとして、タグどうしようかなぁ、と。これで良いとも思うんですけどね。

 え~、色々と大変でした。エンディング自体は前編書く前から決まってたんですが、祝詞と和歌。これが曲者でして。まず祝詞ですが、オリジナルです。一応春日大社の物を参考にはしましたが、あんまり参考になりませんでした。祀る対象が全然違いますし。で、いざ作っても万葉仮名でやるのか全部平仮名でやるのか、普通に現代日本語でやるのかでも一悩み。今回は耳ざわり(文章で言うのも妙ですが)を重視してあえて平仮名です。ちなみに、普通に表記すると、
『この月今日は春分と称して 長き冬篭りより 草木を始めて万の物 打ち目覚め萌え始めんといる 春の最中の』
となります。
 和歌の方ですが、自作も考えましたが、そんな才能は当然ないので、古典からそのままです。大して重要でもないので。前編と、ラスト部分の西行法師の歌だけがコンセプトの作品と言ってもいいくらいです。ただ、読み人知らずの中に良い歌があったのは僥倖でした。これは幽々子様の歌だ!と脳内妄想垂れ流しです。

 パチェとこぁはアホですね。何やってるんでしょう?電源何処だよ?ギャグシーンへのツッコミはきりがないですね。
 今回の話ですが、自分の中では図書館同様、原作曲以外のイメージソング的なものがあります。霊夢が読み人知らずの歌を読んだあたりからですが、ユーミンの『春よ、来い』をイメージして書いてます。聞いてみると、感動が増すかも知れません。曲が良いだけですね、ごめんなさい。

 次回はまた番外編。しかも前後編に分かれているという。当初予定していた先生たちの飲み会話じゃなくて、嫁(みんなのですよ?)の話を。やっと、出番が作れたぜ。それ以外にも、結構いっぱいキャラが出てきます。うん、意外と頭使うんですね。では、10話でノシ

 今回も誤字脱字の指摘、よろしくお願いしますm(_ _)m
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コメント



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7.100煉獄削除
西行妖の花が咲き、めでたしめでたしですね。
幽々子先生は先祖との想いが同調した結果……なのでしょうか。
詠んだ歌とその言葉はとても幻想的な感じました。
部員も紫の策略によりアリスが入部と……お疲れ様。
また学園生活が始まり、オチは霊夢が当てられ廊下に立たされると…。
いやぁ、平和ですねぇ。
面白いお話でした。

なぜなに西行妖……あれですか。
花の名前を冠した機動戦艦と人型兵器ですか。
誤字の報告
>皆で1冊ずづ手に取り
『ずつ』ではないでしょうか?
8.100名前が無い程度の能力削除
説明おばさんはゆかr(スキマ
相変わらず面白かったです。

ただ「ウボァ」ってのはちと微妙な空気が漂うような気がするので変えた方がいいかもしれません。
10.100想月削除
新作、早速読ませていただきました。
今回は少しシリアス風味の効いた話でした。
アリスさん…御苦労さまです。それにしても紫さんの罠がこんな所に…www
これこそ孔明ならぬ「八雲の罠」ですね。
幽々子様のキャラも良い味出してました。
次回の作品にも、期待させてもらいます。毎回こんな拙い感想ばかりですいません。OTL
18.100名前が無い程度の能力削除
じわじわと広がっていく世界がなんとも言えません。
最近はもうこのシリーズが投稿されるのが楽しみで楽しみで。

……いつかはきっと蓮メリが……
21.100名前が無い程度の能力削除
紫お姉さんだと・・・
25.100名前が無い程度の能力削除
毎度毎度楽しませてもらってます
いつも続編を期待しています
28.100名前が無い程度の能力削除
アリスww
30.100フクロウ削除
面白かったです!
アリス……(笑)
幽々子と紫は相変わらずの仲の良さですね。
今度は誰が出て来るのか楽しみです!
33.90名前が無い程度の能力削除
図書館組のプレゼンテーションに賭ける無駄な情熱が理解できすぎて困るw
今回もいい雰囲気で面白かったっす
34.無評価R削除
>煉獄さん
 誤字、修正しました。毎度、ご指摘ありがとうございます。

 アリスをあまり無理なく加入させるために、紫先生に『計画通り』をやってもらいました。基本的に、平和な学園です。
 
 面白いですよね、アレ。ラピス役も、気付けば大女優……時代の流れを感じます。

>8さん
 ボ○ンジャンプさせられたんですね、わかります。
 無難な叫び声に変更しておきました。気付けば、文が妙なキャラに。アレです、好きだからこそ虐めたくなるという。

>想月さん
 いやいや、毎回感想ありがとうございますm(_ _)m
 吸血鬼話の反省を踏まえて、番外編とこの話は少し幻想的な感じを押し出す感じで書きました。次の話はファンタジーのファの字も出ませんが、頑張ります。
 それにしても、紫はヒドイw

>18さん
 連載の予定すらなかったのに、なぜか広がっていく不思議。幻想郷の魔力は恐ろしいです。
 蓮子の方は考えてるんですが、メリーが中々……どうしましょう?どうにかしよう。

>21さん
 紫お姉さん、です。

>25さん
 そう言ってもらえるのが、一番の活力剤です。ありがとうございます。

>28さん
 萃夢想のグラに苦労人のイメージが出来てしまってこんな結果に。巻き込まれキャラは、きっと必須なんです。

>フクロウさん
 ありがとうございます。やっぱ、紫と幽々子は仲良しさんじゃないと。
 次の番外編は、キャラが大量に出ます。今後のために(ry

>33さん
 しょーもないことに限って、拘りたくなるんですよね。
 次もそう言ってもらえるように、頑張ります。
36.80GUNモドキ削除
花見酒、したかったですねぇ。
結局今年は花見に行けませんでしたからねぇ。
ドナド~ナ、ドナド~ナ~www
43.100名前が無い程度の能力削除
面白かったです。