Coolier - 新生・東方創想話

地震、雷、家事手伝い

2009/03/13 19:10:45
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「っくくく……ハハハハハハ!!」
 抑えきれぬ感情が、口から笑いとなって吐き出される。
 炎を彩るレミリアの高笑。付き従うように側で控える咲夜は、狂ったように笑う主へ何も言わない。人形のように微動だにせず、燃え上がる炎の粉を目に焼き付けていた。
 真紅の煉瓦が橙色と混ざり、赤みをより一層強めている。これを芸術的と呼ぶ輩も、中にはいるのだろう。だがとても、咲夜にはそう評価することができなかった。
 笑いを堪える様子のないレミリアが、両手を広げて羽を揺らせる。
 それまで一言も発していなかった咲夜。その彼女の口が、ふと動き始めた。
「愉しいですか、お嬢様」
 何気ない質問に、レミリアの笑いが若干の治まりを見せる。口元を押さえた手の隙間から、微かな笑いが漏れだしていた。
「愉しいか、ですって?」
 冷徹でありながら、どこか熱情を秘めた眼球が、馬鹿な従者を嘲るように睨み付ける。常人なら言葉を呑む視線を受けて、咲夜は表情を崩すことなく無言に徹した。
「愉しいに決まってるじゃない! 当然でしょ!」
 蹲りながら、今度は地面に向かって笑いを施す。
 花に音楽を聴かせると成長が促進されると聞いたが、果たして雑草を嘲笑したらどうなるのであろうか。なんとなく、そんな関係のない考えが頭をよぎった。
「だって!」
 振り返ったレミリア。
 広げた手の先で燃えているのは、咲夜もよく見知った建物だった。
「ウチが燃えてんのよ!」
 これが笑わずにいられるか。そう言い切って、再びレミリアは笑う事に集中する。
 おそらく笑う事を止めたら、泣いてしまいそうなのだろう。
 涙を堪えて必死に笑う主を視界に入れつつ、燃えさかる館をただ見つめる。
 紅魔館燃えー。










 優雅なティータイムというのは、何者にも邪魔されたくない時間の一つだ。例え妹だろうと親友だろうと、この憩いの瞬間を妨げることは許されない。共にお茶を楽しむならともかく、無粋な悩みを持ち込まれては困るのだ。
 唯一、ここに居ること許された従者も今はどこかへ行っている。紅茶はあるし、お茶請けのお菓子もテーブルの上で食べられるのを待っている。
 何処へ行ってたのだろうとかと気にはしたが、せっかくのティータイム。そんなくだらない事を考えるよりも、素直に紅茶の香りと味を楽しんだ方が百倍有意義だ。白亜の椅子に背を預け、ティーカップに口をつける。
「お嬢様! お嬢様! てえへんだ!」
 瀟洒な従者には似つかわしくない慌てようと、口調。お前はどこぞの子分かとツッコミを入れたくなる。
 駆け寄ってきた咲夜は膝に手をつき、乱れた呼吸を整えようと必死だ。
「咲夜、私を誰だと思っているの?」
「レ、レミリア・スカーレット様です」
「そう。だったら、ここは何処だと思ってるの?」
「紅魔館です」
「正解。気品を尊び、矜持を有する紅魔館なのよ。そして私はその館の主。あなたの態度はとても、主の前で見せるようなものじゃないわよね、咲夜」
 戒めるように、しかし決して声を荒げることなく咲夜に注意する。自覚していたのだろう。咲夜は頭を下げて謝罪をした。
「申し訳ありません。少しばかり慌てておりました」
「いいこと、咲夜。真に優れた者というのは、どんな時でも慌てない胆力を持ち合わせているの。あなたもその素質を秘めていると思っていたけど、買いかぶり過ぎだったかしら。ねえ」
 ティータイムを邪魔されたゆえか、レミリアの口調は責めるように厳しい。反論する術も立場もない咲夜は、ただただ謝るばかりだ。
「まぁ、いいわ。過ぎた事をいつまでもネチネチと言っても仕方ないし。以後、気をつけてくれればいいのよ」
「わかりました」
「それで、何かあったの?」
 言われた事を実戦するように、落ち着いた仕草で咲夜が口を開く。
「火事です」
「落ち着いてる場合かー!」
 吸血鬼だって慌てる時は慌てる。思わず吹いた紅茶が、白いテーブルクロスをなんかよく分からん色に染めた。
「お嬢様、私は誰だと思いますか?」
「十六夜咲夜でしょ」
「その通りです。では、ここをどこだとお思いですか?」
「紅魔館よ!」
「いいええ、燃えてる紅魔館です」
「あなたは何が言いたいのよ!」
 落ち着きすぎて変なスイッチが入ったのか。この従者は時折、訳の分からない事を言い始める。
 つい先日も、玄関のホールに吊されたシャンデリアにドロワをかけていた。
「良いと思いませんか、シャンドロワ」
 とは咲夜の談。
 何が良いのかレミリアには分からず、即刻降ろさせた。
 そもそも、それはレミリアのドロワーズだった。
「火元は!」
「私たちの心の中に」
「そういうのはいいから! 火元!」
「地下の図書館です」
「図書館?」
 それは解せぬ話である。あそこはパチュリーの管轄であり、魔理沙対策として耐火装備が充実しているはず。到底、火事になるとは思えない。地獄の業火が召喚されても、本を一冊も燃やすことなく還っていくだろうとパチュリーは語っていた。
 いつのまにか立ち上がっていたレミリアは、取り敢えず落ち着こうと座り直す。
「事情を説明して貰えるかしら」
「はい。なんでも今日は珍しく魔理沙を撃退することに成功したそうで、祝いのファイヤーダンスをやっていたら思いの外火力が強くて火事に」
「なったの?」
「なったら面白いと思いません?」
 妄想かよ。
 しかし、そうと分かれば慌てる必要もない。
「まったく、火事なんて言うから少しばかり驚いたわ。紅茶も冷めちゃったじゃない。咲夜、入れ直して」
「はい。ちなみに火事というのは本当です」
「ぎゃおー!」
 抱きしめられた。
「な、なにするのよ!」
「ぎゃおーというのは私の国で抱きしめてという意味なのです。だから、身体が勝手に」
 どこの異国だ、そんな不思議文化を有しているのは。是非とも永遠に国交を断絶したいところだ。
「離しなさい! 火事なんでしょ!」
「もう火事とか火事じゃないとか、そんな事はどうだっていいじゃないですか。ここに可愛らしいお嬢様がいる。それだけの現実で私は満足です」
「あなたの満足とかどうでもいいのよ! とにかく火元を言いなさい!」
「ここに燃えさかる情熱の炎が一つ」
 欲情の炎の間違いではないか。指摘して開き直られても面倒なので言わないが。
「いいから早く言いなさい!」
「じゃあキッチンで」
「じゃあ!?」
 たまに思う、本当にこのメイドは自分を敬っているのだろうかと。主のルビを愛玩動物と勘違いしているのではないか。行動の節々に、そういった勘違いが見て取れる。
「言わないともう一緒に寝てあげないんだから!」
 咄嗟の一言だったが、思いの外効果があったらしい。呆然とした顔で離れた咲夜は、テーブルも巻き込んで豪快に倒れた。
 お嬢様が寂しい思いをされては困るので、私が一緒に寝てあげます。最近はそう言ってベッドに潜り込んでくるのだが、やはり邪な想いがあったらしい。このショックの具合を見ていると、それを確信できる。
「わ、わかりました。言います。言いますから、それだけはご勘弁を……」
 拷問している気分だった。
 だがまあ、吐いてくれるのなら何だっていい。
「手こずらせたわね、まったく。それで火元は?」
「お嬢様の部屋です」
 その瞬間、レミリアは幻想郷最速を越えた。










 見慣れた廊下、見慣れた天井、見慣れたお部屋にさようなら。
 散りゆく彼らに代わるように、炎達が喝采の拍手を送ってくる。これが転校していくクラスメイトを送る会だったら、それなりの涙を流せたろうに。せいぜいレミリアが炎に渡せるものなんて、ありったけの水ぐらいだ。
 そういわけでバケツリレーが始まった。
「はい」
「はい」
「はい」
 テンポよく回されていくバケツ。さすがに見守るだけにもいかずに、レミリアも先頭の方で参加している。ちなみに一番前にいるのは咲夜だ。
「はい」
「はい」
「はい」
 妖精メイドから渡されたバケツを、そのままの勢いで咲夜に手渡す。
「はい」
「はい」
 リズムを崩すことなく、咲夜は渡されたバケツをひっくり返し、頭から水をかぶる。メイド服からしたたり落ちる水滴。
 垂れた前髪を払いながら、責めるような視線でレミリアを見つめる。
「今は冬ですよ」
 炎を目の前にして混乱しているという事にしておこう。そうでなければ、今後の人事について色々と考えなくてはならない。
「はい」
「はい」
「はい」
 先頭がそんなコントを繰り広げているとは露知らず、バケツは無情にも次から次へと運ばれてくる。
「咲夜、分かってるわよね?」
「勿論です、お嬢様」
 再び手渡されたバケツを、そのまま咲夜の手に渡す。
 今度こそと意気込んだ咲夜は、バケツの取っ手を掴み、火に向かって思い切り向けたかと思えば自分を中心にしてコマのようにグルグルと回り始めた。
「見てください、お嬢様。これが遠心力の凄さです!」
「おおっ、これが遠心力!」
 驚くだけ驚いて、とりあえず咲夜ごと火の中へ突き飛ばした。
 再びバケツがやってきた頃、何故か咲夜は火傷一つない状態で復帰していた。
「メイドですから」
 よく分からん。










 賢明なバケツリレーも空しく、火は治まる様子を見せない。むしろ、少しずつ勢いを増していた。これでは、館全体が包まれるのも時間の問題だろう。
 徐々に前線を下げたバケツリレー御一行。今では玄関にほど近いところまで、撤退を余儀なくされている。
「くっ、パチェはどこ! パチェなら魔法でこの火を消せるはずよ!」
「パチュリー様は慌てて対処しようと腰をあげたところで、よく考えたら耐火仕様の図書館が燃えるわけがないという事に気付いて読書に戻られたようです」
 薄情な友人を持ってレミリアはとっても不幸せだった。
「じゃあ美鈴は!」
「シエスタです。邪魔してはいけない」
 いつから門番のシフトにシエスタという休憩が組み込まれたのだろうか。知らぬ間に随分と優雅な職業になったものである。
 兎に角。
「もうここも危ないわ! 一端、館の外に出ましょう!」
「わかりました」
「こういう時の教訓、咲夜なら当然知ってるわよね」
「スイーツです」
 まぁ、あながち間違ってはいないが意味は通じない。
「おかし、よ」
「こんな時にお菓子ですか」
 呆れたように肩を落とす咲夜。まるで聞き分けのない子供の相手をするのは疲れたと言わんばかりだが、そんな顔をされる覚えはない。
「そっちのお菓子じゃなくて、おかし!」
「ああ、押して駆けて知らんぷりですか」
「なに、その崖の上のサスペンス劇場」
「家政婦だけに」
 見たというのか。
 などと馬鹿話に花を咲かせている状況ではない。ここはお洒落なカフェテラスではないのだ。いや、仮にカフェテラスだとしても先程の話は似つかわしくないが。
「早く避難しましょう! 妖精メイドは?」
「もうとっくに全員逃げました」
 さすがは妖精。逃げ足だけは一級品だ。
「じゃあ私たちも逃げるわよ」
「待ってください、お嬢様。まだ大事な事を忘れています」
 駆け出そうとしたレミリアのスカートを掴んで止める咲夜。そこしか掴む所はなかったのかと、問いただしたい。
「何? フランなら心配ないわよ。あの地下室も火事でどうこうなるものじゃないし」
 考えてみれば、どうこうなるのはレミリアの部屋や咲夜の部屋ぐらいである。パチュリーに耐火仕様を施して貰うんだったと、今更ながらに後悔する。
「いえ、妹様の事ではありません。あるいは、それと同じぐらい大事な事です」
 真剣な咲夜の表情に、思わず唾が喉を通る。乾いた空気のせいではあるまい。唇も乾いてきた。
 いまだに何故かスカートから手を離さない咲夜は、真面目な顔で天井を指さした。
「シャンドロワの回収がまだです」
 シャンデリアから吊されたドロワーズ。あれが妹と同価値だと言われれば、あまり気持ちの良いものではない。気が付けば、レミリアの膝は咲夜の顎をクリーンヒットしていた。
 気絶したメイドを小脇に抱え、紅魔館を脱出する。
 火の手が届かない所まで辿り着き、ようやくレミリアは背後を振り返った。
 己の館が、見るも無惨に燃えている。
 マスタースパークを撃たれた時だって、これほどの衝撃を覚えはしなかった。やはり自然の力によって起こされる災害というのは、何か言いしれぬモノを秘めているのか。
 見ているうちに、段々と胸の奥から笑いがこみ上げてきた。
 人間も妖怪も、極限に困ったことが起きると笑ってしまうというのは本当らしい。
 燃えさかる館の前で、レミリアは堪えきれずに高らかに笑い始めた。
 半ばやけくそ気味に。










 一通り笑ったら、急に空しくなってきた。いくら笑ったところで火は弱まらないし、せいぜい気絶していたメイドが蘇ったことぐらいだ。
 状況は悪化していく一方。まったく、どうしてこんな事になってしまったのか。
「そうよ、咲夜」
「はい?」
「肝心な事を聞き忘れていたわ。どうして火事なんて起きたのよ。それも、私の部屋で」
 煙草もやらなければ、葉巻もやらない。ストーブも電化製品も置いてないのに、どうして火事になってしまったのか。疑問だ。
「少しばかり長い話になりますが、よろしいですか?」
「構わないわよ」
「では。そもそもこの宇宙が誕生したのはビックバンと呼ばれる……」
 大長編すぎた。咲夜の一生をかけても話しきれないような物語を、このメイドは紡ぐつもりだったのか。
 さすがに待ったをかけて、もっと簡潔にと注文をつける。渋々引き下がった咲夜は、気を取り直すように咳をして、また語り始める。
「私がやりました」
 簡潔だった。あまりに簡潔すぎて思わず手が出た。
 気が付けば、細く陶器のような首に手が伸びる。
「お前か! お前が私の館を!」
「お嬢様! 落ち着いてください! 誤解です!」
 必死で抵抗する咲夜。自分で白状しておきながら、何が誤解だ。
「じゃあ誰がやったのよ! あなたじゃないなら、誰がやったのよ!」
「それを解決するのがお嬢様の……いえ、名探偵レミリアの役目ではないんですか!」
 割と初耳のことを、さも目を覚ませといった風に叫ぶ。元来からノリが良いだけに、レミリアもはっとしながら咲夜から手を離した。
「それもそうね。私としたことが、頭に血が上っていたみたい」
「良いのです、お嬢様。どんな名探偵だって、自分の家が燃えていれば焦りますとも」
「世話をかけたわね、咲夜。それじゃあ、名探偵の推理開始といこうかしら。現場には何か証拠が残っていた?」
 腕を組み、記憶を辿りながら咲夜が話す。
「私が火をつけた時には何もありませんでした」
「やっぱりお前かー!」
 ミステリなら壁に叩きつけるレベルのスピード解決。よもや読者も最初の一ページ目で犯人が自供しているとは思うまい。それはもうサスペンスの領域である。
 首を絞めてやろうかとも考えたが、それだとまた気絶してしまう。それよりもレミリアは聞きたかった。どうして、館を燃やしたのか。
 観念したらしく、咲夜はがっくりと肩を落とした。
「お嬢様、最近おねしょをしなくなったじゃないですか」
「少し前までしてたみたいな言い方しないで頂戴」
「それで、火を見て寝たらおねしょをしてしまうという言い伝えを聞きまして……」
 それは言い伝えではなく迷信だ。
「つまりあなたは、私のおねしょが見たいが為に?」
 真面目な顔で、咲夜はコクリと頷いた。
 もうこのまま閻魔様に突きだして、裁いて貰った方が早いかもしれない。
 だが、レミリアは何もしなかった。
 本当の事を、見抜いていたから。
「冗談はそれぐらいにして、真実を話して」
「……何のことですか、お嬢様」
 地面に正座しながら、背筋を伸ばしてこちらを見遣る。
「いくらあなたがちょっと変わっているとはいえ、そんな事の為に館へ火をつけるようなメイドじゃないことぐらい知っているわ。本当は何か、別の理由があったんでしょう」
 咲夜は答えない。
 ただ、頬が若干引きつった事をレミリアは見逃さなかった。
「もしも黙っているようなら、私としても罰を与えないといけないけれど」
「例え何があろうと、話すわけにはいきません!」
 罰という単語に何故か咲夜の眼光が輝き始める。Sだと思っていたが、Mの資質も秘めていたか。だとしたら逆効果だ。
 レミリアは発言を訂正した。
「もしも黙っているようなら、今日からお風呂は別々よ」
「分かりました、全てお話しします」
 僅か数秒でこの変わり身。カメレオンだってもう少し自重しているというのに。
「あれはそう、つい先日のことでした」
 遠い目をしながら、咲夜は空を見上げる。















 溜息をついて、咲夜はレミリアを見遣った。
「これが、全てです」
 曇りを知らない眼。嘘の欠片も見えない双眸に射抜かれ、レミリアは言葉もなかった。
 言いたいことは言った。そういった態度で咲夜は口を閉ざし、これ以上の質問を禁じている。
 まるで貝のように閉ざされた口は堅く、おそらく何を言っても再び開かれることはないだろう。
 そういった予感はあった。
 だが、それでも聞きたいことが一つだけある。
「それで、つい先日に何があったのよ?」
 真顔で答える咲夜。
「遠い目をして語り始めたら、何か都合の良い回想が挟まれるかと思いまして……」
「そんなシステムは存在しないわ」
「これが世界の……残酷さ!」
 厚かましい要求を拒否しただけで残酷呼ばわりとは、訴訟大国なら訴えられていた。
「それで?」
「何がですか?」
「何がですか、じゃないわよ。先日何があったの!」
 微かに笑い、咲夜は答えた。
「何もありませんよ。天下太平。世はなべて事もなし」
「……じゃあ火をつけた理由は?」
「さっき言ったじゃないですか」
 どうやら、あれは本気で言っていたらしい。
 何だかんだと理屈をこねていた自分が、随分と馬鹿らしく思えてきた。
 もう、全てどうでもよくなってきた。
 咲夜を責める気にもなれない。
 出来ればベッドに潜って寝てしまいたいが、肝心の寝室は館ごと燃えてしまった。
 どこで寝ればいいのだ。まったく。
「美鈴にでも復旧をお願いするしかないわね」
 辺りを見渡し、美鈴の姿を探す。館の周りにも、門のところにも姿が見えない。
「咲夜、美鈴はどこ?」
「シエスタである」
 遠い目をして、咲夜は燃えさかる館の方を見た。
「邪魔してはいけない」
「めいりぃぃぃぃぃん!」
 空を赤く染める館の側で、悲痛な主の叫び声が木霊した。
 
 
 
 
 
「あ、おはようございますパチュリー様」
「ああ、ちょうど良かった。咲夜から伝言を言付かってるわよ」
「え?」
「明日までに館を建て直して頂戴、ですって」
 美鈴は二度寝した。
八重結界
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コメント



0.5180簡易評価
1.70名前が無い程度の能力削除
アンタ何書いてるんだw
2.80名前が無い程度の能力削除
きっと次の日には紅魔館が復元されてるのですね。幻想郷って不思議!
5.90名前が無い程度の能力削除
これはひどいwwww
咲夜さんなにしてはるんですかwww
10.100名前が無い程度の能力削除
色々駄目だこの紅魔館www
特に咲夜がもう駄目だwww
11.90reisenn削除
以外に面白かった。けど咲夜さんはもっとしっかりしていると思う
12.40煉獄削除
ごめん、笑えないです。
何が面白いのかも解りませんでした……。
全ては咲夜さんの願望のために起こされたこと…とはいえ、
ここまでの自体になるとは。
17.50名前が無い程度の能力削除
あんまりだよ咲夜さん……
つーか主のいない所に放火しても意味ないだろ……
炎見せたならもう消火していいだろ……
パチェも消火手伝ってやれよ……
21.80名前が無い程度の能力削除
この咲夜さんもう駄目だw いや、これが本当の咲夜さんでないのは理解していますが、それでもよくぞ上手に咲夜さん壊したな、と感服しました。
いや、ほんと笑わせてもらいました。
25.100名前が無い程度の能力削除
ゲーム他オフィシャル作品の咲夜さんも大概人を食った感のある話しぶりなんで、
ある意味違和感がないというか何というかどちらにしろレミィは新しい従者を捜すべきだw
27.100名前が無い程度の能力削除
>「ウチが燃えてんのよ!」
もうここで駄目でした……
28.90名前が無い程度の能力削除
支離滅裂な話なのに何故か面白かったです。
ところでバケツの水を被るのと遠心力でふと思ったのですが、ひかわ先生のカービィを読んだことありますか?
30.90名前が無い程度の能力削除
GJ
31.80名前が無い程度の能力削除
幻想郷て平和だな。
32.70名前が無い程度の能力削除
めいりぃぃぃぃぃん!
"賢明なバケツリレー" 誤字だと思いたい、が、判断に迷う作品だw
35.100名前が無い程度の能力削除
>紅魔館燃えー
ここで俺の腹筋がフォーオブアカインド
36.70名前が無い程度の能力削除
紅魔館って色んな作品で燃えてる気がする。

相変わらずのテンポのいいギャグで楽しめました。
もう少し、尺の長い作品が読みたいなーという気持ちもありますが。
45.100名前が無い程度の能力削除
館は燃えるものってけーねが言ってた。
51.100名前が無い程度の能力削除
地獄の業火が召喚される図書館…。レベルのせいで64ページ相手に全滅するんですね、わかります。
53.100名前が無い程度の能力削除
>遠い目をして語り始めたら、何か都合の良い回想

全体的に不条理ですが、ここが際立ってて好きです。
ボディーブローが毎秒8発飛んでくるようなテンポ感と威力を備えておりました。
55.100名前が無い程度の能力削除
この不条理こそギャグだ言わんばかりの作品。
みんな燃えてしまえ。
60.100名前が無い程度の能力削除
なんという
72.100名前が無い程度の能力削除
おぜうさまがとっても常識人だわw
こんな咲夜さんでも違和感無いのがすげえww
76.100牧場主削除
さすが八重結界さんだ。
我々の想像もつかないことをやってくれる。
もっと燃やせ!燃えてしまえ!こんちくしょー
77.無評価名前が無い程度の能力削除
ワロスw
78.100名前が無い程度の能力削除
点入れ忘れ
82.100名前が無い程度の能力削除
テンポが良くて読みやすかったです.
87.100名前が無い程度の能力削除
こんなヒドイ咲夜さん見たことない(←褒め言葉)
何がシャンドロワだよwwwwwwww
91.80deso削除
これは愛すべき紅魔館w
掛け合いの妙がたまりませんねー
98.100名前が無い程度の能力削除
これは面白いww
99.100名前が無い程度の能力削除
なんだこれwwww
106.100シャンドロワ削除
クソワロタwww咲夜さん瀟洒すぎるwwwww
107.80名前が無い程度の能力削除
シエスタです。邪魔してはいけない
109.100名前が無い程度の能力削除
シャンドロワ…か…。なにやらビッグビジネスの予感がしますね。
114.90名前が無い程度の能力削除
駄目だこのメイド長早く何とかしないと…
123.100名前が無い程度の能力削除
すげえ速度で馬鹿馬鹿しいことが起こる。そのセンスも一級品
負けました