Coolier - 新生・東方創想話

私の橙、あなたの藍

2009/01/26 18:12:05
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「橙、お買い物いくよ~」

私を呼ぶ声、この人は私のご主人様の藍様、ご主人様といっても私は藍様の式神なんですけど

「はーい、今行きまーす」

急いで藍様の下に向かう

「今日の夕飯は何がいいかな、橙は何が食べたい?」

藍様はいつもいつも私のことを考えてくれます、時には自分のご主人様の紫様よりも

私はそんな藍様が大好きです

「私は藍様や紫様が食べたいものでいいですよ、それに藍様の作ってくださるものならなんだって好きですから!」

藍様はそんな私を見てニコニコしながら頭をなでてくれました

「嬉しい事いってくれるね、じゃあ今日は橙の好きなものにしようか」

「わーい、じゃあハンバーグだぁ!」

「あれ?橙は私たちに合わせてくれるんじゃなかったのかな?さっきと言ってることが違うような・・・」

「もう藍様、いじわるいわないでください~」

この後もお店につくまで何度もいじわるをされました、でも藍様はその間ずっと楽しそうでした

「じゃあ橙、橙はお肉をとってきてね、ひき肉だよ?この前みたいに焼肉用の高いの持ってきちゃダメだよ」

「うぅ、はーい」

私はこの前ひき肉を持ってきてと言われたときに焼肉用のお肉を持ってきてしまいました

それでも結局藍様はその日の夕飯を焼肉にしてくれました

優しいですよね

「うーん、どれでしょう・・・」

分かりません、どうしましょう・・・

困りましたね・・・

と、すぐそこに見知った人を見つけました

「あ、霊夢さん」

「あら、あなた八雲のところの橙じゃない、こんなところでどうしたの?」

いつも出会ったら弾幕をばらまいてくる霊夢さんしか知らないのでこんな穏やかなところを見たのは初めてな気がします

「あのー、つかぬ事をお聞きしますが、ひき肉とはどれのことでしょう・・・」

すると霊夢さんはいきなり笑い出しました

ちょっとムッとしたけれど、霊夢さんはすぐにお肉をとってくれました

「はい、これね。紫か藍とお買い物?」

「はい!藍様と今日の夕飯の材料を」

なんだか自分で言っていて嬉しいんですよ、藍様とのお買い物

ほぼ毎日のことですけど、私はこの時間がぽかぽかのお日様の下で眠るときより好きです

「そ、じゃあ帰ったら紫に早く報酬払いなさいって言っておいてね」

「はい、分かりました、ありがとうございます」

「いいのいいの、またね」

そういって霊夢さんは行ってしまいました

親切なところもあるんですね、やっぱりはじめてみた気がします

お肉を持って急いで藍様の元に戻ります

「藍様、お肉もって来ました!」

そういってお肉を渡すと藍様はびっくりしていました

「おぉ、よく持ってこれたね、偉い偉い」

また藍様が頭をなでてくれました

「まさか、誰かにとってもらったんじゃないの?」

「ギクッ」

図星をつかれて耳と2本の尻尾がたってしまいました

「あはは、やっぱりか、でもありがと、じゃあごほうびに橙の好きなお菓子買いに行こうか」

「はい!」

うーん、どれも美味しそうで目移りしちゃいます

「どう?決まった?」

「じゃあこれにします」

このおせんべいは藍様も紫様も好きなやつ、やっぱりみんなで美味しく食べたいですからね

「よし、じゃあ買ってくるから橙は外で待っててね」

「分かりました」

しばらくすると2つの袋を下げて藍様が戻ってきました

「はい、こっちもってね」

といって渡された袋を持って家に帰ります

「今日も付き合ってくれてありがとね」

「当然のことですよ、私は藍様の式ですから」

私はそれをとても誇りに思っていました、でも藍様は急に真面目な声になって

「違うよ」

といいました

「確かに橙は私の式だけど、その前に私たちの家族なんだよ」

最後ににっこり笑ってそういってくれました

「藍様・・・」

ふと目に涙があふれてきてあわてて顔を背けます

「ん?どうしたの?」

「なんでもないです、ゴミに目が・・・じゃなかった、目がゴミに?あ、違う、目にゴミが入っただけですよ!!」

声が震えちゃいましたし、動揺してるのもバレバレですよ・・・

「そっか、それは大変だね、ふふっ」

でも藍様はそれに気づいても何も言いません、ただ笑っていました

「藍様」

「なぁに?」

「ありがとうございます、私藍様の式、ううん、藍様と紫様と、家族でいれてとっても嬉しいです」

「うん、私も、紫様と橙と家族で嬉しいよ」

そういって二人で笑いあいました

ほかの人から見ればなんでもない日々

それでも私はこの日々はとっても幸せで、とっても大事で

こんな日々がいつまでも続けばいいのにと思いました

式は永遠のものではありません

それに私は紫様の式である藍様の式です

式の式である私はそう長くは生きられないでしょう

それは自分でも分かっています

そのうち私がいなくなったら

紫様や藍様は悲しんでくれるでしょうか

きっと悲しんでくれますよね

だって私の家族ですから
今回はちょっと短めの橙と藍のお話を書いてみました
タイトルの藍と愛を微妙にかけてみたり、駄洒落程度ですね、どうでもいいですね
橙視点での物語ですが、じゃっかんオリ設定なのかな?そもそも式って死ぬんでしょうか?
召還した人が生きている限り生き続けるんでしょうか?それでその人が死んだら一緒に消えるとか?
なんだかそれはそれでいいような気がしますね
消えちゃってもずっと一緒、みたいなね
ALICE
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コメント



0.1660簡易評価
3.100ライトニングカウント削除
とてもいい話だ。
4.100名前が無い程度の能力削除
物語の長さにも感覚的な丁度良さという物があるならこれは丁度良い長さなんだなぁ、とそういう感じ。
蔑ろにされず、だからといってそれありきの出し方もせず、全体的に綺麗に纏っていると思いますよ(内容然り)
5.100名前が無い程度の能力削除
短い話なのになんだこの思いのこもりようは!?
たった数分で読み終わってしまう中に1年分の感動が詰まっているようだ!!
濃すぎるぜ、濃いよ、うん。ドロリ濃厚ピーチジュース並みに濃いよ・・・
あと、ゴミに目が・・・のところの橙が可愛すぎです、可愛さで人を殺す気だったんですか?(褒め言葉)
13.100名前が無い程度の能力削除
こういう話大好きだ。
藍が紫の下で努めようとするのと同様に橙も藍の下でベストを尽くそうとしてるんだな、と改めて気づかされた。
橙の幼さやそれ故の健気さがいい具合に物語にとけ込んでいる。
八雲一家のほのぼのした話はよくあるけれど泣きそうになったのは初めて。
14.100煉獄削除
良いですね、橙と藍の家族としての絆が感じられるようなお話でした。
ちょこっと出てきた霊夢も必要な分だけ出てくるのがとても良かったと思います。
ほのぼのとしてて、でもちゃんと締める場所はあって
面白かったですよ。
25.60名前が無い程度の能力削除
話はスッキリしてました。ただ、霊夢はもっとダルそうな話し方してんじゃないか?とか思ったのはSSで毒された影響でしょうか?しっかりしてるくせにダレてる印象が・・・あれ?紫と被る印象。
それはともかく、こちらの後書きと、前作のアリスの話を通して思った事ですが、キャラ設定資料を読みましょうよ。式は憑くものであって、召喚されたものではありませんよ。藍様は式が憑いていることで紫様から力を貰っています。命令に沿わなかった場合等は力が弱まったりするようですが。
27.100名前が無い程度の能力削除
ええいこんなの単なる家族話ではないか!!
でも温かかったのでよし!!
30.無評価ALICE削除
読んでくださった皆様、評価してくださった皆様、ありがとうございます
最近、「コメントに返信しようかなぁ」とか思ったんでこれを期にやりたいと思います、ほどほどにですが・・・



<ライトニングカウント様
ありがとうございます、また次の作品も読んでくださいね

<4様
そういっていただけて嬉しいです、自分的に短すぎたようなイメージがあったので・・・

<5様
橙可愛いですよね橙、そしてがお・・・

<13様
八雲一家ってなんかいいですよね、こんな家族欲しいですね

<煉獄様
またまたコメントありがとうございます、次も頑張りますのでよろしくお願いします。

<25様
ご意見ありがとうございます、もうちょっと勉強しようと思います・・・
ですが、さきほど「風神録」やら「地霊殿」やらやってましたが、霊夢のしゃべり方はこんなんでよかった・・・はずです(汗

<27様
温かい目で見ていただきありがとうございます、次もよろしくです
34.100名前が無い程度の能力削除
ちぇええええええええええええええええええええええん!!!!!!
36.100削除
『永久であること』に感動してあなたの作品巡回させていただいてます
これもまた素晴らしいですね、短い文でこれだけの思いを伝える、そうそうできないことですよ
がんばってください
39.100名前が無い程度の能力削除
暖かい
41.90名前が無い程度の能力削除
どうしても、霊力的なプログラムの様なものである式は主より長くは存在できないですよね。
そのプログラムを入れられたハードである妖獣の身体はともかく、式自体は。
47.100名前が無い程度の能力削除
暖かくていい話でしたよ。