Coolier - 新生・東方創想話

とあるマヨイガの主への反逆?

2008/04/27 07:36:42
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※グダグダかもですよ~。




「紫様、朝ですよ~、起きてください」
目を開けるとそこには私の式、八雲藍がいた。
私の眠りを妨げようとしている。
こいつは私の生涯最大の敵ね。まけるわけにはいかないわ
しかしその敵が藍になろうとは思わなかったわ…
「…あなただったのね…私の最大の敵は…」
「何言っているんですか、寝ぼけてないで早く起きてください」
「むにゃ…あと五日間…」
「五日前にも聞きましたよ、それ、ご飯できたらもう一度きますから、その時までには起きていてくださいよ」
「わかってるわよ~」
そういって私はもう一度布団を深くかけなおした。
はぁ、とため息をして藍が出て行く。
さぁ、もう一眠りしようっと。







ガンッ
「痛っ!!」
頭に何かがぶつかる。
痛みに驚き飛び起きた。
つーかすんげー痛い。何?何がおきたの?
状況を判断しようとして、あたりを見回すと、あいた襖の前に藍が立っていた。
「ババア、飯だ、さっさと起きろ」
バタン



???何?頭に何かあたっておこされて、その上ババアと呼ばれたって、最悪な朝の迎え方ナンバー1じゃない!
しかも式が主に向かって暴言はくなんてきいたことないわよ!!
もやもやしたまま着替え、叱ってやろうと早足で居間へ行く。
「ちょっと、藍!!どういう―――」
・・・そこには優しく朝ごはんの焼き魚の骨をとり、橙に食べさせる藍がいた。
いきなり叫んで飛び出してきたことに橙と藍が目を丸くしている。
「どっ、どうしたんですか?」
何もおかしくない、普通の口調だ・・・
・・・・・それもそうだ
あの藍が私に対してあんなこというわけが無い、寝ぼけていたんだろう、寝すぎたのだろうか?
「・・・いやっ、なんでもないわ。」
深呼吸し、自分を落ち着かせ、席に座る。
「何か気になることでも?」
という藍の問いに対し、なんでもないわといい魚を食べ始める。
そうだ、気のせいだ、あの木の箱だって棚から落ちてきたのよ、衝撃で脳が混乱したのね、ほら、すばらしい自己完結。
私が食べ始めると、藍は再び橙の魚の骨を取る作業にうつった。
それを見ながら、いいなぁ、可愛らしいなぁ、私もしてもらいたいなぁとか思いながらごはんを食べ続けた。





「「「ごちそうさまー」」」
というとすぐに橙は遊びにいってくるねといい、外に飛び出していった。
いいわねぇ、元気なのが一番ね。
と思っていると藍の視線に気付く。
「何?」
藍は自分と橙の食器をまとめると、
「自分で食った分は自分で片付けろよ。」
といい台所に去っていった。
・・・え?ちょっとまって、寝ぼけていたんじゃないの?脳が混乱したんじゃないの?あれ?元からあんな性格だっけ?
・・・いや、違う、では何が・・・
茶碗と皿を片付けながら推理する。
考えられる線は、
①どっきり
②ヤクモギアス―反逆の妖狐―
③永遠亭の薬師による八雲家崩壊計画
④幽々子とかのせい
ぐらいだ。
・・・こういう選択肢が出た場合ほとんど一番下が原因だ。
そうと分かれば白玉楼に行かなければ。
「藍ー、ちょっと出かけてくるわ~。」
「勝手にしろ。」
…っく、一大事ね…







「はぁ?」
素っ頓狂な声で聞き返してくる。
「ほんと、真面目な話なのよ。」
幽々子が変なものを見る目で見てくる。
「寝すぎたの?それとももう年なの?」
「ちっ、ちがうわよ!もう一度聞くわ、あなたではないのね?」
あたりまえじゃない、と饅頭を頬張りながら言う。
「じゃあ、ドッキリ?」
「紫の式の性格からしてその線はないでしょう。」
と落ち着いた声で返された。
「しかも②のヤクモギアス―反逆の妖弧―だって分けわかんないわよ。」
今度は煎餅を頬張りながら言う。
バカ?とも言われた。
「しょうがないじゃない、混乱していたのよ!」
「最強と呼ばれる妖怪がこれじゃねぇ・・・」
むぅ、最近の幽々子は生意気だ。
しかしその通りだ。
冷静さをなくしていた。
とりあえず落ち着け。私。
①、②は無い。
幽々子の答えにも嘘はなかったわねぇ。
④もばつ。
ならのこるは…
「薬師のせいね!!」
「…やっと気付いたの?というか普通そう思うわよ。」
呆れ顔でお茶をすすりながら言われる。
やはり生意気だ。
幽々子も最近おかしいわね。
前まではもっとおっとりしていたもの。
何か別の…、そう!エイリアンだ!顔も微妙に違うかも…
ジィーっと睨む。
…おかしなところは見つからないわね…
その後幽々子が何よ、気持ち悪いわね、と言うまで時間を忘れて顔を見ていた。
これも幽々子の策略ね。
私の時間の感覚をおかしくさせようとしている。
…いや、私に長い時間一緒にいてほしいのだろうか?
きっとそうだ。かまってほしいんだ。幽々子も可愛い所あるじゃない。一種のツンデレね。
でもいまはそれどころじゃないわ。藍の件が済んだらゆっくり可愛がってあげよう。
「幽々子、藍が元に戻ったら可愛がってあげるから、それまで待っててね!」
すると幽々子は気持ち悪いわと言ってカステラを頬張った。
ツンツンしちゃって。
でも、まずは藍のために永遠亭にいかなくちゃいけない、こんな時にスキマがかなり役に立つわ~。





さて、着いたわ。
私が出たところは玄関前だった。
「お邪魔しまーす」
何年ぶりだろう、この言葉を口にするのは。
すぐにウサギがやってくる。たしか、名前はてゐね。
「うわっ、年増スキマだ!(いらっしゃい、何のよう?)」
あら、前後逆になっているわね、後で痛い目にあってもらおう。
「八意永琳はいるかしら?」
あぁ、と呟くとちょっとまっててと言っておくに消えていった。

しばらくするとてゐは戻ってきて、
「ついてきて」
といい足早に歩いていく。そのあとを私は歩いてついていく。歩くのって久しぶりね。
「ここにいるよ」
と言い残すとぴょんぴょん跳ねながら何処かへ行った。
橙みたいね、と思いながら襖を開ける。
そこは客間のようなところだった。
「いらっしゃい」
永琳はソファーに座っていた。
すわって、と言われたので、お言葉に甘えた。
「何のよう?」
なんのようですって!?分かりきってるくせに、暴れるわよ!、という怒りの気持ちが込み上げる。こっちは朝から気分が悪いのよ!!
と言おうとするが抑える。だって私は最強の妖怪だもの、これくらいのことで取り乱すなんて似合わないわ。
「あなた、藍に変な薬飲ませたでしょう」
…うん、いかにも落ち着いた、冷静な声で言えているわね。さすが最強の妖怪ね。
「…とりあえず落ち着いたら?」
うわっ、一瞬でばれた。さすが、同じ長寿ね。侮れないわ・・・。
「朝から藍の様子が変なのよ!あなたでしょう!!あなたが藍を実験台に使ったのでしょう!!!」
こうなりゃヤケクソ、思いっきり怒鳴る。
「…あぁ、あの事かしら、でも、原因はあなただけど」
? 私?私が何をしたのよ、人のせいにするなんて!ますます許せないわ。
「まぁ聞きなさい、詳しく話してあげるわ」
…まぁ大人しく聞くとしよう。
どうやら今朝のことらしい・・・・・・・・







「はぁ…」
大きなため息がこぼれる。
幻想郷最強の妖怪と言われたりもする八雲紫(年増スキマ妖怪)の式である八雲藍は非常に悩んでいた。
それは主である八雲紫のことだった。
「はぁぁ…」
さっきより大きいため息をする。
八雲紫は強い、非常に強い、頑張れば某使徒破壊用大型汎用兵器の人造人間にも勝てるくらいらしい。
しかし、睡眠時間もすごい、冬眠と言いながら春の終わりくらいに起きたりもする。半端ではない。
過去に藍は聞いた。
なぜそんなにも寝るのですか、
と、すると、
「そこに布団があるからよ」
と言ってまた寝た。
寝てばかりで、時々宴会に顔を出すようじゃ健康に悪い。
と藍は思った。
がしかし起こしても一向に起きない。
どんなに催促してもうるさい!と怒り出す。
どうすれば起きてもらえるのかを考え、悩んでいた。

ピンポーン

チャイムの音がする。
「はーい」
と藍が玄関を開ける。
「おはようございます」
綺麗な笑顔の八意永琳がいた。
藍は永琳にはよく薬を分けてもらっている。橙がよく怪我をしてくるなどで、月一にきてもらっている。
いらっしゃい、といい、客間に案内する。
藍はお茶を用意して、永琳に出す。
「これが今月の分ね」
といい、救急箱の中身を入れ替える。
藍はその作業を座ってながめていた。
ふと、藍に疑問が浮かぶ。
この人はどうしているんだろう、と。
彼女も蓬莱山輝夜という我侭気侭な蓬莱NEETを姫として持っている。
悩んだりしていないのだろうか。
…聞いてみる価値はあるだろう、
そう藍は思った。
「あの…永琳さん…」
「ん?何かしら?」
藍は今思ったことを全て話す。
「…というわけで…」
「なるほどね…何か悩んでいると思ったら、そんなことだったのね」
「で、どうなんですか?」
「そうね…」
永琳はしばらくの間考え、
「実験台にするとか脅しているから」
と笑顔で答えた。
藍は参考にならないな…と思った。
「でも、それならいい薬があるわよ」
「…どんな薬ですか?」
これよ、といって取り出したのは、あやしげなラベルのビンだった。
「これを使うと、一時的に、自由にトンでもないほど強気になれるわ!あなたの主の前で強気でいたいと思えば強気になれるのよ」
「・・・・・・・」
「でも、その代わり強気になっているときは自我がなくなるから、どうしてもって時に使いなさい」
「もうもらう事になっているんですね…」
と、微妙な顔をしながらビンを受け取る藍。
そのビンを渡すと、玄関に戻り、
「一粒で1時間よ」
と言い残して家を出て行った。





「と言うわけなのよ」
珈琲をすすりながら永琳が言う。
「…なんでそんなもんわたしたのよー!!」
やはり悪いのはこいつじゃない!
「可哀想だったからよ、それに絶対に怪しいと分かるような薬を使うくらい悩ませていたのは誰よ」
ため息をついて話す。
そこまで気を使われているとは思わなかった。
しかし藍のことだ。相当気を使って、私のことを第一に考えていたのかもしれない。
「とにかく、帰ってしっかりと話を済ませてきたら?そこまで考えてくれる式なんてそういないでしょう?」
それもそうだ、寝てる期間が長すぎた。今度はもっと短くしよう!そうすれば藍も納得してくれるわ!
「ありがとう!じゃあね!」
一応感謝の言葉をいい家に戻る。





「ただいまー」
と言い家に入る。
藍はいるだろうか?あれから三十分しかたっていなかった。効力が切れていれば話しやすかったのに。無駄に長いのよ、一粒で。
だれも来る様子はないのでお茶の間に行く。
予想通り藍はそこにいた。新聞を読みながら炬燵に入っていた。
「今帰ったわ」
「あぁ、知ってる」
…くじけてはいけないわ。勇気を出すのよ!私!
「…あのね、藍。話があるの」
「…なんだ」
めんどくさそうに顔をあげる。うぅ…恐いわ~…。
でも逃げてはいけないわ。元の藍を取り戻すために
「私最近気付いたのよ、藍がすごく私のことを思っていてくれて、私のことを第一に考えていてくれているって。
 なのにわたしはいつもあなたのいう事を聞かないで、寝てばかり…。
 私が悪かったわ、ごめんなさい」
「…」
藍は驚いた顔でこちらを見ている。
「それで私も思ったのよ、寝てばかりではいけないって。
 私決めたの、明日からは寝る時間を縮めて、もっと健康的に動いたりするって。
 だから藍、お願い!元に戻って!」
…藍は顔を下に受けたまま動かない。
「・・・藍?」
「信じていいんですよね・・・」
目に涙を浮かべてこちらを見てくる。
「ええ、お願い、もう一度、私を信じて」
といい藍を抱き寄せる。
胸の中で藍が泣いている。こんなに苦しめていたのね…。ごめんなさい、藍。
もう一度強く抱きしめる。







「…もう気が済んだ?藍」
と胸の中の彼女に言う。
はい、と答える。
すると、藍は顔を上げ、
「…紫様、あの…ごめんなさい」
「いいのよ、悪いのは私だし、あなたは大切なことを気づかせてくれたわ」
そう、それは「愛」だ。
藍の私に対する愛はとても深かった。
私もそれくらい藍を愛せるようになりたい。というよりなる!断言するわ!
「それで…紫様…」
「なにかしら?」
「睡眠時間はどれくらいになったのですか?」
「それなら決まっているわ、今までよりもさらに縮めた、いい具合の時間よ!!」
そう、私は…
「これから最低72時間、最大三ヶ月間に減らすわ!!」
これは大幅に変えたものだ!前は六ヶ月だったが三ヶ月も減らしたのだ!さすが私ね!
「どう?藍!」
・・・あ、あれ?藍がうつむいたまま震え出したわ…
そうか!泣いているのね。感動してくれたのね!
「藍、これからもよろs「紫様のバカドジ間抜け年増加齢臭スキマーーーーー!!!!!!!!」
そういうと藍は家の外に泣きながら出て行ってしまった。





なんで?
初投稿です。
文才無いです。
ただ頭に浮かんできただけです。

何かいろいろと言ってやって下さい。
それが私の快感です。

追記
うれしい感想やらアドバイスやら訂正やら・・・
を書いてくださった皆さんに感謝です
神々も見捨てた妄想狂
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コメント



0.740簡易評価
1.70名前が無い程度の能力削除
>「ババア、飯だ、さっさと起きろ」

ヒドスw
2.70名前が無い程度の能力削除
藍言葉遣いがひでぇwww
4.100西行妖削除
ヤクモギアス -反逆の妖狐-

ルルーシュかよぉぉぉぉぉぉwwwwwwwwwwww
6.70朝夜削除
藍様の怖さに震えましたw
しかし彼らの関係を考えると実際にありそうな感じもする面白い話ですね。

追記:選択肢の②に吹きましたw
9.無評価名前が無い程度の能力削除
荒れた藍もイイ。式になる前はこんなんだったのかな
10.80名前が無い程度の能力削除
これは原作に近い幽々子ですね
12.80名前が無い程度の能力削除
>・・・こういう選択肢が出た場合ほとんど一番下が原因だ。
①②③がきたら③だろJK(ポルナレフ的な意味で
13.70☆月柳☆削除
これはいい藍ですね。
絶対ありえないだけに、ネタとしてはなかなか楽しめました。
欲を言うと橙をもっと出してほしかったかなと。
14.80名前が無い程度の能力削除
藍がんばれ;;
しかし、ヤクモギアスには笑いました。
15.100じう削除
初投稿なのにこの話の展開のうまさ。そしてオチ。
あなたは気付いてないようですけど文才があります。初投稿でこれだけのストーリーのうまさに90点。のこり10点は、ヤクモギアス-反逆の妖狐-で吹いた。
16.70野狐削除
若干ご都合主義に走ってしまったようにみえなくもないですが、話の落としどころとしては問題ないですし面白かったので。
すぐさま永琳が出てきてるのはまぁこのお話のテンポですし水に流しましょう。


とりあえず誤字報告をば。「妖弧」じゃなくて「妖狐」ですよー。
17.100ww削除
ヤ ク モ ギ ア スwwwwwwwwwww

gj
23.80名前が無い程度の能力削除
ヤクモw
30.100名前が無い程度の能力削除
ヤクモギアスR2が楽しみw
33.100名前が無い程度の能力削除
ゆかりん会う人会う人からBBA呼ばわりされてじゃないかww