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現し世に住みたる魔女は幻の清き郷にぞ住まひせるかな~序~

2008/04/14 03:34:41
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※この作品には、割と多くのオリジナル設定を含ませています。そういうのが苦手な方は、ご遠慮ください。また、今回の文章は、見ての通りとても短いです。これには(後書きで書いている通り)わけがあるので、そっちを先に読んだ方が良いかもしれません。




序章 我は知るこの芳草の名の謂れ今話しせむ知り給はねば

 まだ人が神を恐れていた時代、一人の娘おりました。聡明にして美しく、慎ましやかに暮らしては、村の祭祀を司る父に教えを受けていた。
 ある年の夏雨降らず、牛を奉げて祈ったがとうとう雨は降ってこない。仕方がなしに父親は夭き自分の娘をば神に奉げることにした。
 柴を積み上げ、その上に、娘座らせ火をつける。火神アグニは奮い立ち、娘を包み呑まんとす。天にまします雷神は、名をインドラとおっしゃって、数ある神でただ一人、アグニを止めうる者である。いわれもなしに罪も無き人を呑まんとする彼に、インドラとうとう激怒して、青い光を打ちつけた。続いて彼の配下なる雨を大いに降らせられ、火を消し止めてしまわれた。村人大いに喜んで、娘を称えその骨を弔わんとて探したが、とうとう骨は見付からない。黒焦げなりし焼け跡に一株残った芳草を、娘の名をば頂戴し、名づけることはパチュリーと、そういう風に申し上げます。



間章 暗転

―足元で火が起こり、ふと空を見上げる。静かに、静かに祈りの言葉を唱える。次の瞬間、天空から青い電光が降ってきて、五肢満身を衝撃が貫いた。同時に、私の視界は暗転し、足元の火も、柴も、それを支えていた大地さえ消え去ってしまった。次の瞬間、凄まじい勢いで私の記憶が吸い出され始めた。祈りの言葉さえ、息継ぎをしようとした瞬間に脳内から完全に取り除かれた。私は思わず蹲る。体重が下に移動した瞬間、足の力が抜けて、私はうつ伏せに倒れこんだ。薄れ行く意識の中、私が辛うじて覚えていたのは、自分の信じた神々の名前と、自分の名前、「パチュリー」だけだった―
 どうも今日はいけませんなあ。
 さて、かなり変則的な挨拶から入ってみました、香露です。「今日は」の後に省略されているのは何か、補完してみました(笑)あと、四月六日に弘川寺に行ってきたのですが、ここ数週間、左脚の調子が悪く、普段なら何とも無い道を歩いただけで傷めてしまいました。辛いです。まあ、桜はとても綺麗だったんですが。何せ人が多くて。大阪府の植樹祭もありましたから。

 今回、かなり短いですね。さすがに「こんなに短く切るな!ふざけとんのと違うか!?」と言われそうですが、これにはちゃんとした理由があります。実は、第一章がとても長くなっていて、さらに別人の視点であるため、仕方なしにここで切ることにしました。その代わり、といっては何ですが、私の能力を結集させました。そう、序章が「五七五七五七…五七七」の長歌形式になっているのです。序章のタイトルがこの歌の反歌といっていいでしょう。実は、最初考えていたのが、パチェ視点はこのままずっと長歌で通し、もう一人の方で補完する形で書いていこうと思っていたのですが、読むほうも読みづらいし、書くほうも書きにくいので章や節で視点を切り替える形にしました。全体のタイトルは、(最初の予定での)パチェ視点の長歌の反歌になっているんですね、これが。しかし、私は和歌は古文で書くものと考えていたため、今回のように現代文で書くのはとてもやりにくかったです。文章としてみた場合はとても短いですが、歌としてみた場合割と長くなっていますので。それに「序」としてはこれぐらいが適当なのではないでしょうか(言い訳)

 本文よりこっちの方が長くなりそうですが、気にせずに続けます。パチェは、紀元前1500年ごろにインドに侵入したアーリヤ人(白人)が、まだ混血していない頃の人だと思います。後の時代に「バラモン」と呼ばれる僧侶階級の出身でしょう。そうでもしない限り、たかだか百年生きている程度でレミリアに「親友」として扱われなさそうですし。辻褄は合わせますよ、勿論。あと、インドラが激怒したのは、神様が御人好しだからです。生贄ということに(意図的かどうか知りませんが)気づいていないってことです。
 次は、東方プロジェクト最大級の謎の一つと目されている、「名前を言ってもいい例のあの人」の登場です。 この短い文章が後に与える影響は大きいので、文の長さで文句を仰ることだけは勘弁してください。では、次回をお楽しみに。
香露
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コメント



0.150簡易評価
2.無評価名前が無い程度の能力削除
あまりにも短くて評価のしようが……。
ところどころ古文調に現代っぽいニュアンスが微妙に混じってるのと、
最初だけ敬語なのが少し気になりました。
本編がまだないので、とりあえずフリーで。
3.60名前が無い程度の能力削除
期待しながら、お待ちしてます。
7.無評価名前が無い程度の能力削除
>百年生きている程度でレミリアに「親友」として扱われなさそうですし
百年程度しか生きてない若輩が親友として・・・という意味か、百年程度生きているというだけの理由では親友として・・・いう意味か、どっち?
9.10煉獄削除
う~ん・・・短くてどう評価していいのか・・・。
とりあえず一章が長くなるというので切ったんですね。
ただ私からするとこの文章からも期待できると思っています。
続き、待ってます。評価はこの点数の意味も込めてコレにします。
10.無評価名前が無い程度の能力削除
以前から思っていたのだが設定が独自すぎる
キャラクターの名前こそ東方projectのものだが
本質は妄想で練り固められて変質してしまっているように思える

極端に読む人を選ぶのであればここに投稿するのは適切ではないかと
14.無評価名前が無い程度の能力削除
設定が独自なのは別にいいんですが、それはできるだけ作品内で語ってほしところ。なんにせよ短すぎて評価しようがありません。
17.50名前が無い程度の能力削除
長すぎたのなら幾つかに分割してするなど方法は幾らでもあるのでは?
それと話と言うよりネタと設定がぶっ飛び過ぎで、
現時点読者が付いていけそうにありません。

書く自分は楽しくても創想話に来る読者を少しでも理解し、
労わる気持ちだけは忘れないで頂きたく存じます。
今後の改善を期待して50点入れさせて頂きます。
18.無評価☆月柳☆削除
これだけで評価するのは難しいですね。
続きに期待します。