Coolier - 新生・東方創想話

背中に感じるその暖かさを

2008/04/05 11:19:12
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    多少のオリ設定が含まれていると思います
     そういうのが苦手な方はご注意を






―――ある春の夜、紅魔館門前にて

「うー今日はなんだか冷えますねー。まるでまた冬が来たみたいです。」
今日も今日とて門の前で立っている美鈴
はるですよー、とどこかの妖精が春を伝えたのがつい先日の話
だというのに今日は寒くてやってられない状態である
「冬服しまうのもうちょっと後にすればよかったです。」
体を時折震わせながら美鈴はつぶやいた
ここ数日暖かかったので冬用の服は片付けてしまった
仕方なかったので今は春用の服に大きめの上着を着ている
「こう寒いと誰も来ない気がするんですがねー。」
などと言いながら彼女は空を見ながらため息をつく
その息は白く曇って消えていった


そんなかんじで彼女が門番を続けていると
「めーりーーん。」
と背後から声をかけられた
「おやフラン様じゃないですか。」
美鈴がふりむくとそこにはフランドール・スカーレットがいた
「えへへ、やっほー。」
「お散歩ですか?」
「ううん、メイリンと遊ぼうと思って。」
「あー、すいませんフラン様。今は仕事中ですので。」
「えーいいじゃん遊ぼうよー。」
「すいません。」
「むーー。」
フランは美鈴が遊んでくれないので少しむくれながらメイリンのけちーとつぶやきつつ小石を蹴飛ばしていた
その様子を美鈴は少し申し訳なさそうに笑いながら暖かい目で見ていた


(フラン様はよく笑われるようになりましたね)

紅魔館の主レミリア・スカーレットが赤い霧を起こして
紅白の巫女と黒白の魔法使いがここに殴りこんできてそれを止めさせて
それとともにフランを地下から連れ出してくれた
最初の頃はフランもよく暴れていて大変だったが
今では落ち着いてきて色んな所を遊びまわっている

(あの頃では考えられなかったことですね)

美鈴はフランのことを地下に封印される前から知っている
その頃も今と同じようにしばしば彼女のところに来ていた
しかしフランが力を制御できなくなって
封印されることになって
そのとき美鈴もどうにかできないものかと苦心したが結局できなくて

(もっと私に力があればもっと違ったかもしれないですけどね)

目を閉じて昔のことを思い出し美鈴は苦笑した
しばらくそうしていると

「クシュン」
とかわいいくしゃみが聞こえて美鈴はハッと意識を元に戻した
「フラン様、寒いのでしたら館に戻ったほうが。」
彼女がそう気を使うと
「えーやだーもうちょっと外に居るー。」
フランはまたほほを膨らまして嫌がった
まだお姫様の機嫌は直ってないらしい
美鈴は仕方ない、と少し嘆息した後
「じゃあちょっとこっちに来てください。」
「ん?うん。」
フランが美鈴に歩み寄ると彼女は自分の上着の前を空けてフランを包み込んだ
「あ。」
フランは少し驚きながら美鈴を見ると
「これなら少しは暖かいですからね。」
と微笑みながら彼女は言った
その微笑を見てフランは
「うん!」
と微笑み返した

その後二人は上着に包まれたまま門の前に座り星を見ていた
「メイリン、星がきれいだね。」
「そうですねー。」

「そういえば魔理沙がさ・・・。」
「へぇ、そうなんですか。」

何気なくすごす時間、二人はそれを楽しんでいた


「メイリンはあったかいねー。」
フランは包まれている上着の中美鈴の暖かさを感じながらそう言った
「フラン様も暖かいですよ。」
美鈴もまたそう返した


(メイリンいつもは変わんないね)

フランは何気ないやり取りをしながら思った
自分が封印される前よく美鈴の所に遊びに言ったのを覚えている
いよいよ力を制御できなくなった頃でも彼女はいつも道理に自分に接してくれていた

(メイリンは変わらないでいてくれるんだね)

霊夢と魔理沙が来て
封印から連れ出してくれた後
自分の周り環境が激変していたことに不安を覚えた
自分の知らないものだらけだった
力のほうも問題だった
力を制御できるようになっても周りの存在は自分に畏怖や恐怖の視線を投げかけてくる
例外はいる、でも大多数はそうだ

(ありがとねメイリン)

でも美鈴だけは違った

今でもちゃんと覚えている
外に出られるようになって
なんとなく美鈴に会いたくなったので門の所に行ったとき
フランは少し怖かった
美鈴が自分をどう見るか怖かった

しかし

『あらフラン様、お散歩ですか?』

彼女は微笑みながらそういった
他の者のような畏怖や恐怖も無く
封印される前とまったく同じように
ただ優しく笑って自分を見てくれた

うれしくて泣きそうになった
彼女の胸に飛び込んで彼女のぬくもりを感じて
また彼女と遊んだりして

変わらずにいてくれた美鈴に感謝した



フランは目を少し閉じて美鈴の胸の中彼女のぬくもりを感じた
背中に感じる暖かさに微笑み
「月がきれいだねー。」
「そうですねー。」
何気ない会話をした


二人は月が沈むまでそうしていた





























それをどこかの物陰で
「妹様いいなー。」
と紅魔館のメイド長さんが指をくわえてみていたりした
はじめましてこんにちは犬です
初投稿になります
ですのでうまく行ってるかどうかさっぱりです
誤字脱字や何かあればよろしくお願いします

作者はフラ×メイもサク×メイもいける人間です
でも心のそこでは霊夢受けがジャスティス!!(ならなんで霊夢を書k(ry

それでは
犬にほえられる程度の能力
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コメント



0.1470簡易評価
4.100名前が無い程度の能力削除
美鈴×霊夢も中々ジャスティスですぜ。それにしても良いめー×フラ。だがここはめー×パチェとめー×レミを一押し。
誤字脱字らしきモノ
「いつも道理」→「いつも通り」『どうり』ではなく『どおり』
「自分の周り環境が~」→「周りの環境」ではないかと。
7.90名前が無い程度の能力削除
良かったっす。今後作品の量産に期待しています。サク×メイどんとこい!
8.70名前が無い程度の能力削除
いいですねえ。咲美も期待しております。
10.50名前が無い程度の能力削除
ふつー
11.70名前が無い程度の能力削除
そんなメイド長がいいなー
13.無評価削除
2008-04-05 09:48:17
誤字指摘ありがとうございます
レイメイかー・・・うん無理♪  すんませんマジで思いつかないんですorz
2008-04-05 10:30:26
2008-04-05 12:34:22
次回はサクメイ きっとほのぼの
今回自体私の中ではこんなにシリアスにするつもりは無かったという
2008-04-05 17:52:27
それが犬クオリティ

そんな事言いながら枕を濡らしています
2008-04-05 18:12:10
咲夜さんはもっとへにゃっとしていいと思う
そう思う今日この頃
14.50名前が無い程度の能力削除
「オリ設定?美鈴に冬服があること?」とか思ったのは内緒
16.70名前が無い程度の能力削除
ほのぼの和む。
幼い妹様もかわいい。
20.70名前が無い程度の能力削除
この二人のほのぼの良かったです。

今度はもう少し長めの作品に挑戦してはいかがでしょう?
今後の活躍を楽しみにしています。
21.100☆月柳☆削除
短いながらも、暖かさがよく伝わってきました。
オチの指くわえた咲夜さんの破壊力にはしてやられた。
26.90SAM削除
いいですね。
仲の良い美鈴とフランは大好きです。
もちろん奥手な咲夜さんも。
42.100名前が無い程度の能力削除
すっと頭に入る文章と感情表現だったと思います。
素敵な二人の様子、堪能しました。