Coolier - 新生・東方創想話

トラブルメーカー

2004/08/11 05:23:46
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ザッザッザッ・・・
「ふぅ、掃除も楽じゃないわね・・・」
竹箒の動きを止めて、滲んだ汗を拭う。
昼にはまだ早い時間、晴天の空
なんで掃除なんてしているんだろうと思えてくる。
休憩でもしようかなと思った時
「あら?」
視界に何かが見える。
たしか、あの湖に住んでいる大妖精だ。
なにやら急いでいるようだ
「あんた何急いでるの?」
おぉ、急降下してきた
「こ、紅白さん、助けてください!」
まったく、妖怪達は名前を覚えるのが苦手なんだろうか?
「ちょっと、落ち着きなさいよ。それに、私は紅白じゃなくって博麗 霊夢って名前があるんだから」
「す、すみません霊夢さん。それで・・・」
ん?、何か手に持ってるわね
壷?中はなにかしら、気になる・・・・
「まぁまぁ、今から休憩しようと思ってたからお茶でも飲んでから、ね。」

「はい、少し熱いわよ」
「ありがとうございます。」
ずずずっとお茶をすする音がする。
はぁ~、此処でのお茶がやっぱり最高よね・・・
そんな事を思いながらお茶を飲む。
「ふぅ、ご馳走様でした。」
「それで、何があったのよ?」
「えっとですね・・・・
私とチルノさんで湖にいたら、ルーミアさんが遊びに来て・・・

---------------------------回想---------------------------------

「遊ぼうよ~」
「いいよ、何して遊ぶの?」
「んー・・・、考えてなかった」
しょんぼりするルーミア。
「じゃあ、今日はお魚取りしよー!」
「あんまり遠くに行かないで下さいね」
「はーい、チルノちゃん、いこー」
「うん」
スイーッと水面を進む2人。
「いた!でも、どうやって捕まえるの?」
「ふふーん、見ててね」
魚の影に向かって指差しして、
「えい!」
カキィィン!
周囲の水ごと魚を凍らしたのだ。
氷は水に浮く。
簡単に捕まえる事ができた。
「おぉー!」
「えっへん!」
この調子で数匹捕まえて遊んだ。

「チルノさん、力の使い方が上達しましたね~」
「まぁ、私の実力ならこんなこと位簡単よ」
えっへん、と胸をそらすチルノ
「でも、魚はどうするんです?」
「あ・・・」
凍らして捕まえたのはいいが、どうしよう
「わたしは食べたいな~」
「えー、今火種なんて持ってないよ」
「あれ、知らないの?お刺身っていう食べ方でね、お魚を生で食べるんだよ」
むむむ
「し、知ってるわよ!ただ、私たち妖精は、綺麗な水、果物、蜂蜜が主食だから・・・」
うん、嘘は言ってないぞ。
「そーなのかー、ラミュスさんは?」
「私は遠慮しますね」
「じゃあ私食べるね。」
と凍った魚に水を掛けて解凍し、摘み上げ、
「あ~ん」
そのまま口に・・・ぱくり
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ、ごっくん
「ど、どうだった?」
味の確認をするチルノ
「おいしー!」
「わ、私も食べてみようかな?」
そして、チルノも小さめの魚を解凍してまるごと食べてみる。
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ・・・・
「うえぇぇぇ」
吐いた。
「まっずーーーーーい」
「えぇー?」
少し半泣きである。
「苦いよぅ」
「じゃあ、蜂蜜採って来ますね」
「お願いね、ラミィ」

雑木林の少し奥
「♪~、これ位あれば3人でも余るかな?」
蜂蜜以外にも、果物も少しあると喜ぶかな?
と2人の喜ぶ顔を思い浮かべながら食料調達をする
そこに
「うわぁぁぁあああ!!」
「!?」
ちぎろうとした果物から手を離し、木々を避け全速力でチルノの元に向かうラミュス。
レティにチルノを任せると言われ、大妖精に昇華したあの時の事を思い出す。
チルノさん・・・
木々を抜け、湖に出る。
「どうしたんです?チルノさん」
チルノが湖上を睨む。
その先には、湖の主であるスキュラのエレン・リータンがいた。
ど、どうしよう、私なんかじゃ2人を止める事なんてできない。
「チルノさん、すぐに人を呼んできます!」

----------------------------回想終了-------------------------------------

って事なんです」
「どうせイタズラでもしたんじゃないの?(刺身について突っ込んでいいのかしら?)」
「それに湖の主?そんなのいたんだ?」
「初耳だぜ(醤油無しで食べるとは・・・)」
「私もよ(刺身ってそういう物なのね・・・)」
まて、2人しかいないはずなのになんで此処にいないはずの2人の声がするんだ?
「魔理沙にアリス!どこから沸いたのよ?」
「沸いたとは酷いな、そろそろ飯の時間だからな、お邪魔したって訳。」
「私はのぞ・・・ゲフン、ゲフン、新しく会得した移転魔法の実験でここに現れたのよ。(嘘ではないわ)」
なんか変な言葉が聞こえたが、まぁ今回は無視の方向で。
「まぁ、主ってのを見てみたいし、私はついてってやるぜ」
「そうね、私も行くわ。」
「で、霊夢はどうするんだ?」「で、霊夢はどうするの?」
「・・・はぁ、分かったわ、じゃあ4人で行きましょう。」


そして、湖では。
「ふふん、その程度の凍気じゃ私は止めれないわよ?」
「むぐぐ・・(はやく、誰でもいいから!)これでどうだ!」
「雪符・ダイアモンドブリザード!!」
氷点下の嵐が湖の主、エレンを襲う
「蛇符・スネークレーザー!!」
水面から現れた6匹の蛇が口から熱線を放つ
レーザーをなんとか避けきるチルノ。
レーザーの熱によって威力を失ったものの、嵐はまだ収まらない
「あら?」
水面ごと、腰の辺りが凍ってしまう。
「へへっ作戦勝ちだ!」
後は逃げれば・・・・
「見事な作戦ね。でも、力が足りないわ」
バリン!
シャッとタコの足のような触手がチルノを捕らえようと伸びる!
「夢符・二重結界!!」
バチ!
チルノの周囲に張り巡らされた結界が触手を遮る。
「貴様ら、邪魔をするな!」
「へぇ、あれが主か・・・」
「スキュラとは・・・」
「エレン様、なぜチルノさんを襲うんですか?」
「そうだね、説明してあげるわ。この子が何をしたのかを・・・


---------------------回想-------------------

湖に浮かぶ島の辺、そこの館の門番とおしゃべりをするのが日課の1つになっていた。
「それでですね、パチュリー様が咲夜さんに何て言ったと思います?
「そろそろ時間の加速、減速くらいできるようになってもらいたいわ」ですって」
休憩時間なのか湖の近くで座って話している美鈴。
「そのパチュリーさんって厳しいのね」
対するエレンは腰から上を湖上から出して話を聞いていた。
「んー、多分、自分がたくさん本を読むためだと思う」
「ふふふっなにそれ」
「ふふっ、その後が酷いんですよ?」
「え?美鈴には関係ない話でしょ?」
「それが、何故かその後咲夜さんが「美鈴、特訓に付き合ってもらうわよ」って」
「あはははっ、そりゃあ運が悪かったわね、うん?」
「どうかしたの?エレン」
「ううん、何か変な感じが・・・って痛ったーーーーーーーーーーー!!」
「うわ!!?」
「あ、足が・・・ちょっと今日は失礼するね」
(足?)う、うん、またね」
ザブンッと湖に潜るエレン
「足って・・・人魚さんじゃなかったんだ・・・・」


「んー、お魚は駄目だったね」
「うへぇ・・・」
「お?タコだ!」
水面にタコの足がにゅるりと出ていた。
「うん、タコも美味しいんだよ」
「苦くない?」
「うん、甘いと思う」
「よーし」
タコの足に近づき・・・
「えい!」
と凍らす
ビクビクッと揺れるタコの足
「大きいね。」
「噛み切っちゃえばいいよ」
かぷっっと噛み付くルーミア
「んぎぃーーーーーーーー」
ブチィ
「ぷはぁ、切れたー」
さらに2つに噛み切って2人で食べる。
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ
くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ
ごっくん。
ごっくん。
「このタコおいしーーー!!」
「そう?やっぱりまずいよぅ・・・」
その時
ザバーーーーーーーーッ
水中から現れたのは
その大きな胸を強調するようなドレスを着た
美しい女性だった。
「あんたたちね・・・・私と美鈴との楽しい一時の邪魔をしたのは」
「誰?」
「あ、リーたん」
「リータンって言うな!エレンって呼べって言ってるでしょ、チルノ。
ってそんなことより、なんで私の足を食べてるの?」
「美味しそうだったから・・・」
「あら、こっちのリボンの子は私好みね・・・美味しかった?」
「うん!」
「と言う事は、マズイって言ったのはチルノね・・・」
お仕置きねとつぶやくのが明確に聞こえた。
チルノの顔からさぁっと血の気が引く。
「あなた名前は?」
「ルーミア」
「そう、ルーミアちゃん、今日はもう帰ってくれる?」
「なんで?」
「チルノと大事なお話があるのよ」
「うん、わかった。」
と飛び上がるルーミア
「わかるな!」
「じゃね、チルノちゃん、リーたん」
「いかないでー」「リーたんって言うな!」
「・・・・」「・・・・」
「じゃあ、私も帰ります」
くるりと後ろを向くチルノ
その肩に触手をペチャリと乗せて
「ちょっとマテ」
「うわぁぁぁあああ!!」


--------------------------回想終了-----------------------------
て訳よ」
「「「「・・・・・(突っ込みどころが満載だァ)」」」」
とりあえず
「馬鹿ね」
「馬鹿だな」
「馬鹿でしょ?」
「はぁ・・・」
4人一斉に感想を述べる。
「馬鹿っていうな!」
「それで、チルノはどうするつもりかしら?
まさか、さっきの話を聞いて、それでも私と戦うとでも言うのかしら?
別に私はいいけどね、12本の足と、6匹の蛇があるから4対1でも丁度いいかもしれないわ」
「「「「いえ、チルノは差し上げます」」」」
「酷ッ!しかも即答!?」
「ふふっ素直な子はお姉さん大好きよ」
と触手が伸びてチルノを絡め取る。
「はーなーせー!」
巫女と魔女2人がコソコソと話をする。
「ねぇ、魔理沙、スキュラって女好きばっかりなの?」
「私はしらないぞ」
「男は誘って食料にするはずだから・・・多分全員そうなんじゃないの?」
3人は一気に脱力した。
「美鈴の奴・・・」
「まぁ、人それぞれよ」
「そういえば、そこの人形もった子と巫女の子」
「「はい?」」
「私好みだわ、今度遊びましょ?」
「遠慮しておきます」
「・・・え、遠慮します」
「・・・・おいアリス、さっきの間はなんだ?」
「ぜ、絶句したのよ!」
「で、ラミュスちゃん」
「はい」
「3日間くらいチルノ借りるわね」
「はい」
「ウフフフフフフフッ」
「ラミィの裏切り者ーーーー!」
チルノの叫び声には聞こえない振りをして
「霊夢さん、蜂蜜お菓子なんかどうですか?
私、お菓子作るの得意なんですよ」
「あら、いいわね(蜂蜜♪~)」
「お腹空いたしね(エレンさん・・・)」
「じゃあ、帰るか(こいつ名前あったのか・・・)」

3日後
帰ってきたチルノは寝言で
「もう笑いたくない・・・お腹いっぱい・・・生臭いの嫌い・・・ぬるぬるイヤ・・・」
と震えながら呟いていたとかいないとか
以前書いた大妖精話の後の話です。

今回、かなりお馬鹿な話です。
少しアリスがおかしかったりします。
アリスファンの人ゴメンナサイ

湖の主、スキュラ
エレン・リータン
上半身が長い髪と豊満な胸を持つ美しい女性。
下半身が12本のタコの足と6匹の蛇
超再生能力、誘惑する程度の能力を持つ
好みの女性は、胸が大きな美人か、可愛い子
魔理沙が好みじゃなかったのは口調のせいです。

普通なら、館の主とおしゃべりできる存在ですが、主が外に出てこないし、
顔役の咲夜も忙しいので、美鈴とおしゃべりしてます。
美鈴は正体がスキュラってのを知りません。
女好きってのも(ぉ

感想お待ちしてます

ちなみに、移転魔法も以前書いた物に出てきています。
昔の作品も読んでみようかな?って人は当方のHPに修正したものがあるので、よければどうぞ~

誤字修正しました。
EXAM
http://homepage3.nifty.com/exam-library/
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コメント



0.1020簡易評価
11.無評価いち読者削除
 ・・・・・(突っ込みどころが満載だァ)
 とりあえず
「おいしいって言ってればチルノを許したのかリーたん」(そこかぃ)
 お仕置き喰わされたチルノは……合掌...

 内容について。
 エレン・リータンの登場が、唐突に感じられました。初読の時、
>その先には、湖の主であるスキュラのエレン・リータンがいた。
 という一文を目にして、「誰?」と思ってしまったので。
 一応、以前の作品でも登場はしていましたが、その時は名前だけだったので、今回が初登場、みたいな書き方(オリキャラとしての相応の説明)を、本文中でしておいた方が良かったのではと思います。

あと、ミスが2点。
『休憩しようと思ってから』→『休憩しようと思ってたから』
『ルーミアさんが来遊びにて』→『ルーミアさんが遊びに来て』
12.無評価EXAM削除
突っ込みありがとうございます。

>今回が初登場、みたいな書き方(オリキャラとしての相応の説明)を、本文中でしておいた方が良かったのではと思います。
確かに、ほぼ初登場と言っていい存在ですね。
そのうち修正したいと思います。

やっぱり、食べられるなら美味しいって言われた方がいいですよね?(ぇ
21.20名前が無い程度の能力削除
>「もう笑いたくない・・・お腹いっぱい・・・生臭いの嫌い・・・ぬるぬるイヤ・・・」

>お腹いっぱい・・・

これはもしや・・・・・・なかだs「sa