Coolier - 新生・東方創想話

『西行妖満開す。』  前編

2007/10/19 22:44:42
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『西行妖満開す。』  前編







ここにはオリキャラが一人(一匹?)がでてきます。
もし、そーゆーのは駄目!!と仰る方々は
すみやかに<-キ-をお願い致します。
(逃げ)
















1. ある少年の叫び、誘いの囁き







-お前一人で皆が助かるんだ!!

ボク、死にたくないよ。
生きたい。
ボクだって助かりたい。
もっと楽しくしていたかった。
なのに...

-皆のためだ。

なんで?
なんで、ボクは'皆'に入れないの?
ボクはいやだよ。
助けて、母さん。父さん。
ボク-

-皆のためなの。我慢して。

母さん?

-そうだ。皆のために死んでくれ。

父さん?
今、ボクになんていったの?
何故、助けてくれないの?
ねぇ!!たすけて!!

-皆のためだ。

ボクはその日-
'殺され'た。
我が身可愛さに平気で他人を殺すーそれが人間だ。
許さないよ。
許さない。
同じ痛みを与えてやる!!

そして、ある日。
'声'が聞こえて来た。

我が力を貸そう。哀れなり少年の霊よ。”

-誰?

我が名は西行妖。生きとし生けるもの全ての死を誘いし存在なり。”

-さいぎょうあやかし?

さあ、おいで。全てを滅ぼし尽くそう。”


ボクは'声'に言われたとおり木の下を掘り、[眠っているかのような女の人]を地上に出した。








------------------------------------------------------------------------







2. 亡霊姫消滅、桜開花







「-で。」

何時からか耳元から離れない呼び声ー
誰?
何処から呼んでいるの?

「おいで。」

何故呼ぶの?

「おいで。」

イヤよ。
貴方は誰なの?

「我を忘れたか。」

何のこと?
貴方のことなんか知らないわ。

「富士見の娘よ。」

ドクンー

「我と同じ力を授かった我が子よ。」

ドクンー

イヤ。
イヤ。
呼ばないで。

「おいで。」

イヤ。

「汝は我がモノなり、西行の名を継ぎし娘よ。」

ドクンー

「さあ、我が元に眠る汝が肉体に再び戻り我をこの冥界から解き放て」

ドクンー

イヤ。

「生きとし生けるもの全てを死に誘い我に捧げよ。」

イヤァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





カチャンー

「…え?」

手にしようとしたグラスが急に壊れた。
何時もなら濫を呼んで片付けさせるだけで、気にしない紫だが
今日は何故か気になった。
さっきからのこの正体の分からない胸騒ぎは…何なの?

-この私に胸騒ぎを起こすほどの異変でも起きたと言うの?

「一体、何が...」

確か前にも一度感じたことがあった。
でもー

-まさか...ね。

またあの日のように大切な存在を失うなんてのことが...
起きるわけないんだから。
あの日ー

-そうよ、あるわけないわ。

胸騒ぎを感じたあの日、私は生前の幽々子を永遠に亡くしてしまったのだから。




白玉楼の庭にて。

「-幽々子さま?」

庭師の少女がなにかを感じ取るより早く、白玉楼はー




「あ~あ~またなんか面倒な事件がおこったのね?」

異変の大きさを感じ取ったのか、霊夢はいつもより何倍も面倒くさそうな顔をした。

「本当、今度は誰なの?」

スイカや紫の事を思い出したけれど、違うとすぐに判断出来たからである。
理由と言えばー

「ねぇ~霊夢~お昼まだぁ~?」
「あんたね。人んちにたかってるなら、もうすこし遠慮ってものをしなさいよね?」

期待しないけど、とりあえず言って見る。

「あ~ら~なあに?痴話喧嘩?あついわねぇ~」
「...ふふっ、なあに紫?熱いのが好きならあんたんちの式とおなじく
   狐色にやいてあげるよ?」
「いや~あん~霊夢ったら、はげしーあつい~!!!!!!」
「狐色どころか灰色にしてあげるわ!!骨の髄まで!!ていうか灰になりなさいよ!!」
「おお~いい匂いがするなぁ~美味しそうだよ、紫。」
「見てないで消すの手伝ってよ!!」

黒幕がこうしてるわけないからである。
それにしても...

「本当美味しそうな匂いがするわね。紫。」
「貴女たち...目が本気だからイヤよね。」

紫はこの日、本気で思った。

-もし近々私がこの幻想郷から居なくなるとしたら...

行き先は絶対こいつらの
  胃袋の中だ、と。





「咲夜。」
「はい、御嬢様。」
「なんか感じなかった?」
「確か、気の爆発のようななにかは感じましたけれど...」

侍女の返事に主である少女は微笑む。
紅茶を一口すすると立ち上がった。

「今度は結構派手にやるつもりのようね。」
「お出掛けになりますか?」
「そうね。日傘を用意しなさい、咲夜。」
「畏まりました。」




「それにしても、何の騒ぎかなぁ~なぁ、霊夢。分かる?」
「あぁ~分かりたくにゃぁーい。知りたくもにゃぁい。」
「いつになく、やる気無いなぁ~。仮にも巫女なんだろう?」
「あ~じゃあ、あんた巫女やって?」
「...いや、遠慮しとく。」
「頑張れ、巫女ツー。」
「ツー言うな、ゆかりんりん。」
「誰がゆかりんりんだ。」
「私も巫女ツーじゃねぇ!!」
「でも、そうね。ついさっきもそうだけど...ただ事じゃないわ。」
「なぁ、紫。どこから?」
「うん?まぁ、その内わかるでしょ。」

面倒そうに答える。
事実、紫は'それ'に関わりたくなかった。
理由は分からない。
ただ...
胸騒ぎが-

「おい、霊夢!!大変だ!!」
「あら、珍しく深刻そうな顔ね。どうしたのよ、魔理沙。」

いつもでは見られない、面白いほど深刻そうな顔で飛んで来る知り合いを見て
  笑い半分でそういうと、

「馬鹿!!今あの冥界の桜がー!!」

冥界の桜-西行妖...
それが冥界を抜け出てこっちに?
なんて悪趣味な冗談だ。

「え?」
「馬鹿な...」

ありえない。
'あれ'は'あの子'が封印したはずなのに-
まさか...
さっきからの胸騒ぎは-
だめ!
認めちゃだめよ。
考えて、紫。
こんなにみだれるなんて貴女らしくないでしょう?
そう、いつものような笑みをうかべて否定して見せるのよ。

「ふ、ふふ。魔理沙?そんな冗談は趣味が悪いわよ?程で言うなら
  私の次くらいに。」

胸騒ぎがひどくなって来る。

「冗談でんなこといわねぇって!!本当なんだぜ?!!」

いや。
否定して-この胸騒ぎを

「兎に角、行くわよ。」




「...」

否定のしようも無い。
本物の'西行妖'だ。

「幽々子のやつ、なにしてんの?」
「まさか、また幽々子の仕業じゃねぇだろうな。」
「紫。本当に知らな...紫?」
「げ。な、なんだよ!柄じゃないぜ!なんで、泣くんだよ!わけわかんねぇぞ!」

涙?
何を言ってるの?
この、八雲紫が涙?
私が泣くはずないじゃない。
そのはずなのに...
何故、こんなにもー
胸が痛むのかしら。

「お?ありゃ、妖夢だな。」

'あの子'の従者、庭師。

「お~い~!!妖夢!!これ、どうしたんだよ!」
「あ!魔理沙に霊夢!それに、紫様まで...」
「こんなもん外に出してどうすんの?」
「あ、いや。私が出したわけじゃ...」
「だったら、お前んとこの姫か?」
「大体、幽々子はどこよ。」

霊夢が妖夢にそれを問うと、紫はピクッと体を振るわせた。

聞きたくない。
言うな...!!

「それが...実は何処にもいらっしゃらない。」
「やっぱ、幽々子の仕業か?」
「違うわ。」
「え?」

認めたくないけど、それじゃなにも変わらない。

紫の断言に皆振り向く。
そして、紫は続ける。

「幽々子じゃないわ。」
「なぜ、分かるの?」
「西行妖の長年に渡る封印が解けてしまったの。」
「いや、だから幽々子がー」

気づくわけないか。
そうね。
知らないんだから。

「馬鹿ね。」
「ひどい言い草だな。」

ほんのすこしのやつあたり。
言わなきゃいけないつらさゆえの...

紫は向き直りくちを開けた。

「妖夢。心して聞きなさい。」
「え?あ、はい!」
「幽々子は-」

この木(西行妖)を見た瞬間思い知らされたことを皆に告げる。

「もはや何処にも存在しない。」
「え?」
「嘘、でしょ?タチの悪いこと言わないで。」
「紫様。いかに貴女といえども、そのようなご冗談には付き合いません。」

信じられないと言わんばかりの表情。
そして、本気で怒っている妖夢の強張った顔。

思わず、苦笑う。

「...嘘、ねぇ。」

ええ、私だって嘘であって欲しいんですもの。
でも...

「マ、マジかよ。」

そう。
幽々子は何処にも存在しない。
二度と会えない。
もう、二度と...

「幽々子は完全に消滅したわ。」

そして、残ったのは...
生前の'あの子'が己の命で封印した-
生後の'あの子'を存在ごと吸い込んで(命の封印)を破り、再び開花した妖怪桜-
その名を'西行妖'とする一本の木だけだ。

「二度と会えないわ。」

紫がちょうどそれを言い終えた時、桜は満開を果たした。





つまらない話を読んで頂、嬉しくおもいます。
何分不足していますが、ご容赦下さい。
まだまだ、昇進のため、頑張りますので
どうか気長に、暖かい眼差しで見守って下さると有難いです。



*******************


名前が無い程度の能力(■2007-10-19 14:59:02)さま : なんか、まだまだのようでして...キャラをうまくひょうげんできていないところ、
お恥ずかしいかぎりです。
あーそうですよね。
私も幽々子の死ー>西行妖満開の図にして書いたつもりが、
逆に表現してしまいました。
後の編でうめあわせします!(苦笑)

名前が無い程度の能力(■2007-10-20 15:56:48)さま : 面白くして見ようとしてみたのですが、キャラを完璧にわからない段階では
墓穴だったのですね。頑張ります!
教えて頂いたところは直させて頂きました、ありがとうございます!

名前が無い程度の能力(■2007-10-20 18:01:03)さま : キャラの違和感のことは弁解のしようもございません。もっとべんきょうします!
んん~、そうですね。
確かに、掘ればO.Kみたく見えなくもない展開に書いちゃいましたぁ。
私の脳内設定でも「幽々子の死ー>西行妖満開」なので、
後で不足している分のところをちゃんとうめあわせします。
ふじさと
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コメント



0.20簡易評価
1.無評価名前が無い程度の能力削除
他にも言いたいことはありますが、二言
魔理沙に違和感大爆発
もう一つは
満開になったから幽々子完全に『死』ではなく、幽々子が『死』に満開になったのに違和感満開
逆でしょう
6.20名前が無い程度の能力削除
後書きに「つまらない話」と書かれるのは謙遜が過ぎるかと。
キャラがあやふやに感じました。特に魔理沙は強く違和感が。
後編に期待してます。

誤字らしきもの
>>行きたい   >>幻想きょう  >>お?ありや、妖夢だな
生きたい     幻想郷     お?ありゃ、妖夢だな
8.無評価名前が無い程度の能力削除
被りますが、
キャラの違和感
しかし、それ以上に幽々子と西行妖がな~逆だね~ていうか掘ればO.K.ってのもね~
12.無評価名前が無い程度の能力削除
三桁にも行ってない話見るの初めてwwwwwwwwwww