Coolier - 新生・東方創想話

気持ちのスレ違い

2007/09/11 03:10:05
最終更新
サイズ
30.02KB
ページ数
1
閲覧数
806
評価数
8/23
POINT
1110
Rate
9.46
※この作品には、通称百合と呼ばれる成分が含まれております。






紅魔館内、ヴワル魔法図書館。
朝方の室内に二人の人影があった。

人形を携えているほうは、アリス・マーガトロイド。金色。
もう一人は、パチュリー・ノーレッジ。紫色。

ここは図書館だ。だから人は本を読み、借りに来る。
パチュリー曰く、「貸し出しはしてない」とのことだが。
屋敷の中でもそこそこ来訪者が多い理由は、図書館だからというのが大きい。
ところがモノには例外がつきもので、アリスが来ている理由は異なっていた。

まあ、初めのうちは本を読みたいから来ていた。
図書館にいるのは本だけではない。大きく理由が変わった要因のひとつは、これ。
元来アリスの話し相手は多くない。これも要因のひとつ。

いつからなのか。明確にはわからない。
確かなのは、今アリスが図書館にいる理由が「パチュリーに会いたいから」となっていることだ。
と言っても、特別な意味はそこにはない。
手作りのお菓子やらなにやらを手土産に持っていき、パチュリーに話をする。
そのついでに、誰かに聞いてもらいたいと思っている悩みを話す。

不安になると、誰かに聞いてもらいたくなることがよくある。
アリスだって悩み多き乙女なのだ。強がって見せているので、それとわからないだけで。
お昼時になると相談を受け付けてくれる男性がいるらしいと聞き、試してみようとしたこともある。後に電話という機械が必要だと知り諦めた。

夢見が良くなる薬を試したこともある。これは効いた。気持ちが悪いくらいにすっきりする。
もっとも、夢の中で解決してもしょうがない。一人で決めるのと大差ないことに気付き、使うのを止めた。

物事をすっぱりと割り切るのは得意なのに、自分のこととなるとうまくいかない。どうしても不安になってしまう。
そう言うときに背中を押してくれる存在が欲しかった。

ところが、幻想郷に来てから日が浅いせいで思うようにいかない。あんまりそういう話に向くタイプがいない。
一応、世間話をする程度の友人ならいることにはいる。脳が春真っ盛りだったり、ものすごい勢いでからかってきそうだったりと揃いも揃って相談に向く手合いではないが。
真顔で、茶化すことなく話を聞いてくれる。そういう相手が欲しかった。

第一印象で、パチュリーなら相談できるかも?と思った。
会って話すたび、その思いは深まった。
初めは魔法の悩みから。だんだんとプライベートな悩みも話してみる。

実際、パチュリーは真顔でどんな話も聞いてくれた。
本を読みながらだったりするが、慣れれば気になるものではない。ちゃんと返事をしてくれる。
必要ならアリスも相談に乗るつもりだったけど、パチュリーが相談してこないので未だ実現には至っていない。

そして、今日もまた悩みを打ち明けるアリス。この悩みは今までのものと桁が違っていた。
ゆえに話は長引いた。背中を押すではなく、無理やり突き飛ばされるくらいの勢いがないとどうにもなりそうにない。
「やっぱり、言ったほうがいいのよね・・・」
いつになく、ひどく深刻そうな顔つきである。
「アリス。言うなら言う、言わないなら言わない。あなたも落ち着かないのではなくて?」
本を読みながら話しているので、パチュリーの顔をうかがい知ることはできない。ずいぶんでかい本で、辞書のようにも見える。
・・・さすがに辞書を読んでいるわけではないだろう。

「でも、でも・・・霊夢に受け入れてもらえるかしら。こんなこと・・・」
よほど深刻な事態が起こってしまったのだろう。頭を抱えるアリス。
「あなたは結果を恐れている。何もしてすらいないのに結果を恐れてる。・・・アリスらしくないわねえ」
悩みの種が大きい場合にありがちなことだが、先ほどから同じような内容で堂々巡りをしている。
ずっと言う言わないで迷うので、じれったいことこの上ない。短気な人間だったら、とっくの昔に怒り出していたことだろう。
さすがにそういう自分に気がついたのか、ようやく決心を固めるアリス。
「・・・何を迷っているのかしら。そうね、全く私らしくない・・・」
「気付けばいいのよ。私は聞くだけ、あなたが決めればそれでいい。・・・アドバイスはするけどね」
顔は本を向いたまま、そう言うパチュリー。話を聞く気があるのかよくわからないが、どうでもいいことだった。
「・・・ごめんなさい。うじうじしていても仕方がないわ。・・・パチュリー、聞いてくれてありがとうね」
そう言うと、ごそごそ身支度を始めるアリス。残った紅茶を一気にあおる。
「別にいいわ。どうせ、朝はレミィも寝てしまって暇だし。・・・行くのね。気をつけて、アリス」
やはり顔は本から離れない。

「・・・ええ」
そしてアリスが席を立ち、ドアを開け、出ようとしたとき。
「アリス」
パチュリーが声をかけた。顔の向きを変えずに。
「何?」
振り返るアリス。
「私は、あなたの味方だから。・・・もし困ったら、いつでもいい。ここへ来なさい」
パチュリーなりの気遣いなのだろう。
-万が一、最悪の事態になってしまったときの予防線。
「・・・、ありがとう」
そして、アリスは外へ出て行く。


ばたん。

それは、ドアが閉まる音だったのか。何か、重いものが落ちる音だったのか。

「・・・後は、あなたが気付くだけなのだから。だからっ・・・たとえ何があっても、私はその結果を受け入れるっ・・・」
吐き出すように、小さく叫ぶパチュリー。

話の間ずっと読んでいた本は、とっさに取った辞書だった。
もしアリスがこの辞書を見ていたら、気付いていたら。この話はもっと簡単に済んでいたかもしれない。
・・・開かれた辞書は、しわくちゃになっていた。



場所は変わって博麗神社。
もうすでにいい時間だ。規則正しい生活をしているほとんどの人は昼食をとり終わっただろう。
幻想郷ではそんな人のほうが稀なのだが。

アリスと、巫女の博麗霊夢が談笑していた。
たいていアリスではなく別の人間が来ているのだが、この日はいなかった。こういうこともある。
もしあの人間がいたら、帰ろうと思っていたアリス。もう後には引けない。

かなり和やかな雰囲気の中、突然アリスが真剣な面持ちになった。
「ねえ、霊夢」
「・・・?何?」
普通に驚く。
霊夢の様子には構わず、続ける。
「言いたいことがあるの。この内容、場合によっては・・・私を嫌いになるかもしれないわ。・・・聞きたい?」
霊夢は苦笑する。
「何よ改まって。聞きたくないわ、そんなこと」
あっという間に温度が下がり、アリスは凝固してしまった。顔色まで青くなっている。
こんな反応をされると、聞きたいと言った意味がないような・・・
「ふふっ。まあ、それは冗談だけど。面白い反応するわね」
笑い出す霊夢。
アリスの顔は、今度は真っ赤になっていた。・・・さすがに涙は出ていないが。
すっと、目を細める霊夢。
「嫌いになるかは、その内容によるわね。・・・さて言ってみなさい、私の悪口かしら。それとも、人間でも襲ったのかしら?」
アリスは、どこか落ち着かないそぶりでそわそわとしている。
正直、ここならまだ後戻りできると考えている。「ごめん、あなたって胸ないわね」とでも言っておけば、殴られるくらいで済むだろう。
-ふっと、パチュリーの言葉が思い出される。

あなたらしくないわね。

(そう、そうね。・・・私ったら。いつまで悩んでるのかしら・・・)
まず、一歩踏み出す。精神的に。
「私、幻想郷に来て本当に良かったと・・・そう思っているわ。誰もみな面白い人たちばかりで、毎日が充実している」
「そう思ってもらえると、私も嬉しいわ。ちょっと今更な気もするけど」 
漂う空気が、いつもと異なっている。

アリスは、人を襲ったという部分の否定をしなかった。
・・・・・・それはどういうことか。
霊夢らしいのんびりな雰囲気はもはや消え失せている。あるのは、異様な緊張感だ。
「望みすぎることは、いつかこの幸せを崩壊させるんじゃないかって思った。でもね、それでも言わなくてはならないことがあるの」
アリスの表情は、いつになく真剣なものだった。オブラートに包んでいるせいでわかりづらいが、言いたいことはなんとなく通じた。

太古から、魔法の実験は多数行われてきた。その種類、分野は数多く存在する。
-その中には、人の命を使うものがあると聞く。
知の探究心にとらわれ、さらって来た人を実験台に使う。そういう魔法使いがいないわけではない。
霊夢の仕事は、人に仇なす妖怪の退治だ。
・・・もし人を殺めた妖怪がいたら?・・・・・・その禍根を消さねばならない。

「聞きましょう。・・・・・・今は博麗の巫女としてではなく、あなたの友人の博麗霊夢として。・・・聞いてあげるわ」
霊夢が玉ぐしを握る手に、力が篭る。
ここまで真剣な雰囲気で、悪口を言うとも思えない。だとしたら、やはり-
「・・・ありがとう。私は、その・・・」
黙って、耳を傾ける。
もしかしたら、これが友人でいられる最後の時間になるかもしれない。そんな思いが、そこにあった。

アリスの口が開く。ああ、どうか悪口であってほしい。そうしたらどんなに楽なことか。
「わ、私はっ・・・!霊夢、あなたと一緒に、これからを生きていけたらっ。え、えと、どんなに幸せだろうって・・・思うの!!」
「そうね。私も、この日常は良いことだと思う。・・・失いたくないのはみな同じよ」

パーフェクトフリーズ。対象はアリス。
(あれ?もしかしてかわされた?)
渾身の、一世一代の愛の告白が難なくスルーされた。
今更、後に引けるものか。
そしてもう一発叩き込んでみる。カーブではなく、多少ストレート気味に。

「ええ。だから、あのねっ! 私は霊夢を大切にしたい!!一緒にいたい!!!・・・あなたと、その、とっ友達以上の・・・お付き合いを、したいなあって!!」

んん?
言っていることが、想定の範囲外過ぎる。
どう解釈しても、悪口にも、ましてや犯罪自白にも聞こえない。

いや、自白ですって?ちょっと言葉を変えてみましょうか。
(もしかして、もしかして。・・・これは自白ではなく・・・いわゆる、告白?)
告白と考えれば、まあすっきりする。もし違ったら大変だが。

まさか、アリスからこういう言葉が出てくるとは思わなかった。
正直、嬉しいことは嬉しい。

・・・でも。

「それは、私への告白、と受け取って良いのかしら。念のために聞いておくわ」
様子見をしてみる。
「こ、こここ告白!?間違ってないけどっ!もう少し、その・・・婉曲表現で・・・」
赤くなって叫んだかと思うと、尻すぼみになってしまった。

-もし違うと言ってくれたら。あなたに辛い思いをさせないのに。

「アリス、あなたの気持ちはわかったわ。そういわれると嬉しいわね」
「ほ、本当!」
ずずいっと身を乗り出すアリス。
「本当。正直な思いよ。・・・でもね、アリス。どうあっても、私はその気持ちを受け取ることができない」
違うと言ってくれなかった。だから、こう言わねばならない。

「えっ・・・」

もうアリスの顔が直視できない。
「あなたは気付いていないのかもしれないけれどね。・・・多くの人妖があなたに好意を寄せている。
そして私は誰か。すべてから距離を取る巫女よ・・・ゆえに、あなたとの距離を縮めることはできない・・・・・・」
そして、自分の顔も見せたくない。
・・・たぶん、泣きそうだったから。

・・・・・・しかし、アリスはもっと辛いだろう。悟られてはならない。
そのまま、続ける。
「・・・ごめん。・・・嬉しい。嬉しいけど、駄目なのよ。」
ちらっと横目で見てみる。
・・・アリスは俯いていた。上海人形が不安そうに見つめている。
「でも、一つだけ。・・・一つだけでいいから、聞いてもらえるかしら?」
頷くのが確認できた。
・・・これくらい、言ってもいいだろう。距離を離す必要だってないのだから。
「私は、・・・私は!・・・あなたのことが嫌いではないから。だから、安心して」



気持ちが落ち込む。頭の中がひどく後ろ向きな考えばかり。
・・・言わないほうが良かったのに。止めようと思えばいつでも機会はあった。
でも、言わないなら言わないでまた後悔するでしょう?
そんなの、逃げよ。
・・・どのみち、恋をした段階で決まっていたことでしょ。
そうね。なら、自分の感情に従った今の状況のほうが、まだマシ。

あれから、霊夢と一杯お茶を飲んだ。どうカバーしようともひどく気まずい空気になり、結局神社を後にした。
失敗の原因を考えたりもした。

霊夢には巫女としての立場がある。それだから駄目だったのよ。
・・・私より、幻想郷のほうが大切だ。そうでしょう?
何を言っているの、私。・・・そういう身勝手な自分の気持ちを押し付けて、霊夢を苦しめたのはいったい誰!?

考えようとすると、否定的な自分が攻め立ててくる。
頭が痛い。少しくらくらする。
悲しい気持ちが心の底から、どんどんわいてくる。
・・・・・・霊夢の言葉が、笑顔が。ひどく遠いもののような気がする。
霊夢のことだ。明日会ったら、また笑顔で迎えてくれることだろう。
今日のことには触れずに。
・・・・・・
飛びたくない。力を使いたくない。・・・歩いて、気を紛らわしたい。
帰ったら、すぐに布団に入りたい・・・

ふと、目の前に上海人形が飛び出した。
向き直って、右腕を構えて、腕を突き上げる。ちょうど、「エイエイ、オー」という感じに。
・・・・・・・前に、鼓舞の方法として教えたかもしれない。

まったく、この子ったら。
・・・上海にまで迷惑をかけてしまうようでは、人形師失格ね。
こんなままじゃ、どうしようもないじゃない。もっとシャキッとしなさい、アリス。

多少気分が落ち着いてきた。


ふと、後ろから声がかかった。
「おお。今日もかわいいな、上海」
言葉遣いに似つかわしくない声がする。振り向いたら魔理沙がいた。
「あ、あんた・・・いつからいたっ!?」
「あ?・・・なんだ、アリスじゃないか。どうした、不景気な顔して」
こいつ、やっぱりむかつく・・・!
まあいいわ。と、都会派魔法使いの余裕ってものをを見せてあげないとね。
「どうしたのかしら魔理沙。私は全くもって元気よ?眼科行きなさい、眼科」
「・・・。いやな、いつものようにきのこ探しをしてたら、お前を見かけた。そのついでに声をかけてみた」
言い過ぎたかしら?まあいいや、魔理沙だし。
「人をついで扱い・・・まあいいわ。さっさと行きなさい、見世物じゃないのよ。しっし」
「おいおい、ひどい扱いだぜ。・・・お前、なんか悩んでるんじゃないか?顔が苦しそうに見えるが」
う・・・いきなり痛いところ。

この察しのよさ・・・まさか、見てた?
・・・いやいやまさか。そんなはずないわ。根拠ないけど。
まさかね・・・

何か、気になる。
ちょっと鎌かけてみよう。

「ちょうど良いわ、魔理沙。悩みがあるのよ。・・・あんた恋愛には詳しいほう?」
「んー?まあ詳しいな。恋符使えるし」
即答か。
ますます怪しい・・・
「関係あるのかしら・・・。さて。魔理沙、失恋した場合どうしたら良いと思う?」
これは、さすがにちょっと思い切りすぎた?
まあいいわ、観念しなさい魔理沙。正直に言えば軽くて済むわ。

「ほほう、失恋。まあ細かい話は聞かないでおこう。歩いてきたのが神社からってのも聞かないでおく」
魔理沙の目が輝く。
自分の杞憂だったようだ。
というか、今問題なのはそこじゃない!!

「あああああ相談する相手間違えたああああああ」
ばれた。終わった。
よりによって魔理沙。
さようならマイ幻想郷ライフ。
ただ単に察しがいいだけだったのね。
これで決まったわ。もう生きていけない。
さようならお母さん。

「で、どうしたらいいかって?簡単だな」
人形用の糸を束ねて・・・

・・・
・・・・・・え?
今、なんて・・・簡単ですって?
「かん、たん?」
「そうだ。簡単だ」

簡単?なんで?
「そ、そうなの?」
「ああ。時間の経過を待つ。まずこれ」
そういうことか。
要するに耐えろと?
期待した私が馬鹿だった。そんなこと誰にだってわかるわよ!

・・・くっ、危ない危ない。これは魔理沙の罠よ。
さすが私のライバル。侮れない。

「そ、それで?」
「他には、誰かに打ち明ける、とかな。相談しても誰かにばらしそうにない奴、たとえばパチュリーとかパチュリーとか、パチュリーでもいいな。誰かに聞いてもらえるってのはいいぞ」
あ。
そうだ、こいつに言われるまで気付かないなんて。
・・・いつも相談は、パチュリーが受けてくれた。
なんで思い出さなかったのかしら。
というかパチュリーしか例に出してないのは、わざとかしら。

「そうねえ・・・って魔理沙。あんたは相談相手から除外?」
ここが少し気になる。
私に全部話せばすっきりするぜ、とでも言いそうなのに・・・
「そりゃそうだ。考えても見ろ、私だったらすぐに言いふらす。ふっふっふ、まあまだ言わないから安心しろ」
ない胸を張るな。威張るな!!
「まだって何よ!?」
そしてやっぱり言いふらすつもりかこの野良魔法使い!!
「これでも自分のことは把握しているつもりだぜ」
そう言う問題じゃない!
「だからまだって何!?」
「ははは。なぁんだ、照れているのか。顔真っ赤にしなくてもいいんだぜ。勇気ある行為ってのはいつの時代でも褒められるもんだ、むしろ胸を張って生きろ」
お、おわった。もうだめだ。
「やめてくださいませ、魔理沙様。羞恥心で私が生きていけなくなるからうぁぁぁ!」
眩暈がする。倒れてしまったら楽かな。

「まあまあ。ほら、早く相談しにいったらどうだ?」
その達成感溢れる笑顔がむかつく。
思考より先に、言葉が出てしまった。
「どこへ行けっていうのよ?!」

「だから、パチュリーのとこ。私の話聞いてたか?」



辞書に、恋愛という単語が載っている。

[恋愛]
〈スル〉互いに愛情を感じ恋い慕うこと
類:恋

-そのページはしわだらけだった。


なんだか馬鹿らしくなって、魔理沙を放置してきたアリス。

「・・・まあ、こういう結果になったのよ」
また図書館にいる。
神社でのことを、洗いざらい話した。

「・・・そう。残念だったわね・・・私も悲しいわ」
パチュリーは本に目を落とし、話を聞いている。
「でも、でも私っ・・・もう、霊夢にどう接したらいいのか・・・わからないっ・・・!!」
話しているうちに、霊夢の声がよみがえってきた。
そして、そのときの感情も。

アリスは泣いていたが、パチュリーはそれでも本から顔をあげない。
「どうして、人を好きになるのかしら。こんな・・・こんなにもつらいなら、愛なんて封印してしまいたい・・・・!」

だんだん、声が詰まってきた。思い出すたびに、哀しさが沸いてくる。
もう、何を言ったら良いのかわからない。

「パチュリー、こんな、こんな私の話を聞いてくれて、ありがとう・・・・・・本当に、気持が楽になった。だ、だけど、ちょっと、まだ迷惑かけるわ。私のこと、少し、すこし忘れて・・・」
感情の堰に、限界が訪れた。
押し止められていた涙が溢れ出す。
・・・アリスは、机に伏して泣いていた。

「う、う・・・うわぁぁぁぁぁん・・・」
ひっく、ひっく・・・と、切ない声が図書館に響く。
時折言葉が漏れるが、よく聞こえない。ごめんなさい、と言っているようにも取れる。

ふと、パチュリーが本を閉じる。
その本は、同じ辞書だった。
「アリス」
「・・・どうした、の?」
アリスが顔を上げる。声がまともに聞き取れなかったので、脳内補正をかける。
まだ泣きやまないアリスの顔は、涙でぐしょぐしょになっていた。

「・・・泣き顔はあなたに似合わない。まず、顔を拭きなさい」
そう言い、ハンカチを差し出すパチュリー。
「ごめんなさい、ごめんなさい・・・!後で洗って返すから・・・!!」

受け取り、涙を拭う。ほのかに良いにおいがした。
気持が落ち着くような、安心できるような。
なぜ、そう感じるのだろう。

「そんなこと、気にしなくていいわ。そういうのは後でメイドに頼んでおくから」
「・・・うん・・・」
アリスの顔はまだ赤いものの、涙はほぼ止まっていた。声もマシになっている。

「・・・っ、ちょっと、私の部屋に来なさい。・・・こっちよ、ついて来て」
パチュリーが席を立つ。
有無を言わさない。
小さい背中がそう語っていた。
「あ、ちょ、ちょっと待って!」
慌てて後をついていくアリス。

遠くから聞き耳を立てていた小悪魔。
「やれやれ。・・・アリスさん、あなたという人は」
パチュリーの幸せを願う小悪魔にとって、この光景は心苦しいものがある。
「・・・罪作りですねぇ」
苦笑いするしかなかった。



部屋までの途中、パチュリーは一言も発しなかった。
そんなに距離が長くないので、数分程度の沈黙だろう。しかしなんというか、その数分が永遠に化けてしまったような。
ひどく長いものに感じられた。
(・・・怒っているのかもしれないわね)
先ほどまでの不甲斐ない自分の姿を思い返すアリス。
大の大人が一人で悲しんで、一人で泣いて。
見せられる側はたまったものではない。
悪いことをしたという気持ちがあった。だから、アリスは謝ろうと思った。
(・・・これから部屋に入ったら?まず、謝らないと・・・)
思えば、なんてことをしていたのだろう。
パチュリーはきっと迷惑に感じたはずだ。自分だって迷惑に思う。

-最悪の場合、もう来ないでほしいと言われるかもしれない。
(どうして、どうして?なぜ私は・・・パチュリーのことも考えなかったのかしら)
この大切な友人を怒らせる。そして、失う。
それだけのことをしてしまったのではないか、そう恐れている。
もし、失ってしまえば。
今のアリスに、その苦痛が耐えられるものか。
・・・おそらく、絶望しか待っていない。
(たとえそうでも・・・たとえ許してもらえなくとも・・・謝らなくては)
アリスが、自分を許せない。
この、弱い心の自分を。

パチュリーがドアを開けた。
「さあ、入って」
部屋に着いたらしい。ずいぶんと長く感じたが、あまり歩いていないようだ。
「それじゃ、お邪魔するわ。・・・わぁ、ずいぶんと綺麗な部屋ね」
皮肉やお世辞の類ではなく、本心からの言葉だ。
室内はきれいに整頓されており、掃除も行き届いているようだ。
窓から差し込む日差しは、すでに夕日のものとなっていた。
それが床に照り返して、室内が赤く染まっている。

「イスがないから、そこのベッドに腰掛けて」
友人相手に、あまりこういう誘い方はしない。
普通は。
「え?・・・でも、いいの?」
パチュリーの指差すほうには、彼女自身のベッドがあった。
「何も遠慮することはないわ。どうぞ」
促されて、腰掛けるアリス。
・・・スプリングが死んでいる、ということはないようだ。
どうでもいいことを気にする自分が嫌だ。

続いて、その傍らへと腰掛けるパチュリー。

「どう、気持ちは落ち着いた?」
パチュリーがそう聞いてきた。
「ええ。お陰で、もうすっかり大丈夫よ!・・・私から、先に話してもいいかしら?」
「どうぞ」

ここにわざわざ呼んだということは、人に聞かれたくない話をするためだろう。
だから、先に謝っておきたかった。決意の挫けない内に。
「私は、あなたに謝らないといけない」
パチュリーは黙っている。
本がないので、自分の足を見ているが。
「・・・こんなにもいろいろと相談を聞いてもらって、助言をしてくれて、背中を押してくれているのに。・・・私はそれを蔑ろに、してしまった・・・あなたの気持を、考えていなかった」

これで、許してもらえるのか?
そんなことはわからない。
・・・でも、一つだけわかること。
今言うべきことは、許しを請うことではない。
自分の非を悔い、謝罪することだ。

「・・・さっき、私は自分の話で一人悲しんだ。そして、泣き出した。・・・とても自分勝手なことをしてしまったわ。人の気持ちも、考えないでっ・・・あなたの気持を考えていなくて、本当に!・・・本当に、ごめんなさい!!」

パチュリーからは、あっさりと返答が返ってきた。
ふと、気になることがある。
「迷惑だなんてことは、ないわ。気に、しないで・・・」
パチュリーの返答が。
先ほどから、何かを堪えているような。

アリスが頭を下げる。謝るように。
「ありがとう。でも、本当に申し訳ないと思っているの。だから、あなたの気持を理解した」
「・・・嘘」
理解したい。
その謝罪の言葉は、途中で区切らされてしまった。

アリスは、パチュリーの言葉を飲み込むのを一瞬拒否してしまった。
-覚悟はできていたはずなのに。

「え?  きゃっ・・・」
同時に、アリスは肩をつかまれ、引き倒された。
見えない位置からだが、パチュリーにつかまれたものに違いない。
(・・・そうよね。私、身勝手だったから・・・・・・許してもらえるはず、ない・・・)
そんなことを思った。どうされるんだろう。
恐怖はなかった。
自分への悔しさ、これから起きるであろう“なにか”。それに対する覚悟。
この2つの感情が、アリスを支配していた。

気付くと、仰向けにさせられていた。
そして、すぐ上にパチュリーの顔があった。
頭の後ろには、布団にしては妙にやわらかい感触があって・・・
(ってこれ、膝じゃない!?)
なぜ嘘と言われたのか?なぜ膝に寝かされているのか?
理解できず、ひどく混乱した。

「アリス、まだあなたは私の気持を理解していない。・・・だから、少しは私の気持を知ってほしい・・・・・・」
言いながら、パチュリーの手がアリスの髪を梳く。少し震えているようだ。
今度はアリスが黙る番だった。と言っても、混乱していて言葉が浮かばないだけだったのだが。

「・・・本当は、気付いて欲しかった。あなたの意思を尊重したかったからね。恋愛とは、そういうもの・・・っ」
声には、切実に訴えかけるものがある。

「だけど、霊夢の話・・・本当に、本当に・・・・・・辛かったんだからっ・・・!!」
パチュリーの顔は、ひどく辛そうだ。
ようやく、今更気付いた。

もうかなり前から泣いていたのか、目がかなり赤い。
赤い頬にうっすらと残るのは、涙の跡か。
・・・唇もところどころ切れている。

「あ・・・わ、私・・・」
勘違いをしていたのか。
「アリスの気持ち、応援したかった・・・でも、悔しくて霊夢に嫉妬した。どうして、何度どうしてって思ったか・・・」
「あ、あ・・・」

そうだ。
私は嘘をついていた。
知らないことほど、罪なことはない。
自分は、人の想いに気付かないで。

自分の想いを、相談してしまったんだ。

おそらく、自分が哀しいと思ったように、ひどく哀しかったはずだ。それ以上かもしれない・・・
なんてことをしてしまったんだろう・・・!
「気付かれず、置いていかれるというのは・・・ひどく、つらいものなのよ・・・」
人の感情に気付かず、なぜ恋愛ができるの・・・!私は、私って奴は!!
「私、なんてことをっ・・・」
「あなたに知って欲しい気持ちよ・・・わかってくれたかしら。拒まれてもいい。受け入れられなくたっていい!・・・だけど、せめて、あなたには知って欲しかった」

自分への悔しさに涙が出る。
こんな思いを、抱かせてしまった自分に。
すっと、アリスが起き上がる。

そして、そのままパチュリーを、抱きしめた。
「ごめんなさい!私、本当にバカね・・・。どうか許して欲しい。あなたの気持ち、受け止めさせて」
「あ、アリス・・・」
アリスの顔には、自分への怒り、パチュリーへの喜び、気付かなかった情けなさが入り混じっていた。
「でも、あなたは・・・私を許し、受け入れてくれるかしら」
抱かれるままに、パチュリーが答える。
「意地悪ね・・・そんなこと、初めからわかっているじゃない・・・拒む理由が、ないわ」
「ごめんなさい、本当に・・・ありがとう・・・」

そのまま二人は抱き合い、しばらく泣き続けた。

「アリス?」
パチュリーが顔を上げ、アリスの顔を覗き込む。
「どうしたの?」
上げた顔は、微笑んでいた。
「・・・ちょっと疲れたわ。少し寝たいの」
「わかったわ。私もすこし眠たいわね・・・ソファー借りてもいい?」
パチュリーが、久しぶりに意地悪く微笑む。
「駄目よ、貸さない。・・・そうね、私にも膝枕をしてくれたら考えてもいいわ。もちろん、起きるまでの間ね」
ふふっと笑うパチュリー。
「これが、私からの罰よ。おとなしく受けてみない?」
アリスもつられて笑う。
「喜んで、その罰を受けさせてもらうわ。あまりいいところではないけど、どうぞ」



そんな2人を観察する目があった。

その目は、トーテムポールのように三段になっている。
そっと扉を閉じながら、中段の一人が言った。
「ようやくパチュリー様が報われましたね。こんな幸せそうな雰囲気を見ると、後で冷やかしてやりたくなりますねぇ」
一番下の影が睨む。
「自重しなさい、小悪魔。覗きで満足できないようでは、まだまだね」
「お嬢様、誤解を招くようなお言葉は慎まれたほうが良いかと」
最上段の影がたしなめる。
「咲夜、そんなことを言うようではピーピングトム失格よ」
「お嬢様、失礼ながら申し上げます。私たちは女です」

トーテムポールの上から順に、十六夜咲夜、小悪魔、レミリア・スカーレットの豪華メンバーだ。
小悪魔が覗き見をしていたら、レミリアがパチュリーに会いに来た。
いい雰囲気をぶち壊しにされてはたまらないので必死に食い止めたのだが、いつのまにか覗き仲間になっていた。

「一時はアリスをスカーレットシュートしてやろうかと思ったけどね。あの幸せそうなパチェの顔見たらできないわ。・・・しかしパチェも隅に置けないわねえ。まさかアリスが好きだなんて全然気付かなかったわ」
興奮しているせいで、レミリアの顔が赤くなっている。
こういうことはまだ慣れていないようだ。
「あれ。私は薄々感づいていましたよ?悪魔に恋心を隠すなんて、不可能ですから」
割と重大な発言が出るが、気に留めるものはいなかった。
「気付くだけ、だって?まったくもってその通りね!霊夢も私の気持ちに気付きなさいよ!!」
腕をぶんぶん振り回すレミリア。
「レミリア様は常日頃から言っていませんか?あれはさすがにどうかと」
「お嬢様、霊夢は既に知っています」
「ええい、じゃあなんで霊夢は振り向かないのよ!」
納得いかんとばかりに気勢をあげるレミリア。こんなに騒がれるとさすがに心配なのだが・・・
「それはアリスの話でお察しください」
ふむ、と考え込むレミリア。
「よし、じゃあ力づくで奪えということね」
吸血鬼的方法で結論を出す。
言うなり、駆け出す。

「・・・すごく前向きな考えですね。咲夜さんは行かないんで・・・あれ、いない」
いつの間にか、咲夜の姿が見えない。さっきまでいたのに。
まあいつものように時を止めてついて行ったんだろう。

「アリスさんとパチュリー様を見て、咲夜さんが何も感じないはずはないんだけど。・・・レミリア様、あなたも気付く側の立場なんですよ?」
小悪魔に見通せない恋愛はない。これは、本当だった。
もしかしたら、恋愛感情を見通す程度の能力を持っているのかもしれない。

さわがしいのが誰もいなくなったので、少しドアを開けて中の様子を見る。
・・・なんとか気付かれなかったようだ。最悪の事態は回避された。

いつのまにかパチュリーが寝ている。まだ泣きはらした顔だが、アリスの膝で幸せそうに寝ている。
そのアリスも、同じく泣き疲れたようで寝てしまっていた。
ベッドの柱にもたれかかるようにしていたので、ずり落ちないか不安な姿勢だが。
それもまた罰だろう。
アリスの顔もまた、幸せそうだった。

まったく。
「2人とも、恋愛についてはまだまだ子供ですね」
良い夢を、とささやいて扉を閉じた。



数日後。
「おーい霊夢、いるか?いるよな?いないわけがない。さっさとあがらせてもらうぜ」
「あら、魔理沙じゃない。今日は来るの早いわね。お茶持ってくるから待ちなさい」
博麗神社に魔理沙が来た。

「あー、これお茶か?すごく薄いんだが」
「それは来客用だから少し薄いのよ。賽銭入れるたびにグレードアップしていく方式だから」
「・・・そうか、じゃあこれは無料のお冷みたいなものか」
「熱いけどね、セルフでないだけマシよ」
ふうー、お茶を冷ます魔理沙。

「アリスとパチュリー、幸せそうだったぜ」
いきなりそんなことを言い出した。
「・・・そう、それは良かったわね」
魔理沙は何を期待してるんだろう。
「お前は、これで良かったのか?」
痛いところを突いてくる
「さあ。本人たちが幸せなら、私はそれでいいけど?」
「そうかな。まあ、今更言ってもしょうがないけどな」
ふう、と息を吐く霊夢。
「・・・正直、残念な面はあるけどね。でもこれは、仕方ないことなのよ」
「ん?どういうことだ?」

「博麗の巫女は、すべての存在に対等に接し、対等な立場であり続けなければならない。・・・そうでなければ、幻想郷は維持できないのよ」
やや苦しげに言う霊夢。
「ふうん。対等、ね。まあお前がそれでいいなら深く追及はしないが」
魔理沙の追及が止まる。ずさんなようで、結構空気を読むタイプだ。

「魔理沙、あんたこそこれでよかったの?」
霊夢も聞いてみる。
「・・・何がだ?私にはなんの問題もないぜ?」
ぴくりと震える魔理沙。そのしぐさを見逃さない。
「そうかしらね。あなた、アリスの親友じゃないの?」
「ああその通り。いや、むしろ良きライバルだな。これからもずっと、そうであり続けるさ」
霊夢が魔理沙の顔を見る。
「あんたそれで満足なの?あいつと一緒に仲良く暮らしたいって、そう思ってるでしょ」
「そうか。・・・なら根拠はなんだ?」
玉ぐしで魔理沙を指す。
「あんた、ここで話す内容ほっとんどがアリスに関するものよ。それで気付いていないとでも思ったの?」
「それはライバルだからだぜ」
決め手の言葉が、うまくいなされてしまう。
「やれやれ、想像以上に強情ね」
呆れる。意地張ってもしょうがないのにねえ。


魔理沙が、ふと空を見上げる。
「これは私の考えだ。べつに誰かとどうこうってわけじゃないぞ。・・・愛情は、2人が生きているうちはとても幸せなものだ。そう思う。・・・だがな、残された身からしてみればこれほど辛いものはない」
「なるほど。人が抜け落ちてしまうわけね」
納得したように頷く。
「別に抜け落ちるかもしれないのは人だけじゃないぜ?」
茶化されたので、ついジト目になってしまう魔理沙。
「そうじゃなくて、字の話よ。一という字が抜けたら、幸せが辛いものになってしまう。・・・逆に、辛くても人がいれば幸せになれるのかしら・・・」
妙な世界に入りそうだ。
「あー知らん知らん。そんな言葉は慧音にでも言ってやれ・・・で、私は人間だ。人間である限り、普通なら妖怪より先に死ぬ。そして妖怪とは永遠に別れてしまう。・・・残る奴に辛い思いはさせたくないんだよ。だから何も言わないことにした」
妖怪じゃなくてアリスって言えばいいのに。素直じゃないわねえ。
それを言うと怒りそうなので、一応黙っていることにした。
「そうかしら?たとえそうなっても、妖怪だし。いずれ立ち直るんじゃないの?」
そういう逃げ道を提示してみる。
「・・・それはそれで、嫌だな。忘れられてしまう、捨てられてしまうような気持ちがする。だから嫌だ」
「ふうん」
「たとえば、ライバルであり続ければずっと一緒にいられるし、いつか私が死んだ後でも『あいつはいい奴だったなー』って思い出してもらえるだろ。・・・愛が、辛いものになってほしくないんだよ」
ちょっと恥ずかしかったのか、帽子を深くかぶりなおす魔理沙。
「まだ若いくせに。ずいぶん深いところまで考えてるわね」
いつも前向きな魔理沙らしくない。
自分もそうだが、まだ先は長い。だから死んだ後のことを気にしたことはない。
そういうのはもっと後で考えればいいのよ。

「妖怪みたいに、長生きしている存在を見てるとつい思ってしまうんだよ。・・・私が死んだらどう思うんだろう、どういう気持ちになるんだろうってな。迷惑はかけたくないぜ」
「だから、アリスとはライバルであり続けたいと?」
「まあそういうことだ。全くの他人でも、ただの友達でもつまらないからな。私はこれで満足しているぜ」
最後の最後にようやく認めた。
ま、いいけどね。中途半端な気持ちじゃないってわかったし。
「ならいいわ。安心した。・・・あ、お茶がない。もっと欲しい?」
気付けば二人とも湯飲みが空だ。
「ん?ああ、そういやそうだな。話してたらのどが渇いた。一杯くれ」
急に魔理沙らしい反応を見て、吹き出してしまった。
「下さい、でしょ?」



雲一つない青空。
太陽がまた昇る。

幻想郷に、眩しい日差しが舞い降りる。
今日も暑くなりそうだ。
個人的に、パチュアリ大好き。

9/12
書き直しました。が、表現能力不足のため、悪化しているかもしれません。
具体的には、表現の変更、加筆をいたしました。
前のほうがまだ良かったと思われる方は、もしよろしければコメント欄にお書きください。

あと、幸せなアリスも好きです。
辞書引用:デイリーコンサイス国語辞典
touat
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.510簡易評価
2.80名前が無い程度の能力削除
小悪魔、よくぞ食い止めた!
「2人とも、恋愛についてはまだまだ子供ですね」
むむむ。小悪魔の恋愛譚もぜひ拝聴させて頂きたい
3.40n削除
なんといいますか、会話文が機械同士の受け答えに見えました。
また地の文も少々味気ない感じが。
せっかくこれだけの話がかけるのですから、他の方の文章などを
参考にしてみてはどうでしょうか。
4.80名前が無い程度の能力削除
俺もパチュアリ大好きです!
5.100名前が無い程度の能力削除
“寿命の違い”は妖と人の恋愛に於ける最大の難関でしょうね。
最近少なくなってきたレイアリ(私にとってはド本命)を扱っていただいたのは大変嬉しく思いました。応援していますので,これからも頑張ってください。
11.60名前ガの兎削除
これは!
これは良いパチュアリ
展開といいアレといいコレといい おなかいっぱい ご馳走様!

こっから批評のターン
他の方も言っているけれど会話や文章自体が少々味気ない感じは確かにする
だけど面白いから他の作品を参考にするってのはアリだと思う
なんというか台本っぽいってのが何度か読み返して受けた印象
○○した、って文章を実際の行動に置き換えて書くとそれっぽくなるかと、まぁ この辺は自分の好みを100%押し付けてる感があるので聞き流す、読み流す程度にしてください

話の内容自体は文句をつけようと思わないくらいktkr(゚∀゚)ktkr(゚∀゚)な内容だったんで思いついたことをビシバシ書いてくれたら 俺はうれしい

一読み手の癖に偉そうに批評なんてしてしまってゴメンナサイ
60点なんてつけちゃったけどもっと面白い話を書ける雰囲気があるんだぜ、わっせろい
14.無評価touat削除
皆様、ご評価、コメントありがとうございます。
結構反省点が多く、皆様のご意見がとても参考になります。
今後とも努力して参りますので、よろしくお願いします。
16.70時空や空間を翔る程度の能力削除
良い作品でした。
胸がギゥッとなる感じです
17.80名前が無い程度の能力削除
まだ幼い少女たちの恋愛ってのが実に上手く表現されていたと思います。
訂正前の文章は読んでいないので分かりませんが、理解しやすく、感情のあらわし方も良かったのではないかと思います。
咲夜さんには幸せになってほしいな、と。お嬢様気付け!w
24.90名前が無い程度の能力削除
うあああこれはたまらんパチュアリ!!
しかし欲を言えばパチュリーの部屋に入ってからのやり取りはもっとねっとりじっくり描写してほしかった!間違い無く最大の山場だから