Coolier - 新生・東方創想話

Shoot Lover !

2007/07/03 08:34:31
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幻想郷にはいわゆる『教会』がない―――

幻想郷歴が比較的浅く、外に出る機会が少ないため見聞の浅い彼女でもこの事は知っていた。
信仰されている神といえば生活に根付いた八百万の神々、そして神の代行者として存在するのは神社と巫女。この巫女に大概の神事は任せられるため、外の世界で信仰されている『神』の存在も一応知られてはいるのだがそれの宿り場たる教会は存在しないのだ・・・少なくとも彼女の知る限りでは。

「――えーと、汝、霧雨魔理沙は・・・・・」

しかし、外の世界の神が知られているのならそれにかぶれる者も当然いる。いま彼女の目の前にいる者たちがまさにそうなのだ。
一度限りでいいからと図書館の机や椅子を教会のそれに見立て、文献で見た作法に則り新郎と新婦に分かれ、『ごっこ』でいいから永遠の契りを交わす儀式をやってみようという話になった。
そしてその場にいた中で最も格調高そうな格好をしていた彼女が、神から遠い立場にいるにも拘らず聖職者の役をやる事になって・・・


「・・・あの、ごめんなさい。新婦さんはどちらでしょう?」

「私」
「私」
「あの・・・・・・」

純白のブラウスに濃紺のベストとスカート、そして胸元へのアクセントには赤いリボン。蝙蝠のような羽など生やしているが、それでも聖職者役に抜擢された彼女・図書館の小悪魔は初っ端から困惑していた。
全く同時に名乗りを挙げたのは右手に魔道書、左傍に上海人形を率いるアリス。そしていつもの寝間着を身に纏いアリスをジト目で見上げるパチュリー。双方魔理沙を挟んで(ついでに腕も組んで)一歩も退かず睨み合う。残念な事に小悪魔程度の力と発言力ではこの二人を止める事はできないので小悪魔の視線は自然と中央の新郎役、魔理沙に向かう。
小悪魔と目が合った魔理沙は仕方なしに溜息を一つした。

「お前らさぁ・・・たかが『ごっこ』だろ?私は逃げも隠れもしないから、順番にやればいいんじゃないか」
「それじゃ駄目なのよ魔理沙。例え『ごっこ』でも私たちはこれで結構本気なの。だから魔理沙、私と・・・ね?」
「抜け駆けは許さないわ。あなたは端っこでお米でも投げてなさい。勿論準備から後片付けまで全部自前でね」
「何言ってるのよ。これを思いついたりセッティングをしたのは私の力あってこそじゃない」
「はいはいそうね、ではその本は誰の物?そして此処は何処かしら?」
「うっ・・・・・でもあなたの私有地ってわけじゃないんでしょ?」
「実質そうなってるからいいのよ。その辺はレミィも承知してるわ」

舌戦が繰り広げられている中、己の言葉で二人が余計熱くなってしまったのを本来無関係な小悪魔に対して申し訳なく思ったのか、それとも単に呆れただけか、小悪魔に対して魔理沙は目配せを送った。
『こいつらに構うな、続けてくれ』との意図を込めて。


「・・・・コ、コホン。とにかく続けます。汝、霧雨魔理沙はアリス・マーg」
「待ちなさい。あなた、誰の許しを得てアリスの名を先に挙げてるのかしら?」
「ひっ!?そ、それは・・・あの・・・・・」

パチュリーのジト目の矛先がアリスから小悪魔に移った。反射的に小悪魔の背筋がしゃんと伸び、言葉が詰まる。

「アルファベット順でしょう?なら、何も問題ないじゃない」
「KnowledgeとMargatroidよ?どちらが先かは分かりそうなものだけど」
「いやだから順番にやればいいんじゃ・・・」
「この子はAliceとPatchouliで判断したのよ。ね? そ う よ ね ? 」
「う・・・・その・・・・・」

果たしてどちらの言葉に対して首を縦に振ったらいいものか、しかしどちらを選んでも後が怖いという事だけは確実に言えるのだが。二人に問い詰められて視線が宙を泳ぐ。魔理沙の助力を得ようにも、彼女が二度続けてこの場を打開してくれるだろうか?
何物にでもいいから縋りたい気持ちで、小悪魔は天を仰ぐ。


「・・・・・あ」
「――!」

いた。
彼女にとっての救世主はまさに真上にいた。
先ほどからずっと姿が見えず、物音も気配すらも感じないので危うくその存在を忘れかけていたのだが、『それ』はいつからかは知らないが小悪魔たちの真上にじっと佇んでいたのだ。

「そんな所に隠れてないで、降りてきなさい」
「え?」
「あ」
「お」

小悪魔の安堵を含んだ穏やかな声につられて三人が一斉に天井を向く。視線の先には、巨大な金ダライを抱えて宙を漂う少女の姿があった。白いブラウス、濃紺のベストとスカートといった服装は小悪魔の物とほとんど変わりない。明確な違いを挙げるならただ一点、小さい事だ。
真上の少女はどう見ても小悪魔より二回りほど幼く見える。それがいっちょまえに小悪魔と同じ落ち着いた服に身を包み、それでいて自分の体なみに大きな物を抱えているのでその姿はいっそ滑稽に見えてくる。その風貌から名づけるなら小悪魔二号か小々悪魔といったところか、さらにそれを略して二号といったところか。
ともあれ小悪魔に呼ばれ、小悪魔二号はゆっくり地面に降りてきた。その小さな体で金ダライを抱え続けるのは相当の負担だったのだろう、降り立つなり真っ先にタライを置いて首から肩をぐりぐり回す。

「この子を使いましょう。多分うまく・・・というか、たぶん他に手がありません」
「・・・タライ落としの実験台?」
「いえ、そうじゃなくて。私とこの子で同時に、お二人の名を読み上げるんです」

タライの使い道は容易に想像できたが、それでも何一つ咎める事なく小悪魔は二号の頭にそっと手を乗せる。
二号は乗せただけの手をつかみ、自分で動かし撫で撫でをする。
その仕草を、魔理沙とアリスは心配そうに見つめていた。

「大丈夫なのか?イタズラっ子の印象しかないんだが」
「大丈夫です。必要に応じてこの子とは意識をリンクさせる事ができますから」
「自分と同じ動きをさせる事が出来るってこと?」
「それ以上です。いいですか・・・・・」

そう言った瞬間から、二号の動きがピタリと止まった。無邪気に微笑んでいたのも無機質な表情になり、ほどなく両者の瞳は均一の紅になり、しかも同じ方を向いている。
自分たちが使う魔法や物質による扇動とは全く異質なものである事を、魔理沙とアリスは直感的に悟った。



 あ エ い ウ え オ あ オ

 か ケ き ク け コ か コ


 あめンボあかイナあいウエお

 かきノキくりノキかきクケこ


♪でレんでレンむルしりムルしリからタラつームるどぅリー

 おロまらエレのロあらタラまラはらドロこロにりアラどぅルー

 つるノロだラせれヤラりリだらセレあラたらマラだラせー♪



「うわぁ・・・・・・」
「ちょ」

それはもう、二人ともリアクションに困る。何しろ二人の小悪魔は同じ事を全く同時にしゃべっているのではない。一つの言葉を文字単位で交互に、それも聴いて違和感がないほどスムーズに繋げているのだ。
しかし外見だけでなく声質も当然違うから、言葉としては自然に繋がっていても声としては不自然極まりない。その言葉はどんな禁呪の詠唱よりも不思議で、そして不可解に聞こえた。

「ふぅ・・・どうです?」
「い、いや、どうって言われても・・・そんなの人間技じゃないって」
「ええ、人間じゃありませんから(にこっ)」
「・・・・・で、それをどう・・・活かすの?ていうか活かすつもりなの?」
「それは『続き』をやれば分かっていただけるかと」

無謀とも思えそうなほどの自信に充ち溢れた笑顔を前にして、全員納得せざるを得なかった。
仕方なく三人元の位置につき、小悪魔の横には二号を添えて、間を置いて小悪魔が一つ大きく息を吸い込む。

「汝、霧雨魔理沙は」
「お、おぉ」
「アぱリちゅス・りー・マーのーガれっトじロイドを」
「ちょ、ちょッ!?」

すかさずアリスの横槍が入ってきた。ある程度予想していたとはいえ、まさか二人分の人名をごちゃ混ぜにするとこういう事になってしまうとは・・・幻想郷中の全ての妖怪を引っ張り出してきてもこんな珍妙な名前の者は恐らくいないだろう。ていうか聞き取れないしきっと自分では巧い事発音できないし。
パチュリーは相変わらずのジト目だが、内心どう思っているかは容易に想像できようというものだ。

「そこをなんで文字単位で区切るのよ!」
「聞くに堪えないわ、宴会の一発芸が関の山ね」
「あれ、逆の方がよろしかったですか?『パあチュりリーす・ノーまレッがジとろいど』ですが」
「あなたの特技は分かったわよ!でもそこは普通に同時に喋ってくれた方がいいの!」
「えー」
「えーじゃなくて!何て言ってるかさっぱりだし!」
「・・・わ、分かりましたよぅ」

パチュリーと目が合い、この先自分が遭遇し得る酷い目を想像して小悪魔は再度自ら退いた。
そして仕方なさそうに二号に何か耳打ちをする。アリスとパチュリー、どちらかの名前を教えているのだろう。耳打ちはほんの十数秒で終わり、改めて二人並び三人の前に立つ。



「では今度こそ・・・汝、霧雨魔理沙は『アリス・マーガトロイド』『ぱちゅりー・のーれっじ』を妻とし、永遠に愛する事を誓いますか?」
「あ・・・あ、あぁ。誓うぜ」

今度は確かに二人の名前が同時に、別々に呼ばれた。聞き取りにくい事に違いはないが、一文字ずつ違う声で言われるよりは断然いい。
誰からも反論が上がらなかったのを確認し、少々照れくさそうに魔理沙が答える。

「では汝ら、『パチュリー・ノーレッジ』『ありす・まーがとろいど』は霧雨魔理沙を夫とし、永遠に愛する事を誓いますか?」
「誓います」
「誓います」
「よろしい。それでは・・・あ、皆さん指輪は持ってないですよね?」
「こればっかりは流石にねえ・・・・」
「スペルカードでならあるわよ?指輪」
「いや結婚式で弾幕とかノーサンクスだぜ・・・ここは普通に指輪交換の『フリ』だけでいいんじゃないか?」

これには全員が一様に納得。

「それでは指輪の交換を。新郎は新婦の左手に・・・・・・Σ(゚д゚|||)ハッ!!?」


その時明確なリアクションを取ったのは小悪魔だけだった。自分の役割の台詞を言いかけて言葉が止まり、硬直した頬を冷汗が一筋伝う。二号は小悪魔ほど驚きはしないものの、その場の空気の変化を敏感に感じ取ったようだ。小悪魔の後ろに隠れ、こっそり前の様子を覗き見ている。

「私が先よ」
「いいえ、私」
「お前ら・・・またか」

これには魔理沙も閉口せざるを得ない。『指輪』の単語が発された瞬間、愛を誓うはずなのにむしろ魔理沙を突き殺さんばかりの勢いで二人の左手が伸びてきたのだ。
そのギラついた目を見て死をも予感した魔理沙がここで華麗なスウェーバックを見せたのは言うまでもない。辛うじてエプロンドレスを掠める程度の危うい回避をしたところで一息ついて二人を諭す。

「いくら本気とは言ってもたかが『ごっこ』なんd」
「貧弱な魔女には魔理沙の相手は務まらないわ。大人しくサプリメント食でもキメてなさい」
「子供じゃないんだからお前ら、譲り合いの精神って奴でどうにk」
「あら、私が本気でキメたらあなたなんてぴゅぴゅのぴゅーよ?・・・それに、魔理沙の行動力には私の知識と魔力を合わせるのが一番いいの。あなたでは中途半端なのよ」
「聞けよ・・・」
「私が中途半端かどうか、あなたで試してあげてもいいんだけど?」
「中途半端かどうか試させてほしいの?授業料は高くつくわよ」


ヒートアップする二人は止まらない。それぞれ勝手に組んでいた腕はいつの間にか外れ、互いに体ごと向き合って舌戦が展開されている。いつ弾幕状態に突入してもおかしくない状態で、無闇に横槍を入れれば双方から同時に噛みつかれるだろう。こればかりは魔理沙も含めて。
そんな魔理沙は修羅場の様相を呈してきたグラウンド・ゼロの空気に耐えきれなくなり、避難するように小悪魔の隣まで逃げてきていた。

『おーい小悪魔。こいつらまとめてブッ飛ばしても構わないか?』
『私が後でパチュリー様にお仕置きされちゃいますよぉ』
『うぅ、無関係なお前は巻き込みたくないな・・・そこのちっこいの、この場を鎮めるいい方法は何かないものかね』
『―――(ズズッ)』
『い、いや、タライはもういい・・・ていうかそんな物使ったら確実に撃たれるぜ』
『ど・・・どうしたらいいんでしょう』
『どうにかできるものなら私がそうしてるさ・・・』



数歩退いた位置で内緒話をしながら怯える三人をよそに、アリスとパチュリーの睨み合いは続いていた。
双方から漏れ出す魔力の影響で周囲の埃が舞い上がる。かたや薄紫、かたや七色の光を載せて。

「授業料は・・・・・あなたの持ってる人形全てと魔理沙で!教育してあげるわ!」
「私もかよ!?」

軽く曲げた両腕を勢い良く伸ばす。次の瞬間、パチュリーの両手には魔道書と思われる小振りな本が一冊ずつ納まっていた。そして滑らかな指の動きで本に目をやる事もなくページを手繰る。あるページに差し掛かった所でで手の動きはピタリと止まり、本自体から淡い光が放たれ始めた。
それが単に呪文のみを記したソースなのか、術者に作用する物か、または自身乃至術者の意志で動く遊撃用の武器なのかは分からない。分かる事と言えばパチュリーはそこそこ本気であるという事、そして魔道書を一冊しか持ち歩かないアリスの方が見た目だけなら不利という事だけだ。

「服の中にも本!?あなたどれだけ本の虫なのよ!」
「小さくても甘く見ない事ね。魔道書の力とはサイズではなく中身、そして編纂者の力よ」
「あなたがその気なら・・・私だって!出ろ、リトルレギオン!」

対抗してロングスカートをひざ上までたくし上げる。スカートの中からは一抱えほどもない程度の人形が数体落ち、地に落ちる寸前で体勢を立て直し上海人形の周囲に展開した。どう考えても人形の体積がスカートの内部空間の容積を大きく上回っているような気がするが、その場でツッコむ事を忘れ唖然とするパチュリーその他を尻目に当のアリスは至って涼しい顔。
そしてパチュリー達が唖然としているわずかな間にアリスの右手には日頃から持ち歩いている大きな魔道書が開かれ、左手の指からは数本のワイヤーが延びていた。遠距離での弾幕戦となると圧倒的なほどパチュリーに軍配が上がるが、室内戦ではその限りではない。複数の人形+アリス本体による波状攻撃は、火力や射程のハンディを完全に克服してしまえるのだ。

「有線制御、準備完了・・・」
「ちょ、あなたこそ一体どこのスキマ妖怪ッ!?」
「動かないでパチュリー。妙な動きを見せたら・・・・こうなるわよ」
「む」

かすかな指の動きで人形たちが即座に動く。だがそれらはパチュリーの方を向くでもなく包囲するでもなく、ましてやアリスを護衛するようにでもなく全く違う方向・・・それこそ、人形の一体一体は出鱈目の方向を向き、それぞれに剣やら槍やらの武器を抱えていた。人形が持つ程度のサイズだが、それでもある程度の物理ダメージが望めそうな鋭い輝きを放っている。

「あなたの大切な蔵書、一冊たりとも傷つけられたくはないでしょう?私の指先一つでこの子たちは本一冊くらいなら串刺しにも真っ二つにもしちゃうわよ」
「やれるものならやってみなさい。あなたの人形が動くその前に、私の火符で全ての人形を本ごと焼き尽くす」
「焼いちゃうの!?」
「その程度の覚悟があるという事よ。さあアリス、どうする?人形ともどもこんがり上手に焼かれたかったら指でも何でも動かすがいいわ」

「あ、あの、お前ら・・・結婚式ごっこは・・・・・?」

「魔理沙は黙ってて。今いいところなんだから!」
「すぐに終わるわ。図書館が少し焦げ臭くなっちゃうかも知れないけど我慢してね」
「おい・・・」

もはや、魔理沙すら相手にしてもらえない二人だけの世界。魔力が生み出すざわめきの中に

『帰ってもいいか』
『私が怒られるから駄目です』
『私こそ勘弁してくれ』
『―――』
『だからタライはいいんだって』

などと言葉が流れるが、二人の耳には届かない。もっとも、届いたら届いたで一大事なのだが。



「・・・・ッ!いざッ!」

アリスの左手が残像すら作りながら小刻みに震える。アリスの操作で人形の半数はパチュリーに突っ込み、もう半数は図書館中に所狭しと陳列されている本へと向かっていった。
足止めしながらの複数個所への攻撃はだれもが考え付くであろう戦術だが、完全に対処できる方法は詰まる所存在しない。自らの蔵書すら焼き尽くす覚悟があると豪語したパチュリーだが、図書館そのものを人質に取られているも当然なのだから。

「いけっ!ドールズ・・・」










「うおおおおおおおおおおおおおっ!!!」



「・・・・・・あれ?」
「アリス クルシイー ワタガ デチャウー」
「あ、上海!?・・・ていうかここ・・・・?」


パチュリーとの交戦を始めたはずだった。
パチュリーよりむしろ本を狙って攻撃を仕掛けたはずだった。
攻撃はうまくいくはずだった。

なのにどうだろう。アリスは寝間着を着て自宅のベッドの上にいるし、上海人形を力いっぱい握りしめているし、当然魔理沙もパチュリーも小悪魔もいない。

「・・・つまりこれは」
「ケホケホ... アリス オハヨウー」


夢。

夢はその人の願望を映す鏡とも言うが、それにしてもあまりにもピンポイントな夢。


「夢、か・・・・・」

夢の内容はまだ鮮明に覚えている。
今にして思えば、そこそこ本気のパチュリーを相手にして双方無事で済むはずがないし、図書館へのダメージも深刻なものになるだろう。それはつまり自身の魔法使いとしての活動に重大な支障を及ぼすという事で、下手をすれば紅魔館から命を狙われる事にもなりかねない。
夢の話でよかったとつくづく思う。

「ん・・・っ」

体を起こし、大きな伸びをして上海人形を解放する。
意志を持った人形は小さな羽をパタパタと羽ばたかせ、たちまちアリスのすぐ隣の定位置に落ち着いた。





「・・・夢・・・・・・」

パチュリーと競り合い続け、戦いに臨んだのは夢の世界。

しかし魔理沙と腕を組んでいたのも間違いなく夢の世界。


「夢なのに・・・orz」

夢の中でも幸せになりきれないとか、どういう事だろう。
『恋の試練』という意味合いでの逆夢ならば良いのだが、予知夢だったらどうしよう・・・・・・
考え出したらキリがない。というかそんな事は考えたくもない。


「アリス ドウシタノー?」
「ううん、何でもない・・・何でもないわ・・ハハ・・・・・」

頑張れアリス、負けるなアリス。
アリスの戦いは始まったばかりだ!
・文花帖5-8 日&月符『ロイヤルダイアモンドリング』
これを見て「パチュリー誰と結婚するんだwww」と思ったのがそもそもの発端。

・こぁ&ここぁ
もはや完全に俺設定。ここぁは喋れないとかこぁの方から意識をリンクさせる事ができるとか。
でもこぁは天然だと思うよ(ぉ

・アリス
片手に本、傍らに人外。
『キャッチマイハート、ベリーマリサ!』
・・・スミマセンごっすんされてきますorz



結婚ネタという事で6月中のうpを目指してたけど、少し遅れてしまって残念。



追記

偽名でごめんね。
でも、偽名って案外バレないものですね。
目の肥えた創想話読者の皆様ならすぐに正体を見破ってくれると思ってたんですが・・・
Degtyarova vs Shpagina
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コメント



0.200簡易評価
4.80名前が無い程度の能力削除
おもしろかったです
オチが夢オチというのが、個人的にはちょっと。
5.80名前が無い程度の能力削除
こぁとここぁ、これはいい俺設定。
私も天然だと思いますです
8.60れふぃ軍曹削除
自分の夢中にまで恋敵を出してしまうアリスに、実に彼女の夢らしさを感じました。
なんか後日に図書館へ寄った時、挙動不審ながらもう一人の小悪魔を探すアリスと、それを怪訝な目で訝しむパチュリーの姿を幻視してしました。
あと……たらい素敵すぎd(ry