八雲 紫
この名前を聞けば誰もが思う
胡散臭い笑顔で
なにを考えているか察することも出来ない
強大な力を持つが
その全力を見た者はいない
そして『境界』を操る力を持っており
スキマ妖怪とも言われる
人間からも妖怪からも
恐れられていたり
尊敬されてたり
しかし彼女にとっては『それら』は些細な事
彼女は楽しければ何でもいいのだから
ピシャーン！！
障子がものすごい勢いで開くと同時に
木と木がぶつかり合い空気を裂く音が響く
「････」
「･････」
2人は顔を見合わせる
「････紫の式が何の用？」
ここ
つまり博麗神社の巫女の霊夢が話しかける
「････」
霊夢の目の前に立っているのは八雲 藍
紫の式神である
藍は表情変えず霊夢を見つめている
「････黙ってちゃわからないんだけど？」
「･････」
「おーい？」
「み･･･」
「み？」
「みごぉおおおおお！だすけでえええええ！！」
「うぎゃあああ！！」
一気に
そう一気に土手が決壊するがごとく藍の表情がブレイクアウトした
まさに泣きじゃくる子供のような
目からは大量の涙が流れ
鼻からは今にも水がたれそうだ
「いったいどうしたのよ？」
「ゆがりざまがあああ！ゆがりさまがあああ！！」
「ん？紫がどうかしたの？」
「だすげでえええ」
「あー！わかったから落ち着きなさい！！」
ベシベシ
霊夢は藍の頭を何回か叩く
「ぐす････いや、取り乱してすまなかった････」
落ち着いたのかいつもの藍にもどりはじめた
「で？紫がどうかしたの？病気？」
「いやちがう」
「家出？」
「それもちがう」
「いじめられた？」
「それは日常茶飯事だ」
「脱がされた？」
「それも････って何を言わせる！！」
「冗談よ」
「････とりあえずこれを見てくれ」
「ん？」
藍が取り出したのは1枚の『写真』
文がよく使っているものなので珍しくとも何とも無い
「これは今朝の紫様を写したものだ」
「どれどれ････ﾌﾞﾊﾟｯ」
霊夢は写真を覗くなり鼻から勢いよく鮮血を出す
「な！なんなのよこの格好！！」
「いやいつもこんな感じで寝ておられるのだが･･･」
「････ブカブカワイシャツ1枚に下着って･･･」
「････まぁ本題に移ろう」
「え、ええ」
「では次はこっちをみてくれ。橙！」
藍は少し振りかえりつつ橙を呼ぶ
「はぁーい」
「橙がどうかしたの？」
「いや見てもらいたいのは橙じゃない」
「藍様～おつれしましたー」
「･･･橙の右を見てくれ」
「右？････んんんん？！！？」
霊夢は藍の影で見えない場所を見ようと体を少し浮かせる
そこで見たのは霊夢の予想をはるかに超えていた
「････紫？だよね、あの格好」
「うむ」
「･･･なんで子供サイズに？」
「私のほうがしりたい･･･」
橙が手を引いてつれてきたのは紫だった
が
身長はなんと橙より少し低く
なおかつあどけない少女の雰囲気を漂わせていたのだ
「今朝、先ほどの写真を撮った後だ。台所にいって戻ってきたら････」
「小さくなっていたと･･･」
「そのとおり」
「んー・・・」
霊夢は小さい紫に視線を送る
すると紫はビクッと不安な顔をして橙の陰に少し隠れた
「･･･中身は？」
「それが･･･その････」
「･･･もしかして」
「そのもしかしてだ。見たまんま」
「････」
「････」
2人の会話が止まる
「と、とりあえず挨拶してみようか･･･」
霊夢は立つと紫のそばにいきしゃがみこんで視線をあわせる
「こんにちわ」
笑顔で話しかける霊夢
「こ･･･こんにちゎ････」
ちょっとおびえるような表情で返事を返す紫
「･････藍」
「ん？どうした巫女」
「･････後は任せた･･･グフッ」
「ぬあああ！巫女！しっかりしろおおお！！」
霊夢は右手の親指をグッと立ててその場に卒倒し幸せそうな顔で吐血した
2部に続く
この名前を聞けば誰もが思う
胡散臭い笑顔で
なにを考えているか察することも出来ない
強大な力を持つが
その全力を見た者はいない
そして『境界』を操る力を持っており
スキマ妖怪とも言われる
人間からも妖怪からも
恐れられていたり
尊敬されてたり
しかし彼女にとっては『それら』は些細な事
彼女は楽しければ何でもいいのだから
ピシャーン！！
障子がものすごい勢いで開くと同時に
木と木がぶつかり合い空気を裂く音が響く
「････」
「･････」
2人は顔を見合わせる
「････紫の式が何の用？」
ここ
つまり博麗神社の巫女の霊夢が話しかける
「････」
霊夢の目の前に立っているのは八雲 藍
紫の式神である
藍は表情変えず霊夢を見つめている
「････黙ってちゃわからないんだけど？」
「･････」
「おーい？」
「み･･･」
「み？」
「みごぉおおおおお！だすけでえええええ！！」
「うぎゃあああ！！」
一気に
そう一気に土手が決壊するがごとく藍の表情がブレイクアウトした
まさに泣きじゃくる子供のような
目からは大量の涙が流れ
鼻からは今にも水がたれそうだ
「いったいどうしたのよ？」
「ゆがりざまがあああ！ゆがりさまがあああ！！」
「ん？紫がどうかしたの？」
「だすげでえええ」
「あー！わかったから落ち着きなさい！！」
ベシベシ
霊夢は藍の頭を何回か叩く
「ぐす････いや、取り乱してすまなかった････」
落ち着いたのかいつもの藍にもどりはじめた
「で？紫がどうかしたの？病気？」
「いやちがう」
「家出？」
「それもちがう」
「いじめられた？」
「それは日常茶飯事だ」
「脱がされた？」
「それも････って何を言わせる！！」
「冗談よ」
「････とりあえずこれを見てくれ」
「ん？」
藍が取り出したのは1枚の『写真』
文がよく使っているものなので珍しくとも何とも無い
「これは今朝の紫様を写したものだ」
「どれどれ････ﾌﾞﾊﾟｯ」
霊夢は写真を覗くなり鼻から勢いよく鮮血を出す
「な！なんなのよこの格好！！」
「いやいつもこんな感じで寝ておられるのだが･･･」
「････ブカブカワイシャツ1枚に下着って･･･」
「････まぁ本題に移ろう」
「え、ええ」
「では次はこっちをみてくれ。橙！」
藍は少し振りかえりつつ橙を呼ぶ
「はぁーい」
「橙がどうかしたの？」
「いや見てもらいたいのは橙じゃない」
「藍様～おつれしましたー」
「･･･橙の右を見てくれ」
「右？････んんんん？！！？」
霊夢は藍の影で見えない場所を見ようと体を少し浮かせる
そこで見たのは霊夢の予想をはるかに超えていた
「････紫？だよね、あの格好」
「うむ」
「･･･なんで子供サイズに？」
「私のほうがしりたい･･･」
橙が手を引いてつれてきたのは紫だった
が
身長はなんと橙より少し低く
なおかつあどけない少女の雰囲気を漂わせていたのだ
「今朝、先ほどの写真を撮った後だ。台所にいって戻ってきたら････」
「小さくなっていたと･･･」
「そのとおり」
「んー・・・」
霊夢は小さい紫に視線を送る
すると紫はビクッと不安な顔をして橙の陰に少し隠れた
「･･･中身は？」
「それが･･･その････」
「･･･もしかして」
「そのもしかしてだ。見たまんま」
「････」
「････」
2人の会話が止まる
「と、とりあえず挨拶してみようか･･･」
霊夢は立つと紫のそばにいきしゃがみこんで視線をあわせる
「こんにちわ」
笑顔で話しかける霊夢
「こ･･･こんにちゎ････」
ちょっとおびえるような表情で返事を返す紫
「･････藍」
「ん？どうした巫女」
「･････後は任せた･･･グフッ」
「ぬあああ！巫女！しっかりしろおおお！！」
霊夢は右手の親指をグッと立ててその場に卒倒し幸せそうな顔で吐血した
2部に続く