Coolier - 新生・東方創想話

東方怪綺談 被害者の会

2004/05/22 07:42:33
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 注意:東方怪綺談について、多少知識のある方向け




ここは、魔界人たちの、魔界人たちによる、魔界人のための世界、その名も魔界。
そんな世界の果てにある、とあるお城。
そこには、一人の神様がおりました。

     神綺「・・・・・集まったかしら?」
     夢子「はい。」

その神様、神綺は、メイドの夢子に尋ねる。

     神綺「じゃあ、いくか。」

 ・
 ・
 ・

     神綺「皆の集、ご苦労様。」

神綺はまず、集まった者たちに、労いの言葉をかける。

     神綺「何故か人間界との境界で門番をやってる、サラ。」
     サラ「・・・はい。」
     神綺「通りすがりの人間に喧嘩を挑んで、こてんぱんにされたルイズ。」
    ルイズ「・・・はい。」
     神綺「そいつに二人がかりで挑んで、ボロクソに負けたユキとマイ。」
     ユキ「・・・・はい。」
     マイ「・・・・・。」
     神綺「そして、夢子ちゃん。」
     夢子「はっ。」

何気に酷い言い草である。

     神綺「あなたたちに集まってもらったのは、他でもない。」
     サラ「いつぞの出来事について、ですか?」
     神綺「そう。あなた達は、あの時の奴に、それはもう酷い負け方をしたわ。」
     マイ「自分も負けたくせに。」
     神綺「・・・・・・・・・・・・・・。」

神、沈黙。

     夢子「神綺様、神綺様。」
     神綺「あ、ああ、ごめんなさい。」
    ルイズ「そういえば、一人足りませんけど?」
     神綺「あの子は、一人だけ目立っちゃってるから。呼ばなかった。」
     マイ「見捨てられた。」
     神綺「・・・・・・・・・・・・・。」

神、再び沈黙。

     夢子「神綺様、お気を確かに。」
     神綺「え、ええ・・・。」
     夢子「では、続きをどうぞ。」
     神綺「こほん。本題に戻るけど、今後あのようなことが無いよう、何か対策を立てなければならない。」
     ユキ「対策って?」
     神綺「それを考えるために、あなた達を集めたのよ。」
     ユキ「失礼ですけど、神綺様は、考えてないんですか?」
     神綺「いや、考えたことは考えたんだけどね。やっぱり、皆で考えた方がいいと思って。」
     夢子「流石神綺様。寛大でございますわ。」     
     神綺「まあ、被害者の会ってやつかしら。三人寄れば、文殊の知恵とも言うしね。」
     マイ「うちの神は、文殊に劣る・・・・。」
     神綺「・・・・・・・・・・・・・・・。」

神、三度沈黙。

     夢子「神綺様・・・・。」
     神綺「・・・・大丈夫よ、夢子ちゃん。そういうわけなので、何か意見を頂戴。」
     夢子「神綺様、私にも発言権はありますか。」
     神綺「勿論よ。いい意見、期待させてもらうわ。」
     夢子「はい!」
     マイ「自分に自信が無いから、外の力に頼ろうとする。」
     神綺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

神、四度沈黙。
そして、

     神綺「 う 、う わ あ あ あ あ あ あ あ ! ! 」

 ドドドドドドド・・・・・・

逃亡。

     夢子「し、神綺様ぁ~~~!!」

慌てて後を追う夢子。

     マイ「外は派手でも、中身が伴わない。姿と弾幕を見れば・・・・・。」
     ユキ「・・・・マイ、ちょっと黙ってなさい。」
     マイ「・・・・・・・・・・・。」

 ・
 ・
 ・

しばらくして、

     夢子「待たせたわね、皆の集。」
     神綺「う、うう・・・ひっく・・・・。」

神が帰ってきた。

     夢子「ほら、神綺様。」
     神綺「うう・・・。では改めまして、何か意見のある者は・・・。」
     マイ「アホ毛。」
     神綺「・・・・・・・。」

五度目の沈黙。

     マイ「アホ毛を伸ばして、敵を威嚇。あるいは刺す・・・・・。」
     神綺「 う わ あ あ あ あ あ ~ ~ ~ ~ ・ ・ ・ ・ ! 」

 ドドドドドドド・・・・・・・

神、再び逃亡。

     夢子「し、神綺様ぁ~~!!」

また、後を追う夢子。
神綺を追いかけながら、

     夢子「き、今日は神綺様の体調が優れないから、解散!」

と、言った。

     サラ「・・・・・・・じゃ、入り口に戻るわ。」
    ルイズ「帰る。」
     ユキ「マイ・・・・。」
     マイ「・・・・・・・・・・。」

集まった面々は、とっとと帰って行った。

 ・
 ・
 ・

一方、城の奥では、

     神綺「しくしく・・・。何よ、あの子~・・・・・・。」
     夢子「おいたわしや、神綺様・・・・。」
     神綺「もうやだ・・・・。こんな世界滅んじゃえ・・・。」
     夢子「神が簡単にそんなこと言ったら、いけませんよ。」
     神綺「しくしく・・・・・。もう、神様やめる・・・・。」
     夢子「駄目ですよ。我侭言っちゃ・・・。」
     神綺「神なのに・・・・。」
     夢子「やめたら、我侭が言えなくなりますよ。」
     神綺「・・・・・・やっぱり、滅ぼす。」
     夢子「駄目ですってば。」
     神綺「しくしく・・・・。」

神が、泣いていた・・・・。
神の涙は雨となり、やがて洪水となる。
そして洪水は、魔界の全てをを飲み込み、無に・・・・・。

     夢子「ああ、うちの神に、そんな力は無いですから。」

なんてことはなく、魔界は平和だったそうな。


 おしまい


怪綺談オンリーなのを書いてみました。人気投票やってますし、微妙に神綺様支援・・・にゃあならんなあ・・・。

でも神綺様、惨い扱いになってしまった・・・・・。スミマセン・・・。マイ、かなり酷い・・・・。どっちが親なのか、夢子ちゃん・・・・。
他のキャラも、もうちょっと、こう、台詞つけたかったんですけど・・・。

人気投票、神綺様に3票入れてきます・・・・。

次は幻想郷でやるかなあ・・・。
Piko
[email protected]
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コメント



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6.無評価7-C削除
マイ最高w
33.80名前が無い程度の能力削除
文殊に劣る神w
50.無評価緋想天削除
内容が面白かった!!神綺様ww