Coolier - 新生・東方創想話

皆さん、苦労してますか?

2007/03/30 06:58:17
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 風見幽香は、困っていた。

「……は……は……」
 一瞬、大きく息が吸い込まれて、胸が膨らむ。
「……っくちゅんっ」
 ――どこの誰が、今時、こんなくしゃみをするんだと言いたくなるくらいにかわいらしいくしゃみの音が、広い草原の上で響き渡る。
「……ぐすっ。
 あー、もう。何なのかしら。この頃、くしゃみが……くちゅんっ」
 むずむずする鼻をすすりながら、彼女はため息を一つ。
 最近になって、こんな異変が、彼女の体に起きるようになっていた。くしゃみが止まらない、鼻水が出る、目がかゆい、おまけに喉も痛い。
 風邪でも引いたのかしら? そう思って、彼女はおでこを触るのだが、極めて平熱。と言うか、そうそう、妖怪である彼女が風邪を引いたりなどするわけがない。
「困ったわね……っちゅんっ……こんなにくしゃみが多かったら……はっくちゅっ……ああ、体がだるい……くちゅんっ」
 とにかく、やたらめったらひたすらにかわいいくしゃみを連発しながら、ポケットから取り出したティッシュでちーんとやると、またしてもため息を一つ。
 実を言うと、ここ数日の、この状況に、彼女自身、参っているのだ。寝付くまでこれが続くものだから、加えて、鼻づまりのおかげで息も苦しく、料理の味もさっぱりわからない。これでは料理界の四天王の名が廃るではないか。
 ――とまぁ、そういう事はともかくとして、そろそろ深刻に考え始めていたのは事実である。
「仕方ないわね……くちゅんっ。病院にいこ……」
 彼女の住まう、この幻想郷には、天才的なスキルを持った医者がいる。とりあえず、その医者を頼ろう。そう思った幽香は、ふわりと空中へと浮かび上がり、一路、ふよふよと空を漂っていったのだった。
 もちろん、始終、かわいらしいくしゃみを垂れ流しながら。

「……はぁ。来る日も来る日も境内のお掃除。されど賽銭は貯まらぬ」
 何やら寂しいことを言いながら、今日もさっさと竹箒で境内の掃き掃除をする娘が一人。言うまでもなく、幻想郷において、最も固定収入に乏しい博麗神社の巫女である。それでも彼女が生きていけるのは、おおよそ、『これって神に仕える人間の仕事と関係ないよね』な仕事のおかげなのだが、それはともあれとしておこう。
 さっさと掃き掃除をして、空を見上げる。
 今日も、空は快晴、いい天気。今年の幻想郷は、何とかという女の子が頑張っているおかげで暖冬なのだという。おかげで、例年なら、彼女の住まう神社は真っ白なパックを顔にぴったりと張り付かせているのだが、今年は、そうしたパックをはがす手間がいらないのである。それを何とかしようと、某黒幕が『幻想郷寒冷化作戦』なるものを行おうとしたのだが、それもともあれとしておく。
「ま、寒いことは寒いんだけど」
 頑張れ、女の子。私はあんたの顔も見たこともないけど。
 いつもの巫女衣装は、端から見るものにとって、確かに寒いものである。もちろん、当人もそれは同じ事だ。さっさと掃除を終えて、お部屋に戻って、あっついお茶でも飲もうかな。
 そんなことを考えながら、彼女は箒を動かし続け――、
「霊夢ー」
「ん?」
 そんな声が、頭の上から響いてきた。
 振り仰げば、そこには、自分と同じカラーリングながら、しかし自分よりも遙かに目に痛い衣装に身をまとった輩がメリー・ポピンズのように漂いながら降りてくる風景があった。
 またあいつか。
 小さなため息をついて、「何よー」と空を見上げて、声を返す。
「実はねー、ちょっと手伝って欲しいことがあるのよー」
 そう言って、降りてきたそれ――言うまでもなく、花妖怪、風見幽香を見て、霊夢は容赦なく言った。
「夢想封印ー!」
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
 自分でぶち上げたルール無視しての先制弾幕攻撃である。
 七色に輝く光の弾丸を必死に回避して、幽香が抗議の声を上げる。
「ち、ちょっと! いきなり何すんのよ!? しかも、今の、全力だったでしょ!? 当たったら即死よ、即死!」
「うっさい! あんたみたいな変質者がいるから、この神社には人が来ないのよ!」
「いきなり人を変質者呼ばわり!?」
「だからこそ、この私、博麗霊夢が粛清すると宣言したっ!」
「わけわかんないわよ!」
 確かに、訳がわからなかった。そもそも、何で、きちんとした用事があって来訪したのに攻撃されないといけないんだ。
 憤りをもろに顔に浮かべながら、幽香は傘の先端でずびしと霊夢を指し示す。
「ともかく! 私は、あなたに頼みたいことがあって来たの!」
「だったら、その前にその格好を顧みろっ!」
「……格好? 別に、いつもの、私のノーブルでハイソなセンスあふれた、普段の私じゃない」
 あの赤白のチェック柄衣装が、果たしてノーブルでハイソなのかはさておくとして。
「そうじゃなくてっ! その顔よ!」
「……顔?」
 ――そう。今の幽香は、一言で言うなら変質者、二言で言うなら怪しい奴だった。
 彼女、顔に分厚いグラサンをかけて、口元には頬までをぴったりと覆う巨大なマスクをしているのだ。誰がどう見ても、『これから銀行強盗しに行きます』なスタイルなのである。これを見て、霊夢が彼女を攻撃しない理由はないだろう。
「……これがどうかしたの?」
「何考えて、そんな怪しい格好してるのよ! 幻想郷は確かに変人の集まりだけど、そこまでの変質者は……」
 と、声を上げて。
「……ああ、いや……うん……」
 今の幽香のスタイルを、果たして全面的に否定できるほど、自分の周りにはまともな奴は多いのかという事実に辿り着いて、果てしない葛藤の繰り返しへと追い込まれてしまう。
 霊夢が沈黙したのを、幽香はどう見て取ったのかわからないが、こほんと一つ、咳払いをして、
「その……仕方ないじゃない。こうしてないと大変なんだから」
「大変……って……何がよ」
 よけいなことを考えるのは、どうやら、やめにしたらしい。
 訝しげに眉をひそめて訊ねる霊夢に、実はね、と話を振ろうとして、
「……と、その前に。私は客人よ。お茶の一杯でも用意したらどう?」
「そう言う図々しい客人を招き入れる理由はないわ」
「はいこれ、お茶代」
「さあ、幽香。外は寒いでしょ。今、美味しいお茶を淹れるからね。あと、お菓子は何がいい? 大福? おせんべい? それとも、ようかんとかかしら」
「……あなたのその性格って、絶対、幻想郷のみんなに好かれてるわよ、霊夢。ほんと、あなたは人気者ね……」
 幽香が懐から取り出した硬貨を受け取って、満面の笑みになってころっと掌返す霊夢に顔を引きつらせる幽香だった。

「実はね」
 ずず~、とお茶をすすって、幽香。なお、この状態でもマスクは取っていない。
 実に、器用な真似をかましている彼女を、テーブルの反対側から見つめながら『それで?』と霊夢が訊ねる。
「私ね……病気なの」
「頭の中に花でも咲いたの?」
「万年、頭の中に温泉が湧いてるあなたに言われたくないわ」
 どっちもどっちの発言であった。
 ともあれ。
「その……ここ数日、何だかわからないけど、くしゃみとかが止まらなくなって、昨日、永遠亭に行ってきたのよ」
「へぇ」
 お茶(新茶)の入った湯飲みを傾けながら、霊夢。
「それでね……その……恥ずかしい話なんだけど」
「うん」
「……私……花粉症らしいのよ……」
「…………………………………………………………………………………………………は?」
 長い……長すぎる沈黙を経て、霊夢が間の抜けた声を上げた。
 えーっと、と彼女は湯飲みを置いて、こめかみ抑えながら、
「その……ねぇ、幽香。あなた、花の妖怪……よね?」
「まぁ、便宜上はね」
「花を操る力……持ってたよね?」
「ええ」
「……花粉症?」
「ええ」
「……………何で?」
 常識的に考えたらあり得なかった。
 花を操る妖怪が花粉症になる。飼い犬に手をかまれるよりも間抜けなことである。さすがに、霊夢でもあきれずにはいられなかった。
 それがね、と幽香は、これまた器用にマスクをしたまま、ようかん(高級本練りようかん)を口にしながら、
「どうにも、永琳先生が言うには、私はそう言う環境に触れることが多い場所にいるから、自然、花粉を多く吸い込んじゃっていたらしいの」
「……はぁ」
「それで、アレルギーを起こしているんだって。
 今は、このサングラスとマスクのおかげで、だいぶマシにはなったけど、一時期はひどかったのよ」
 本当に大変だったわ、と彼女はその日々をしみじみと思い出しながら、ずず~、と熱々のお茶をすする。
「……んで? それなら、永琳に薬でも出してもらえばよかったじゃない……」
「出してもらったわよ」
 ひたすらに疲れ切った口調で、霊夢が至極もっともなツッコミを口にした。幽香は、ポケットからそれをごそごそと探って取り出し、テーブルの上に並べる。
「これがアレルギー症状を抑える薬。これが、目とか鼻とかの薬」
「なら、いいじゃない。それ飲んで……まぁ、季節がすぎるまで我慢すれば」
「これね……ものすごく苦いのよ……。オブラートあるから大丈夫だけど」
「あんたはオブラートがなければ薬も飲めないのかどこぞの吸血鬼じゃあるまいし」
 さすがにツッコミを入れずにはいられなかった。
 っていうか、私はいつからツッコミ役になったんだ。幻想郷の良心はどこいったんだ。最初からないのかんなもん、あっはっは。
 と、よくわからない自己葛藤を経ている彼女をスルーする形で、幽香はポケットに薬をしまう。
「でもね、薬でごまかすのにも限界があるし、それに何より、根治療法をしたいのよ」
「……ふぅん」
「それでね、霊夢。お願いがあるの」
「何よ?」
「私が、この幻想郷から杉の木を全部消し去るのを黙認して欲しいの」
「するかボケ脳みそ消毒液で洗浄するぞ」
 とんでもねぇ一言をさらりと言ってのける彼女に、極上のツッコミを一発。
「何でよ!?」
 そしたらいきなり逆ギレしやがりました。
「何でよとか言うな、バカ! んなことしたら、幻想郷がやばいでしょ!」
「いいじゃない、私、杉の花粉が悪いんだから!」
「あんたの都合で世の中の人様に迷惑かけんな、間抜け!」
 実にいい調子のやりとりである。これをネタに漫才コンビを結成しても、間違いなく売れるだろう。これも、恐らくは、両者の長年のやりとりによるものなのだろうが、とりあえず、今はそれは関係ない。
「じゃあ、霊夢は、私が花粉症で、この先、一生苦しんでいけって言うのね!? 友達なのに!」
「あんたを友達と認めることは、まぁ、一億歩くらい譲って認めてやらんこともないけど大規模自然破壊を認める理由がどこにあるかっ!」
「杉の木がなくなっても別に困らないじゃない!」
「困るわっ!」
「じゃあ、私はどうしたらいいのよ!?」
「大人しく薬飲んで寝てろっ!」
 はぁはぁと、大きく肩を上下させて、知らず知らずのうちに乗り出していた体を、一旦、畳の上に戻す。
 気持ちを落ち着けるために、霊夢はお茶をすすり、一杯だけじゃ足りなかったので、二杯、三杯とそれを飲み干してから、
「ともかく! 調子が悪いなら家に帰って寝てろっ!」
「ひどい……。私は、こんなに苦しんでいるのに……」
 よよよ、と嘘泣きする幽香を華麗にスルーする。と言うか、もう付き合っていられるか、と言わんばかりの様子ではあった。
 シカトこいて立ち上がる霊夢の背中に、幽香が言う。
「私は……これで、杉の季節の間、ずっと鼻水とくしゃみと涙と頭痛と喉の痛みとともかく色んなものに苛まれ続けるのね……。そうして、いつしか、私は弱体化して次回東方でリセット対象にされてしまうのよ……しくしくしく……」
「あー、うざったいっ!」
「じゃあ、いいのね?」
「いいわけあるかっ!」
「何でよ!?」
「何でよとか言うなよ!」
 ばん、とテーブル叩き、霊夢。
「それにね、幽香! 杉の木も、この幻想郷が生み出した、いわば幻想郷の一部よ! それをないがしろにして、何が自分の平穏のためよ! 片腹痛いわっ!」
「くっ……正論を……」
「正論って気づいてたんかいっ!」
 つくづく、私ってツッコミ体質だなぁ、たまにはボケに回りたいなぁ、あっはっは。
 ――などというむなしいことを、彼女が考えたかどうかは知らないが、ともあれ、幻想郷はそれでも回っているのである。
「……じゃあ、どうしたらいいのよ」
「だから、薬飲んで寝てろっつーの」
「協力してくれたっていいじゃない」
「私は医者じゃない」
 永琳に薬を出してもらったんならそれでいいじゃないか、と霊夢は言った。実際、あの医者が調合する薬はよく効くのである。さすがは天才、といったところか。その永琳が調合した薬だ。恐らく、市販の薬なんぞよりもよっぽど効き目のある、特効薬と言っても差し支えない効力があるに違いない。その薬を飲んでいれば、まず、間違いはないだろう。確かに、色々辛いものはあるかもしれないが、世の中、我慢は必要なのだ。
「……やっぱり、あなたにはきちんと報酬を支払う必要がありそうね」
「支払ってもらっても、出来ないことはあるんですけどね」
「ま、そういわないで受け取りなさい」
 そう言って、幽香が、またもや服のポケットからごそごそと何かを取り出した。
「何これ?」
 テーブルの上に並べられたのは、花である。
 根っこの部分からきれいに取り出されたそれは、実に……何というか、毒々しい赤色の花弁を持った花だった。花瓶に飾ってお客様を出迎えるには、とてもではないが向かない花である。
「ドンケルハイトっていうのよ」
「どん……何?」
「ドンケルハイト。新月の夜にしか咲かない、錬金術において貴重な材料になる花よ」
「……ふぅん」
 これがねぇ、とつんつんそれをつつく霊夢。
「そうよ」
「で? これが何なのよ」
「言ったでしょ。貴重な材料になる花だ、って。高値で売れるのよ」
 幽香の言った『高値』の一言に、霊夢の耳が反応する。霊夢の耳はマネーイヤー。百メートル先の、一円玉が落ちた音すら瞬時に聞き分けると言われるだけはあった。実際は『せいぜい十メートルよ』というところらしいのだが。
「……どれくらい?」
「駆け出し錬金術師が、仕事もなくて、でも出費だけはひたすら増え続けていく中、これを採取して売ったら、一年間くらい余裕で暮らせていける額にはなるわね」
 何だかやたら具体的でリアルな表現だった。
 っていうか、何かやばくない? それって。そう思った霊夢は、「うん、それ以上は聞かないわ」と頬に冷や汗を流す。
「あなたの知り合いの魔女達に売ったら? 多分、喜んで買うはずよ」
「魔女……ねぇ」
 この手の材料をほしがる友人は、今のところ、霊夢のストックの中に三人いる。そのいずれもが、珍品奇品ついでに名品に目のない変人ばかりだ。確かに、霊夢が見せない反応を見せてくれるかもしれない。
 しかし、彼女の目には、目の前の毒々しい花は、どう見ても高値では売れそうにない代物だった。幽香は、まぁ、嘘をつくことはないだろうと勝手に判断しているのだが、それでも確証が持てないのだ。
「……ん~……。まぁ、こいつが高値で、本当に売れるのなら、考えてあげるわ」
「ほんと?」
「うん……まぁ、ね」

 そういうわけで、やって参りました紅魔館。
 最も手近な友人である白黒の魔法使いの家に最初に訪れたのだが、彼女はあいにく、珍しく留守だった。その知り合いの七色の魔法使いの家も行ったのだが、やっぱりこっちも留守だった。ちなみに家のドアには紙が貼り付けてあって『里帰りしてきます』と書かれていた。ああ、やっぱり色々大変なんだな、と思ったのが、今から二時間ほど前のことである。
「ねぇ、霊夢」
「何よ」
「どうして私、見られているのかしら」
「あんたの格好が変だから」
 門番の美鈴が「怪しい奴! 即刻、この場から立ち去りなさい!」と敵意むき出しで襲いかかってきた辺りから気づけよ、と言いたくなった。応接室に通されるまでの間、メイド達が、何やらこっちを見てひそひそやっているのを、幽香は、どうやら自分が原因だと思ってなかったらしい。
 そうして、応接室に通され、お茶を出され、そのお茶を持ってきたメイドも、奇妙なものを見るような視線を幽香に向けて、去って行ってからしばし。
「私に用事って何かしら」
 相変わらず、不機嫌そうな眼差しと不健康そうな顔色の持ち主、動かない引きこもり――もとい、大図書館が現れる。その傍らには、彼女の司書として、健気に、懸命に働く小悪魔もくっついてきている。大図書館ことパチュリーは、ふぅ、と言わんばかりに、二人がついているソファの対面に腰を下ろした。
「そっちの怪しいのは、ついに色々開き直ったのかしら?」
「は?」
「いいわ、気にしないで。夜道で見つけたら石をぶつける程度で勘弁してやって」
「弾幕はダメ?」
「許可」
「ちょっと!?」
 何やら不穏当な会話のやり玉に挙げられ、抗議の声を上げる幽香を華麗にスルーして、「あのね」と霊夢は巫女服のポケットを探る。
「実は、パチュリーに、ちょっと見てもらいたいものがあるのよ」
「私に? 何かしら。私の興味の向くものだったら嬉しいわね」
 さすがは、知識欲の権化みたいな人物である。未だ、顔には色々と不満げなものが浮かんでいるのだが、少なくとも、目は輝いていた。彼女の前に、霊夢は、例の『ドンケルハイト』なるものを取り出し、並べる。
 途端、パチュリーの顔色が変わった。
「これなんだけど……」
「……霊夢……あなた……これ、どこでどうやって……」
「へ?」
「すごい……。品質も鮮度も超一級……こんなに上質なものは、久しく見たことがなかったわ……。あの伝説の、うに魔人すら退けられる力を持っているというの……あなたは……」
「……何それ……」
「霊夢、これ、譲ってちょうだい!」
 いきなりのセリフだった。
 うに魔人なるものについて色々と追求してみたい気持ちになったが、それを追求するのは、何だか色々と、主に権利的なものが問題になるような気がして、霊夢は何も言わず、「え、えっと……」とどもってしまう。
「いいえ、譲ってちょうだい、なんて居丈高なことは言わない! 譲ってください、お願いします!」
「え、ええ!?」
「小悪魔! お金! 早く!」
「は、はい。で、でも、パチュリー様、今月の図書館の予算は、先日の魔法書の購入でほとんど使い切ってしまっていて、さすがに、これほどのドンケルハイトを十輪も買えるだけの予算は……」
「くっ……そうね。あれを仕入れられたのは僥倖だったけど、さすがにこれを予想してはいなかったわ……」
 何やら、本気で悔しそうに、パチュリーは唇をかみしめる。
 そして、しばらくの葛藤を経た後、『そうだ』と言わんばかりに手を打つ。
「あれよ! レミィの貯金箱、持ってきて!」
「い、いいんですか!?」
「いいのよ、早く!」
 色々とひでぇ一言だった。
 小悪魔は一礼し、部屋から大急ぎで退出していく。
「あ、あの、パチュリー? その……そんなに急がなくても……」
「何言ってるの、霊夢! 素材は鮮度が命よ! 期間が過ぎてしまったアイテムなんて、壊れたがらくた……いいえ、産業廃棄物A以下よ! Dなら役に立つのに、あんなのただのゴミよ! 自力で捨てられない分、魔理沙よりタチが悪いっ!」
 捨てられるのかよ、魔理沙は。っつか、AとかDって何だ。ゴミに等級でもあんのか。
 色々ツッコミを入れたいところはあったのだが、それをぐっとこらえる霊夢を尻目に、戻ってきた小悪魔が手にしていたお金と、取り出された、かわいらしいぶたさん貯金箱を並べるパチュリー。
「ふふふ……やっぱり、たまっているわね。あの子ったら、紅魔館の館主ってことで咲夜からかなりのお小遣いをもらっているのに、金銭感覚がお子ちゃまだから、お菓子の買い食いくらいにしか使わないからね……」
 さすがレミリア・スカーレット! 私たちの予想通りの事をやってくれる! 以下略!
「これが、今月の図書館の予算の残りで……こっちが、レミィのお小遣い全額で……。しめて、百万! これでどう!?」
「ひゃく!?」
「ええ! これで足りないのなら、フランの貯金箱も持ってくるわ!」
「いやそれはかわいそうだからなんぼなんでもやめてあげて!」
「何を言うのよ、霊夢! あなたが言ってたんじゃない! 『勝者は敗者に情けをかけてはいけない。むしり取るときは老若男女すべからず、泣こうが喚こうが、お前のものは私のもの』って!」
「言ってないっ!」
 っつーかそんな風に見られていたのか、私は。自分の生活改めよう。
 後ろから、幽香の、グラサン越しのきっつい視線を受けて、霊夢の顔も引きつる。しかし、とんでもないことをさらりと言ってのけたパチュリーは、霊夢に札束と引き替えに上質な錬金術の材料を手に入れ、ほくほく笑顔だった。
「最高よ……最高だわ! さあ、小悪魔! 早速、賢者の石の、そして、金の生成に入るわよ!」
「はい!」
「ありがとう、霊夢! また何かあったらよろしくっ!」
 ぢゃっ! と、すちゃっ、と片手を上げてあっという間にパチュリーはドアの向こうへと消えていった。しばらくしてから、「げほげほげほっ! は、はしゃぎすぎて体がぁぁっ!」というよくわからない悲鳴が聞こえてきたが、ともあれ。
「……ほんとに売れちゃった」
「でしょ?」
 後に残った霊夢の手には、何だか切ない涙がしみこんでいそうな札束があるだけだったという。

「えーっと……」
 そういうわけで、幽香との約束を果たさねばならなくなってしまった。
 彼女を連れて神社へと戻ってきた霊夢は、母屋の裏手にある蔵の中から、いわゆる『民間療法』の類が書かれた本を持ってきて、それを広げる。
「とりあえず、うちにあるもので、使えるものから試していきましょうか」
「そうね」
「それじゃまずは……これね、『生理食塩水で鼻を洗う』」
 実際、こういうものはよく効くと言われている。だからこそ、民間療法で受け継がれているとも言えるのだが。
 霊夢は、コップと食塩を片手に、幽香の待つ居間へと戻ってくる。そして、コップの中に、手にした食塩を溶かすと、
「はい、上を向いてー」
「……こ、こう?」
「行くわよー?」
 ざばー。
「いたたたたたたたっ!? ち、ちょっと、これ、生理食塩水じゃないわよっ!? たとえるなら海水っ!」
「そんなものは知らん。っていうか、生理食塩水って何?」
「あんたそんなことも知らないで……っていうか、痛い痛い痛い! ちょっとストップストップぅぅぅぅぅっ!」
 手段その一、失敗。
「……し、死ぬかと思った……」
 濃度の高い食塩水を鼻に流し込まれたら、そりゃ死ぬほど痛いというもんである。
 泣きそうになっている幽香を尻目に、霊夢は次の手段を模索する。
「鼻にレンコンの絞り汁……か」
「……それ、効くんでしょうね?」
「やってみましょ」
 なお、博麗神社に、何でレンコンがあるのかは不明である。と言うか、レンコン単体でかじっているのだろうか、この巫女は。生のままで。『お腹に入れば何でも同じ!』などという詭弁を述べて。いや、煮てはいるだろうと思うわよ? でも、『お湯ももったいないし、調味料がそもそもないし』とか言ってそうなそんな予感が……。
 持ってきたレンコンを、ざりざりとおろし金ですり下ろし、下の底のあるお皿にためたすり下ろし汁に綿棒を浸し、「それじゃ行くわよー」と霊夢が幽香の顔に手を近づける。
「えーっと……」
「……そっとね?」
「はいはい……って、わぁっ!?」
 ぐさっ!
「ふみゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「……あー、びっくりした。ごきぶりかと思ったら、ただのゴミか……って……うをっ!? 幽香、鼻血! そりゃもうすごいくらいに赤きナイアガラ!」
「あんたのせいよっ!」
「ぬ、抜くわね!?」
「抜くなぁっ!」
 ぶしゃー!
「……あ、あははははは……失敗失敗……」
「……あんた、絶対わざとでしょ……」
 赤と白の衣装の半分くらいが赤一色に染まってしまった幽香が、愛と怒りと憎しみのこもった眼差しを霊夢に向ける。彼女は、霊夢から受け取ったガーゼを鼻に詰めて、見るも無惨な鼻血美少女へと変貌してしまう。
「え、えっと……後は……」
 幽香の視線がきついのか、ぱらぱらと本のページを繰る。そうして、新しいものを見つけたのか、「これね!」と立ち上がり、そそくさと部屋を後にする。
 待つことしばし。その間に、何とか鼻血も止まった幽香が、いい加減、待ちくたびれた頃、霊夢が片手に、何かやたら青緑色の液体の入ったコップを持って戻ってきた。
「青汁がいいらしいわ」
「……参考までに聞くけど、それ、何入れた?」
「えーっと……………野菜」
「いや野菜なのはわかってるわ。その辺に生えてる雑草とか入れてないわよね?」
「………………雑草も食べられるのよ?」
「却下っ!」
 まぁ、当然っちゃー当然である。

「……何か、あなたに頼んだのが失敗だったように思えるわ」
「だから言ったじゃない。私は医者じゃない、って」
 結局、何をやってもうまくいかず、幽香の民間療法は失敗に終わった。落ち着くために、二人はお茶を傾ける。
 ――ちなみに、お茶というのも、実は花粉症にかなりの効果があると言われているのだが、それは本には書かれていなかったりする。
「はぁ……。もう夜だわ……」
「……悪かったわよ。お詫びに、私の家でご飯でも食べていく?」
「いいわよ、もう。
 そんなことより、また鼻がむずむずしてきたわ……。薬だけじゃ、やっぱりダメみたい……」
「……しゃーない。本業の人にお願いするか」
「やっぱりそうなっちゃうのね」
 結局、餅は餅屋、ということなのだ。
 二人は手早く用意を調えると、そろって夜空へと飛び上がった。そのまま、目的地へと向かって飛び続けることしばし。
「すいませーん」
 ひっそりと、竹林の奥に佇む日本家屋の前で、霊夢は声を上げた。しばらく、その入り口で待っていると、見慣れた顔が姿を現す。
「はーい、どちらさま……って、あれ? 霊夢さんに……幽香さん? どうしたんですか、こんな遅くに」
 永遠亭の萌え担当、鈴仙・優曇華院・イナバが二人を見て首をかしげた。
 実はこれこれこういうわけなの、と霊夢が事情を説明すると、すんなりと、鈴仙はそれを納得した。
「なるほど。というわけで、うちで、もう一回、と」
「そういうこと。永琳は?」
「いますよ。それじゃ、どうぞ」
 案外、あっさりと、時間外診療も受け付けてくれるようだった。とはいえ、時刻が時刻のため、やはり、永遠亭の中はしんと静まりかえっている。この時間帯には、聞けば、ほとんどのウサギが自室に戻っているとのことだった。
 いつも以上に静かな永遠亭の廊下を進み、この屋敷の、実質的な権力者が牙城を築いている部屋へと辿り着いた二人は、鈴仙が襖を開けるのを待って、その部屋へと足を踏み入れる。
「あらあら」
 いつも通り、おっとりのんびりした医者が、ころころと笑っていた。鈴仙が用意してくれた座布団に、二人が腰を下ろしている間に、鈴仙は部屋の主である永琳に事情を説明する。それを全て聞き終えて、得心した、と言わんばかりにうなずいてから、
「そうですか。お薬だけでは、やはり辛いですか」
「……はい」
「まぁ、そういうわけなんで。こいつの花粉症、一発で治す方法ってない?」
「ないこともありませんけど」
「あるんだ。さっすがぁ」
「ええ、ですが……先日、幽香さんが『いやだ』と」
「は?」
 その一言に、霊夢は首をかしげる。
 あんなに、花粉症で苦しむのはいやだと言っていたくせに、それをお手軽に治せる手段をいやがるとはどういう了見だ、と視線を向けると、幽香は顔を赤くしてうつむいていた。なお、グラサンもマスクも、さすがに永琳の前では取っている。
「どういうものなの?」
「簡単です。私が調合したお薬を、注射で」
「何でそれがいやなのよ、幽香」
「だって……」
 なぜか、彼女はもじもじとしながら、
「……私、注射嫌いなんだもん」
「先生、容赦なくぶすっとやっちゃってください」
「ちょっと、霊夢!?」
「あらあら。ウドンゲ、それじゃ、用意を」
「せ、先生っ!?」
「逃げるなっ!」
 当事者スルーで話が進んでいく中、踵を返して逃げ出そうとした幽香の体に、霊夢の投げつけたお札が張り付いた。それで動きを拘束されて、床の上にすっ転ぶ彼女を、霊夢が馬乗りになって押さえつける。
「いやー! 私、注射は嫌いなのー!」
「子供かあんたはっ!」
「はーい、幽香さん。痛くないですよー」
「せ、先生、それは嘘ですっ! 痛くないわけがなーいっ!」
「ちょっと、幽香さん、暴れると危ないですよ」
「ウドンゲ、下半身を押さえつけて! 私は上半身を押さえつけるから!」
「あ、はい」
「こ、こら、あんたら、どこ触って……!」
「はーい、じゃ、ちょっとちくっとしますよ~」
「先生、さっきの言葉と矛盾してますぅぅぅぅぅっ!」
 いい加減、やかましかったので、霊夢は取り出した札をぺたりと幽香の口に貼り付けた。そして、じたばた暴れる彼女を鈴仙と一緒に押さえつけて、その間に永琳がぷすっと一発。
 むぐ~! と悲鳴のようなものを上げる幽香。っていうか、永琳が使ったのは単なる豆注射である。これをいやがるような奴など、やっぱりどこぞの館の吸血鬼くらいしか知らない霊夢にとっては、ある意味、新鮮な事実の発見であった。
「……うぅ……痛かった……」
「これで大丈夫ですよ。明日にはお薬も効いてきますから」
「っていうか、幽香。あんた、ほんと、変な弱点多いわね……」
「うるさいわねっ!」
「ま、まあまあ」
「それでは、経過観察のために、明日の朝、朝一で様子を見させて頂きますので。今日は、こちらにお泊まりください。ああ、霊夢さんもいかがですか?」
「ご飯は?」
「あらあら」
「っしゃぁぁぁぁぁぁっ!」
「……これで花粉症が治るなら、って思うしかないのね……」
 結論は、やっぱりそれしかなさそうである。
 はぁ、とため息をつく幽香と、永遠亭の晩ご飯に浮かれる霊夢。実に対照的な両者を見て、『あらあら』と、やっぱりいつも通りに笑う永琳だった。

 なお、幽香の花粉症は、永琳の言った通り、翌日には本当に完治していた。その見事な手際に感謝感激した幽香の中で、またもや永琳の株は上がり、永遠亭の朝ご飯にも大満足した霊夢の中でも、やっぱり永琳の株は上がったのだった。





 ちなみに。

「ないっ! ないわっ! わたしのお小遣いがないっ!」
「そ、そう言われましても……」
「咲夜、わたしのお小遣い、どこやったのよ!? この前から、ちゃんとお小遣い帳つけてたじゃない!」
「は、はあ……」
 紅魔館に嵐が吹き荒れていた。
 お気に入りのぶたさん貯金箱から、おやつを買うためのお金を取り出そうとしたレミリアが、その中身が空っぽなことに気づいて、朝っぱらから咲夜にくってかかっているのだ。
 ちなみにお小遣い帳というのは、少し前に、彼女の買い食いがあまりにもすぎると言うことで、咲夜が、それをつけることを命じた代物である。
 まぁ、それはともあれとしよう。
「どうしたの、レミィ。騒がしいわね」
「あっ、パチェ! ねぇ、パチェ、わたしのお小遣いがなくなったの! 知らない!?」
「お小遣い?」
「そう! 朝、起きたら空っぽに……。
 絶対に許さないわ! 見つけ次第、八つ裂きにしてやるのよ!」
 何やら、アグレッシヴな事をわめくお嬢様に、パチュリーは、小さなため息をついた。
「ごめんなさいね、レミィ。多分、その犯人を、あなたがどうこうすることは出来ないわ」
「どういうことよ!」
「だって私だもん」
「………………………………………………は?」
「でも、安心して。すぐに、あなたから借りたお金は返すわ」
「って、パチェが抜いたの!? わたしのお小遣いっ!」
「ええ」
「うわ悪びれる様子もなく!」
「……まぁ、パチュリー様ですから……」
 咲夜も思わず顔を引きつらせるほど、とってもパチュリーだったという。
「……で? どういうつもりよ」
「実はね、いい魔術の材料が手に入ったの。それを使って、今、金の生成をしているのよ」
「……金? すごいわね……」
「ええ。すごいでしょ」
「でも、それが完成しても、『私が作ったんだから、図書館の費用に回すわ』って言うんでしょ?」 
 また、と付け加えるのを忘れない。
 どうやら、レミリアは、しょっちゅうパチュリーにお小遣いを抜き取られているようだった。それでも、それを隠したりすることを考えないのは、やっぱりレミリアだからだろうか。
「安心して。今回は、レミィのおかげにも等しいんだから。ちゃんと、出来上がった分の、あなたに与える分は確保してあるわ」
「それならいいんだけど……」
 どうなのかしら、と咲夜にアイコンタクト。彼女は首を左右に振るばかりだ。
 パチュリーは、壁に掛けられている柱時計に視線をやる。「そろそろ出来上がる頃ね」。彼女はそう言って、踵を返し――、
「パチュリー様ー!」
「あら、小悪魔。金は出来た?」
「そっ、それが……大変なんですぅっ!」
「どうしたの」
「ブレンドがすぎて……調合の比率がっ!」
「…………え?」
 その一言の後、紅魔館を閃光と炎と、ついでに爆発と轟音が埋め尽くしたのだった。


 産業廃棄物A×10が出来ました。完。
何か最近調子が悪いのです。そろそろ、私も限界でしょうか……。
ちなみにドンケルハイトについて一言。
あれは使うものじゃない。売るものだ。

ゆうかりん、へたれにしてごめんね♪
haruka
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コメント



0.4010簡易評価
3.80名前が無い程度の能力削除
これはいいパチュリーのアトリエですね
金みたいな失敗率の高いものを一括作成するな(w
>あれは使うものじゃない。売るものだ。
同意!
5.100名前が無い程度の能力削除
こんな くぁわいい ゆうかちゃんを まえにして

100てん を いれない わけには いかない じゃないか!!


俺も花粉症にならないように気を付けなくては……(((゜д゜;))))
7.100名前が無い程度の能力削除
ゆうか可愛いよゆうか

今年から花粉症の気がではじめて怖い・・・
9.80名前が無い程度の能力削除
くしゃみ連発なゆうかりんかわええ…

霊夢のセリフに幾つか仕込んであって笑わせて貰いました
11.90名前が無い程度の能力削除
幽香先生、お願いします。

杉なんて消し去っちゃってください!
14.100時空や空間を翔る程度の能力削除
毎度毎度楽しく読まさせて頂いてます。

感謝感謝です。
16.90名前が無い程度の能力削除
産廃D+賢者の石→金
という組み合わせを思い出しました。
18.100oniyarai削除
なんで氏のゆうかりんはこんなにかわいいん?
31.80おこげ削除
・・・・・エ○ーのアトリエネタですな~
よく賢者の石10個?も短時間で用意したものだな~あれ一個で30日かかるのに
34.90名前が無い程度の能力削除
ゆうかりんかわういよ
38.80名前が無い程度の能力削除
ぶたさん貯金箱とか、お小遣い帳とか・・・
「ないっ!ないわっ!」とか言って焦ったりとか・・・

メインじゃないレミリア様に(萌えで)やられるなんてーーー!!!!
41.80NEOVARS削除
本作品を今遊んでいる自分。
らぶりーゆうかりん。
44.80名前が無い程度の能力削除
杉は人類の敵なのですよ。お偉いさんにはそれが分からんのです。
48.80蝦蟇口咬平削除
harukaさんのゆうかさんは可愛いですね
>「……私、注射嫌いなんだもん」
ぐわぁ、ベッド一分近くゴロゴロしちゃった
50.90名前が無い程度の能力削除
これはひどい
51.90削除
霊夢のサツタバーはどうなったんだろう
ちょっと気になったり
52.100FOX削除
ゆうかさんもレミ様も超絶!!かわゆいですね!!!!!

あの、ところで不審者に突っ込んで行った門番さんは
どうなったんですか…?
54.90名前が無い程度の能力削除
幽花さん非常に乙女チックですね
霊夢と仲良し姉妹みたいなノリも面白い
ところでつまらない話ですが文章の件で
>霊夢に札束と引き替えに上質な錬金術の材料を手に入れ
「霊夢から」の方がよいかなと思います
55.90りーた削除
やたら人間くさい幽香達がいいなぁ
日本脳炎の予防接種のシーズンがじきに到来するなあ・・・
65.100名前が無い程度の能力削除
>「……私、注射嫌いなんだもん」


脱力!
68.100DB削除
花粉症対処方。
テレビでやっていたが、鎖骨を外側から内側に。それを左右交互に親指と人差し指で、鳥の口ばしを作って、小刻みに突っつく。
という方法があり、実際にやって花粉症が治ったらしいです。
長期間行う方法ですが、自分は時たまやって、目の痒みが大分落ち着きました。
皆さんもやってみてください。

なを、この文章で判りにくいかった場合ですが、それは申し訳ないですがネットで調べてください。
78.100名前が無い程度の能力削除
なんというゆうかりんww
たまらんですわww
83.100名前が無い程度の能力削除
治ってよかったね、ゆうかりん!
…でもね、花粉症って杉以外の植物でもなるんだぜ、雑草とか。
つまり、これから何本も注射する羽目になるかもしれn(元祖マスパ
86.100名前が無い程度の能力削除
パチェーのアトリエwww
103.100名前が無い程度の能力削除
カワイイ
106.100名前が無い程度の能力削除
なにこのSっ気を刺激しそうな可愛い生き物。

そして納得のオチ。パチェさん錬金術苦手なのに…。
これは紅魔館再建を目標に里の郊外にアトリエを構えるお話が…
パチュリーのアトリエ~100年魔女の錬金術師~
的な何かを期待せざるをえないじゃないですか。