Coolier - 新生・東方創想話

東の国の眠らない巫女

2007/02/01 12:19:43
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 闇も大いに深まり、草や木や獰猛な獣でさえ眠りに付くこの丑三つ時。
 霊夢は寝巻きに着替えて、もうとっくに床についてその身体を休めていた。
 右へ左へ時には仰向けと、何度も何度も寝返りをうってモゾモゾとしている彼女だったが、実はそれは無意識の内にしている行動なんかではなかった。

「眠れない」

 今だけでこの言葉をもう何度発した事か。
 何回同じことを言おうがどこからともなく返事が返ってくるはずもなく、霊夢から放たれた声は部屋に一瞬だけ響き渡ると、すぐに暗闇の中へと消えていってしまった。
 既に床についてから何分、いや何時間過ごしているのだろう。いつもならコロッと心地よい夢の中へと吸い込まれていくはずなのだが、今日は中々にまどろみの到達が遅い。
 流石にここまで来ると迷信だと分かってはいるのに、つい羊を数えたくなってしまうものだ。彼女も例外ではなかった。
 だが霊夢は、元々春で一杯の頭の中に百を超えるような羊を飼う気はこれっぽっちも無いので、一匹残らずそれらは頭の中から払いのけられていた。当然といえば当然。

「ふわーぁぁあ、眠い眠い」

 欠伸をする真似をして無理矢理出した欠伸をしてみたり、自分に眠い眠いと自己暗示をしてみたりと、霊夢は眠くなるように様々なことをやってみた。
 しかし、それでも一向に眠れるような気配がせず、むしろ大人しく目をつぶっていた時の方がまだ良かった気がしてきていた。

「何で?」

 眠れない原因を探る為、今日一日を断片的に振り返る霊夢。

 まず朝起きて、布団から出ようとしたら外が殺人的に寒かったからもう一回寝て、昼ごろに起きて、歯を磨いて、朝ごはん兼お昼ごはん食べて、
 神社の掃除を5分で済ませた後に炬燵でミカン食べながらぬくぬくしてたらいつの間にか寝てて、そしたら気がついたら外真っ暗になってて、
 しょうがないからお風呂に入ったら湯船の中で1時間半ほど寝ちゃって、上がった後に晩ごはん食べて、そそくさと布団の中に潜り込んで……。
 ここまで思考が進んだところで、霊夢は一つの結果を見出した。

「……特にいつもと変わらないわねぇ」

 強いて言うなら寝る前に香霖堂で見つけた希少品のお茶を飲みすぎたと言うところか。恐らくはその中に眠くならない成分か何かが入っていたのかも知れない。
 霊夢はそんな都合の良い解釈を頭の中で駆け巡らせていたのだが、だからと言って別に本気でそんな事を思っている訳でもない。彼女自身、こんなにも分かりやすい原因を素直に認めたくも無いのである。つまりそれを認めれば、同時に自分で自分はぐうたら巫女だと言っているのようなもので、彼女にとってそれは他人にそう思われたくないベスト3に入るくらいの事柄だった為、それだけは避けたかったのだ。
 だから霊夢は適当な理由をつけて誤魔化すのである。彼女はそういう捻くれた性格の巫女だ。

「まずいわね」

 何がまずいのかと言うと明日、いや正確に言えば今日の夕方ごろに、毎年恒例の『新春だ!宴だ!幻想郷かくし芸大会 in 博麗神社』が行われるので、朝からその支度をするので忙しくなるはずなのだ。
 年々開催される場所を変えて行われるこの行事だが、新年早々不運にも今年は博麗神社に白羽の矢は刺さってしまい、霊夢にとっては面倒なこと極まりないイベントが開催されてしまう事になったである。
 内容は基本的にはいたって普通の宴会と変わらず、つまりは新年会のようなもので、それに加えて皆にかくし芸を披露するというこれまた面倒な宴会だ。因みに新年会は新年会で元旦の日にきっちり行われていたりする。しかもよりによって博麗神社で。
 要は皆適当に理由を付けて、酒を呑んで楽しくなれれば何でもいいのである。開催地主の霊夢が楽しめているかどうか不明ではあるが。

「う~ん、ちょっとおトイレ」

 今頃になって尿意を催した霊夢は、案外やっぱりお茶が原因だったのかも知れない等と思いながら、ゆっくりと布団から這い出て寝室部屋から小走りで退室して行ってしまった。

 しばらくして寝室に戻ってきた霊夢は、明かりを付けて用を足していた為にすっかり目が明るさに慣れて頭も冴え渡ってしまい、これではどうにも眠れるような気がしなくなってきていた。
 彼女は悩んだ。

「んー、どーしようかしら」

 いっその事このまま起きていようか。
 しかし流石に神の傍に仕える博麗の巫女ともあろう者が、そんな事をしていいものなのだろうか。
 暫時、沈黙の葛藤が続く。

「ま、いいや。起きてよーっと」

 果たして彼女に巫女としての自覚が有るのやら無いのやら。5秒もしない内にあっさりと徹夜することを決定しだした霊夢は、勢い良く布団を跳ね除けると早速行動を起こした。まずは部屋に明かりを灯して、次に布団の近くに置いておいた巫女服をいそいそと身にまとい始める。

「今寝ない分昼間たっぷり寝たんだから、神様も見逃してくれるでしょうて」

 そういう問題でもない気がするのだが、それでも霊夢は無理矢理理由を付けたがった。やっぱり彼女はそういう性格なのである。
 霊夢は最後に赤いフリルの付いた大きなリボンを使って髪を後ろでキュッと結び終えると、はっと辺りを見回す。

「それにしてもねぇ」

 こんな時に何で紫が出てこないのか、と言おうとしたところで言葉を止める。いつもなら呼んでもいないのに勝手に現れるくせに、こういう時に限って出てこない事に憤りを感じたからだ。
 とは言っても呼んですぐに出てこられてもそれはそれで癪なので、霊夢はあえてその先を言わないことにしたようだ。

「……ん? あ、そうか」

 そう言えば紫は今冬眠中だったことを思い出した霊夢だが、実際に紫が本当に冬眠をしているところを見た事が無いし、あの妖怪の性格から考えても本当に冬眠しているのかどうか凄く胡散臭く思える為、その真意は分からなかった。
 もしかしたら今まさに影でコッソリとスキマから顔を出し、ニヤニヤと笑っているのかも知れない。
 霊夢はそんな事を考えていると、だんだんとそんないや~な顔をした紫が頭に浮かんできてしまったので、それ以上考えるのを止めることにした。

「そんなのは放って置いてと。さて、朝まで何してようかしら」

 別に外に出て理由も無く妖怪を退治をしに行っても良かったのだが、それじゃあんまり面白くも無いし、面倒だし、疲れる。
 しかし、神社から一歩も動かずに朝を迎えるのはもっと面白く無い。霊夢は再び悩んでいた。
 すると色々と考えすぎて脳が色々な栄養素を使い果たしたのか、はたまた霊夢の燃費が悪いのか、唐突に彼女のお腹が可愛らしい音を立て始める。

「取り合えず小腹が空いたわ」

 腹が減っては何とやら。
 人間の三大欲の内睡眠をすることが出来ない霊夢は、せめて食欲だけでも満たそうと台所のあちこちを物色する。
 が、食料庫の中にあったのは生麦と生米と生卵程度な食物しか無く、後は調味料各種とその他諸々しか見当たらなかった。
 流石に腹が減ったからと言って、生卵をそのまま一気に丸呑みしてしまうほど霊夢は奇異な性格を持ち合わせてはいなかった。無論生米類なんかは以ての外である。

「……あいつ、起きてるかなぁ」

 神社にまともな食材が無いことを悟った霊夢は、ふとある人物のことを思い浮かべる。いや、正確には『人』ではないのだが……。
 霊夢は少しの間考え込むと急に何を思ったか、タンスの中から引っ張り出した霊夢お手製のマフラーを手早く首に巻き始めた。そして衣服との隙間が埋まるように首元を調整すると、霊夢は勢い良く雨戸を開け放って神社の外へと出ようとするが……。


 ボフッ!


 霊夢は唐突に真正面から現れた柔らかい何かにぶつかり、その動きを強制的に止められてしまった。
 急に目の前が真っ暗になって身動き一つ出来なくなった霊夢に、どこからとも無く声を掛けられる。

「冷たいのねぇ、霊夢は」

 霊夢にとってそれはあからさまに聞き覚えのある声だった。優雅な口調でありながらどこか知的でいて、一声上げるだけで並以下の妖怪は恐れをなしてその場で動けなくなってしまうほどに威圧感のある声。
 霊夢は姿見えぬ声の主を思い出すまでも無く、その声は言うことの殆どが物凄く胡散臭いあいつの声だとすぐに判断していた。

「やっぱり出たわね、スマキ妖怪」

 一歩後退して紫の胸の谷間から脱出した霊夢は、特に驚く様子も無く当然の如く紫と対峙する。紫も当たり前のように霊夢と接する。

「簀巻き妖怪って……巻かれて無いわよ、竹なんかに」
「んじゃキスマ妖怪」
「誰がキス魔かっ」

 紫はテンポ良く霊夢の胸元をズビシッとツッコミを入れる。それはそれは見事なまでに。

「あんたはお酒が入るとすぐそうなるもんねぇ」
「…………全く覚えていないんですけど。もしかして、だから私は最近宴会にお呼ばれされてなかったりするのかしら?」
「嘘よ。呼んでないのはあんたん家どこだかはっきりしないから呼べないの」
「ええーそんな、酷いわ霊夢ー。……さては霊夢、内心では私のことを嫌ってるわね?」

 散々霊夢に言葉で苛められた紫は、服の袖を目元にやって「よよよよ」と泣きながら霊夢の足元へ倒れ掛かる。かなり胡散臭く。
 そんな紫に霊夢は扱いに困った様子で顔を見下げる。

「ほらほら、知る人ぞ知る大妖怪がそんなことで江戸風に泣かないの」
「何よー。さっきだって私のことを『そんなの』扱いにしたり、挙句の果てにお呼びになったから折角出てきてあげたらいきなりその言い様は酷いじゃないのよー」

 やっぱりさっきの時点から居たのか、そう思いながら霊夢は頭を掻き始めた。

「それはあんたのことを言ったんじゃないの。分かってて出てきたくせに」
「だってこのまま放っておかれるのは嫌だったんだもの」
「やっぱり分かってたのね」
「それはさて置き霊夢、私は貴女の暇つぶしをする為にはるばるここまでやって来たのよ? 少しは感謝して欲しいものだわ」

 急に声の調子を変え、霊夢の正面に座りなおした紫がさっきまで泣いていたとは思えないほどの笑顔を振りまいて、偉そうに豊満な胸を張る。
 喜怒哀楽の激しい妖怪だなぁ、と霊夢はしみじみ思った。と言うか最初から泣いてなんかいないが。

「口は災いの元ね。ありがとう紫、凄く勉強になったわ」
「……もういいわ。こうなったらこの場でいじけてやるわっ」
「ほらほら、泣く子も黙る大妖怪がそんなことで『の』の字書かないの。……ほらっ、行くわよ」

 霊夢はそう言うと身体を宙に浮かせ、紫の腕を掴んで立ち上がらせようと上に引っ張りだす。
 紫は床に張り付かせていた目線を上にあげて、素っ頓狂な声をあげる。

「ええ? 行くってどこに何しによ?」
「何って暇つぶしをしに行くに決まってるじゃない。付いてくれば分かるわよ」

 そう言う霊夢の顔には紫には見えないところで笑みが零れており、紫が来てくれたことに対して満更でもない様子だった。

「ちょっと待ちなさいよ霊夢」

 その事を知ってか知らずか、紫も薄く微笑んでいた。案外霊夢の口調や行動からその心情を良く理解しているのかも知れない。
 紫は先に飛び出していった霊夢を追いかけるように神社を後にする。

 高く高く舞い上がる二人の人妖が、夜も更ける冬の寒くて黒い空へとその姿を眩ますのに、そう時間は要らなかった。
 今宵は永くて楽しい夜になりそうだ。






     ◇   ◇   ◇






 野山の上空を首隠して腋隠さずという寒いんだか暖かいんだか良く分からない格好をしている霊夢は、それでも平気な顔をして冷たい夜空の風の中をふよふよと飛んで行く。

「やっぱり夜は良く見えないわ。いくら勘が良くたってこれじゃあねぇ……」

 眼下に目をやりながら霊夢はそうぼやいた。下に広がるのは地面が見えないほどに密集して生えている木の集団があるだけで、見ていても特に面白みが無く、ただひたすらに同じ情景が後方へと流れていくだけだった。霊夢は何かを探しているようにも見えたが、紫にとっては十分な説明をされていないので当然何を探しているのかさっぱりだった。
 横である気になる事があって、ずっと黙って霊夢の方を見ていた紫は、やっとその口を開いて喋りだす。

「ねぇ霊夢。さっきから何を探しているのかも気になるんだけど、それよりもそんな格好で寒くないの?」
「そんな格好って、ちゃんと防寒対策はしてるじゃないの」

 首周りにしっかりと巻きつけたマフラーが良く見えるように、霊夢は首に巻かれるマフラーを紫の目の先まで持って行って引っ張り上げる。

「いや、ソコはいいんだけどねぇ……」

 紫の目が泳ぐ。霊夢の、露出された二点の肌色の部分へと。
 霊夢は最初紫が何を言いたいのか良く分かっていなかったようだが、紫の視線の先を辿ってやっとこさ紫の本心に気がついたようだ。

「な、何よ。これはこういう仕様の服なんだから仕方ないじゃないのよ」
「ならコートか何かを羽織ればいいじゃない。寒いんでしょ本当は」
「だから大丈夫だってば」
「ああそういえば、貴女の頭は年中春だったものね。道理で寒くないはずだわ」

 けたけたと笑い出した紫に霊夢はむっとしてにらめ付ける。

「紫、んなこと言ってると怒るわよ」
「やぁーね、冗談よ冗談。だからそんな顔しちゃだぁめ。折角の可愛い霊夢の顔が台無しだわ」

 なおもクスクスと笑いながら霊夢をなだめる紫に対して、霊夢は大きくため息を吐いた。
 紫には本当に困っているようだ。

「ったく、この阿呆妖怪は……。大体寒くてもすぐ暖かくなるから大丈夫なの」
「ん~、それはどういう意味なのかしら? 温泉にでも入るの?」
「違うわよ。身体の中から暖かくするのよ」
「身体の中から? ……あー、はいはいなるほどね。霊夢も大胆なこと言うようになったわねぇ」
「……何を想像しているか知らないけど、私は健全な意味で言ってるんだからね?」

 頬を赤らめながら両手でそれらを押さえる紫を尻目に、霊夢は呆れた様に言った。
 やっぱり連れて来なければ良かったかなぁ、と薄々思いながらも霊夢は再び何かを探しだす。
 そして霊夢はただでさえ鳥目で良く見えない視力で、不気味なほど静かで暗い森を目を凝らして辺り一帯を見回していく。すると、霊夢はやっとの思いで何やら左前方の木と木の間にチラチラと見え隠れする一点の明かりを見つけ出すことに成功した。

「あれかしら? 紫、降りるわよ」
「はいは~い」

 二人は明かりの見える方向へとゆっくりと降下して行く。
 複雑に生える木々に衝突しないよう、一本一本間を縫うかのように丁寧に降りて行くと、次第に木々に囲まれた少しだけ開けた広場のような場所へと出た。
 先に地面に足をつけた霊夢の前方には、先ほど見えていた光の元が確かにそこには健在していた。霊夢はその元へと近付くと相手に気配を察せられたのか、やけに明るい口調で声を掛けられる。

「いらっしゃーい」
「あんた、こんな辺鄙なところでやったって儲からないわよ?」
「ってあれ? あんたは……」

 赤い提灯が灯された屋台の暖簾を潜りならがら霊夢はミスティアに言った。
 少し意外な客が来たとミスティアは最初驚いていたが、さっき霊夢に言われた言葉をはっと思い出したように言葉を続けた。

「失礼ね。私は儲かる為にやってるんじゃなくて焼き鳥撲滅する為にやってるのよ」
「でも商売は商売じゃないのよ。それと、私の名前はあんたじゃなくて霊夢よ」
「あら、それは人をあんた呼ばわりする霊夢のセリフかしら?」

 屋台の椅子に腰掛けた霊夢の後ろから遅れてやって来た紫が、暖簾の隙間から顔だけ出して霊夢にとっては痛い言葉を浴びせる。
 全く以って紫の仰るとおりである。
 にやけた顔をして言った紫の方を霊夢は恨めしそうに睨みをきかせたが、紫は珍しくまともな正論を口にしたまでなのでそれを否定出来るはずもなく、霊夢は代わりに口を小さく尖らせることしか出来なかった。

「う、うるさいわね……」

 満足そうな表情をして霊夢の隣の座席に着く紫を見るや否や、ミスティアは大げさと言っても良いほど大きく差し出した腕で紫を指差した。

「あ、あんたはこの前の! また私を捕まえに来たのね!? わわわ私を食べても美味しくないってばー!!」

 突然の紫の登場に動揺を隠せない様子のミスティアは、八目鰻を焼くときに使われる串を数本持ったままその場で頭を抱えてしゃがみ込んでしまった。しかしミスティアは何かの台の上に乗っているのか、しゃがみ込んでも完全に屋台の陰に隠れることはなく、霊夢の目線からはギリギリミスティアの小刻みに震える手と頭がちょこんと見える格好となっていた。

「あ、あんた一体何やらかしたのよ」

 そんなミスティアの尋常じゃない怯え様を見て、霊夢は紫の方を見る。恐らくよっぽど惨い捕らわれ方をされたに違いない。
 だが紫はすぐには答えず、懐から取り出した扇子を開いて口元へ持っていくと、目だけを相手に見せるような形で霊夢に話しかける。

「うふふ霊夢、知りたい? 知りたい?」

 顔の殆どが扇子で隠れているとは言え、霊夢にしてみれば目が出ているだけでも紫が怪しく笑っていると判断するにはそれだけで十分だった。
 霊夢はそんな紫の顔を見て凄くいやーな表情をした。

「いや、やっぱり遠慮しておくわ……」

 さっきからずっと霊夢の事をいびり続ける紫だが、もしかしたらさっき霊夢に言われた事を根に持って少しずつ仕返ししているのかも知れない。いや、紫は元々そういう性格ではあるが……。
 パチンッと大きな音を立てて扇子を閉じた紫は、短く息を吐くと少し困り顔で霊夢を見る。

「しょうがないわねぇ霊夢は。そんなに教えて欲しいなら教えてあげるわよ」
「あんた、自分で言いたいだけでしょ」

 紫は霊夢に構わず言葉を続ける。
 肝心のミスティアは何もしてこない紫に対して段々と落ち着いてきたようで、今は屋台の影から顔を半分だけ出して二人を見つめている。でもいつ何時紫が襲ってくるか分からないと、まだ警戒をしている様子ではあった。

「この間ね、突然幽々子に雀鍋が食べたいって頼まれたのよ。それで最初はどうしようか悩んだんだけど、取り合えず適当に森で豆ばら撒いていたらものの半刻もしない内にどこからとも無く向こうから飛んで来たのよ」
「何よそれ。良くそんなのを引き受ける気になったわね」
「友人の頼みだったからねぇ」
「……それで、あんたもそんな豆なんかに引っかかってるんじゃないわよ」

 霊夢はそう言いながら紫の方を向いていた目をミスティアの顔へと向ける。未だにじっと静かに二人を見つめていたミスティアは、霊夢にそう言われて急に立ち上がって怒り出した。

「だってその時はお腹が空いて死にそうだったんだから仕方ないじゃない!」

 なら自業自得じゃないと言う霊夢だったが、ミスティアは頬を赤く膨らませながら大いに反論する。紫はミスティアのむくれっぷりを楽しそうに眺めると、話しの続きを言葉にし始める。

「それでね、その豆はこの間珍味屋で買ってきたハバネロの味がする特別製の激辛豆だったから、そうとも知らずそれを食べて辛さでのた打ち回っているところをとっ捕まえたってわけ」
「酷っ!」
「でしょでしょ! 酷い話しでしょ!?」

 ぶんぶんと腕を忙しく振り回すミスティアの背中からは、時折羽毛混じりの埃が舞い始める。紫は「あらあら」とか言いながら持っていた扇子で埃が自分の方へ来ないようにそれらを吹き飛ばした。 

「ちょっと! あんたは食べ物がある前で羽をバタつかせないでよ! ……ってそういえば今更思い出したけどそれ一本もらえる? あと熱燗も」
「あ、私もお願いね」

 本当に今更ここに何をしに来たのかを忘れかけていた霊夢は、辺り一帯に食欲湧かせる極上の香ばしい香りを漂わせている八目鰻の蒲焼を注文する。ミスティアはそれに少し渋々と応じて焼いていた蒲焼の一つに真っ黒いタレを刷毛で丁寧に塗りこんでいく。既に付いていたのだろうが最後にもう一度、と言う事なのだろう。霊夢はミスティアのてきぱきとした仕事っぷりを見て、良くあの長い爪であんなにも器用に出来るものだとつい感心してしまっていた。
 そして二人の前に見ているだけで口の中が唾液で満たされてしまうほどに美味しそうな八目鰻の蒲焼が差し出され、ミスティアはその横に熱燗を二つ並べる。そこまで用意されたところで、紫が思い出したように話を戻した。

「でねでね、幽々子のところに持ってったら、何かもう幽々子ったら待ちきれなかったみたいで、庭師に兎鍋を作らせてそれを鱈腹食べてたの。それでもうお腹一杯だから雀は要らないって言うのよ。折角持ってきたっていうのにやんなっちゃうわ」
「自己中な幽霊ねぇ」
「私は意味もなく激辛豆を食わされたのよ!? 私の方こそやんなっちゃうわ!」
「分かった分かった。分かったから暴れるな暴れるな」

 蒲焼を口一杯に頬張っていた霊夢は、余っていた手で空気を掻き混ぜる。紫も酒を呑みながら扇子で応戦する。
 羽毛の弾幕を全て蹴散らした後、霊夢は一間置いて再び紫の方へ向いた。

「……それで、その後はどうしたのよ紫」
「え? ええ、それでこのままこの子を返すのもなんだったから、ひとまず家にしばらく置いて私の式の式の遊び相手をして貰ってたわ」
「ふうん。それってあなた的にはどうだったのかしら?」

 今度は熱燗を注いだお猪口を口に運びながら、霊夢はミスティアを見た。

「どうもこうも酷い目にあったわよ! あの子ったらいきなり飛び掛ってきて『甘噛みさせて~』とか言いながら身体の至るところを噛まれたのよ!? 助かったと思ったらこんな所で喰われそうになるなんて思いもしなかったわよ!!」
「ぶわっ! だーかーらー暴れるなーー!!」
「ぎゃいん!!」

 再三の注意にも関わらず羽をバタつかせ続けたミスティアは、とうとう霊夢の逆鱗に触れてしまい、ミスティアは霊夢に思いっきり頭をぶっ叩かれて、一瞬にして屋台の影へと沈められてしまうのだった。しかし、そのせいで余計に埃が舞ってしまっているのに気が付いていた紫だったが、言えば更に霊夢を怒らせそうだったのでそれは言うに言われぬ事柄だとしてあえて口を閉ざし、ただ黙々と扇子を仰いでいた。

「ちょっと紫、この状況どうにかしてよ。ループ入ってるわよ、ループ」
「え? あ、ええ。それじゃあ……」

 紫は扇子を閉じると、今度はそれを使って空に短い線を引いて小さなスキマを開く。そして、まるでポケットの中を探るように片腕をスキマ中へと突っ込み、ゴソゴソと何かを探し始める。

「あいだだだ……。うぅ~痛いじゃないのよ~」
「何言ってるの。これこそ自業自得というものだわ」
「あ、あったあった。はい、これで機嫌直して頂戴」

 そう言う紫の手にはこんもりと盛られた煎った大豆で埋め尽くされた底の深い皿があり、ゆっくりと這い上がってきたミスティアの目の前へと持って行かれる。瞬時にして、豆特有のこれまた香ばしい匂いが漂いだし蒲焼のそれと混ざり合う。霊夢はこの混ざり合った二つの香り嗅いで、合うんだか合わないんだか正直良く分からない顔をしていた。

「い、要らないわよ。あんたのくれる豆なんてもう懲り懲りだわ」

 とは言うもののそわそわと落ち着きが無く、皿に盛られた豆を物欲しそうに見つめているあたり、それは本心からの言葉ではないように見えた。

「うふふ、これは大丈夫だってば。やっぱり鳥といったら煎った豆よね。『ま~めがほしいか そらやるぞ~♪』って言うしね」
「それはどっちかって言うとハトの歌だけどね。雀だったら洗濯のりが好物なんじゃないの?」
「んなもん食べないわよ」
「あら、豆食べないの?」

 そう言って豆を入っている皿を下げようとする紫。明らかに話しを聞いていなかったような感じの紫だったが、勿論そんなこと分かってやっている。つまり本当は食べたいに違いないと見抜いている紫は変に意地を張るミスティアに食べさせようとワザと焦らしているのだ。

「いやいやいや、それは食べないって言ってないじゃないの。わ、分かったわよ、食べるって食べるって!」

 まんまと紫の思い通りな反応をしたミスティアは、豆を逃すまいと大慌てで紫から奪い去るように豆を数粒摘み上げると、それらを一気に口の中へと投げ入れた。

「ポリポリポリ…………ん、美味しいっ♪」
「ね? だから大丈夫だって言ったでしょ」

 右手を頬に当てて豆を本当に美味しそうに食べるミスティアに紫が微笑んだ。それを見て霊夢は言う。

「なんだ、本当に普通の豆なのね。じゃ私もおつまみとしてもーらおっと」

 横から素早く手を伸ばし、文字通り豆を横取りする霊夢。

「あー! ちょっと、それは私にくれた豆よ!」
「まーまーまだ沢山あるんだし、良いじゃないのー」
「良くなーい!」
「あら霊夢、もしかして酔ってる? 顔赤いわよ」

 どちらかと言えば酒に強い方ではない霊夢は、もう全身に酒の酔いが回り始めてしまったようだ。顔を真っ赤にして陽気に笑う霊夢を見て、紫にとってもこんなにも楽しそうな霊夢を見るのは何日、何年……いや初めて見るかも知れないと思わせるほどだった。

「随分と賑やかに騒いでいるじゃないか」

 あまりにも突然に聞こえたその声と、同時に展開された強大な威圧感はその場にいた三人の注意を引き付けるのに十分過ぎた。霊夢は勿論のこと、後の二人の妖怪もこの気配と声の持ち主をやはり例の如く、すぐさま相手が誰なのか特定するのに至った。

「あら、こんな時間にあんたに出会うなんて思っても見なかったわね」

 声のした方へ振り向いて、視覚的にも声の主を確認した霊夢はそこに立っていた見た目幼き少女、レミリアにそう告げる。レミリアはしかめっ面とまではいかないが、眉を大いにひん曲げて反論する。

「それはこっちのセリフだ。私にとっては本来今が覚醒時なの。あんたらこそもう3時近くだって言うのに何こんなとこで呑んだくれちゃってるのよ」
「まあ色々と事情があってねぇ……。とにかく! 今夜はもう徹夜することに決めたの」

 言いながら霊夢はまた酒に口をつける。同じように酒を啜って八目鰻に舌鼓を打っていた紫は、食べかけの鰻を皿に戻して口を開く。

「それで暇で暇で今にも泣きそうになっていた霊夢を見かねた私が、颯爽と霊夢の元へ現れて一緒に夜明けまで暇つぶしを手伝ってあげていたのよ」
「大体合ってるけど、誰も泣きそうになってないわよ。話しを一部ねつ造すなっ」

 紫に突っ込む霊夢を横目に、その会話を聞いていたレミリアは霊夢の横の空いていた席に腰掛ける。

「それだったら夜の王としてその名を幻想郷中に轟かせるこの私に暇つぶしを頼めば良かったものを。こんな妖怪にじゃなくて」
「こんなとは失礼ね」
「というか頼んでも無いのに勝手に出てきたんだけどね」
「まあねー」

 否定もせずに堂々と言ってのける紫に、レミリアは少々呆れ気味に聞いていた。そして、ふと紫の近くにおいてある豆で一杯の皿に目を引かれた。

「……それよりその豆は何だ? 紫」

 レミリアの問いに言葉を返そうとした紫より先に、この場にいる誰でもない全く別の声が先を越す。

「見た感じ、鳥を餌付けているようにも見えますわね」

 音も気配も感じさせずにいつの間にかレミリアの座る隣に彼女の館のメイド長である咲夜が、いつもと変わらぬその姿で凛とした佇まいで立ちすくむ。

「やっぱり咲夜もそう思う? 何だ、その鳥をお前は自分の式の式の式にでもしようとしてるのか?」

 静かにレミリアの隣の椅子に座った咲夜に、レミリアは突然彼女が現れた事に関して何の動揺も見せず、当たり前のように会話を続ける。恐らく、あんなようなことは日常茶飯事に行われているのだろう。だからレミリアはすっかり慣れっこになっているのかも知れない。……勿論、それは霊夢たちにとっても同様のことが言えるが。

「失礼ね! んな訳ないじゃない!」

 紫に問いていたはずなのに、代わりに今度は今まで沈黙していたミスティアがレミリアの言葉に反応して言葉を返す。

「んじゃ太らせて喰うつもりだろ」

 また別の声が聞こえた。
 暗闇の中から黒い帽子に黒い服に白い前掛け。そんな格好をしている人物はそう言いながらごく自然に会話の中へと割り込んでくる。すぐに誰だか分かったのが、どうせなら一遍に出てきてほしいと思う霊夢だった。

「あら、魔理沙じゃない。何でレミリアたちと一緒にいるのよ」
「あー、夜の月明かりに照らされる幻想郷があまりにも綺麗だったからつい夜の散歩をしてて、そのついでにこいつん家に寄ってだな……」
「何が『ついでに』よ。どうせこっちがメインだったんでしょうが。家に来るなり第一声が『本と素敵な茶菓子を泥棒に来たぜ』とか言ってたくせに」

 咲夜が溜息をつきながらボソッと言う。聞こえてはいたのだろうが、魔理沙はあえてその咲夜の言葉を無視している。どうやら図星のようだ。

「それで何も持ってないところを見ると追い返されたわけね」

 霊夢は魔理沙の全身を舐めるように見回しながら言う。確かに魔理沙は箒以外に盗品らしいものは何も持っていないし、良く見ると服の所々に汚れや解れが見られる。きっと図書館にたどり着く前に返り討ちに遭ったのだろう。

「あくまでも『ついでに』だったからな」
「満月の日にやってくるからだ。自業自得よ」
「だから、私は満月の日だったからこそ散歩に出たんだぜ?」

 霊夢は今のレミリアと魔理沙の会話の中に、一つだけ疑問に思う単語が混じっている事に気がついた。
 そして、それをそのまま質問という形で二人にぶつける。

「満月? 今夜って満月だったの?」

 その問いに魔理沙は変な顔をする。

「あー? 今頃気がついたのか? 誰がどう見ても今宵は幻想郷中どこに行っても満月だぜ」
「あっほんと、きれーい」

 屋台の暖簾を掻き分け、間からひょっこりと完全な顔をさらけ出す月を見て、霊夢が歓喜の声をあげる。
 今を見逃せばまた何日も待たなくてはならなくなる儚き満月を眺めながら、紫はお猪口一杯の酒を啜る。

「つー訳で、こんなにも綺麗な満月の日なんだから私も呑むぜ。オヤジ、熱燗一本」
「誰がオヤジよっ!」
「それと私と咲夜の分もね」

 勢いを付けて紫の隣の椅子に飛び乗った魔理沙は店主ミスティアに酒の注文をする。それに便乗するようにレミリアも酒の注文をした。
 今この時点でこの屋台は満席状態となり、ミスティアもかつてこんなにも多くの客を一度に相手するのは初めてなのではないのだろうか、と思わせるほどに屋台は一気に賑やか状態へとなる。

「良かったわね、今夜は大繁盛じゃない。まあ私はお金持ってきてないけどね」
「因みに私も持ってないぜ?」
「ええー!」

 それもそうだ。霊夢は端っからタダ食いする気満々でこの屋台を訪れたのだ。魔理沙も同様に金を払うつもりはこれっぽっちも無かった。というか財布を持ち合わせていない。それを平然とやってのけようとする二人には、ある意味尊敬の意すら抱いてしまう。

「まあいいじゃない。焼き鳥撲滅する為にやってるんでしょ?」
「それとこれとは話しが違ーう!」
「それにしても月が本当に綺麗ね」
「本当だな」
「無視するなー!」

 霊夢と魔理沙は月を見上げながら、寒い日にはもってこいの身も心にも染み渡る熱ーい熱燗を飲み交わしながら次第に心を満たしていく。
 完全に眼中に留められてないと悟ったミスティアは、心底がっくりと肩を落として落ち込みだしてしまった。それを見かねた紫はせめてもの慰めをと言葉をかける。

「まあまあ、豆ならいくらでもあげるから」
「ううぅ、要らないわよぅ……」

 もはや何を言ってもろくに耳を貸せなくなってしまうほどに気を落としたミスティア。彼女を尻目に中央の席に座っていた霊夢が急に立ち上がる。

「それでは今宵の楽しい月見宴に、この私が乾杯の音頭をとらせてもらおうかしら」
「おお? 珍しいじゃないか、いつもなら私がするのところだったのに」

 驚きながらも席を立ち上がり、けらけらと笑って愛想よく言う魔理沙。
 他4人も満を持していたと言わんばかりに、すりきり一杯まで酒で満たしたお猪口を手に悠々と立ち上がる。

「今日は機嫌が良いのね」

 レミリアはそんな霊夢の意外な行動に対し、楽しそうにお猪口を弄ぶ。

「ええ、こんなにも楽しい夜は初めてだわ」
「霊夢、早く頼むぜ。寒くてしょうがないんだ」

 見ると魔理沙は全身をガタガタと震わせて、早く酒を一気に飲み干したい衝動に駆られているようだ。霊夢は魔理沙に顔中一杯の笑顔で笑いかける。

「ふふっ大丈夫よ。すぐ暖かくなるって。それではせんえつながら乾杯の音頭をとらせていただきます――」










「東の国の眠らない私たちに乾杯!!」
どうも、二作目になりますおひるです。

寒い季節にはやっぱり酒が一番!
そんなオッサン臭い思考を持った幻想郷の住民たちを想像して書き上げました。
まあ、自分は酒呑めませんがw

さて、今回は霊夢中心的に書いてみましたが、宴会をやるってことになればすぐに博麗神社で行われて散々暴れられて騒がれる霊夢にとって、後片付けの事とかが気になってしまったりして実はちゃんと楽しめていないんじゃないかなーと。勝手な想像ですが。
なので、霊夢も心から楽しめるような宴会を描いてみたつもりです。まあ、今度はみすちーが後々大変になるんですがねw
正直前回書いたのとセリフの感じとかが被っている様な気がしますが、それはデジャブです。きっと。
タイトルとかまた曲名からもじってますが、本当にこれしか丁度いいのが思いつかなかったもので(汗

ついでにこの話しはこの間昼寝しすぎて夜、中々寝付けなかったときに思いついたネタです。ええ。
全く、アイディアとはいつ降りてくるか分からないものですw

それにしても、どうも自分は筆が遅い。何とかせねば。


事前に確認はしていますが、もし誤字脱字や気になる所その他諸々ありましたらご指摘されて頂けるとありがたいです。では。

2/3 もう一度読み直してみて、やっぱり何となく表現がおかしいと思うところを発見しましたので所々修正しました。

2/23 誤字を一字発見、修正しました。
おひる
http://ringlabyrinth.web.fc2.com/
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コメント



0.1980簡易評価
2.70名前が無い程度の能力削除
う~む、良い話だった。
何か友人連中誘って酒飲みに行きたくなるな
17.80名前が無い程度の能力削除
怠惰すぎる巫女に乾杯
20.100名前が無い程度の能力削除
いい話やね
25.無評価おひる削除
皆様、コメント&点数評価ありがとうございます。
では、今回もコメントを返させてもらいます。

>何か友人連中誘って酒飲みに行きたくなるな
そう言ってもらえますと、試行錯誤してこの話しを書いたかいがあったというものですw

>怠惰すぎる巫女に乾杯
やっぱり霊夢は、あれこれと適当な理由を付けて結局何にもしたがらない面倒くさがりやな巫女さんなんですよ。
東の国のぐーたら巫女に乾杯w

>いい話やね
ありがとうございます。
次からもいい話が書けるように努力致します。
44.60T.A削除
ほのぼのとした話でとても和みますね。
あ~、何か食べたくなってきた・・・私もお酒は飲めないですけど(^^;

ただ若干レミリアの口調に違和感を感じるような感じないような・・・
45.無評価おひる削除
T.Aさま
>ほのぼのとした話でとても和みますね。
>あ~、何か食べたくなってきた・・・私もお酒は飲めないですけど(^^;
おお! 自分の書いた話を読んで和んでもらえたなんて正直嬉しいです。
ナカーマハケーン

>ただ若干レミリアの口調に違和感を感じるような感じないような・・・
あー、やはりそう感じますか。
前回の時も同じように違和感を感じた方と、この位が丁度良いという方がおられたので、今回はきもーち柔らかめにしたつもりではあったんですけどね……。
この辺はまだ推敲段階なので、これから書くときは読者の皆さんが違和感無く読めるようなものしていきたいと思います。
ご指摘ありがとうございました。

そういえば今までうっかりしていて本当に申し訳ないのですが、きちんと名無しの方にも「さま」と付けるべきでしたね。
以後気を付けます。