Coolier - 新生・東方創想話

都市伝説へようこそ第二話

2007/01/25 10:24:18
最終更新
サイズ
4.53KB
ページ数
1
閲覧数
474
評価数
5/24
POINT
820
Rate
6.76
一つ目:「ひきこさん」

輝夜「永琳、最近巷では都市伝説というものが流行っているそうね。
それで私も気になって調べてみたのよ」
久しぶりに部屋から出てきたと思ったら、姫様はコレだ…
永琳「都市伝説ですか…
最近人里の方でもうわさされてますね」
輝「で、自分なりに探してみた結果。
コレが面白そうだと思うのよ」
また姫様はくだらない事に労力を裂いていると思っても口に出さない永琳であった。
永「コレというと…?」
輝「ひきこさんって言ってね、学校つまりココで言う寺子屋に当たる場所と
家に安息の場が無くて、いつまでも部屋に篭っていた子が妖怪に変化するっていうお話なのよ」
永「引き篭もるって言う場所だけ姫さまに似てますね…」
うっかり口を滑らせる永琳、
輝「何か言ったかしら?」
だがてるよは話に夢中で永琳が言ったことまでは聞き取れていなかったようだ。
掻い摘んで説明すると、
ひきこさんは背が高く、性格の良い子でした。
ですが家では親の虐待…
学校ではその性格故に教師からは少しひいきを受けると言うことでいじめに遭っていたそうです…
そのいじめの内容が生徒達に足を持たれ構内を引きずり回されたと言うことです。
引きずられているうちに壁の角などに顔をぶつけたり、皮膚を切ってしまったりしてしまいました。
クラスへ戻ってきたときにはお化けと言われるほど酷い顔が出来上がっていたそうです…
それ以来学校へは行かなくなり、親から受けていた暴行は一層酷くなっていきました…
学校へ行かせようとする親に抵抗し続け、ついには親も諦めて放って置くようになりました。
ひきこさんはいじめられたくないという事で、ひたすら部屋に閉じこもりました…
しばらくして親はひきこさんの事が心配になり、部屋をのぞいてみることにしました。
するとひきこさんは飢えを耐えるため、虫を食べて生きていました…
それから親はさすがに不憫に思って申し訳程度のおにぎりと水を与えることにしました。
ひきこさんは雨が好きでした…
醜いヒキガエルは自分の醜さを忘れさせてくれるようで…
そして、雨の日は必ず外へ出ました…
外に出てやることはただ一つのみ、児童を見つけると
ひきこさんが現れるのは雨の降る日のみ、学校の近くに出没し傘を差した児童を見つけては、
「私は醜いかッ!!」と言いながら全速力で追いかけてくるのです。
輝「もし追いつかれてしまうとね?
足を持たれて地面を引きずり回されるらしいわよ。
いつまで引き回すかと言うとね、次の児童が見つかるまでらしいわ」
レイセン「悲しいお話ですね…」
優曇華院!?いつの間にっ!!
てゐ「その程度で妖怪になれるようなら苦労しないわね…」
てゐはいつもどおりだった…
輝「悲しいお話?
私は大爆笑だったのに?」
姫様も姫様でいつもどおりどこか感覚がずれている様だ、
どちらかと言うと優曇華院の方が人間味のある感想だ。
永「まぁ、話を要約するとアレですね」
永、う、て「姫様に似た女の子の話ですね」
その一言で輝夜は3日ほど部屋に引き篭もったらしいがやっぱりいつもどおりだった。

閑話休題

チルノ「ねぇ、昨日ちょっと怖い話を聞いたのよ」
大妖精「なになに?」
⑨「えーとね、ある家庭に一人のかわいいあかちゃんが生まれたのよ。
そのあかちゃんはとてもかわいがられて育ったわ」
⑨はとても楽しそうに話している、それに釣られるかの様に大妖精も楽しそうに聞いている。
⑨「ある日そのあかちゃんが初めて言葉を喋ったのよ、『おじいちゃん』ってね。
家族はあかちゃんが喋ったといってとっても喜んだそうなのよ、
そして次の日起きたらおじいちゃんは帰らぬ人になっていたわ…
悲しみに暮れている家族の中、あかちゃんがまた言葉を喋ったわ、『おばあちゃん』と…
おばあちゃんは次の日亡くなってしまったわ…」
次第に物語が進むにつれて大妖精は言い様の無い恐怖を感じていた…
⑨「まぁあかちゃんが喋る毎に人が死んだのはただの偶然と両親は自分を思い込ませようとしたわ。
だけどね、次にあかちゃんは『おかあさん』と喋ったのよ…
偶然だと思っていた出来事は偶然ではなく必然だったらしいのよ…
案の定母親は次の日に亡くなってしまったわ。
父親はこの子に残っている家族はもう私一人しか居ない…
底知れぬ恐怖に包まれていると、あかちゃんが『おとうさん』と最後の言葉を言ったの…
次の日、隣の家の主人が亡くなったわ…
怖いわねぇ…」
大「チルノちゃん…
それは確かに怖いけど、どちらかと言うとブラックジョークだよ…」

二つ目:「件(くだん)」

慧音「最近幻想入りして来た妖怪がいるそうだな」
慧音は紅妹とそんなことを話している。
妹紅「あぁ、確かにそんな妖怪が居るらしいな。
どんなヤツかな?」
慧「何でも、名を『件』と言い生まれてしばらくすると凶事を伝え死んでいくらしい」
妹「あー慧音の親戚か」
慧「何を言う、件のやつらは凶事を伝える妖怪。
白沢は吉事を伝える妖怪。
現れる人物の違いからして、親戚などとは程遠い。
そもそも凶事を伝えておきそのままにするとは人間にとっては、
ある意味嬉しいがある意味迷惑になる妖怪だ」
妹「そんなに違うかねぇ…?
件は体が牛、顔が人間で生まれてしばらくすると凶事を伝え死んでしまう。
白沢は牛の体に普通より多い目、何処からとも無く王族の前に現れ未来を予言する。
慧音の白沢状態で歴史を作るのなら、
件も見方を変えれば歴史を作っていると言うようにも見えるよな」
慧「うむむ…確かに間違っては居ないが…
うーむ…」
こうして二人の夜は更けていく…
こんにちは、もしくは初めまして。
闇なべです。
ダラダラと書いていくつもりが何故か気分が乗ってしまって
第二話を書いてしまいました。
二つ目で書いた『件』は最後に予言したのが第二次世界大戦で日本が敗戦することだとか何とか…
閑話休題はブラックジョークです…
ブラックジョークが只好きなだけです。
こんな小説で楽しんで頂けましたか…?
闇なべ
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.600簡易評価
1.70名前が無い程度の能力削除
悪くはないけどもう少し長さがほしいかね
もしくは内容を濃くするとかでもいい、腹にたまらない
2.50名前が無い程度の能力削除
ブラックジョーク吹いた
赤ちゃんは「お母さんの旦那さん」が育てるのでしょうか
4.-10名前が無い程度の能力削除
話としてはそんなに悪くないけど東方でやる意味がほとんど無い気が。
5.無評価闇なべ削除
幻想入りした都市伝説とかありそうだなと思ってこんな感じに…
6.80名前が無い程度の能力削除
目の付け所がとてもよかったと思います。外の世界で幻想になったものがやってくる幻想郷…その世界観をよくあらわしているな、と…深読みのしすぎだったかとも思いますが(笑)
確かに幻想になってしまった怖い話…の妖怪…とかが幻想郷に来るとこんな感じなのかなぁと。

思わず求聞史紀を読み返してしまいました、設定が凄くしっくりきました。
14.30名前が無い程度の能力削除
紅妹はスルーなのか皆
15.無評価nanashi削除
スルーですね。
筆者さんはこれなんて呼ばれてるんでしょう
そんなあなたに好意w
16.無評価闇なべ削除
見事に間違っていました…
ご指摘有難うございます