Coolier - 新生・東方創想話

東方狭聖録(3)(未完)

2006/08/10 08:59:20
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※『東方紅魔郷』のストーリーに沿っています
※ちょっくら自己解釈が含まれてるかもしれません


















《前回のあらすじ》
 聖人はレベルが上がった!
 聖人は『そらをとぶ』を覚えた!!
              by魔理沙


「これは…何だろうな…?」

夏の朝。聖人はYシャツに制服のズボンという格好で、縁側の前に腕を組んで立っていた
見つめる先は家の前の森……のはずだった。しかし、霧のせいでそこまでの距離が見えない
しかもただの霧ではない。紅い霧だった
それほど濃い霧でもないのだが、色が紅というだけあって余計に濃く感じる。さらには目にも決して良くない

「……あぁ、きっと夢だな。よし、もう一眠りするか」
「現実逃避はやめなさい」

無理矢理自分を納得させて寝ようとした聖人を、誰かが呼び止めた
聖人が振り返ると、そこには霊夢がフワリと音も無く着地していた。後ろには魔理沙の姿も見える

「あれ?2人とも、どうしたんだ」
「えぇ、ちょっとね」

そう言って霊夢は聖人に近づき、問い詰めた

「あなた、空は飛べるわよね?」
「えっ?ま、まぁ一応な」
「じゃあ戦闘は?」
「昨日の夜に訓練して、色々と思い出せた。というより、体が覚えてた」
「……よし。ならいけるわね」

霊夢はあごに手を当てて一人納得した。もちろん、聖人は何のことか全く分からない
聖人が説明を求める間もなく霊夢は続けた

「さっそくだけど依頼よ。霧を晴らすの手伝いなさい」
「………………へ?」

やっぱりなんだか分からない聖人。霧を晴らすって事じゃなくて『依頼って何だ?』と考えている
そして、昨日自分が何でも屋を始めたことを思い出し、心の中で勝手に納得した

「晴らすって……当てはあるのか?」
「うちの神社の裏の湖がなんとなく怪しいからそっちに行くわ」
「…………」

一応説明はされたがやっぱりよく分からない聖人。だが、この霧をこのまま見続けているのは気分が悪くなってくる。
無くせるものならとっとと無くしたい、と聖人も思っていた

「…分かった、受けよう。ちなみに、今回は一飯の恩と初仕事ということで報酬は取らないから」
「あら、なかなか気前がいいわね」

霊夢は微笑みながら返した。その顔でお礼を言っているように見えなくもなかった
ちなみに霊夢は、茶菓子とお茶(一食分)を報酬にと考えていた

「じゃあそういうことだから、夜にうちの神社へ来てね」
「え?今じゃないのか、霊夢?夜だと妖怪が増えるんじゃ……」

飛び立とうとした霊夢に魔理沙が問いかける
すると霊夢は振り返り、だって…、と小さくつぶやいた後にこう言った


「夜のほうが涼しいじゃない」


「………なるほどな」
「納得っ!?」
魔理沙にすかさず突っ込む聖人。こうして、霊夢の気まぐれにより出発は夜となった。





                           【東方狭聖録 第三話】
                    ~紅い吸血鬼と完全で瀟洒で綺麗で(以下省略)なメイド長~




    Stage 1 宵闇の中の十進法

   霊夢    HP 1000/1000   MP 300/300
   魔理沙   HP 1000/1000   MP 250/250
   聖人    HP 1500/1500   MP ???/???


「あぁ~、やっぱり夜の方が涼しいわ」
「確かに涼しいぜ」
「でもなんか出そうだな……」

霊夢率いる三人は境内の裏から湖を目指して飛んでいた
聖人は制服の上着のボタンも締めずに羽織っているだけの状態で飛んでいる。相変わらず飛び方が安定していないため、
霊夢たちについていくので精一杯だ。
魔理沙が振り返り、聖人に質問をした

「そういえばお前、あんなとこによく住む気になったな」
「あの場所が気に入ったんだ。それによく言うだろ?『住めばなめこ』って」
「おいおい、それを言うなら『住めばみやさこ』だぜ?」
「………『みやこ』ね」

会話を聞いていた霊夢が呆れながら冷静に突っ込んだ


すると、何処からともなく声が聞こえてきた
「そーなのかー」
三人が一斉に正面を向くと、そこには金髪に赤いリボンを付け、黒い服を着た一人の少女が浮いていた
彼女の周りだけ、妙に暗くなっている気がする

  宵闇の妖怪  ルーミアが現れた!!

「…女の子?」
聖人は呆気に取られてしまった。
こんな夜更けに、しかもこんなところで女の子が出てくるとは思っていなかった
「気をつけて。あれは妖怪よ」
霊夢はさっきまでと変わらぬ口調で言った。魔理沙も特に身構えることなくルーミアを見つめている
「えっ?あれが妖怪なのか?」
驚いた表情で霊夢を見る聖人。

聖人は、妖怪というのは目がいくつもあったり、口が頬のところまで裂けていたり、爪がやたら長かったりと、異形な姿を想像していた。
だが、今聖人の前にいるこの妖怪はどう見てもただの少女だった
「なぁ、どう見ても女の子にしか…」
「そっちのは取って食べられる人間?」

   ・・・・・・・。

ルーミアはあどけない顔ですごく答えづらい質問を三人に向かって投げかけた
「……前言撤回っ!あれが妖怪なんですねっ!?」
聖人の疑問はおよそ5秒で解けた。慌てて背負っていた鞘から剣を抜き、正面で構える
そんな聖人を見て魔理沙が言った

「おっ、やる気満々だな?じゃあここは聖人に任せるか」
「えっ?手伝ってくれないの?」
「あれくらいの妖怪、一人で倒してくれなきゃ先が思いやられるわ。大丈夫、危ないと思ったら手伝うから」

聖人は何だか突き放されたような気分になった。だがこれは、『聖人をいち早く弾幕ごっこに慣れさせる』という
霊夢たちの狙いがあったのだ。いや、そういうことにしておこう
「……わかったよ。それじゃあやってみる」


「あなたがとって食べられる人間?」
「まぁ…美味くもなければ不味くもないと思うぞ」
ルーミアの問いかけに対して聖人は微妙な返答をした。初めての、もしくは久しぶりの実戦にもかかわらず、
聖人は全く緊張の色を見せていない
「それでもいいや。じゃいただきま~す♪」
するとルーミアは両手を体の前に出した。そこから何発もの丸い弾が聖人目掛けてまっすぐとんできた
「うぉっと!」
聖人は体を右へ返して避けた。続いて放射状の弾幕がとんできたがそれも右へ少し動いて
弾の間に入ってかわす
(これが霊夢たちの言ってた『弾幕ごっこ』か……)
その後も聖人はルーミアの弾幕をひょいひょいとかわしていった


霊夢と魔理沙はその戦闘風景を見ながら何処から出したのか、お茶をすすっていた
「初めてにしては結構よけるわね」
「そうだな。これなら何とかなるだろ」
助ける気は無いようだ


聖人は何気に必死だった。何度か当たりそうにはなりつつもこれからもすることになるであろう
弾幕ごっこに慣れるために時間いっぱいよけていた

「むぅ~…当たんな~い…」
「悪いな。当たったらこの場に置いていかれそうなんだ」
「じゃ~これはどう?」

ルーミアはスペルカードを取り出すと同時に発動させた

「夜符『ナイトバード』!」

すると、放射状の弾幕が重なって飛んできた
「これも今までどおりに……ってあれ?」
聖人はチョン避けしようとしたが、慣れない空中での移動のせいか、バランスを崩してしまった。
そこへ先ほどの弾幕が飛んでくる

「(ガンッ!)おぶっ!?」

それは聖人の顔面へ見事にヒットした。幸いにもあたったのはそれだけで、他は聖人のわきを素通りしていった
「いってぇぇぇ!なんだこれ!?すごく痛いんですけど!!」
「あっ、やっと当たってくれた~♪」
鼻をおさえて涙目になっている聖人を見ながら、ルーミアは万歳して喜んでいる
やはりルーミアの弾幕とはいえ、顔面に当たればかなり痛いのであろう…

「こら~、さっさとよけてちゃッちゃと倒しなさ~い」
「そろそろ先に進もうぜ~」
「ちょっとは俺の心配をしてくれよ……」
「別に大丈夫でしょ?あんたオリキャラなんだから」
「こら!そういう事言うなって!」

本当のことだから仕方ないのです。

「おい!ナレーターまでそんなこと言っちゃうのか!?」
「え~っと……とりあえずもう一回~」

ルーミアが再び先ほどの弾幕を放ってきた
「くっ!避けられなきゃ突っ込むまでだ!」
いかにも開き直ったような事を言い出した聖人はルーミアの弾幕へ高速で突っ込んでいった。放射状の弾の間を次々とくぐり抜け、間合いを一気に詰める。
そしてルーミアの目の前で飛び上がると同時に剣を振りかぶった。

と、ここで魔理沙が気付く

「おい、あのまま振り下ろしたら真っ二つじゃないのか?」
「それはさすがにやばいんじゃ……」
だが聖人はそれに気付いていないのか、それとも気にしていないのか、構わず振り下ろした

「あっ……」
「でやぁっ!!」

     ゴンッ!!

「いでぶっ!?」
鈍い音と妙な断末魔のような声がした
確かに聖人は刃をルーミアに向けて振り下ろした。
だがルーミアは真っ二つになることなく、頭にたんこぶをつけて地面に落下していった

「あちゃ~…力みすぎたかな?」
聖人は剣を見ながら頭をかいた。その剣をよく見ると淡い光を放っている。
そこへ霊夢と魔理沙が寄って来て、霊夢が問いかけた

「ねぇ……その剣、切れないの?」
「あぁ、刃には問題無いんだけど、なぜか剣が光ると切れなくなるんだよな。ほら」

聖人は刃を指でなぞって見せた。指からは血の一滴も流れない

「ふ~ん……魔理沙、どう思う?」
「う~む……」
魔理沙はあごに手を当てながら真剣な目で聖人の剣を見つめていた
「この剣自体はマジックアイテムじゃないみたいだからなぁ……。魔法の類だと思うぜ?」

 だがそれはまずあり得なかった。魔法は魔力を持っている人間だとしても、本を読んで、その魔法自体を理解し、
練習してやっと使えるようなものだ。つまり、魔力を持っただけの人間、ましてや記憶をなくした人間に魔法を扱う
事は不可能だ。それを今、聖人がやってのけてしまったから魔理沙はこうしてうなっているのだ

「……まぁ、あんまり深く考えなくていいだろ。とりあえず、先行かないか?」
「そうね。分からないこと考えても仕方ないし、次行きましょ」
「だな。あとで魔導書をあさって調べてみるぜ」

ということで、とりあえず聖人のことは後回しにして(もといほっといて)霊夢たちは先に進むことにした―――――。



    Stage 2 ⑨は⑨なりに⑨な悩みをかかえている

   霊夢    HP 1000/1000   MP 300/300
   魔理沙   HP 1000/1000   MP 250/250
   聖人    HP 1200/1500   MP ???/??? 


 
 境内の裏をしばらく進んだところにあったのは大きな湖だった。その湖の上を霊夢たちは飛んでいた。
湖の上は特に霧が濃く、方向感覚が無くなりそうだった…………というかもう無くなった。
しかも夏だというのに肌寒い。霧で日光を遮られていて、水面上だからといっても、少し寒すぎる。

「うぅ~、何でいきなり寒くなるのよ~…」
「霊夢……だからってそんなにくっつくなよ……(赤面」
(………………居づらい…)

霊夢はいつの間にか魔理沙のほうきに乗っていた。もちろん、魔理沙の腕に抱きついている。
そして、ちょっと離れたところを飛んで目線をそらしている聖人。

「なぁ霊夢。私たちは今どこに向かっているんだ?」
「紅い霧を出している奴らのとこ」
「それはどの方向にいるんだ?」
「……さぁ」
周りの視野はかなり狭くなっており、3メートル先くらいは見えるものの、ここは湖の上なので目印となるものが無い

「ふふふ……っ!もうこの湖からは出さないわよっ!」

霧の中から声がしたかと思うと、背中に氷の羽(?)を生やした妖精が得意げに腰に手を当てて前方の霧から現れていた

  湖上の氷精  チルノが現れた!!

「………また妖怪か?」
「これは妖精よ。妖怪より頭悪いやつが多いから大丈夫」
やはり霊夢たちは一切身構えようとしない。今回は聖人も剣を抜いていない
霊夢は魔理沙のほうきから降りて前に出た

「さて、私たちがいつまで経っても岸にたどり着けないのはあなたの仕業かしら?」
「その通り!道に迷うのは妖精の仕業なのよ。ていうかあんたたち!目の前に強敵がいるんだからちったぁ驚きなさいよ!!」
「標的?こいつはびっくりだねぇ」
「ぐぬぅ~~、バカにしやがって~!」

チルノは額に血管が浮き出そうなくらいに怒っている。その様子を見ながら聖人は「見事なまでの挑発だなぁ」と何気に感心していた

「こっちは急いでるから、早めに終わらせるわよ」
霊夢は御札を取り出してやっと身構えた。そしてそれを放とうとしたとき、

   「霊夢!ちょっと待った!」

 呼び止めたのは魔理沙だった。その言葉には霊夢も聖人も驚いた
「!?どうしたの魔理沙?」
思わず振り返る霊夢。その霊夢に魔理沙は聖人も呼んで近づいてチルノに聞こえないように話した

「(霊夢、ここから先にはこいつよりも手強いやつが出てくるかもしれない。スペルカードは温存しておくべきだぜ)」
「(そうかもしれないけど、もう挑発しちゃったから今更弾幕ごっこしないなんて事は……)」
「(それなら私にいい作戦があるぜ)」
「(作戦?一体どんなやつ?)」
「(まぁ見てろって)」
そう言うと魔理沙は霊夢を下げて前に出てチルノと対峙した

「作戦話は終わったの?」
「『作戦会議』なら済んだぜ。早速だが岸の方向を教えてもらおうか?」
「ふんっ!そんなの教える訳無いでしょ?」
「……ふ~ん………」

魔理沙はニヤニヤしながらチルノを見下したような目で見た

「なっ……何よ、その何か言いたそうな顔は?」
「別にぃ?たださぁ……」
ここで少し溜めて魔理沙は言った


「お前……本当は知らないんじゃないのか?」
「んなっ!?知ってるわよ!」
「じゃあどの方向だ?」
「……だから教えないって」
少し困ったような声で返答するチルノ。魔理沙はもはや確信した顔で続けた

「やっぱり知らないのかぁ~……」
「あーーっもう!!知ってるって言ってるでしょ!?この白黒!!」
チルノは信じてもらおうと必死になり、もう半ベソ状態だ

「なぁ…最終的には泣くんじゃないのか?あれ……」
先ほどからの魔理沙とチルノのやり取りを見ていた聖人が言った
「魔理沙ったら……実はSだっt「それは違うと思うぞ?」
霊夢のセリフに聖人がすかさず突っ込んだ。 

  聖人の『ツッコミ』のスキルレベルが上がった!!

そして、魔理沙とチルノのやり取りも終わりを迎えようとしていた

「怒るところがまた怪しいな……」
「本当だって!本当に知ってるんだってば!!」
「嘘くさいぜ……」
「嘘じゃないって!!だったらあっちの方向にしばらく飛んでって………!……あ。」

ここでチルノは気付いた。自分が岸の方向を指さしていることに。
魔理沙はいつもの顔に戻っていた
「お~い、2人とも~。あっちだってさ~」
「あぁーーーーーーーーっ!!」
「えっ!?ちょ、ちょっと無し!!今の無ーーーーーしっ!!」
必死にテイク2を求めるチルノだったが今更相手されるはずも無かった

「さすが魔理沙!頭脳戦もお手の物ね!」
「いや……正直あそこまで上手くいくとは思わなかったぜ」
「まぁ…あいつもなんかバカっぽかったもんなぁ……」
「待ちなさいってばーーーーっ!!うわぁ~ん、待ってよぉーーーー!!」

その後、大妖精に「バカだっていい事なんだよ?」と慰められているチルノを、何匹かの妖精が目撃したという―――――



  Stage 3   中国紅茶館
              ………そこ、「ひねりが足りない」とか言うなぁぁぁ!!!(泣


   霊夢   HP 1000/1000  MP 300/300
   魔理沙  HP 1000/1000  MP 250/250
   聖人   HP 1350/1500  MP ???/???


 先ほどの魔理沙による『対⑨用誘導尋問』により霊夢たちは何とか岸にたどり着くことができた
そこは湖にある島で、その島の真ん中には緑が生い茂る森に囲まれた正直決して趣味が良いとは言えない真っ赤な洋館と、それを守るように大きな門が館の前に建っている。
霊夢たち一行は森を抜けた先の門の前に立ち、真っ赤な館を見上げていた。まず聖人が率直な感想を述べる

「でっかいお屋敷だなぁ~…。色合いはあんまり良くないけど」
「紅い館か……。この紅い霧と関係ありそうだぜ」
「きっとこの館の主が犯人のはずよ。さぁ、行きましょ」

そして、門へ向かって歩き出したときだった

  「ここから先へは行かせませんっ!!」

門の内側から誰かが叫んだ。そして、太陽を背にした人影が門を飛び越えて出てきた

   華人小娘  紅美鈴が門の中から飛び出してきた!!

「この人は………人間だよな。なんか中国人っぽい格好してるし」
「中国って言うな!!」

いきなり泣きそうな顔で返してきた美鈴。どうやら『中国』という言葉にいやな思いがあるらしい

「中国でもいいじゃない。それともチャイナがいい?」
「どっちもよくない!意味大して変わらないし!!」
「私としてはやっぱ中国がいいぜ。聖人、お前は?」
「俺も中国がいいと思う」
「人の話を聞け!!ていうか聞いてください!」

ついには泣き出してしまった美……中国。それと同時に彼女の中で何かが燃え始めた

「あーーもうっ!!名前のことはどうでも………よくないけど、とにかく!ここから先へも、お嬢様のところへも行かせません!!」

(………っ!やっぱり真面目にやったほうがいいかな?)

中……美鈴の怒り(というか願い?)が威圧という形で伝わり、聖人は剣を抜いて正面で構えた
霊夢と魔理沙もこの威圧には流石に構える

わずかな静寂が森を包む………

それを先に破ったのは美鈴のほうだった

「行きます!華符『芳華絢……」
「霊符『夢想封印』!!」
「恋符『マスタースパーク』!!」

が、先手を取ったはずの美鈴は激しい轟音と共に後ろの門ごと吹き飛ばされていた

「えっ、えええぇぇぇぇぇっ!?」

流石にこの光景には聖人もびっくりしてしまう。そりゃあ強そうなボスが目の前であっという間に吹っ飛ばされたら誰だってびっくりする

「なぁ!さっきまでの温存作戦はどこいったんだ!?」
「やっぱりなんか面倒だから作戦変更だぜ」
「暑いしね」
「テキトーだな、オイ!!」

何はともあれ、霊夢たちは美鈴と一緒に吹き飛ばした正門から堂々と乗り込んでいった。ただ聖人だけ、吹き飛ばされた不幸な門番を哀れんでいた……。




 館の中に入ってみると、やっぱり赤だらけだった。ここまで赤いと本当に感心してしまう

「さて…、それじゃさっき門番が言ってた『お嬢様』を探してみるか」
「手当たり次第に行くわよ」
「よし、それじゃ早速………」

その時、魔理沙の頭に電撃が走った!!

(っ!!この感覚………っ!?)
「ん?どうかしたのか?魔理s「魔道書が私を呼んでるぜぇーーーーーーっ!!!」
「って、おぉーい!!どこへ行くーーーー!?」

次の瞬間、魔理沙はとんでもないスピードで先の見えない廊下を飛んで行っていた。流石は幻想郷トップクラスを誇るスピードの持ち主。
魔理沙の姿はあっという間に見えなくなってしまった

「魔理沙ぁーーーーー!!ほら聖人、追うわよ!」
「お、おう!」

すぐさま魔理沙を追いかける二人。
こうして、三人は敵の本拠地でいきなり別れてしまった――――――



             <つづく>






「………えっ!?終わらないの!?」
 どうも、お久しぶりです。最近、東方フルボーカルアレンジCD『REQUIEM』を手に入れて浮かれ気味のShingoです。
 とりあえず書くのが遅くてすみません……。ネタは浮かぶのになぜか打ちこめない……。『春の大宴会』の方もまだ半分書いてないです(ォィ
この作品の続きはこれ自体をUPして書きたいと思っています(ちなみにこれを載せたのは生存報告)


     ~次回予告~(ナレーター:狭間 聖人)


  遂に紅い霧の元凶と思われる館、紅魔館に乗り込んだ俺たち!!


霊「なんか聖人が主人公みたいね」
魔「いや、この作品では『残念ながら』(強調)そうだぜ?」


  しかし!魔理沙は突然どこかへと飛び去ってしまい、俺と霊夢は魔理沙を追いかけることになった!!


パ「その先で私と魔理沙が出会うのよね」
小「パチュリー様。それじゃ予告になりませんよ?」


  俺たちに攻めかかってくるは、たくさんの館のメイドさんたち!!


咲「…ここだけ聞くと恋愛ゲームみたいね」


  そして、待ち受ける完全で瀟洒で綺麗で強くて綺麗なメイド長とは!?


レ「ちょっと!ここは私が紹介されるべきじゃないの!?」


  次回!『東方狭聖録』第三話 後編!!みなさん、ぜひ読んでください!!


霊「なぜに最後だけ敬語?」
聖「いや……、だって読んでもらいたいし…」



ということで、8月中にはUPしたいので、どうか生温かい目で流してやってください……。 m(_ _)m
Shingo
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コメント



0.250簡易評価
7.無評価名前が無い程度の名前削除
現状だと聖人が居ても居なくても、まったく問題無いように見えますが……
チルノと魔理沙の掛け合いの部分はそれらしくて良かったかと思います。
ただ文章が読みづらかったり、描写が甘い部分(妙に説明臭い)が見受けられます。
他の方の文章を参考にして台詞の中に組み込んだり、文章をスマートにする練習をしてみてはいかがでしょうか?
今回だけでは評価できないのでフリーレスで失礼。
17.-30名前が無い程度の能力削除
( ^ω^)

オリキャラの意味無いね。
25.無評価名前が無い程度の能力削除
⊂|*^ω^*|⊃ ジオング
26.10名前が無い程度の能力削除
正直な話、「勝手にしてくれ」としか言いようがないかな

オリキャラものはさ、とても感情移入しにくいんだよ
書いてる本人としては問題無いかも知れないけどさ、読む側からするときついんだよね
キャラに魅力があるわけでもない。本当にいてもいなくても……むしろいないほうがマシかな。明らかな異物って感じ

もうちょいツカミっての?勉強した方がいいんじゃね?