Coolier - 新生・東方創想話

新世紀 フランゲリオン 第八話

2004/02/05 09:10:03
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   レミリア「例の物?」
     咲夜「はい。明日にでも搬入されるそうです。」
   レミリア「流石、早いわね。」
     咲夜「・・・気が乗りませんか?」
   レミリア「・・・・・・そうかもね。」
     咲夜「心中、お察しいたしますわ。」

 ・
 ・
 ・

      藍「と、いう感じのお話を。」
     美鈴「はい?」

藍が美鈴に話しかける。

      藍「いや、ちょっくら聞いてしまって。」
     美鈴「それで?」
      藍「気にならない?例の物っていうの。」
     美鈴「いや、あんまり。」
      藍「ノリの悪いやつめ。」
     美鈴「私にしてみれば、嫌な予感のほうがするのよねえ・・・。」
      藍「駄目だなあ。物事はもっと前向きに考えなきゃ。」
     美鈴「私は普通に前向きなの。あなたは変に前向き。」
      藍「何気にひどいな。」

話が脱線。
  
     美鈴「で?」
      藍「はい?」
     美鈴「例の物って、何だと思う。」
      藍「何だ。結局気になってるじゃない。」
     美鈴「そういう年頃なのよ。」
      藍「若いねえ。」
     美鈴「そんなに歳喰ってるわけでもないくせに・・・・。」

再び脱線。

      藍「・・・・・・例の物、ってだけじゃあ、何も浮かばない。」
     美鈴「やっぱり?」
      藍「うむ。さっぱりわからん。」
  パチュリー「参号機よ。」

パチュリーが現れた。

      藍「おや、わりと歳喰ってる人が。」
  パチュリー「あなたは何歳なのよ?」
     美鈴「パチュリー様。参号機って・・・・?」
      藍「三体目か?」
  パチュリー「そうよ。フランゲリオンの最新型。」
     美鈴「ついに、フォーオブアカインドの成立か・・・・。」
      藍「で、誰が動かすの?」
  パチュリー「そこまでは、分からないわ。」
     美鈴「・・・・・でも。」
      藍「ん?」
     美鈴「その辺も含めて、今回は特に嫌な予感が・・・・・。」
      藍「いかんなあ。人生、もっと前向きに・・・・。」
     美鈴「いや、私は前向きであって・・・・。」
  パチュリー「ええ~と、簡単に前向きな人生を歩むには・・・・・。」

三度脱線・・・・。

 ・
 ・
 ・


  レミリア「届いたのね。」
    咲夜「はい。早速起動テストを開始します。」
  レミリア「そう。それじゃあ、呼んできて。」
    咲夜「もう、操縦席に座っておられます。」
  レミリア「早いわね。」
    咲夜「届いたと聞くと、それはもう、うれしそうでした。」
  レミリア「・・・・・大丈夫かな?」
    咲夜「その辺は何とも・・・・。」
  レミリア「私達は、子供に銃を与えたのかもしれないわね。」
 
 ・
 ・
 ・

    咲夜『準備のほうは、よろしいですか?』
フランドール「大丈夫よ。」

参号機に乗っていたのは、フランドールだった。

    咲夜『うれしそうですね。』
フランドール「うん。このあいだ乗せてもらってから、自分用が欲しくて。」
    咲夜『はい。そのための参号機です。操作方法も分かりやすくしています。』
フランドール「これで操縦するの?」
    咲夜『はい。』

フランドールは、物珍しそうに、変な形の何かを手に取った。

フランドール「変なの。ええと、右にボタンが四つ。左に、何だろ?この十字のでっぱりは?」
    咲夜『説明しますと、左の十字ボタンで動きます。十字の上を押すと前に歩き、下を押すと後退します。』
フランドール「うんうん。」
    咲夜『右の四つのボタンで、それぞれ武器を使ったりできます。』
フランドール「ほうほう。」
    咲夜『さらに、それらのボタンの上にある、四つのボタン。これらで方向転換や、その他の行動を。』
フランドール「へえ~。」
    咲夜『最後に、真ん中のボタンで緊急停止及び再起動です。わかりましたか?』
フランドール「わかった。」
    咲夜『それでは、始めますよ。』

咲夜が、出撃の合図を送る。

    咲夜「フランゲリオン参号機、出動!」

 ゴオオオオオオオオ!

妹を乗せた妹型兵器は、大地に立った。

  レミリア「咲夜。」
    咲夜「はい。」
  レミリア「参号機の操縦システムだけど、何?」
    咲夜「さあ?どうやら、『じょいぱっど』と申すものを改良した物らしいですが・・・・。」
  レミリア「何、それ?」
    咲夜「さあ?冥界の蔵にあったとか、某魔法使いのコレクションだったとか・・・・。」
  レミリア「ふ~ん・・・・。」
    咲夜「魔界の産物だとか、古道具屋で買ったものだとか、いろんな説が飛び交っておりますが・・・。」
  レミリア「つまりは、よくわからない、と?」
    咲夜「ええ。私の手元には、参号機の取扱説明書ぐらいしかありません。」
  レミリア「・・・どうでもいいんだけど、何かとやばい気がするのよね。」
    咲夜「同感です。」

それは、言ってはいけないと、思う。

 ・
 ・
 ・

フランドールは、参号機の操縦桿、『じょいぱっど』をガチャガチャしていた。

フランドール「え~と、これを押したら。」

 ブン!

参号機の腕が握り拳を作り、そして腕は前方へ突き出された。

フランドール「パンチ、と。」

そんな感じで暫く動かしていた。

フランドール「よし、基本操作は完璧。」
    咲夜『飲み込みが早いですね。それじゃあ、今日はこれぐらいにしましょうか。』
フランドール「もっと遊びたい。」
    咲夜『それはなりません。』
フランドール「え~・・・・・。」
    咲夜『第一、敵が居ないのに暴れられては、お嬢様に怒られますよ?』
フランドール「う~ん・・・・・・・。」

少し悩む妹様。
そして、

フランドール「それじゃあ、敵を探して討伐してくる。」
    咲夜『何ですと?』
フランドール「いってきま~す。」

 グオオオオオオオオオ!

参号機は飛び立っていった。

    咲夜『妹様、お戻りください!おやつ抜きにしますよ?』
フランドール「・・・・・・・それは困る。」

フランドールは、仕方なく引き返そうとした。
そのとき、

 パキッ

    咲夜『ん?』
フランドール「あれ・・・・・?」

何か、音がした。

フランドール「え~と・・・・。」
    咲夜『妹様・・・・・。』
フランドール「はい。」
    咲夜『何があったか、咲夜に教えていただけますか?』
フランドール「怒らない?」
    咲夜『怒りません。』
フランドール「それじゃあ・・・・・。え~とね。」

フランドールは語った。
衝撃の事実を!

フランドール「操縦桿が、壊れた。」
    咲夜『・・・・・・・・・・。』
フランドール「・・・・・・・・・・。」
    咲夜『何ですと~!?」
フランドール「やっぱり怒った。」
    咲夜『怒ってません!怒鳴ってるだけです!』
フランドール「似たようなもんじゃない。」

 うい~ん!うい~ん!

突然音が鳴り始めた。
     
    咲夜『妹様!脱出を!』
フランドール「駄目みたい。私の言うこと、な~んにも聞いてくれない。」
    咲夜『・・・・・・はい?』

 ゴガガガガガガ!

振動。
そして、

 ゴオオオオオオオオ・・・・・・!

飛行。

    咲夜『妹様!いずこへ?』
フランドール「この子に聞いて。」
    咲夜『参号機!いずこへ?』
フランドール「答えてくれないと思うけど。」
    咲夜『・・・・・・・・・。』

 ブツ

通信が切れた。

    咲夜「ああ、通信まで・・・・・・・・。」
  レミリア「どうするの?」
    咲夜「仕方ありません。残り三体を出して、回収させましょう。」
  レミリア「仕方ありませんね。」

 ・
 ・
 ・

 うい~ん! うい~ん! うい~ん!


    咲夜『フランゲリオンパイロットは、すぐさま集合せよ!これは訓練ではない!繰り替えす!これは・・・。』

けたたましい警報音と、咲夜の放送。

     藍「な、何だ何だ!?」
 パチュリー「ただ事じゃないみたいね。」
    美鈴「行きましょう!」

三人は 急ぎ司令室へ向かう。

    
 ・
 ・
 ・

    咲夜「集まってもらったのは他でもない。」
    美鈴「何事ですか?」
     藍「また、うちの寝坊助が攻めて来たか?」
    咲夜「ちがうわ。早合点しない。」

咲夜は、一呼吸置いて語る。

    咲夜「率直に言えば、参号機が暴走した。」
    美鈴「は?」
 パチュリー「何ですって?」
     藍「ほう。」
 パチュリー「どういうこと?」
    咲夜「それが、起動実験中に操縦桿が壊れたみたいで、それで制御不能に・・・・。」
     藍「今回は、それを破壊してこいと?」
    咲夜「出来るなら、被害少なめに回収して欲しいんだけど。」
 パチュリー「簡単にはいかないでしょうね。」
    美鈴「まあ、努力はしますけど・・・。」
    咲夜「頼んだわよ。」

 ・
 ・
 ・

で、三人は出撃した。
そして、参号機を補足。

 ど~ん!

 ど~ん!

参号機は、暴れまわっている。

    美鈴「そういえば・・・・。」
     藍「どうした?」
    美鈴「参号機には、パイロットが乗ってるのよね?」
     藍「そうだな。」
    美鈴「それじゃあ、攻撃したら中の人も・・・・・。」
     藍「相手はコレと同等かそれ以上のものだぞ?手加減して勝てると思うか?」
    美鈴「でも・・・。」
 パチュリー「しっ・・・・!」
    

藍が、会話を止める。

   参号機「・・・・・・。」

参号機が、こちらを向く。

     藍「・・・気付かれたか。」
 パチュリー「話は後ね。」
    美鈴「来た!」

 ギュン!

参号機が、もの凄い速さで三機に迫った。

     藍「ふ、喰らえ!式神『憑依・・・・。」

 どか~ん!

     藍「ぐわ!」

参号機の、電光石火の攻撃を喰らった弐号機は、向こうに吹っ飛ばされる。  

    美鈴「は、速い!?」
 パチュリー「流石、最新型・・・・・。」
    美鈴「パチュリー様!そっちに行きました!!」
 パチュリー「え・・・・?」

 ドガァ!

 パチュリー「く!」
    美鈴「パチュリー様!?」

続いて零号機も、一撃で倒される。

   参号機「・・・・・・・・・。」
    美鈴「・・・・・・強い。」 

参号機の強さを目の当たりにした美鈴は、素直にそう思った。

    美鈴「こいつ・・・・・、隙が無い。」

相手は只者ではない。
少しでも気を抜けば、即座にやられるだろう、と。
初号機は、身構える。

    美鈴「・・・・確かに、中に誰が乗っていようと、そんなこと気にしてる余裕は無いわね。」

    美鈴「どんな相手にでも全力を尽くす。それが武道家としての、相手に対する最大の礼儀・・・・・・。」

身構えること数分。
美鈴は様々な考えを、脳裏に浮かべた。
しかし美鈴は、動くことが出来なかった。
下手に攻撃すれば、こちらがやられるからである。
これは、武道の心得がある者として、当然の処置であろう。

 ・
 ・
 ・

が、一方では、そんなことおかまいなしに、

  レミリア「・・・・・・退屈ね~。」
    咲夜「ああやってじっとされていては、見てるほうは暇で仕方が無いわ。」
      
三流映画の鑑賞をしてるかのごとく、二人はつまらなさそうに戦闘を見ていた。

    咲夜「仕方ない。少しぐらい破壊してもいいわ。だから早くやっちゃいなさい。」
    美鈴『・・・・・・・・。』
    
咲夜は指示を出すが、美鈴は答えない。

    咲夜「駄目です。すっかり勝負の世界に入っちゃってます。」
  レミリア「そういうのって、近くで見るから面白いのよねえ・・・。」
    咲夜「外はいい天気ですよ?」
  レミリア「解ってるわよ。でも、咲夜?」
    咲夜「はい。」
  レミリア「あなたのことだから、何か私を楽しませてくれる何かを、用意してるんじゃなくて?」
    咲夜「はい・・・・。」

 ゴソゴソ・・・

レミリアがそう言うと、咲夜は服のポケットに手を入れ、

    咲夜「じゃ~ん!」

何かを取り出した。

  レミリア「わ~。」

 ぱちぱちぱち・・・

手を叩くお嬢様。

  レミリア「で、それは何?」
    咲夜「はい。スイッチです。」
  レミリア「見ればわかるわ。それで何が起こるの?」
    咲夜「見てのお楽しみです。それでは早速、今週の目玉・・・・。」
  
咲夜は親指をスイッチにやり、

    咲夜「ポチっとな。」

 ポチ

スイッチを押した。

 ・
 ・
 ・

    美鈴「・・・・・・・・・・。」 

美鈴は、今だ攻撃の糸口をつかめずにいた。
   
    美鈴「・・・・・何か、きっかけでもあれば・・・・・。」

そう思った瞬間、

 グググ・・・・

    美鈴「え!?」

 ググ・・・

    美鈴「ちょっと!?何よ、これ!?」

 グ・・・・
   
    美鈴「初号機が・・・、止まる・・・・?」
 
 ・・・・・・

初号機は沈黙した。

    美鈴「そんな!エネルギーはまだ八割・・・・。」
   参号機「・・・・・・・・!」

 ギュン!

隙を逃さず、参号機は初号機に遅いかかる。

    美鈴「やられる・・・・・・!」

美鈴は覚悟を決めた。
しかし、

 ドガァ!!

    美鈴「な・・・・・?」

初号機にダメージは無い。
そして、前に映ったのは、

    美鈴「参号機・・・・、何故・・・?」

吹っ飛ばされた参号機だった。
理由がわからず、美鈴は困惑する。

 グググググ・・・・・・

    美鈴「初号機が・・・?」
   初号機「・・・・・・・・・・。」

 ドドドドドド!!

初号機が、参号機を目掛けて走り始めた。

    美鈴「どうなってるのよ!?コントロールが効かない!?」

初号機は、美鈴の意思とは無関係に動いている様子。

 ドガァ!

   参号機「グ・・・・・・・。」
   初号機「・・・・・・・・。」

 ドゴッ!

 ドガァ!

 ドカ!

初号機は参号機に、容赦ない攻撃を加える。
 
    美鈴「あああ・・・・・・・。」

最も間近にいる美鈴は、何もできなかった。
  
 ドゴォ!

 ガラガラガラ・・・・

空振りした拳が、山を砕く。

 ドン!

 ぐわしゃ~ん!

初号機が参号機が吹っ飛ばす。
その拍子に、周りの建物が崩れる。

     ?「わ~!一体何が~!?」

建物の持ち主と思われる誰かの悲鳴。

   参号機「・・・・・・ギ・・・、ギ・・・・・。」
   初号機「・・・・・・・。」

参号機は、もうボロボロだった。

    美鈴「もう、いいでしょ?・・・・・ね?」
   初号機「・・・・・・・。」
    美鈴「ほら、周りもえらいことになってるわ。だから・・・・・?」

目を覆い、耳を塞ぎたくなる惨状を、美鈴はやめさせようとした。
しかし、

 ドドドドドド!!

初号機は、再び走り出した。
無論、目標は参号機であろう。

    美鈴「お願い!言うことを聞いて!」
 
美鈴は叫ぶが、初号機は応えない。

    美鈴「あああ・・・、怒られる・・・。絶対怒られる・・・・。」  

代わりに返ってきたのは、

 ドカ!

 ドカ!

参号機を殴る音。

   初号機「・・・・・・・・。」

初号機は、構えをとり、

 ダダダダダダダダダダダダダ!!

目にもとまらぬ攻撃を仕掛ける。
そして、
    美鈴「あ、ああ・・・・・。」

 ドカ~ン!!

参号機は、爆発した。

    美鈴「・・・・・・・・やっちゃった・・・・・・・。」

あまりのことに美鈴は、放心状態となった。
      
 ・
 ・
 ・

    咲夜「いかがでしょうか?」
  レミリア「これは何?」
    咲夜「ええ。試験的に取り付けた、自動操縦システムです。」
  レミリア「ふ~ん。」    
    咲夜「しかしながら、いささか・・・・・。」
  レミリア「やりすぎた、みたいね。」
     
モニターには、破壊された参号機、砕かれた山、倒壊した建物などが映っていた。

    咲夜「申し訳ありません・・・。」
  レミリア「まあ、いいわ。それより。」
    咲夜「はい。」

咲夜は、通信を入れる。

    咲夜「弐号機と零号機は、それぞれ初号機と参号機破片を回収。出来るだけ、人目につかないようにね。」
     藍『無茶言うな・・・・・。いたた・・・・・・。』
    

 ・
 ・
 ・

    美鈴「・・・・・・・・。」

紅魔館に帰ってきた美鈴。
しかし、安心は出来なかった。

    美鈴「大切な参号機を破壊し、周辺に被害を及ぼした・・・。絶対、ただじゃ済まない・・・・。」

美鈴の心は、そんな気持ちで一杯だった。

     橙「参号機のパイロットさん、見つけたよ。」
    咲夜「今行く。」

外から、声が聞こえた。

    美鈴「そうだ・・・。参号機には人が乗ってたんだ。」

死んでたらどうしよう、と思った。

     橙「あ、ちゃんと生きてる。」
    咲夜「当たり前よ。運ぶの手伝って。」
     橙「了解。」

再び、外からの声。
 
    美鈴「生きてる?よかった・・・・・・。」

気持ちが少し楽になった美鈴は、外に出る。
そして、運ばれて行く参号機のパイロットを確認する。

    美鈴「あれは・・・・・・。ええ!?」

美鈴の目に写った者。
それは、

    咲夜「妹様、大丈夫ですか?」
フランドール「あ~、スリル満点だったわ。」
    咲夜「大丈夫のようですね。」
フランドール「でも、ちょっと痛かった。」
    咲夜「それじゃあ、ちょっと医務室にでも行きましょうか。」

悪魔の妹、フランドール・スカーレット。

    美鈴「そ、そんな・・・・。それじゃ私、妹様を・・・・・。」

やっつけちゃった。

フランドール「・・・・・・・・。」
    美鈴「あ・・・・・。」

目が合った。
とにかく不安になる美鈴だが、

 ピ!

    美鈴「え・・・・・・?」

フランドールが美鈴に向かって、親指を立てた。

    美鈴「よくやった、ってこと?妹様・・・・・・。」

感動を覚える美鈴。
し か し、

フランドール「・・・・・・・(ニッコリ)」
    美鈴「え・・・・・?」

 す~・・・・・

フランドールは、笑顔を作る。
そして、立てていた指を横へ向けた。

    美鈴「ええと・・・、こっちへ来い?」 

美鈴はその意味を理解した。
だがフランドール、横に向けていた親指を、

下 に 向 け た 。

    美鈴「・・・・・・・・・あ、あ・・・ああ・・・・。」

その意味を理解した美鈴は、

    美鈴「うわあああああああああ~~~・・・・・・・・・・!!!」

叫ぶしかなかった。

※意味 シメる。 
 「よくやった。だからこっちに来い。シメるから。」

 ・
 ・
 ・

一方、

    霊夢「あ、あは、あははは・・・・・・・。」

今回の戦場跡。
倒壊した建物。
それは

    霊夢「あははははははは・・・・・・・・。」

博麗神社。


  第八話 完

ええ、まあ、うん・・・・。
今回はわりと、原作破壊は行われなかったと・・・・。多分。
まあ、展開をある程度予想できていた人は多いんじゃないかと。

 参号機、じょいぱっどで動く。これは、私が妖々夢プレイ中、パッドがイカれて自キャラ(霊夢B)が暴走、哀れ弾に突っ込んでいってしまったとさ、って感じの経験に基づいて設定(いや、なんか違う気が)。ゲーム中にコントローラーが壊れると、大変なことになります。う~ん、あれはシャレにならん。

 次回、美鈴の運命やいかに?
Piko
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コメント



0.1800簡易評価
11.90MDFC削除
原作だとめちゃくちゃ暗い話なのに。
展開も別に壊してないのに。
なんでこんなにも笑えるンだーッ!?(←笑いすぎで悶絶中
18.90絵利華削除
これは訓練ではない!でアレを思い出してしまいました(^^;
28.60名前が無い程度の能力削除
霊夢が被害被っていることに笑ってしまったw
44.100どどど削除
笑いが・・・・・・(ぶっw
45.80名前が無い程度の能力削除
「ボチっとな」wwww