Coolier - 新生・東方創想話

野球で勝負!

2006/05/03 19:46:51
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注:キャラが変です。ついでに野球のルールも変です。














魔理沙(以下、魔)「なぁ霊夢、これをやってみないか?」
それは魔理沙の唐突な発言から始まった。

それを聞いて魔理沙が指さしている本のページを見てみる。
霊夢(以下、霊)「野球ね・・・別にいいけど私やったことないしルールも知らないわよ?」
魔「野球やったことある奴なんか幻想郷にいないんじゃないか?」
霊「案外紫がやったことあるかもよ?
  あいつスキマ使っていろんな所行ってるみたいだし。」
紫「あら、残念ながらやったこと無いわね。」
なんか出た。
霊「まぁルールは覚えりゃ何とかなるしやってみましょうか。」
スルーして会話を続ける。
魔「よし、じゃあ人集めしないとな。」
霊「あと道具と場所の確保もね。」


~香霖堂~
褌「いらっしゃいま・・・なんだ君か」
魔「何だとは失礼だな。今日は客として来てやったというのに。」
褌「ほう、では何をお探しでしょうか、お客様?」
魔「野球道具一式」
褌「無い」
魔「使えねぇ!」
香霖堂は光に包まれた。


~神社~
霊「え、香霖堂に無かったの?」
魔「ああ、だからマスタースパークで吹っ飛ばしてきた。」
霊「仕方ないわね。
  そこの隙間、道具出しなさい。」
紫「最初から言ってくれればいいのに。
  えーと人数分も見つかるかしら・・・」
紫はスキマを開いて野球道具を探し始めた。


紫がスキマあさりをしている間に呼んでおいたメンバー達が集まってきた。
霊「よし全員そろったわね。では」

霊夢からいろいろ説明がなされる。

霊「試合は1週間後。それまでに各自練習してきて頂戴。解散!」
たった1週間で全く知らないスポーツを試合が出来るように練習するのはかなり酷である。
しかし奴らは幻想郷の住人。やれば何とかなる。


~霊夢サイド~
霊「紫ー、私ピッチャーやるからキャッチャーやりなさいー。」
紫「へたれ球ばかり投げて打ち込まれたりしないのならやってあげてもいいわよ。」
霊「あ?あんたが私の球をとりきれるかの方が心配だけどねぇ」
紫「あら、じゃあ投げてみなさいな」
怒りマークが付いている霊夢とにやにやと笑みを浮かべる紫。
レミリア(以下、レ)「ちょっとそこの二人喧嘩しない。私たちはどうすればいいのよ?」
霊「ああ適当に決めといて。」
一同「えぇ!?」


~魔理沙サイド~
魔「まずは打順をどうするかだな。まずはクリンナップだ。
  4番は私として・・・よし、3番は妖夢にしよう。みょんな打法で死んでも私にまわせ。」
妖夢(以下、妖)「みょん!?」
魔「あと5番は・・・と」
咲夜(以下、咲)「5番は私がやらせてもらおうかしら」
魔「ほう、自信ありそうじゃないか? まぁ時間操作すれば何とでもなるか。」
咲「いや時間操作は無しで行くわ。」
魔「何?それじゃお前の存在価値0じゃないか」
咲「馬鹿にしてるわね?」
魔「ええ、馬鹿にしてますわ」
咲「じゃあちょっと投げてみなさいよ。
  どうせ投手するんでしょ?
  『マスタースパーク』とか言って直球ばかり投げるんでしょ?
  それで1投目からホームラン打たれるんでしょ?。」
魔「あぁ!?やってやろうじゃないか!」


こうして平和な日々が過ぎていった・・・。


当日。

咲「で、まさかこの神社でやったりはしないわよね?」
霊「紫に外の球場へ連れて行ってもらうわ。
  で、レミリアはその球場に利用者がいないように運命操作しなさい。」
レ「うわ外道」
紫「さぁさぁこの中へ」

境内の真ん中に大きなスキマが開く。

鈴仙(以下、ウ)「・・・なんだか飲み込まれそう」
霊「ほらさっさと入る!」
霊夢が鈴仙を蹴飛ばす。

突き飛ばされた鈴仙を先頭にぞろぞろとスキマに入っていった。


アリス(以下、ア)「まったく、気味悪いったらありゃしないわね」
目とか手とかいろいろ見えるスキマ内を歩く一同。
各自文句を言いながら進んでいくと奥の方に光が見えた。
魔「お、出口か?」
紫「ええそうよ。」
一同は出口に向かって歩みを早める。

スキマを抜けるとそこは・・・雪国だった。

魔「うお寒っ!!」
紫「あら、間違えたわ。正しい出口はあれね。」

紫が新たな出口を出現させる。

藍「・・・わざとやりました?」
紫「いいえ本気よ本気。私だって10回に5回位は間違えたりするの。」
藍「1/2じゃないですか!? やはり老いると失敗も多kグハッ!!!?」
謎の黒いもやの出るゆかりんキックが音速を超えて藍を捕らえた!!
「藍様ーー!!」とか言う声を背中で聞き流しながら一同は外へ出た。

そこはスタジアム。

霊「思ってたのよりだいぶ広いわね。この広さをたった9人で守るか・・・」
魔「よしじゃあやるか」


~幻想郷野球~
・コールド無し。
・ポジション変更メンバーチェンジ自由。
・審判・・・香霖(1人)
・飛行禁止。
・明らかに卑怯な能力は仕様禁止(守備時走塁時の時止めやテレポートなど)。
・無かったことにするの禁止。
・テンコー禁止。
・球を弾で打ち落とすの禁止。


霊「前にも説明したようにだいたいこんなところよ。
  あとあんたらちゃんとルール覚えてきたわよね?」
一同がうなずく。
霊「よし、もし覚えてないとか言ったら⑨の刑の予定だったけど必要ないようね。
  じゃあお待ちかねオーダー発表。」
魔「誰も待ってないぜ。」
霊「ほらさっさと出す。」


『一歩手前チーム』リーダー・・・魔理沙
1番 橙(センター)
2番 鈴仙(ピッチャー)
3番 妖夢(ショート)
4番 魔理沙(ファースト)
5番 咲夜(セカンド)
6番 小町(レフト)
7番 永琳(キャッチャー)
8番 慧音(ライト)
9番 藍(サード)
補欠 パチュリー

『大ボスチーム』リーダー・・・霊夢
1番 フランドール(ライト)
2番 レミリア(センター)
3番 妹紅(セカンド)
4番 霊夢(ショート)
5番 紫(キャッチャー)
6番 アリス(ピッチャー)
7番 輝夜(ファースト)
8番 幽々子(サード)
9番 映姫(レフト)
補欠 萃香、幽香


魔「おいおいそっちのチーム大丈夫か?」
幽々子(以下、幽々)「そりゃほとんどくじ引きで決めたんだもの。」
霊「適当に決めといてって言ったらホントに適当に決められたわけよ。」
魔「こりゃ勝負はいただいたな。」
霊「ふん、何とでも言いなさいよ。じゃあ始めましょうか。」

褌「よし、ではプレイボール!」
かくして明らかに無理がある野球が始まった。



~1回表~
フラン(以下、フ)「さぁいきなりかっ飛ばしてやるわ!」
ウ「いきなりこんな一発屋が出るなんて・・・
  でも師匠のリードもあるし大丈夫ね。」
鈴仙は振りかぶって球を投げる。
フ「え・・・っ」

「ストライク!」

鈴仙の球をとらえられず空振りするフラン。
続く2球目も空振り。
フ「何よあの球・・・」
そして3投目。
フ「あの程度の球でやられたりはしないわ!!
  秘打『レーヴァテイン』!!」
フランのバットが赤く輝き鈴仙の球へ襲いかかる!

「ストライクバッターアウト!」

フ「・・・orz」
レ「ふふ、みっともないわね。」
続くレミリアがボックスへ入る。
レ「あんな直球軽く打って・・・って何ぃ!?」
「ストライク!」
レ「・・・球が・・・増えた?」
そう、鈴仙の球は分裂して見えるのだ。
レ「く・・・ブレ球か・・・!?」

「ストライクバッターアウト!」

三振。
レ「ちょっとフラン、球が増えて見えるんなら先に言っときなさいよ!」
フ「だってあんな余裕そうにしてたからてっきり~」
レ「ち・・・まぁいいわ。次の打席では打ってやる。」
その後続く妹紅も三振に倒れ、回は裏へ。


~1回裏~
魔「相手はただ器用馬鹿だ。遠慮せずに打ってやれ。」
橙「任せて!」
ア「何ですって?その口私の七色の球をもって黙らせてやるわ!」
アリス1投目。
橙「いただき!」
橙がバットを大きく振る。
しかし球はバットが届く少し手前で大きくカーブした。
橙「わっ曲がった!?」

「ストライク!」

ア「所詮あなたはただの使い魔。
  その力は私の一割二分八厘にも満たない」
橙「うー今度こそ!」
二球目は一球目とは逆に曲がる球・・・シュートだ。

「ストライク!」

永琳(以下、永)「あんなキレのいい変化球を投げるなんてやるわね。」
魔「器用さだけがあいつの取り柄だからな。」
ア「だけじゃない!!」
結局橙は変化球をとらえられず三振。
2番鈴仙もあえなく撃沈した。

続いて3番妖夢。
妖「このバットに打てない球は・・・少ししかない!!」
紫「気合い十分の所悪いけどあなたは振らなくていいわよ。」

「フォアボール!」

妖「あれ・・・?」
魔「ほう・・・そんなに私に打って欲しいか」
ア「ええ、早くあなたの悔しがる顔が見たいわね!」
アリスが投げる。
魔「悪いな、いきなりホームランだ!!」
しかし、

キィーン・・・

球はバットの手前でホップし魔理沙のバットの上っ面に当たってしまった。
魔「ぁ・・・」
ア「あら、どうしたの?自信満々な顔で吠えて思い切り振って私の所まで届かせるので精一杯?」
魔「ぐっ・・・!」
魔理沙はピッチャーフライに倒れた。



~2回表~
4番霊夢は鈴仙の分裂球に何とか当てたが、当たりが悪く1塁で刺される。

霊「・・・あれはブレ球じゃないわね。
  単に打者に対して幻視の術を使ってああ見せてるだけよ。
  だからキャッチャーにもとれて端から見てもただの直球にしか見えないというわけ。」
霊夢が早速鈴仙の球の正体を見破った。
紫「ふーん、じゃあその術を遮断すれば普通の直球なのね。」

分裂球の正体がわかったところで5番紫と6番アリスが連続でヒットし1塁3塁とチャンスを作るが、
輝夜と幽々子が続けて見逃し三振。チェンジとなった。

霊「ちょっとあんたらやる気あるの!?」
幽々「あらあら、そんなあわてるものではないわ。果報は寝て待てよ。」
霊「意味わからん!!」
輝夜(以降、輝)「私デスクトップパソコンより重い物持ったこと無いから」
霊「あれってバットより重いんじゃないの!?」


~2回裏~
バッターは5番咲夜。
1投目はアリスのフォークボールを見逃しでストライク。
続いて2投目。

かきーん・・・

ア「な・・・」
球は咲夜のバットにクリーンヒットし放物線を描いて飛んでいった。
咲「そんな球で私を討ち取ることは出来ない。」
文句なしのホームランである。

紫「変幻自在の球を投げる者が同じ球を連続で投げたりはしないだろうという心理を突いたつもりだったけど・・・裏目に出たかしら?」
配球の指示を出していた紫が渋い顔をする。
その後なんとか続く打者3人を抑えチェンジ。



~3回表~
映姫(以下、映)「タネがわれてしまえば簡単なもの・・・」
映姫のバットが鈴仙の球を芯で捉えた。
球は内野の頭上を越えライト方向へ飛んでいく。
慧音(以下、慧)「届かない・・・しかしこの高さではスタンドに入ってしまう!
         こうなったら奥の手だ!!奥義『ロングホーン』!!!」
慧音の頭から角が生え、その角が長く伸びぎりぎりスタンドインするはずだった球を防いだ!
一同「何ィーーーーーー!!!?」
ちなみに今は満月でも夜でもない。

映姫が驚いて足を止めている間に慧音が送球。アウトとなった。
続く1番フランドールは三振。2番レミリアはヒット、2塁へ。
さらに3番の妹紅もヒットを放ちレミリアが生還、妹紅は2塁へ。

次のバッターは4番霊夢。
霊「さぁ一気にたたき込んでやるわ!」
永「まずいわね。完全に読まれてしまっているみたい。
  交代しましょう。」
魔「よし、私の出番だな。後は私に任せろ。」
ウ「・・・頼んだわ。」

ピッチャーを魔理沙、キャッチャーを咲夜に。
永琳と鈴仙はそれぞれファーストとセカンドに入った。

霊「出たわね」
魔「ああ、出たぜ。
  早速だが潰させて貰うぜ!」
魔理沙が投げる。
霊「!」
球は一直線で咲夜のミットへ。
霊「速っ・・・何あれ」

そのまま霊夢は魔理沙の球を捉えられずアウトとなった。

魔「これが実力の差というものだ。」
霊「ちっ覚えてなさいよ・・・」


~3回裏~
藍がアリスの変化球を何とか打ち1塁へ進んだが、
続く橙の当て損ないにより藍が2塁で刺される。

橙「う~ごめんなさい藍様~」
藍「いや誰にでもミスはあるものさ。次はがんばろうな。」
藍様鼻血をどうにかしてください。

その後鈴仙も当たり損ないで1塁で刺され、橙が2塁へ進んだ。

妖「二百由旬の一閃!!」
続く妖夢がセカンドの頭上を越える球を打ちレミリアがそれを拾いに走る。

その間に橙が3塁を蹴った。
魔「よし、1点は確実だな。」
レミリアが球を拾い上げる。
普通に投げてはまず間に合わない。そう、普通に投げたら。
レ「ハートブレイク!!」
レミリアの放った赤く輝く球はちょうど2塁の所にいた妹紅を貫きダイレクトに紫のミットへ入った。
紫はその反動を利用して何とかタッチ。

「アウト!」

あえなくチェンジとなった。




~リザレクション中。その間に桜餅でもどうぞ。~
スコア・・・1-1




~4回表~
三者凡退。チェンジ


~4回裏~
魔「ここだ!!」
ア「ぅ・・・」
だいぶ疲れが見えキレが無くなってきたアリスの球をチャンスとばかりに魔理沙が打ち、2塁へ進む。

次のバッターはアリスの球を難なくホームランした咲夜である。
1投目はアリスのスライダーを見逃す。同じ展開である。
ア「さっきも1投目は振らなかったし今回も同じかしら・・・まぁどうであろうと打たせはしない。
  食らいなさい!シンキング・ファストボール!!」
咲「・・・甘いっ!!」
ア「まさか・・・!?」
咲夜の打球はバックスクリーンへ直撃した。これで1-3である。

紫「あれを初見で打つなんて・・・」
霊「間違いない・・・あいつ経験者ね。それもかなりの実力者だわ・・・」
その後もアリスは続く3人にヒットを打たれノーアウト満塁のピンチを迎える。

霊「アリス!ピッチャー交代よ!」

疲れもありこれ以上投げさせるのは難しい。そう判断した霊夢がアリスに呼びかける。
ピッチャーが霊夢に変わり、アリスはショートへ入る。

霊「さぁ私が投げるからにはもう誰も1塁を踏めないわよ!」
霊夢が投げる。
藍「来た・・・って、こりゃボールかな・・・」
球はストライクゾーンの方向とはかなりずれていた。
しかし・・・そこからあり得ない角度で一気に曲がって来た。
藍「打てるかぁぁあ!!!」

「ストライクバッターアウト!」

続く二人も2回曲がったり蛇行したりする球に手が出せず凡退。満塁のチャンス活かせずチェンジとなった。



その後の回も両チーム打ち合いが続く。
5回表に紫、アリス、映姫がヒットを打ち1点を獲得。
しかし5回裏に妖夢がヒット、さらに咲夜が敬遠球を無理矢理ホームラン。点を放す。
6回表はレミリア、霊夢、紫がヒット。1点を奪う。
咲「だから単調なストレートばかり投げてると打ち込まれるって言ったのよ。」
魔「うるさいな、だったらもっとスピードを上げればいいんだろ?」
咲「緩急をつけろって言ってるのよ。」
6回終了時スコア3-5。



~7回表~
霊「ち・・・また咲夜か・・・・」
次の打者はホームラン率100%の5番咲夜である。

映「霊夢、私が投手をしましょう。」
その時映姫がピッチャーやりてぇと名乗り出る。

霊「え、あんた出来るの?練習の時は一言も言ってなかったと思うけど」
映「あれらを全員抑えるくらいのことなら出来ますよ。」
霊「じゃあ不安だけどやってみなさい」
映「時に十六夜咲夜、あなたは先ほど単調な直球ばかり投げていると打ち込まれると言いましたね?」
咲「・・・それが?」
映「見せてあげましょう・・・単調で打てない直球を」
映姫が投げる。
咲「・・・!!」

球は一瞬にして咲夜の横を通り抜けていった。
咲「速い・・・っ!!」

「ストライク!!」

映「こういうのをストレートというのよ。」
魔「馬鹿な・・・何だよあのスピードは・・・」
2球目、咲夜の振り遅れでストライク2。
そして3球目・・・タイミングそのものは合っていたもののフライに倒れる。

映「やるわね、3球目で当てるなんて普通の選手には出来ないわ。」
咲「・・・それはどうも。」



その後霊夢チームはいくらか魔理沙の速球をとらえるが慧音のロングホーンや橙、藍のフライングキャッチに阻まれ点を取ることが出来ない。
魔理沙チームも映姫の直球に反応出来ないまま試合は9回へと進んだ。
スコアはそのまま3-5



~9回表~
魔「これを抑えれば勝ちだな。」

バッターは幽々子。
霊「幽々子ー!打ったら今度食いもんおごってやるわ!」
幽々子の目が光る。
幽々子は投球に狙いを定め思い切り振った。

キィーン・・・

当てた。しかし弾道が低い。
妖「・・・とれる!」
ショート妖夢が跳んで打球をキャッチしようとする。
しかし球が妖夢の手前で突然曲がる。
妖「しまった・・・回転がかかってる!?」
すでにジャンプしていたためそれ以上進むことが出来なかった妖夢はその球に届かず逸らしてしまった。

このヒットにより幽々子は2塁へ。
続いて9番映姫もヒットでノーアウト1塁3塁。

フ「『レーヴァテイン』!!」
レ「『グングニル』!!」

「ストライクバッターアウト!!」

フ&レ「・・・orz」

妹紅(以下、妹)「ここで私が逆転の3ラン。」
妹紅が構える。
魔理沙は渾身の球を放つ。

輝「くたばれ妹紅ー」
その時輝夜から生暖かい声援が送られる。

妹「ピクッ
  うるさいてるよがぁぁーー!!!」
妹紅は怒りに身を任せ思い切り振る。
球はバットの上の方に当たり高々と飛んでしまった。

霊「フライ・・・!?」
魔「悪いな・・・これで終わりだ。」
センターの橙が球に合わせて一歩ずつ下がる。

しかし

トン

橙「あれ?」
橙の背中が後ろの壁に当たる。
打球は・・・スクリーンへ。
妹紅の予告通り6-5となった。
魔「おいおい、何であれが入るんだよ・・・」

霊「さぁ、引導を渡してくれるわ!」
続くバッターは4番霊夢。

魔「残念だが秘密兵器を出させて貰うぜ。」
パチュリー(以下、パ)「ついに出番ね」
パチュリーが慧音と交代で入りピッチャーへとつく。
霊「こいつが抑え・・・?」
パ「今日は喘息の調子もいいからとっておきの球を見せてあげるわ。」
パチュリーが振りかぶる。
パ「最大出力・・・ファイヤー!!」
霊「これは・・・ストレートか!
  もらったぁ!!」

霊夢のバットはパチュリーの球を真芯で捉える。

だが

霊「ぐっ・・・」
重い。異常に重い。
結局球威に押され霊夢はキャッチャーフライに倒れた。
霊「痛ぁ・・・手がしびれてる・・・」
魔「パチュリーの魔力を1球に集中させたんだ。あれは私にも投げられん。」
パ「フッ・・・・・・ゴハァ!!!」
霊「ちょっと!?調子よかったんじゃないの!?」
パチュリーは盛大に血を吐いた。


~9回裏~
映姫の超速球に当てることもかなわず鈴仙と妖夢が三振に倒れる。
続いて4番魔理沙。

魔「ち・・・私が出なけりゃ負けか・・・
  来い!打ってやる!!」
映姫の投球。
魔「うおおぉ!!」

ギィン・・・

当てた。しかしサードゴロ。
魔「くそっなんとしてでも勝つ!!
  奥義!『ブレイジングスター』!!」
魔理沙が青く光りながら突撃する。
ちなみに飛行禁止なので自前で走っている。

判定は・・・セーフ。
魔「見たか!!これが私の実力だぜ!!」

映「ふむ、またやっかいな打者にまわってきましたね・・・。」
咲「これでサヨナラよ。」
咲夜をじっと見据える映姫。
しかし咲夜の構えに微塵も隙が見えない。

その時、
霊「タイム!」
霊夢が映姫を呼び出した。

映「なんでしょうか?」
霊「いい?相手は今試合ほとんどホームランを打ってるわ。
  唯一打てていないあなたのストレートでも3回目でバットに当ててる。
  同じ球を投げれば間違いなく打たれる。」
映「ではどうしろと・・・?」
霊「あそこを狙いなさい。」
映「な・・・しかし」

二人はなにやら言い合っている。
それを見ながら
紫「作戦会議なら普通捕手も混ぜるでしょう。」
と紫が文句を言っている。

咲「で、話は終わったかしら?」
映「ええ・・・では行きますよ!」
映姫が投げる。
咲夜が構える。
球は咲夜の横を・・・違う。
咲「な・・・まさか!?」

ゴッ!!

気付いた時にはすでに遅し。
球は咲夜の頭に命中した。
ヘルメットなどしていなかった咲夜はそのまま倒れる。
魔「何だって!?
  まさかわざと狙ったんじゃないだろうな!?」
霊「それは偶然の事故。
  ただピッチャーの手から球が抜けてしまっただけよ。
  よくあることだわ。」

デッドボール。
気絶してしまった咲夜の代走として慧音が1塁へ。

魔「次は今試合いいところ無しの小町か・・・」
小町(以下、小)「うるさい!最後にサヨナラ打ってやるよ!!」
映「あなたごときに私の球は打てないわよ?」
小「打つ!四季映姫・ヤマザナドゥ!!
  あたいはあんたを倒す!!」
映「おもしろい」

小町と映姫がぶつかり合う。
果たして結果は・・・


「ストライクバッターアウト。ゲームセット。」
小町の惨敗であった。
というか振ってすらいない。

膝を崩す小町。
そこへ魔理沙が駆け寄る。
魔「そう落ち込むな。
  そのかわりにくたばれ!!」
小「きゃん!!」
蹴った。
魔「思いっきりぶつかったならともかく見逃しで終わりとは何事だぁ!!」
小「すまない!許してくれ!!球が見えなかったんだぁぁ!!!」







蓮子「さっき言ってた変なのが見えたってのはあっち?」
メリー「ええ、なんか歪んだ結界のような感じだったわ。」
蓮子「まさかメリー捕まえて街に繰り出してるときに見つけるなんてね!
   まぁ昼間だから星も月も見えないけど。」
二人の足はある球場の前で止まる。
メリー「ここみたいね」
耳を澄ませてみればなにやら中から奇声のような悲鳴のような声が聞こえる。
二人は気になって中に忍び込むことにした。
球場のドアはすべて開いているのに誰にも会わないところに疑問を感じながら。
そして二人は観客席へと足を踏み入れた。
そこは・・・地獄絵図だった。

一目見た瞬間・・・逃げ出した。





紫「今なにかいたような・・・誰も来ないようにしてたんじゃないの?」
レ「運命操作の期間を試合終了までにしてたからもう誰が来てもおかしくないわよ。」




完。
思いつきで書いたネタです。
かなりグダグダな内容になってしまったOTL
yura
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コメント



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7.60名前が無い程度の能力削除
香霖の略称が褌の時点で噴いたw
17.50名前が無い程度の能力削除
吸血姉妹おもしれー
32.60名前が無い程度の能力削除
咲夜さんカワイソス…。
まぁ、これはこれで面白かったです。