Coolier - 新生・東方創想話

「~~の書」三章”夢鏡の国のアリス”

2006/04/24 07:00:16
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「~~の書」三章“夢鏡の国のアリス”





悪い夢を見る。



そう、とても悪い夢。



上海が居ない、蓬莱も居ない



霊夢が居ない、パチュリーも居ない。



皆が居ない



・・・魔理沙が居ない



そう、だからこれは夢。



とても悪い、ただの夢。



『・・・フフフ』


誰?


『ウフフフ』


貴女は誰?


『フフ、ウフフフ』


誰、誰なの?


『ウフフ、アハハハハッ!』


誰!


『怖がらないで、可愛いアリス』


その声は・・・魔理沙?


『そう、私は魔理沙。なにも怖いことは無いわ・・・だから。』


だから・・・


『怖がらずに目を開けて、私の大好きなアリス。』


目を開ける・・・あぁ、やっぱりこれは夢。


『そう、これは夢。』


目を開ければ、貴女が居る。


『目を開ければ、私が居る』


目を覚ませば、皆に会える。


『目を覚ませば、皆が待ってる。』


そう、だからこれは夢。


『そう、それは唯の夢。』


とっても悪い、唯の夢。


『悪夢の前の、唯の夢。』


起きなきゃ。


『起きなさい。』


行かなきゃ


『行きなさい。』


私を待ってる大切な人たちの所へ。


『貴女を待っている最悪の悪夢へ!』






                     ●





目を開ける、視界はまだはっきりしないけど、気分は最悪。
どうやら夢見が最悪だったみたいだ。

誰も居ない夢、魔理沙もパチュリーも霊夢も上海・蓬莱でさえも・・・
誰も私の傍に居てくれない、一人ぼっちの私の夢。

あぁ最悪、こういう時は顔でも洗ってすっきりするに限る。
「上海、蓬莱、洗面道具を持ってきて。」

・・・

「上海?」

キャハハハ

「蓬莱?」

・・・・・・

「オルレアン?京?」

アハハハハハ

「みんな、どうしたの?」

・・・・・・・・

ヒヒヒヒヒヒ
ハハハハハハハ
アハハハハハハハハハハハハハハ!

「あれ、おかしいな。」

変だよ

「なんで、みんなこたえてくれないの?」

いやだよ

「なんで、みんな嗤ってるの?」

ゆめ?

「あれ、ひょっとして・・・私まだ寝てる?」

そう、これはゆめのつづき

「いやだなぁ、さっさと起きて顔あらって、きちんと目をさまさなきゃ。」

とってもわるい、ただのゆめ

『そう、これは唯の夢』

そうよね、あのこたちがわたしのいうことをきいてくれないなんて

『とっても悪い・・・』

そう、とてもわるい

『覚めない悪夢。』

「・・・えっ?」

その声は、すぐ傍から

『ようこそアリス、不思議の国へ。』

「魔理沙!?」

こんどこそ、完全に目を覚まして飛び起きる。

シュル・・・ギン!

「あぅ!」

否、飛び起きようとしたら、両手両足が激痛を訴えた。
何かが手首足首に絡み付いている・・・これは人形の繰り糸!?

「なによこれ!?なんで私が縛られて!!??」


『お早うアリス、可愛いアリス。』

ぞっとしたなんて物じゃあ無かった、背筋が凍る。

『どうしたの、アリス?まだ寝ぼけているの?』

聞き間違えるはずも無い、聞きなれた友人の声。だというのに・・・

『寝ぼすけさんは、いけないわ。ほら、ちゃんと起きなきゃ。』

いつも明るく不敵なその声は

きゅい!

明るいままに 陰惨に 冷たく

「あぁっつ!」

急に両手の糸が天井に引かれ、無理やりに上体を起こされ・・・

『さ、ちゃんとご挨拶♪お早うございますってね♪』

顎をつかまれ、乱暴に前を向かされる。



綺麗なウェーブのかかったハニーブロンド



トパーズの輝きにも似た金の瞳



見慣れたスカート、とんがり帽子



ただ、どこまでも白い服を纏った



私の知らない魔理沙がそこに居た。



『お早うアリス、私のアリス♪』

人形の様な魔理沙を囲む様に歌うのは

『オハヨウアリス、ミンナノアリス。』

私の・・・人形達


                    ●


「・・・魔理沙なの?」

『えぇ、私は魔理沙。白の魔理沙。』

白の魔女は詠う様に言葉を紡ぐ。

『貴女が知ってて、知らない魔理沙。』

「魔理沙であって、魔理沙で無い?」

『そう。私であって、私で無い。』

「魔理沙で無い貴女は誰。」

『賢い人ね、七色の人形遣い。私は私、誰でも無い私。無貌の白魔。』

彼女は帽子で顔を隠し・・・

「ひっ!」

現れたのは、



何も無い

卵の様な

白い貌


目も鼻も口も何も無いままに、それは詠う

『誰でも無い私、誰にも成れなかった私。』

再び顔を隠し、現れたのは魔理沙の顔。

『でも貴女がくれた、私にくれた。』

華やかに、歪にそれは嗤う

「わたし・・・が?」

『そう、貴女がくれた。名前をくれた!』










(魔理沙!魔理沙なの!?)







呼びかけたのは私





呼んだのは私。





月明かりに浮かぶ黒白の服と、金の髪




うつ伏せに倒れこんだ小さなその姿を




“魔理沙”と名付けたのは私。




「うそ・・・」



うそ



「うそでしょ・・・」



うそなの?



「うそだ・・・」



ありがとうって言ってくれた事も



軽口を叩きあって喧嘩した事も



一緒にお風呂に入った事も



髪を梳いてあげたのも



みんな・・・うそ?



『それは違うわ、愚かなアリス。』
「・・・どういう事。」

『言ったでしょう、私は魔理沙。魔理沙ではないけど、魔理沙でもある本物の魔理沙。』

・・・・・・

『喧嘩をしたのも、お風呂に入ったのも、髪を梳いてくれたのも、それは貴女が魔理沙にしてくれた事。貴女が私にしてくれた事。』

・・・・・・

『魔理沙は貴女を大切に想っている、私は貴女を大切に想っている。だから・・・』

だから・・・

『貴女が欲しい、アリスが欲しい。』

魔理沙が欲しい

『その目、その髪、その唇。』

頬をなでる白い指

『その指、その腕、その足を・・・』

その指が喉を擦り

『その血、その肉、その心臓』

胸元へと沈んでいく

『魂の一片にいたるまで・・・』

魂を直に指でなぞられる

『私と一つになりましょう・・・可愛いアリス。』

意識が薄れていく・・・




















『ホラーイ!』キュゴ  『シャンハーイ!!』 スパァン!

『ぐあっつ!!?』
「はぅっつ!!??」


突然の爆音と快音。
私の体の上から魔理沙が吹き飛ばされ、同時に脳天に激痛が走る。
「な、何事・・・上海・蓬莱?」

目の前には、両手から発射した魔導光の余波を燻らせる蓬莱人形と、小さな体には不釣合いなほど巨大なハリセンを抱えた上海人形の姿があった。


上海人形はゴメンナサイという顔で私を、蓬莱人形は敵意に満ちた顔で隣室に吹き飛ばされた魔理沙の方を注視している。

「!そうか、幻術!!」
『シャンハイ!』
上海人形が、我が意を得たりとばかりにコクコクと首を縦に振る。

おそらく昼過ぎに意識を失ったあたりから、私は既に魔理沙の幻術の中に囚われていたのだろう。そして、悪夢に魘される私を襲おうとした魔理沙を、蓬莱人形が吹き飛ばし、上海人形が例のハリセンで私を殴って回復させた。

そこまで現状を把握したところで、上海人形に両手の糸を焼き切ってもらう。
蓬莱人形は、未だに警戒を解こうとしない。

・・・まだやろうってのね。

「“我が手の内に来たれ”」
私の魔力の発動体である魔導書を召喚、戦闘準備を整える。

「悪戯にしては、ちょっと洒落が効きすぎているわね。私を悪夢に落として、何をするつもりだったのか知らないけど・・・これが野良の流儀というなら、私にも考えがあるわよ!」

自分を鼓舞する意味も合わせて魔理沙を威嚇する。
本当に、いったいどういうつもりでこんな真似を?




『夢?何を言っているのかしら?』
「なっ!」

ごっ
瘴気の様に歪んだ魔力がドアを通して吹き付ける

キン!ぎぎぎぎぎぎぎぎ
咄嗟に張った結界が音を立てて軋んだ。

『あぁ、そういえば言っていなかったわね。これもまだ夢よ、決して覚めない終わらない悪夢。』

こつこつ

日は既に沈みかけ、黄昏の暗闇が部屋に陰を落とす。

こつこつこつ

「魔理沙、その言葉遣い!?」

その闇を纏わりつかせながら

こつこつこつこつ

『自らが見たくない、信じたく無い事を突きつけられるのが悪夢。』

白い

こつこつこつこつこつ

『その悪夢よりも尚悪い、最悪の覚めない悪夢。』

白い影が

こつこつこツ!

『今貴女が見ているもの、それが現実よアリス。』

霧雨魔理沙が現れた。





                            ●





「ドッペルゲンガー・・・」
この瘴気、この魔力。
魔理沙の、人間のモノでは有り得ない。
では悪魔か?

『自分も騙せない様な嘘は吐かない方が良いわ、アリス。』

そう、私の感覚も今目の前にいる女は、確実に魔理沙だと告げている。
魔力の属性・波長は、人それぞれ術者毎に微妙に異なる。
私の属性は、人形繰りに最適化した操作と感知。
その私がこれだけ至近で、しかも長年付き合った魔理沙の魔力を見間違えるはずも無い。

ただ相手の深層心理を表面化・実体化するだけの悪魔、ドッペルゲンガーではこうはいくまい。

「そうかしら?私が知らないだけの魔物かもしれないわね。」
眼前の相手をなんとか魔物だと、別人だと思い込もうとしてみる。

無駄だった、自分の感覚は裏切れない。

『悲しいわ、まだ信じてくれないなんて。』

ぎり

でも・・・

「そうね、あんたが本物の霧雨魔理沙であるかどうかなんて、どうでも良い事だったわね。」

魔理沙の顔で

『あら、こんどは認めたく無いの?』

魔理沙の声で

「私はあんたの敵、あんたは私の敵。」

その姿でっ!

「それ以上の何も必要ない!!」

それ以上囀るな!!!!


「上海!蓬莱!」
上海人形と蓬莱人形に前衛を任せ、後方に跳んでグリモワールを展開。
手加減の無い放射弾幕を魔理沙に浴びせかける。

無論これは牽制、本命はこれから。

「“人形起動”皆、起きなさい!」
私の発動呪文に従って、無数の人形が偽りの命を吹き込まれ動き出す。
いつもならば、必要に応じて人形達を召喚する所だが、ここは私のホームグラウンド。
魔力の続く限り、際限なく人形達を操れる!

「人形の館で人形遣いに挑んだ愚、地獄で後悔しなさい!」



空間を埋め尽くす剣持つ人形の軍団、回避の余地など与えるつもりはない。




その様を見て




にたり



白い魔理沙は嗤う





『言ったでしょう、これは夢の続き。覚めない悪夢。』







『“呪返・人形躁演”さぁ、遊んであげなさい。』





ぎょろり


感情の無い


ガラス球の瞳が


無数の無機の瞳が


私を睨む!


「くっ!」

咄嗟に伏せた私の頭上を銀光が貫く。

まずい!

闇に煌く刃の光。

横向きに転がる私の脇を、裁断機の様な音を立てて人形達の刃が追ってくる。

人形達の制御が効かない!いや、それどころか・・・

後ろがえりに飛び起きた私のつま先にナイフが突き立つ。

考える暇も無い!室内は不利!!

「上海!蓬莱!」

声が届く確証も無かったが、信頼する使い魔達の名を叫び

ガシャン

私は窓を突き破って庭に飛び出した。




ダン、ゴロゴロ



飛び出した勢いそのままに土の上を転がり立ち、家に向かって身構える。
「上海!蓬莱!」
『シャンハイ!』
『ホライ!』

よし!ラインが繋がった!この子達はもう大丈夫!

どうやら、あの圧倒的な魔力で私の人形繰りにジャミングをかけ、パワーに物を言わせてコントロールを奪ったらしい。

上海人形や蓬莱人形の様な高位の人形は、簡単な自立機構を備える為無事だったようだが・・・
この分では、殆んどの人形は魔理沙の手の内だろう。

「魔力の出力にあそこまで差がある様だと、糸で直接接触しないと取り返せそうに無いわね。」

かちゃり

玄関のドアが開き、嫌味なぐらいゆっくりと魔理沙が歩いてくる。

『流石ね、アリス。信頼していた人形に裏切られたというのに、まだ心が折れていない。』
「昔の私ならショックで倒れていたでしょうね。」

そう、魔理沙や霊夢に出会う以前、人形だけを信じて頼りきっていた昔の私なら。

「でも、今の私は違う。まだ倒れる訳にはいかないのよ。」
ちゃんとした理由も知らず、何が起きているのかも分からないまま。

こいつに殺されてやる訳にはいかない!

『そう、思ってたよりずっと強いのね、アリス。でも・・・』

魔理沙が懐から一枚の符を取り出す・・・スペルカード!

『貴女はか弱い方が、似合うと思うから・・・』

スペルカードに莫大な魔力が篭る。
いけない、私が見た事の無いカード!

『羽を毟ってあげる!』








スペルカード発動
『“幻と死を分かつ虚ろなる光”』
“幻躁「イリュージョンライトレイ・絡(まとい)」”!







スペルカードの発動と同時に、私の周囲に無数の人形が転移。


瞬間、理解する。
これは私の“魔光「デヴィリーライトレイ」”と同種のスペル。


小さな人形に、巨大な魔力が収束される。


多方向からの収束光による防御不可能な多角攻撃!


「こんな二番煎じのスペルで!」

このスペルは、人形の出現位置と収束光の射角にさえ気を使えばさほど回避は難しく無い。
攻撃力は桁違いに高い様子だけれども、こんなものがあの子の切り札の訳が無い。

案の定、収束光と人形に隠れる様に近づいてくる影がある。

「人形繰りで私に勝てると・・・!」
『思っているわ、哀れなアリス。』

私が上海人形の射界に捉えた影は・・・人形!?
私の頭上から無情の宣告。

次の瞬間

グシャ






「あぁぁぁアアアあああああああああああああああああっつ!!!!!」






至近距離から放たれた魔理沙の魔弾が、私の左肩の骨を打ち砕いた。








激痛の中、跳ね飛ばされながらも必死に魔理沙の方向に意識を向ける。

・・・駄目、左肩はもう完全に使えない。

しまった!また魔理沙を見失って・・・


グシャ



「っっつっつぁぁぁああああああああああああああ!!!!!」

『右足』













グシャ



「!!!!!!!っつぁああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

『右腕』














グシャ



「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ぁああああ・・・・・・・・・・」

『左足』







両手両足を破壊され、もはや私は立つ事もかなわない。

ズシャ

「かはっつ!・・・」

うつ伏せに倒れこみ、顔面を強打する。
口中に、鉄錆と土の臭いが満ちる。

それでも必死に魔理沙の方を睨み付けようとする。
・・・最後まで、目を逸らす訳にはいかない。

視界に入るものは、泣き出しそうな顔で体をゆする上海人形。


憎悪と呪詛を全身に浮かべ、魔理沙に飛び掛る蓬莱人形。




・・・そして・・・薄ら笑いを浮かべながら、魔砲のスペルカードを取り出す・・・魔理沙。









『“星に焦がれし心、輝きの主”』
“恋符『マスタースパーク』”!!!!







閃光が、残った僅かな視界を埋め尽くす。







・・・魔・・理・・・・沙





















「“偉大なる光と焔の皇、中天を照らす無限の輝き”」
“日符『ロイヤルフレア』”
















『・・・いま良い所なの、邪魔をしないで。』

煉獄の如き灼熱の炎の中、白の魔法使いは語りかける。
己の切り札其壱「マスタースパーク」を相殺した相手に向かって。

「予想していた中では、最悪から三番目の結果・・・ずいぶんと暴れてくれたものね。」

対するは紫の影、五行と七曜を統べる大賢者。

「アリスさん!?・・・なんて事を・・・アリスさん!!!しっかりしてください!!!!アリスさん!!!」

「リトル、アリスを連れて先に紅魔館に戻りなさい・・・」
「そんな!?あなたお一人を残していく訳には!!」
「早くなさい、時間が無いの。」
「は、はい!」

気絶したアリスを抱きかかえ、赤髪の小悪魔リトルの姿が掻き消える。


『悲劇のヒロインの見せ場は終わったかしら?』
「ええ、それほど気分の良いものでは無かったけれども・・・少し遅かったようだしね。」
『それは残念、生涯最後の舞台なのだから派手に飾ればよかったでしょうに。』
「そうね、でも美談にする必要は無いわ。これはただの義務と義理の産物だもの。」

にらみ合う二つの影、だが最初に目を逸らしたのは白の魔法使い。

『やめた、今は気がのらないもの。貴女の思惑に乗ってあげるわ、パチュリー・ノーレッジ。』
「そう、それは助かったわ。」

それほど有り難そうでもなく、表情を変えるでも無い知識の魔女。
魔理沙は炎の中に消えていく。

その姿を見送りながら、その手は強く、強く握り締められている。
爪が手のひらを裂き、血が滴り落ちる。

結局、彼女が口にした言葉を耳にした者は、誰も居なかった。










「でも、次は絶対に逃しはしないわ・・・『無貌の書』」


アリス受難の第三章。可愛さが余って虐すぎ?
私はパチュ萌え派だったはずなんだけど・・・むぅ
前半は夢と現の境界、後半は課題のガチバトル。むむぅ(汗)
白魔理沙のキャラが違いすぎる点については狙った結果です。でも剃刀は勘弁してください(泣)
分かる人には分かるとおもいますが、白魔理沙のスペカは、SRWαⅢのフィンファンネルのイメージ。
脳裏に思い描きつつ読んでいただければ幸いです。
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コメント



0.520簡易評価
3.80名前が無い程度の能力削除
段々と力強くなっていきますね
最終的にどうなっていくのかとても楽しみです

それに、前の話が記憶の中で風化する前に
テンポ良く更新されるのも素敵ですね
5.無評価名前が無い程度の能力削除
白くなったら次は剣だよ魔理沙
10.90名前が無い程度の能力削除
次は赤魔理沙や青魔理沙、黒魔理沙に時魔理沙で!

え?いつものはなんだって?黒白魔理沙だ。