Coolier - 新生・東方創想話

カンフーvsドラキュラ

2006/04/20 08:41:19
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注意。

この作品は”不思議なメタルギアダンジョン”の続編の様な物です。


つまり、いわゆる典型的な三流モノです。



前作を読まないと理解出来ない表現が含まれています。

前作を読んだとしても理解できない表現が含まれています。

結果的に意味不明な表現が含まれています。


その他、キャラが壊れています。

作者の脳内も壊れています。



これを呼んだ次の日に腕が
三本になっていたとしても責任は一切取りません。

































天気は快晴。

季節は春。


風は心地よい。




ここは香霖堂。

道具屋だ。




先日、魔法の森で奇妙な物を見つけた。


ミステリーサークルを発見した。





長年暮らしていたが、こんなのを見たのは初めてだ。



それに近づいたら、
体が地底に吸い込まれて地下迷宮へと拉致されてしまった。



そこには迷子メタルや、常に四人で行動する白い怪物が居た。


しかし、数々の宝があった。


香霖堂に置けきれない程の宝だ。


これを売れば途方もない儲けになる。



だが、宝はまだ地底深くにまだ眠っている。























「―というプロジェクトを開いて記事にしようと思うのですが、
紫様!色々と手伝ってくれませんか!」

「あー、無理無理。またあんな事をやり始めたら、
白骨死体とピラミッドに生き埋めにされるのと同じくらい辛いわ。」

「そこをなんとか!」

「文、良く聞いて。ミステリーサークルはフィクションじゃ無いけど、
その地下迷宮は使用済みで爆破済みで生ゴミ廃棄所よ。」

「なら、魔法の森の囚われた姫を救い出して、
ついでに世界の平和を救うってのはどうでしょう?」

「なんで英雄になるシナリオなのよ。」

「だって幻想郷は危険に満ち溢れているのですよ?
私が救わねば、誰が救うのです!」

「どんな危険が?」

「いいですか?耳を澄まして聞いて下さいね。
時計の音や近所の奥様が水道の蛇口を捻る音が聞こえる位に。」

「そんな地獄耳になったら鬱病になるわ。」

「例えば、ある日森の中歩いていたら、
バナナの皮が落ちていたらどうします?」

「弾幕結界に決まってるじゃない。」

「ほら!危険に満ち溢れているじゃないですか!
そして私は哀れなバナナを救うのです。」

「だからなんで自分が英雄になろうとするのよ?」

「あー、私が英雄じゃ駄目なのですね。
判りました。他のジャンルなら…これならどうでしょう?」

「なんだ、手帳にたくさん書いてあるじゃないの。」

「カンフーの達人が悪魔城に忍び込んで、
吸血鬼を退治するストーリーとかどうです?」

「コンティニュー30回してもクリアは出来ないわね。
もっと平和でロマンティックな物は無いの?」

「そうですね…アンパン星人がヴァター姉さんと、
その他の不愉快な仲間達と三十年間平凡に暮らす物語はどうでしょう?」

「さっきのカンフーとドラキュラが戦う奴で良いわ。」

「手伝ってくれるのですね?」

「判った判った。これで最後よ。」




























リグル:「…ここはどこ?誰の家?なんで私が拉致されてるの?」

チルノ:「Zzz…」

リグル:「起きて!心細いよー!」








アリス:「はいはいはーい。みんな集まったわね?」





チルノ:「待て!ここはどこだ!さっきまで湖で寝てたのに!
…何でまたあの時のメンバーなんだ!」

文:「どう見てもアリスさんの家ですよ。」

リグル:「同じメンバー…という事は私は…また死体役の運命…」





アリス:「悪魔城へ行く人は文、チルノ、リグルの3人で決定したわ。」


文:「あれ?何故でしょう。何故私も参加してる事になってるのです?
今回の私はあくまでも助手でありサポート役ですよ。
というか主役のメイリンさんどこ?メイリンさん居ませんよ!」

リグル:「きっと悪魔城100Fじゃない?」

チルノ:「待って!それ、普通に死ぬ場所だから!」

文:「大丈夫ですよ。なんとかウィルスが有れば死者も蘇ります。」

チルノ:「蘇っても理性無くしてアーアー言うだけだよ!」





アリス:「静かに静かにー。皆さんを拉致したのには理由があるわ。」


チルノ:「そうそれ!何であたしがこんな所に居るんだ!」



アリス:「よーく聞いてね。湖の孤島に悪魔城があるのは皆知ってる?」

チルノ:「その位なら知ってるけど、まさか…また行こうと?」

アリス:「その通り。悪魔城100Fにカンフーの達人のメイリンが囚われているのよ。」



チルノ:「ねぇ、紅魔館って100Fもあった?」

アリス:「紅魔館などでは無い!悪魔城だ!」

文:「そうですよチルノさん。悪魔城ですよ。」

チルノ:「それはともかく、さっきリグルが100とか数字を言わなければ、
もっと難易度が下がってたのに…」





アリス:「はいじゃあ、まずはこのヒデオ ―じゃなくて人形劇を見て。」

リグル:「ぱちぱちぱちぱちー」

チルノ:「あたし達は誰かに利用されてるんだ!
なのに、なんでわざわざ拍手してるんだよ!
というかヒデオって誰だよ!」

文:「人形劇が始まりますよ?声のボリュームを下げてくださいね。」

チルノ:「いや、だからそれどころじゃ無い!
悪の黒幕に利用されてる上にヒデオって誰だ!」

文:「悪の黒幕がヒデオですね。」

リグル:「ほらほら、ヒデオ人形劇が始まるよ。」








蓬莱&上海:「カンフーVSドラキュラ!(声が実体化して文字になって口から飛び出ている)」


蓬莱:「これから行く悪魔城は、湖に覆われた孤島です。」

上海:「あらまぁ、どうしましょう。」

蓬莱:「気合だ。気合さえあれば行ける。」

上海:「そう!気合よ!気合が全て!」 

蓬莱:「上陸して悪魔城に侵入して吸血鬼を倒して、
囚われた姫を救い出して世界の平和を救えばゲームクリアです。」

上海:「なんて簡単なのでしょう!」

蓬莱:「前回の潜入作戦にも使った”遠距離会話魔法本”を渡します。」

上海:「これでどこでも連絡取れて便利!」








チルノ:「簡単じゃ無いよ!
それにカンフーがドラキュラに捕まってるんだから!
どう考えてもカンフーの人は戦わないって!」

文:「ヒデオ人形劇を見終わったら悪魔城に行きますよ。」

アリス:「はいこれ、装備一式を詰めた鞄よ。
この中には遠距離会話魔法本も入っているわ。」

リグル:「ピクニックのおやつは500個以内よ。これ注意して。」

文:「大丈夫。旅行の準備は三日前に終わらせてるから。」

チルノ:「待って!なんでミンナ準備終わってるのさ!
あたしだけ?昼寝中に拉致されたのはあたしだけ?
それにこの鞄重いよ!とてつもなく重いよ!」

文:「それじゃ、行きますよー」


アリス:「皆さんちょっと待って。」

チルノ:「やっとあたしの意見が聞いて貰える!」


アリス:「遠距離会話魔法本の説明をするわ。
震度6並に振動したらセレクトボタンを押して。
そうすれば私と連絡が取れるから。」

チルノ:「待て。その説明は前回聞いている。」



アリス:「三名様、全員行ってらっしゃい!」




チルノ:「待て!湖の方向に風を作るな!
そして強制拉致するな!止まれない!」
















第一日目

9月23日 8:00AM

Area [Crystal Lake]

Mission1 上陸大作戦(ロゴが湖から飛び出る)





チルノ:「待て。何でゴムボートで湖渡ってるんだ!」

文:「だって、ヘリで行っても着地出来ませんよ?」

チルノ:「だから!普通に空飛べば良いんだって!」

リグル:「空を飛ぶ?そんな夢の様な事が出来る訳?」

文:「やれやれ、チルノさんはまだ昼寝モードですね。」

チルノ:「ホントにカンフーさんを助ける気あるの?!」


ガガガガガガッ

チルノ:「なにこの本!振動してるよ!」

文:「セレクトボタン押してくださいよ。」

チルノ:「どれだセレクトボタンって!」

リグル:「私が代わりに押してあげる。」


ポチ


チルノ:「どこ押したらポチとか音がするんだ!
これ本だよ?ただの本だよ!」

アリス:「あーあー、全員に告ぐ。現在、悪魔城に接近中よー。
これから本格的に作戦を始めるわ。
各自、地図をチェックしてみて?近づいてるわよ。」

チルノ:「地図!どこだ地図!」

文:「落ち着いてください。支給された鞄に入ってますよ。」

アリス:「敵が立て籠もるのは島の中心の要塞、悪魔城よ。
入り口は二箇所。門を通るか、外壁を登るかのどちらかよ。」

リグル:「本当だ、五分くらいで到着する距離じゃん。」

チルノ:「待って!何で冷静なの?
もしかして、あたしだけ連絡されずに突然呼ばれたの?」

アリス:「敵の射程距離に入るわ!今すぐ上陸と回避の準備をして!」

チルノ:「なにあれ!何か弾が飛んできた!湖にぶつかって水柱立ててるよ!」

文:「要するに当たったらゲームオーバーですよ。」

リグル:「騒いでる暇は無いよ?ほら、陸に上がって。」

チルノ:「だからなんで冷静なんだって!」

文:「いいから、物陰に隠れましょうよ。」

リグル:「ここは海辺だけど、ちょっと先に岩場が見えるよ。」

文:「そこへ行きましょう。」

チルノ:「風を勝手に作らないで!空中サーフィン状態だから!
早い早いスピード出過ぎ! ―あげィえァッ!」

文:「大丈夫ですか!激突する前にBボタンでブレーキしてくださいね。」

チルノ:「あたしにはボタンなんか付いてないよ!」

リグル:「とりあえず、岩場到着したみたいだよ?
私達の周辺はあっちこっち絶え間なく爆発してるけど。」

文:「思いっきり狙われてますね。」



ガガガガガガッ

ポチ


アリス:「これから、その岩場に装備の追加を送るわ。」



リグル:「どうやって送るんだろ?」

チルノ:「何か降ってきた!パラシュートの付いた箱が三つ降ってきた!」

リグル:「落ちてくるまで数分かかるよ、あの高さは。」

文:「時間あるなら皆さん、自分の装備を確認してみてください。」

チルノ:「鞄に入ってる”セブンレイヴン”って書かれた袋の事?」

リグル:「ああ、これね。」


文:「私の武器は青いタヌキが持ってるのと
同じ種類のミステリアス・ポケットよ。」

リグル:「+99勇者のツルギ(メッキ済みで錆びない)」











チルノ:「おなべのふた」
















チルノ:「どう見ても不評等だから!」

文:「ほら、追加装備がもうすぐここに着地するよ。」

リグル:「ご丁寧に平仮名で”りぐる”って書いてあるのが見えるわ。」

チルノ:「アリスめ!これでまともな物が出てこなかったら恨むよ!」








Mission2 装備確保(ロゴの背景は燃え上がってる)

9月23日 0:00PM






アリス:「言い忘れたけど、その箱は地面に落ちる前に取ってね。
敵に取られない為の安全装置として、誰も取らずに墜落したら爆発するわ。」




チルノ:「待て!それを先に言え!」

文:「あんなゆっくりなスピードなら簡単に取れますよ。
現に私は既に追加の装備を取りました。」

リグル:「私も取ったわ。」

チルノ:「なんで?何であたしのだけまだ来ないの?」

文:「ほら、来ましたよ。
時速50キロの速さですけどね。」

チルノ:「取れない取れない! ―がはッ!」

リグル:「キャッチ出来たじゃん。」

文:「さて、何が入ってるか確認しましょう。」

リグル:「殺虫スプレー6缶。ひえぇぇぇ!
持ってるだけで怖い怖い!」

チルノ:「別に噴射しなければ安全だから。」

文:「私は、箱にアタリって書いてますね。
中身は黄金のオーブントースターです。」

チルノ:「ねぇ、相手は銃とか魔法弾とかそういうのだよ?
どうやって戦うんだ!」

文:「人形劇を見てましたか?気合ですよ気合。
それで、チルノさんの装備はなんでしょう?」

チルノ:「えーと、あたしのはハズレって大きく書いてあるよ。」

リグル:「中身がとっても楽しみ。」

チルノ:「これは… ビニール状の物に包まれた…
ポケットティッシュだ!裏には”博霊神社に寄付金を”って書いてあるよ!」

文:「戦いが終わったら寄付しに行きましょう。」

チルノ:「だから!どう考えても戦えないって!」



ガガガガガガッ

ポチ


アリス:「その岩場は敵のミサイルにロックオンされたわ。
急いで移動して!」


文:「それじゃ、悪魔城に行きましょう。」

チルノ:「だから!風で浮かせるな!バランス取れない取れない!」

リグル:「AでアクセルBでブレーキLRでドリフト。覚えておいた方が良いよ。」

チルノ:「常時ブレーキでも時速100キロだと思うよこれ!」

文:「いえ、120キロですよ。」







Mission3 突入(ロゴが虹色に光っている)


アリス:「そこは敵の本拠地すぐ近くよ!
集中攻撃されるから、どうにかして防御して!」



チルノ:「無理だから!防げないし回避出来ないよ!」


文:「チルノさん、おなべのふたを天に向けて呪文を適当に唱えてください!」

チルノ:「呪文とは?」

文:「適当に唱えれば良いのです。
但しDJ風に。」

リグル:「我に力を与えよとかそういう分類の物で。」


チルノ:「YEAH!YEAH!隣のとろろ!トロ昆布!
教えてお爺さんあるブスの少女の事を!」







リグル:「…その呪文はまさか!」

文:「伝説の”教えてお爺さん”系統の呪文!」





チルノ:「何!何が起こるの?
鍋のフタが巨大化してるよ!怖いよ!」


文:「おなべのふたが私達を包み込む青白いマジックシールドになりましたよ。」

チルノ:「どうやったらバリアとかシールドになるんだよ!
原型留めてないよ?銅が黄金に変わるのと同じくらい凄いよ!
それ以上だよ!ただの金属が魔法結界だよ?」

文:「今のうちに悪魔城に行きますよ。」

チルノ:「どう見ても遠いから!風出して、空中サーフィンやって!」

文:「徒歩で行きましょう。」

リグル:「運動不足解消になるでしょ。」

チルノ:「ちょっと!道のり長いよ?
良いの?鍋のフタが壊れたら命が危ないよ!
というか目の前で爆発起きてるよ!鍋のフタ無かったら死んでる!」」





第二日目

9月24日 0:40AM


チルノ:「長いよ!遠いよ!
時間かかりすぎ!」

文:「ほら、あれが門ですね。」

リグル:「門番が居ないから楽勝で通れるわ。」

チルノ:「ところで、何で鍋のフタで派手な攻撃を防げるの?」

文:「魔力が備わっていたから、
特殊なシールドになったのです。」

チルノ:「あ、そうだったんですか。」

リグル:「これで納得。」

チルノ:「納得出来ないから!
しかも魔法結界が鍋のフタに戻ってる戻ってる!」

文:「大変です。マジックシールドがただの鍋のフタに戻りました。」

リグル:「どうにかなるでしょ。」

文:「ですね。」

チルノ:「ならないから!」

リグル:「まずは悪魔城に入ろうよ。」

文:「そうしましょう。」













Mission4 侵入



ガガガガガガッ

ポチ



レティ:「気を付けろ、チルノ。
そこには貴重な骨董品が多数ある。」

チルノ:「別にあたしのじゃ無いから壊しても良いでしょ。」

レティ:「ついでにそこには無数のエージェント・スミ夫が居る」

チルノ:「誰!住夫って誰!」

レティ:「ディープ・スロープという種族らしい。」




ガチャ



チルノ:「切るな!都合が悪くなったからって切らないで!」




文:「大変です!黒いスーツのスミ夫さんが百人以上居ます!」




レティ:「リモコンミサイルを使―」

チルノ:「持ってないよ!」





ガガガガガガッ

ポチ



アリス:「エージェント・スミ夫は一人でレミリア並の肉弾戦が出来るわ。
正面から戦っても勝ち目は75%無いわ。」

リグル:「どうすればいいのよ?」

アリス:「黄金のオーブントースターを使うのよ。」

チルノ:「ちょっと待て。焼き払うか?」

アリス:「強力な助っ人を召喚するのよ。」

文:「あ!オーブントースターが光り輝き始めました!」

チルノ:「見た目はオレンジ電子レンジ …じゃなくてオレンジトースター!」

文:「見て下さい。トースターがすらっと開きましたよ。」

チルノ:「な…!足!人の足が出てきた!」








私の名はエドヴァルト・ハンク。

主に効果音を担当している。

コードネームは”なぞのぎおん”だ。

私の口は特別だ。

ありとあらゆる効果音が口から出せる。

ジャングルの自然の音や、
森夫さんが亀山君をいじめて無限1UPする音声もなんでも自由自在だ。













チルノ:「あ、ごめん。余りのショックな出来事で、
変なエドヴァルト的回想シーンが入った。」

リグル:「…あれは!」

文:「黄金のオーブントースターから何か出てきました!」

チルノ:「言葉じゃ説明出来ない!」










私の名はエドヴァルト・ハンク。

主にモニターから三人の英雄を見守っている。



私の目は特別だ。

何故なら、小さい文字が見えない。



それは置いておくとしよう。





たった今、オーブントースターから出てきた者は、


筋肉質な大男だ。

身長は190cmを越えている。


全身赤タイツ。筋肉が強調されている。

その上に赤いグローブとブーツを着ている。

胸と腰にも真っ赤な防具の様な物を着ている。


腹は腹筋があるから赤タイツだけだ。



そして、この筋肉モリモリの男は大きな特徴を持っている。


俗に言う”うほ、いいおとこ”な顔だ。

ハンサムでクールだ。



さらに大きな特徴はある。


背中に亀の甲羅の様にに”UFO”とか書かれた円形のインスタント食料が乗っかっている。

それも並のサイズでは無い。

大男をすっぽりと隠す事が出来るビッグサイズだ。


胸には”ヤキソバギラゴン”と書かれている。





「焼き払え!」

「ハッハッハ!ゾーマがゴミの様だ!」

「THANK YOU MORIO」

「いえいえ、人として当然の事です。」


バギラゴンという単語からこの様な文章が連想されてしまう。











チルノ:「何あの人!筋肉ムキムキマッチョの変質者?
ちょっとお巡りさん!助けてください!痴漢です!」

文:「未来の世界からやって来たばかりの
サイボーグと同じポーズを取っていますね。」

リグル:「あ、立ち上がった。」

男:「私の名はヤキソ=バギラゴン。」

チルノ:「誰それ!聞いた事無いよ!
日曜の朝8時はいつも寝てるから!
…あたしの方を向いて微笑まないで!」

文:「で、バギラゴンさん。私達は、
無数のエージェント・スミ夫に狙われているのです。」

チルノ:「待て。見ず知らずのマッスルマンが助けてくれるの?
さっきからずっと微笑んでて怖いよ、ちょっと怖いよ!」

ヤキソ:「安心しろ。俺が来たからには助けてやる。」

チルノ:「いいの?助けちゃって良いの?
というかなんで助けてくれる訳?」

ヤキソ:「困っている人を救うのに理由は居るか?」

チルノ:「どうでも良いセリフを残していきなりスミ夫に突撃しないで!死ぬから!」

文:「あ、走りながらギターをいきなりポケットから取り出した様です。」

リグル:「どうやらロックがお好きな様だわ。」

チルノ:「ギターだけで凄い騒音だよ?
会話が出来ない位うるさいよ!
というか普通はポケットにギターは入らないよ!」





なぞのぎおん:「ダダッダッダダッ!ダダッダッダダッ!」

ヤキソ:「そうだァッ!!嬉しいんだッ!!生ィきる ヨ・ロ・コ・ビ!」





チルノ:「あの歌詞は一体何?戦隊ヒーロー?」

文:「きっと、『もっと痛みをくれ!生きる実感をくれ!』って意味でしょう。」

チルノ:「それはともかく、ギター演奏しながら蹴りだけでスミ夫と戦ってるよ!」

リグル:「そりゃー正義の味方だし、強くて当たり前じゃん?」

文:「敵は後78匹です。」

チルノ:「多いよ!」



文:「大変です!焼そばパンがやられてます!」

チルノ:「なんで?スミ夫に袋だたきにされてるよ!
土下座して謝ってるよ!正義の味方の心はどこに行ったの!」









リグル:「正義の味方は立ち上がったよ。」





ヤキソ:「負ける訳には行かない!俺には宿命がある!
姫を助け出し、悪魔を滅ばさなくてはならない!」


ヤキソ:「―ぐはッ!」






リグル:「正義の味方は倒れたよ。」







チルノ:「早いよ!ホントにヒーロー?正義の味方?」

文:「ヤキソ・バギラゴンを生け贄に捧げ…、
麺符:バギラゴンを発動!」

チルノ:「何その魔法!というかただのカップ焼そばじゃん!」

文:「説明しますね。焼ソバ男の背中の巨大なインスタント食料が体を包み込むバリアーになるのです。」

チルノ:「その間にあたしたちは階段を登るの?」

文:「そうなりますね。」














咲夜:「こちらがレミリア様のお部屋です。」

リグル:「どうもありがとう。」


チルノ:「待って!普通に案内されてるけど良いの?」

文:「過激な案内がお好きなのですか?」

咲夜:「申し訳ございません。本日はいつもの薬品を切らしていまして…」

チルノ:「薬品?普通の案内で良いよ!普通ので!」







レミリア:「…何?貴方達、何の用事でここまで来たの?」







チルノ:「悪魔を滅ぼして姫を救い出す。」




レミリア:「悪魔とは誰の事かしら?」

文:「どう考えてもルーミアですよね。」


チルノ:「ルーミア?なんでルーミアが悪魔?
そうか!悪魔だ!あんなのに勝ち目は無い!」

リグル:「でも!三人で団結すればきっと勝てるよ!」



レミリア:「姫とは?」

チルノ:「カンフーの達人、メイ・リン。」

レミリア:「門番なら地下室よ。」

チルノ:「シナリオ通りじゃ無いよ!
明らかにストーリー違うよ!」

文:「いつの間に手帳見てたのですか?」




レミリア:「帰って。遊びに付き合う程、暇じゃ無いの。」





咲夜:「大変です!ルーミアが図書館から脱獄しました!」

レミリア:「戦える兵士を集めて食い止めて。」

咲夜:「判りました!」





チルノ:「あたし達も行く!」


レミリア:「貴方達、ルーミアは遊んで勝てる相手じゃ無いのは知ってる筈よ?」




チルノ:「それでも、悪魔を倒して姫を救わなきゃアリスに殺―」

文:「そうなのですよ。ルーミアを退治すれば賞金100万ゴールドが貰えるのです。」

リグル:「何か来た!ドアが爆発してそこから黒いオーラの悪魔が来た!」

チルノ:「でも大丈夫!100人来ても大丈夫!
だってここにはレミリアが
―居ない。」

文:「居ませんね。」

リグル:「きっとこの穴にルーミアごと落ちたんだよ。」

チルノ:「ハッピーエンド?」

リグル:「そしてこの殺虫スプレーを穴に向けて発射。」

文:「バッドエンドですね。」

チルノ:「何か叫び声が聞こえてくるよ?
責任取らないよ!あたしは逃げるよ!」









レミリア:「効果は殺虫では無い。正確には殺人スプレー。」




チルノ:「早!戻ってくるの早いよ!
文はもう居ないし!リグルはサナギになってるし!」


咲夜:「レミリア様を殺そうとでも思っていたの?」

チルノ:「思ってない思ってない!逆に殺されそうだから!」

レミリア:「この妖精を地下室へ。」

チルノ:「待って!何する気!
ギロチンとかノコギリをこっちに向けないで!」

















その後、チルノの姿を見た者は数少ない。
これを呼んだ次の日に腕が
三本になっていたとしても責任は一切取りません。
あががが
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