Coolier - 新生・東方創想話

小鈴と橙の猫パニック

2022/03/04 23:17:55
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マヨイガで小鈴は子猫達に埋もれていた。

「橙ちゃん!?助けて!」

「皆!小鈴から離れて!」

橙が注意しても子猫達は、離れようとせず、逆に橙を威嚇している。

「何でこうなったの!?」 

「うー私のせいだ!」











数十分前に遡る。

毎日の日課である小鈴は、鈴奈庵で読書をしながら店番を任されていた。すると、八雲紫の式、八雲藍が鈴奈庵を訪れた。

「いらっしゃいませ。」

「小鈴に紫様から手紙を預かっている。」

「紫様?」

「申し遅れた。私は八雲紫様の式、八雲藍だ。紫様から小鈴宛に手紙を預かっている。絵巻での異変で御世話になったそうだな。」

小鈴は数ヵ月前にあった異変を思い出した。

「読ませてもらいますね。ん?妖怪文字で書かれた手紙?【小鈴ちゃんお久し振りです。この度は、マヨイガにいる藍の式、橙を紹介したいがために、招待状を送ります。八雲紫】と書かれて…藍さん?」

「妖怪文字が読めるとは。紫様の言っておられていた通りだな。」

「この力ですか?数ヵ月前ですが、ありとあらゆる文字を読める力を手に入れまして…それ以来…妖魔本の内容がわかるようになったんです。」

「その力は素晴らしい。だが、他の妖怪に利用される危険がある。妖魔本を扱うときは、細心の注意を払うことだ。」

藍からの忠告を受けるが、禁止されていないことに、少々驚いている。

「禁止しないんですか?私なんかが妖魔本を所持していても…」

「小鈴は人間なのだろ?妖怪に興味のある。私からしたら歓迎だ。この事は、紫様には内緒にしてくれ。余り…」

「わかりました。」

藍は紫の日傘を開くと、スキマが出現した。

「このスキマはマヨイガに繋がっている。」

「わかりました…」

スキマに見て、興味が湧くが少し恐怖心が出ている。

「怖いのは仕方ない。私の手を握っていればいい。」

小鈴は藍の手を握り、スキマの中を通りマヨイガに向かう。

「暗いですね。」

「何回も通ったら…慣れるかな。」

マヨイガに到着した小鈴は、暖かい風を感じながら周りを見ている。ちらほらと子猫が小鈴を見ている。

「子猫がいる!」

「橙は家にいるはずだ。案内しよう。」

小鈴は迷子にならないように、藍の横を歩く。

「猫の里みたい…」

「橙は化け猫の妖怪なんだ。小鈴は見たことはあるかな?」

「う~ん。寺子屋で猫っぽい妖怪をちらほらと…」

思い出そうとするが、余り良く覚えていないのか、わらなかった。

「橙は裏の庭にいるはずだ。」

「そう…藍さん。子猫達を追い掛けるあの子ですか?」

小鈴が指を指している方向には、帽子を被っている化け猫が、子猫達を追い掛けて遊んでいる光景に見える。

「橙の課題は、子猫達を従えることんだが…」

「どうしますか?」

「そうだ…気づいたようだ。」

橙は子猫達を追い掛けるのに疲れいて、休憩する際に藍に気づいて手を振っている。

「お帰りなさいませ!藍様!隣にいる人は誰ですか?」

「私は本居小鈴。よろしくね。橙。」

「はい。よろしくお願いします。小鈴!」

橙の尻尾が機嫌が良さそうに揺れている。

「橙。小鈴と少しの間だけ遊んでいなさい。小鈴も良いかな?」

「大丈夫です。」

「わかりました。藍様!」

小鈴は少しの間だけマヨイガで、橙と遊ぶことにした。

「橙はどうやって子猫達を従えさせるの?」

「餌をやったり、力で押さえつけたり…」

「押さえつけ…恐怖支配じゃあ、従えても…橙は悲しくないかな?」

橙の頭を撫でながら、話を聞いて、良いアイデアがないか考えている。

「猫の好きなものは…」

「小魚かな?煮干しとか。」

「家におやつ用の煮干しがあります。あげてみましょう!」

橙は煮干しを取りに向かった。















数十分後。小鈴は子猫達に埋もれてしまっていたのだ。子猫達は小鈴になついてしまった。橙が煮干をあげて命中しても言うことを聞かなくなってしまった。

   
小鈴と橙を絡ませたい症候群だ
猫魔
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コメント



0.90簡易評価
1.90名前が無い程度の能力削除
にゃあ
2.100南条削除
面白かったです
猫を全然従えられない橙がかわいらしかったです
4.90奇声を発する程度の能力削除
良かったです