Coolier - 新生・東方創想話

美鈴の家出~女はつらいよ帰郷編~

2005/12/22 06:43:40
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 注:このお話は、拙作「美鈴の家出」シリーズの最終回となっております。前作までを未読の方は、そちらをご一読下されば、ありがたいです。
   なお、このお話は、実はマルチエンディングになっています。お好きな方をお読み下さい。





「――と、いう話があったのよ」
「へぇ~」
「それはそれは」
 そんな話を話題にして、のんびりと時間を過ごしているのは、冥界の姫とスキマ妖怪、そして閻魔様。今日は、何かと関わりがある(かもしれない)彼女たちのお茶会兼パーティーの日だった。
 話を持ってきたのは、もちろん、スキマ妖怪である。
「本当に、見ていて楽しかったわ」
「それは確かに楽しそうねぇ。でも、どうしてそんな事があったのなら、私たちにお誘いをかけてくれなかったの?」
「ああいうのは、見て楽しむものなのよ」
「……性格悪いですね」
 何か言った? とばかりにぎろりとスキマ妖怪が閻魔様をにらむ。そんな視線を受けながらも、彼女はそれをさらりと流して、
「いえ、まぁ、確かに、そういった事で変に死人が増えられても困りますから。助かるべき命は助かるべき、と言うのがポリシーです。はい」
 などと、すました表情で答える。
「全く……なんか引っかかるのよね」
「けれど、紫? 本当に、どうして私たちを呼んでくれなかったの?
 事はよい方向に向かって終わったからよかったようなものの、もしもの事があったら、何かと大変だったでしょう?」
 冥界の姫が、スキマ妖怪に首をかしげて訊ねた。
 彼女はと言うと、肩をすくめながら、
「だって、ね。どうせ助かるのなら、助けてあげる必要、ないじゃない。いいところは、きちんと、それにふさわしい立場の人にあげないと」
「あなたなら、確かに、そんな状況であっても簡単に人の命の一つや二つ、操ってしまいそうですね」
「まぁ……ねぇ」
 自分の力を考えれば、それくらいは当然だ、と。
 スキマ妖怪はお茶を一口しながら、閻魔様の言葉に無言の肯定を示す。
「けれど、生きるという行為において、その意思を失わないのなら、誰かが助けてくれるものなのですね」
「絶対的な運命をもって死を決定づけられない限りは、どこかに可能性の道があるものですからね」
「そうですね。
 そうした人たちが将来、死人となって私の前に現れたら、そんな人々の人生について、色々と語ることもありそうです」
 ずず~、とお茶をすすって、はぁ~、と幸せそうな顔で息を吐く。
「白玉楼も寒くなったわね」
 ぶるっと肩を震わせ、スキマ妖怪。
「季節は移ろうものよ」
 しんしんと、外は、雪が降っていた。
 こんな季節に縁側でお茶はするものではないわね、というスキマ妖怪の言葉に、彼女たちは室内へと避難していく。
「あ、幽々子様。もうそろそろ夕餉の支度が出来ますよ」
「あら、そう。ありがとう、妖夢」
「いえ」
「藍、そっちは?」
「はい。リクエスト通り、今夜は鍋料理をと。新鮮な食材を調達して参りました」
「……藍さま、橙、熱いの苦手」
「うん、大丈夫だよ。橙。お前の分も、ちゃんと、別に用意してあるからね」
「わぁい」
 引っ込んだ先の部屋では、彼女たちの従者が夕食の用意をしていた。大きなテーブルの上には、たくさんの食器や料理が鎮座している。
「ああ、寒い寒い」
「紫、場所を占領しすぎよ。あ、妖夢は私の隣ね?」
「は、はい。ありがとうございます」
 広いテーブルは、こたつの代わりも兼ねているらしい。ちゃんとこたつ布団もかけてあった。そこへと、主三名が入っていく。
「そういえば、うちの小町はどこへ行ったんでしょう?」
「つい先ほど、お風呂に入ってくると言って」
「……あの子ったら。皆さんのお手伝いをしろと言っておいたのに」
「あ、いえ。小町さん、とっても、たくさん、お手伝いしてくれましたよ。力仕事から何から『このくらい、この小町姐さんに任せておきな』って。すごく助かりました」
「……あら」
 冥界の姫の従者の言葉に、閻魔様はにこりと笑うと、
「それなら、仕方ないですね」
「一番風呂の栄誉は、悔しいけど、彼女に譲るしかなさそうね」
「あ~、気持ちよかった~」
 噂をすれば何とやら。
 そのくだんの人物が、タオルで濡れた髪を拭きながら現れる。
「あ、映姫様。次、どうですか? 白玉楼のお風呂、広くて気持ちいいですよ」
「ええ、後ほど」
「あ、すいません。小町さん、お風呂上がりで悪いんですけれど、厨房からお酒を持ってきてもらえませんか?」
「あいよ。冬の寒い日には、熱燗でくいっとやるのがたまらないねぇ」
「藍、私はぬる燗よ?」
「はいはい。わかってますよ」
 何やらにぎやかに、あったかな空気が流れていく。
「ねぇ、幽々子。冥界は現界(うつつのさかい)と何かしらの関係があるとは言うけれど。具体的には、何かしら?」
「あちらの世界がにぎやかに、暖かくなれば、冥界もそれに付き従うものなのよ」
「してみると、先ほどのお話にありました通り、この暖かさは、あちらの世界の暖かさでもあるのでしょうか」
「妖夢ちゃーん。酒はこいつでいいのかい?」
「あ、はい。ありがとうございます」
「藍さま藍さまー。厨房に材料忘れてるよー」
「ああ、すまない、橙。お酒にだけ目が行ってしまっていたよ」
「さて、それじゃ」
 食卓に、全ての料理がそろったところで。
 健気に働いていた従者達もテーブルに並び、一同はそろって『頂きます』と手を合わせたのだった。

 
 エンディングナンバー1:紅の館、愛の始まり編へ進みたい方は、このすぐ下のストーリーをお読み下さい。


 エンディングナンバー2:白玉楼にみょんの風編へ進みたい方は、おおよそ10kb分、早送りしてください。






 エンディングナンバー1
 
 ――紅の館、愛の始まり――


「……なんてことがあったんですよ」
「あや。それは大変でしたねぇ」
「……全く。生き恥を上塗りしたのはあれが初めてだったわ」
 ここは、幻想郷の、どこにあるともしれない夜雀の屋台。そこに、美鈴と咲夜の姿があった。美鈴は、律儀に、屋台の店主であるミスティアとの約束を守って、酒を飲みに来たらしい。咲夜がいるのは彼女が誘ったためだろうか。
 そんな二人の衣装はと言うと、暖かそうなセーターにスカート、ストッキング。それから、マフラーに毛糸の帽子に手袋。全部おそろいである。ちなみに、制作者は咲夜と美鈴。両者の合作だったりする。
「ったくもう……。お嬢様の気まぐれにも困ったものだわ……」
「けれど、そこがまた、いいんですよね?」
「……わかるかしら? ああやってわがままじゃないと、お嬢様じゃないものね」
「まぁ、そうでしょうねぇ。うちのお店に来る人は、大抵、色んな愚痴を抱えているもんだけど。その愚痴が、本当に心からってわけじゃないんですねぇ。これが」
 はいどうぞ、と暖かなお酒がグラスに注がれていく。
「あら、いい香り……」
「でしょう? つい先日、知り合いから分けてもらった、山の中の蔵本のお酒ですよ。これがまた、高いんだ。でも、お客さん達にはサービスですよ」
 へぇ、と返事をしてから、それを一口。
 ほどよく暖められた酒からは、甘い匂いと、少しだけぴりっとした辛みを持った味が広がっていく。思わず、『美味しい』とつぶやいてしまうほど、見事な味だった。
「いやぁ、しかし、寒くなりましたねぇ。うちも串焼きだけじゃなくておでんでも始めようかなぁ」
「あ、おでん、いいですね。私、おでん、好きなんですよ」
「お、そうなんですか。それなら、新しい常連の美鈴さんのために、仕入れちゃおうかなぁ」
「本当ですか?」
「あいよ~。うちは、お客さん第一ですからねぇ」
 じゅーじゅーと音を立てて焼けていくのは、美鈴達が持ち込んだ食材である。見事な海産物が、串に刺さって次々と美味しそうに焼き上がっていく。
「しっかし、こんなにでっかいエビ、どこから仕入れたんです?」
「紅魔館は、それくらい、人脈が広いのよ。お代わり、お願いできるかしら?」
「はいはい。お客さんも、お酒が好きですねぇ」
 とくとくと注がれた酒を、また笑顔で飲み始める咲夜。してみると、ミスティアの言う通り、かなりの酒好きなのかもしれない。
 しばしの間、そんな感じで食事と酒を楽しんでいると、ふと、ミスティアが二人を見た。
「……?」
「何か?」
「ああ、いえ、ね」
 彼女は二人を交互に見た後、よく焼けたサザエの壺焼きを差し出しながら、
「お二人とも、何でペアルックなんですか?」
「あ、これは……」
「ペ、ペアルック!? 冗談じゃない!
 こ、これは、その……ふ、冬を迎えて、紅魔館のみんなが風邪を引いたら困るから、私が作っただけよ! 同じ毛糸を使ったから、みんな、同じデザインになったのよ!」
 もちろん、『美鈴と一緒に作った』とは言えるはずもなかった。にやにや笑いのミスティアが、じーっと探りの視線を入れてくる。
「へぇ~。それにしちゃ、妙なくらいに似てますけど、それは私の気のせいですかね?」
「あ、当たり前でしょう! 全く……!」
「……セリフが取られた……」
 横手から、顔を真っ赤にして否定しに入った咲夜に全部を奪い取られ、涙する美鈴。親の敵、とばかりに咲夜はぐいっと一気に酒をあおる。
 ミスティアは、ふんふんと笑顔でうなずきながら、
「いいですねぇ。初々しいですねぇ」
 などと茶化したりする。
 美鈴は、ぽっと頬を赤くしてもじもじするのだが、咲夜はというと、ぼむっ、という音と共に全身真っ赤にして、それを宿敵と言わんばかりにサザエにかじりつく。
「いやね、恋愛ってのはさぁ。簡単に言っちゃえば、単なる脳の電気信号なんですよ。その人を見たら、ぴぴっと走る、ね。本当にそれだけなのに、何でこう、人生変えちゃうくらい強い力を持ってるんだろうねぇ」
「誰が恋愛よ!」
「しかしね、お客さん。
 世の中にはさ、赤い糸、ってのがあるわけですよ。こう……小指と小指に繋がりあってる、ってやつがね。それはさ、どこまででもつながってるわけなんですよ。自分の運命の相手、ってやつと。どんだけ否定しても、どんだけ知らない振りをしていても、いつかはそいつが、相手と自分を結びつけてくれるもんでさ。
 逆に言えば、絆なんですよね。それがお互いの。もう、めちゃくちゃ強い、二度とほどけない固結びでさ。うっとうしくもあるけれど、けど……なんて言うんですかね。嬉しくて、信じることが出来る、唯一のもんですよ」
「……そ、それはそうかもしれないけど……」
 自分の小指をちらりと見る。その視線は、そっと、美鈴の方へ。
 お互いの指を、それが繋いでいると思ってしまうと……恥ずかしかった。ただでさえ赤い顔がさらに真っ赤に染まっていって、咲夜は「お代わり」と恥ずかしさ紛れにグラスを差し出す。
「だからさ。
 単なる脳の電気信号が心地いいってだけじゃなくて、それが走るってことも、運命なのかもしれませんよ。小指の糸が教えてくれた、『こいつだけは死んでも離すなよ』っていう。そう考えると、いいもんじゃありませんか」
 彼女のグラスに酒をつぎながら、美鈴には、ほどよく焼けたエビの串焼きに塩をふって差し出す。
「……」
 二人とも、無言になった。
 咲夜はちびりちびりと、先ほどまでの勢いはどこへやら、お酒を傾ける。美鈴は、恥ずかしさを紛らわすためか、目の前の食事をもぐもぐと。
「そう。知り合った相手とはさ、死んでも添い遂げるくらいの覚悟が必要なわけですよ。
 そんくらい、強いものが引き合わせてくれたんだからさ。そんくらいの覚悟があって、初めて、赤い糸の伝説は信じないといけないんですよ。
 じゃないと、ほら。この人が私の運命の人、って思っても、人生、長くて短いですからね。結構、あっさりと別れちゃうもんなんです。ほんと、勝手なもんですよ。けど、まぁ、それもまた、人生のほろ苦い思い出にしちゃえばそれでいいんですけどさ。
 本当の意味で、結ばれなきゃいけない相手とはさ、紆余曲折なくして、まっすぐゴールに飛び込みたいもんじゃないですか。肩を並べて二人三脚、前に少しずつ、いち、に、いち、に、ってさ。好きあってからが長いんですし。その、長くなるであろう二人の大切な時間を、頑張って進んでいくためにはさ。
 一生懸命にならないといけないわけですよ」
 二人のグラスが空っぽになったのを見て、お酒をついでいく。そして、「今年の冬は寒いですねぇ」と付け加える。
「ま、だからさ。ちょっくら、恥ずかしがりも、度が過ぎると寂しいもんですよ? まぁ、全部を認めろとは言いませんけどさ。私の、まぁ、程度の過ぎたお節介ですし。
 しかしね、周りはみんな、やきもきするもんですよ。男女も人妖も問わず、色恋沙汰には、世間は敏感ですからね。下手なガセネタを立てられる前に、宣言しちゃうとかさ。どうですか?」
「……ほっといてちょうだい」
「あの~……私は別に……」
「まぁ、私には、まだまだわからない感情でしょうけどね。物事は、初めてのうちは、誰もがとまどうもんですよ。
 さてさて。
 そんな二人の門出を祝して、一曲プレゼントしましょうか」
 こほん、と咳払い。
 咲夜はそっぽを向いていたが、美鈴は、ぱちぱちと手を叩いた。


――Zwei Leute, die auf der anderen Seite des entfernten Himmels sich kennen, wurden, dieses dadurch abgetrennt, daß Weise, weit sie nicht möglich auch nicht waren, um sich zu berühren.
  Der Stapel ist es nicht möglich, annehmbar zu sein, die Schatze, die schreien. Sie binden auf jeden Fall. Es ist sichtbar? Schließt zwei Leute das Gewinde der Bindung an, die. Sauber ist sie, das rot, das sie Sie auf jeden Fall glänzt, vorstellt. Folglich jetzt gerecht, Aufwartung, die wenig ist. Vom Benennen diesen Härten am Augenblick widerstanden habend.
  Wenn es glaubt. Es wird geglaubt, wenn ist. Auf jeden Fall kann es Sie antreffen, vermutlich ist. Sogar in dieser Weise immer, weil sie benennen soll. Der Bindung glauben, weil sie die liebe Person mit schwacher Stimme anruft.
  Die überschreitene Nacht, wenn Morgen kommt, erscheint die neue Straße vor Ihnen. Was das anbetrifft, die reine Last, die an den Ursprung der lieben Person angeschlossen wird. Rückte ist nicht, ohne, es vor sich zu fürchten, wenn, vor Ihnen schüchtern, es eine Form dieser Person gibt, gehen die Schatze. Für immer glücklich.――


 滔々と歌い上げられたのは、何とも、聞いていて恥ずかしくなる内容の歌だった。と言うか、これは歌と言うよりは詩だろうか。
 ぱちぱちと美鈴が手を叩く。詩の内容が、わかってないらしかった。逆に咲夜は、顔をさらに赤くしてしまっている。
「お粗末様でした」
「すごいですね。きれいな歌をありがとうございます」
「いえいえ。私の知っている言葉ですいませんね、共通語じゃなくて」
「……共通語じゃなくてよかったわよ」
 ぼそりとつぶやく咲夜。
 どうしたんですか? 咲夜さん、とは美鈴の言である。
「あら、集まってるじゃない」
「めーりんねーちゃん、こんばんはー」
「おねーちゃーん」
「わっ、チルノちゃん、ルーミアちゃん。いきなり抱きつかないでよ」
 むぎゅっ、と腰の辺りに二人に抱きつかれ、美鈴は困ったような笑顔を浮かべる。
 先日、ミスティアの屋台にやってきた面々が、再び現れていた。やっぱり、この屋台はみんなの交流の場所らしい。
「ミスティア。いいお酒、仕入れてきたよ」
「お、さすがはリグル。いいお水に関してなら、一番だね。つか、あんた、もう冬なのに元気だねぇ」
「まぁね~」
「あ、銀髪メイドだ。めーりんねーちゃんをいじめる悪い奴だ!」
「誰がよ」
「まあまあ、チルノちゃん。
 すいません、咲夜さん」
「……好かれてるわね、あなた」
 べーっ、とチルノが舌を出しながら、ぎゅっと美鈴に抱きつく。『ねーちゃんはあたいのもんだからなー』と言っているようでもあった。咲夜は面白くなさそうにコメントした後、お酒の入ったグラスを傾ける。
「さあさあ、みんな。今日の晩ご飯にしましょうか」
「おー」
「そーなのだー」
「さて、それじゃ、今宵は私の屋台で楽しんでいってね~」
「咲夜さん」
 にぎやかな、宴会に近い時間が始まる中。
 美鈴は、そっと、チルノやルーミアから身を離して咲夜に身を寄せる。
「こういうのもいいですよね?」
「……まあね。
 ああ、今夜は気持ちよく酔えそうだわ」
 ウインクして話しかけてくる美鈴に、先ほどまでの、妙な気持ちはどこかへ置いてきたらしい。咲夜は笑顔で返すと、「お代わり」と空っぽのグラスを差し出したのだった。


「ね、咲夜さん」
「ん?」
 宴もたけなわになって。
 美鈴は、そっと。
「あったかいですね」
 そう言って、咲夜の頬に、ちゅっと音を立てて唇をつけたのだった。
 もちろん、真っ赤になった咲夜がパニックにも近い騒ぎを起こしたのは、言うまでもない。



 今日も、ミスティアの屋台は。そして、幻想郷は。にぎやかだった。

 ~Fin~

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 エンディングナンバー2
 
 ――白玉楼にみょんの風――




「ほらほら、妖夢ぅ。お酒、飲みなさいよぉ」
「あ、あの、やめてください。幽々子様。
 私は、その……み、未成年ですから」
「堅苦しいこと言わないの」
「紫様までぇ~……」
 泣きそうになった妖夢が、助けを探して、室内に視線を彷徨わせる。
 白玉楼のどんちゃん騒ぎは、夜遅くまで続いていた。皆、酒を飲み、料理を口にし、いい気分で夜を過ごしている。ちなみに、橙は現在、藍のふかふかしっぽの中で丸まって寝ていた。子供故に、夜遅くまでは起きているのが辛いのだろうか。
 ……それを言ったら、妖夢だって同じなのだが。
「何だい何だい。妖夢ちゃんってば、ずいぶんと子供っぽいこと言うんだねぇ」
「こ、小町さん! 確かに、私が子供っぽいのは認めますけど、それは暴論ですよ!」
「まあまあ、いいじゃないかい。酒はいいもんだよ?」
「小町。それは、職務に関する、あなたの意見と言うことで受け取ってもよろしいのかしら?」
「……い、いえ。その……失言でした……」
 じろり、と彼女をにらむ映姫。その厳しい視線を受けて、大きな体を丸めて愛想笑いを浮かべつつ、小町は映姫のおちょこにお酒をついでいく。
「あ、あの藍さ~ん……」
「まぁ、こういう場くらい、崩れてもいいんじゃないだろうか? せっかく、幽々子さんに勧められているんだ。受けても罰は当たらないよ」
 と、これ以上ないくらいに、優しい笑顔で言ってくれる。さすがは橙のご主人様。子供を扱うことに関しては、この場にいる誰よりも幸せというものを知っている身分にふさわしい発言だった。
 確かに、妖夢は働き過ぎの感がある。元が真面目なので、幽々子の傍若無人ぶりを前にしても、素直に従ってしまうのだ。それに、彼女自身、幽々子を慕っているというのもあることだし。だから、そんな風に真面目に生きてばかりじゃなく、たまには羽目を外して騒いだらどうだ、と。藍はそう言って、お刺身をぱくりと一口。
「ほらほら、妖夢ぅ。一口でいいのよ、ね?」
「あぅぅ……」
「いいじゃないの、妖夢。ほらほら」
「え、映姫様ぁ~……」
「こういう場では、雰囲気を盛り上げることが、すなわち、あなたに出来る善行です」
「未成年飲酒は悪行じゃないんですかぁー!」
「それとこれとは別と言うことで。あ、小町、お酒のお代わり」
「ははっ!」
 どうやら、あの映姫も、ちょっぴり酔っぱらっているようである。ほっぺたが赤い。
 結局、妖夢の味方は一人もいなかった。と言うか、敵味方という観念がそもそもおかしいのかもしれないが、妖夢も迷惑していると言うことを考えると、まさにこれは四面楚歌というのかもしれない。
「うぅ……。でも、私、明日も朝から白玉楼のお掃除が……」
「そんなの、一日くらいサボっても構わないわぁ。ほらほら、ねぇ?」
「ああ……もう……」
 愛する主は、とっても笑顔だった。
 邪気なんてどこにもない。むしろ、妖夢にお酒を飲んでもらって、一緒に楽しくはしゃぎたいという魂胆が見え見えだった。
 それはそれで嬉しいのだが、果たして、この、西行寺家のお付きの剣士として、それは許されるのだろうか。妖夢は真面目に悩みながらも、ぐいぐいと体を寄せてくる主に逆らえるはずもなく。
「……あの、じゃあ、一口だけ」
 前に置かれたおちょこを受け取って、そっとそれを差し出す。
「やったぁ。はい、どうぞぉ」
「……はぁ」
「そんなに情けない顔はしないものだぞ、妖夢。酒は楽しく飲むものだ」
「そうよ。藍も、たまにはいいことを言うのね」
「たまには、はよけいです。紫様」
 憮然とした表情で藍は返すと、手元の酒をあおった。
 妖夢は、受けたおちょこに口を付けて、それを一口。
「どう? 美味しい?」
「……美味しい……です」
「そう? よかったわぁ」
 えらいえらい、とばかりに妖夢の頭をなでなで。
 妖夢は、おちょこの中身を空っぽにすると、
「……あの、もう一口、よろしいですか?」
 おずおずと、それを差し出してきた。
「まあ!」
 幽々子は、嬉しそうに柏手を打つ。
「妖夢も、お酒が好きになってくれたのね。嬉しいわぁ。これで、一人でお酒を飲まなくてもよさそうねぇ」
「よかったわね、幽々子」
「一人で飲むお酒は寂しいものですからねぇ。この頃は、赤提灯に通うことも多くなりました」
「あれ? 映姫様、何もそんなことしなくても、あたいが……」
「あなたのせいで、心労胃痛諸々その他etcが増えたこの私に向かって、その狼藉はいい度胸ですことね~!」
「ぎぇぇぇぇぇ! え、映姫様、首、首にかかってるっ!」
「だったら、もっと真面目に働きなさい! おわかりかしらぁぁぁぁぁ!?」
「お、おわかりになりましたぁぁぁぁぁ!」
 ……どうやら、映姫は相当酔っぱらっているようである。
 ぺしぺしと、必死に小町がギブアップを訴えるも、ぐいぐいと締め付ける腕の力は強くなるばかり。
「あらまぁ、かわいい。じゃれてるわねぇ」
「ちょ……助け……よーむちゃぁん……」
「……幽々子様、もう一杯」
「はいはい。まあまあ、嬉しいわぁ。どんどん飲んでね、妖夢ぅ」
「ああ、もう。見ていてこっちが恥ずかしくなるわねぇ」
 色んな意味で、悲喜こもごもの酒宴である。
 一人、常識人の藍は、その状況を「まさにカオスだった」と後に述懐しているが、とりあえずそれはどうでもよかった。
 手早く小町を昏倒させた映姫は、「どうして私ばっかり、毎回毎回、苦労しないといけないんですか。その辺り、わかってますか? ねぇ」と紫に絡み、妖夢はぐいぐいとおちょこを空けている。そのペースはとても速く、幽々子も、「妖夢って、お酒が大好きなのねぇ」と思わず感心するほどだった。
 そうして、時計の針はかちこちと回り、時刻が宵を遙かに過ぎた頃になって、ようやく、らんちき騒ぎも終了する。
「ん~……食べた、飲んだぁ。
 それじゃ、藍。帰るわよ~」
「はい。
 それでは、幽々子さん、私たちはこれにて」
「はいはぁい」
「……ひっく。うぃ~……小町ぃ……帰るわよぉ~う……」
「うぅ……死ぬかと思った……」
「あっはっは。だぁいじょうぶよぉう、小町が死んだらぁ、ちゃぁんと天国に行けるようにしてあげるからねぇ……きゅぅ」
「……もう。大して飲めないくせに、ぐいぐい飲むから」
 ろれつが回らない状態で、泣いたり笑ったり怒ったり忙しかった映姫は、そのまま後ろ向きにぱたりと倒れていびきをかき始めた。小町が、そんな彼女を、「よいしょ」と背負う。何だかそうしていると、見た目も相まって、二人の立場は全く逆のものに見えてきてしまうほどだ。
「それじゃ、幽々子。またね」
「はぁい」
「妖夢には、よろしくね」
「はいはぁい」
 そして。
 妖夢は、幽々子の膝の上に頭を預けて、すやすやとかわいい寝息を立てていた。飲み過ぎたらしい。テーブルの上は、藍がきれいに片づけてくれたおかげで、彼女が目を覚ました時、『しまったぁぁぁぁ!』と後悔することはなさそうだった。
 紫たちは、隙間の向こうへ。小町は映姫を背負って、『それじゃ』と頭を下げて白玉楼を飛び立っていく。
「さて――と」
 どうしようかしら、と幽々子は膝の上の妖夢を見る。
 起こすのはかわいそうだった。かわいい寝顔で眠っている彼女のほっぺたをつつきながら、優しく微笑む。
「こんな風に、いつも私に甘えてくれたらいいのに」
 少しだけ、寂しいのは本音だった。
 妖夢は真面目だ。そして、何よりも、主を立ててくれる性格である。
 そんな彼女は、いつだって一歩引いたところで、幽々子に付き従ってくれる。こちらがどんなわがままを言っても、それをかなえようと尽力してくれる。
 それはいい。それは嬉しい。そこまで慕ってくれているのか、と。
 しかし、だ。
「妖夢のバカ。かいしょなし」
 つんつん、とぷくぷくしたほっぺたをつつきながら。
「ゆゆこさまー、ゆゆこさまー、って後ろをくっついてきていた頃が懐かしいわね」
 本当に、と。
 どうして、子供はこんなに早く成長してしまうのだろうか。いつまでも、子供は子供のまま、甘えていて欲しいのに。
 本当に残念だ。
 しかし、同時に、嬉しくもあった。
「……いつかは、妖夢も大きくなって、私の所からいなくなっちゃうの?」
 ん? と彼女を覗き込みながら訊ねる。
「もしもそうだったら、私、妖夢について行っちゃうぞ」
 いいのか~、と笑いながらほっぺたをぐりぐりしていると、妖夢がぱちっと目を開けた。
「あら、起きちゃった?」
 ごめんね、と微笑むと、とろんとした眼差しを幽々子に向けてくる。
 どうしたのかしら、と幽々子は笑顔の中に不思議そうな表情を混ぜて妖夢を見つめる。
「幽々子さまぁ」
「きゃっ」
 ふにゃっ、と妖夢が抱きついてきた。
「幽々子様ぁ、幽々子様ぁ」
「あっ、ちょっと。こら、妖夢。どうしたの?」
「幽々子様、あったかぁ~い……」
 幽々子の胸に顔を埋めて、ふにふにとしながらコメント。その一言は、恥ずかしくもあり、嬉しくもあり。
 もう、と困ったように笑いながら、そっと妖夢を抱きしめる。
「あまえんぼね」
「……ふぁ~……」
「眠たいの?」
「ん……少し……」
「そう。それじゃ、お風呂に入ってから寝ましょうか。お風呂の用意はしてくるわね」
「……幽々子様」
「何?」
「一緒に入りたいです……」
「あら、まあ」
 ころころと笑いながら、いいわよ、と彼女の頭をなでる。妖夢は嬉しそうに目を細めて、「幽々子様、大好き」とコメントしてくれた。その言葉の嬉しいことと言ったら。何だか、長く生きて(この表現には、だいぶ間違いがあるが)きて、今ほど嬉しいことはない、と断言できるほどの嬉しさだった。
「待っていてね」
「はぁ~い……」
 のんびりとコメントをした妖夢は、そのままもぞもぞとこたつの中に潜っていってしまった。まるでねこみたいである。橙がいたら、いいお友達になれていただろうか。
 くすくす笑いながら、幽々子は風呂場へと移動して、さっと手入れをすます。一人で入るには広すぎ、二人で入るにも広すぎるその空間は、妖夢の日々のお掃除のおかげで、今さら手を加えなくてもいいくらいにきれいな空間だ。
「さすがは、妖夢よね」
 うちの従者は世界一、と胸を張って言いたくなった。そんなことを言うと、紫辺りが「うちの方が世界一よ」と出しゃばってきそうだったが。
 結局、みんな、子供がかわいいのね、と思いながら居間に戻ると、妖夢が幸せそうにこたつの中で目を細めていた。その見た目は、まさにねこそのもの。
「ほら、妖夢。おいで」
「幽々子さまぁ~」
 ごろごろと喉を鳴らしてすり寄ってくる。
 そんな彼女を抱きしめて、頭をなでてやると、幽々子の膝の上で丸まった妖夢が気持ちよさそうに「ふぁ~」とあくびをする。
「かわいいわねぇ。妖夢ってば」
 ねこみみつけたくなるわね。
 内心でぽつりとつぶやいて、「今度、紫に用意してもらおう」と小声でつぶやく。果たして、それが聞こえたのかどうかはわからないが、妖夢が不思議そうな眼差しを幽々子へと向けてきた。
 その表情の愛らしいことを言ったら。
「かわいい~……」
 思わず、声を上げるほどである。
 頭をなでつつ、彼女を胸に抱いていると、何とも言えない幸福感で満たされてしまう。これがもしかして、『癒し』というやつなのだろうかと、幽々子はその時、本気で、世の中の癒しと言うものを知ったとか何とか。

「……ふぁ~……にゅ……」
「おねむ?」
 こくん、とうなずく妖夢。
 一つの布団に、二人、肩を寄せ合って。月明かりが照らす中、ゆったりとした時間を過ごしている。妖夢は幽々子に抱きついて、もぞもぞと身をよじって、
「……幽々子様ぁ」
「なぁに?」
「あったかくて……幸せです……」
「そう」
 自分の胸に抱きついて、幸せそうに目を閉じている妖夢を見ていると、何だか、もう、遠い昔に忘れ去ってしまったことを思い出す。こんな風に、誰かに抱きついたり、甘えたり。そんなことをしていた頃の記憶が遠ざかっては近づき、彼方へと去っていく。
 もう、ずっと昔に置いてきたもの。
「……妖夢」
「……?」
「ずっと、一緒にいてね」
「はぁい……。幽々子様ぁ、私、幽々子様のこと、大好きです。だから、絶対に離れませんよぉ……」
 そう言って。
「あらあら」
 すやすやと、妖夢は寝息を立て始めた。
 しっかりと幽々子に抱きついて、幸せそうな寝顔を浮かべている。そんな彼女を見ていると、何も言えなくなってしまって。
「私も、あなたのこと、大好きよ」
 そっとささやいて、その小さな体を抱きしめる。
 いつかの彼方に、こんな風にしてもらったな、と。そんな昔の記憶を喚起しながら、それに身を委ねていくと、とても心地よかった。忘れたものを思い出すというのは、こんなにも嬉しいものだったのかと、少しだけ、幽々子にも『悲しさ』を思い出させる。
 それでも。
「むにゃ……ゆゆこさまぁ……」
 自分にしっかりと抱きついて、安心して眠っている少女を見ると、忘れてしまう。
 これが幸せなのかな、と。
 幽々子は思う。
「こんな幸せなら、いつまでも続いていて欲しい」
 それは、彼女の願い。
 心から、彼女が願った、数少ない願い。もしも、この世に奇跡があるのなら。その奇跡、どうか、彼女の願いを叶えるために使って欲しい。
 きっと、誰もがそう思うくらいに純粋な願いを思い浮かべ。幽々子もまた、優しい眠りの波に揺られていったのだった。



「……え?」
「だからぁ。昨日の妖夢はかわいかったわよぉ、ってことよ?」
 その翌朝。
 目を覚ました妖夢の隣に、幽々子はいなかった。ただ、ほんのりと残る誰かの暖かさがあるだけで。
 首をかしげながら起きてみれば、幽々子はすでに起きていて、食卓について「よ~む~、朝ご飯~」とやっていた。いつものように朝食の用意をして彼女にそれを差し出し、食事の間の楽しいおしゃべり、と言ったことが始まって、少ししてからのことである。
「ゆゆこさまぁ、ゆゆこさまぁ、って。
 何だか昔を思い出しちゃったわぁ」
「え、えっと……それは……?」
「あらぁ? 妖夢ぅ、覚えてないのぉ?」
「お、覚えてっていうか……」
 もちろん、覚えていない。
 と言うか、昨日の晩は、最初の一杯目のおちょこを口にしたところで意識がないのだ。自分は、あれほどまでに酒に弱かったのかと、朝になって少しだけ反省はした。
 だが……だがしかし!
「う……え……あの……」
「本当にかわいかったのよぉ。ごろごろってすり寄ってきて。ほんわかあったかくて。
 ねぇねぇ、妖夢ぅ。また、今日も、一緒にお風呂に入って、一緒に寝ましょうねぇ」
「ぅえぇぇぇぇぇぇ!?」
「あらあら?」
「わっ、私、そっ、そんなことしたんですか!?」
「したわよぉ?」
 その、幽々子の言葉に。
「う……」
「妖夢?」
 ふるふると震え、妖夢は、手にしたお茶碗を、がちゃん、という音と共にテーブルの上に取り落とした。
 そのまま、よろよろふらふらと立ち上がり、
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」
「あ、妖夢ぅ!?」
「私は、私は、幽々子様の従者失格ですぅぅぅぅ! うえぇぇぇぇぇぇん、恥ずかしいよぉぉぉぉぉ!」
「あ、ちょっと、妖夢ぅ~!?」
 障子を丁寧に手で開けて、妖夢は駆け出し、そのまま、白玉楼の空へと、泣きながら飛び去っていく。
 その後を、呆然と見送った幽々子は、彼女の姿が空の彼方に点となって消えてから、はっとなった。
「って、あなたが今度は家出するのぉ!?」


 こうして、一難去ってまた一難。
 紅魔館の門番が家に帰ってくるのと同時、今度は白玉楼の庭師兼護衛役が家出してしまったのだった。



 ~Fin?~
エンディングナンバー1をお読み頂いた方へ。

前のお話の感想でもご指摘を頂きましたが、以上が、私の感じている(妄想してるとも言う)この人達の話でした。何ででしょうねぇ、三面ボスに愛を抱いてしまったのは。そして、五面ボスに変な属性を見いだしてしまったのは。
まぁ、もうじきクリスマス、ということでご理解下さいませ。
ちなみに、私の中での二人の恋愛観は、
咲夜さん:ツンデレ。しかも激強。
美鈴:天然一途。
だったりします。


エンディングナンバー2をお読み頂いた方へ。

そういうわけで、白玉楼編です。何の前触れもなく現れましたが、気にしてはいけません。
もちろん、これはプロローグ。これから、みょんの、幻想郷一人旅が始まるのです。
それでは。

次回:妖夢の家出~みょん・覚えていますか~
に、レディィィィィィィっ! ゴォーッ!!(声:秋○○介)

注:続きません



両方をご一読してくださった皆々様方へ。

ほんとすいませんでしたOTL
いえ、もう、ただのお遊びです。何となく思いついただけなんです。だから雪球に石をつめるのはやめてくださ(以下略)
……もちろん、本当にやりたかったのは、タイトルから察して頂けると思いますので、あえて何も言わないことにします。あの二人に、これから、幸多き人生があらんことを。メリークリスマス!

……………これじゃダメですか?
ちなみに、作中でみすちーが歌っていた歌詞はドイツ語で書かせて頂きました。文法など、おかしなところもあるかもしれませんが、内容が知りたい方は、是非ともちょこっと翻訳してみてくださいませ。
咲夜さんが顔を赤くするはずです。
それでは、長々おつきあい頂き、ありがとうございました。
haruka
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コメント



0.4380簡易評価
29.100コイクチ削除
転がりながら読ませていただきました。こういう話好物です♪
30.1007743削除
素敵なクリスマスプレゼントを有難う。
31.100名前がありそうな程度の能力削除
小生、ドイツ語の心得が少々あるので翻訳して読ませていただきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・良くその場で悶絶しなかったものですな、咲夜さん。^ ^;)
後、みすちー渋すぎです。私にも一杯頂戴~~。'▽')
33.100名前が無い程度の能力削除
良いお話でした。
次回、妖夢の~…にもほんのり期待しつつ…
36.100じがん削除
限界などとっくに突破してるのに、さらに続いたおかげで、完全に打ち負かされました。
もう甘すぎて甘すぎて。ただこういう風に描かれると、それはまた別格・格別な面白さでした。
願わくば二人の未来に幸あらんことを…。
あと白玉楼の話の中の主人と従者の関係は、私の理想系でした。いやはや、どの人物も温かいことこの上ない。
ドイツ語の歌は後で翻訳して、楽しませていただきます。
素晴らしい話をありがとうございました。
38.100人形使い削除
完結おめでとうございます。
愛溢れる物語、ご馳走様でした。
39.90名前が無い程度の能力削除
歌詞をぐぐの翻訳で英語にした。
・・・・なんつーか、読んでて恥ずいんですけど(苦笑)
でもこの二人らしいなぁ、という感じ。

良い作品乙でした。飲み屋のおっさんになってるみすちーもいいですね(マテコラ
45.60まっぴー削除
個人的に不自然な「、」が多くてよく詰まってしまいました。
それがマイナスです。
50.100名前が無い程度の能力削除
暖かい話は好きです。
53.70銀の夢削除
あーやっと、や~っと、自分の星屑幻想を書き終わって、そしてコミケも終わってゆっくり読めるよ~…何々甘々だって? 私はちょっとやそっとじゃ……

……ごめんなさいなめてました悶絶しました……
ほんと氏の作品は、優しくて、甘くて、いいですね。

でも。作品全体を通して、まっぴー氏と同じことを私も感じました。
不要な読点が多いかな、とかもろもろ。もっとも、私も表現稚拙な未熟者ゆえどうかなとは思いますが…一読者の意見としてお聞きいただければ。
後二点ほどあるのですが……瑣末なこと。今は甘い後味と、暖かい余韻を味わうことにします。お見事。
57.100名前が無い程度の能力削除
続 け て く だ さ い ッ ! ! ! !

あ、もちろんラストはねこみみ妖夢でwww
61.100名無し毛玉削除
咲夜さんと美鈴のお互いの心情がいかんなく表現できていたと思います。
あとDrえーりん、さすがは推定年齢千…ごほんっ、だけあって説得力あります。
伊達に千年…ごほんっ…なんでもありません。
あと今回の冥界組のお話、別編にしても良かったと思います。
79.100名前が無い程度の能力削除
どっちのエンドも違った味わいがあって良いですなぁ
84.100時空や空間を翔る程度の能力削除
続きを是非に書いて下さい!!本気で!!!
87.100名前が無い程度の能力削除
次回:妖夢の家出~みょん・覚えていますか~
ちょぉお~読みてぇ~!!!!!!!!!!!!

ほんわりとあったかくて、とっても良いお話でした。
美鈴×咲夜、幽々子×妖夢、GJ!
88.100名前が無い程度の能力削除
どっちのエンドも素晴らしかったです。
酒の入った妖夢って、むっちゃ可愛いなぁ。ゆゆ様がメロメロになるのも分かりますw
美鈴と咲夜さん、幸せになって欲しいですね。

続き読みたいなぁ。妖夢の家出
93.80名前が無い程度の能力削除
妖夢と幽々子がすごくよかったです。酔っ払いの映姫様も。
さて、せっかくドイツ語も習ったことだし、少し訳してみるか。
94.90名前が無い程度の能力削除
でも、やっぱり幻想郷の力ある者達の従者の中で一番苦労しているのは
藍様のような気がしてならない。ほら、子育て兼使用人だし。
しかも主は幻想郷一胡散臭い狸…とうわなにをするやめqあwせ(スキマ
113.100名前が無い程度の能力削除
石?そんなちゃちい物じゃなくて手榴弾隠して投げましょう。妖夢がかわいいww